JPH03231710A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JPH03231710A
JPH03231710A JP2930490A JP2930490A JPH03231710A JP H03231710 A JPH03231710 A JP H03231710A JP 2930490 A JP2930490 A JP 2930490A JP 2930490 A JP2930490 A JP 2930490A JP H03231710 A JPH03231710 A JP H03231710A
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defocus
amount
lens
focus
area
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JP2930490A
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Terutake Kadohara
輝岳 門原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラ等に用いられる自動焦点調節装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、−眼レフ・カメラの自動焦点調節方式の多くは「
焦点検出(センサ信号入力、焦点検出演算)、レンズ駆
動」のサイクルを繰り返し行なうことによって、被写体
にピントを合わせようとするものである。各サイクルに
おけるレンズ駆動量はそのサイクルで焦点検出を行なっ
た時点でのデフォーカス量に基づいており、これはレン
ズ駆動終了時に焦点検出時のデフォーカス量が解消され
ることを期待している。
当然のことながら、焦点検出、レンズ駆動にはそれ相当
の時間を必要とするわけであるが、静止した被写体の場
合は、レンズを駆動しない限りデフォーカス量の変化が
ないので、レンズ駆動が終了した時点に解消すべきデフ
ォーカス量は、焦点検出時点でのデフォーカス量に等し
く、正しい焦点調節が行なわれる。
従って静止被写体に対しては、焦点検出結果が一旦合焦
状態となった場合に焦点調節動作を禁止しても何ら支障
はなく、むしろ余分な動作が解消される有効な状態制御
と言える。
一方動く被写体に対しては、焦点検出、レンズ駆動中に
デフォーカス量が変化し、前記解消すべきデフォーカス
量と検出デフォーカス量が異なることがあり、結果とし
て、レンズ駆動終了時に被写体にピントが合っていない
ということがある。そこで、焦点検出結果が一旦合焦状
態となっても常に焦点調節動作を継続することは有効な
状態制御と言える。
ところが、動きの大きな被写体の場合には、上記の焦点
調節動作を継続する方法でもレンズの追従遅れが生じ、
前記解消すべきデフォーカス量と検出デフォーカス量が
著しく異なるという問題がある。
上記問題の解決を目的とした自動焦点調節方法として、
特開昭62−125311号公報、特開昭621395
12号公報、特開昭62−139511号公報、特開平
1−107224号公報、特開昭62−269936号
公報等が開示されている。
同公報によって開示されている方法の要旨は、上記各サ
イクルにおける検出デフォーカス変化と各勺イクルの時
間間隔を鑑みて、被写体の移動に起因するデフォーカス
変化を予測してレンズ駆動量に補正をかけようとするも
のであり、レンズの駆動終了時のピント精度という見地
からは、同方法により上記問題の改善が期待される。
更に移動する被写体に対しては焦点検出領域を複数にす
ることで、撮影者側の不用意な動きによる焦点検出不能
状態を回避する自動焦点調節方法も特開平1−2888
16号公報で開示されている。これは複数の焦点検出領
域のどれかが被写体を捕らえていれば、安定した補正を
可能とするものである。
〔発明が解決しようとしている問題点〕しかし、複数の
焦点検出領域を備えたとしても、常に被写体を追い続け
ることは困難である。即ち、−旦合焦あるいは合焦近傍
状態となった後に全ての領域におけるデフォーカス量が
大となった場合、以前に捕られていた被写体とは異なる
被写体を測距していることとなり、この場合上記デフォ
ーカス量に基づいてレンズ駆動を行なうと未来の被写体
とは異なる被写体に対してピント調定されてしまうこと
となる。
又、上記の如く複数の焦点検出領域におけるデフォーカ
ス量検知結果に従って上記の如く被写体の動きによるフ
ォーカス変化を予測して被写体の動きに対して追従した
ピント合わせを行なう様にする場合には、常に同一被写
体のデフォーカス量の変化を用いて被写体の動きを予測
する必要があるので、どの領域が同一被写体に対してデ
フォーカス量検知を行なっているかを判定し、この同一
被写体に対してデフォーカス量の検知を行なっている領
域を毎回の焦点検出動作ごとに求め、この領域からのデ
フォーカス量に基づき上記予測処理を行なわせる必要が
生じる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上述の事項に鑑みなされたもので、複数の焦点
検出領域にてそれぞれデフォーカス量を検知する自動焦
点調節装置において、−旦合焦又は合焦近傍状態となっ
た後に各領域におけるデフォーカス量が全て所定量以上
の時には、そのデフォーカス量に基づくレンズ駆動を中
止し、再度焦点検出動作を実行させ上記の不都合を防止
した自動焦点調節装置を提供せんとするものである。
本発明の他の目的は上記再度の焦点検出動作が繰り返さ
れている際に特定領域のデフォーカス量が所定量以上で
も後ピント状態を示している時には、該デフォーカス量
に基づきレンズ駆動を行ない本来被写体を捕らえている
可能性の高い特定の領域を優先させてレンズ駆動を行な
わせる装置を提供するものである。
本発明の他の目的は上記複数の焦点検出領域にてそれぞ
れ検出されたデフォーカス量のうち所定の領域を選択し
て後選択された領域のデフォーカス量を用いて被写体の
動きを予測してレンズ駆動を行なうに際して上記各領域
のデフォーカス量のうち前回選択されたデフォーカス量
を示す被写体と同一の被写体に対するデフォーカス量を
選択し、同被写体に対するデフォーカス量に基づき上記
被写体の動きを予測してレンズ駆動を行ない、一方、同
一被写体に対するデフォーカス量が見つからない場合に
は再度焦点検出動作を行ない、同一被写体を表わすデフ
ォーカス量を求め、常に同一被写体に対するレンズの追
従を行なわせる装置を提供するものである。
〔実施例〕
以下に本発明を図示の実施例を説明する。
第3図は上記実施例を実現するための焦点検出装置の概
略構成を示す図である。
図中、MSKは視野マスクであり、中央に十字形の開ロ
部MSK−1.両側の周辺部に縦長の開口部MSK−2
,MSK−3を有している。FLDLはフィールドレン
ズであり、視野マスクの3つの開口部MSK−1,MS
K−2,MSK−3に対応して、3つの部分FLDL−
1,FLDL−2,FLDL−3から成っている。DP
は絞りであり、中心部には上下左右に一対ずつ計4つの
開口DP−1a、DP−lb、 DP−4a、 DP−
4bを、また左右の周辺部分には一対2つの開口DP−
2a、  DP−2b及びDP3a、  DP−3bが
それぞれ設けられている。前記フィールドレンズFLD
Lの各領域FLDL−1゜FLDL−2,FLDL−3
はそれぞれこれらの開口対DP−1,DP−4,DP−
2,DP−3を不図示の対物レンズの射出瞳付近に結像
する作用を有している。AFLは4対計8つのレンズA
FL−Ia、  API−1bSAFL−4a、 AF
L−4b、 AFL−2a、  AFL2b、AFL−
3a、AFL−3bからなる2次結像レンズであり、絞
りDPの各開口に対応して、その後方に配置されている
。SNSは4対計8つのセンサ列5NS−1a、5NS
−1b、5NS−4a、5NS−4b。
5NS−2a、5NS−2bXSNS−3a、5NS−
3bから成るセンサであり、各2次結像レンズA F 
Lに対応してその像を受光するように配置されている。
この第3図に示す焦点検出系では、撮影レンズの焦点が
フィルム面より前方にある場合、各センサ列対上に形成
される被写体像は互いに近づいた状態になり、焦点が後
方にある場合には、被写体像は互いに離れた状態になる
。この被写体像の相対位置変位量は撮影レンズの焦点外
