JPH09132554A - 4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法 - Google Patents
4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法Info
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Abstract
収率で農薬の活性成分あるいは農薬または医薬の製造用
中間体として有用な化合物を製造する。 【解決手段】 一般式(I);CF3 COHal…
(I)(式中、Halはハロゲン原子である)で表わさ
れるハロゲン化物と一般式(II);CH2 =CHOR…
(II)(式中、Rはアルキル基である)で表わされる化
合物とを、塩基の存在下で反応させることを特徴とする
一般式(III);CF3 CO−CH=CH−OR…(III)
(式中、Rは前述の通りである)で表わされる4−アル
コキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−
オンの製造方法。
Description
1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンまた
は4−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン
−2−オンの製造方法に関し、これらは農薬の活性成分
あるいは農薬または医薬の製造用中間体として有用であ
る。
ロ−3−ブテン−2−オンは、無水トリフルオロ酢酸と
エチルビニルエーテルを反応させて得られることがChe
m.Lett.1976,499. によって知られているが、この反応
は10時間〜20時間と長時間を必要とし、かつ高価な
無水トリフルオロ酢酸を必要とするため工業的には難点
がある。この4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
−3−ブテン−2−オンをアミノ化して前記4−アミノ
−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンを
製造する方法は、Chem.Ber.122(1989)1179. およびTetr
ahedron Letters (1989),30(45)6173 に記載されてい
る。しかしながら、これらの方法を組み合わせて4−ア
ミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オ
ンを製造しようとすると、4−エトキシ−1,1,1−
トリフルオロ−3−ブテン−2−オンを単離する必要が
あるため反応工程が複雑になり、工業的には不適切であ
った。
1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンある
いは4−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテ
ン−2−オンが農薬の活性成分あるいは農薬または医薬
の製造用中間体として有用であるため、反応時間が短く
簡便な反応工程により、高い収率でこれらの化合物を製
造することが求められている。
(I);CF3 COHal…(I)(式中、Halはハ
ロゲン原子である)で表わされるハロゲン化物と一般式
(II);CH2 =CHOR…(II)(式中、Rはアルキ
ル基である)で表わされる化合物とを、塩基の存在下で
反応させることを特徴とする一般式(III);CF3 CO
−CH=CH−OR…(III)(式中、Rは前述の通りで
ある)で表わされる4−アルコキシ−1,1,1−トリ
フルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法であり、ま
た、(ii)一般式(I);CF3 COHal…(I)
(式中、Halはハロゲン原子である)で表わされるハ
ロゲン化物と一般式(II);CH2 =CHOR…(II)
(式中、Rはアルキル基である)で表わされる化合物と
を、塩基の存在下で反応させ、一般式(III);CF3 C
O−CH=CH−OR…(III)(式中、Rは前述の通り
である)で表わされる4−アルコキシ−1,1,1−ト
リフルオロ−3−ブテン−2−オンを得、該化合物とア
ンモニアとを反応させることを特徴とする4−アミノ−
1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製
造方法である。
ハロゲン原子としては、塩素、フッ素、臭素またはヨウ
素が挙げられるが、塩素が望ましい。
されるアルキル基としては、直鎖状または分枝状のアル
キル基であり、中でも炭素数が2〜4のもの、例えばエ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ター
シャリーブチル基などが挙げられ、中でもエチル基、プ
ロピル基が望ましく、エチル基がより望ましい。
−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンまた4−アミノ
−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの
