JPH08281897A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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- JPH08281897A JPH08281897A JP8801995A JP8801995A JPH08281897A JP H08281897 A JPH08281897 A JP H08281897A JP 8801995 A JP8801995 A JP 8801995A JP 8801995 A JP8801995 A JP 8801995A JP H08281897 A JPH08281897 A JP H08281897A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、転写方式により意匠を施す際に、パ
ール顔料を用いた塗料をベースコート層、或いは転写柄
層、若しくは、その両方に設けることにより、従来では
表現できなかった極めて意匠性の高い化粧板が得られる
化粧板の製造方法を提供することにある。 【構成】セメント系の無機基材の全面に着色ベースコー
ト層を形成し、このベースコート層と接する側に、ベー
スコート層と接着力のある印刷インキによる絵柄層と、
パール顔料を分散させたパールインキ樹脂層とからなる
転写柄層を全面に形成した転写シートを載置し、この上
から熱ロール等により押圧して転写柄層を転写し、さら
に、クリアトップコート層を施すことを特徴とする。
ール顔料を用いた塗料をベースコート層、或いは転写柄
層、若しくは、その両方に設けることにより、従来では
表現できなかった極めて意匠性の高い化粧板が得られる
化粧板の製造方法を提供することにある。 【構成】セメント系の無機基材の全面に着色ベースコー
ト層を形成し、このベースコート層と接する側に、ベー
スコート層と接着力のある印刷インキによる絵柄層と、
パール顔料を分散させたパールインキ樹脂層とからなる
転写柄層を全面に形成した転写シートを載置し、この上
から熱ロール等により押圧して転写柄層を転写し、さら
に、クリアトップコート層を施すことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、基材表面に転写柄層を
形成してなる内装用、外装用の化粧板の製造方法で、特
に、転写柄層にはパール顔料を分散させて、化粧板表面
にパール光沢を表現した意匠性の高い化粧板の製造方法
に関する。
形成してなる内装用、外装用の化粧板の製造方法で、特
に、転写柄層にはパール顔料を分散させて、化粧板表面
にパール光沢を表現した意匠性の高い化粧板の製造方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、住宅の外装や内装用として、或い
は家具部材として各種化粧板が使用されている。近年に
おいては、高級化、高意匠化の傾向とともに、表面にエ
ンボスを設けた製品がユーザーに好まれるようになって
きた。特に、外装材として非常に高級感のある煉瓦やタ
イルを模した化粧板は、実際の煉瓦やタイルの施工を行
うよりも、はるかに簡便で、かつ、安価な施工を行うこ
とができる。
は家具部材として各種化粧板が使用されている。近年に
おいては、高級化、高意匠化の傾向とともに、表面にエ
ンボスを設けた製品がユーザーに好まれるようになって
きた。特に、外装材として非常に高級感のある煉瓦やタ
イルを模した化粧板は、実際の煉瓦やタイルの施工を行
うよりも、はるかに簡便で、かつ、安価な施工を行うこ
とができる。
【０００３】しかし、これらの化粧板はエンボスによる
装飾を主な目的として製造されているため、カラーデザ
インについては立ち遅れているのが現状である。すなわ
ち、殆どの製品は、全面単色の塗料を塗装するか、或い
は目地部分に異なる色を用いた２色の塗装を行うに過ぎ
ない。また、最近ではダイレクトグラビア印刷方により
意匠性の高い製品も販売されているが、これらの方法で
得られる意匠効果は限られたものであり、本物の煉瓦や
タイルと比べると、ユーザーの満足が得られるものでは
なかった。
装飾を主な目的として製造されているため、カラーデザ
インについては立ち遅れているのが現状である。すなわ
ち、殆どの製品は、全面単色の塗料を塗装するか、或い
は目地部分に異なる色を用いた２色の塗装を行うに過ぎ
