JPH03218914A - 高純度シリカ及び珪弗化アンモニウムの製造方法 - Google Patents

高純度シリカ及び珪弗化アンモニウムの製造方法

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JPH03218914A
JPH03218914A JP31007590A JP31007590A JPH03218914A JP H03218914 A JPH03218914 A JP H03218914A JP 31007590 A JP31007590 A JP 31007590A JP 31007590 A JP31007590 A JP 31007590A JP H03218914 A JPH03218914 A JP H03218914A
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silica
ammonium
ammonium fluoride
ammonia
purity
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Makoto Tsugeno
誠 柘植野
Kenji Tanimoto
健二 谷本
Masao Kubo
正雄 久保
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Nissan Chemical Corp
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Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシリカ源として利用可能な化合物または、混合
物からなる粗シリカを原料として、弗化アンモニウム及
び/又は酸性弗化アンモニウムを水性媒体中で反応させ
珪弗化アンモニウムを得、これを水性媒体中でアンモニ
アと反応することを特徴とする高純度シリカの製造方法
に関する。また、粗ンリ力を原料として、弗化アンモニ
ウム及び/又は酸性弗化アンモニウムと酸成分とを水性
媒体中で反応させ珪弗化アンモニウムを得、これを水性
媒体中でアンモニアと反応することを特徴とする高純度
シリカの製造方法に関する。また更に、粗シリカを原料
として、弗化アンモニウムを反応させ高純度の珪弗化ア
ンモニウムを得ることを特徴とする高純度珪弗化アンモ
ニウムの製造方法に関する。
高純度シリカは、石英原料、セラミックス原料、充填材
等の機能性材料としての需要が高まっている。高純度珪
弗化アンモニウムは高純度シリカ製造の中間体として有
用である。
〔従来の技術〕
従来、シリカの製造方法としては、珪酸ソーダを酸やイ
オン交換樹脂を用いて中和する方法(珪酸ソーダを原料
とする湿式法)か一般的であるが、この方法は低コスト
である反面、ナトリウム、アルミニウム、鉄等の金属性
不純物か混入する為、高純度を要求される分野には供し
得ない。
また、乾式法として四塩化珪素を酸素と水素の存在下、
高温燃焼させる方法かあるが、コストか高いため用途が
限定され得られるシリカの物性も湿式法シリカとは異な
り、物性制御が制限される。
更に、珪弗化物よりシリカを得る方法として、シリカや
ケイ酸塩を灼熱処理後、弗化アンモニウムと反応させ、
珪弗化物、珪弗化アンモニウム及び/又はジアミノ四弗
化珪素を生成させ、これらを揮発させ、回収して該回収
物をアンモニアと反応させ、シリカと弗化アンモニウム
を得る方法(米国特許1,859.988号公報、米国
特許l,959.749号公報)、シリカ源として利用
可能な化合物または混合物を、弗化水素酸と硫酸の混合
液に溶解させて得られた溶液を蒸留して珪素の弗化物を
回収し、これよりシリカを得る方法(特開昭62−15
3111号公報)、燐鉱石等の弗素含有燐源を酸で処理
し、4弗化ケイ素含有ガスを得、このガスを水、又は弗
化アンモニウム水溶液に吸収させ、硅弗化水素酸又は珪
弗化アンモニウムを得、珪弗化水素酸の場合は珪弗化ア
ンモニウムとし、珪弗化アンモニウムとアンモニアより
シリカと弗化アンモニウムを得る方法(ヨーロッパ特許
337.712号公報)の方法か等が知られている。
米国特許1,859,988及び同1,959,749
号公報に記載の方法は、反応工程長く、反応温度も30
0゜C以上と高く装置の材質等で問題かある。
特開昭62−153111号公報に記載の方法は、高価
な弗化水素酸を用い、かつ相当量の硫酸の使用により廃
酸か副生じ、工業的なプロセスとは言えない。
ヨーロッパ特許337.712号公報記載の方法は湿式
燐酸の製造プラントに組み込まなければ工業的なメリッ
トは無く、またガス化精製法は、ガス吸収工程での四弗
化珪素及び弗化水素のロスとシリカのスケーリングによ
る操業トラブルか問題となり、更に装置コストも大きい
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、従来のシリカ粉末の製造方法には種々の
問題かある。そこで、本発明者等は、この問題を解決す
る目的で鋭意研究を行い本発明を完成した。即ち、本発
