JPH03213553A - 極細長繊維不織布 - Google Patents

極細長繊維不織布

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JPH03213553A
JPH03213553A JP319490A JP319490A JPH03213553A JP H03213553 A JPH03213553 A JP H03213553A JP 319490 A JP319490 A JP 319490A JP 319490 A JP319490 A JP 319490A JP H03213553 A JPH03213553 A JP H03213553A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、極細長繊維からなる不織布に関し。
さらに詳しくは、繊細な表面形態と緻密な構造を有する
極細長繊維からなる不織布に関するものである。
(従来の技術) 従来から、不織布は、衣料用、産業資材用、土木建築資
材用、農芸園芸資材用、生活関連資材用あるいは医療衛
生材用等1種々の用途に使用されている。中でも、長繊
維からなる不織布は、短繊維からなる不織布に対し1強
力が高<、シかも生産性に優れるため、広く使用されて
いる。この長繊維からなる不織布において9表面が繊細
で、かつ緻密な構造を有する不織布を得る試みが数多く
なされてきた。例えば、特公昭44−24699号公報
特公昭52−30629号公報及び特公昭621131
6号公報には、シートに化学薬品処理を施して繊維を構
成する重合体の一部を溶解させること、あるいは溶解除
去することにより細繊度の繊維から構成される不織布を
得ることが開示されている。また。
特公平1−47585号公報及び特公平1−47586
号公報には、シートを高圧水流により処理し繊維を割繊
して極細繊維とするとともに繊維に3次元的交絡を施し
た不織布が開示されており、特公平147579号公報
には、不織布を水洗処理して水溶性成分を除去すること
により極細繊維からなる不織布を得ることが開示されて
いる。しかしながら、これらの不織布あるいは不織布の
製造法には、生産工程が複雑であり、しかも重合体を除
去する必要があるため、製造コストが高くなるという問
題がある。さらに、特公昭53−10169号公報には
、シートをパフ掛けして繊維を割繊することにより極細
繊維からなる不織布を得ることが開示されているが、こ
の製造法には、構成繊維が部分的に損傷を受けるという
問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記問題を解決し、繊細な表面形態と緻密な
構造を有する極細長繊維からなる不織布を提供しようと
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、前記問題を解決すべく鋭意検討の結果9本
発明に到達した。すなわち2本発明は。
重合体成分Aと、前記重合体成分Aに対し非相溶性の重
合体成分Bからなる2個以上の凸レンズ状横断面を有す
るセグメントとから構成される分割型2成分複合長繊維
と、前記分割型2成分複合長繊維の分割により発現した
前記重合体成分Bのみから構成される単糸繊度が0.8
デニール以下の割繊長繊維とから構成される不織布であ
って、前記重合体成分Bの融点が重合体成分Aの融点よ
り30℃以上高く1分割型2成分複合長繊維の繊維軸に
垂直な横断面における重合体成分已による凸レンズ状部
分での曲率半径R8及びR19円弧の弧長Lo及びLl
が下記(1)及び(2)式を満足し1重合体成分Bのみ
からなる割繊長繊維の割繊割合が少なくとも30%であ
り、かつ繊維間が重合体成分Aにより少なくとも部分的
に接着されていることを特徴とする極細長繊維不織布を
要旨とするものである。
R+/Ro<1           ■1 < L 
r / L o≦3          ■CRo :
重合体成分Aと接していない円弧の曲率半径、R0二重
合体成分Aと接している円弧の曲率半径、Lo:重合体
成分Aと接していない円弧の弧長、L、:重合体成分A
と接している円弧の弧長〕 次に9本発明の詳細な説明する。
本発明における非相溶性の重合体成分A及びBとは、い
ずれも繊維形成能を有し1通常の溶融紡糸装置を使用し
て溶融紡出することができるものである。重合体成分A
及びBの組合せとしては。
例えば、ポリエステル系とポリアミド系、ポリエステル
系とポリオレフィン系、ポリアミド系とポリオレフィン
系等が挙げられ、ポリエステル系重合体としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等のポリエステルが。
ポリアミド系としては、ナイロン6、ナイロン46、ナ
イロン66、ナイロン610等のポリアミドが、ポリオ
レフィン系としては、ポリプロピレン。
