JPH03227300A - 軟質転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各種成形物に模様付けすることで、付加価値を
高めることが可能な離型フィルム上に、単一または多色
模様を形成した軟質転写シート、その製造法及び各種成
形物の模様付は方法に関する。

〔従来の技術〕

一般に、成形物にゲルコートを施こす場合、目的となる
成形物が限定され、また、複雑な形状の成形物にゲルコ
ートを施こすことは、非常に困難であった。

また、成形物がＦＲＰもしくはレジコン層などの場合は
、これらの基材を形成する前に、硬化させる工程を必要
とする。

更に、従来の軟質転写シートは、成形物の両１に模様づ
けすることが困難である。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って、本発明は、ゲルコート層を接着工程（みで形成
させられ、複雑な形状の各種基材に模卆付けすることが
可能な、軟質転写シート、その１造法及び各種成形物の
模様付は方法を提供する々のである。

［課題を解決するための手段〕 本発明者は、上記の課題を解決する為に、鋭Ｘ検討を行
なった結果、離型フィルム上に、任意Ｃ色に、着色され
た１種類以上の着色グルコ−１−Ｉ脂を、塗装ガンにて
吹き付け、ゲルコート樹脂層を形成させたフィルム、即
ち軟質転写シートをに形し、これを転写することで、各
種成形物また４Ｆ基材に優れた表面外観を与えることが
可能であイことを見出した。

即ち、本発明は、 （１）離型フィルム及び軟質ゲルコート樹脂層から成る
軟質転写シート。

（２）数種類の着色ゲルコート樹脂を任意の割合で投入
した塗装ガンにより、該着色ゲルコート樹脂を、離型フ
ィルム上に吹き付けることにより任意の多色模様を施し
た、上記（１）の軟質転写シートの製造方法。

（３）上記の（１）または（２）の軟質転写シートを用
いて、軟質ゲルコート樹脂層を、各種成形物へ転写する
ことにより、成形物に模様付は行うことを特徴とする成
形物の模様付は方法に関する。

本発明によって得られる軟質転写シートは、基材を限定
することなく、複雑な形状の成形物に対しても、容易に
模様づけることが可能であり、成形物の両面に模様づけ
することも可能である。

本発明に用いられる離型フィルムとしては、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等のプラ
スチックフィルムまたは、アルミハク、油紙等の離型性
を有するフィルム等が挙げられる。

軟質ゲルコート樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂
、ビニルエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂等の
、通常用いられるラジカル硬化型樹脂が望ましく、引張
り伸び率は５〜１００％、好ましくは１０〜５０％が適
当である。

軟質ゲルコート樹脂の引張り伸び率が、５％以下では、
複雑な形状の成形物に転写したとき、軟質ゲルコート樹
脂が割れたり、ひびが入ったりする等、表面外観が損な
われ、また、１００％以上になっても、成形物との密着
性が悪くなり、シワが寄る等、表面外観が損なわれ、好
ましくない。

また、軟質ゲルコート樹脂を着色する場合、着色剤とし
ては、市販されている物なら何でも使用出来、着色は自
由であるが、天然石を模する場合は、白、黒、灰、茶を
主体とした色の組み合せを行なうのが望ましい。

多色模様を形成する場合、各々の着色ゲルコート樹脂は
、通常用いられる方法で、硬化剤及び促進剤を加え、塗
装用ガンに任意の割合で投入し、−度に吹き付ける。

ここで用いられる塗装ガンとしては、単頭ガンを用いる
場合は、一般の塗装ガン、モルタルガン、タイルガン等
の建築塗装ガン適当であり、口径は、成形物の用途によ
り任意に選択できる。

また、多頭ガンを用いて、各々に着色した樹脂を、一種
類づつ各々の口金がら吐出させ、多色模様を形成させて
もよい。

本発明において、着色ゲルコート層ニ、よリー層の深み
をつける為には、離型フィルム上に、先にクリヤゲルコ
ート層を形成しておくことが望ましい。

この際、クリヤゲルコート樹脂中に、着色された有機充
填剤、および／またはマイカ等の無機充填剤を分散させ
、クリヤゲルコート層に模様づけしてもよい。

ゲルコート層が形成された離型フィルムは、通常の方法
に従堕硬化炉にてアフターキュアーを行ない、成形物、
即ち軟質転写シートを得ることができる。

本発明によって得られる軟質転写シートは、建材として
、例えば、床材、内壁材、天井材、浴室床材、天井材等
に広く利用できる。

〔実施例〕

以下、本発明を更に具体的に説明するため、実施例をあ
げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。