れ量と特定の関数関係にあるため、各センサ列対てその
センサ出力に対してそれぞれ適当な演算を施せば、撮影
レンズの焦点外れ量、いわゆるデフォーカス量を検出す
ることが出来る。
以上で説明したような構成をとることにより、不図示の
対物レンズにより撮影または観察される範囲の中心付近
では、光量分布が上下または左右の一方向にのみ変化す
るような物体に対しても測距することが可能となり、中
心以外の視野マスクの周辺の開口部MSK−2,MSK
−3に対応する位置にある物体に対しても測距すること
ができる。
第4図は第3図の焦点検出系を持つ焦点検出装置をカメ
ラ内に収納した場合の配置を示した物である。
図中、LNSはズーム撮影レンズ、QRMはクイックリ
ターンミラー、FSCRNは焦点板、PPはペンタプリ
ズム、EPLは接眼レンズ、FPLNはフィルム面、S
Mはサブミラー、MSKは視野マスク、ICFは赤外カ
ットフィルタ、FEDLはフィールドレンズ、RMI、
RM2は第1.第2の反射ミラー、SHMSKは遮光マ
スク、DPは絞り、AFLは2次結像レンズ、AFPは
反射面AFP−1と射出面AFP−2を有するプリズム
部材、SNSはカバーカラス5NSCG及び受光面5N
SPLNを有するセンサである。プリズム部材AFPは
、アルミ等の金属反射膜を蒸着した反射面AFP−1を
有し、2次結像レンズAFLからの光束を反射して、射
出面AFP−2に偏光する作用を有している。
第2図は第3図及び第4図の如き焦点検出装置を備えた
カメラの具体的な構成の一例を示す回路図であり、先ず
各部の構成について説明する。
第2図において、PH1はカメラの制御装置で、例えば
、内部にCPU (中央処理装置)、ROM。
RAM、A/D変換機能を有する1チツプのマイクロコ
ンピュータ(以下マイコンと記す)である。
マイコンPR3はROMに格納されたカメラのンーケン
スプログラムに従って、自動露出制御機能、自動焦点調
節機能、フィルムの巻上げ巻戻し等のカメラの一連の動
作を行なっている。そのために、マイコンPR5は通信
用信号So、  Sr、  5CLK。
通信選択信号CLCM、C3DR,CDDRを用いて、
カメラ本体内の周辺回路及びレンズ内制御装置と通信を
行なって、各々の回路やレンズの動作を制御する。
SOはマイコンPR3から出力されるデータ信号、Sl
はマイコンPR3に入力されるデータ信号、5CLKは
信号So、  Srの同期クロックである。
LCMはレンズ通信バッファ回路であり、カメラが動作
中のときにはレンズ用電源端子VLに電力を供給すると
ともに、マイコンPR3からの選択信号CLCMが高電
位レベル(以下、“H”と記し、低電位レベルは“L″
と記する)のときには、カメラとレンズ間の通信バッフ
ァとなる。
マイコンPR3が選択信号CLCMを“H″にして、5
CLKに同期して所定のデータを信号SOとして送出す
ると、バッファ回路LCMはカメラ・レンズ間通信接点
を介して、5CLK、Soの各々のバッファ信qLCK
、DCLをレンズへ出力する。それと同時にレンズLN
Sからの信号DLCのバッファ信号を信号SIとして出
力し、マイコンPR5はS CL、 Kに同期して信号
Slをレンズのデータとして入力する。
DDRはスイッチ検知及び表示用回路であり、信号CD
DRが“H“のとき選択されて、So、  Sl。
S CL Kを用いてマイコンPR8から制御される。
即ち、マイコンPR5から送られてくるデータに基づい
てカメラの表示部材DSPの表示を切り替えたり、カメ
ラの各種操作部材のオンオフ状態を通信によってマイコ
ンPR5に報知する。
SWI、SW2は不図示のレリーズボタンに連動したス
イッチで、レリーズボタンの第1段階の押下によりSW
lがオンし、引続いて第2段階の押下でSW2がオンす
る。マイコンPR3はSWIオンで測光、自動焦点調節
を行い、SW2オンをトリガとして露出制御とその後の
フィルムの巻上げを行なう。
なお、スイッチSW2はマイコンであるPR3の「割込
み入力端子」に接続され、SWIオン時のプログラム実
行中でもSW2オンによって割込みがかかり、直ちに所
定の割込みプログラムへ制御を移すことができる。
MTRIはフィルム給送用、MTR2はミラーアップ・
ダウン及びンヤツタはねチャージ用のモータであり、各
々の駆動回路MDRI、MDR2により正転、逆転の制
御が行なわれる。マイコンPR3からM D R1、M
 D R2に入力されている信号MIF。
MIR,M2F、M2Rはモータ制御用の信号である。
MCI、MG2は各々シャッタ先幕・後幕走行開始用マ
グネットで、信号SMGI、S’MG2、増幅トランノ
スタTRI、TR2で通電され、マイコンPR3により
シャッタ制御が行なわれる。
なお、スイッチ検知及び表示用回路DDR,モータ駆動
回路MDRI、MDR2、シャッタ制御は本発明と直接
間りがないので、詳しい説明は省略する。
LPR8はレンズ内制御回路で、該回路LPR3にLC
Kに同期して入力される信号DCLは、カメラから撮影
レンズLNSに対する命令のデータであり、命令に対す
るレンズの動作は予め決められている。
制御回路LPR3は所定の手続きに従ってその命令を解
析し、焦点調節や絞り制御の動作や、出力DLCからレ
ンズの各部動作状況(焦点調節光学系の駆動状況や、絞
りの駆動状態等)や各種パラメータ(開放Fナンバ、焦
点距離、デフォーカス量対惧点調節光学系の移動量の係
数等)の出力を行なう。
該実施例では、ズームレンズの例を示しており、カメラ
から焦点調節の命令が送られた場合には、同時に送られ
てくる駆動量・方向に従って焦点調節用モータLTMR
を信号LMF、LMRによって駆動して、焦点調節光学
系を光軸方向に移動させて焦点調節を行なう。光学系の
移動量は光学系に連動して回動するパルス板のパターン
をフォトカプラーにて検出し、移動量に応じた数のパル
スを出力するエンコーダ回路ENCFのパルス信号5E
NCFでモニタし、回路LPR5内のカウンタで計数し
、該カウント値が回路LPRSに送られた移動量に一致
した時点てLPR5自身が信号LMF。
LMRを“L”にしてモータLMTRを制御する。
このため、−旦カメラから焦点調節の命令が送られた後
は、カメラの制御装置であるところのマイコンPR5は
レンズの駆動が終了するまで、レンズ駆動に関して全く
関与する必要がない。また、カメラから要求があった場
合には、上記カウンタの内容をカメラに送出することも
可能な構成になっている。
カメラから絞り制御の命令が送られた場合には、同時に
送られてくる絞り段数に従って、絞り駆動用としては公
知のステッピングモータDMTRを駆動する。なお、ス
テッピングモータはオープン制御が可能なため、動作を
モニタするためのエンコーダを必要としない。
ENCZはズーム光学系に付随したエンコーダ回路であ
り、回路LPR5はエンコーダ回路ENCZからの信号
5ENCZを入力してズーム位置を検出する。制御回路
LPR3内には各ズーム位置におけるレンズ・パラメー
タが格納されており、カメラ側のマイコンPR3から要
求があった場合には、現在のズーム位置に対応したパラ
メータをカメラに送出する。
SPCは撮影レンズを介した被写体からの光を受光する
露出制御用の測光センサであり、その出力5SPCはマ
イコンPR5のアナログ入力端子に入力され、A/D変
換後、所定のプログラムに従って自動露出制御に用いら
れる。
SDRは焦点検出用ラインセンサ装置SNSの駆動回路
であり、信号C3DRが“H“のときに選択されて、S
O,Sl、5CLKを用いてマイコンPR5から制御さ
れる。
駆動回路SDRからセンサ装置SNSへ与える信号φ5
ELO,φ5ELIはマイコンPR3からの信号5EL
O,5ELIそのもので、φ5ELO=“L”φ5EL
I−“L”のときセンサ列対5NS−1(SNSla、
 5NS−1b)を、φ5ELO=“H”、φ5ELI
“L”のときセンサ列対5NS−4(SNS−4a。
5NS−4b)を、φ5ELO−“L”、φ5ELI“
H”のときセンサ列対5NS−2(SNS−2a、 5
NS2b)を、φ5ELO−“H”、φ5ELI−”H
”のときセンサ列対5NS−3(SNS−3a、5NS
−3b)をそれぞれ選択する信号である。
蓄積終了後に、5ELO,5ELIを適当に設定して、
それからクロックφSH,φHR5を送ることにより、
5ELO,5ELI (φ5ELO,φ5ELF)て選
択 されたセンサ列対の像信号が出力VOUTから順次