明者等は粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗
化アンモニウムより珪弗化アンモニウムを生成させ、こ
の反応生成物中の不純分を、溶解度差を利用して分離し
た後、得られた珪弗化アンモニウムを水性媒体中でアン
モニアと反応することにより高純度シリカを得ることを
見出した。
また、本発明方法において用いる弗化アンモニウムは、
珪弗化アンモニウムとアンモニアとを、水性媒体中で反
応することにより生成する弗化アンモニウムを、最初の
反応に循環使用することかできる。従って本発明の方法
によれば、従来法のように高価な製造原料や反応副生成
物の処理を要せず、安価な製造原料と、副生物の循環使
用により経済的かつクリーンな工業的プロセスとなる。
本発明の目的は、粗シリカより高純度かつ各種物性のシ
リカを、低コストで製造する方法を提供することにある
本発明の他の目的は高純度の珪弗化アンモニムの製造方
法を提供することにある。
〔発明を解決する手段〕
本発明は、粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性
弗化アンモニウムを水性媒体中で反応させて珪弗化アン
モニウムを得、該反応混合物中の珪弗化アンモニウム溶
液と未反応シリカ及び不純分を固液分離後、珪弗化アン
モニウムを水性媒体中で、アンモニアと反応させシリカ
を生成させることを特徴とする高純度シリカの製造方法
に関する。また、本発明は、粗シリカと弗化アンモニウ
ム及び/又は酸性弗化アンモニウムと酸成分とを水性媒
体中で反応させて珪弗化アンモニウムを得、該反応混合
物中の珪弗化アンモニウム溶液と未反応シリカ及び不純
分を固液分離後、珪弗化アンモニウムを水性媒体中で、
アンモニアと反応させシリカを生成させることを特徴と
する高純度シリカの製造方法に関する。更に本発明は、
この高純度シリカ製造工程の初めの反応工程で得た珪弗
化アンモニウムを分離精製し高純凍珪弗化アンモニウム
を製造する方法に関する。
本発明で使用する原料の粗シリカとは、不純分を含有す
るシリカ(無水珪酸、含水珪酸、珪酸質鉱物、シリカガ
ラス等)、シリカを含有する化合物(珪酸塩等)、また
はシリカを含有する混合物である。例えば、天然物とし
て得られる珪藻土、珪石、珪砂、籾殻灰、珪酸塩含有鉱
物等が挙げられる。更に、フエ口シリコン製造時に発生
する廃ガスの集塵により得られるシリカフユーム、石炭
火力発電所からの副産物であるフライアッシュ、高炉ス
ラグ、更にまた合成シリカとして知られれている珪曹法
シリカ、金属珪素、四塩化珪素の高温燃焼法シリカ等か
挙げられる。粗シリカとしてはシリカ含量か高い程望ま
しいが、通常20%以上、好ましくは50%以上、更に
好ましくは80%以上である。
本発明て使用する弗化アンモニウムは、試薬、工業薬品
として入手可能な粉末、水溶液てもよいが、後に述べる
珪弗化アンモニウムを水性媒体中でアンモニアと反応さ
せシリカを分離する際に副生ずる弗化アンモニウムを循
環使用するのか好ましい。水性媒体としては、水、また
は、原料及び生成物と反応しない不活性な有機溶媒も使
用可能である。水溶液が取扱上好ましい。
上述した粗シリカと弗化アンモニウムの反応は通常水性
媒体中で加熱下反応させる。
シリカと弗化アンモニウムの水性媒体中ての反応は以下
の反応式で示される。
Sio2+6NH4F (NH4)2S i F 6 +2 H20 +4 N
H3↑使用する弗化アンモニウムの量は、用いる粗シリ
カの反応性にもよるが、原料に含まれるシリカを珪弗化
物にさせるにたる量を用いれば良い。通常粗シリカ中の
Singに対して、モル比で0.5〜20、好ましくは
1〜15、更に好ましくは2〜12である。弗化アンモ
ニウムか過剰な程、粗シリカとの反応率を上げることか
出来る。
反応温度は、反応時の圧力により異なり、特に限定しな
いが、通常50゜C以上好まし・(は70゜C以上てあ
る。常圧または減圧下では、50〜1lO゜Cか好まし
い。反応圧力は通常、常圧または減圧下て行うが、副生
アンモニアを抜きつつ加圧条件下で行うことも可能であ
る。通常は、副生アンモニアは系外に導き、冷却器をと
うして回収し、必要に応じて水溶液等に吸収させ、アン
モニア水として回収可能である。この回収アンモニア水
は、次の反応工程の原料として使用可能である。また、
反応系に不活性ガスをパブリングさせて、副生アンモニ
アガスを系外に出す方法も適用可能である。
反応方式は回分式、連続式いずれも可能であり、反応時
間は反応方式、反応条件により異なり、特に限定しない
が、通常10分〜50時間以内で、より好ましくは1〜
20時間である。
更に、弗化アンモニウムの代わりに、酸性弗化アンモニ
ウムも使用可能である。
シリカと酸性弗化アンモニウムの水性媒体中での反応式
は、以下の反応式で示される。
S102+3NH4・}{ l:’ 2−〉(NH4)
2S iF 6+2H20 +3NH3↑S102+4
NH4・H F 2   −〉(NH4)2S i F
6 +2H20+2N84F酸性弗化アンモニウムとし