製造方法を以下に詳述する。 〔第一段階〕4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオ
ロ−3−ブテン−2−オンの製造
ロ−3−ブテン−2−オンのアミノ化
ロゲン化物および一般式(II)の化合物の使用量は一般
式(II)の化合物、塩基または溶媒の種類、反応条件な
どの相違により異なり、一概に規定できないが、通常一
般式(II)の化合物1モルに対して1.0〜3.0モ
ル、望ましくは1.05〜1.5モルの割合で一般式
(I)のハロゲン化物が使用される。
われる。具体的に使用される塩基としては、ピリジン、
キノリン、ピコリンのような含窒素複素環化合物;トリ
エチルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、
4−ジメチルアミノピリジンのような3級塩基などが挙
げられるが、中でもピリジン、トリエチルアミン、ジメ
チルアニリン、ジエチルアニリン、4−ジメチルアミノ
ピリジンが望ましく、その中でもピリジンが特に望まし
い。これら塩基は単独で、あるいは混用して使用するこ
とができる。第一段階の反応における塩基の使用量は一
般式(II)の化合物または溶媒の種類、反応条件などの
相違により異なり、一概に規定できないが、一般式(I
I)の化合物1モルに対して通常1.0〜3.0当量、
望ましくは1.05〜1.5当量の割合の塩基が使用さ
れる。
ことが望ましいが、一般式(II)の化合物を過剰量用
いる場合、ピリジン、トリエチルアミンのような溶媒
を兼ねる塩基を過剰量用いる場合には、必ずしも溶媒を
使用しなくてもよい。具体的に使用される溶媒としては
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水
素;ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素;塩化メ
チレン、クロロホルム、エチレンジクロライドのような
ハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジブチルエー
テル、テトラヒドロフランのようなエーテル類などが挙
げられるが、中でも芳香族炭化水素が望ましく、その中
でもベンゼン、トルエンが特に望ましい。これら溶媒は
単独で、あるいは混用して使用することができる。第一
段階の反応における溶媒の使用量は、反応条件などの相
違によって異なり一概に規定できないが、一般式(II)
の化合物1重量部に対して通常1〜35重量部、望まし
くは3〜16重量部の割合の溶媒が使用される。
I)の化合物、溶媒または塩基の種類などの相違により
異なるが、通常1〜12時間、望ましくは2〜6時間で
ある。
I)の化合物、溶媒または塩基の種類などの相違により
異なり一概に規定できないが、反応温度は通常−20〜
+50℃、望ましくは0〜+30℃である。
は反応溶液中で塩基と反応し、塩を形成する。従って第
一段階の反応終了後の反応溶液中には、一般式(III)の
化合物のほか塩が含まれる。本発明では、この反応溶液
から反応生成物である一般式(III) の化合物を、単離し
てもよいが、単離せずにそのまま連続して第二段階のア
ミノ化反応に供し、最終生成物である式(IV)の化合物を
得ることもできる。いずれの場合でも、最終生成物の収
率アップのためには予め、この一般式(III) の化合物を
含む溶液から副生する塩を除去する処理を行うのが望ま
しい。
I) の化合物を含む反応溶液を濾過し、塩を濾別する方
法、一般式(III)の化合物を含む反応溶液に水を加え
抽出により塩を除去する方法などが挙げられる。の抽
出時に水のほか、必要に応じて有機溶媒を併用すると一
般式(III)の化合物を効率的に有機層側に回収すること
ができる。抽出に併用できる有機溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素;塩化
メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素;
ジエチルエーテル、ジブチルエーテルのようなエーテル
類;酢酸メチル、酢酸エチルのような酢酸エステル類な
どが挙げられるが、中でも芳香族炭化水素が望ましく、
その中でもベンゼン、トルエンが特に望ましい。抽出に
より塩を除去した後の一般式(III)の化合物を含む反応
溶液は適宜洗浄処理を行った後、水分を乾燥するのが望
ましい。乾燥は無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリ
ウム、無水硫酸カルシウム等の乾燥剤を使用して行うの
が望ましい。
を含む反応溶液から他の液体成分(溶媒など)を留去す
ると、一般式 (III)の化合物を単離することができる。
件、すなわち一般式(I)ハロゲン化物および一般式
(II)の化合物の使用量、塩基の使用の有無およびその
使用量、溶媒の使用の有無およびその使用量、反応温度
ならびに反応時間各々の設定に際しては、各々の条件毎
に示された通常の範囲の数値と望ましい範囲の数値から
適宜相互に選択し、組み合わせることができる。
考えられるが、一般式(III)の化合物を含む反応溶液に
アンモニアガスを吹き込んで行うのが望ましい。アンモ
ニアガスの使用量は反応条件などの相違によって異なり
一概に規定できないが、一般式(III)の化合物1モルに
対して通常1.0〜10モル、望ましくは1.0〜5.