実施例１ ゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂（三井東圧化学■
製ニスターＲ１７１０Ｇ）　１００重量部に、着色用ト
ナー黒色を２重量部加え、良く攪拌し、着色ゲルコート
樹脂を作り、これに硬化剤として、メチルエチルケトン
パーオキサイド１部、促進剤としてナフテン酸コバルト
０．５部を添加、攪拌後、塗装ガンに投入し、厚さ０．
３〜０．５　ｗｎになる様にスプレーし、軟質ゲルコー
ト層を得る。

軟質ゲルコート層を形成された離型フィルムは、６０°
Ｃで２０分間加熱硬化後取り出し、軟質転写シートを得
る。この際、ゲルコート層にさらにもう１枚別の離型フ
ィルムを重ねてもよい。

得られた軟質転写シートは、スレート板に接着剤を塗布
し、転写シートを貼り付ける。接着剤が硬化した後、離
型フィルムを剥がすことにより、軟質ゲルコート層付き
のスレート板を得た。

実施例２ ゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂（三井東圧化学■
製ニスターＶ２１０Ｇ）　１００重量部に、着色用トナ
ー、黒色、白色、灰色各々２重量部を加え、３種類の着
色ゲルコート樹脂を作り、これら各々に硬化剤として、
メチルエチルケトンパーオキサイド１部、促進剤として
ナフテン酸コバルト０．５部を加え、３種類の樹脂すべ
てをモルタルガンに投入し、厚さ０．５膿になる様スプ
レーし、多色模様の着色軟質ゲルコート層を得る。

軟質ゲルコート層が形成された離型フィルムは、６０°
Ｃで２０分間加熱硬化後取り出し、模様付きの軟質転写
シートを得た。得られた模様付き軟質転写シートは、塩
ビシートに接着剤（三井東圧化学■製ニスターＡ−［１
５５００−Ｔ７０Ｑ）を塗布し、貼り付ける。

接着剤が硬化した後、離型フィルムを剥がし、模様付き
塩ビシートを得た。

実施例３ ゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂（三井東圧化学■
製ニスターＶ２１０Ｇ）　１００重量部に、マイカ（ク
ラレ■製１重量部を加え、硬化剤としてメチルエチルケ
トンパーオキサイド１部、促進剤としてナフテン酸コバ
ル）　０．１部を添加し攪拌後、離型フィルム上にスプ
レー塗装し、クリヤーな軟質ゲルコート層を得る。

このクリヤーゲルコートされた離型フィルムに対し、実
施例１で示される様に着色ゲルコートを施こし、アフタ
ーキュアーを行ない、より一層深みのある軟質ゲルコー
ト層を有する軟質転写シートを得た。

〔発明の効果］ 本発明によって得られる軟質転写シートは、従来のＦＲ
Ｐ及びレジコンに限定することなく、各種基材、複雑な
形状の成形物に対しても容易に模様付けすることが可能
であり、成形物の両面に模様付けすることも可能である
。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の製造方法の１例を示すもので、第１
図は軟質転写シートの製造工程、第２図はスレート板に
接着剤で転写シートを貼り付けた状態、第３図は離型フ
ィルムを剥がした、軟質ゲルコート層付きスレート板の
断面図面である。 また、図中の符号１は塗装ガン、２は離型フィルム、３
は軟質ゲルコート、４は接着剤、５はスレート板である
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、離型フィルム及び軟質ゲルコート樹脂から成る軟質
   転写シート。 ２、軟質ゲルコート樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、
   ビニルエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂である
   請求項１記載の軟質転写シート。 ３、数種類の着色ゲルコート樹脂を任意の割合で投入し
   た塗装ガンにより、該着色ゲルコート樹脂を、離型フィ
   ルム上に吹き付けることにより、任意の多色模様を施し
   た、請求項１記載の軟質転写シートの製造方法。 ４、軟質ゲルコート樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、
   ビニルエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂である
   請求項３記載の軟質転写シートの製造方法。 ５、軟質ゲルコート樹脂の引張り伸び率が、５〜１００
   ％である請求項３記載の軟質転写シートの製造方法。 ６、請求項１または３記載の軟質転写シートを用いて、
   軟質ゲルコート樹脂層を、各種成形物へ転写することに
   より、成形物に模様付け行うことを特徴とする成形物の
   模様付け方法。