ソリアルに出力される。
VPI、VF6.VF6.VF6はそれぞれ各センサ列
対5NS−1(SNS−1a、 5NS−1b)、5N
S−2(SNS−2a、 5NS−2b)、5NS−3
(SNS−3a。
5NS−3b)、5NS−4(SNS−4a、5NS−
4b)の近傍に配置された被写体輝度モニタ用センサか
らのモニタ信号で、蓄積開始とともにその電圧が上昇し
、これにより各センサ列の蓄積制御が行なわれる。
信号φRES、  φVR3はセンサのリセット用クロ
ック、φHR3,φSHは像信号の読出し用クロック、
φTl、 φT2. φT3. φT4はそれぞれ各セ
ンサ列対の蓄積を終了させるためのクロックである。
センサ駆動回路SDRの出力VIDEOは、センサ装置
SNSからの像信号VOUTと暗電流出力の差をとった
後、被写体の輝度によって決定されるゲインで増幅され
た像信号である。上記暗電流出力とは、センサ列中の遮
光された画素の出力値であり、SDRはマイコンPR8
からの信号DSHによってコンデンサにその出力を保持
し、これと像信号との差動増幅を行なう。出力VIDE
OはマイコンPR5のアナログ入力端子に入力されてお
り、該マイコンPR5は同信号をA/D変換後、そのデ
ィジタル値をRAM上の所定アドレスへ順次格納してゆ
く。
信号/TINTEI、/TINTE2./TINTE3
゜/TINTE4は、それぞれセンサ列対5NS−1(
SMS−1a、5NS−1b)、5NS−2(SNS−
2a、5NS2b)、5NS−3(SNS−3a、5N
S−3b)、5NS−4(SNS−4a、5NS−4b
)に蓄積された電荷で適正となり、蓄積が終了したこと
を表す信号で、マイコンPR5はこれを受けて像信号の
読出しを実行する。
信号BTIMEはセンサ駆動回路SDR内の像信号増幅
アンプの読出しゲイン決定のタイミングを与える信号で
、通常上記回路SDRはこの信号が“H”となった時点
でのモニタ信号VPO−VP3の電圧から、対応するセ
ンサ列対の読出しゲインを決定する。
CKI、CK2は上記クロックφRES、 φVR5゜
φHR3,φSHを生成するために、マイコンPR3か
らセンサ駆動回路SDRへ与えられる基準クロックであ
る。
マイコンPR3が通信選択信号C3DRを“H”として
所定の「蓄積開始コマンド」をセンサ駆動回路SDRに
送出することによってセンサ装置SNSの蓄積動作が開
始される。
これにより、4つのセンサ列対で各センサ上に形成され
た被写体像の光電変換が行なわれ、センサの光電変換素
子部には電荷が蓄積される。同時に各センサの輝度モニ
タ用センサの信号VPI〜VP4が上昇してゆき、この
電圧が所定レベルに達すると、センサ駆動回路SDRは
前記信号/TINTE1〜/TTNTE4がそれぞれ独
立に“L”となる。
マイコンPR3はこれを受けてクロックCK2に所定の
波形を出力する。センサ駆動回路SDRはCK2に基づ
いてクロックφSH,φHR8を生成してセンサ装置S
NSに与え、該センサ装置SNSは前記クロックによっ
て像信号を出力し、マイコンPR5は自ら出力している
CK2に同期して内部のA/D変換機能でアナログ入力
端子に入力されている出力V[)EOをA/D変換後、
ディジタル信号としてRAMの所定アドレスへ順次格納
してゆ く 。
なお、センサ駆動回路SDR,センサ装置SNSの動作
については、2対のセンサ列を有する焦点検出装置とし
て特開昭63−216905号公報等で開示されている
ので、ここでの詳細な説明は省略する。
以上のようにして、マイコンPR3は各センサ列対上に
形成された被写体像の像情報を受けとって、その後所定
の焦点検出演算を行ない、撮影レンズのデフォーカス量
を知ることが出来る。
次いで、上記構成によるカメラの自動焦点調節装置につ
いて、以下のフローチャートに従って説明を行なう。
第5図はご(大まかなカメラ全体のシーケンスのフロー
チャートである。
第2図に示した回路に給電が開始されると、マイコンP
R5は第5図のステップ(000)から実行を開始して
ゆく。ステップ(001)において、レリーズボタンの
第1段階押下によりオンするス イッチSWIの状態検
知を行ない、オフならばステップ(002)へ移行し、
全てのフラグと変数を初期化する。スイッチSWIがオ
ンであればステップ(003)へ移行し、カメラの動作
を開始する。
ステップ(003)では測光や各種スイッチ類の状態検
知、表示等のrAE制御」サブルーチンを実行する。A
E副制御本発明と直接間りがないので詳しい説明は省略
する。サブルーチンrAE制御」が終了すると、次いで
ステップ(004)へ移行する。
ステップ(004)でrAF制御」サブルーチンを実行
する。ここではセンサの蓄積、焦点検出演算、レンズ駆
動の自動焦点調節動作を行う。サブルーチンrAF制御
」が終了すると再びステップ(001)へ戻り、電源が
オフするまでステップ(003)、  (004)を繰
返し実行してゆく。
なお、本実施例のフローチャートでは、レリーズ動作に
ついて記述していないが、レリーズ動作は本発明と直接
間りがないのであえて省略している。
第1図は前記ステップ(004)において実行されるr
AF制御」サブルーチンのフローチャートである。
rAF制御」サブルーチンがコールされると、ステップ
(010)を経て、ステップ(011)以降のAF制御
を実行してい(。
まずステップ(011)にて「焦点検出」サブルーチン
を実行する。ここでは焦点検出動作のための各センサー
への像信号の蓄積、読みだしから焦点検出演算を行なう
。第6図にそのフローを示している。
次のステップ(012)では各領域の中からどの領域を
選びそのデフォーカス量を用いるかを選択する「領域選
択」サブルーチンを実行する。本実施例では主に動く被
写体に対し焦点調節することを目的とし、第3図におけ
る中央の領域を優先する事とする。フローを第7図に示
している。
続くステップ(013)では「予測演算」サブルーチン
を実行する。「予測演算」サブルーチンは動きの大きい
被写体に対するレンズ駆動量補正を行なうもので、第8
図に補正方法を説明するための図を、第9図にそのフロ
ーを示している。
続くステップ(014)では焦点調節動作において補正
を行なう状態かどうかの判断を行なう。補正を行なう状
態ならば、即ち演算に必要なデータが充分揃っているな
らばステップ(015)へ進み、補正を行なわないなら
ばステップ(016)へ進む。
ステップ(015)では「予測判定」サブルーチンを実
行する。「予測判定」サブルーチンは、補正量を求める
演算過程で求まる被写体の像面移動速度の変化量と変化
率で判定を行なうもので、第10図にその実際のフロー
を示している。
ステップ(016)では「デフォーカス量判定」サブル
ーチンを実行する。「デフォーカス量判定」サブルーチ
ンは本来の被写体を正しく測距しているかどうかの判定
を行なうもので、第11図にそのフローを示している。
ステップ(017)では、「レンズ駆動」サブルーチン
を実行し、ステップ(011)での検出デフォーカス量
あるいはステップ(013)で補正を加えられたデフォ
ーカス量に基づいてレンズ駆動を行なう。「レンズ駆動
」サブルーチンは第12図にそのフローを示している。
レンズ駆動完了後はステップ(018)よりrAF制御
」サブルーチンをリターンする。
第6図Aは前記ステップ(011)において実行される
サブルーチン「焦点検出」のフローチャートである。
サブルーチン「焦点検出」がコールされると、ステップ
(110)を経て、ステップ111以降の焦点検出動作
を実行してゆく。
まず、ステップ(111)にて、スイッチSWIがオン
して1回目のAF制御であるか否かを判別し、1回目で
ある場合にはステップ(112)へ移行し、選択センサ
を初期化する。
次いてステップ(113−1)にてマイコンの内蔵タイ
マーTIMEHの内容をTNに入力し、(113−2)
にてデータ更新可か否かを判定する。初回は更新可であ
るので、ステップ(113−3)に進み、メモリーTM
2の内容をTMIに入力し、ステップ(1134)にて
7M2にTN−TN 、の内容を入力し、ステップ(1
13−5)にてサブルーチン「蓄積開始」を実行する。
TNIは後述第11図のステップ(519−)、または
第10図のステップ(427” )にてステップ(11
3−1)のTNが入力されており、前回の蓄積開始時の
時刻データが入力されている。よって、ステップ(11
3−4)で得られる7M2には前回から今回までの焦点
