JPH03208536A - テーブル移動型工作機械用ワーク移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ワークを保持するテーブルを、工具を支持
するコラムに対し水平移動させてワークを加工する複数
台のテーブル移動型工作機械が、各々正面を同一方向へ
向けて並べて配置されている場合に、それらの工作機械
間でワークを移送する際に用いられるワーク移送装置に
関するものである。

（従来の技術） 上述の如き場合としては例えば、複数台のマシニングセ
ンタを各々正面を同一方向へ向けて並べて配置して、複
数工程のワーク加工ラインを構威する場合があり、かか
る場合にマシニングセンタ間でワークを移送する装置と
しては従来、例えば特開昭６０−１９７３３８号公報に
開示されたものがある。

この装置は、マシニングセンタの列の正面側にそれらの
マシニングセンタに沿ってパレット移送路を配設すると
ともに、マシニングセンタのワークを保持するテーブル
の前端部にパレットと掛合可能な掛合部を設け、ワーク
を取り付けたパレットを上記パレット移送路上に流して
、上記テーブルの側方移動により、上記掛合部に掛合さ
れたテーブルひいてはその上のワークをマシニングセン
タ間で移送するものである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、かかる従来のワーク移送装置にあっては
、マシニングセンタの列の正面側にそれらのマシニング
センタに沿ってパレット移送路が設けられているため、
大きな専有面積が必要となるとともに、テーブル上のワ
ークに対し作業者が接近しずらく作業性が悪いという問
題があり、加えて、パレットフィードに限定されるため
、パレットに対するワークの着脱作業が必要で工数が嵩
むという問題があった。

この発明は、かかる課題を有利に解決したワーク移送装
置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） この発明のワーク移送装置は、各々正面を同一方向へ向
けて配置された複数台のテーブル移動型工作機械間でワ
ークを移送する装置であって、前記複数台の工作機械の
間に、側方位置に移動したその工作機械のテーブルに近
接する仮置き場所を配設するとともに、前記テーブルに
、前記ワークと掛合可能な腕を腕駆動機構により移動さ
せて前記ワークを前記側方位置に移動したそのテーブル
上と前記仮置き場所上との間で移送するワーク移送手段
を配設したことを特徴とするものである。

（作　用） かかる装置にあっては、先ず、最初の工程の工作機械が
テーブルをワーク流し方向の上流側の側方位置に移動さ
せ、次いで、その側方位置に移動したテーブルに設けら
れたワーク移送手段が、腕駆動機構により腕を移動させ
て、そのテーブルに近接する搬入装置上のワークに腕を
掛合させた後そのワークをテーブル上に移送し、これに
よってテーブル上の所定位置にワークが載置されてワー
クの加工が可能となる。

そしてワークの加工が終了すると、先ず、上記工作機械
がテーブルを加工前と反対にワーク流し方向の下流側の
側方位置に移動させ、次いで、その側方位置に移動した
テーブルに設けられたワーク移送手段が、腕駆動機構に
より腕を移動させてそのテーブル上のワークに腕を掛合
させた後そのワークをそのテーブルに近接する下流側の
仮置き場所上に移送する。

しかる後、次工程のワーク移送手段および工作機械が、
上記と同様にしてワークの上流側の仮置き場所上からテ
ーブル上への移送、加工およびテーブル上から下流側の
仮置き場所もしくは搬出装置上への移送を行う。

従ってこの装置によれば、上記手順を繰り返すことにて
、ワークを複数台の工作機械間で順次に移送してそのワ
ークに複数工程の加工を施すことができる。

しかもこの装置によれば、工作機械の列の正面側にそれ
らの工作機械に沿ってパレット移送路を設ける必要がな
いため、大きな専有面積を不要とすることができるとと
もに、テーブル上のワークに対する作業者の接近を容易
にして作業性を良好ならしめることができ、加えて、パ
レットフィードに限定されないため、パレットに対する
ワークの着脱作業を不要とし得て工数を削減することが
できる。

（実施例） 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。

第１図（ａ）〜（Ｃ）は、二工程からなるワーク加工ラ
インに適用したこの発明のテーブル移動型工作機械用ワ
ーク移送装置の一実施例を各々異なる作動状態にて示す
平面図であり、図中１および２は、テーブル移動型工作
機械としてのマシニングセンタを示す。

ここにおけるマシニングセンタ１はラインの上ｉ　側、
マシニングセンタ２はラインの下流側に位置し、これら
のマシニングセンタ１．２は各々、正面を図では下方へ
向けて並べて配置されており、またマシニングセンタ１
．２は各々、マイクロコンピュータを具える図示しない
制御装置からのプログラムされた制御指令に基づき、そ
れらの基台ｌａ，　２ａ上に立設されたコラムｌｂ，　
２ｂ内の駆動機構により図示しないドリルやフライス等
の工具を支持および昇降、そして回転駆動するとともに
、それらの基台１ａｔ　２ａ上のコラムｌｂ，　２ｂの
前方側に設けられた図示しない水平駆動機構によりテー
ブルｌｃ，　２ｃを水平面内で図中Ｘ軸方向で示す左右
方向と図中ｙ軸方向で示す前後方向とへ任意の位置に移
動させるごとができる。

