JPH032146B2 - - Google Patents

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JPH032146B2
JPH032146B2 JP4004284A JP4004284A JPH032146B2 JP H032146 B2 JPH032146 B2 JP H032146B2 JP 4004284 A JP4004284 A JP 4004284A JP 4004284 A JP4004284 A JP 4004284A JP H032146 B2 JPH032146 B2 JP H032146B2
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JP
Japan
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lower alkyl
isothiourea
reaction
tertiary amine
derivative
Prior art date
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Expired
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JP4004284A
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JPS60184062A (ja
Inventor
Yoshio Inoe
Riichi Iwa
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Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規イソチオ尿素誘導体およびその
製造法に関する。更に詳しくは、オクタフルオロ
イソブテンから導かれる新規なイソチオ尿素誘導
体およびその製造法に関する。 ある種の含フツ素有機化合物が、フツ素原子固
有の性質、即ち電気陰性度が最も大きく、かつ原
子半径が水素に次いで小さいという性質に起因す
ると思われる特異な生理活性を示すことから、最
近特に注目されている。 ところで、含フツ素共重合体の重要な原料の一
種であるヘキサフルオロプロペン製造時の副生物
であるオクタフルオロイソブテンは、毒性が強い
ばかりではなく、その有効な利用方法が見出され
ていないため、その廃棄処分にも困つているのが
現状である。 本発明者らは、かかるオクタフルオロイソブテ
ンの有効利用を図るべく鋭意研究の結果、この化
合物がその毒性故にそのままの形では保存され
ず、一般に低級アルコール、例えばメタノール、
例えばメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノールなどのア
ルコール付加物の形で保存されていることを積極
的に利用し、このアルコール付加物自体を出発原
料として、あるいは好ましくはアルコール付加物
を塩基と接触させることにより容易に得られるそ
れの脱フツ化水素化物を出発原料として、下記一
般式で示されるような有用な新規ピリミジン誘導
体に導くことに成功した(日本化学会第47春季年
会講演予稿集第726頁)。 (R:低級アルキル基) かかる新規ピリミジン誘導体は、含フツ素有機
化合物の特異な生理活性によつて、抗種よう剤な
どの医薬、除草剤などの農薬などへの利用を図る
ことができるが、生体との親和性を増加させるよ
うな置換基をそこに更に導入するために、6−低
級アルコキシ基をヒドロキシル基に変換させるこ
とが望まれている。しかるに、酸性触媒を用いて
の低級アルコキシ基の加水分解は、いずれも成功
しなかつた。そこで、本発明者らは、最初から6
−ヒドロキシル基を有する新規ピリミジン誘導体
を合成する目的で新規の反応工程を検討した結
果、始めて目的物を好収率で得ることができた。 本発明は、かかる新規ピリミジン誘導体合成の
中間体として用いる新規イソチオ尿素誘導体に係
る。即ち、本発明に係る新規イソチオ尿素誘導体
は、一般式 (ここで、Rは低級アルキル基である)で表わ
される。 本発明はまた、かかる新規イソチオ尿素誘導体
の製造法に係り、イソチオ尿素誘導体の製造は、
オクタフルオロイソブチル低級アルキルエーテル
の第3アミン付加塩およびs−〔低級アルキル〕
置換イソチオ尿素またはその酸塩を反応させるこ
とにより行われる。 このような新規イソチオ尿素誘導体を中間体に
用いての新規ピリミジン誘導体の合成は、次のよ
うな反応工程によつて行われる。 出発原料となるオクタフルオロイソブチル低級
アルキルエーテルは、前述の如くオクタフルオロ
イソブテンの低級アルコール付加物として得られ
るものであり、これを相間移動触媒の存在下にア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物ま
たは炭酸塩あるいはトリアルキルアミンなどの塩
基と共に撹拌した後、フラツシユ蒸留および通常
の蒸留を行なうことにより、免容易に1−低級ア
ルコキシパーフルオロイソブテンに変換せしめる
ことができる。 1−低級アルコキシパーフルオロイソブテン
は、第3アミンと反応させることにより、その第
3アミン付加塩を形成させる。この反応に用いら
れている第3アミンは、上述の如くオクタフルオ