検出動作間隔となり、ステップ(1133)での処理に
てTMIは前回から前々回までの焦点検出動作間隔とな
る。
ステップ(113−1)で実行されるサブルーチン「蓄
積開始」はセンサーの蓄積動作を開始させるルーチンで
あり、具体的にはセンサー駆動回路SDRへ蓄積開始命
令を送出して、センサ装置SNSの蓄積動作を開始させ
、それとともに上記回路SDRからの各センサ蓄積終了
信号/TINTEI〜/TINTE4によってマイコン
PR3が「蓄積完了割込み」を実行できるように割込み
機能を許可するサブルーチンである。これにより4つの
センサー5M5−1〜5NS−4がそれぞれ蓄積完了と
なった時点で各々の蓄積完了割込みが実行されることに
なる。
各センサーの蓄積終了は信号/TINTEI〜/TIN
TE3の立ち下がりによって検知することが出来、これ
らの信号はマイコンPRSの「割込み機能付き人力端子
」に接続されている。第6図(A)の図中、破線で示さ
れている■が割込み制御を表しており、信号/TINT
EI〜/TINTE3による割込みが発生した場合には
、同図の■を介して、第6図(B)に示した各別込みル
ーチンへ制御が移行する。従って、例えばセンサー5N
S−1の電荷蓄積が適正となって、センサー駆動回路S
DRからの信号/TINTE lが立ち下がれば、これ
に応答して第6図(B)のステップ(150)以降の割
込みルーチンへ移行することが出来る。
第6図(B)のステップ(150)以降の割込みルーチ
ンはセンサー5NS−1の像信号を入力するためのルー
チンである。
ステップ(151)にてセンサー5M5−1の像信号を
入力後、ステップ(152)にて割込みルーチンをリタ
ーンする。像信号の入力は、マイコンPR8のアナログ
入力端子に入力される出力VIDEOをシリアルA/D
変換し、そのディジタルデータを所定RAM領域へ順次
格納してゆくことで達成される。
センサー5NS−2,5NS−3,5NS−4の蓄積が
終了した場合も同様に割込み制御で、それぞれ第6図B
のステップ(153)、(156)、(159)へ移行
し、各センサーの像信号入力が行なわれる。
サブルーチン「蓄積開始」や像信号入力の具体的方法に
ついては、特開昭63−216905号公報で開示され
ているので、詳細な説明は省略する。
第6図Aに戻って、説明を続ける。
各センサーの像信号入力処理は割込み制御にしているの
で、図中ステップ(114)〜(126)の焦点検出演
算等の実行中に蓄積完了時点て随時優先して処理される
ことになる。
さて、ステップ(113−5)でセンサーの蓄積動作が
開始されると、ステップ(114)に移行する。
ステップ(114)ではセンサー5NS−1の焦点検出
演算が終了しているかどうかを判定し、終了していない
場合にはステップ(115)へ移行する。
ステップ(115)にて、センサー5NS−1の像信号
入力が既に割込み処理が完了しているか否かを判定し、
完了していればステップ(116)に移行して、センサ
5NS−1の像信号に基づく焦点検出演算を実行する。
デフォーカス量検出のための具体的な演算方法は、特願
昭61−160824号公報等に開示されているので、
詳細な説明は省略する。
ステップ(114)でセンサー5NS−1の焦点検出演
算が終了していない場合、あるいはステップ(115)
でセンサー5NS−1の像信号の入力が完了していない
場合、あるいはステップ(116)でセンサー5NS−
1の焦点検出演算が終了した後はステップ(117)へ
移行する。
ステップ(117)、(118)、(119)では上述
した処理をセンサー5NS−2に対して行なう。
更にステップ(120)、(121)、(122)では
センサー5NS−3に対して、ステップ(123)、(
124)、(125)ではセンサー5NS−4に対して
、それぞれ上述の処理を行なう。
ステップ(126)では全てのセンサーに対して対応し
た焦点検出演算が終了したか否かを判定し、終了してい
ない場合はステップ(114)へ、総て終了している場
合はステップ(127)へ移行する。
ここまでをまとめると、ステップ(113)で蓄積動作
を開始させた後は、各センサーの像信号が割込み処理で
読み込まれるのを待ちながらステップ(114)〜(1
26)を繰返し実行して、像信号の読み込まれたセンサ
ーから順次焦点検出演算を行なっていることになる。
総てのセンサーの焦点検出演算が終了すると、ステップ
(127)にて、「焦点検出」サブルーチンをリターン
する。
第7図は前記ステップ(012)において実行されるサ
ブルーチン「領域選択」のフローチャートである。本実
施例では前述したように、動く被写体にも追従可能なこ
とを目的として中央の被写体、更に検出デフォーカス量
が後ピントの領域を優先で選択判定を行なっている。
サブルーチン「領域選択」がコールされると、ステップ
(201)を経て、ステップ(202)以降の領域選択
動作を実行していく。
先ず、ステップ(202)にて、センサー5NS−1,
5NS−4が共にデフォーカス検出不能であるかどうか
を判定する、センサー5NS−1と5NS−4はファイ
ンダ中央域の被写体に対応したセンサーである。共に検
出不能の場合はステップ(208)へ、いずれか一方あ
るいは両方とも検出可能な場合にはステップ(203)
へ移行する。
ステップ(203)ではセンサー5NS−1がデフォー
カス検出不能であるかどうかを判断する。センサー5N
S−1が検出不能な場合は(204)へ移行して今回の
「領域選択」サブルーチンでの選択領域を5NS−4と
決定し、ステップ(209)へ移行する。一方、センサ
ー5NS−1が検出可能な場合はステップ(205)へ
移行して、センサー5NS4がデフォーカス検出不能か
どうかを判断する。
センサー5NS−4が検出不能な場合はステップ(20
6)へ移行して今回の1領域選択」サブルーチンでの選
択領域を5NS−1と決定し、ステップ(209)へ移
行する。更にセンサー5NS=lと5NS−4がともに
検出可能な場合は、ステップ(207)で両センサーの
うち最も後ピントデフォーカス量を呈しているセンサー
を選択し、今回の1領域選択」サブルーチンでの選択領
域としてステップ(209)へ移行する。
ステップ(208)では、センサー5M5−1と5NS
4が共にデフォーカス検出不能な場合なので、他のデフ
ォーカス検出可能なセンサーのうち、最も後ピントのデ
フォーカス量を呈する領域を今回の「領域選択」サブル
ーチンでの選択領域と決定し、ステップ(209)へ移
行する。
ステップ(209)では選択されたセンサー領域の検出
デフォーカス量を今回の「領域選択」サブルーチンでの
選択デフォーカス量とし、ステップ(210)へ移行す
る。
最後にステップ(210)に「領域選択」サブルーチン
をリターンする。
第8図は前述のレンズ駆動量補正方法を説明するための
図である。図中の横軸は時刻t、縦軸は被写体の像面位
置dを表している。
実線で表した軌跡f (t)は被写体の像面位置、破線
で表した軌跡1 (t)はレンズの像面位置を意味して
いる。
より詳しく述べるならば、f (t)は撮影レンズの焦
点調節光学系が焦点を無限遠に結ぶ位置にあるときに、
カメラに対して光軸方向に接近してくる被写体の時刻t
における像面位置を意味し、!! (t)は時刻tにお
ける焦点調節光学系位置での同じ被写体の像面位置を意
味している。区間[ti、 ti −]が焦点検出動作
、[ti +、 ti+1]がレンズ駆動動作に相当す
る。
従って、同一時刻tにおけるf (t)と1(t)の縦
軸d方向の差が、いわゆるデフォーカス量である。
DFiは時刻tiにおける検出されたデフォーカス量、
DLiは時刻tiにおける焦点検出結果から実行された
像面位置換算のレンズ駆動量、T M iは焦点検出動
作の時間間隔をそれぞれ表している。
同図に示した従来例では補正演算するための前提として
、被写体の像面位置が2次関数に従って変化する、とい
う仮定をおいている。即ち、時刻t3において、現在お
よび過去3回の像面位置(tl。
fl)、(t2.  f2)、(t3.  f3)がわ
かれば、時刻t4のおける像面位置f4が予測できるも
のとしている。
ところが、現実にカメラが検知し得るのは、像面位置f
l、 f2. f3ではなく、デフォーカス量DPI。
DF2.DF3ならびに像面移動量換算のレンズ駆動量
DLI、DL2である、そして時刻t4はあくまでも将
来の値であり、実際には被写体輝度によって蓄積型セン
サーの蓄積時間が変化すると、それに伴なって変化する
