JPH03213555A - 極細長繊維不織布及びその製造方法 - Google Patents

極細長繊維不織布及びその製造方法

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JPH03213555A
JPH03213555A JP2009256A JP925690A JPH03213555A JP H03213555 A JPH03213555 A JP H03213555A JP 2009256 A JP2009256 A JP 2009256A JP 925690 A JP925690 A JP 925690A JP H03213555 A JPH03213555 A JP H03213555A
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JP
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polymer component
component
fibers
polymer
filament
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JP2009256A
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Inventor
Fumio Matsuoka
文夫 松岡
Koichi Nagaoka
長岡 孝一
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業−1−の利用分野) 本発明は、極細長繊維からなる不織布に関り。
さらに詳しくは、繊細な表面形態と緻密な構造を有する
極細長繊維からなる不織布に関するものである。
(従来の技術) 従来から、不織布は、衣料用、産業資材用、土木建築資
材用、農芸園芸資材用、生活関連資材用あるいは医療衛
生材用等9種々の用途に使用されている。中でも、長繊
維からなる不織布は、短繊維からなる不織布に対し1強
力が高く、シかも生産性に優れるため、広く使用されて
いる。この長繊維からなる不織布において1表面が繊細
で、かつ緻密な構造を有する不織布を得る試みが数多く
なされてきた。例えば、特公昭44−24699号公報
特公昭52.−30629号公報及び特公昭62113
16号公報には、シートに化学薬品処理を施して繊維を
構成する重合体の一部を溶解させること、あるいは溶解
除去することにより細繊度の繊維から構成される不織布
を得ることが開示されている。また。
特公平117585号公報及び特公平1−47586号
公報には、シートを高圧水流により処理し繊維を割繊し
て極細繊維とするとともに繊維に3次元的交絡を施した
不織布が開示されている。特公平147579号公報に
は、不織布を水洗処理して水溶性成分を除去することに
より極細繊維からなる不織布を得ることが開示されてい
る。しかしながら、これらの不織布あるいは不織布の製
造法には1割繊斑が生じるため品質の劣る不織布しか得
られないという問題が、また、生産工程が複雑であり、
しかも重合体を除去する必要があるため製造コストが高
くなるという問題がある。さらに、特公昭531016
9号公報には、シートをパフ掛けして繊維を割繊するこ
とにより極細繊維からなる不織布を得ることが開示され
ているが、この製造法には、構成繊維が部分的に損傷を
受けるという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記問題を解決し、繊細な表面形態と緻密な
構造を有する極細長繊維からなる不織布及びその製造方
法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記問題を解決すべく鋭意検討の結果1
本発明に到達した。すなわち9本発明は。
1、重合体成分Aと、前記重合体成分Aに対し非相溶性
の重合体成分Bからなる2個以上の放射楔形状横断面を
有するセグメントとから構成される分割型2成分複合中
空長繊維と、前記分割型2成分複合中空長繊維の分割に
より発現した前記重合体成分Bのみから構成される単糸
繊度が0,8デニール以下の割繊長繊維とから構成され
る不織布であって、前記重合体成分Bの融点が重合体成
分への融点より30〜150℃高く1重合体成分Bのみ
からなる割繊長繊維の割繊割合が少なくとも30%であ
り。
かつ繊維間が重合体成分Aにより少なくとも部分的に接