ない。また、最近ではダイレクトグラビア印刷方により
意匠性の高い製品も販売されているが、これらの方法で
得られる意匠効果は限られたものであり、本物の煉瓦や
タイルと比べると、ユーザーの満足が得られるものでは
なかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題に鑑みなされたもので、その課題とするところは、
転写方式により意匠を施す際に、パール顔料を用いた塗
料をベースコート層、或いは転写柄層、若しくは、その
両方に設けることにより、従来では表現できなかった極
めて意匠性の高い化粧板を提供することにある。
問題に鑑みなされたもので、その課題とするところは、
転写方式により意匠を施す際に、パール顔料を用いた塗
料をベースコート層、或いは転写柄層、若しくは、その
両方に設けることにより、従来では表現できなかった極
めて意匠性の高い化粧板を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、セメント系の無機基材の全面に着色ベース
コート層を形成し、このベースコート層と接する側に、
ベースコート層と接着力のある印刷インキによる絵柄層
と、パール顔料を分散させたパールインキ樹脂層とから
なる転写柄層を全面に形成した転写シートを載置し、こ
の上から熱ロール等により押圧して、転写シートの転写
柄層を転写し、さらに、クリアトップコート層を施す化
粧板の製造方法である。
するために、セメント系の無機基材の全面に着色ベース
コート層を形成し、このベースコート層と接する側に、
ベースコート層と接着力のある印刷インキによる絵柄層
と、パール顔料を分散させたパールインキ樹脂層とから
なる転写柄層を全面に形成した転写シートを載置し、こ
の上から熱ロール等により押圧して、転写シートの転写
柄層を転写し、さらに、クリアトップコート層を施す化
粧板の製造方法である。
【０００６】以下、図面に基づき本発明を詳細に説明す
る。図１に本発明に係わる転写シートの構成の一例を示
す。基体シート（１１）の表面に、剥離層（１２）と、
印刷インキ絵柄層（１３）とパールインキ樹脂層（１
４）とからなる転写柄層（１５）を順次積層した構成と
する。なお、基材上のベースコート層（２２）にパール
顔料を分散させた塗料を用いた場合は、転写シートのパ
ールインキ樹脂層は特に設けなくともよい。
る。図１に本発明に係わる転写シートの構成の一例を示
す。基体シート（１１）の表面に、剥離層（１２）と、
印刷インキ絵柄層（１３）とパールインキ樹脂層（１
４）とからなる転写柄層（１５）を順次積層した構成と
する。なお、基材上のベースコート層（２２）にパール
顔料を分散させた塗料を用いた場合は、転写シートのパ
ールインキ樹脂層は特に設けなくともよい。
【０００７】基体シート（１１）としては、転写を行う
基材（２１）表面によって適宜決定される。すなわち、
基材（２１）表面が微細な凹凸を有する形状であれば、
成形時の熱によってその微細な凹凸に追従することが可
能な、熱可塑性樹脂フィルムを用いる。具体的には、塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリエステル等のフィルムが使用可能である。表面の凹
凸の程度、転写温度との兼ね合いから樹脂の種類、厚み
等を適宜選択することができるが、１５０〜１８０℃の
成形温度では、厚み１００μｍ以下の塩化ビニル樹脂フ
ィルムが最も好適である。
基材（２１）表面によって適宜決定される。すなわち、
基材（２１）表面が微細な凹凸を有する形状であれば、
成形時の熱によってその微細な凹凸に追従することが可
能な、熱可塑性樹脂フィルムを用いる。具体的には、塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリエステル等のフィルムが使用可能である。表面の凹
凸の程度、転写温度との兼ね合いから樹脂の種類、厚み
等を適宜選択することができるが、１５０〜１８０℃の
成形温度では、厚み１００μｍ以下の塩化ビニル樹脂フ
ィルムが最も好適である。
【０００８】基材（２１）表面が平滑な形状であれば、
熱可塑性樹脂フィルム以外にも、ポリエチレンテレフタ
レート、アクリル等の合成樹脂フィルム、或いはポリプ
ロピレン樹脂ラミネート紙等も転写シートの基体シート
（１１）として使用することが可能である。
熱可塑性樹脂フィルム以外にも、ポリエチレンテレフタ