しかして、かかるマシニングセンタ１．２は通常、基台
１ａ，　２ａの内側でしかテーブルｌｃ，　２ｃを移動
させ得す、また、基台１ａ，　２ａ同士も互いにそれほ
ど接近させては設置し得ないことから、ここではそれら
のマシニングセンタ１．２の間に仮置き場所としての中
間コンヘヤ３を配設するとともに、テーブルＩＣおよび
２ｃの各々の上にワーク移送手段としてのワーク引込み
装置４およびワーク払出し装置５をそれぞれ設ける。

ここで、中間コンヘヤ３は、第１図（Ｃ）に示すように
左側方の所定移送位置に移動したテーブル１ｃに右端部
が近接する一方、同図（ａ）に示すように右側方の所定
移送位置に移動したテーブル２ｃに左端部が近接し、例
えばモータ駆動の図示しない多数のローラにより、この
ラインによって加工するワーク６を図では左方の下流側
へ移送することができ、また、ワーク引込み装置４は、
ワーク６に対し確実に掛合可能な長さの細長い板状の腕
４ａおよび、その腕４ａを先端部に固定されたピストン
ロッド４ｂを進退移動および揺動させ得るエアシリンダ
４ｃを具えてなり、またワーク払出し装置５も、ワーク
引込み装置４と同様の、腕５ａおよびそれをピストンロ
ッド５ｂの先端部に固定されたエアシリンダ５ｃを具え
てなる。

尚、これら中間コンベヤ３、ワーク引込み装置４および
ワーク払出し装置５の作動は、図示しない制御装置によ
り、マシニングセンタ１．２の作動と同期させて行わせ
る。

そして、上記マシニングセンタ１の、中間コンベヤ３の
反対側の側方には、第ｌ図（ａ）に示すように右側方の
所定移送位置に移動したテーブルｌｃに端部が近接する
、搬入コンヘヤ７を設ける一方、上記マシニングセンタ
２の、中間コンヘヤ３の反対側の側方には、同図（ｃ）
に示すように左側方の所定移送位置に移動したテーブル
２ｃに端部が近接する、搬出コンベヤ８を設ける。

かかるワーク加工ラインにあっては、搬入コンヘヤ７が
ワーク６を第１図（ａ）中仮想線で示すように搬送して
来ると、先ず、マシニングセンタ１がテーブルｌｃを上
記右側方の所定移送位置に移動させ、次いで、ワーク引
込み装置４がエアシリンダ４ｃの作動に基づきピストン
ロッド４ｂを伸長および揺動させて、腕４ａを一旦上に
持ち上げながら搬入コンベヤ７上のワーク６の右側に回
り込ませて第１図（ａ）中仮想線で示すようにワーク６
に掛合させ、続いてピストンロッド４ｂを引込んで腕４
ａによりワーク６を同図（ａ）中矢印で示すように搬入
コンヘヤ７上からテーブルｌｃ上の中央の所定位置まで
移送する。尚、このワーク６の移送の際に、ワーク払出
し装置５はエアシリンダ５Ｃの作動に基づきピストンロ
ッド５ｂを揺動させて、腕５ａを一旦上に持ち上げてお
き、ワーク６がテーブル１ｃ上の上記所定位置まで移送
されたら逆向きの揺動により腕５ａを腕４ａ上に降ろし
てワーク６に掛合させる。

このようにしてテーブルｌｃ上の中央の所定位置までワ
ーク６を移送した後、マシニングセンタ１は、テーブル
ｌｃ上の図示しない位置決め固定治具でそのワーク６を
位置決め固定してから、第１図（ｂ）に示すようにテー
ブル１ｃを適宜水平移動させるとともに上記工具を適宜
昇降させて、回転駆動するその工具によりワーク６に所
定の加工を施す。

そして上記加工が終了するとここでは、先ず、マシニン
グセンタ１が第１図（Ｃ）に示すようにテーブル１ｃを
上記左側方の所定移送位置に移動させてから位置決め固
定治具にワーク６を開放させ、次いで、ワーク払出し装
置５がエアシリンダ５ｃの作動に基づきピストンロッド
５ｂを伸長させて、腕４ａによりワーク６を同図（ｃ）
中矢印で示すようにテーブルｌｃ上から中間コンベヤ３
の右端部上まで移送し、続いて、中間コンベヤ３が、そ
のワーク６を同図（ａ）に示すように左端部上まで移送
する。

