JP2893627B2 - フレキシブルトランスファライン - Google Patents

フレキシブルトランスファライン

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JP2893627B2
JP2893627B2 JP5293367A JP29336793A JP2893627B2 JP 2893627 B2 JP2893627 B2 JP 2893627B2 JP 5293367 A JP5293367 A JP 5293367A JP 29336793 A JP29336793 A JP 29336793A JP 2893627 B2 JP2893627 B2 JP 2893627B2
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武彦 林
泰範 秋山
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Toyoda Koki KK
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  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンタなど
の工作機械を複数配設し、その間を搬送装置により工作
物を順次搬送して加工を行うフレキシブルトランスファ
ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械の加工ステーション等に
工作物を搬送するためには図17に示すトランスファ装
置10が用いられている。S1〜S3は加工ステーショ
ン、17はコンベア、10はトランスファ装置であり、
各加工ステーションS1〜S3は敷設ピッチPを一定に
して配設されている。トランスファ装置10は工作物W
を載置して保持する治具16を一定ピッチPで設けられ
たトランスファバー11が、工作物Wの搬送方向に対し
て進退方向および昇降方向に移動可能になっており、こ
の進退および昇降移動動作の組み合わせにより工作物W
の搬送を行うようになっている。
【0003】トランスファバー11は複数個のスイング
アーム15の一端に回動自在に支持されたローラ上を移
動可能になっている。スイングアーム15は屈曲部分が
図略の基準面に回動可能に支持されており、一端には前
記ローラが回動可能に支持され、一方、他端はリフトバ
ー14に揺動可能に支持されている。そして、スイング
アーム15aをモータからなるリフト装置13にて回動
することにより、全てのスイングアーム15を同期して
揺動し、トランスファバー11を昇降するようになって
いる。また、トランスファバー11はシフト装置12に
接続されており、シフト装置12の駆動によりトランス
ファバー11を進退移動させるようになっている。この
シフト装置12は図略のリンク機構とシリンダからな
り、トランスファバー11の昇降に関係なくトランスフ
ァバー11を進退移動させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したトランスファ
装置10のようにトランスファバー11を用いて工作物
Wの搬送を行う搬送装置は、工作物Wの搬送(トランス
ファバー11の駆動)の制御が容易な反面、後述する問
題がある。すなわち、加工ステーションS1〜S3間の
ピッチが同一でないと使用することができず、これによ
り、工作機械の組み替えや、工程編成時の融通性が悪く
なってしまう。さらに、サイクルタイムの一番長い工作
機械のサイクルタイムに合わせて、全ての工作機械の工
作物を同時に搬送するインライン型の搬送しか行えず、
各加工ステーションにて工作物の加工が完了したら、こ
の加工を完了した工作物の搬出および次に加工する工作
物の搬入を個々の工作機械で行うインディペンデント型
の搬送には使用することができないので、加工精度の確
認のために、サイクルタイムの短い工作機械で加工した
工作物の測定等を行う場合でもサイクルタイムの一番長
い工作機械の加工が完了するまで待つ必要があり、この
待ち時間分全体のサイクルタイムが長くなってしまうと
いった問題がある。
【0005】また、加工ステーションS1,S2,S3
の下方にトランスファバー11が常に位置するために、
各加工ステーションをカバーで覆うことができず、切粉
が広範囲に飛散してしまうという問題や、切粉の排出が
