JP2864617B2 - 珪弗化水素酸、珪弗化アンモニウム及び高純度シリカの製造法 - Google Patents
珪弗化水素酸、珪弗化アンモニウム及び高純度シリカの製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は粗シリカを原料とし、これを弗化アンモニウ
ム及び/又は酸性弗化アンモニウムとを反応させて珪弗
化アンモニウム含有する反応生成物を得、該生成物を酸
分解して得られる4弗化珪素を含有するガスからの珪弗
化水素酸、珪弗化アンモニウム及び高純度シリカの製造
法に関する。高純度シリカは石英原料、セラミックス原
料、充填材等の各種機能材料として有用であり、珪弗化
水素酸及び珪弗化アンモニウムは高純度シリカの合成中
間体等として有用である。
ム及び/又は酸性弗化アンモニウムとを反応させて珪弗
化アンモニウム含有する反応生成物を得、該生成物を酸
分解して得られる4弗化珪素を含有するガスからの珪弗
化水素酸、珪弗化アンモニウム及び高純度シリカの製造
法に関する。高純度シリカは石英原料、セラミックス原
料、充填材等の各種機能材料として有用であり、珪弗化
水素酸及び珪弗化アンモニウムは高純度シリカの合成中
間体等として有用である。
(従来の技術) 従来、シリカ粉末の製造法としては珪酸ソーダを酸や
イオン交換樹脂を用いて中和する方法(珪曹法)が一般
的であるが、この方法は低コストである反面Na、Al、Fe
等の金属性不純分やアニオン成分が混入するため、高純
度が要求される分野には供し得ない。また乾式法として
四塩化珪素を酸素と水素の存在下高温燃焼させる方法が
あるが、特殊な製造装置を要する上、高コストのため用
途が限定され、得られるシリカの物性も湿式法シリカと
は異なる。
イオン交換樹脂を用いて中和する方法(珪曹法)が一般
的であるが、この方法は低コストである反面Na、Al、Fe
等の金属性不純分やアニオン成分が混入するため、高純
度が要求される分野には供し得ない。また乾式法として
四塩化珪素を酸素と水素の存在下高温燃焼させる方法が
あるが、特殊な製造装置を要する上、高コストのため用
途が限定され、得られるシリカの物性も湿式法シリカと
は異なる。
また、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウムを
原料として水性媒体中でアンモニアを反応させてシリカ
を得る場合に、副生する弗化アンモニウムは産業上の利
用性が低く併産される利点よりも、産業廃棄物としてそ
の処分に困るという問題に直面する。
原料として水性媒体中でアンモニアを反応させてシリカ
を得る場合に、副生する弗化アンモニウムは産業上の利
用性が低く併産される利点よりも、産業廃棄物としてそ
の処分に困るという問題に直面する。
また更に、シリカ源として利用可能な化合物または混
合物を、弗化水素酸と硫酸の混合液に溶解させ得られた
溶液を蒸留して得られる珪素の弗化物からシリカを得る
方法が開示されているが(例えば特開昭62−153111号公
報)、この方法では高価な弗化水素酸を用いるため、経
済的な工業プロセスとは言えない。
合物を、弗化水素酸と硫酸の混合液に溶解させ得られた
溶液を蒸留して得られる珪素の弗化物からシリカを得る
方法が開示されているが(例えば特開昭62−153111号公
報)、この方法では高価な弗化水素酸を用いるため、経
済的な工業プロセスとは言えない。
(発明が解決しようとする課題) 従来技術の上記問題点に対し、本発明者等は高純度シ
リカの製造法に関し鋭意研究を進めた結果、本発明を完
成した。即ち本発明は、粗シリカと弗化アンモニウム
(NH4F)及び/又は酸性弗化アンモニウム(NH3・HF2)
と酸成分を原料とする珪弗化水素酸(H2SiF6)、珪弗化
アンモニウム((NH4)2SiF6)及び高純度シリカの製造
法であり、粗シリカと弗化アンモニウムとの反応により
得られる珪弗化アンモニウムを含有する反応生成物を中
間体とし、これを酸分解して得られる4弗化珪素を含有
するガスを水、弗化アンモニウム液または水性アンモニ
アに吸収することにより珪弗化水素酸、珪弗化アンモニ
ウム及び高純度シリカを得ることができ、更に、得られ
た珪弗化水素酸、珪弗化アンモニウムをアンモニアと反
応させて高純度シリカを得ることが出来る。
リカの製造法に関し鋭意研究を進めた結果、本発明を完
成した。即ち本発明は、粗シリカと弗化アンモニウム
(NH4F)及び/又は酸性弗化アンモニウム(NH3・HF2)
と酸成分を原料とする珪弗化水素酸(H2SiF6)、珪弗化
アンモニウム((NH4)2SiF6)及び高純度シリカの製造
法であり、粗シリカと弗化アンモニウムとの反応により
得られる珪弗化アンモニウムを含有する反応生成物を中
間体とし、これを酸分解して得られる4弗化珪素を含有
するガスを水、弗化アンモニウム液または水性アンモニ
アに吸収することにより珪弗化水素酸、珪弗化アンモニ
ウム及び高純度シリカを得ることができ、更に、得られ
た珪弗化水素酸、珪弗化アンモニウムをアンモニアと反
応させて高純度シリカを得ることが出来る。
本発明において用いる弗化アンモニウム及び/又は酸
性弗化アンモニウムは、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化
アンモニウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて
シリカを得る際の副生物であるから、これを循環使用す
ることができる。また脱アンモニア反応において回収さ
れるアンモニア成分もシリカ製造原料として再使用する
ことができる。従って本発明の方法によれば、従来法の
ように高価な製造原料や産業上余剰な副生物の処理を要
せず、安価な製造原料と副生物の循環使用により経済的
な工業プロセスとなり、各種機能材料として有用な高純
度シリカが安価に供給できる。
性弗化アンモニウムは、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化
アンモニウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて
シリカを得る際の副生物であるから、これを循環使用す
ることができる。また脱アンモニア反応において回収さ
れるアンモニア成分もシリカ製造原料として再使用する
ことができる。従って本発明の方法によれば、従来法の
ように高価な製造原料や産業上余剰な副生物の処理を要
せず、安価な製造原料と副生物の循環使用により経済的
な工業プロセスとなり、各種機能材料として有用な高純
度シリカが安価に供給できる。
(課題を解決するための手段) 本発明は、以下の(A)〜(C)の3工程 (A)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