高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン。
エチレン/プロピレン共重合体等のポリオレフィンが挙
げられる。また9重合体A及びBには、各々9通常の艶
消剤、熱安定剤、顔料あるいは重合体の結晶化促進剤等
の添加剤を添加してもよい。
本発明の極細長繊維不織布は、溶融紡出された分割型2
成分複合長繊維をエアーサッカ等の引取り手段により引
取り、ウェブコンベア等の捕集面上に堆積させ、ウェブ
を高線圧力の加熱された表面平滑なロール群で処理する
ことによって高融点の重合体成分Bからなる繊維を複合
長繊維から剥離させて割繊長繊維とし、それと同時に、
低融点の重合体成分Aからなる繊維により繊維間を少な
くとも部分的に接着することにより作成することができ
る。また、ウェブを高線圧力の非加熱の表面平滑なロー
ル群で処理し、−旦、高融点の重合体成分Bからなる繊
維を複合長繊維から剥離させて割繊長繊維とし9次いで
、加熱ロールで低融点の重合体成分Aからなる繊維によ
り繊維間を少なくとも部分的に接着することによっても
作成することができる。表面平滑な加熱ロールに代わり
加熱されたエンボスロールを使用することもできる。ウ
ェブを加熱されたエンボスロールを使用し。
低融点の重合体成分Aからなる繊維により繊維間を少な
くとも部分的に接着して不織布を得1次いで、不織布を
高線圧力の表面平滑なロール群で処理することによって
高融点の重合体成分Bからなる繊維を複合長繊維から剥
離させて割繊長繊維とし9本発明の不織布を作成するこ
ともできる。なお、得られた不織布に、不織布の柔軟性
を向上させるための柔軟加工を施してもよい。
本発明における重合体成分Bは2重合体成分Aの融点よ
り30℃以上高い融点を有することが必要である。本発
明でいう重合体の融点とは、パーキンエルマ社製示差熱
量計DSC−2型を使用し。
同装置のマニュアルに従い、試料量を約5 mg、走査
速度を20℃/分として測定して得られるDSC曲線か
ら求めたものである。重合体成分Bと重合体成分Aとの
融点差が30℃未満であると、ウェブを加熱ロールで熱
接着するときに不織布が熱収縮して寸法安定性が低下し
て不織布の風合いが悪くなったり、熱接着時の接着温度
域が狭くなり温度制御が困難となる等の問題を生じるた
め、好ましくない。ウェブを重合体成分Aの融点以上の
表面温度の加熱ロールで熱接着すると、得られる不織布
はフィルム状あるいは表面の硬いものとなるため、好ま
しくない。
ウェブ化には、溶融紡出された繊維束を冷却し。
延伸して得られる延伸長繊維あるいは高速紡糸法により
得られる高配向未延伸長繊維を使用することができる。
紡糸からウェブ化までを連続工程としてもよく、また、
別途製造した延伸長繊維あるいは高配向未延伸長繊維か
らウェブを作成してもよい。ウェブは、これらの長繊維
をエアーサッカ等の引取り手段により引取り、帯電装置
により強制的に帯電させて繊維を開繊し、移動するウェ
ブコンベア等の捕集面上に堆積させることにより作成す
ることができる。
次に9本発明における分割型2成分複合長繊維に関して
、説明する。
第1図は1本発明における分割型2成分複合長繊維の構
造を説明するための横断面図、第2,3゜4及び5図は
1本発明の構成要件を満足する分割型2成分複合長繊維
の例を示す横断面である。第1図において、Ra及びR
1は分割型2成分複合長繊維の繊維軸に垂直な横断面に
おける重合体成分已による凸レンズ状部分での曲率半径
であり。
Roは重合体成分Aと接していない円弧の曲率半径、R
1は重合体成分Aと接している円弧の曲率半径、Lo及
びり、は前記凸レンズ状部分での円弧の弧長でありl 
LDは重合体成分Aと接していない円弧の弧長+L+は
重合体成分Aと接している円弧の弧長である。Ro及び
RIは繊維断面を9 1000倍に拡大して撮影した断面写真を基にし、それ
ぞれの円弧の弧長の90%以上が包含されるような仮想
円弧を想定して求めたものである。また。
Lo及びり、は同拡大断面写真より実測して求めたもの
である。
本発明の極細長繊維不織布は、第1図に示したRo及び
R,、L、及びLlが前記(1)及び(2)式を満足す
ることが必要である。R+/RoがR,/Ro≧1であ
るとL + / L oは自ずとL+/L。
≦1となるが、この場合には1選択する重合体成分Aと
重合体成分Bによっては紡糸工程あるいは延伸工程で前
記重合体成分Aと重合体成分Bとが剥離してしまい、紡
糸工程あるいは延伸工程で断糸等の不都合が生じ、ウェ
ブ化するときに繊維の開繊性が低下して均一なウェブを
得ることができず、好ましくない。R,+ / Roが
Rl / Ro≧1であるとLl /LOiま自ずと1
<L+/Loとなるが、この場合には9選択する重合体
成分Aと重合体成分Bによっては紡糸工程あるいは延伸
工程で前記重合体成分Aと重合体成分Bとが剥離する0 ことがなく、ウェブ化するときに繊維の開繊性が良好で
均一なウェブを得ることができる。しかしながら、R,