難しく、トランスファバー11上に切粉が堆積し、工作
物Wの保持不良が発生したり、余分な負荷がトランスフ
ァ装置10に作用してしまうといった問題や、加工ステ
ーションにターンテーブル等の工作物の姿勢変換装置を
設けることが困難であるという問題があった。そして
た、生産ラインの構成時に全ての工作機械の設置とトラ
ンスファ装置10の設置が完了しないと試運転を行うこ
とができず、生産ラインの立ち上げに長時間を要すると
いう問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るための請求項1の発明は、加工ステーションに搬入出
される工作物の加工を行う工作機械を、前記工作物の分
割された加工工程に合わせ、かつ前記工作物の搬送方向
に沿って間隔を開けて複数配設し、搬送装置により前記
複数の工作機械間で前記工作物の搬送方向に沿って前工
程の工作機械の加工ステーションから次工程の工作機械
の加工ステーション直接前記工作物を順次搬送する
レキシブルトランスファラインにおいて、前記搬送装置
を独立した複数の工作機械間搬送装置により構成し、こ
の複数の搬送装置の各々を、前記複数の工作機械の各加
工ステーションを結んだ直線上で、前記前工程の工作機
械と前記次工程の工作機械の間に独立的に設け、前記複
数の搬送装置は、固定部材と、前記固定部材に昇降可能
に設けられた昇降部材と、前記昇降部材を昇降させる昇
降装置と、前記昇降部材に設けられ前記前工程の加工ス
テーションから前記次工程の加工ステーションまでの距
離の略半分の長さのスライド部材と、前記スライド部材
を前記前工程の加工ステーションと前記次工程の加工ス
テーションとの間で往復移動させるスライド装置と、前
記工作物を保持できると共に前記スライド部材の移動と
連動して前記スライド部材上を前記スライド部材の移動
方向と平行かつ同一方向に移動する工作物保持部材と、
前記スライド装置および前記昇降装置を制御する制御装
置とを備え、前記制御装置は、前記工作物の加工時に
は、前記複数の搬送装置のスライド部材を前記前工程の
加工ステーションと前記次工程の加工ステーションとの
間でかつ前記前工程の加工ステーションおよび前記次工
程の加工ステーションの何れからも略等距離離間した初
期位置としての中間位置に待機させ、前記加工終了後の
工作物搬送時には、前記スライド部材を前記初期位置か
ら前記工作物の搬送方向とは反対方向へ前記前工程の加
工ステーションに向かって後退移動させ、この後退位置
において前記昇降部材を前記工作物保持部材が前記加工
ステーション上の加工位置にある工作物の下方位置から
前記加工位置よりも上方位置まで上昇されるように動作
させて前記工作物を前記前工程の加工ステーションから
前記工作物保持部材へ受け渡し、その後前記工作物保持
部材を前記上方位置に保持したままの状態で前記スライ
ド部材を前記工作物の搬送方向へ前記次工程の加工ステ
ーションに向かって前進移動させ、この前進位置におい
て前記昇降部材を前記工作物保持部材が前記上方位置か
ら前記下方位置まで下降されるように動作させて前記工
作物を前記工作物保持部材から前記次工程の加工ステー
ションへ受け渡し、さらに前記スライド部材を前記初期
位置まで後退移動させることを特徴とするものである。
【0007】また請求項2の発明は、加工ステーション
に搬入出される工作物の加工を行う工作機械を、前記工
作物の分割された加工工程に合わせ、かつ前記工作物の
搬送方向に沿って間隔を開けて複数配設し、搬送装置に
より前記複数の工作機械間で前記工作物の搬送方向に沿
って前工程の工作機械の加工ステーションから次工程の
工作機械の加工ステーションに直接前記工作物を順次搬
送するフレキシブルトランスファラインにおいて、前記
複数の工作機械の各加工ステーションに各々が設けられ
前記工作物を保持してアクチュエータにより昇降可能な
複数の治具装置を備え、前記搬送装置を独立した複数の
工作機械間搬送装置により構成し、この複数の搬送装置
の各々を、前記複数の工作機械の各加工ステーションを
結んだ直線上で、前記前工程の工作機械と前記次工程の
工作機械の間に独立的に設け、前記複数の搬送装置は、
固定部材と、前記固定部材に設けられ前記前工程の加工
ステーションから前記次工程の加工ステーションまでの
距離の略半分の長さのスライド部材と、前記スライド部
材を前記前工程の加工ステーションと前記次工程の加工
ステーションとの間で往復移動させるスライド装置と、