て工業薬品等を用いても良いかシリカ製造における弗化
アンモニウム母液を加熱濃縮せしめた脱アンモニア反応
生成物(以下の反応式参照)を使用することも可能であ
る。
2NH.F  −一→NH.・HF2+  NH2↑上
記反応は反応率を高めるには100゜C以上の高温条件
を要するので、通常は20〜80%程度の脱アンモニア
反応率にとどめ弗化アンモニウムと酸性弗化アンモニウ
ムとの混合液または混合スラリーとして粗シリカとの反
応に供せば良い。
また、酸性弗化アンモニウムを得る他の方法として、弗
化アンモニウムを陽イオン交換樹脂を用いて脱アンモニ
アする方法が挙げられる。即ち、下記に示す如く、スル
ホン酸型やカルボン酸型のイオン交換樹脂を用いて酸性
弗化アンモニウムもしくは酸性弗化アンモニウムと弗化
アンモニウムとの混合物か得られ、これらを粗シリカと
の反応に供することかできる。
2 NH.F +R − S 03H NH4・HF2+R−SO3NH. 3NH.F+R−SO3H NH.・HF,十NH4F+R−SOzNHn(R−S
O.H,陽イオン交換樹脂) 粗シリカと弗化アンモニウムを反応させる系に酸成分を
添加しても良い。酸成分としては弗化水素、弗化水素酸
、珪弗化水素、珪弗化水素酸、硫酸、塩化水素、塩酸、
硝酸、陽イオン交換樹脂等か挙げられる。弗化水素、弗
化水素酸、珪弗化水素、珪弗化水素酸、陽イオン交換樹
脂か好ましい。
弗化水素酸は、後に述へる副生弗化アンモニウム溶液を
陽イオン交換樹脂等で処理して以下の反応式て示すよう
に脱アンモニアして弗化水素酸か得られるので、副生弗
化アンモニウムか循環使用可能であり特に好ましい。
NH4F+R−SO.H HF+R−SO3NH. (R−SO3H ;陽イオン交換樹脂)粗シリカと弗化
アンモニウム及び酸の水性媒体中ての反応式は、以下の
反応式て示される。
酸として弗化水素酸の場合、 S iO 2 + 5 N H 4 F + H F(
NH4)2S iFg +2H20+3NH2↑S i
0 2 +2 N 8 4 F + 4 8 F(NH
4)2S i Fa +2 H20酸として珪弗化水素
酸の場合 SiO2+6NH4F+H2SiFs −一→2(NH
4)2S iF@+2H20+2NH3↑酸として陽イ
オン交換樹脂の場合 Si02+6NH4F+4R−SOsH  −一→(N
H4)2S iFa +4 R  SOaNH.+2H
20酸として硫酸の場合 S i02+6NH4F+2H2sO4(NH4)2S
 i F s + 2 (NH4)2S o4+ 2 
H20粗シリカと酸性弗化アンモニウム及び弗イし水素
酸との反応は以下の式で示される。
S i02+2NH4・HF2+2HF −−→(NH
.)2S i F6+2H20 酸の量は、酸の種類により若干異なる力1、シlJ力に
対してモル比て0. 1〜6、好まし< +−s 0.
 5〜2てある。また、アンモニアを生成しない上記の
反応の場合、反応温度は、通常100゜C以下て、粗シ
リカ、或いは反応条件によっては50〜80゜Cで行う
以上述べた、粗シリカより珪弗化アンモニウムを得る方
法は、他に、上記反応方式を組み合わせて行うことも可
能である。
次に、本発明方法は、上記の方法で得られた、珪弗化ア
ンモニウムを水性媒体中でアンモニアと反応させるが、
この反応の前に、珪弗化アンモニウムの分離精製を行う
こともてきる。
分離精製法は、熱時または常温で、生成した珪弗化アン
モニウムか溶解している水性媒体に不溶性の不純分が有
る場合は、これを固液分離する。
この分離液に、アンモニアを加え、シリカを得る反応を
行っても良いが、更に、珪弗化アンモニウムか溶解して
いる母液を冷却、或いは必要に応じて濃縮することによ
り珪弗化アンモニウムを、白色結晶として析出させ、ろ
過する方法で行う二とにより純度良好な珪弗化アンモニ
ウムか得られる更に高純度なシリカを得るためには、上
記方法で得られた珪弗化アンモニウムの白色結晶を再結
晶等により精製することもてきる。再結晶方法は熱水に
溶解し、熱時ろ過して、ろ滓を取り除き、母液から固形
分を晶析する通常の方法か適用される。この際に、珪弗
化アンモニウムの晶析は酸性条件下で行うと精製効果か
大きい傾向にある。
得られた珪弗化アンモニムの純度は、原料粗シリカ或い
は反応条件により異なるが、通常、金属不純分が10重
量?6以下である粗シリカを用し)だ場合は、金属不純
分か100〜1000ppm以下、場合により10pp
m以下の珪弗化アンモニウムの結晶が得られる。特に、
金属不純分か1000ppm以下である粗シリカの場合
は、金属不純分がlO〜100ppm以下、場合により
1ppm以下の珪弗化アンモニウムの結晶が得られる。
次に、このようにして得られた珪弗化アンモニウムを、
水性媒体中てアンモニアと反応させ、ノノカを得る。
珪弗化アンモニウムとアンモニアの反応は以下?反応式
で示される。
(NH4)2S i Fa+4NHz+2H20−〉S
 i O■+6 NH.F この反応の際、アンモニアは、ガスでも良いし、水溶液
を用いても良い。いずれの場合も高純度なアンモニアガ
ス、アンモニア水溶液を使用する。
反応温度は特に限定されないか通常0゜C〜100゜C