レート、アクリル等の合成樹脂フィルム、或いはポリプ
ロピレン樹脂ラミネート紙等も転写シートの基体シート
（１１）として使用することが可能である。
【０００９】この基体シート（１１）上に、以下の層を
形成する方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法、オフセット印刷法等を使用することができる。
形成する方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法、オフセット印刷法等を使用することができる。
【００１０】剥離層（１２）の材質としては、基体シー
ト（１１）の材質に応じて適当なものが選択される。ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルム等のように、そ
れ自体に印刷インキとの剥離機能を有する場合には特に
設ける必要はない。印刷インキとの密着性のよいフィル
ム、例えば塩化ビニル樹脂フィルムとした場合は、剥離
層（１２）としてポリビニルブチラール樹脂が好適であ
る。
ト（１１）の材質に応じて適当なものが選択される。ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルム等のように、そ
れ自体に印刷インキとの剥離機能を有する場合には特に
設ける必要はない。印刷インキとの密着性のよいフィル
ム、例えば塩化ビニル樹脂フィルムとした場合は、剥離
層（１２）としてポリビニルブチラール樹脂が好適であ
る。
【００１１】印刷インキ絵柄層（１３）のインキとして
は、使用する部位により適宜決定される。例えば、外装
用途など耐久性が要求される場合は、色材として無機顔
料系統のものを用いる等として、耐候性を有するインキ
を使用する。この印刷インキに用いる合成樹脂バインダ
ーとしては、加熱時の伸び、最終製品の耐久性等を考慮
して決定される。例えば、フッ素樹脂、アクリル樹脂、
スチレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポエステ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、又はこれらの組
合せによる混合物、共重合物が使用可能である。
は、使用する部位により適宜決定される。例えば、外装
用途など耐久性が要求される場合は、色材として無機顔
料系統のものを用いる等として、耐候性を有するインキ
を使用する。この印刷インキに用いる合成樹脂バインダ
ーとしては、加熱時の伸び、最終製品の耐久性等を考慮
して決定される。例えば、フッ素樹脂、アクリル樹脂、
スチレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポエステ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、又はこれらの組
合せによる混合物、共重合物が使用可能である。
【００１２】パールインキ樹脂層（１４）の合成樹脂バ
インダーとしては、接着性の面から前記印刷インキと同
一の樹脂バインダーが望ましい。パール顔料としては、
使用する部位により適宜決定される。耐久性が要求され
る部位には、現在パール顔料として主流である酸化チタ
ン被覆雲母の場合、ルチル型の酸化チタンや、さらに表
面処理を施したもの等、耐候性の有るものを使用する。
使用する粒径や色は意匠の面から適宜選択すればよく、
具体的には粒径５〜２００μｍ、色としてシルバータイ
プ、虹彩色タイプ、着色タイプ等を用いることができ
る。また、合成樹脂バインダー中に分散させるパール顔
料の濃度は、バインダー１００部に対し、５〜３０部が
適当である。
インダーとしては、接着性の面から前記印刷インキと同
一の樹脂バインダーが望ましい。パール顔料としては、
使用する部位により適宜決定される。耐久性が要求され
る部位には、現在パール顔料として主流である酸化チタ
ン被覆雲母の場合、ルチル型の酸化チタンや、さらに表
面処理を施したもの等、耐候性の有るものを使用する。
使用する粒径や色は意匠の面から適宜選択すればよく、
具体的には粒径５〜２００μｍ、色としてシルバータイ
プ、虹彩色タイプ、着色タイプ等を用いることができ
る。また、合成樹脂バインダー中に分散させるパール顔
料の濃度は、バインダー１００部に対し、５〜３０部が
適当である。
【００１３】図２に、本発明の化粧板の断面構造を示