値であるが、f4を決定する際には、簡単のためt4−
 t3 = t3− t2なる関数で既知なるものとの
仮定をおく。
以上の仮定の下に、時刻t3での焦点検出結果から時刻
t3’  でt4に向けてレンズ駆動を行なう際の、像
面移動量換算のレンズ駆動は以下のようにして求めてゆ
く。
a−t2+b−t+c=f (t)       −(
1)a−t21+b−tl+c=f (tl)    
−(2)a−t22+b−t2+c=f (t2)  
 −(2’ )a−t33+b−t3+c=f (t3
)   −(2’ )第8図中、I!1点を原点と考え
ると、fl=DF1             ・・・
(3)f2=DF2+DL1         ・・・
(3′)f3=DF3+DL2+DL1      ・
・・(3′)tl=o               
・・・(4)t2=TMl            ・
・・(4′)t3=TM1+TM2        ・
・・(4′)式(3)、 (3’ )、 (3’ )、
 (4)、 (4’ )、 (4’ )を(2)、  
(2’ )、  (2“)に代入して、上記a、  b
Cを求めると、 c=DF1 ・・・(7) よって、時刻t4における像面移動量換算のレンズ駆動
量DL3は、 DL3=f4−13 =f4− (f3−DF3) a ・(TM1+TM2+TM3)2+b (TM1+
TM2+TM3)+Cfa−(TM1+TM2)2−b
−(TM1+TM2)+C] +DF3a ・((TM
l+TM2+TM3)2−(TM1+TM2)21+b
 −TM3+DF3     ・・・(8)ここでTM
3は前述したように、TM3=TM2なる関係で既知で
あるものとして、式(8)よりDL3が求まる。
時刻t4以降のtnにおけるレンズ駆動量も同様にして
、過去3回の検出デフォーカス量DFn−2゜DFn−
1,DFnならびに過去2回の実際のレンズ駆動量DL
n−2,DLn−1,そして過去2回の時間間隔TMn
−2,TMn−1から求めることができる。
DLn =an ・((TMn−2+TMn−1+TM
n)2(tMn−2+TMn−1)2+bn−TMn+
DFn  −(11)式(9)、  (10)、  (
11)に従って、検出デフォーカス量DFnから、レン
ズ駆動を行なうためのデフォーカス量DLnを求めてレ
ンズ駆動を行なえば、動いている被写体に対しても、レ
ンズ駆動終了時には常に適正なピント合わせが可能とな
る。
なお、上記補正方法では2次関数で像面位置を外挿する
ため、過去2回の焦点調節動作のデータが必要である。
ところが焦点調節を開始して最初の2回はデータが不足
しているので、第8図にも示したように、焦点調節動作
の最初の2回は検出デフォーカス量そのものに基づいて
レンズを駆動する。これが前述した補正手段でも実際に
補正を加えない状態である。つまり、実際の補正演算は
第3回目のレンズ駆動から行なわれ、第8図にも表現し
たように、時刻t4から補正効果が表われる。
第9図に「予測演算」サブルーチンのフローを示す。
本発明では、先に述べた補正演算式(9) (10)(
11)中のデフォーカス量をレンズ移動量に置き換えて
演算する。
最新の検出デフォーカス量をDEF、後述するようなレ
ンズ係数をSとすると、 DFn=DEF−s         −(12)上記
式(12)の置き換え後、式(9) (10) (11
)なる漸化形式の補正式を行なうと、DLnなる補正さ
れたレンズ駆動量が得られる。
先ずステップ(302)で予測のデータの更新の判断を
行なう。更新が不可ならば、後述するように予測演算あ
るいは焦点検出動作のみのやり直しであるので前回まで
の予測データの更新は行なわずに、ステップ(306)
へ移行する。更新可能ならば続くステップ(303)へ
移行する。
ステップ(303)、(304)では、今回の補正演算
のためにデータ更新を行なっている。即ち、式(9)(
10)(11)は漸化式形式で表されており、補正演算
実行時点でその時点から過去複数回のデータを用いるも
のである。ステップ(303)では検出デフォーカス量
のレンズ移動量換算のデータを、(304)ではレンズ
駆動すべき補正デフォーカス量のレンズ移動量換算デー
タをそれぞれ更新している。
次のステップ(305)では今回から次回の焦点調節動
作までの時間間隔T M nに対応するTM3にTM2
の値を格納する。即ち、式(11)の説明のときに述べ
たように、前回から今回までの焦点調節動作の時間間隔
TM2を、今回から次回の時間間隔TM3と仮定してい
る。尚TM2は第6図(A)のステップ(113−4)
にて求められた値を用いる。
ステップ(306)ではレンズからレンズ係数「S」を
入力し、次のステップ(307)で式(12)で表され
た、デフォーカス量のレンズ移動量換算を行なう、式(
9) (10) (11)は漸化形式であるから、今回
のデフォーカス量DEFに式(12)の演算を行なうこ
とで総てのデフォーカス量のレンズ移動量換算が達成さ
れる。
次のステップ(308)では予測演算を行なうためのデ
ータが揃っているかのチエツクを行なう。過去2回の焦
点調節動作および今回の測距結果のデータが揃っていな
い場合はステップ(309)へ移行して、ステップ(3
07)で得られた最新デフォーカス量(DEF)のレン
ズ駆動すべき(DF3)を今回の演算レンズ駆動量(D
LS)とし、そのままステップ(313)へ移行する。
予測演算を行なうためのデータが十分揃っているならば
ステップ(310)に移行する。ステップ(310)は
式(9)を、(311)は式(10)を、(312)は
式(11)をそれぞれ実行し、レンズ駆動すべき演算さ
れたデフォーカス量のレンズ移動量換算値DLSを得る
そして、ステップ(313)で、 DL=DLS/S を計算することによって、上記レンズ移動量DLSを、
[レンズ駆動」サブルーチンのために、再びデフォーカ
ス量DLに換算し、ステップ(314)にて「予測演算
」サブルーチンをリターンする。尚、ステップ(310
)、(311)、(312)でのTMIは第6図(A)
のステップ(113−3)のデータを用いる。
第1O図に「予測判定」サブルーチンのフローを示す。
ここで、被写体像面移動速度に関する判定について説明
を行う。
第8図において、「(t)上の2点fl、 f2間の被
写体像面移動速度V12はこの2点fl、 f2を結ぶ
直線の傾きである。式で表現すると 同様に2点f2. 13間の像面移動速度V23は となる。
この2つの値について、変化量に着目した判定とは Vd=V12−V23           −  (
15)なるVdを算出して、このVdあるいは絶対値I
Vdと判定基準となる値(Voとする)と比較して判定
を行うものである。例えば、1vd1が■0を越えなけ
れば適正とするといったものである。
一方、この2つの値の変化率に着目した判定を行うため
に、変化率を表わす値VCを以下のように求める。
この式(16)はV12とV23が等しいときのみVc
=2となる。これ以外はV12とV23の変化率に応じ
た値となる。またV12とV23の方向が同じなら正の
値となり、方向が逆転すれば負の値となる。例えば同方
向で2倍に変化すればVc=2.5となる。上記のよう
な値Vcを用いて、像面速度の方向変化を調べ、方向が
変化していなければ更にVcの値と所定の判定値(Vp
例えば2.7とする)とを比較する。VcがVpを越え
ない場合は変化率が適正と判断して求めた補正量てレン
ズ駆動量の補正を行う。一方、方向が変化していたり、
VcがVpを越える場合には次の判定を行う。二段目の
判定は前述のように像面速度の変化量の絶対値lVdと
所定の基準値vOを比較することで行う。
ステップ(402)は式(13)を、(403)は式(
14)を、(404)は式(16)をそれぞれ実行し、
まず被写体像面移動速度V12、V23そして第1段階
の判定に必要な値Vcを求める。
続くステップ(405)でVcの正負を確かめ、V12
、V23の方向の変化を調べる。Vcが負であるならば
方向が変化したとして、ステップ(413)へ移行する
。VCが正ならばステップ(406)に移行して第1段
階の判定基準値VpとVCを比較して、像面移動速度の
変化率が適正であるかを調べる。VcがVpを越えるな
らば変化率が適正でないと判断され、ステップ(413
)へ移行して第2段階の判定を行う。VcがVpを越え
なければ像面移動速度の変化率が適正であったとして、