前記工作物を保持できると共に前記スライド部材の移動
と連動して前記スライド部材上を前記スライド部材の移
動方向と平行かつ同一方向に移動する工作物保持部材
と、前記治具装置のアクチュエータおよび前記スライド
装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前
記工作物の加工時には、前記複数の搬送装置のスライド
部材を前記前工程の加工ステーションと前記次工程の加
工ステーションとの間でかつ前記前工程の加工ステーシ
ョンおよび前記次工程の加工ステーションの何れからも
略等距離離間した初期位置としての中間位置に待機さ
せ、前記加工終了後の工作物搬送時には、前記スライド
部材を前記初期位置から前記工作物の搬送方向とは反
方向へ前記前工程の加工ステーションに向かって後退移
動させ、この後退位置において前記治具装置を加工位置
から工作物搬送位置へ下降させて前記工作物を前記前工
程の加工ステーションから前記工作物保持部材へ受け渡
し、その後前記スライド部材を前記工作物の搬送方向へ
前記次工程の加工ステーションに向かって前進移動さ
せ、この前進位置において前記治具装置を前記工作物搬
送位置から前記加工位置へ上昇させて前記工作物を前記
工作物保持部材から前記次工程の加工ステーションへ受
け渡し、さらに前記スライド部材を前記初期位置まで後
退移動させることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】以下に本発明の作用を説明する。ただし、搬送
装置スライド部材および工作物保持部材は前工程の加
工ステーションと次工程の加工ステーションとの間でか
つこれらの加工ステーションの何れからも略等距離離間
した初期位置にあるものとする。まず、スライド装置を
駆動してスライド部材を工作物搬送方向と反対の方向に
後退移動させる。これと同時に工作物保持部材もスライ
ド部材の移動方向と同方向に移動させ、前工程の工作
機械の加工ステーションに位置させる。そして、この後
退位置において制御装置により昇降装置を駆動して昇降
部材を上昇させるかまたは工作機械に設置された治具装
置を下降させて、前工程の工作機械の加工ステーション
保持されている加工が完了した工作物を搬送装置の工
作物保持部材に受け渡す。
【0009】続いて、スライド装置を駆動して、スライ
ド部材および工作物保持部材を工作物搬送方向に前進
動させる。そして、この前進位置において制御装置によ
り昇降装置を駆動して昇降部材を下降させるかまたは工
作機械に設置された治具装置を上昇させて工作物保持部
材に保持された工作物を次工程の工作機械の加工ステー
ションへ受け渡す。そして、スライド装置を駆動し、ス
ライド部材を後退移動させて初期位置に戻して、一回の
工作物の搬送が完了し、以下これを繰り返して工作物の
搬送が行われる。上述した搬送装置が各工作機械間に一
、独立的に設けられ、ライン全体の工作物の搬送
が行われるようになっている。
【0010】
【実施例】以下に図面に基づき本発明の第1実施例を説
明する。図1は本第1実施例の搬送装置を使用した生産
ラインを示した概略図である。S1〜S3は工作機械等
の加工ステーションであり、工作物の加工工程に合わせ
間隔を開けて配設されており、117は工作物Wの供
給および搬出用のコンベアである。各加工ステーション
S1〜S3には支持台118が設られており、この支持
台118上に搬送装置100が固定されている。そし
て、この加工ステーションS1〜S3を配列し、連結部
材119で前後のステーションS1〜S3が連結されて
生産ラインが構成されている。
【0011】搬送装置100について詳細な説明をす
る。この搬送装置100は大きく分けて、工作物Wの搬
送を行うスライド装置1と工作物Wの搬入および搬出を
行う昇降装置2の2つの装置から構成されている。ま
ず、スライド装置1について図2および図3に基づき説
明する。図2は搬送装置100のスライド装置の詳細図
であり、図3は図2中A−A方向から見た断面図であ
る。スライド装置1は後述する昇降装置2により昇降移
動する昇降部材101に、各加工ステーションS1〜S
3間距離(工作物搬送距離のおよそ半分の長さをした
スライド部材102が図2の図面左右方向に移動可能に
支持されている。このスライド部材102の下部にはラ
ック107が設けられており、このラック107に噛み
合うピニオン108が昇降部材101に回動可能に支持