す。装飾を施す基材（２１）、着色ベースコート層（２
２）、パールインキ塗料層（２３）、転写シートによる
転写柄層（１５）、トップコート層（２５）が順次積層
された構成になっている。
す。装飾を施す基材（２１）、着色ベースコート層（２
２）、パールインキ塗料層（２３）、転写シートによる
転写柄層（１５）、トップコート層（２５）が順次積層
された構成になっている。
【００１４】ベースコート層（２２）に用いる合成樹脂
バインダーとしては、化粧板への塗工適性、転写される
転写柄層との密着等化粧板を使用する部位によって決定
される。例えば、外装用途の繊維強化セメント板（基
材）では、２液硬化のアクリルウレタン樹脂が好適であ
る。塗装方法としては、エアースプレー、各種コーター
等既存の方法により行うことができる。
バインダーとしては、化粧板への塗工適性、転写される
転写柄層との密着等化粧板を使用する部位によって決定
される。例えば、外装用途の繊維強化セメント板（基
材）では、２液硬化のアクリルウレタン樹脂が好適であ
る。塗装方法としては、エアースプレー、各種コーター
等既存の方法により行うことができる。
【００１５】また、パール顔料を分散させたベースコー
ト層の場合、使用するパール顔料の選択はパールインキ
樹脂層と同様である。分散させるパール顔料の濃度はベ
ースコート用の樹脂１００部に対し、１〜３０部が適当
である。この際の塗装方法は公知の方法でよい。また、
化粧板の下地色の影響を抑えるために、着色ベースコー
ト層上に、さらにパールインキ塗料を塗工し、パールイ
ンキ塗料層（２３）を形成することも何ら問題はない。
ト層の場合、使用するパール顔料の選択はパールインキ
樹脂層と同様である。分散させるパール顔料の濃度はベ
ースコート用の樹脂１００部に対し、１〜３０部が適当
である。この際の塗装方法は公知の方法でよい。また、
化粧板の下地色の影響を抑えるために、着色ベースコー
ト層上に、さらにパールインキ塗料を塗工し、パールイ
ンキ塗料層（２３）を形成することも何ら問題はない。
【００１６】図３に転写シートの転写方法の一例を示
す。ベースコート層を形成した化粧板基材（２１）の表
面と、転写シート（１０）の転写柄層（１５）側とが接
するように載置して、この基体シート側から熱ロール
（３３）で押圧して転写柄層（１５）を形成する。この
際の熱ロールの表面は、化粧板基材（２１）表面が微細
な凹凸を有する場合には、その凹凸に追従するような軟
質なものを使用する。すなわち、化粧板の凹凸の程度に
もよるが、表面ゴム硬度は３０度、ゴムの肉厚は２０ｍ
ｍ以上のシリコンゴムが好適である。
す。ベースコート層を形成した化粧板基材（２１）の表
面と、転写シート（１０）の転写柄層（１５）側とが接
するように載置して、この基体シート側から熱ロール
（３３）で押圧して転写柄層（１５）を形成する。この
際の熱ロールの表面は、化粧板基材（２１）表面が微細
な凹凸を有する場合には、その凹凸に追従するような軟
質なものを使用する。すなわち、化粧板の凹凸の程度に
もよるが、表面ゴム硬度は３０度、ゴムの肉厚は２０ｍ
ｍ以上のシリコンゴムが好適である。
【００１７】また、トップコートに用いる合成樹脂バイ
ンダーとしては、上記と同様に適宜決定されるが、例え
ば、外装用等の高い耐久性が必要とされる場合には、フ
ッ素樹脂やアクリルシリコン樹脂を使用するとよい。塗
装方法としては、エアースプレー、各種コーター等の既
存の方法を用いることができる。
ンダーとしては、上記と同様に適宜決定されるが、例え
ば、外装用等の高い耐久性が必要とされる場合には、フ
ッ素樹脂やアクリルシリコン樹脂を使用するとよい。塗
装方法としては、エアースプレー、各種コーター等の既
存の方法を用いることができる。
【００１８】
【作用】本発明の化粧板の製造方法によれば、パール顔
料を転写シートの転写柄層或いはベースコート層のいず
れか、又はこの両方に用いることで、従来の転写による
製品では表現できなかった質感を有し、かつ、パール光
沢を有する意匠性の高い化粧板を得ることができる。
料を転写シートの転写柄層或いはベースコート層のいず
れか、又はこの両方に用いることで、従来の転写による
製品では表現できなかった質感を有し、かつ、パール光
沢を有する意匠性の高い化粧板を得ることができる。
【００１９】
【実施例】以下、具体的実施例を説明する。
【００２０】＜実施例１＞図１に示すように、転写シー