、好ましくは室温〜80゜Cの範囲でである。
加圧下で行うなら100゜Cを越えても構わない。
珪弗化アンモニウムに対するアンモニアの量は、化学量
論的にはモル比4だが、通常はモル比3〜lO、好まし
くは4〜6でアンモニアか過剰の方か好ましい。アンモ
ニア成分を添加する場合は、反応系に連続または分割供
給するのか好ましい。
その添加時間は特に限定しないが、通常5分から10時
間の範囲内て、より好ましくは10分〜5時間である。
また、アンモニア成分を予め仕込んて珪弗化アンモニウ
ムを添加したり、アンモニア成分と珪弗化アンモニウム
を同時に添加する方法も可能である。アンモニアの添加
終了後に、15分から5時間熟成反応をさせても良い。
生成したシリカは、通常行われる固液分離手段である、
ろ過、遠心分離等により分離し、洗浄、乾燥するとによ
り本発明の高純度シリカを得ることができる。この固液
分離の際に副生ずる弗化アンモニウムは、シリカを分離
した母液中に溶解しているので、この母液を、最初の工
程に循環させて使用することか好ましい。
一方、分離したシリカのウェットケーキは、純水で洗浄
する。アンモニア等がウエットケーキに残存している場
合は、必要により酸成分を添加して洗浄し、純水で洗浄
する。この酸成分としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、
弗化水素酸、珪弗化水素酸、炭酸等の無機酸、各種有機
酸、イオン交換樹脂等が挙げられる。なかでも無機酸か
好ましい。
洗浄に用いる水、酸は実質的に不純分(特に金属成分)
を含有してないものを使用する。尚、酸成分による洗浄
は、シリカのウエットケーキを得る前のシリカスラリー
に酸を添加して洗浄しても良い。
洗浄後の乾燥方法は、温度50〜200℃程度の範囲で
、通常良く用いられる熱風乾燥、真空乾燥、噴霧乾燥、
気流乾燥、流動乾燥等か適用できる。必要により、20
0゜C以上での乾燥、焼成も適用できる。
本発明の製造方法において、粗シリカを弗化アンモニウ
ムと加熱させることにより脱アンモニア反応か進行し、
珪弗化アンモニウムか生成する。
粗シリカ中の不純分は水性媒体中での珪弗化アンモニウ
ムとの溶解度差等を利用して除去され、精製珪弗化アン
モニウムを、水性媒体中てアンモニアと反応することに
より、高純度シリカを得ることかできる。得られるシリ
カの純度は、原料粗シリカ或いは反応条件により異なる
が、通常、金属不純分か10重量%以下てある粗シリカ
を用いた場合は、金属不純分か100〜1000ppm
以下、場合により10ppm以下のシリカか得られる。
特に、金属不純分か1000ppm以下である粗シリカ
の場合は、金属不純分か10〜100ppm以下、場合
によりippm以下のシリカか得られる。
更に、本発明方法により、シリカの物性を改質できる効
果かある。シリカ物性の改質は、例えは粒径、粒子形状
、比表面積、強熱原料、表面シラノール基量を変えるこ
とにより高活性で分散性良好なシリカを得ることか出来
る。
本発明方法では、水性媒体中での珪弗化アンモニウムと
アンモニアの反応で副生ずる弗化アンモニウムを、最初
の反応の原料として再循環できるので、従来技術より原
料費及び副生物の処理費用等が削減てきる。即ち、本発
明の方法は、従来法のように高価な製造原料や反応副生
成物の処理を要せず、安価な製造原料と、副生物の循環
使用により経済的かつクリーンな工業的プロセスを提供
する。尚、前記した反応式は本発明の説明に使用したも
のてあり、本発明はこれらの反応式に限定されるもので
はない。
〔実施例〕
以下、実施例と比較例により更に詳細に本発明を説明す
る。尚、実施例中の06は重量%を示す。
シリカの金属不純分含量、物性は以下のようにして測定
した。
fil  金属不純物含!二弗化水素酸で分解後、少量
の酸添加溶液として、ICP発光分析を行った。
(2)比表面積:窒素ガスによるBET法によった。
(3)平均粒子径:レーザー回折式粒度分布計で測定し
た。
(4)強熱減量:105゜C加熱乾燥品について、95
0゜Cで1時間処理した後の重量減を測定した。
(5)水への分散性.IO%シリカの水スラリーを振ど
う後肉眼で観察した。
水分散性か良いという事は、水に分散してすぐには沈降
しないことてあり、不可は水に直ぐ沈降することてある
また、珪弗化アンモニウム中の金属不純物は、水溶液に
ついて上記(1)のICP発光分析により測定した。
実施例1 攪拌翼と温度計を付した1lのテフロン容器に、粗シリ
カとしてシリカ・フユーム(日本重化学社製 商品名 
SFパウダー、SiO2含量92.4%)60gと30
%弗化アンモニウム水溶液740gを添加し、120゜
Cの油洛中で加熱攪拌した。
反応液温の上昇と共に、アンモニアを含む水分の留出か
始まり、留出液を塩酸水に吸収させながら反応液の温度
が98゜Cになるまで7時間加熱攪拌を続けた。この間
反応系外には60gのアンモニアか回収された。
室温放冷後、析出物をろ別乾燥し、150gを得た。こ
の固形分中の熱水可溶分を熱時ろ過してろ滓を取り除き
、母液からの再結晶により珪弗化アンモニウムの結晶5