されている。そして、スライド部材102の移動は、こ
のピニオン108が回動することにより行われるように
なっている。
【0012】ピニオン108の回動は以下の構成によっ
てなされるようになっている。すなわち、図3に示すよ
うに、サーボモータ110がその出力軸であるシャフト
110aをピニオン108の回動の中心と同軸上にして
昇降部材101に固定されている。シャフト110aは
昇降部材101を貫通して、ピニオン108の中に回動
可能に支持された伝達シャフト120に連結されてい
る。さらに、この伝達シャフト120は減速機121に
連結され、この減速機121を介してピニオン108に
接続されており、サーボモータ110の動力を伝達する
ようになっている。
【0013】また、スライド部材102には、一対のス
プロケット104が回動可能に支持されており、このス
プロケット104にチェーン105が架け渡されてい
る。このチェーン105の両端はそれぞれ昇降部材10
1に固定されたチェーン固定部材106に支持されてお
り、スライド部材102の移動に伴いスプロケット10
4との噛み合い部分を移動するようになっている。そし
て、このチェーン105には、スライド部材102の上
方にスライド部材102の移動方向と同方向に移動可能
に支持され、工作物を載置して保持する工作物保持部材
103が固定されている。これにより、工作物保持部材
103はスライド部材102の移動により、スライド部
材102上をスライド部材102の移動方向と同方向に
スライド部材102の移動と等距離等速度で移動し、結
果として、スライド部材102の移動に対して2倍の移
動量と2倍の移動速度で移動する倍速倍尺機構をなして
いる。
【0014】次に、昇降装置2について図4に基づき説
明する。加工ステーションS1〜S3に設けられた支持
台118に固定部材140が固定されている。この固定
部材140には上述した昇降部材101が、それぞれ一
対ずつの第1リンク141および第2リンク142のリ
ンク機構を介して、昇降可能に支持されている。第1リ
ンク141の一端は固定部材140にピンにより揺動可
能に支持されており、他端にはローラ141aが回動自
在に支持され、このローラ141aが昇降部材101に
設けられた長穴101aに係合している。一方、第2リ
ンク142の一端は昇降部材101にピンにより揺動可
能に支持されており、他端にはローラ142aが回動自
在に支持され、このローラ142aが固定部材140に
設けられた長穴140aに係合している。この第1およ
び第2リンク141,142はお互いの中点でピン14
3にて揺動可能に支持されており、第1および第2リン
ク141,142の交差の角度を増減することで昇降部
材101の荷重を支持するようになっている。
【0015】また、固定部材140に固定された油圧シ
リンダ130のシャフト130aの先端が昇降部材10
1に固定され、この油圧シリンダ130のシャフト13
0aを伸縮することで昇降部材101を昇降するように
なっている。上述したサーボモータ110および油圧シ
リンダ130を駆動する図略の油圧源の駆動は制御装置
150によって制御されるようになっている。
【0016】上の構成により、図5に基づき本第1実
施例の搬送装置100の作用について説明する。図5は
搬送装置100の動作をモデル化した図である。いま、
加工ステーションS1,S2間の搬送装置100による
工作物Wの加工ステーションS1からの搬出工程、加工
ステーションS1から加工ステーションS2への搬送工
程および加工ステーションS2への搬入工程の3つの工
程に分けて説明する。ただし、始め、搬送装置100
は、図5[A]に示すように、昇降部材101を降下
し、スライド部材102を左右対称となる移動の中心位
置に位置させて、工作物保持部材103が加工ステーシ
ョンS1,S2内の工作物Wに干渉しない位置(以下こ
の位置を初期位置と呼ぶ)にあるものとする。
【0017】まず、加工ステーションS1からの搬出工
程は、制御装置150よりサーボモータ110を駆動し
て、スライド部材を工作物搬送方向と反対の方向(図面
右方向)に後退移動し、このスライド部材102の移動
と連動して移動する工作物保持部材103を加工ステー
ションS1が工作物を保持している場所の真下(図5
[B]位)に位置するように移動する。続いて、制御装
置150にて図略の油圧源を制御し、油圧シリンダ13
0のシャフト130aを伸ばして、加工ステーシヨンS