ステップ(407)ては現在測距領域を変更しての再予
測演算中であるかを判定する。通常ならば演算された補
正量でレンズ駆動するためそのままステップ(427)
に移行する。再演算については後述する。
ステップ(413)で第2段階の判定に必要な値Vdを
式(15)の絶対値として求める。次のステップ(41
4)で第2段階の判定基準値vOとVdを比較して像面
移動速度の変化量を調べる。VdがVoを越えなければ
変化量的には適正であったとして、ステップ(407)
に移行する。
VdがVoを越えるならば変化量的にも適正でないとな
る。これはステップ(012)の「領域選択」サブルー
チンにより選択された測距領域によるデフォーカス量が
補正演算に適正でないことである。
よって、以後能の領域の検出デフォーカス量による再予
測演算を行い、補正に適正なデフォーカス量を呈する測
距領域を見つけることとなる。
ステップ(415)ではステップ(407)と同様に現
在再予測演算中であるかの判断を行う。ここではまず再
演算中でないので、そのままステップ(416)へ移行
する。
ステップ(416)では、予測のデーター更新を禁止す
る。この禁止動作で現在再予測演算中か再蓄積中である
ことが表現され、先述の「予測演算」サブルーチンのス
テップ(302)での判断に用いられる。この後ステッ
プ(417)に移行する。
ステップ(417)では再予測演算のための「測距領域
変更」サブルーチンを実行する。このサブルーチンでは
現在選択されている測距領域以外の各領域のうち焦点検
出可能と判定された各領域における各デフォーカス量に
対して上記予測演算処理を行うため、選択領域を順次切
換える。例えば選択領域がセンサー5NS−4であった
とし、この領域におけるデフォーカス量が不適正と判定
され、このステップ(417)に進んだとすると、セン
サー5NS−1の領域を指定し、ステップ(418)に
進む。(418)では上記各領域全ての予測演算処理が
終了したか否かを判定し全ての領域での処理が終了しな
いときにはステップ(419)へ進み「予測演算」サブ
ルーチンを実行させる。今上記の如くセンサー5NS−
4の領域が不適性と判定され5NSlの領域が指定され
たとすると5NS−1でのデフォーカス量を用いて上記
予測演算を行いその後予測判定サブルーチンに移行し、
上記のステップ(401) (402) (403) 
(404) (405) (406)(413) (4
14)等が実行される。そして、センサー5NS−1の
領域のデフォーカス量でも不適正と判定されれば(41
5) (417)へ進み、領域を5NS1から5NS−
2に切換え、この領域のデフォーカス量を用いて上述の
予測演算を行う。この様にして5NS−4,5NS−1
,5NS−2,5NS−3の各領域におけるデフォーカ
ス量に対しての予測演算を全て行い、その際の各領域に
おけるデフ、オーカス量が適正か否かが上記ステップ(
402)〜(406)(413) (414)にて行わ
れる。その際ある領域(例えば5NS−1)におけるデ
フォーカス量が適正と判定されればステップ(407)
を介して(408)へ進みその領域におけるデフォーカ
ス量とその領域のデフォーカス量を用いた予測演算結果
を格納し、ステップ(409)にてステップ(417)
と同様に領域変更がなされる。即ち、上記の如(,5N
S−4から5NS−1に切換わり、その領域の処理後(
409)に進んだとしたら次に5M5−2が指定され、
ステップ(410)を介して予測演算サブルーチンに進
み、この領域でのデフォーカス量をもとにした上記の処
理が行われ、その後5NS−3領域に対しても同様な処
理がなされる。この様にすることで、各領域のうち適正
と判定された領域でのデフォーカス量とその領域での予
測演算結果がステップ(408)にて格納される。そし
て全ての領域での予測演算処理が終了するとステップ(
420)又は(412)に進む。このステップ(420
)又は(412)では上記ステップ(408)に格納さ
れたデーターのうちどの領域のデーターを用いるかを判
定するためのルーチンでその判定方法としては上記各領
域の演算処理におけるステップ(404)で演算した各
領域におけるVcが2に最も近い、即ち像面移動速度が
前回のものに最も近くなるデフォーカス量を呈する領域
データー(デフォーカス量及び演算結果)を選択する構
成となっている。この後ステップ(427)(427’
 )(428)を実行しリターンする。
又、上記各領域全てのデフォーカス量が不適正のときは
ステップ(421)を介して(422)に進み、再度焦
点検出サブルーチンを実行する。この様にして焦点検出
サブルーチンが再度実行された後には上述の領域選択、
予測演算及び予測判定サブルーチンが再度実行される。
この再度の上記各サブルーチンの実行にて最初に選択さ
れた領域のデフォ、−カス量又は上記測距領域変更サブ
ルーチンの結果選択された領域のデフォーカス量が適正
と判定されれば前述の如く、この適正と判定された領域
のデーターが選ばれ該予測判定ルーチンをリターンする
。一方、再度の上記各サブルーチンの実行でも適正領域
が見つからない時はステップ(424)を実行する。ス
テップ(424)では上記再度の焦点検出サブルーチン
及び領域選択サブルーチンにて選択されたデフォーカス
量をDEFoとして変数DEFに格納しステップ(42
3)にてこのDEF。
をDLはレンズ駆動量DLS及びDF3にDEFo−3
を入力し、その後ステップ(426)にて予測データー
を破棄してリターンする。
以上の予測判定サブルーチンにおける動作をまとめると
次の様になる。
領域選択サブルーチン(第1図(012))にて選択さ
れた領域のデフォーカス量を用いた予測演算値が適正と
判定した時にはそのデーターを用いて制御するために、
このサブルーチンをリターンし第1図のステップ(01
7)のレンズ駆動サブルーチンに進み後述の如(、予測
演算値DL=DLS/Sに基づくレンズ駆動がなされる
一方上記演算値が不適正である時は残りの領域のデフォ
ーカス量を用いた演算値のうち適正のものを求め、この
適正と判定された演算値に基づくレンズ駆動を行うため
にこのサブルーチンをリターンする。又、全領域におい
て適正のものが存在しない場合は新たな焦点検出を行い
上記の場合と同様に適正領域を求め、適正領域が見つか
った場合はその領域の演算値を用いてレンズ駆動を行う
ためリターンする。
又、再度の焦点検出動作後において全領域の演算値が不
適正と判定された時には再度の焦点検出動作におけるデ
フォーカス量に基づきレンズを駆動するため、このデフ
ォーカス量を選択してリターンする。この際に以前の予
測データーを破棄する。
第11図に「デフォーカス量判定」サブルーチンのフロ
ーチャートを示す。
このサブルーチンは予測データーがそろっていない場合
に実行され、このルーチンが実行されるとステップ(5
02)ではステップ(Oll)による今回の焦点検出演
算結果(DEF)が合焦近傍であるかの判断を行う。こ
こでの焦点検出演算結果はステップ(012)での「領
域選択」サブルーチンにより選択された検出領域での検
出結果である。合焦近傍の範囲として例えば、撮影レン
ズの開放絞り(f)における焦点深度を基準とした値な
どが用いられる。本実施例では焦点深度の4倍とすると
、ステップ(502)は以下の式による判断を行うこと
となる。
DEF  ≦4壷f崇δ 但しδは最小錯乱円を表わす ステップ(502)で今回の焦点検出結果DEFが合焦
近傍ならばステップ(503)て合焦近傍を示すフラグ
NJFを1とする。
続くステップ(504)では後述するデフォーカス変化
カウンタNUKEを0とする。このデフォーカス変化カ
ウンタは、中央の焦点検出領域での一方向のデフォーカ
ス変化を記憶するためのものである。
ステップ(502)で今回の焦点検出結果DEFが合焦
近傍でないならばステップ(505)へ移行し、DEF
lと所定の第1の定数DEFIとの比較を行う。このD
EFIの値が、ステップ(012)の1領域選択」サブ
ルーチンで選択された検出領域で本来焦点検出すべき被
写体が測距されたかどうかの判断基準となる値である。
この定数DEFIは先述の合焦近傍を判断する値を基準
とした値やデフォーカス量そのものでも良い。本実施例
ではデフォーカス量として2mmを用いる。従ってステ
ップ(505)では今回の「領域選択」サブルーチンで
選択された検出領域での焦点検出結果が2mm未満かど
うかの判断を行うこととなる。2mm未満ならばステッ