0gを得た。
二の珪弗化アンモニウム結晶36gを純水384gに溶
解し、高純度アンモニア水(日産化学社製 28%濃度
)60gを室温で添加し、30分間反応させシリカを生
成させた。これをろ過、水洗、105゜Cて乾燥するこ
とによりllgのシリカ粉を得た。
原料のシリカ・フユームおよび得られたシリカ粉の不純
物分析値(%)を以下に示す。
A1203  Fe203 原料   1.5   3.9 生成物 <0.01  <0.01 実施例2 実施例1と同様の方法により、10I!のテフロン容器
に、粗シリカとして珪藻±(東亜化成社製商品名 トー
アライト SiO2含量77.4%)600gと24%
弗化アンモニウム水溶液7400gを添加し、120゜
Cの油浴中て反応液の温度か98゜Cになるまで9.5
時間加熱攪拌を続けた。
この間反応系外に400gのアンモニアを回収した。熱
時ろ過により、ろ滓を取り除き、母液からの固形分を再
結晶により精製することにより珪弗化アンモニウムの1
次結晶550gを得た。更に2次結晶200gを得た。
1次結晶360gを純水2020gに溶解し、室温で気
体アンモニア170gを3時間で導入し、シリカを生成
させた。
得られたスラリーを加圧ろ過により母液を回収?、ケー
キは水洗、105゜Cて乾燥することにより110gの
シリカ粉を得た。
原料の珪藻土および得られたシリカ粉の不純物分析値(
%)を以下に示す。
A1203  Fe2e3CaO  MgO  Na2
0原料   1.42  1.30  0.07  0
.25  0.42生成物 <0.01  <0.1 
 <0.01  <0.01  <0.01実施例3 攪拌翼と温度計を付した2lのテフロン容器に、粗シリ
カとして珪素土(東亜化成社製 商品名トーアライト 
SiO■含量83.6%)120gと弗化アンモニウム
水溶液として、実施例2て得たシリカ生成反応スラリー
の加圧ろ過母液(弗化アンモニウム濃度 約18%)1
600gを用い、実施例1と同様の方法により珪弗化ア
ンモニウムを主成分とする結晶100gを得た。
この結晶36gを純水に溶解し、室温でアンモニアガス
17gを25分て導入しシリカを生成させた。得られた
反応スラリーは減圧ろ過、ケーキの水洗、105゜Cて
の乾燥により純度良好なシリカ粉10gを得た。原料の
珪藻士および得られたシリカ粉の不純物分析値を以下に
示す。
A120s  FexOs   CaO  MgO原料
   1.42  1.30  0.07  0.25
生成物 <0.01  <0.1  <0.01  <
0.01実施例4 攪拌機と温度計を付した1lのテフロン容器に、粗シリ
カとして珪曹法シリカ(塩野義製薬製、商品名 カープ
レックス80  Si○2含量87.5%)65gと3
0%弗化アンモニウム水溶液735gを添加し、140
゜Cの油浴中て加熱攪拌した。
反応液温の上昇と共に、アンモニアを含む水分の留出か
始まり、反応液の温度が98゜Cになるまで9時間加熱
攪拌を続けた。留出液の分析により反応系外に57gの
アンモニアか回収された。
得られた反応スラリ−264gに熱水354gを加え8
0゜Cて熱時ろ過してろ滓を取り除き、ろ液611gを
室温まで放冷し、遠心分離により湿った珪弗化アンモニ
ウムの結晶115gを得た。
この結晶を純水565gに溶解し、25%アンモニア水
192gを室温にて添加後、30分間反応させてシリカ
を生成させた。これを、ろ過、水洗、105℃で乾燥す
ることにより36gのシリカ粉を得た。原料の粗シリカ
及び得られたシリカ粉の不純物分析値を次に示す。
金属不純分(ppm) AI   Fe    Ca   Na原料  143
7  146    50   2324生成物 14
.2  6.7    0.7   4.0同様の方法
で得たシリカ反応スラリーを2%硝酸を添加しpHを1
.2とし、ろ過、乾燥して得たシリカの不純分含量は、
AI, Fe. Ca. Na共に5ppm以下であっ
た。
実施例5 攪拌機と温度計を付した5lのテフロン容器に、粗シリ
カとして珪石粉(森村商事製、商品名 M20Si02
含量99.8%)60gと2 1 045弗化アンモニ
ウム水溶液2680gを添加し、140℃の油浴中て加
熱攪拌した。
反応液温の上昇と共に、アンモニアを含む水分の留出が
始まり、反応液の温度100゜Cて6時間加熱攪拌した
。留出液の分析により反応系外に41gのアンモニアか
回収された。
得られた反応スラリーを室温まで放冷後、減圧ろ過し不
溶分をろ滓として取り除き(乾燥品として20g回収)
ろ液1964gを得た。この溶液に25%アンモニア水
102gを室温にて添加後、1時間反応させてシリカを
生成させた。これを、ろ過、水洗、105゜Cて乾燥す
ることにより33gのシリカ粉を得た。原料の粗シリカ
及び得られたシリカ粉の不純物分析値及び、比表面積と
平均粒子径及び強熱減量を示す。
金属不純分(ppm) AI   Fe    Ca   Na原料   50
.8  19.9   24.7  <1.0生成物 
<10.0 <10.0   <5.0 <1.0比表
面積 平均粒子径 強熱減量 (m”/g)  (μm)    (!%)原料   