トの基体シート（１１）として、厚さ８０μｍの半硬化
塩化ビニルシートを用い、この上にグラビア印刷法によ
り、ポリビニルブチラール樹脂からなる剥離層（１２）
と、着色顔料（アルアミドイエロー、フタロシアニンブ
ルー、ジアンスラキノニドリルレッド）とアクリル樹脂
からなる印刷インキ絵柄層（御影石柄）（１３）を順次
積層する。さらに同じアクリル樹脂１００部に対して、
粒度１０〜５０μｍからなるシルバータイプのパール顔
料を１５部分散させたパールインキ樹脂（１４）を、グ
ラビア印刷法により全面に印刷し、転写シート（１０）
とした。
トの基体シート（１１）として、厚さ８０μｍの半硬化
塩化ビニルシートを用い、この上にグラビア印刷法によ
り、ポリビニルブチラール樹脂からなる剥離層（１２）
と、着色顔料（アルアミドイエロー、フタロシアニンブ
ルー、ジアンスラキノニドリルレッド）とアクリル樹脂
からなる印刷インキ絵柄層（御影石柄）（１３）を順次
積層する。さらに同じアクリル樹脂１００部に対して、
粒度１０〜５０μｍからなるシルバータイプのパール顔
料を１５部分散させたパールインキ樹脂（１４）を、グ
ラビア印刷法により全面に印刷し、転写シート（１０）
とした。
【００２１】また、化粧板基材（２１）としては、表面
に細かな凹凸が施された繊維強化セメント板を用いて、
これにベースコート層（２２）として、顔料に酸化チタ
ンを用いた２液硬化の白色ウレタン塗料を、エアースプ
レーにより厚さ８０ｇ／ｍ2に塗工し、８０℃のオーブ
ンで９分間乾燥した。
に細かな凹凸が施された繊維強化セメント板を用いて、
これにベースコート層（２２）として、顔料に酸化チタ
ンを用いた２液硬化の白色ウレタン塗料を、エアースプ
レーにより厚さ８０ｇ／ｍ2に塗工し、８０℃のオーブ
ンで９分間乾燥した。
【００２２】次に、図３に示すように、転写シート（１
０）の転写柄層（１５）側を下にして、基材の繊維強化
セメント板上に載置し、基体シート（１１）上から、表
面温度１６０℃、ゴム硬度３０度の熱ロール（３３）に
て押圧する。なお、圧力は１０ｋｇ／ｃｍ、速度は５ｍ
／分とした。
０）の転写柄層（１５）側を下にして、基材の繊維強化
セメント板上に載置し、基体シート（１１）上から、表
面温度１６０℃、ゴム硬度３０度の熱ロール（３３）に
て押圧する。なお、圧力は１０ｋｇ／ｃｍ、速度は５ｍ
／分とした。
【００２３】転写シートの基体シートを剥離した後、転
写柄層を設けた繊維強化セメント板には、アクリルシリ
コン系のグロスクリヤートップコート（２５）を、エア
ースプレーにより塗工する。塗布量は１００ｇ／ｍ2 と
し、１２０℃のオーブンで１５分間乾燥し、さらに室温
で一日放置した。得られた化粧板は、シルク調のパール
光沢と表面に細かな凹凸を有し、かつ、天然には存在し
得ない意匠効果の高いものであった。
写柄層を設けた繊維強化セメント板には、アクリルシリ
コン系のグロスクリヤートップコート（２５）を、エア
ースプレーにより塗工する。塗布量は１００ｇ／ｍ2 と
し、１２０℃のオーブンで１５分間乾燥し、さらに室温
で一日放置した。得られた化粧板は、シルク調のパール
光沢と表面に細かな凹凸を有し、かつ、天然には存在し
得ない意匠効果の高いものであった。
【００２４】＜実施例２＞図示はしないが、基体シート
（１１）として、厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタ
レートシートを用いて、この上にグラビア印刷により着
色顔料（酸化鉄黄土、酸化鉄茶、フタロシアニンブル
ー）と、アクリル樹脂からなる印刷インキ絵柄層（御影
石柄）を順次積層して転写シート（１０）とした。
（１１）として、厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタ
レートシートを用いて、この上にグラビア印刷により着
色顔料（酸化鉄黄土、酸化鉄茶、フタロシアニンブル
ー）と、アクリル樹脂からなる印刷インキ絵柄層（御影
石柄）を順次積層して転写シート（１０）とした。
【００２５】化粧板基材（２１）として、大柄な凹凸部
の凹部にタイル様の目地が施され、凸部のタイル部分が
平滑な繊維強化セメント板を用いて、これにベースコー
ト層（２２）として、顔料に酸化チタンを用いた２液硬
化の白色ウレタン塗料を、エアースプレーにより厚さ８
０ｇ／ｍ2 に塗工し、８０℃のオーブンで２０分間乾燥
した。