プ(513)へ移行する。2mm以上なら不自然な焦点
検出結果の変化と判断する。即ち被写体を測距点から外
したか、障害物を測距したと判断して次のステップ(5
06)へ移行する。
ステップ(506)では合焦近傍を表わすフラグNJF
を調べる。NJFがOならば前回の焦点検出結果、詳し
く述べるならば前回のレンズ駆動を伴った焦点調節動作
に於ける焦点検出結果が合焦近傍でなかったことになる
。従って、被写体に対して充分焦点調節が行われていな
い状態と判断し、そのままステップ(504)へ移行す
る。一方、NJFフラグが1ならば前回の焦点検出結果
が合焦近傍であったことになり、被写体に対して一旦合
焦あるいは合焦近傍状態であったことが分かる。そこで
次のステップ(507)で1領域選択」サブルーチンで
選択された検出領域に関する判断を行う。
ステップ(507)では先の「領域選択」サブルチンで
選択された検出領域が中央領域のセンサ5NS1あるい
は5NS−4であるかを判断する。これは…j述したよ
うに本実施例では動きのある被写体の対しても追従させ
ることを目的として、中央の体点検出領域を優先させる
ためである。「領域選択」サブルーチンで選択された検
出領域が中央領域であるならばステップ(508)に移
行する。中央領域でないならばステップ(514)へと
移行する。
ステップ(508)では「領域選択Jサブルーチンで選
択された検出領域での焦点検出結果が一方向のデフォー
カス変化をしているかどうかを判断する。本実施例では
後ピント(焦点調節光学系のピント位置に対して被写体
が手前のある状態)の方向のみについて判断を行ってい
る。後ピントの焦点検出結果てないならばステップ(5
14)へ移行する。後ピントの方向ならばステップ(5
09)に移行する。
ステップ(509)ではデフォーカス変化カウンタNU
KEのカウントアツプを行う。これで中央の焦点検出領
域でのDEF1以上の後ピントの回数が計測されること
となる。
そして次のステップ(510)で現在のNUKEの値が
所定の値NUKEMAXになっているかを判断する。N
UKEMAXになっているなら、中央の測距領域で手前
の特定の被写体をNUKEMAX回検出しているとして
、その検出デフォーカス量による焦点調節を行うために
ステップ(511)へ移行する。NUKEMAXになっ
ていないならばステップ(514)へと移行する。
ステップ(511)では新たな検出デフォーカス量によ
る焦点調節動作状態となるために、先のステップ(50
4)と同様にデフォーカス変化カウンタNUKEを初期
化する。
続くステップ(512)では、新たな焦点調節動作を行
うので過去の予測データを全て破棄し、初めから予測デ
ータを収集し直すものとする。
ステップ(513)では今回の焦点検出結果が合焦近傍
でなかったということて合焦近傍フラグNJFをクリア
する。
一方、ステップ(514)では「測距領域検索」サブル
ーチンを実行する。このサブルーチンは、今回の焦点検
出可能な測距領域の中でステップ(012)の1領域選
択」サブルーチンにより選択されなかった領域について
、その検出デフォーカス量が所定の第2の値以下となる
領域が存在するかとうかを検索し、存在するならばその
中で最もデフォーカス量の小さい領域を選び、その検出
デフォーカス量を今回の焦点調節動作における検出デフ
ォーカス変数DEFに格納することが主な目的である。
ここでは「領域選択」サブルーチンで選択されなかった
各領域の検出デフォーカス量と所定の第2の定数DEF
2との比較を行う。このDEF2の値が、ステップ(0
12)の1領域選択」サブルーチンで選択されなかった
検出領域で本来焦点検出すべき被写体が測距されたかど
うかの判断基準となる値である。この定数DEF2は先
述のDEFIと同様に合焦近傍を判断する値を基準とし
た値やデフォーカス量そのものでも良い。本実施例では
DEFIより小さいデフォーカス量としてl m mを
用いる。
従ってステップ(514)では今回の「領域選択」サブ
ルーチンで選択されなかった検出領域の中で焦点検出結
果が1mm未満となる領域が存在するかどうかの検索を
行うこととなる。1mm未満の領域が存在するならば、
その領域の中で最も検出デフォーカス量が小さい領域を
選び、その領域での検出デフォーカス量を今回の検出デ
フォーカス量として、レンズ駆動量及び演算レンズ駆動
量にそれぞれ対応した値を格納して、ステップ(515
)にて測距領域の変更可能と判断しそのままステップ(
519)へ移行する。いずれの領域も検出デフォーカス
量が1mmより大きいならば、測距領域の変更は好まし
くないと判断し、ステップ(515)からステップ(5
16)に移行する。
ステップ(516)では前回の焦点検出動作開始時間と
今回の焦点検出動作開始時間との時間間隔T M 2と
所定の定数TMEを比較する。このTMEは撮影者が被
写体を明らかに変更したかどうかの判断を行うためのも
のである。TM2がTME以内ならば、即ち前回の焦点
調節動作に於ける焦点検出開始から今回の焦点検出開始
までがまだTME以内ならば、被写体を変更したとの判
断はせずにステップ(517)に移行する。ステップ(
517)では予測のデータの更新を禁止する。即ち、今
回の焦点検出結果ては焦点調節動作を行わずに焦点検出
動作のみをやり直すため、この禁止動作で再蓄積中であ
ることを表現するわけである。そしてステップ(518
)から本来の被写体が正しく焦点検出されるようステッ
プ(011)の「焦点検出」サブルーチンへ実行を移す
。即ち、焦点検出動作のやり直しである。
一方、T M 2がTMEを越えたならば明らかに撮影
者が被写体を変更したとして焦点検出のやり直しは行わ
ずにステップ(511)に移行する。
TMEの値として本実施例では0.5秒を用いる。
即ち、撮影者が意図に反して被写体を測距点から外して
しまったならば、再び測距点に被写体を入れるよう努力
すると考えられ、0.5秒程度の時間を考慮すれば良い
と判断する。
ステップ(519)では今回の焦点検出結果に基づいて
焦点調節動作を行うので予測のデータの更新を許可する
このようにしてデフォーカス量の不自然な変化の判定を
終了して、ステップ(519’ )を介して(520)
にて「デフォーカス量判定」サブルーチンをリターンす
る。
ここでデフォーカス変化カウンタNUKEについて述べ
る。これは中央の焦点検出領域でNUKEMAX回ある
方向(本実施例では後ピント方向)の所定の大きさ以上
のデフォーカス1が検出されたかとうかを判断するため
のものである。これが必要となる要因は、例えばTME
時間たっても全ての焦点検出領域で1mmないし2 m
 mを越えるデフォーカス量が検出された場合、最後の
焦点検出動作の中央領域の測距結果で焦点調節が一度は
行われることとなる。しかしこの後、中央の領域である
方向(本実施例ではピント位置より手前側)の本来の被
写体を再び捉えたとしても、先の「測距領域検索」サブ
ルーチンの働きにより、全ての焦点検出領域で同じ被写
体を捉えない限り被写体に対して焦点調節動作が行われ
ないままとなってしまうこととなる。これは中央の焦点
検出領域だけで測距可能な位の大きさの被写体を捉えて
いながら、−度全ての測距点をしばらく背景にはずして
しまった場合などが当てはまる。このような状況におけ
る「測距領域検索」サブルーチンの不本意な動作を防ぐ
ために、NUKEMAX回で中央領域の焦点検出結果で
の焦点調節動作を再開させることとするわけである。本
実施例ではNUKEMAXは3としている。
上記のデフォーカス量判定サブルーチンの動作をまとめ
ると次の様になる。
選択された領域におけるデフォーカス量が大の時にはそ
のデフォーカス量にてレンズ駆動するために、このサブ
ルーチンをリターンする。又、1度合焦近傍であると判
定された後の焦点検出にて得たデフォーカス量が大の時
にはそのデフォーカス領域以外の領域でデフォーカス量
が所定値以内のものが存在すればこの領域のデフォーカ
ス量に基づきレンズ駆動を行うため、このサブルーチン
をリターンする。
又、全領域で所定値以内のデフォーカス量のものか見つ
からない場合は焦点検出動作をやりなおす。上記の焦点
検出動作を所定時間繰り返しても適切なデフォーカス量
が見つからない時は予測データー等を破棄して始めから
AFサブルーチンを再開させる。
一方、−度合焦近傍となった後上記の焦点検出を繰り返
している状態で中央部のセンサーが所定値以上のデフォ
ーカス量であって後ピント状態を示す場合、この状態が