アンモニウムとを脱アンモニア反応させて珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物を酸分解するか、又は、該生成物にシリ
カを添加した後、酸分解し4弗化珪素を含有するガスを
得る工程、 (C)該ガスを水もしくは弗化アンモニウム液に吸収さ
せる工程、 よりなることを特徴とする、珪弗化水素酸及び/又は珪
弗化アンモニウムの製造法に関する。
アンモニウムとを脱アンモニア反応させて珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物を酸分解するか、又は、該生成物にシリ
カを添加した後、酸分解し4弗化珪素を含有するガスを
得る工程、 (C)該ガスを水もしくは弗化アンモニウム液に吸収さ
せる工程、 よりなることを特徴とする、珪弗化水素酸及び/又は珪
弗化アンモニウムの製造法に関する。
更に、本発明は上記の(A)〜(C)の3工程に以下
の(D)工程を追加した、 (D)(C)工程で得られた珪弗化水素酸及び/又は珪
弗化アンモニウムとを水性媒体中でアンモニアと反応さ
せる工程、 よりなることを特徴とする高純度シリカの製造方法に関
する。
の(D)工程を追加した、 (D)(C)工程で得られた珪弗化水素酸及び/又は珪
弗化アンモニウムとを水性媒体中でアンモニアと反応さ
せる工程、 よりなることを特徴とする高純度シリカの製造方法に関
する。
更にまた、本発明は前記の(A)〜(B)の2工程で
得られた4弗化珪素を含有するガスを、(C)工程で水
性媒体中でアンモニアと反応させることを特徴とする高
純度シリカの製造方法に関する。
得られた4弗化珪素を含有するガスを、(C)工程で水
性媒体中でアンモニアと反応させることを特徴とする高
純度シリカの製造方法に関する。
本発明の上記製造法は、次の反応式にて例示される。
(A)脱アンモニア工程 粗SiO2+6NH4F→(NH4)2SiF6+4NH3+2H2O A−1 粗SiO2+3NH3・HF2→(NH4)2SiF6+NH3+2H2OA−2 (B)酸分解工程 酸として、硫酸及び燐酸のケースでは、 (NH4)2SiF6+2H2SO4→SiF4+2HF+2NH4HSO4 B−1 (NH4)2SiF6+2H3PO4→SiF4+2HF+2NH4H2PO4B−2 (NH4)2SiF6+1/2SiO2+2H2SO4→ 3/2SiF4+2NH4HSO4+2H2O B−3 (NH4)2SiF6+NH4F+3H2SO4→ SiF4+3HF++3NH4HSO4 B−4 (C)ガス吸収工程 SiF4+2HF→H2SiF6 C−1 SiF4+2/3H2O→2/3H2SiF6+1/3SiO2 C−2 SiF4+2NH4F→(NH4)2SiF6 C−3 (D)シリカ製造工程 SiF4+4NH3+2H2O→SiO2+4NH4F D−1 H2SiF6+6NH3+2H2O→SiO2+6NH4F D−2 (NH4)2SiF6+4NH3+2H2O→SiO2+6NH4F D−3 上記反応式は本発明の態様の一例であり、本発明の製
造法は勿論これらの反応式のみに限定されるものではな
い。
造法は勿論これらの反応式のみに限定されるものではな
い。
本発明の製造法は、まず(A)工程で、原料の粗シリ
カと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化アンモニウム
との反応により、生成するアンモニアを系外に除去し
(回収可能)、珪弗化アンモニウムを生成させる。得ら
れた珪弗化アンモニウムを含有する反応生成物は粗シリ
カ中の不純分を含むが、(B)工程の酸分解工程におい
て酸成分と反応させ(必要に応じシリカ源を加え)るこ
とにより粗シリカ中の不純分は液層にとどまり、珪素成
分は4弗化珪素を含有するガスとしてガス化精製され
る。この4弗化珪素含有ガスは通常水分を含む4弗化珪
素と弗化水素との混合物から成り、これを(C)工程の
ガス吸収工程で水もしくは弗化アンモニウム液にて吸収
し珪弗化水素酸及び/又は珪弗化水素酸として回収する
が、直接水性アンモニアで吸収する場合(反応式D−1
参照)には一挙に高純度シリカを得ることができる。
カと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化アンモニウム
との反応により、生成するアンモニアを系外に除去し
(回収可能)、珪弗化アンモニウムを生成させる。得ら
れた珪弗化アンモニウムを含有する反応生成物は粗シリ
カ中の不純分を含むが、(B)工程の酸分解工程におい
て酸成分と反応させ(必要に応じシリカ源を加え)るこ
とにより粗シリカ中の不純分は液層にとどまり、珪素成
分は4弗化珪素を含有するガスとしてガス化精製され
る。この4弗化珪素含有ガスは通常水分を含む4弗化珪
素と弗化水素との混合物から成り、これを(C)工程の
ガス吸収工程で水もしくは弗化アンモニウム液にて吸収
し珪弗化水素酸及び/又は珪弗化水素酸として回収する
が、直接水性アンモニアで吸収する場合(反応式D−1
参照)には一挙に高純度シリカを得ることができる。
(D)工程のシリカ製造工程では、回収した珪弗化水素
酸及び/又は珪弗化アンモニウムとアンモニアとを水性
媒体中で反応させて高純度シリカを得る。
酸及び/又は珪弗化アンモニウムとアンモニアとを水性
媒体中で反応させて高純度シリカを得る。
シリカ製造工程での副生弗化アンモニウムはシリカを
分離後、母液として回収し、最初の脱アンモニア工程の
原料として循環使用できる。
分離後、母液として回収し、最初の脱アンモニア工程の
原料として循環使用できる。
次に本発明の製造法について詳細に説明する。
(A)工程の脱アンモニア工程において、原料として用
いる粗シリカとはシリカを含有する化合物または混合
物、即ちシリカ源として利用可能な物質をさす。その具
体例を示せば、天然物として得られる珪藻土、珪石、珪
砂、籾殻灰、珪酸塩含有鉱物等が挙げられる。またムラ
イト、ジルコン等も使用でき、更に合成シリカとして知
られている、フェロシリコン製造時発生の廃ガスの集塵
により得られるシリカフューム、石炭火力発電所からの
副産物であるフライアッシュ、高炉スラグ、珪曹法シリ
カ等が挙げられるが、勿論これらのみに限定されるもの
ではない。粗シリカとしてはシリカ含量が高い程望まし
く、通常20%以上、好ましくは50%以上、更に好ましく
は80%以上であるが、上記シリカ含有の他、不純分の種
類、シリカ物性、シリカの反応性、入手容易性及び価格
等を加味して、目的とする高純度シリカの使途に応じ適
宜選択すれば良い。
いる粗シリカとはシリカを含有する化合物または混合
物、即ちシリカ源として利用可能な物質をさす。その具
体例を示せば、天然物として得られる珪藻土、珪石、珪
砂、籾殻灰、珪酸塩含有鉱物等が挙げられる。またムラ