着されていることを特徴とする極細長繊維=5 不織布。
2、重合体成分Aと、前記重合体成分Aに対し非相溶性
かつ前記重合体成分Aの融点より30〜150℃高い融
点を有する重合体成分Bからなる2個以上の放射楔形状
横断面を有するセグメントとから構成される分割型2成
分複合中空長繊維を溶融複合紡出し、紡出された前記分
割型2成分複合中空長繊維をエアーサッカからなる引取
り手段により引取り,ウエブコンベア等の捕集面上に堆
積させてウェブとし,ウエブを2個以上のロールからな
る高線圧力のロール群で処理することによって前記高融
点の重合体成分Bからなる繊維を前記複合中空長繊維か
ら少なくとも一部剥離させて割繊長繊維とし、前記低融
点の重合体成分Aからなる繊維により繊維間を少なくと
も部分的に接着することを特徴とする極細長繊維不織布
の製造方法、を要旨とするものである。
次に1本発明の詳細な説明する。
本発明の極細長繊維不織布は9重合体成分Aと。
前記重合体成分へに対し非相溶性の重合体成分B−6= からなる2個以−にの放射楔形状横断面を有するセグメ
ントとから構成される分割型2成分複合中空長繊維と、
前記分割型2成分複合中空長繊維の分割により発現した
前記重合体成分Bのみから構成される割繊長繊維とから
構成されるものである。
本発明における非相溶性の重合体成分A及びBとは、い
ずれも繊維形成能を有し2通常の溶融紡糸装置を使用し
て溶融紡出することができるものである。重合体成分A
及びBの組合せとしては。
例えば、ポリエステル系とポリアミド系、ポリエステル
系とポリオレフィン系、ポリアミド系とポリオレフィン
系等が挙げられ、ポリエステル系重合体としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
あるいはそれらを主成分とする共重合ポリエステル等の
ポリエステルが。
ポリアミド系としては、ナイロン6、ナイロン46゜ナ
イロン66、ナイロン610あるいはそれらを主成分と
する共重合ナイロン等のポリアミドが、ポリオレフィン
系としては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、エチレン/プロピレン共重合体
等のポリオレフィンが挙げられる。また2重合体A及び
Bには、各々9通常の艶消剤、熱安定剤、顔料あるいは
重合体の結晶化促進剤等の添加剤が添加されていてもよ
い。
本発明における重合体成分Bは9重合体底分Aの融点よ
り30〜150℃高い融点を有することが必要である。
この融点差は、好ましくは30〜145℃。
より好ましくは35〜140℃である。本発明でいう重
合体の融点とは、パーキンエルマ社製示差熱最計DSC
−2型を使用し、同装置のマニュアルに従い、試料量を
約5 mg+走査速度を20℃/分として測定して得ら
れるDSC曲線から求めたものである。重合体成分Bと
重合体成分Aとの融点差が30℃未満であると,ウエブ
を加熱ロールで熱接着するときに不織布が熱収縮して寸
法安定性が低下して不織布の風合いが悪くなったり、熱
接着時の接着温度域が狭くなり温度制御が困難となる等
の問題を生じるため、好ましくない。前記融点差が15
0℃を超えると、低融点の重合体成分への熱劣化が促進
するため、好ましくない。なお,ウエブを重合体成分A
の融点以上の表面温度の加熱ロールで熱接着すると、得
られる不織布はフィルム状あるいは表面の硬いものとな
るため、好ましくない。
本発明における分割型2成分複合中空長繊維は。
前述したように9重合体底分Aと、前記重合体成分Aに
対し非相溶性の重合体成分Bからなる2個以上の放射楔
形状横断面を有するセグメントとから構成されるもので
ある。重合体成分Aが重合体成分Bを分割する数、すな
わち前記重合体成分Bからなる放射楔形状横断面を有す
るセグメントの数が1個であると、紡糸条件あるいは延
伸条件によっては複合中空長繊維に捲縮が生じ,ウエブ
化するときに繊維の開繊性が低下して均一なウェブを得
ることができない。このため、セグメントの数は2個以
上とする。セグメントの数が多いほど極細繊維を得るこ
とができて好ましいが、多過ぎると紡糸ノズル孔の製作
コストが高くなって不経済である。通常、2個以上30
個程度までとするのがよい。また、前記重合体成分Bか
らなるセグメントは、放射楔形状横断面を有することが
必要であり、この場合7重合体底分Bのみからなるセグ
メントが重合体成分Aと接触する接触周長が比較的短く
なるため、後工程で分割型2成分複合中空長繊維を割繊