かかるマシニングセンタ１とそのテーブルｌｃ上のワー
ク引込み装置４およびワーク払出し装置５の一達の動作
と連動してここでは、第１図（ａ）〜（Ｃ）に示すよう
にマシニングセンタ２とそのテーブル２ｃ上のワーク引
込み装置４およびワーク払出し装置５も上記と同様に作
動し、この作動によって、マシニングセンタｌが次のワ
ーク６の加工を行っている間、マシニングセンタ２は先
のワーク６の次工程の加工を行い、マシニングセンタ２
による加工が終了すると、同図（ｃ）に示すようにテー
ブル２ｃ上のワーク払出し装置５がワーク６を搬出コン
ベヤ８上に移送し、その搬出コンヘヤ８がワーク６をラ
イン外へ搬出する。

従ってこのワーク加工ラインによれば、ワーク６を二台
のマシニングセンタ１，２間で順次に移送してワーク６
に二工程の加工を施すことができるとともに、続けて搬
入されるワーク６に対しその加工を逐次行うことができ
る。

そしてここにおけるワーク移送装置によれば、マシニン
グセンタ１．２の列の正面側にそれらのマシニングセン
タに沿ってパレット移送路を設ける必要がないため、大
きな専有面積を不要とすることができるとともに、テー
ブルｌｃ　　２ｃ上のワーク６に対する作業者の接近を
容易にして作業性を良好ならしめることができ、加えて
、パレットフィードに限定されないため、パレットに対
するワークの着脱作業を不要とし得て工数を削減するこ
とができる。

第２図は、この発明の他の実施例を適用したワーク加エ
ラインを示すものであり、図中１１−１３はマシニング
センタ、ｌｌａ，　１２ａはそれらのマシニングセンタ
の、先の実施例と同様の図示しないワーク引込みおよび
払出し装置が設けられたテーブル、１４〜１８は中間コ
ンヘヤ、１９は搬入コンベヤをそれぞれ示す。

この実施例では、テーブルｌｌａ，　１２ａの左右方向
への移動に、図中仮想線で示す如くテーブル１１ａ，１
２ａの前後方向への移動も加えて、搬入コンベヤ１９に
よりワーク加工ライン上に搬入されてマシニングセンタ
１１での加工が終わった図示しないワークのテーブルｌ
ｌａ上から三台の中間コンベヤ１４〜ｌ６上への選択的
な移送を可能ならしめるとともに、マシニングセンタ１
２での加工が終わった図示しないワークのテーブル１２
ａ上から二台の中間コンヘヤ１７．　１８上への選択的
な移送を可能ならしめる。

かかる実施例によれば、例えば三種類のワークを分類し
、所要に応してそれらのワークの順番を変えて流すこと
ができ、また、加工の良否の判定結果に基づきワークを
良品と不良品とに分類して下流側へ流すことができ、さ
らに、三種類のワークを合流させることもできる。

以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例
に限定されるものでなく、例えば、ワーク移送手段は、
ストロークがテーブル幅より十分大きくかつ途中停止可
能なシリンダと腕昇降機構とを組合せたものでも良く、
腕駆動機構には油圧シリンダやモータ駆動の直線移動機
構を用いても良く、仮置き場所は、ワーク移送手段の移
送距離が十分長ければ単なる台でも良い。そして、ワー
ク加工ラインの工程数も、工作機械およびこの発明のワ
ーク移送装置を増設することにて所要に応じて増加させ
ることができる。

（発明の効果） かくしてこの発明のワーク移送装置によれば、工作機械
の列の正面側にそれらの工作機械に沿ってパレット移送
路を設ける必要がないため、大きな専有面積を不要とす
ることができるとともに、テーブル上のワークに対する
作業者の接近を容易にして作業性を良好ならしめること
ができ、加えて、パレットフィードに限定されないため
、パレットに対するワークの着脱作業を不要とし得て工
数を削減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（Ｃ）は二工程からなるワーク加工ライ
ンに適用したこの発明のテーブル移動型工作機械用ワー
ク移送装置の一実施例を各々異なる作動状態にて示す平
面図、 第２図はこの発明の他の実施例を適用したワーク加エラ
インを示す平面図である。 １．２−−−マシニングセンタ ｌｂ，　２ｂ−　コラム　　　　ｌｃ，　２ｃ−　テー
ブル３−・中間コンベヤ　　　４−ワーク引込み装置４
ａ，　　５ａ一腕 ５−ワーク払出し装置 ４Ｃ ５Ｃ エアシリンダ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、各々正面を同一方向へ向けて並べて配置された複数
   台のテーブル移動型工作機械（１、２）間でワーク（６
   ）を移送する装置において、 前記複数台の工作機械の間に、側方位置に移動したその
   工作機械のテーブル（１ｃ、２ｃ）に近接する仮置き場
   所（３）を配設するとともに、 前記テーブルに、前記ワークと掛合可能な腕（４ａ、５
   ａ）を腕駆動機構（４ｃ、５ｃ）により移動させて前記
   ワークを前記側方位置に移動したそのテーブル上と前記
   仮置き場所上との間で移送するワーク移送手段（４、５
   ）を配設したことを特徴とする、テーブル移動型工作機
   械用ワーク移送装置。