イト、ジルコン等も使用でき、更に合成シリカとして知
られている、フェロシリコン製造時発生の廃ガスの集塵
により得られるシリカフューム、石炭火力発電所からの
副産物であるフライアッシュ、高炉スラグ、珪曹法シリ
カ等が挙げられるが、勿論これらのみに限定されるもの
ではない。粗シリカとしてはシリカ含量が高い程望まし
く、通常20%以上、好ましくは50%以上、更に好ましく
は80%以上であるが、上記シリカ含有の他、不純分の種
類、シリカ物性、シリカの反応性、入手容易性及び価格
等を加味して、目的とする高純度シリカの使途に応じ適
宜選択すれば良い。
使用する弗化アンモニウムは、試薬または工業薬品と
して入射可能な固体もしくは溶液でも良いが、珪弗化水
素酸及び/又は珪弗化アンモニウムと水性アンモニアと
の反応生成物からシリカを分離した副生弗化アンモニウ
ム母液を循環使用するのが望ましい。この場合、母液中
に他の成分、例えば過剰のアンモニアや金属性不純分等
を含んでいても良く、必要に応じ母液を希釈したり濃縮
したりすることも可能である。
して入射可能な固体もしくは溶液でも良いが、珪弗化水
素酸及び/又は珪弗化アンモニウムと水性アンモニアと
の反応生成物からシリカを分離した副生弗化アンモニウ
ム母液を循環使用するのが望ましい。この場合、母液中
に他の成分、例えば過剰のアンモニアや金属性不純分等
を含んでいても良く、必要に応じ母液を希釈したり濃縮
したりすることも可能である。
また酸性弗化アンモニウムも原料として使用でき、上
記同様工業薬品等を用いても良いがシリカ製造における
弗化アンモニウム母液を加熱濃縮せしめた脱アンモニア
反応生成物(以下の反応式参照)を使用することが望ま
しい。
記同様工業薬品等を用いても良いがシリカ製造における
弗化アンモニウム母液を加熱濃縮せしめた脱アンモニア
反応生成物(以下の反応式参照)を使用することが望ま
しい。
NH4F→1/2NH3・HF2+1/2NH3↑ 上記反応は反応率を高めるには100℃以上の高温条件
を要するので、通常は20〜80%程度の脱アンモニア反応
率にとどめ弗化アンモニウムと酸性弗化アンモニウムと
の混合液または混合スラリーとして粗シリカとの反応に
供せば良い。
を要するので、通常は20〜80%程度の脱アンモニア反応
率にとどめ弗化アンモニウムと酸性弗化アンモニウムと
の混合液または混合スラリーとして粗シリカとの反応に
供せば良い。
粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化アン
モニウムとの反応は、通常水性媒体中で、加熱条件下行
なうが、乾式法として固相反応を行なっても良い。
モニウムとの反応は、通常水性媒体中で、加熱条件下行
なうが、乾式法として固相反応を行なっても良い。
水性媒体としては水または原料及び生成物に対して不
活性な有機溶剤と水との混合系が可能であるが、取扱い
上の理由から水系が望ましい。
活性な有機溶剤と水との混合系が可能であるが、取扱い
上の理由から水系が望ましい。
使用原料のモル否としてNH4F/SiO2=6が化学当量だ
が、原料の粗シリカの純度、反応性及び目標反応率に応
じモル比を変動させ、通常NH4F/SiO2モル比は1〜10の
範囲で行ない、好ましくは3〜8のモル比である。該モ
ル比が6を越えると過剰のNH4Fが反応系に残存し、6未
満では未反応のSiO2が残存する。
が、原料の粗シリカの純度、反応性及び目標反応率に応
じモル比を変動させ、通常NH4F/SiO2モル比は1〜10の
範囲で行ない、好ましくは3〜8のモル比である。該モ
ル比が6を越えると過剰のNH4Fが反応系に残存し、6未
満では未反応のSiO2が残存する。
上記反応は、通常加熱条件下、好ましくは50℃以上、
更に好ましくは80℃以上の温度にて行なう。反応系の圧
力は常圧付近または減圧下行なうことが多いが、加圧条
件下副生するNH3ガスを抜きつつ行なっても良い。反応
方式は原料混合物の加熱濃縮において原料を予め混合も
しくは一方の原料を仕込んで他方を添加する回分式で行
なっても良いし、反応系に原料両成分を同時に添加し生
成物を連続的に抜き出す連続方式で行なうことも可能で
ある。反応時間は他の条件により一概に言えないが、通
常数分ないし数10時間、好ましくは10時間以内、更に好
ましくは5時間以内である。
更に好ましくは80℃以上の温度にて行なう。反応系の圧
力は常圧付近または減圧下行なうことが多いが、加圧条
件下副生するNH3ガスを抜きつつ行なっても良い。反応
方式は原料混合物の加熱濃縮において原料を予め混合も
しくは一方の原料を仕込んで他方を添加する回分式で行
なっても良いし、反応系に原料両成分を同時に添加し生
成物を連続的に抜き出す連続方式で行なうことも可能で
ある。反応時間は他の条件により一概に言えないが、通
常数分ないし数10時間、好ましくは10時間以内、更に好
ましくは5時間以内である。
反応進行に伴ないアンモニアが系外に取出され気体も
しくはアンモニア水として回収され、同時に反応スラリ
ー中のシリカは系弗化アンモニウムに転化する。
しくはアンモニア水として回収され、同時に反応スラリ
ー中のシリカは系弗化アンモニウムに転化する。
回収されたアンモニアは、通常アンモニア水として回
収し、後記のシリカ製造工程にて循環使用できる。
収し、後記のシリカ製造工程にて循環使用できる。
脱アンモニア反応生成物は、原料組成、反応率、濃縮
度によるが、原料SiO2、原料NH4F、生成(NH4)2SiF6、
副生NH3及び粗シリカ中の不純物等が混在する水スラリ
ーである。
度によるが、原料SiO2、原料NH4F、生成(NH4)2SiF6、
副生NH3及び粗シリカ中の不純物等が混在する水スラリ
ーである。
酸性弗化アンモニウムまたはこれと弗化アンモニウム
との混合物を原料とする場合には、原料モル比はNH3・H
F2/SiO2=3が当量だが、通常モル比は0.5〜5の範囲で
行ない、好ましくは1.5〜4のモル比で行なう。反応の
進行は弗化アンモニウムを原料とする場合よりもかなり
低温で始まり、反応温度は室温付近でも良いが、反応率
を高めるには加熱条件下、好ましくは50℃以上で行なう
ことが望ましい。
との混合物を原料とする場合には、原料モル比はNH3・H
F2/SiO2=3が当量だが、通常モル比は0.5〜5の範囲で
行ない、好ましくは1.5〜4のモル比で行なう。反応の
進行は弗化アンモニウムを原料とする場合よりもかなり
低温で始まり、反応温度は室温付近でも良いが、反応率
を高めるには加熱条件下、好ましくは50℃以上で行なう
ことが望ましい。
反応方式は弗化アンモンの場合と同様であり、反応条
件も前記に準ずる。
件も前記に準ずる。
次の(B)工程の酸分解工程では、(A)工程で得た
珪弗化アンモニウムを含有する反応生成物を酸成分と反
応させ4弗化珪素を含有するガスを得るが、使用する酸