/R,がR+ /Ro <1であってもり、/L、がL
+ /Lo >3であると、ウェブあるいは不織布を高
線圧力の表面平滑なロール群で処理して重合体成分Aと
重合体成分Bとを剥離し割繊することが困難となるので
、好ましくない。
本発明の極細長繊維不織布は1重合体成分Bのみからな
る割繊長繊維の割繊割合が少なくとも30%のものであ
る。この割繊割合とは、Ro及びR1゜L、及びLlが
前記(1)及び(2)式を満足する分割型2成分複合長
繊維と、前記分割型2成分複合長繊維の分割により発現
した前記重合体成分Bのみから構成される単糸繊度が0
.8デニール以下の割繊長繊維とから構成される不織布
の任意の10個所を選び、不織布の断面を100倍に拡
大して断面写真を撮影し2次いで、10枚の断面写真中
、複合長繊維から剥離している重合体成分Bのセグメン
ト総数と存在する重合体成分Bのセグメント総数とを求
め、存在する重合体成分Bのセグメント総数に対する剥
離している重合体成分Bのセグメント総数の比(%)を
表すものである。
本発明の極細長繊維不織布は、繊細な表面と緻密な構造
を有するものであることから、前記割繊割合が少なくと
も30%であることが必要である。
この割繊割合が30%未満であると、繊細な表面を有す
る不織布を得ることができない。
また、前記複合長繊維の分割により発現した前記重合体
成分Bのみから構成される割繊長繊維は。
単糸繊度が0.8デニール以下のものであることが必要
である。割繊割合が30%以上であっても9重合体成分
Bからなる前記割繊長繊維の単糸繊度が0.8デニール
を超えると、繊細な表面と緻密な構造を有する不織布を
得ることが困難となり、この単糸繊度が小さいほど、繊
細な表面と緻密な構造を有する不織布を得ることができ
る。
本発明の分割型2成分複合長繊維において1重合体成分
Bからなる凸レンズ状横断面を有するセグメントの数は
、2個以上であることが必要である。このセグメントの
数が1個であると、紡糸条件あるいは延伸条件によって
は複合長繊維に捲縮が生じ、ウェブ化するときに繊維の
開繊性が低下して均一なウェブを得ることができない。
本発明においては1組合せる重合体の種類1重合体の複
合化、紡糸条件、延伸条件、剥離割繊条件、接着条件あ
るいは柔軟加工等の後加工条件を種々選択することによ
り、使用目的に応じた極細長繊維不織布を得ることがで
きる。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。な
お、実施例における各種特性は次の方法により測定した
固有粘度:フェノールと四塩化エタンの等重量混合溶液
を溶媒とし、温度20℃で測定した。
メルトインデックス:ASTM  D 123B E法
により測定した。
融点:パーキンエルマ社製示差走査熱量計DSC−2型
を使用し、試料量を約5 mg、走査速度20℃/分で
測定して得られたDSC曲線から求めた。
不織布のタテ及びヨコ方向の引張強カニ幅が33 cm、長さが10cmの測定試料片を準備し、JIS 
 L1096に記載のストリップ法により測定した。
実施例1 融点が128℃、メルトインデックス値が80g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、融点が258
℃、固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレート
重合体を重合体成分Bとし、複合紡糸孔を200孔有す
る紡糸口金を通して分割型2戊分複合長繊維を溶融紡出
した。溶融紡糸に際し9重合体成分Aの溶融温度を23
0℃、単孔吐出量を0.60g/分9重合体成分Bの溶
融温度を285℃、単孔吐出量を0.60 g /分〔
成分Aと成分Bの比(重量比)は1対1〕とした。紡出
された長繊維糸条を冷却した後、紡糸口金下120 c
mの位置に配設された8個のエアーザッカにフィラメン
ト25本ずつ通して吸引・延伸し、 3100m/分の
速度で引取り、帯電装置により強制的に帯電させて繊維
を開繊し。
移動するウェブコンベア面上に堆積させ、ウェブを得た
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状4 は、第3図に示したように1重合体底分Aと1重合体底
分Bからなる6個の凸レンズ状横断面を有するセグメン
トとから構成されるものであった。
繊維断面を1000倍に拡大して撮影した断面写真を基
にし、前記6個の円弧の90%以上が包含されるような
仮想円弧を想定し、Ro 、R+ 、La及びLIを求
め、R,/Ro及びL + / L oを算出したとこ
ろ、R,/R,はOJ 、L、/L、は1.6であった
。また、  この複合長繊維は割繊しておらず、ウェブ
は均一なものであった。
次に、得られたウェブに加熱された表面平滑なロール群
を使用して割繊・熱接着処理を2回施して不織布を得た
。この処理条件は、加熱ロール群の表面温度を115℃
、線圧力を200kg/Cmとした。