の凹部にタイル様の目地が施され、凸部のタイル部分が
平滑な繊維強化セメント板を用いて、これにベースコー
ト層（２２）として、顔料に酸化チタンを用いた２液硬
化の白色ウレタン塗料を、エアースプレーにより厚さ８
０ｇ／ｍ2 に塗工し、８０℃のオーブンで２０分間乾燥
した。
【００２６】次に、図２に示すように、ベースコート用
の樹脂１００部に対し、粒度４０〜２００μｍのシルバ
ータイプのパール顔料を５部添加したパールインキ塗料
を、エアースプレーにより厚さ５０ｇ／ｍ2 に塗工して
パールインキ塗料層（２３）を形成し、８０℃のオーブ
ンで３分間乾燥した。
の樹脂１００部に対し、粒度４０〜２００μｍのシルバ
ータイプのパール顔料を５部添加したパールインキ塗料
を、エアースプレーにより厚さ５０ｇ／ｍ2 に塗工して
パールインキ塗料層（２３）を形成し、８０℃のオーブ
ンで３分間乾燥した。
【００２７】次に、転写シート（１０）の転写柄層（１
５）側を下にして、繊維強化セメント板上に載置し、基
体シート上から表面温度１６０℃、ゴム硬度６０度の熱
ロールにて押圧して転写柄層（１５）を転写する。な
お、圧力は１０ｋｇ／ｃｍ、速度は５ｍ／分とした。
５）側を下にして、繊維強化セメント板上に載置し、基
体シート上から表面温度１６０℃、ゴム硬度６０度の熱
ロールにて押圧して転写柄層（１５）を転写する。な
お、圧力は１０ｋｇ／ｃｍ、速度は５ｍ／分とした。
【００２８】転写シートの基体シートを剥離した後、転
写層を設けた繊維強化セメント板には、フッ素系のグロ
スクリヤートップコートをエアースプレーにより厚さ１
００ｇ／ｍ2 に塗工し、８０℃のオーブンで２０分間乾
燥した後、室温でさらに１日放置した。得られた化粧板
は、目地部である凹部はやや金属調のパール光沢、凸部
であるタイル部分は金属調の輝きのある御影石柄と、通
常では有り得ない質感を有する意匠効果を表現すること
ができた。
写層を設けた繊維強化セメント板には、フッ素系のグロ
スクリヤートップコートをエアースプレーにより厚さ１
００ｇ／ｍ2 に塗工し、８０℃のオーブンで２０分間乾
燥した後、室温でさらに１日放置した。得られた化粧板
は、目地部である凹部はやや金属調のパール光沢、凸部
であるタイル部分は金属調の輝きのある御影石柄と、通
常では有り得ない質感を有する意匠効果を表現すること
ができた。
【００２９】
【発明の効果】本発明の化粧板の製造方法は、基材の全
面に着色ベースコート層を形成し、このベースコート層
と接する側に、ベースコート層と接着力のある印刷イン
キによる絵柄層とパール顔料を分散させたパールインキ
樹脂層とからなる転写柄層を全面に形成した転写シート
を熱ロール等により押圧して、転写柄層を転写するとと
もに、この上にクリアトップコート層を施したもので、
この構成により、今までの製造方法では得られなかった
パール光沢による高い意匠表現が可能な化粧板が得られ
る。
面に着色ベースコート層を形成し、このベースコート層
と接する側に、ベースコート層と接着力のある印刷イン
キによる絵柄層とパール顔料を分散させたパールインキ
樹脂層とからなる転写柄層を全面に形成した転写シート
を熱ロール等により押圧して、転写柄層を転写するとと
もに、この上にクリアトップコート層を施したもので、
この構成により、今までの製造方法では得られなかった
パール光沢による高い意匠表現が可能な化粧板が得られ
る。
【図１】本発明に係わる転写シートの積層構成を断面で
表した説明図である。
表した説明図である。
【図２】本発明による化粧板の積層構成を断面で表した
説明図である。
説明図である。
【図３】本発明による化粧板の製造方法の一例を示す説
明図である。
明図である。
１０…転写シート １１…基体シート １２…剥離層 １３…印刷インキ絵柄層 １４…パールインキ樹脂層 １５…転写柄層 ２１…基材（繊維強化セメント板） ２２…着色ベースコート層 ２３…パールインキ塗料層 ２５…トップコート層 ３３…熱ロール
Claims (4)
- 【請求項１】基材の表面にベースコート層を形成し、該
ベースコート層上に転写シートを所望の手段で圧着し、
転写柄層を形成する化粧板の製造方法であって、前記転
写シートの転写柄層には、印刷インキ絵柄層とパール顔
料を分散させた樹脂層とが施されていることを特徴とす
る化粧板の製造方法。 - 【請求項２】前記ベースコート層が、パール顔料を分散
させたベースコートインキからなることを特徴とする請