は低揮発性であることを要し、通常比較的安価に入手可
能な硫酸及び/又は燐酸を用いるが、勿論これらのみに
限定されない。
珪弗化アンモニウムを含有する反応生成物を酸成分と反
応させ4弗化珪素を含有するガスを得るが、使用する酸
は低揮発性であることを要し、通常比較的安価に入手可
能な硫酸及び/又は燐酸を用いるが、勿論これらのみに
限定されない。
反応促進上酸成分は濃度が高い方が望ましく、硫酸を
用いる場合には通常20重量%以上、好ましくは50重量%
以上、更に好ましくは65重量%以上の濃度のものを使用
し、燐酸を用いる場合にはP2O5換算濃度で10重量%以
上、好ましくは20重量%以上が望ましい。
用いる場合には通常20重量%以上、好ましくは50重量%
以上、更に好ましくは65重量%以上の濃度のものを使用
し、燐酸を用いる場合にはP2O5換算濃度で10重量%以
上、好ましくは20重量%以上が望ましい。
また酸成分は必ずしも高純度である必要はないが、4
弗化珪素含有ガスとともに気化するような揮発性または
分解性不純分の存在は望ましくなく、その含有量は制限
される。
弗化珪素含有ガスとともに気化するような揮発性または
分解性不純分の存在は望ましくなく、その含有量は制限
される。
(B)工程の酸分解工程において生成するガス成分は
主として4弗化珪素と弗化水素から成るが、その組成は
原料となる珪弗化アンモニウム混合物の組成、酸成分の
種類、酸分解反応により異なる。
主として4弗化珪素と弗化水素から成るが、その組成は
原料となる珪弗化アンモニウム混合物の組成、酸成分の
種類、酸分解反応により異なる。
例えば前記反応式B−1に例示される如くシリカの共
存なしで珪弗化アンモニウムを硫酸分解する際に高温条
件を要するが反応率を100%にすればガス組成HF/SiF4=
2となり、式B−3の場合に十分な量のシリカ共存下反
応を行なえば、4弗化珪素ガスが選択的に生成する。
存なしで珪弗化アンモニウムを硫酸分解する際に高温条
件を要するが反応率を100%にすればガス組成HF/SiF4=
2となり、式B−3の場合に十分な量のシリカ共存下反
応を行なえば、4弗化珪素ガスが選択的に生成する。
また式B−4において珪弗化アンモニウムと弗化アン
モニウムの等モル混合物を原料として、酸分解反応及び
ガス回収を定量的に行なった場合には、ガス組成HF/SiF
4=3となる。
モニウムの等モル混合物を原料として、酸分解反応及び
ガス回収を定量的に行なった場合には、ガス組成HF/SiF
4=3となる。
尚、ガス成分である4弗化珪素の沸点は約−96℃であ
り、弗化水素の沸点は19℃であるから沸点差、換言すれ
ば蒸気圧の差異によりガス成分としての回収量は4弗化
弗素ガスの方が高まり、他方、弗化水素ガスの高回収率
にするにはより過酷な酸分解反応条件(高温、真空度ア
ップ)を要する。
り、弗化水素の沸点は19℃であるから沸点差、換言すれ
ば蒸気圧の差異によりガス成分としての回収量は4弗化
弗素ガスの方が高まり、他方、弗化水素ガスの高回収率
にするにはより過酷な酸分解反応条件(高温、真空度ア
ップ)を要する。
従って本(B)工程でのフッ素成分の回収率アップと
いう目的に対してはシリカを添加してフッ素成分を4弗
化珪素として回収した方が有利である。
いう目的に対してはシリカを添加してフッ素成分を4弗
化珪素として回収した方が有利である。
本発明の(C)工程のガス吸収工程で、4弗化珪素を
含有するガスを水もしくは弗化アンモニウム液で吸収す
ることにより珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウ
ムとして回収する。
含有するガスを水もしくは弗化アンモニウム液で吸収す
ることにより珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウ
ムとして回収する。
例えばガス組成HF/SiF4=2の場合(式C−1)に
は、水吸収により珪弗化水素酸が得られ、ガス組成がSi
F4のみの場合(式C−2)、にはシリカの副生を伴ない
つつ珪弗化水素酸を得る。実際にはガス組成はHF/SiF4
=0〜2(即ち式B−1とB−2との中間)の範囲であ
る場合が多い。
は、水吸収により珪弗化水素酸が得られ、ガス組成がSi
F4のみの場合(式C−2)、にはシリカの副生を伴ない
つつ珪弗化水素酸を得る。実際にはガス組成はHF/SiF4
=0〜2(即ち式B−1とB−2との中間)の範囲であ
る場合が多い。
また、4弗化珪素含有ガスを弗化アンモニウム液で吸
収する際に、ガス組成がSiF4のみで、かつ弗化アンモニ
ウムが十分な量が存在する場合(式C−3)には、珪弗
化アンモニウム液として回収されるが、実際にはガス組
成が変動し、吸収液中の弗化アンモニウムの量も任意に
設定できるので、珪弗化水素酸と珪弗化アンモニウムと
の混合物として回収する場合が多い。
収する際に、ガス組成がSiF4のみで、かつ弗化アンモニ
ウムが十分な量が存在する場合(式C−3)には、珪弗
化アンモニウム液として回収されるが、実際にはガス組
成が変動し、吸収液中の弗化アンモニウムの量も任意に
設定できるので、珪弗化水素酸と珪弗化アンモニウムと
の混合物として回収する場合が多い。
なお、上記の水もしくは弗化アンモニウム吸収液はア
ンモニアをはじめとして弗化水素または酸性弗化アンモ
ニウムなど本発明の目的を逸脱しない範囲内で他の成分
を含んでいても良い。
ンモニアをはじめとして弗化水素または酸性弗化アンモ
ニウムなど本発明の目的を逸脱しない範囲内で他の成分
を含んでいても良い。
更にガス吸収工程のもう一つの態様は、4弗化珪素含
有ガスを直接アンモニアを含有する水溶液で吸収し、直
接高純度シリカを得るものである(式D−1)。
有ガスを直接アンモニアを含有する水溶液で吸収し、直
接高純度シリカを得るものである(式D−1)。
(C)工程のガス吸収工程で得られる珪弗化水素酸及び
/又は珪弗化アンモニウムは、いずれも4弗化珪素を含
有するガスとしてガス化することにより非揮発性もしく
は低揮発性不純分から精製されるので、実質上金属性不
純分を含有しない高純度品である。
/又は珪弗化アンモニウムは、いずれも4弗化珪素を含
有するガスとしてガス化することにより非揮発性もしく
は低揮発性不純分から精製されるので、実質上金属性不
純分を含有しない高純度品である。
本発明の高純度シリカの製造工程は、前記の4弗化珪
素含有ガスを直接アンモニアを含有する水溶液で吸収
し、直接高純度シリカを得る方法以外に、(D)工程と
して、(C)工程のガス吸収工程で得た珪弗化水素酸及
び/又は珪弗化アンモニウムを原料として高純度シリカ
を得るもので、本(D)工程で用いるアンモニアは気体
もしくは水性アンモニアであり、後者の場合は、5〜28
%程度の濃度の試薬または工業用アンモニア水を用いて