< 1    23.0    <0.2生成物  1
80    11.0    7.0実施例6 攪拌機と温度計を付した10j?のテフロン容器に、粗
シリカとして珪砂(共立窯業原料社製 商品名 MKシ
リカ Sin2含量99.8%)420gと30%弗化
アンモニウム水溶液6480g及び46%弗化水素酸3
04gを添加し、140℃の油浴中で加熱攪拌した。
反応液温の上昇と共に、アンモニアを含む水分の留出が
始まり、反応液の温度101℃で10時間加熱攪拌した
。留出液の分析により反応系外に272gのアンモニア
か回収された。
得られた反応スラリ−4000gに熱水2000gを加
え80゜Cて熱時ろ過してろ滓68gを取り除いた。得
られたろ液5830gを室温まて放冷後析出した結晶を
ろ別し、914g(湿った状態)の珪弗化アンモニウム
を得た。この湿った結晶14gの熱風乾燥品11gはX
線回折により珪弗化アンモニウムと同定された。金属不
純分含量はAI..FeXCa1Naいずれも30pp
mJJ下であった。珪弗化アンモニウムの結晶900g
を純水2136gに溶解し、50゜Cにてアンモニアガ
スを1時間かけて312g導入しシリカを生成させた。
得られたスラリーを減圧ろ過してろ液1920gを回収
し、ろ過ケーキは水洗、希硫酸で酸洗浄、水洗、乾燥す
ることにより239gのシリカ粉を得た。原料の粗シリ
カ及び得られたシリカ粉の不純物分析値及び、物性値を
以下に示す。
金属不純分(ppm)  水分散性 AI   Fe    Ca 原料   11   11    107   不可生
成物  7   5   4  良 比表面積 平均粒子径 強熱減量 (m2/g)    (μm)    (%)原料  
<1    95     <0.2生成物 48  
   14      7.2原料の珪砂では、水に直
ぐ沈降するが、本発明方法で改質したシリカは、水に分
散してすぐには沈降しなかった。
また、減圧ろ過により得たろ液中のアンモニア及び弗素
成分の含量は、それぞれNH.換算て15.0%、F換
算で15.5%であった。
実施例7 攪拌機と温度計を付した1lのテフロン容器に、粗シリ
カとして珪砂(共立窯業原料社製 商品名MKシリカ 
Si02含量99.8%)60gと30%弗化アンモニ
ウム水溶液740gを添加し、140゜Cの油浴中で加
熱攪拌した。
反応液温の上昇と共に、アンモニアを含む水分の留出か
始まり、途中純水541gを補給しつつ反応液の温度が
90〜104゜Cで18時間加熱攪拌した。留出液の分
析により反応系外に57gのアンモニアか回収された。
得られた反応スラリ−273gに熱水327gを加え8
0゜Cて熱時ろ過してろ滓1 0. 2 gを取り除い
た。得られた熱溶液513gに純水487gを加え、こ
の溶液に水冷下、アンモニアガスを2時間かけて68g
導入しシリカを生成させた。これをろ過、水洗、105
゜Cて乾燥することにより50gのシリカ粉を得た。原
料の粗シリカ及び得られたシリカ粉の不純物分析値及び
、物性値を以下に示す。
金属不純分(ppm) AI   Fe    Ca    Na原料   1
1   11    107   4生成物  5.4
   8.1    1.0  0.3比表面積 平均
粒子径 水分散性 強熱減量(m2/g)   .  
(μm)       (%)原料  〈l   95
   不可  <0.2生成物 150     15
    良   6.8実施例8 攪拌機と温度計を付した5 0 0mfの反応器に、粗
シリカとして珪曹法シリカ(塩野義製薬社製、商品名 
カーブレックス80SiO2含量87.5a6)13g
と30%弗化アンモニウム水溶液(関東化学社製 試薬
1級弗化アンモニウム45gと純水IO2gより調製)
147g及び70%硫酸84gを水冷下混合した。混合
液の温度は22゜Cから52゜Cに上昇した。この混合
液を130゜Cの油浴中て加熱攪拌した。原料の粗シリ
カは80゜Cて全部溶解した。更に加熱を続け2時間反
応かけて留出成分を100gの純水中に吸収させながら
反応液を濃縮すると結晶か析出した。これを室温まで冷
却し、濃縮スラリ−150gを得た。留出成分の吸収液
量は192gとなり、該液のpHは3〜4、弗素成分は
F換算でll7ppmで、25%アンモニア水を加えて
もシリカは生成しなかった。濃縮スラリー中の結晶を減
圧ろ過して湿った結晶分69gを得た。これを熱水を用
いて再結晶精製して、湿った状態で、珪弗化アンモニウ
ム30gを得た。105゜Cで一夜乾燥し、乾燥品25
gを得た。この乾燥品を純水102gに溶解し、水冷下
30分間かけて25%アンモニア水97gを添加しシリ
カを生成させた。これを減圧ろ過、純水で洗浄し、得ら
れたシリカケーキを105゜Cて加熱乾燥し、シリカ粉
末8gを得た。得られたシリカ粉の不純物分析値は、A
 I,Fe,Ca,Naいずれも10ppm以下てあっ
た。
実施例9 攪拌機と温度計を付した1lのテフロン容器に、酸性弗
化アンモニウム(関東化学社製 試薬特級)127g,
純水319g,46%弗化水素酸87gを加え、NH.