0モルの割合のアンモニアガスが使用される。
ることが望ましい。その溶媒としては、ベンゼン、トル
エン、キシレンのような芳香族炭化水素;塩化メチレ
ン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素;ジエチ
ルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフランの
ようなエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチルのような酢
酸エステル類などが挙げられるが、中でも芳香族炭化水
素が望ましく、その中でもベンゼン、トルエンが特に望
ましい。これら溶媒は単独で、あるいは混用して使用す
ることができる。アミノ化反応における溶媒の使用量は
反応条件などの相違によって異なり一概に規定できない
が、一般式(III)の化合物1重量部に対して通常1〜3
5重量部、望ましくは3〜16重量部の割合の溶媒が使
用される。なお、第一段階の反応で上記溶媒を既に所定
量使用している場合には、前記アミノ化反応においても
使用していることになり、新たに溶媒を使用する必要は
ない。第一段階の反応で溶媒を使用しない場合には、一
般式(III)の化合物を含む反応溶液中に適宜上記溶媒を
加えてもよい。
反応時間はアンモニアガスの使用量などによって異なる
ので一概に規定できないが、反応温度は通常−10〜+
50℃望ましくは0〜30℃であり、反応時間は通常1
0分〜6時間望ましくは0.5〜2時間である。
々の条件、すなわち式(III)の化合物およびアンモニア
ガスの使用量、溶媒の使用の有無およびその使用量、反
応温度ならびに反応時間各々の設定に際しては、各々の
条件毎に示された通常の範囲の数値と望ましい範囲の数
値から適宜相互に選択し、組み合わせることができる。
−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンは、アミノ化反
応の終了後、反応生成物について通常の溶媒留去、洗
浄、乾燥などの後処理を行うことにより得られる。
ちいくつかを例示する。
式(II)の化合物とを、塩基の存在下で反応させる4−
アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−
2−オンの製造方法。 (2)一般式(I)のハロゲン化物と一般式(II)の化
合物とを、塩基の存在下で反応させて得られる一般式(I
II);CF3 CO−CH=CH−OR…(III)(式中、
Rは前述の通りである)で表わされる4−アルコキシ−
1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンとア
ンモニアとを反応させる4−アミノ−1,1,1−トリ
フルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法。 (3)一般式(I)のハロゲン化物がトリフルオロアセ
チルクロライドである(1)または(2)の方法。 (4)一般式(III)の化合物を単離せずアンモニアと反
応させる(2)または(3)の方法。 (5)反応に使用するアンモニアが、アンモニアガスで
ある(2)または(3)の方法。 (6)一般式(I)のハロゲン化物と一般式(II)の化
合物との反応に溶媒を使用する(1)、(2)または
(3)の方法。 (7)一般式(I)のハロゲン化物と一般式(II)の化
合物との反応において反応温度が、−20〜+50℃で
ある(1)、(2)または(3)の方法。 (8)一般式(III)の化合物とアンモニアとの反応にお
いて反応温度が−10〜+50℃である(2)または
(3)の方法。 (9)塩基の存在下、一般式(I)のハロゲン化物と一
般式(II)の化合物との反応により副生する塩を、一般
式(III)の化合物を含む反応溶液から除去する(2)ま
たは(3)の方法。 (10)塩を水で抽出し除去する(9)の方法。 (11)一般式(III)の化合物を含む反応溶液を濾過
し、塩を濾別し除去する(9)の方法。 (12)一般式(I)のハロゲン化物と、一般式(II)
の化合物とを塩基の存在下で反応させ、該反応により副
生した塩を、有機溶媒を併用し水で抽出除去する(9)
の方法。 (13)一般式(I)のハロゲン化物と、一般式(II)
の化合物とを塩基の存在下で反応させ、該反応により副
生した塩を水で抽出除去した反応溶液を得、この反応溶
液にアンモニアガスを吹き込み、一般式(III)の化合物
をアミノ化させる式(IV)の4−アミノ−1,1,1−ト
リフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法。 (14)一般式(I)のハロゲン化物と、一般式(II)
の化合物とを塩基の存在下、溶媒中で反応させ、該反応
により副生した塩を水で抽出除去した反応溶液を得、こ
の反応溶液にアンモニアガスを吹き込み、一般式(III)
の化合物をアミノ化させる式(IV)の4−アミノ−1,
1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方
法。 (15)一般式(I)のハロゲン化物と、一般式(II)
の化合物とを塩基の存在下で反応させ、該反応により副
生した塩を水で抽出除去した反応溶液から溶媒を留去
し、一般式(III)の化合物を単離した後、該化合物をア
ミノ化する式(IV)の4−アミノ−1,1,1−トリフル
オロ−3−ブテン−2−オンの製造方法。 (16)一般式(I)のハロゲン化物と、一般式(II)
の化合物とを塩基の存在下で反応させ、該反応により副
生した塩を、有機溶媒を併用して水で抽出除去する(1
3)、(14)または(15)の方法。
た第一段階の反応における種々の条件、第二段階のアミ