も良いが、本発明の脱アンモニア工程において回収され
たアンモニア成分を循環使用することもできる。
素含有ガスを直接アンモニアを含有する水溶液で吸収
し、直接高純度シリカを得る方法以外に、(D)工程と
して、(C)工程のガス吸収工程で得た珪弗化水素酸及
び/又は珪弗化アンモニウムを原料として高純度シリカ
を得るもので、本(D)工程で用いるアンモニアは気体
もしくは水性アンモニアであり、後者の場合は、5〜28
%程度の濃度の試薬または工業用アンモニア水を用いて
も良いが、本発明の脱アンモニア工程において回収され
たアンモニア成分を循環使用することもできる。
本(D)工程は、水性媒体中で行なわれ、通常水を使
用するが、勿論有機溶剤や各種の添加剤を含有しても良
い。尚、アンモニア及び水性媒体は高純度シリカを得る
目的の範囲内で純度が良好なものを用いる。
用するが、勿論有機溶剤や各種の添加剤を含有しても良
い。尚、アンモニア及び水性媒体は高純度シリカを得る
目的の範囲内で純度が良好なものを用いる。
アンモニアのモル比は化学量論的にはNH3/H2SiF6=6
(式D−2参照)、NH3/(NH4)2SiF6=4(式D−3参
照)だが、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウム
中のフッ素含量に対するアンモニアのモル比として、通
常NH3/Fモル比で0.3〜2.0、好ましくは0.5〜1.5、更に
好ましくは0.7〜1.2程度である。
(式D−2参照)、NH3/(NH4)2SiF6=4(式D−3参
照)だが、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウム
中のフッ素含量に対するアンモニアのモル比として、通
常NH3/Fモル比で0.3〜2.0、好ましくは0.5〜1.5、更に
好ましくは0.7〜1.2程度である。
シリカの収率を高めるにはアンモニアを若干過剰にす
ることが望ましく(例えばNH3/Fモル比で1.1〜1.5)、
反面副生弗化アンモニウム母液の循環使用の場合には極
端な過剰量のアンモニアを使用することは好ましくな
い。
ることが望ましく(例えばNH3/Fモル比で1.1〜1.5)、
反面副生弗化アンモニウム母液の循環使用の場合には極
端な過剰量のアンモニアを使用することは好ましくな
い。
反応条件については目的とするシリカ物性に応じて選
択する。
択する。
反応型式は回分式、連続式いずれも可能であり、原料
の添加方式としては、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化
アンモニウムの水性媒体中にアンモニア成分を添加する
方式、その逆にアンモニア成分を予め仕込み他成分を
添加する方式、更には珪弗化水素酸及び/又は珪弗化
アンモニウムとアンモニア成分とを同時添加する方式及
び上記方式の組合せがある。
の添加方式としては、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化
アンモニウムの水性媒体中にアンモニア成分を添加する
方式、その逆にアンモニア成分を予め仕込み他成分を
添加する方式、更には珪弗化水素酸及び/又は珪弗化
アンモニウムとアンモニア成分とを同時添加する方式及
び上記方式の組合せがある。
の方式は反応開始時は酸性側pH領域でシリカが生成
し、比較的緻密かつ微細なシリカ粒子が得られる。
し、比較的緻密かつ微細なシリカ粒子が得られる。
の方式は高pH領域でシリカが生成し、比較的粗大な
シリカ粒子が得られる。
シリカ粒子が得られる。
の方式は反応系への原料の供給速度を制御すること
により一定のpH条件にてシリカの粒子成長を行なうこと
ができる。
により一定のpH条件にてシリカの粒子成長を行なうこと
ができる。
珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウムとアンモ
ニアとの水性媒体中での反応は、通常0〜100℃の温度
範囲で行ない、特に室温付近で反応を開始し反応熱によ
り10〜50℃程度の温度上昇を伴ないつつ反応を進めるこ
とが多いが、場合により80℃以上の高温下行なうことも
できる。
ニアとの水性媒体中での反応は、通常0〜100℃の温度
範囲で行ない、特に室温付近で反応を開始し反応熱によ
り10〜50℃程度の温度上昇を伴ないつつ反応を進めるこ
とが多いが、場合により80℃以上の高温下行なうことも
できる。
上記反応は通常常圧付近で行なうが、加圧下100℃以
上の温度条件や減圧下行なっても良い。
上の温度条件や減圧下行なっても良い。
反応時間は反応形式、添加方式、他の反応条件等によ
り一律に規定できないが、通常1分〜10時間程度であ
り、必要に応じ熟成時間を設けることもできる。
り一律に規定できないが、通常1分〜10時間程度であ
り、必要に応じ熟成時間を設けることもできる。
反応系のシリカ濃度は通常0.5〜13%程度の範囲で行
なわれ、好ましくは1〜10%、更に好ましくは2〜7%
である。シリカ濃度が低過ぎるとシリカ粒子の生産効率
が低下し、高過ぎると反応制御が難しくなる。
なわれ、好ましくは1〜10%、更に好ましくは2〜7%
である。シリカ濃度が低過ぎるとシリカ粒子の生産効率
が低下し、高過ぎると反応制御が難しくなる。
また上記反応に際し、反応系に原料以外の例えば各種
塩(弗化アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム等)、結合剤(PVA、セルロール類)、界面活性
剤等の添加剤を共存させることができる。
塩(弗化アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム等)、結合剤(PVA、セルロール類)、界面活性
剤等の添加剤を共存させることができる。
これらの反応条件、即ち原料種及びモル比、反応型
式、添加方式、pH、温度、時間、シリカ濃度、添加剤
等、を選択してシリカスラリーを得る。
式、添加方式、pH、温度、時間、シリカ濃度、添加剤
等、を選択してシリカスラリーを得る。
反応により得たシリカスラリーは副生する弗化アンモ
ニウム液もしくはスラリーと共存するので、これを通常
減圧濾過、加圧濾過、遠心分離等の固液分離操作により
シリカケーキを得る。このケーキは母液付着の形で少量
の弗化アンモニウムを含有するので、これを水洗処理等
により除く。この際に共存するアンモニア成分を酸洗浄
や熱水抽出等により除去することも可能である。
ニウム液もしくはスラリーと共存するので、これを通常
減圧濾過、加圧濾過、遠心分離等の固液分離操作により
シリカケーキを得る。このケーキは母液付着の形で少量
の弗化アンモニウムを含有するので、これを水洗処理等
により除く。この際に共存するアンモニア成分を酸洗浄
や熱水抽出等により除去することも可能である。