得られた不織布は、目付けが50g/m’、タテ方向の
引張強力が5.2 kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が3.8 kg/ 3 cmであった。不織布
の任意の10個所を選び、不織布の断面を100倍に拡
大して断面写真を撮影し9次いで、10枚の断面写真中
、複合長繊維から剥離している重合体成分Bのセグメン
ト総数と存在する重合体成分Bのセグメント総数とを求
め1割繊割合を求めたところ、80%であった。また、
前記複合長繊維の分割により発現した重合体成分Bのみ
から構成される割繊長繊維の繊度を求めたところ、0.
31デニールと極めて細いものであった。そして、この
不織布は、繊細な表面形態と緻密な構造を有するもので
あった。
比較例1 融点が125℃、メルトインデックス値が100g/1
0分のポリエチレン重合体を重合体成分Aとした以外は
実施例1と同様にして9分割型2成分複合長繊維を溶融
紡出し、冷却した後、エアーサッカにフィラメント通し
て吸引・延伸し、 31(10m/分の速度で引取り、
帯電装置により強制的に帯電させて繊維を開繊し、移動
するウェブコンベア面上に堆積させ、ウェブを得た。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第6
図に示したように1重合体底分Aと2重合体底分Bから
なる6個の凸レンズ状横断面を有するセグメントとから
構成されるものであった。
繊維断面を撮影した断面写真を基にし、前記6個の円弧
の90%以上が包含されるような仮想円弧を想定しl 
Rnl R+ l LD及びLlを求め、R3/R,及
びり、/L、を算出したところ、R2/Roは0.3 
、  L、 /L、は3,2であった。また。
この複合長繊維は割繊しておらず、ウェブは均一なもの
であった。
次に、実施例1と同様にして、得られたウェブに加熱さ
れた表面平滑なロール群を使用して割繊・熱接着処理を
2回施して不織布を得た。
得られた不織布は、その割繊割合が11%と極めて低く
、繊細な表面形態と緻密な構造を有しないものであった
実施例2 融点が128℃、メルトインデックス値が80g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、融点が258
℃、固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレート
重合体を重合体成分Bとし、複合紡糸孔を625孔有す
る紡糸口金を通して分割型2成分複合長繊維を溶融紡出
した。溶融紡糸に際し1重合7− 体成分Aの溶融温度を230℃、単孔吐出量を0.20
g/分1重合体成分Bの溶融温度を285℃、単孔吐出
量を0.20 g /分〔成分Aと成分Bの比(重量比
)は1対1〕とした。紡出された長繊維糸条を冷却した
後1表面温度が75℃の加熱ローラ群により250m/
分の速度で引取り、この加熱ローラ群と表面温度が90
℃の加熱ローラ群との間で倍率を4.0として延伸した
。延伸繊維糸条を25個のエアーサッカにフィラメント
25本ずつ通して吸引し、帯電装置により強制的に帯電
させて繊維を開繊し、移動するウェブコンベア面上に堆
積させ、ウェブを得た。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第4
図に示したようなものであった。繊維断面を1000倍
に拡大して撮影した断面写真を基にし。
Rr / Ro及びL1/Loを求めたところ、R1/
R,は0,3.L+/Loは1.7であった。また。
この複合長繊維は割繊しておらず、ウェブは均一なもの
であった。
次に、得られたウェブに加熱された表面平滑な8− ロール群を使用して割繊・熱接着処理を2回施して不織
布を得た。この処理条件は、加熱ロール群の表面温度を
115℃、線圧力を200kg/cmとした。
得られた不織布は、目付けが50g/m’、タテ方向の
引張強力が7.0 kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が5.2 kg/ 3 cmであった。不織布
の任意の10個所を選び、不織布の断面を100倍に拡
大して断面写真を撮影し1割繊割合を求めたところ、9
0%であった。また1重合体成分Bのみから構成される
割繊長繊維の繊度を求めたところ、0.23デニールと
極めて細いものであった。そして、この不織布は、繊細
な表面形態と緻密な構造を有するものであった。
比較例2 融点が132℃、メルトインデックス値が40g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、その溶融温度
を232℃とした以外は実施例2と同様にして1分割型
2成分複合長繊維を溶融紡出し、冷却した後、加熱ロー
ラ群により250m/分の速度で引取り、延伸し、エア
ーサッカにフィラメント通して吸引し、帯電装置により