換算で37.9g(7.1重量%) F換算で122.
7g(23.0重量%)を含有する溶液を調製した。
この溶液に粗シリカとして珪砂(共立窯業原料社製 商
品名 MKシリカ SiO2含量99.8%)60gを
室温で添加した。(発熱は認められなかった。)この混
合スラリー溶液を油浴中て1時間72〜84°Cに加熱
した。この反応物を75゜Cて、熱時ろ過し、湿ったろ
滓として55gを回収した。ろ液は室温まで放冷し、析
出した結晶を減圧ろ過し、珪弗化アンモニウムの湿った
結晶75gを得た。この湿った結晶を105゜Cて乾燥
した後X線回折により珪弗化アンモニウムと同定した。
また、金属不純分を分析したところ、10ppm以下て
あった。
得られた結晶45gを水に溶解し、10%水溶液とし、
これに25%アンモニア水170gを室温にてlO分間
で添加、更に10分間反応させシリカを生成させた。こ
れを減圧ろ過、水洗、105℃で乾燥し1次シリカ粉末
15gを得た。原料の粗シリカ及び得られたシリカ粉の
不純物分析値及び物性値を以下に示す。
金属不純分(ppm) A120+  Fe20*   CaO  NaO原料
  11    11    107   4生成物 
 1.0   3.0   2.10.3比表面積 平
均粒子径 水分散性 強熱減量(m2/g)    (
μm)       (%)原料  〈l   95 
  不可  <0.2生成物 185     14.
5   良    7.2また、ろ滓を200gの純水
で洗浄した溶液からも純度良好なシリカ14gか回収さ
れた。
実施例10 実施例6て回収したシリカ合成時の減圧ろ過して得だろ
液1500g(NH3換算15.0重量%F換算15.
5重量%、弗化アンモニウム約3096の溶液)を陽イ
オン交換樹脂(オルガノ社製 商品名 アンバーライト
120B)を用いて脱アンモニアし、lO%の弗化水素
酸溶液として120?gを得た。
このlO%弗化水素酸溶液800gと、実施例6で回収
した減圧ろ液(弗化アンモニウム約30%の溶液)24
7gを攪拌機と温度計を付した10lのテフロン容器に
仕込み、粗シリカとして珪石粉(森村商事製 商品名 
M−20  3iO■含量99.8%)60gを室温で
添加した。室温では発熱が認められなかった。これを油
浴中て1時間80〜95゜Cで加熱攪拌した。得られた
反応スラリーを80゜Cて熱時ろ過し、ろ滓を取り除い
た(乾燥後重量9g)回収した。ろ液は室温まて放冷後
、析出した結晶を減圧ろ過し、105゜Cて乾燥し珪弗
化アンモニウムを主成分とする結晶90gを得た。
得られた結晶45gを純水355gに溶解し、これに水
冷下アンモニアガス34gを1時間かけて導入し、シリ
カを生成させた。これをろ過、水洗、105゜Cて乾燥
しシリカ粉末14gを得た。
原料の粗シリカの不純物分析値はAC Fe,Ca,N
aいずれも5ppm以下てあった。
実施例11 攪拌機と温度計を付した1lのテフロン容器に、粗シリ
カとして珪砂(共立窯業原料社製 商品名MKシリカ 
S i0 2含量99.8%)26gと実施例6て回収
した減圧ろ液(30%弗化アンモニウム水溶液に相当す
る組成)397gと8%珪弗化水素酸129gを添加し
(橋本化成社製 40%試薬より調製)、140″Cの
油浴中て加熱攪拌した。
反応液温の上昇と共に、アンモニアを含む水分の留出か
始まり、反応液の温度95〜101゜Cて8時間加熱攪
拌した。留出液の分析により反応系外に1 3. 5 
gのアンモニアか回収された。
得られた反応スラリ−266gを実施例6と同様に処理
しシリカ粉9gを得た。原料粗シリカの不純分及び物性
値は実施例6と同してあり、得られたシリカの金属不純
分,l、Fe,Caはいずれも10ppm以下で、比表
面積60m2/g、平均粒子径13μm、強熱減量7.