上記処理に得た湿シリカは熱風乾燥、真空乾燥、流動
乾燥、噴霧乾燥等により50〜200℃程度の温度条件で乾
燥し、必要に応じ500℃以上、更には900℃以上の高温で
焼成する。
乾燥、噴霧乾燥等により50〜200℃程度の温度条件で乾
燥し、必要に応じ500℃以上、更には900℃以上の高温で
焼成する。
尚、シリカスラリーを予め噴霧乾燥等により水分を取
除いた後、共存する弗化アンモニウム等を水洗により除
去することも可能であるが、製造工程が複雑になる上、
得られるシリカの純度面においても有利であるとはいえ
ない。
除いた後、共存する弗化アンモニウム等を水洗により除
去することも可能であるが、製造工程が複雑になる上、
得られるシリカの純度面においても有利であるとはいえ
ない。
本発明の製造法により得られる珪弗化水素酸、珪弗化
アンモニウム及び高純度シリカは、金属性不純物を実質
的に不純物を含まず、金属酸化物換算の不純物含量は10
0ppm以下、好ましくは10ppm以下、更に好ましくは1ppm
以下であり、アニオン成分も極めて少ない。
アンモニウム及び高純度シリカは、金属性不純物を実質
的に不純物を含まず、金属酸化物換算の不純物含量は10
0ppm以下、好ましくは10ppm以下、更に好ましくは1ppm
以下であり、アニオン成分も極めて少ない。
以下、実施例により更に詳細に本発明を説明する。
尚、実施例中の%は重量%である。
尚、実施例中の%は重量%である。
実施例1 (A)温度計を付した10の撹拌反応機に粗シリカとし
て珪藻土(東亜化成社製 商品名 トーアライト シリ
カ純度 83.0%)0.72kgと30%弗化アンモニウム水溶液
7.4kgを添加し、130℃の油浴中で撹拌した。反応温度の
上昇とともにアンモニアを含む水分の留出が始まり、液
温が98℃になるまで5時間加熱撹拌し、反応スラリー3.
8kgを得た。反応系外にはアンモニア0.64kgを含む留出
液4.3kgが回収された。
て珪藻土(東亜化成社製 商品名 トーアライト シリ
カ純度 83.0%)0.72kgと30%弗化アンモニウム水溶液
7.4kgを添加し、130℃の油浴中で撹拌した。反応温度の
上昇とともにアンモニアを含む水分の留出が始まり、液
温が98℃になるまで5時間加熱撹拌し、反応スラリー3.
8kgを得た。反応系外にはアンモニア0.64kgを含む留出
液4.3kgが回収された。
(B)得られた反応スラリーは、珪弗化アンモニウムを
主成分とする混合物であり、これに上記珪藻土0.47kgを
添加した混合スラリー4.27kgを95%硫酸4.13kg中に2時
間かけて添加し、減圧下115℃の油浴中で反応温度80℃
に保ちつつ加熱撹拌した。
主成分とする混合物であり、これに上記珪藻土0.47kgを
添加した混合スラリー4.27kgを95%硫酸4.13kg中に2時
間かけて添加し、減圧下115℃の油浴中で反応温度80℃
に保ちつつ加熱撹拌した。
(C)発生した4弗化珪素含有ガスは純水4.0kg中に吸
収することにより、シリカが一部析出した珪弗化水素酸
水溶液6.5kgを得た。シリカを静置沈降せしめた珪弗化
水素酸水溶液の上澄液は一部分析用サンプルとし、残り
はシリカ製造用中間原料とした。
収することにより、シリカが一部析出した珪弗化水素酸
水溶液6.5kgを得た。シリカを静置沈降せしめた珪弗化
水素酸水溶液の上澄液は一部分析用サンプルとし、残り
はシリカ製造用中間原料とした。
上記上澄液の珪弗化水素酸の分析値は21.5%(但しF1
7.0%、Si4.7%)であった。
7.0%、Si4.7%)であった。
(D)上記珪弗化水素酸3.2kgを25%アンモニア水2.2kg
中に室温で30分間かけて添加し、シリカスラリーを得
た。これを減圧濾過し、弗化アンモニウムを含有する母
液4.3kgを回収した。
中に室温で30分間かけて添加し、シリカスラリーを得
た。これを減圧濾過し、弗化アンモニウムを含有する母
液4.3kgを回収した。
この回収母液の組成は化学分析値(NH3含量10.8%、
F含量10.7%)より、弗化アンモニウム0.896kgとアン
モニア0.10kgを含有していた。
F含量10.7%)より、弗化アンモニウム0.896kgとアン
モニア0.10kgを含有していた。
濾過したシリカケーキは大量の純水にて洗浄後熱風乾
燥し、シリカ粉末0.30kgを得た。
燥し、シリカ粉末0.30kgを得た。
原料として用いた粗シリカと得られた本発明の高純度
シリカの分析値を次に示す。
シリカの分析値を次に示す。
原料(%) 生成物(ppm) Fe2O3 1.4 2.3 Al2O3 4.4 <1.0 CaO 0.3 <1.0 実施例2 (A)温度計を付した2の撹拌反応機に、珪藻土60g
と実施例1(D)で得たシリカ製造時の副生弗化アンモ
ニウム母液1000gを添加し130℃の油浴中で加熱撹拌し
た。反応温度が98℃になるまで5時間加熱濃縮しスラリ
ー400gを得た。
と実施例1(D)で得たシリカ製造時の副生弗化アンモ
ニウム母液1000gを添加し130℃の油浴中で加熱撹拌し
た。反応温度が98℃になるまで5時間加熱濃縮しスラリ
ー400gを得た。
(B)得られた珪弗化アンモニウム混合物を95%硫酸43
0g中に添加し170℃の油浴中で液温が98℃になるまで5
時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
0g中に添加し170℃の油浴中で液温が98℃になるまで5
時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
(C)発生した4弗化珪素と弗化水素の混合ガスを15%
アンモニア水630g中に吸収させシリカを生成させた。
アンモニア水630g中に吸収させシリカを生成させた。
得られたシリカスラリーは実施例1と同様に後処理を
行いシリカ粉末53gを得た。
行いシリカ粉末53gを得た。
原料粗シリカと得られたシリカ粉末の分析値を以下に
示す。
示す。
原料(%) 生成物(ppm) Fe2O3 1.42 <1 Al2O3 1.30 <1 CaO 0.07 <1 NaO2 0.42 <1 実施例3 (A)温度計を付した2の撹拌反応機に、粗シリカと
して珪曹法シリカ(日本シリカ社製 商品名ニップシー
ル)70gと酸性弗化アンモニウム171gと水399gを添加し
室温で30分撹拌後130℃の油浴中で、液温が98℃になる
まで5時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
して珪曹法シリカ(日本シリカ社製 商品名ニップシー
ル)70gと酸性弗化アンモニウム171gと水399gを添加し
室温で30分撹拌後130℃の油浴中で、液温が98℃になる
まで5時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