するときに割繊性が向上する。
第1図は9本発明における分割型2成分複合中空長繊維
の構造を説明するための横断面図、第2及び3図は1本
発明の極細長繊維不織布を得ることができる分割型2成
分複合中空長繊維の例を示す横断面図である。第1図に
おいて、Lは分割型2成分複合中空長繊維の繊維軸に垂
直な横断面における中空長繊維の直径、1は同横断面に
おける重合体成分Bと重合体成分Aとの接触長である。
L及びβは、繊維断面を1000倍に拡大して撮影した
断面写真より実測して求めたものである。
本発明における分割型2成分複合中空長繊維は。
中空率が2〜65%のものである。この中空率とは。
第1図に示したし及びlから、下記0式により算出され
るものである。
中空率(%)−[(L−2jり/L) X100・・・
・■この中空率が2%未満であると9重合体成分B0 と重合体成分Aとの接触長1が長くなり,ウエブあるい
は不織布を高線圧力の表面平滑なロール群で処理して重
合体成分Aと重合体成分Bとを剥離し割繊することが困
難となるので、好ましくない。
前記中空率が65%を超えると9重合体成分Bと重合体
成分Aとの接触長lが短くなり9選択する重合体成分A
と重合体成分已によっては紡糸工程あるいは延伸工程で
前記重合体成分Aと重合体成分Bとが剥離してしまい、
紡糸工程あるいは延伸工程で断糸等の不都合が生じ,ウ
エブ化するときに繊維の開繊性が低下して均一なウェブ
を得ることができず、好ましくない。
本発明の極細長繊維不織布は1重合体成分Bのみからな
る割繊長繊維の割繊割合が少なくとも30%のものであ
る。この割繊割合とは1分割型2成分複合中空長繊維と
、前記分割型2成分複合中空長繊維の分割により発現し
た前記重合体成分Bのみから構成される割繊長繊維とか
ら構成される不織布の任意の10個所を選び、不織布の
断面を100倍に拡大して断面写真を撮影し9次いで、
10枚の1 断面写真中、複合中空長繊維から剥離している重合体成
分Bのセグメント総数と存在する重合体成分Bのセグメ
ント総数とを求め、存在する重合体成分Bのセグメント
総数に対する剥離している重合体成分Bのセグメント総
数の比(%)を表すものである。本発明の極細長繊維不
織布は、繊細な表面と緻密な構造を有するものであるこ
とから。
前記割繊割合が少なくとも30%であることが必要であ
る。この割繊割合が30%未満であると、繊細な表面を
有する不織布を得ることができない。
本発明における分割型2成分複合中空長繊維の分割によ
り発現した重合体成分Bのみから構成される割繊長繊維
は、単糸繊度が0.8デニール以下。
好ましくは0.5デニール以下、より好ましくは0.3
デニール以下のものである。割繊割合が30%以上であ
っても9重合体成分Bからなる前記割繊長繊維の単糸繊
度が0.8デニールを超えると、繊細な表面と緻密な構
造を有する不織布を得ることが困難となり、この単糸繊
度が小さいほど、繊細な表面と緻密な構造を有する不織
布を得ることができる。
2 本発明の極細長繊維不織布は、繊維間が重合体成分Aに
より少なくとも部分的に接着されているものであり、繊
維間が少なくとも部分的に接着されているため、実用上
、十分な強力を有する。
本発明の極細長繊維不織布の製造方法は、まず。
前記重合体成分Aと、前記重合体成分Aに対し非相溶性
かつ前記重合体成分Aの融点より30〜150℃高い融
点を有する重合体成分Bからなる2個以上の放射楔形状
横断面を有するセグメントとから構成される分割型2成
分複合中空長繊維を1通常の溶融複合紡糸装置を使用し
て溶融複合紡出する。
紡糸口金装置としては1例えば、溶融した重合体成分A
の導入孔の外周部から溶融した重合体成分Bが2個以上
誘導され6重合体成分Aとともに中空ノズル孔から吐出
される構造の複合紡糸口金装置を使用するとよい。
次に、紡出された分割型2成分複合中空長m維をエアー
サッカ等の引取り手段により引取り,ウエブコンベア等
の捕集面上に堆積させてウェブとし、ウニウェブを高線
圧力の加熱された表面平滑3 なロール群で処理することによって高融点の重合体成分
Bからなるセグメントを複合中空長繊維から剥離させて
割繊長繊維とし、それと同時に、低融点の重合体成分A
からなる繊維により繊維間を少なくとも部分的に接着す
る。また,ウエブを高線圧力の非加熱の表面平滑なロー
ル群で処理し。
−旦、高融点の重合体成分Bからなるセグメントを複合
中空長繊維から剥離させて割繊長繊維とし。
次いで、加熱ロールで低融点の重合体成分へからなる繊