ノ化反応における種々の条件を適宜組み合わせることが
可能である。
例を記載するが、これらは本発明を限定するものではな
い。
ブテン─2─オンの合成 トルエン150mlに、エチルビニルエーテル20ml
(0.21mol)とピリジン18.2g(0.23m
ol)とを溶解後,+2〜+5℃の温度になるように氷
冷した。この溶液にトリフルオロアセチルクロライド3
0.5g(0.23mol)を30分かけて吹き込ん
だ。+2〜+5℃の氷冷下で、さらに2時間半攪拌を続
けた後、反応溶液にトルエン100mlと氷水100m
lを加えて抽出を行った。有機層を水および飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。本
溶液に4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−
ブテン−2−オンが含まれていることを、ガスクロマト
グラフィーにより確認した。
オロ−3−ブテン−2−オンの合成 前記工程で得られたトルエン溶液から無水硫酸マグネシ
ウムを濾別後、溶液を+2〜+5℃に氷冷した。+2〜
+5℃の氷冷下、乾燥アンモニアガスを30分間吹き込
んだ。吹き込み終了後、反応溶液を室温まで戻しつつ、
さらに30分間攪拌した。反応終了後、溶媒および生成
したエタノールを減圧下に留去し、残さを真空蒸留する
ことにより、65℃/2mmHgの沸点を示す目的物2
4.5g(収率84%)を得た。
ブテン─2─オンの合成 塩化メチレン150mlに、エチルビニルエーテル21
ml(0.22mol)とピリジン26.1g(0.3
3mol)とを溶解した溶液に、トリフルオロアセチル
クロライド43.8g(0.33mol)を室温で30
分かけて吹き込んだ。さらに室温で2時間半攪拌を続け
た後、反応溶液に塩化メチレン100mlと氷水100
mlを加えて抽出を行った。有機層を水および飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。
本溶液に4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3
−ブテン−2−オンが含まれていることを、ガスクロマ
トグラフィーにより確認した。
オロ−3−ブテン−2−オンの合成 前記工程で得られた塩化メチレン溶液から無水硫酸マグ
ネシウムを濾別後、溶液を+2〜+5℃に氷冷した。+
2〜+5℃の氷冷下、乾燥アンモニアガスを30分間吹
き込んだ。吹き込み終了後、反応溶液を室温まで戻しつ
つ、さらに30分間攪拌した。反応終了後、溶媒および
生成したエタノールを減圧下に留去し、残さを真空蒸留
することにより、目的物21.4g(収率70%)を得
た。
チルアミン33.4g(0.33mol)を使用したこ
と以外は、実施例2と同様にして目的物15.0g(収
率49%)を得た。
−ジメチルアニリン40.0g(0.33mol)を使
用したこと以外は、実施例2と同様にして目的物19.
3g(収率63%)を得た。
ブテン─2─オンの合成 二塩化エチレン150mlに、エチルビニルエーテル2
1ml(0.22mol)とピリジン26.1g(0.
33mol)とを溶解し15〜20℃の温度になるよう
に氷冷した。この溶液にトリフルオロアセチルクロライ
ド43.8g(0.33mol)を15〜20℃の温度
で30分かけて吹き込んだ。吹き込み終了後、反応溶液
を室温まで戻しつつ、さらに2時間半攪拌を続けた後、
反応溶液に二塩化エチレン100mlと氷水100ml
を加えて抽出を行った。有機層を水および飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。本溶
液に4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブ
テン−2−オンが含まれていることを、ガスクロマトグ
ラフィーにより確認した。
オロ−3−ブテン−2−オンの合成 前記工程で得られた二塩化エチレン溶液から無水硫酸マ
グネシウムを濾別後、溶液を+2〜+5℃に氷冷した。
+2〜+5℃の氷冷下、乾燥アンモニアガスを30分間
吹き込んだ。吹き込み終了後、反応溶液を室温まで戻し
つつさらに30分間攪拌した。反応終了後、溶媒および
生成したエタノールを減圧下に留去し、残さを真空蒸留
することにより、目的物22.0g(収率72%)を得
た。
ブテン─2─オンの合成 トルエン150mlに、n−ブチルビニルエーテル28
ml(0.22mol)とピリジン26.1g(0.3
3mol)とを溶解し10〜15℃の温度になるように
氷冷した。この溶液にトリフルオロアセチルクロライド
43.8g(0.33mol)を15〜20℃の温度で
30分かけて吹き込んだ。吹き込み終了後、反応溶液を
室温まで戻しつつ、さらに2時間半攪拌を続けた後、反
応溶液にトルエン100mlと氷水100mlを加えて
抽出を行った。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。本溶液に4−
ブトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2
−オンが含まれていることを、ガスクロマトグラフィー
により確認した。
オロ−3−ブテン−2−オンの合成 前記工程で得られたトルエン溶液から無水硫酸マグネシ
ウムを濾別後、溶液を+2〜+5℃に氷冷した。+2〜
+5℃の氷冷下、乾燥アンモニアガスを30分間吹き込
んだ。吹き込み終了後、反応溶液を室温まで戻しつつさ
らに30分間攪拌した。反応終了後、溶媒および生成し
たn−ブタノールを減圧下に留去し、残さを真空蒸留す
ることにより、目的物18.7g(収率61%)を得
た。
化合物と一般式(II)の化合物とを、塩基の存在下で反
応させることにより一般式(III)の化合物、4−アルコ
キシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オ
ンを短時間のうちに、高収率で製造することができる。
また、上記製法で得られる該化合物とアンモニアとを反
応させることにより4−アミノ−1,1,1−トリフル
オロ−3−ブテン−2−オンを簡便な反応工程により、
高い収率で製造することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(I);CF3 COHal…
(I)(式中、Halはハロゲン原子である)で表わさ
れるハロゲン化物と一般式(II);CH2 =CHOR…
(II)(式中、Rはアルキル基である)で表わされる化
合物とを、塩基の存在下で反応させることを特徴とする
一般式(III);CF3 CO−CH=CH−OR…(III)
(式中、Rは前述の通りである)で表わされる4−アル
コキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−
オンの製造方法。 - 【請求項2】 一般式(I);CF3 COHal…
(I)(式中、Halはハロゲン原子である)で表わさ
れるハロゲン化物と一般式(II);CH2 =CHOR…
(II)(式中、Rはアルキル基である)で表わされる化
合物とを、塩基の存在下で反応させ、一般式(III);C
F3 CO−CH=CH−OR…(III)(式中、Rは前述
の通りである)で表わされる4−アルコキシ−1,1,
1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンを得、該化合
物とアンモニアとを反応させることを特徴とする4−ア
ミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オ
ンの製造方法。 - 【請求項3】 一般式(I)のハロゲン化物がトリフル
オロアセチルクロライドである請求項1または2に記載
の方法。 - 【請求項4】 一般式(III)の化合物を単離せずアンモ
ニアと反応させることを特徴とする請求項2または3に
記載の方法。 - 【請求項5】 反応に使用するアンモニアが、アンモニ
アガスである請求項2、3または4に記載の方法。 - 【請求項6】 一般式(I)のハロゲン化物と一般式
(II)の化合物との反応に溶媒を使用する、請求項1、
2、3、4または5に記載の方法。 - 【請求項7】 一般式(I)のハロゲン化物と一般式
(II)の化合物との反応において反応温度が、−20〜
+50℃である請求項1、2、3、4または5に記載の
方法。 - 【請求項8】 一般式(III)の化合物とアンモニアとの
反応において反応温度が−10〜+50℃である請求項
2、3、4または5に記載の方法。
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JP22601796A JP3843152B2 (ja) | 1995-08-08 | 1996-08-07 | 4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法 |
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JP22472895 | 1995-08-08 | ||
JP7-224728 | 1995-08-08 | ||
JP22601796A JP3843152B2 (ja) | 1995-08-08 | 1996-08-07 | 4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法 |
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JP22601796A Expired - Lifetime JP3843152B2 (ja) | 1995-08-08 | 1996-08-07 | 4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006527170A (ja) * | 2003-06-06 | 2006-11-30 | ゾルファイ フルーオル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | アルケノンの簡略化した製法 |
JP2010532376A (ja) * | 2007-06-29 | 2010-10-07 | ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー | 4−クロロ−4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−ブタノン、それらの調製、および4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンを調製するためのそれらの使用 |
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JP2012519195A (ja) * | 2009-03-04 | 2012-08-23 | シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト | ハロアルケノンエーテルの製造のための化学的方法 |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP22601796A patent/JP3843152B2/ja not_active Expired - Lifetime
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