(B)得られた脱アンモニア反応スラリーに、前記
(A)工程で用いた粗シリカ35gを添加し、これを減圧
下80℃に、加熱撹拌した95%硫酸410g中に連続供給し
た。
(A)工程で用いた粗シリカ35gを添加し、これを減圧
下80℃に、加熱撹拌した95%硫酸410g中に連続供給し
た。
(C)発生した4弗化珪素含有ガスは20%弗化アンモニ
ウム液540gに吸収し、珪弗化アンモニウムのスラリー液
を得た。析出した珪弗化アンモニウムを濾取することに
より白色結晶130gが得られた。X線回折及び元素分析に
より、珪弗化アンモニウムであることを確認した。その
不純物分析値(ppm)を次に示す。
ウム液540gに吸収し、珪弗化アンモニウムのスラリー液
を得た。析出した珪弗化アンモニウムを濾取することに
より白色結晶130gが得られた。X線回折及び元素分析に
より、珪弗化アンモニウムであることを確認した。その
不純物分析値(ppm)を次に示す。
Fe2O3 <1 Al2O3 <1 CaO <1 NaO2 <1 (D)得られた珪弗化アンモニウム35gを純水315gに溶
解し、氷冷下気体アンモニア20gを30分間吹き込むと、
微細なシリカが生成した。
解し、氷冷下気体アンモニア20gを30分間吹き込むと、
微細なシリカが生成した。
得られたシリカ粉末の分析値(ppm)を以下に示す。
Fe2O3 <1 Al2O3 <1 CaO <1 NaO2 <1 実施例4 (A)温度計を付した10の撹拌反応機に粗シリカとし
て珪曹法シリカ(日本シリカ社製 商品名ニップシー
ル)900gと、実施例1(D)で得たシリカ製造時の副生
弗化アンモニウムを含むシリカ母液10kgを添加し、130
℃の油浴中で撹拌した。反応温度の上昇とともにアンモ
ニアを含む水分の留出が始まり、液温が98℃になるまで
5時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
て珪曹法シリカ(日本シリカ社製 商品名ニップシー
ル)900gと、実施例1(D)で得たシリカ製造時の副生
弗化アンモニウムを含むシリカ母液10kgを添加し、130
℃の油浴中で撹拌した。反応温度の上昇とともにアンモ
ニアを含む水分の留出が始まり、液温が98℃になるまで
5時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
(B)得られた珪弗化アンモニウム混合物6.1kgを60%
燐酸液51kg中に3時間かけて添加し、減圧下130℃の油
浴中で反応温度を90℃に保ちつつ5時間加熱撹拌をし
た。
燐酸液51kg中に3時間かけて添加し、減圧下130℃の油
浴中で反応温度を90℃に保ちつつ5時間加熱撹拌をし
た。
(C)発生した4弗化珪素含有ガスは20%弗化アンモニ
ウム液16kgで吸収し珪弗化水素酸と珪弗化アンモニウム
塩との混合液62kgを得た。
ウム液16kgで吸収し珪弗化水素酸と珪弗化アンモニウム
塩との混合液62kgを得た。
(D)上記の混合液6.2kgを、実施例1(A)にて回収
された約15%濃度のアンモニア水4.5kgを添加した10
撹拌反応機中に各々連続供給し、得られたシリカ反応ス
ラリーを連続的に抜き出した。
された約15%濃度のアンモニア水4.5kgを添加した10
撹拌反応機中に各々連続供給し、得られたシリカ反応ス
ラリーを連続的に抜き出した。
得られたスラリーはフィルタープレスにより固液分離
後大量の純水で洗浄後シリカケーキを抜き出し、熱風乾
燥し、シリカ粉末0.4kgを得た。
後大量の純水で洗浄後シリカケーキを抜き出し、熱風乾
燥し、シリカ粉末0.4kgを得た。
得られたシリカ粉末の分析値(ppm)を以下に示す。
Fe2O3 <1 Al2O3 <1 CaO <1 NaO2 <1 実施例5 実施例1(D)で得たシリカ母液2000gを5撹拌容
器中で、170℃の油浴中で加熱濃縮しNH3/Fモル比0.9で
ある酸性弗化アンモニウムと弗化アンモニウムの混合液
830gを得た。この生成物はNH3269gとNH3・HF257gとの混
合物組成に相当する。
器中で、170℃の油浴中で加熱濃縮しNH3/Fモル比0.9で
ある酸性弗化アンモニウムと弗化アンモニウムの混合液
830gを得た。この生成物はNH3269gとNH3・HF257gとの混
合物組成に相当する。
(A)温度計を付した10の撹拌反応機に粗シリカとし
てシリカヒューム(日本重化学工業社製)120gと上記酸
性弗化アンモニウムと弗化アンモニウムの混合液830gを
添加し、130℃の油浴中で撹拌した。反応温度の上昇と
ともにアンモニアを含む水分の留出が始まり、液温が98
℃になるまで5時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
てシリカヒューム(日本重化学工業社製)120gと上記酸
性弗化アンモニウムと弗化アンモニウムの混合液830gを
添加し、130℃の油浴中で撹拌した。反応温度の上昇と
ともにアンモニアを含む水分の留出が始まり、液温が98
℃になるまで5時間加熱撹拌し、反応スラリーを得た。
(B)得られた珪弗化アンモニウム混合物860gを硫酸47
0gを含む60%燐酸液11.5kg中に添加し、減圧下120℃の
油浴中で反応温度を80℃に保ちつつ5時間加熱撹拌をし
た。
0gを含む60%燐酸液11.5kg中に添加し、減圧下120℃の
油浴中で反応温度を80℃に保ちつつ5時間加熱撹拌をし
た。
(C)発生した4弗化珪素含有ガスは純水に吸収し、シ
リカ30gを析出した珪弗化水素酸900gを得た。
リカ30gを析出した珪弗化水素酸900gを得た。
シリカを濾別した珪弗化水素酸の濃度は21.9%であっ
た。
た。
(D)得られた珪弗化水素酸は実施例1の(D)と同様
に処理を行い、シリカ粉末80gを得た。
に処理を行い、シリカ粉末80gを得た。
得られたシリカ粉末の分析値(ppm)を以下に示す。
Fe2O3 <1 Al2O3 <1 CaO <1 NaO2 <1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 油利 嘉人 富山県婦負郡婦中町笹倉638 日産化学 工業株式会社富山工場内 審査官 八原 由美子 (56)参考文献 特開 平2−14808(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01B 33/10 C01B 33/18
Claims (12)
- 【請求項1】以下の(A)〜(C)の3工程 (A)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
アンモニウムとを脱アンモニア反応させ、珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物を酸分解して4弗化珪素を含有するガス