維により繊維間を少なくとも部分的に接着してもよい。
表面平滑な加熱ロールに代わり、加熱されたエンボスロ
ールを使用することもできる。
ウェブを加熱されたエンボスロールを使用し、低融点の
重合体成分Aからなる繊維により繊維間を少なくとも部
分的に接着して不織布を得1次いで。
不織布を高線圧力の表面平滑なロール群で処理すること
によって高融点の重合体成分Bからなるセグメントを複
合中空長繊維から剥離させて割繊長繊維としてもよい。
なお、得られた不織布に、不織布の柔軟性を向上させる
ための柔軟加工を施し4 てもよい。
ウェブ化には、溶融紡出された繊維束を冷却し。
延伸して得られる延伸複合中空長繊維あるいは高速紡糸
法により得られる高配向未延伸複合中空長繊維を使用す
ることができる。紡糸からウェブ化までを連続工程とし
てもよく、また、別途製造した延伸複合中空長繊維ある
いは高配向未延伸複合中空長繊維からウェブを作成して
もよい。ウェブは、これらの中空長繊維をエアーサッカ
等の引取り手段により引取り、帯電装置により強制的に
帯電させて繊維を開繊し、移動するウェブコンベア等の
捕集面上に堆積させることにより作成することができる
本発明にいう高線圧力のロール群とは、2個以上のロー
ルから構成されるものであり2通常、1対のロールから
多段式の計10個のロールまでを使用することができる
。ロール数が多過ぎると設備投資費が高くなり、好まし
くない。ロール群の線圧力は、高融点の重合体成分Bか
らなるセグメントを複合中空長繊維から剥離させて割繊
長繊維とするに重要な要因であり、剪断、伸長、圧縮等
の応力により前記重合体成分Bからなるセグメントを剥
離する。この線圧力は、複合中空長繊維の割繊性にもよ
るが1通常、少なくとも20kg/cm程度とするのが
好ましい。20kg/cm未満であると前記重合体成分
Bからなるセグメントを十分剥離することができず、好
ましくない。
本発明においては1組み合わせる重合体の種類。
重合体の複合化、紡糸条件、延伸条件、剥離割繊条件、
接着条件あるいは柔軟加工等の後加工条件を種々選択す
ることにより、使用目的に応じた極細長繊維不織布を得
ることができる。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。な
お、実施例における各種特性は次の方法により測定した
固有粘度:フェノールと四塩化エタンの等重量混合溶液
を溶媒とし、温度20℃で測定した。
相対粘度:濃度が96重量%の濃硫酸を溶媒とし。
温度を25℃、試料濃度を1g/aとして測定した。
メルトインデックス:ASTM  D 1238 E法
により測定した。
融点:パーキンエルマ社製示差走査熱量計DSC−2型
を使用し、試料量を約5mg、走査速度20℃/分で測
定して得られたDSC曲線から求めた。
不織布のタテ及びヨコ方向の引張強カニ幅が3cm、長
さが10cmの測定試料片を準備し、JIS  Li2
O2に記載のストリップ法により測定した。
実施例1 融点が128℃、メルトインデックス値が25g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、融点が258
℃、固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレート
重合体を重合体成分Bとし、複合中空紡糸孔を200孔
有する紡糸口金を通して分割型2成分複合中空長繊維を
溶融紡出した。溶融紡糸に際し1重合体成分Aの溶融温
度を230℃、単孔吐出量を0.60 g /分9重合
鉢底分Bの溶融温度を285℃、単孔吐出量を0.60
 g /分〔成分Aと成分Bの比(重量比)は1対1〕
とした。紡出された長繊維糸条を冷却した後、紡糸口金
下150 cmの位置に7 配設された8個のエアーサッカにフィラメント25本ず
つ通して吸引・延伸し、 3200m/分の速度で引取
り、帯電装置により強制的に帯電させて繊維を開繊し、
移動するウェブコンベア面上に堆積させ,ウエブを得た
得られた分割型2成分複合中空長繊維の横断面形状は、
第2図に示したように9重合体成分Aと。
重合体成分Bからなる4個の放射楔形状横断面を有する
セグメントと、中空部とから構成されるものであった。
繊維断面を1000倍に拡大して撮影した断面写真より
実測してL及びlを求め、中空率(%)を算出したとこ
ろ、中空率は25%であった。
また、この複合中空長繊維は割繊しておらず,ウエブは
均一なものであった。