1が工作物Wを保持している位置(図5中の加工位置)
より高い位置(図5[C]の上昇端面)に昇降部材10
1を上昇する。すると、加工ステーションS1に保持さ
れている加工を完了した工作物Wが工作物保持部材10
3に載置され、工作物の受け渡しがなされて搬出工程を
完了する。
【0018】続いて、加工ステーションS1から加工ス
テーションS2への搬送工程は昇降部材101を上昇し
たままの状態(図5中の上昇端)で、制御装置150に
よりサーボモータ110を駆動して、スライド部材10
2を工作物搬送方向(図面左方向)に前進移動し、加工
ステーションS2が工作物Wを保持する場所の真上の位
(図[D]の位置)まで工作物保持部材103を移動
し、搬送工程を完了する。
【0019】次に、加工ステーションS2への搬入工程
は、制御装置150にて図略の油圧源を制御し、油圧シ
リンダ130のシャフト130を縮め、昇降部材101
を前記初期位置と同じ高さ(図5[E]の下降端)まで
下降する。すると、工作物保持部材103の載置された
工作物Wの加工ステーションS2への受け渡しがな
搬入工程が完了する。そして、サーボモータ110を駆
動し、スライド部材102を後退移動させて初期位置
(図5[A]の位置)に戻して、一回の工作物の搬送が
完了し、以下これを繰り返して工作物の搬送が行われ
る。
【0020】上述した搬送装置100が、図1に示すよ
うに、各加工ステーションS1〜S3並びにコンベア1
17を結んだ直線上で、各々が各加工ステーションS1
〜S3並びにコンベア117間に独立的に設けられ、ラ
イン全体としての搬送が行われるようになっている。こ
の搬送装置100は個別に駆動できるため、制御装置1
50によりスライド部材102の移動距離を変えること
で、工作物保持部材103の移動距離を任意に設定でき
るために、加工ステーション間距離(搬送距離)の異な
る生産ラインにおいても、個々の搬送距離に合わせて同
期して駆動することによりインライン型の工作物の搬送
が行える。すなわち、スライド部材102の移動がサー
ボモータ110にて行われているために、工作物保持部
材103は任意の位置に移動できるため、搬送装置10
0の初期位置(図5[A]参照)からの両側の加工ステ
ーションまでの距離が等しくなくても搬送が行える。つ
まりこのことは、搬送装置100の設置位置に自由度が
大きいことを示す。さらに、スライド装置2が倍速倍尺
機構のために、スライド部材102の長さが加工ステー
ション間敷設ピッチのおよそ半分の長さで、広範囲の搬
送が高速で行えるようになっている。
【0021】また、図6に示すように、加工ステーショ
ンS1〜S3を敷設ピッチPの間隔で配設した生産ライ
ンにおいては、搬送装置100のスライド部材102同
士を連結棒180にて連結し、全部の搬送装置100を
同期して駆動すれば、従来同様のインライン型の搬送装
置としても使用できる。逆に、本第1実施例の搬送装置
100を単体で使用すれば、工作機械の搬出入装置とし
て使用できるために、インディペンデント型の搬送装置
としても使用できるので、サイクルタイムが一番長い工
作機械でまだ加工が行われている間に、加工精度の確認
のためにサイクルタイムの短い工作機械で加工が完了し
た工作物を搬出して測定等を行うことができるので、全
体のサイクルタイムが短縮できる。
【0022】以上に述べたように、本第1実施例の搬送
装置100はあらゆる生産ラインの搬送装置として使用
でき、加工ステーションの組み替えや工程編成等が容易
に行え、融通性が良いといった効果がある。また、搬送
装置100が個々の加工ステーションS1〜S3並びに
コンベア117間に各々がこれらの加工ステーションS
1〜S3と隣接して独立的に設けられているため、生産
ライン構成時に、全ての加工ステーションが設置されて
いなくても加工ステーション単位で試運転を行える。
【0023】また、工作物の加工中には搬送装置100
は加工ステーション間に位置しているため、各加工ステ
ーションにターンテーブル等の工作物の姿勢変換装置を
設けるのが容易になる。また、これにより切粉の影響を
受けにくく、各加工ステーション全体をカバーで覆うこ
とが可能になるので、切粉の飛散を制限できる等の利点
もある。
【0024】なお、本第1実施例においてはスライド部
材102の移動はラック107およびピニオン108を
介して昇降部材101に設けられたサーボモータ110
によってなされているが、モータ等の駆動装置は特に昇