を得る工程、 (C)該ガスを水もしくは弗化アンモニウム液に吸収す
る工程、 よりなることを特徴とする珪弗化水素酸及び/又は珪弗
化アンモニウムの製造法。 - 【請求項2】請求項1の(A)工程に於ける弗化アンモ
ニウムとして、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニ
ウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて得られる
弗化アンモニウムを使用する請求項1記載の珪弗化水素
酸及び/又は珪弗化アンモニウムの製造法。 - 【請求項3】以下の(A)〜(C)の3工程 (A)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
アンモニウムとを脱アンモニア反応させ、珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物にシリカを添加後、酸分解して4弗化珪
素を含有するガスを得る工程、 (C)該ガスを水もしくは弗化アンモニウム液に吸収す
る工程、 よりなることを特徴とする珪弗化水素酸及び/又は珪弗
化アンモニウムの製造法。 - 【請求項4】請求項3の(A)の工程に於ける弗化アン
モニウムとして、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモ
ニウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて得られ
る弗化アンモニウムを使用する請求項3記載の珪弗化水
素酸及び/又は珪弗化アンモニウムの製造法。 - 【請求項5】以下の(A)〜(C)の3工程 (A)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
アンモニウムとを脱アンモニア反応させ、珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物を酸分解して4弗化珪素を含有するガス
を得る工程、 (C)該ガスを水性媒体中でアンモニアと反応させる工
程、 よりなることを特徴とする高純度シリカの製造法。 - 【請求項6】請求項5の(A)工程に於ける弗化アンモ
ニウムとして、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニ
ウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて得られる
弗化アンモニウムを使用する請求項5記載の高純度シリ
カの製造法。 - 【請求項7】以下の(A)〜(C)の3工程 (A)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
アンモニウムとを脱アンモニア反応させ、珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物にシリカを添加後、酸分解して4弗化珪
素を含有するガスを得る工程、 (C)該ガスを水性媒体中でアンモニアと反応させる工
程、 よりなることを特徴とする高純度シリカの製造法。 - 【請求項8】請求項7の(A)工程に於ける弗化アンモ
ニウムとして、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニ
ウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて得られる
弗化アンモニウムを使用する請求項7記載の高純度シリ
カの製造法。 - 【請求項9】以下の(A)〜(C)の4工程 (A)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
アンモニウムとを脱アンモニア反応させ、珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物を酸分解して4弗化珪素を含有するガス
を得る工程、 (C)該ガスを水もしくは弗化アンモニウム液に吸収
し、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウムを得る
工程、 (D)得られた珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニ
ウムを水性媒体中でアンモニアと反応させる工程、 よりなることを特徴とする高純度シリカの製造法。 - 【請求項10】請求項9の(A)工程に於ける弗化アン
モニウムとして、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモ
ニウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて得られ
る弗化アンモニウムを使用する請求項9記載の高純度シ
リカの製造法。 - 【請求項11】以下の(A)〜(D)の4工程 (A)粗シリカと弗化アンモニウム及び/又は酸性弗化
アンモニウムとを脱アンモニア反応させ、珪弗化アンモ
ニウムを含有する反応生成物を得る工程、 (B)該生成物にシリカを添加後、酸分解して4弗化珪
素を含有するガスを得る工程、 (C)該ガスを水もしくは弗化アンモニウム液に吸収
し、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニウムを得る
工程、 (D)得られた珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモニ
ウムを水性媒体中でアンモニアと反応させる工程、 よりなることを特徴とする高純度シリカの製造法。 - 【請求項12】請求項11の(A)工程に於ける弗化アン
モニウムとして、珪弗化水素酸及び/又は珪弗化アンモ
ニウムとアンモニアとを水性媒体中で反応させて得られ
る弗化アンモニウムを使用する請求項11記載の高純度シ
リカの製造法。
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JP2029068A JP2864617B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 珪弗化水素酸、珪弗化アンモニウム及び高純度シリカの製造法 |
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JP2029068A JP2864617B2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 珪弗化水素酸、珪弗化アンモニウム及び高純度シリカの製造法 |
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