次に、得られたウェブに加熱された表面平滑な多段式6
個のロールからなるロール群を使用して割繊・熱接着処
理を施して不織布を得た。この処理条件は、加熱ロール
群の表面温度を115℃、線圧力を50kg/cmとし
た。
得られた不織布は、目付けが50g/m’、タテ方B 向の引張強力が5.5 kg/ 3 cm、  ヨコ方
向の引張強力が3.9 kg/ 3 cmであった。不
織布の任意の10個所を選び、不織布の断面を100倍
に拡大して断面写真を撮影し1次いで、10枚の断面写
真中、複合中空長繊維から剥離している重合体成分Bの
セグメント総数と存在する重合体成分Bのセグメント総
数とを求め7割繊割合を求めたところ、90%であった
。また、前記複合中空長繊維の分割により発現した重合
体成分Bのみから構成される割繊長繊維の繊度を求めた
ところ、0.45デニールと極めて細いものであった。
そして、この不織布は、繊細な表面形態と緻密な構造を
有するものであった。
比較例1 融点が125℃、メルトインデックス値が30g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、紡紡糸合金し
て中空でない複合紡糸孔を200孔有する紡糸口金を使
用した以外は実施例1と同様にして。
分割型2成分複合長繊維を溶融紡出し、冷却した後、エ
アーサッカにフィラメントを通して吸引・延伸し、 3
200m/分の速度で引取り、帯電装置により強制的に
帯電させて繊維を開繊し、移動するウェブコンベア面上
に堆積させ,ウエブを得た。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第4
図に示したように9重合体成分八と1重合体成分Bから
なる4個の放射楔形状横断面を有するセグメントとから
構成されるものであった。
また、この複合長繊維は割繊しておらず,ウエブは均一
なものであった。
次に、実施例1と同様にして、得られたウェブに加熱さ
れた表面平滑なロール群を使用して割繊・熱接着処理を
施して不織布を得た。
得られた不織布は、その割繊割合が16%と低く。
繊細な表面形態と緻密な構造を有しないものであった。
実施例2 融点が125℃、メルトインデックス値が25g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、融点が258
℃、固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレート
重合体を重合体成分Bとし、複合中空紡糸孔を625孔
有する紡糸口金を通して分割型2成分複合中空長繊維を
溶融紡出した。溶融紡糸に際し1重合体成分Aの溶融温
度を230℃、単孔吐出量を0.20 g /分1重合
鉢底分Bの溶融温度を285℃、単孔吐出量を0.20
g/分〔成分Aと成分Bの比(重量比)は1対1〕とし
た。紡出された長繊維糸条を冷却した後1表面温度が7
5℃の加熱ワラ群により250 m/分の速度で引取り
、この加熱ローラ群と表面温度が90℃の加熱ローラ群
との間で倍率を4.0として延伸した。延伸繊維糸条を
25個のエアーサッカにフィラメント25本ずつ通して
吸引し、帯電装置により強制的に帯電させて繊維を開繊
し、移動するウェブコンベア面上に堆積させ,ウエブを
得た。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第3
図に示したようなものであった。繊維断面を1000倍
に拡大して撮影した断面写真より実測してL及びβを求
め、中空率(%)を算出したところ、中空率は33%で
あった。また、この複合中空長繊維は割繊しておらず,
ウエブは均一なものであった。
1 次に、得られたウェブに加熱された表面平滑な1対のロ
ールを使用して割繊・熱接着処理を2回施して不織布を
得た。この処理条件は、加熱ロール対の表面温度を11
5℃、線圧力を200 kg/ c+n 七した。
得られた不織布は、目付けが50g/m’、タテ方向の
引張強力が7.5 kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が5.4 kg/ 3 cmであった。不織布
の任意の10個所を選び、不織布の断面を10(1倍に
拡大して断面写真を撮影し9割繊割合を求めたところ、
90%であった。また9重合体成分Bのみから構成され
る割繊長繊維の繊度を求めたところ、0.11デニール
と極めて細いものであった。そして、この不織布は、繊
細な表面形態と緻密な構造を有するものであった。