複数回行われた時には、このデフォーカス量に基づ(レ
ンズ駆動を行うためにこのサブルーチンをリターンする
第12図に「レンズ駆動」サブルーチンのフローチャー
トを示す。
このサブルーチンが実行されると、ステップ(602)
においてレンズと通信して、2つのデータrsJrPT
HJを入力する。
ここて、焦点調節すべきデフォーカスfiDEF、上記
S、PTHにより焦点調節光学系の移動予をエンコーダ
の出力パルス数に換算した値、いわゆるレンズ駆動1f
iFpは次ぎ式で与えられることになる。
FP=DEF −S/PTH・・ (17)ステップ(
603)は上式をそのまま実行している。
ステップ(604)てはステップ(603)で求めたF
Pをレンズに送出して用意調節光学系の駆動を命令する
次のステップ(605)で、レンズと通信してステップ
(604)で命令したレンズ駆動量FPの駆動が終了し
たか占かを検知し、駆動が終了するとステップ(606
)へ移行して「レンズ駆動」サブルーチンをリターンす
る。
以」−説明してきた実施例において、デフォーカス変化
カウンタの対象として後ピントの方向のみとしたが、こ
れに限らず前ピントに対しても別のカウンタを設けても
当然有効である。この際、しきい値はそれぞれ別とした
方が使用感が良いものとなる。また、中央の焦点検出領
域に限らず他の領域に関しても同様な判断を行うことも
有効である。
また、第11図のステップ(502)ては合焦近傍との
判定を行っているがこの判定としては合焦との判定に代
えても良い。
〔発明の効果〕
以上説明してきた本発明によれば、複数の焦点検出領域
を備えた焦点調節装置において、被写体の大きさや焦点
検出領域の構成状態によらず、また被写体が動体か静体
にかかわらず焦点検出結果を適確に判断し、不用意なレ
ンズ駆動がなく応答も良い焦点調節動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る自動焦点調節装置の制御フローチ
ャートを示す説明図、 第2図は本発明の自動焦点調節装置を有するカメラおよ
びレンズの一実施例を示す回路図、第3図は第2図の実
施例の焦点検出装置の概略構成図、 第4図は第3図示の焦点検出装置のカメラ内への配置を
示す配置図、 第5図、第6図、第7図はそれぞれ第1図示の制御フロ
ーチャートにおけるサブルーチンを説明するための説明
図、 第8図は従来装置の動作を示す説明図、第9図、第10
図、第11図、第12図はそれぞれ第1図示の制御フロ
ーチャートにおけるサブルーチンを説明するための説明
図である。 P RS・・カメラ内制御装置 L CM・・・レンス通信バッファ回路S l’) R
・センサ駆動回路 1、 N S・・・レンズ L P RS・・・レンス内制御回路 E N CF・・・焦点調節用レンズの移動量検出エン
コーダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の異なる領域におけるデフオーカス量をそれ
    ぞれ独立に繰り返し検出するデフオーカス量検出手段と
    、該検出手段にて検出されたデフオーカス量のうち所定
    の領域におけるデフオーカス量を選択する第1の選択手
    段と、該第1の選択手段にて選択されたデフオーカス量
    に基づいてレンズ駆動を行なうレンズ駆動手段を備えた
    自動焦点調節装置において、 該自動焦点調節装置によるレンズ駆動にて合焦又は合焦
    近傍状態となった後における第1の選択手段の作用にて
    選択された前記デフオーカス量検出手段からのデフオー
    カス量が所定値以上となった際に作動し、該第1の選択
    手段にて選択された領域のデフオーカス量以外の他の領
    域におけるデフオーカス量のうち所定値以下となる領域
    のデフオーカス量を選択する第2の選択手段と、該第2
    の選択手段にて選択されたデフオーカス量を前記第1の
    選択手段にて選択されたデフオーカス量に代えて前記レ
    ンズ駆動手段に伝える切換え手段を有する領域変更手段
    を設けたことを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. (2)前記第2の選択手段にていずれの領域におけるデ
    フオーカス量も選択されない際にレンズ駆動手段を作動
    させることなく、第1の選択手段にて選択されるデフオ
    ーカス量が所定値以下となるまで又は第2の選択手段に
    てデフオーカス量の選択がなされるまで前記デフオーカ
    ス量検出手段によるデフオーカス量の検出動作に繰り返
    し行なわせる規制手段を設けた特許請求の範囲第(1)
    項に記載の自動焦点調節装置。
  3. (3)前記規制手段の作用下において、第1の選択手段
    にて選択されるデフオーカス量として特定領域からのデ
    フオーカス量であり、かつ特性のピント状態を表わすデ
    フオーカス量が所定回数得られた際に、前記規制手段を
    不作動として該デフオーカス量に基づく前記レンズ駆動
    手段のレンズ駆動を許容する許容手段を設けた特許請求
    の範囲第(2)項に記載の自動焦点調節装置。
  4. (4)複数の異なる領域におけるデフオーカス量をそれ
    ぞれ独立に繰り返し検出するデフオーカス量検出手段と
    、該検出手段にて検出されたデフオーカス量のうち所定
    の領域のデフオーカス量を選択する選択手段と、該選択
    手段にて選択された過去及び現在のデフオーカス量に基
    づき所定時間後における被写体に対してピントを合わせ
    るためのレンズ駆動量を演算する演算手段と、該演算手
    段にて演算されたレンズ駆動量に基づきレンズ駆動を行
    なうレンズ駆動手段を有する自動焦点調節装置において
    、前記選択手段にて選択されたデフオーカス量が過去に
    選択されたデフオーカス量との関係で過去に選択された
    デフオーカス量を示す被写体とは異なる被写体に対する
    デフオーカス量であるか否か判定する判定手段と、該判
    定手段にて異なる被写体に対するデフオーカス量との判
    定がなされた際に前記選択手段にて選択された領域以外
    の領域のデフオーカス量をそれぞれ前記判定手段にて判
    定させ、該判定手段にて同一の被写体に対するデフオー
    カス量と判定された領域のデフオーカス量を求める領域
    変更手段を設け、該領域変更手段にて求められたデフオ
    ーカス量及び過去のデフオーカス量に基づく前記演算手
    段による演算結果に基づきレンズ駆動手段によるレンズ
    駆動を行なわせることを特徴とする自動焦点調節装置。
  5. (5)前記判定手段にて全て領域のデフオーカス量が過
    去に選択されたデフオーカス量を示した被写体とは異な
    る被写体に対するデフオーカス量であると判定された際
    に、前記デフオーカス量検知手段にて再度のデフオーカ
    ス量検知動作を行なわせ該再度のデフオーカス量検知動
    作にて得たデフオーカス量を用いて再度選択手段による
    選択動作を行なわせる規制手段を設けた特許請求の範囲
    第(4)項に記載の自動焦点調節装置。
JP2930490A 1990-02-07 1990-02-07 自動焦点調節装置 Pending JPH03231710A (ja)

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JP2930490A JPH03231710A (ja) 1990-02-07 1990-02-07 自動焦点調節装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0815604A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Olympus Optical Co Ltd 焦点検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0815604A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Olympus Optical Co Ltd 焦点検出装置

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