強制的に帯電させて繊維を開繊し、移動するウェブコン
ベア面上に堆積させ、ウェブを得た。
延伸するに際し、延伸ローラ上で複合長繊維が剥離割繊
し、この割繊長繊維が延伸ローラに巻付くというトラブ
ルが生じた。そして、得られたウェブは、均一性に劣る
ものであった。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第7
図に示したようなものであった。繊維断面を1000倍
に拡大して撮影した断面写真を基にし。
RI / RO及びL+/Loを求めたところ、R1/
ROは1.2.LI/Loは0.8であった。また。
この複合長繊維は割繊しておらず、ウェブは均一なもの
であった。
次に、実施例2と同様にして、得られたウェブに加熱さ
れた表面平滑なロール群を使用して割繊・熱接着処理を
2回施して不織布を得た。
得られた不織布は、その割繊割合が95%と高く。
繊細な表面形態を有するものの、均一性が劣り。
しかも目付は斑を有するものであった。
実施例3 実施例2で得られた不織布に加熱された表面平滑なエン
ボスロールを使用してエンボス処理を施した。この処理
条件は、加熱エンボスロールの表面温度を120℃、線
圧力を30kg/cmとした。
得られた不織布は、目付けが55g/m’、タテ方向の
引張強力が10.7kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が7.9 kg/ 3 cmで、繊細な表面形
態と緻密な構造を有するものであった。
(発明の効果) 本発明の極細長繊維不織布は1分割型2成分複合長繊維
と、前記分割型2成分複合長繊維の分割により発現した
単糸繊度が0.8デニール以下の割繊長繊維とから構成
されるものであり1強力に優れ、極めて均一性が高く、
シかも繊細な表面形態と緻密な構造を有するため、バッ
グや封筒用素材として好適に使用することができる。
なお1本発明の極細長繊維不織布は、従来のような複雑
な生産工程を必要とすることなく、低コストで効率よく
生産することができるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は1本発明における分割型2成分複合長繊維の構
造を説明するための横断面図、第2,3゜4及び5図は
1本発明の構成要件を満足する分割型2成分複合長繊維
の例を示す横断面図、第6及び7図は1本発明の構成要
件を満足しない分割型2成分複合長繊維の例を示す横断
面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合体成分Aと,前記重合体成分Aに対し非相溶
    性の重合体成分Bからなる2個以上の凸レンズ状横断面
    を有するセグメントとから構成される分割型2成分複合
    長繊維と,前記分割型2成分複合長繊維の分割により発
    現した前記重合体成分Bのみから構成される単糸繊度が
    0.8デニール以下の割繊長繊維とから構成される不織
    布であって,前記重合体成分Bの融点が重合体成分Aの
    融点より30℃以上高く,分割型2成分複合長繊維の繊
    維軸に垂直な横断面における重合体成分Bによる凸レン
    ズ状部分での曲率半径R_0及びR_1,円弧の弧長L
    _0及びL_1が下記(1)及び(2)式を満足し,重
    合体成分Bのみからなる割繊長繊維の割繊割合が少なく
    とも30%であり,かつ繊維間が重合体成分Aにより少
    なくとも部分的に接着されていることを特徴とする極細
    長繊維不織布。 R_1/R_0<1(1) 1<L_1/L_0≦3(2) 〔R_0:重合体成分Aと接していない円弧の曲率半径
    ,R_1:重合体成分Aと接している円弧の曲率半径,
    L_0:重合体成分Aと接していない円弧の弧長,L_
    1:重合体成分Aと接している円弧の弧長〕
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7732357B2 (en) 2000-09-15 2010-06-08 Ahlstrom Nonwovens Llc Disposable nonwoven wiping fabric and method of production

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US7732357B2 (en) 2000-09-15 2010-06-08 Ahlstrom Nonwovens Llc Disposable nonwoven wiping fabric and method of production

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JP2791159B2 (ja) 1998-08-27

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