比較例2 融点が132℃、メルトインデックス値が40g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、その溶融温度
を232℃とした以外は実施例2と同様にして9分割型
2成分複合中空長繊維を溶融紡出し。
22 冷却した後、加熱ローラ群により250m/分の速度で
引取り、延伸し、エアーサッカにフィラメントを通して
吸引し、帯電装置により強制的に帯電させて繊維を開繊
し、移動するウェブコンベア面上に堆積させ,ウエブを
得た。
延伸するに際し、延伸ローラ上で複合中空長繊維が剥離
割繊し、この割繊長繊維が延伸ローラに巻付くというト
ラブルが生じた。そして、得られたウェブは、均一性に
劣るものであった。
得られた分割型2成分複合中空長繊維の横断面形状は、
第5図に示したようなものであった。繊維断面を100
0倍に拡大して撮影した断面写真より実測してL及びβ
を求め、中空率(%)を算出したところ、中空率は75
%であった。また、この複合中空長繊維は一部割繊して
おり,ウエブは不均一なものであった。
次に、実施例2と同様にして、得られたウェブに加熱さ
れた表面平滑な1対のロールを使用して割繊・熱接着処
理を2回施して不織布を得た。
得られた不織布は、その割繊割合が98%と高く。
繊細な表面形態を有するものの、均一性が劣り。
しかも目付は斑を有するものであった。
実施例3 実施例2で得られた不織布に加熱された表面平滑なエン
ボスロールを使用してエンボス処理を施した。この処理
条件は、加熱エンボスロールの表面温度を120℃、圧
接面積率を15%、線圧力を50kg / cm と 
しブこ。
得られた不織布は、目付けが53 g / m’ 、タ
テ方向の引張強力が”、6kg/ 3 cm、  ヨコ
方向の引張強力が8.3 kg/ 3 cmで、繊細な
表面形態と緻密な構造を有するものであった。
比較例3 実施例2で得られたウェブに加熱された表面平滑な1対
のロールを使用して割繊・熱接着処理を2回施した。こ
の処理条件は、加熱ロールの表面温度を115℃、線圧
力を10kg/cmとした。
得られた不織布は、その割繊割合が4.8%と極めて低
く、繊細な表面形態と緻密な構造を有しないものであっ
た。
実施例4 融点が225℃、相対粘度が2.58のナイロン6重合
体を重合体成分A、融点が258℃、固有粘度が0.7
0のポリエチレンテレフタレート重合体を重合体成分B
とし、複合中空紡糸孔を200孔有する紡糸口金を通し
て分割型2成分複合中空長繊維を溶融紡出した。溶融紡
糸に際し1重合体底分Aの溶融温度を265℃、単孔吐
出量を0.625g/分2重合体成分Bの溶融温度を2
85℃、単孔吐出量を0.625g/分〔成分Aと成分
Bの比(重量比)は1対1〕とした。紡出された長繊維
糸条を冷却した後、紡糸口金下150 cmの位置に配
設された8個のエアーサッカにフィラメント25本ずつ
通して吸引・延伸し、 3500m 7分の速度で引取
り、帯電装置により強制的に帯電させて繊維を開繊し、
移動するウェブコンベア面上に堆積させ,ウエブを得た
得られた分割型2成分複合中空長繊維の横断面形状は、
第2図に示したように1重合体底分Aと。
重合体成分Bからなる4個の放射楔形状横断面を有する
セグメントと、中空部とから構成されるも5 のであった。繊維断面を1000倍に拡大して撮影した
断面写真より実測してL及びlを求め、中空率(%)を
算出したところ、中空率は18%であった。
また、この複合中空長繊維は割繊しておらず,ウエブは
均一なものであった。
次に、実施例1と同様にして、得られたウェブに加熱さ
れた表面平滑なロール群を使用して割繊・熱接着処理を
施して不織布を得た。
得られた不織布は、目付けが50g/m’、タテ方向の
引張強力が12.0kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が7.9 kg/ 3 cmであった。不織布
の任意の10個所を選び、不織布の断面を100倍に拡
大して断面写真を撮影し1次いで、10枚の断面写真中
、複合中空長繊維から剥離している重合体成分Bのセグ
メント総数と存在する重合体成分Bのセグメント総数と
を求め1割繊割合を求めたところ、95%であった。ま
た、前記複合中空長繊維の分割により発現した重合体成
分Bのみから構成される割繊長繊維の繊度を求めたとこ
ろ、0.39デニールと極めて細いものであった。そし
て、この不織布は、繊細6 な表面形態と緻密な構造を有するものであった。