 0%であった。
実施例12 攪拌機と温度計を付した0.51のテフロン容器に、粗
シリカとして珪砂(共立窯業原料社製 商品名 MKシ
リカ Si02含量99.8%)30gと30%弗化ア
ンモニウム水溶液463gを添加し、油浴で加熱しつつ
ハンディーアスピレー夕で反応系を減圧にした。
反応液温80゜C、絶対圧32 0mmHgで液の沸騰
か始まり、冷却器を通して系外へ留出液として回収し、
更に10%硫酸にてガス成分を捕集し液温77〜82゜
Cて4時間加熱濃縮し、NH2として17gを含有する
留出液279gを回収した。反応スラリーは206g得
られ、これに純水294gを加えて60゜Cて熱時ろ過
し、未反応シリカ及び不溶性不純分をろ別した。
得られたろ液478gに50゜Cて25%アンモニア水
170gを30分かけて添加し、シリカを生成させた。
生成スラリーはろ過、水洗し、105゜Cて乾燥後シリ
カ粉末14gを得た。得られたシリカの金属不純分は、
原料シリカより良好てあり、 比表面積反応35m2 /g、 平均粒子径1 4 μmであり、 原料珪砂の物性とは異なるシリカが 得られた。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
    アンモニウムを水性媒体中で反応させて珪弗化アンモニ
    ウムを得、該反応混合物中の珪弗化アンモニウム溶液と
    未反応シリカ及び不純分を固液分離後、珪弗化アンモニ
    ウムを水性媒体中で、アンモニアと反応させシリカを生
    成させることを特徴とする高純度シリカの製造方法。
  2. (2)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
    アンモニウムを水性媒体中で50℃以上の温度で反応さ
    せる請求項1記載の高純度シリカの製造方法。
  3. (3)反応混合物中の珪弗化アンモニウムと未反応シリ
    カ及び不純分の分離が珪弗化アンモニウムを水性媒体に
    溶解した状態で、固液分離した後、珪弗化アンモニウム
    を析出させ分離する請求項1記載の高純度シリカの製造
    方法。
  4. (4)反応混合物中の珪弗化アンモニウムと未反応シリ
    カ及び不純分の分離が珪弗化アンモニウムを水性媒体に
    溶解した状態で、固液分離した後、珪弗化アンモニウム
    を析出させ分離し、再結晶する請求項1記載の高純度シ
    リカの製造方法。
  5. (5)酸性弗化アンモニウム又は酸性弗化アンモニウム
    と弗化アンモニウムの混合物が、弗化アンモニウムを陽
    イオン交換樹脂で脱アンモニア反応させて得たものであ
    る請求項1記載の高純度シリカの製造方法。
  6. (6)生成したシリカのスラリーまたは、該スラリーよ
    り得たシリカケーキに酸成分を添加し、金属不純分及び
    アンモニア成分を除去する請求項1記載の高純度シリカ
    の製造方法。
  7. (7)珪弗化アンモニウムとアンモニアを反応させてシ
    リカを得る際に生成する弗化アンモニウムを水性媒体中
    で粗シリカと弗化アンモニウムを反応させる工程に循環
    する請求項1記載の高純度シリカの製造方法。
  8. (8)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
    アンモニウムと酸成分とを水性媒体中で反応させて珪弗
    化アンモニウムを得、該反応混合物中の珪弗化アンモニ
    ウム溶液と未反応シリカ及び不純分を固液分離後、珪弗
    化アンモニウムを水性媒体中で、アンモニアと反応させ
    シリカを生成させることを特徴とする高純度シリカの製
    造方法。
  9. (9)酸成分が弗化水素、弗化水素酸、珪弗化水素、珪
    弗化水素酸、硫酸及び陽イオン交換樹脂より選ばれた少
    なくとも1種のものである請求項8記載の高純度シリカ
    の製造方法。
  10. (10)酸成分が弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
    アンモニウム水溶液を陽イオン交換樹脂で脱アンモニア
    して得た水溶液である請求項8記載の高純度シリカの製
    造方法。
  11. (11)反応混合物中の珪弗化アンモニウムと未反応シ
    リカ及び不純分の分離が珪弗化アンモニウムを水性媒体
    に溶解した状態で、固液分離した後、珪弗化アンモニウ
    ムを析出させ分離する請求項8記載の高純度シリカの製
    造方法。
  12. (12)反応混合物中の珪弗化アンモニウムと未反応シ
    リカ及び不純分の分離が珪弗化アンモニウムを水性媒体
    に溶解した状態で、固液分離した後、珪弗化アンモニウ
    ムを析出させ分離し、再結晶する請求項8記載の高純度
    シリカの製造方法。
  13. (13)酸性弗化アンモニウム又は酸性弗化アンモニウ
    ムと弗化アンモニウムの混合物が、弗化アンモニウムを
    陽イオン交換樹脂で脱アンモニア反応させて得たもので
    ある請求項8記載の高純度シリカの製造方法。
  14. (14)生成したシリカのスラリーまたは、該スラリー
    より得たシリカケーキに酸成分を添加し、金属不純分及
    びアンモニア成分を除去する請求項8記載の高純度シリ
    カの製造方法。
  15. (15)珪弗化アンモニウムとアンモニアを反応させて
    シリカを得る際に生成する弗化アンモニウムを水性媒体
    中で粗シリカと弗化アンモニウムを反応させる工程に循
    環する請求項8記載の高純度シリカの製造方法。
  16. (16)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗
    化アンモニウムを水性媒体中で反応させて珪弗化アンモ
    ニウムを得、該反応混合物中の珪弗化アンモニウム溶液
    と未反応シリカ及び不純分を固液分離することを特徴と
    する高純度珪弗化アンモニウムの製造方法。(17)粗
    シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化アンモニ
    ウムと酸成分とを水性媒体中で反応させて珪弗化アンモ
    ニウムを得、該反応混合物中の珪弗化アンモニウムと未
    反応シリカ及び不純分を固液分離することを特徴とする
    高純度珪弗化アンモニウムの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241113A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Taiheiyo Cement Corp 高純度シリカの製造方法
JP2012193074A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Seiko Epson Corp 分離方法および分離装置
JP2012201554A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Seiko Epson Corp 分離方法および分離装置

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