求項１に記載の化粧板の製造方法。 - 【請求項３】前記ベースコート層上に、パール顔料を分
散させたパールインキ層が形成されていることを特徴と
する請求項１に記載の化粧板の製造方法。 - 【請求項４】前記基材が、セメント系の無機基材からな
ることを特徴とする請求項１乃至請求項３に記載の化粧
板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8801995A JPH08281897A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8801995A JPH08281897A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 化粧板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08281897A true JPH08281897A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13931133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8801995A Pending JPH08281897A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08281897A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000107688A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-18 | Ask Corp | 無機質窯業系化粧板 |
| JP2002036708A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | パールインキによって重ね印刷されたプラスチック容器及びプラスチック容器の印刷方法 |
| JP2009515221A (ja) * | 2005-11-08 | 2009-04-09 | サイエンス イン モーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディート ゲゼルシャフト | 掲示板 |
| JP2009078394A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Toppan Cosmo Inc | 化粧材 |
| JP2020138406A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | アイカテック建材株式会社 | 化粧板 |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP8801995A patent/JPH08281897A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000107688A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-18 | Ask Corp | 無機質窯業系化粧板 |
| JP2002036708A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | パールインキによって重ね印刷されたプラスチック容器及びプラスチック容器の印刷方法 |
| JP2009515221A (ja) * | 2005-11-08 | 2009-04-09 | サイエンス イン モーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディート ゲゼルシャフト | 掲示板 |
| JP2009078394A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Toppan Cosmo Inc | 化粧材 |
| JP2020138406A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | アイカテック建材株式会社 | 化粧板 |
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