(発明の効果) 本発明の極細長繊維不織布は2分割型2成分複合中空長
繊維と、前記分割型211ii分複合中空長繊維の分割
により発現した単糸繊度が0.8デニール以下の割繊長
繊維とから構成されるものであり。
強力に優れ、極めて均一性が高く、シかも繊細な表面形
態と緻密な構造を有し、バッグや封筒用素材として好適
に使用することができる。そして。
本発明の極細長繊維不織布の製造方法によれば。
前記極細長繊維不織布を、従来のような複雑な生産工程
を必要とすることなく、低コストで効率よく生産するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明における分割型2成分複合長繊維の構
造を説明するための横断面図、第2及び3図は9本発明
の極細長繊維不織布を得ることができる分割型2成分複
合中空長繊維の例を示す横断面図、第4及び5図は1本
発明の極細長繊維不織布を得ることができない分割型2
成分複合長繊維の例を示す横断面図である。 L二分割型2成分複合中空長繊維の繊維軸に垂直な横断
面における中空長繊維の直径、p:同横断面における重
合体成分Bと重合体成分Aとの接触長

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合体成分Aと,前記重合体成分Aに対し非相溶
    性の重合体成分Bからなる2個以上の放射楔形状横断面
    を有するセグメントとから構成される分割型2成分複合
    中空長繊維と,前記分割型2成分複合中空長繊維の分割
    により発現した前記重合体成分Bのみから構成される単
    糸繊度が0.8デニール以下の割繊長繊維とから構成さ
    れる不織布であって,前記重合体成分Bの融点が重合体
    成分Aの融点より30〜150℃高く,重合体成分Bの
    みからなる割繊長繊維の割繊割合が少なくとも30%で
    あり,かつ繊維間が重合体成分Aにより少なくとも部分
    的に接着されていることを特徴とする極細長繊維不織布
  2. (2)分割型2成分複合中空長繊維の分割により発現し
    た高融点の重合体成分Bのみから構成される割繊長繊維
    が,単糸繊度が0.5デニール以下の極細長繊維である
    請求項1記載の極細長繊維不織布。
  3. (3)分割型2成分複合中空長繊維が,中空率が2〜6
    5%の中空長繊維である請求項1又は2記載の極細長繊
    維不織布。
  4. (4)重合体成分Aと,前記重合体成分Aに対し非相溶
    性かつ前記重合体成分Aの融点より30〜150℃高い
    融点を有する重合体成分Bからなる2個以上の放射楔形
    状横断面を有するセグメントとから構成される分割型2
    成分複合中空長繊維を溶融複合紡出し,紡出された前記
    分割型2成分複合中空長繊維をエアーサツカからなる引
    取り手段により引取り,ウエブコンベア等の捕集面上に
    堆積させてウエブとし,ウエブを2個以上のロールから
    なる高線圧力のロール群で処理することによって前記高
    融点の重合体成分Bからなる繊維を前記複合中空長繊維
    から少なくとも一部剥離させて割繊長繊維とし,前記低
    融点の重合体成分Aからなる繊維により繊維間を少なく
    とも部分的に接着することを特徴とする極細長繊維不織
    布の製造方法。
  5. (5)分割型2成分複合中空長繊維の分割により発現し
    た高融点の重合体成分Bのみから構成される割繊長繊維
    が,単糸繊度が0.5デニール以下の極細長繊維である
    請求項4記載の極細長繊維不織布の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000303337A (ja) * 1999-03-01 2000-10-31 Carl Freudenberg:Fa 熱結合性糸又は繊維から作られた不織布
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US7732357B2 (en) 2000-09-15 2010-06-08 Ahlstrom Nonwovens Llc Disposable nonwoven wiping fabric and method of production

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