ロイソブチル低級アルキルエーテルから1−低級
アルキコキシパーフルオロイソブテンに変換させ
るとき用いられる塩基性触媒でもあるので、単離
された1−低級アルコキシパーフルオロイソブテ
ンを出発原料に用いずに、オクタフルオロイソブ
チル低級アルキルエーテルにモル比2以上の第3
アミンを用い、直接上記第3アミン付加塩を形成
させることが好ましい。この反応は、一般にジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホ
スホルアミドなどの非プロトン性極性溶媒の存在
下に、約0〜50℃の温度で行われる。 一方、S−低級アルキル置換イソチオ尿素また
はその酸塩は、チオ尿素とハロゲン化炭化水素、
好ましくはヨウ素化炭化水素とを、上記の如き非
プロトン性極性溶媒の存在下に、室温乃至約100
℃の温度で反応させることにより合成される。ハ
ロゲン化炭化水素としては、ヨウ化メチル、ヨウ
化エチル、ヨウ化プロピル、ヨウ化ブチルなどの
ヨウ化低級アルキルおよびこれらに対応する臭化
低級アルキルなどが用いられる。 前記第3アミン付加塩とS−低級アルキル置換
イソチオ尿素またはその酸塩との反応は、好まし
くはトリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリ
ジンなどの付加塩形成時に用いられた過剰の第3
アミンまたは新たに加えられた第3アミン、ある
いはトリフエニルホスフイン、トリブチルホスフ
イン、トリシクロヘキシルホスフインなどのトリ
置換ホスフイン、トリフエニルヒ素などのトリ置
換ヒ素などの触媒の存在下に、非プロトン性極性
溶媒中、室温乃至約100℃の温度で行われる。 この反応の結果、前記一般式で表わされるイソ
チオ尿素誘導体が得られ、この化合物は、上記第
3アミン、トリ置換ホスフイン、トリ置換ヒ素な
どの触媒の存在下に、非プロトン性極性溶媒中で
室温乃至約100℃の温度に加熱すると閉環反応を
生じ、前記〔〕式で表わされる新規ピリミジン
誘導体を、出発原料のオクタフルオロイソブチル
低級アルキルエーテルを基準として約60%以上の
良好な全工程収率で与える。 次に、実施例について本発明を説明する。 実施例 1 オクタフルオロイソブチルメチルエーテル23.2
g(0.1モル)を約100gのジメチルホルムアミド
中に溶解し、この溶液を氷浴中で冷却しながら、
トリエチルアミン20.2g(0.2モル)をこれに滴
下し、滴下終了後1時間の間に0℃から室温迄液
温を上昇させた。 これとは別に、チオ尿素9.12g(0.12モル)を
約100gのジメチルホルムアミド中に溶解し、こ
の溶液にヨウ化メチル21.3g(0.15モル)を加
え、80℃で3時間反応させる。 このチオ尿素−ヨウ化メチル反応液を前記トリ
エチルアミン付加塩反応液中に滴下し、そのまま
室温に3時間放置した。反応混合物を水中に注
ぎ、沈澱した反応生成物をロ別し、乾燥した。次
式に示される構造式を有すると考えられるイソチ
オ尿素誘導体が、198.3g(収率74%)得られた。 〔分子量268〕 融点:117.5〜118.5℃ マス・スペクトル:m/e=268(M+1H−NMR:δ=2.43(CH3) 4.03(sept.J=7・9Hz) 3.15 9.48(br)(NH) 実施例 2〜4 実施例1において、ヨウ化メチルの代りに他の
ヨウ化アルキルを用いて反応を行ない、対応する
アルキルチオ基を有するイソチオ尿素誘導体を得
た。その収率および特性値は、次の表に示され
る。
【表】 参考例 実施例1で得られたイソチオ尿素誘導体26.8g
(0.1モル)を約200gのジメチルホルムアムド中
に溶解し、これにトリエチルアミン11.1g(0.11
モル)を加え、70℃で3時間反応させた。反応終
了後、反応混合物を水中に注ぎ、沈澱した反応生
成物をロ別し、乾燥した。次のような特性値か
ら、2−メチルチオ−4−フルオロ−5−トリフ
ルオロメチル−6−ヒドロキシピリミジンと考え
られる反応生成物が19.7g(収率86.4%、全工程
収率64%)得られた。 融点:189〜190℃ マス・スペクトル:m/e=228(M+1H−NMR:δ=2.57(CH3) 12.47(br)(OH)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここで、Rは低級アルキル基である)で表わ
    される新規イソチオ尿素誘導体。 2 オクタフルオロイソブチル低級アルキルエー
    テルの第3アミン付加塩およびS−低級アルキル
    置換イソチオ尿素またはその酸塩を反応させるこ
    とを特徴とする一般式 (ここで、Rは低級アルキル基である)で表わ
    されるイソチオ尿素誘導体の製造法。 3 非プロトン性極性溶媒の存在下で反応が行わ
    れる特許請求の範囲第2項記載のイソチオ尿素誘
    導体の製造法。
JP4004284A 1984-03-02 1984-03-02 新規イソチオ尿素誘導体およびその製造法 Granted JPS60184062A (ja)

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JPS60184062A JPS60184062A (ja) 1985-09-19
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