降部材101に設ける必要はなく、以下の変形例も可能
である。まず、第1の変形例は、図7に示すように、上
記第1実施例の搬送装置のラック107,ピニオン10
8を廃止して、スライド部材102にスブロケット10
4の片方を回転させる駆動装置200を設けたものであ
る。第2変形例は、図8に示すように、第1変形例の搬
送装置に加え、スプロケット104に固定され一緒に回
転する歯車104aをそれぞれ設け、この歯車104a
にエンドレスチェーン201をかけ渡したものである。
第3変形例は、図9に示すように、スライド部材102
に個々のスプロケット104を駆動する駆動装置20
2,203を設け、この駆動装置202,203を同期
して駆動するもことによりスライド部材102および工
作物保持部材103の移動を行うものである。
【0025】また、本第1実施例において工作物保持部
材103の移動はスライド部材102の移動に連動して
移動する倍速倍尺機構によってなされているが、スライ
ド部材102上に工作物保持部材103を移動する駆動
装置を別個に設けてもよい。さらに、本第1実施例にお
いて昇降装置2は油圧シリンダ130によって行われて
いるが、サーボモータおよびボールねじ機構等により昇
降装置2を構成しても構わない。そして、これにより、
昇降部材101の昇降動作を正確に制御できるようにし
て、工作物Wの搬送の工程で昇降部材101の昇降動作
も制御すれば、工作物Wを加工する高さの異なる加工ス
テーション間においても工作物の搬送が可能になる。
【0026】次に、本発明の第2実施例を以下に説明す
る。なお、上述した第1実施例と同じ構成には同じ番号
が付してある。図10は本第2実施例の搬送装置200
を使用した生産ラインを示した概略図である。S1〜S
3は工作機械等の加工ステーションであり、工作物の加
工工程に合わせて所定の間隔で配設されており、117
はパレットPに載置された工作物Wの供給および搬出用
のコンベア、300はパレットPに載置された工作物W
を位置決め保持するための治具装置である。
【0027】各加工ステーションS1〜S3には支持台
118が設けられており、この支持台118上に搬送装
置200が固定されている。そして、この加工ステーシ
ョンS1〜S3を配列し、連結部材119で前後の加工
ステーションS1〜S3が連結されて生産ラインが構成
されている。搬送装置200は、上述した第1実施例の
搬送装置100より昇降装置2を省略したもので、図1
1に示すように、昇降部材101が支持台118に直接
固定されている。スライド装置1に関しては搬送装置1
00と全く同様な構成になっている。ただし、工作物保
持部材103の上面には位置決めピン103aが設けら
れており、後述するパレットPの下面中央に設けられた
位置決め穴150に嵌合し、パレットPを工作物保持部
材103に位置決するようになっている(図12参
照)。
【0028】治具装置300は各加工ステーションS1
〜S3に個々に設けられ、パレットPに載置された工作
物Wの位置決めおよび搬送装置200の工作物保持部材
103からのパレットPの受け渡しを行うようになって
いる。この治具装置300について詳細な説明をする。
図12は工作物Wの搬送方向が図面に対して垂直方向に
なる方向から見た治具装置300の構成図である。図1
3は図12中矢印C方向から見た側面図である。なお、
本第2実施例で使用されるパレットPは、両側面に後述
する治具装置300の爪部302が遊嵌可能な溝151
が形成され、また、下面には工作物保持部材103の幅
と同等の幅を持ち、パレットPの搬送方向に伸びた溝1
50aが形成されている。さらに、前記溝150a内の
パレットPの中心位置には、前記パレット位置決めピン
103aの嵌合するパレット位置決め穴150が設けら
れている。
【0029】治具本体301は、中心に搬送装置200
のスライド部材102および工作物保持部材103の侵
入可能な空間を有し、パレットPの側面に設けられた溝
151に遊嵌する爪部302を備えている。すなわち、
この爪部302は、スライド装置1の工作物保持部材1
03にパレットPが載置された状態(図12中二点鎖線
のパレットPの位置および図13の状態)では、溝15
1が爪部302に遊嵌して、爪部302がパレットPに
干渉しない高さに設定されている。
【0030】また、治具本体301の中心部には油圧シ
リンダ303が油圧シリンダ303の駆動軸であるシャ
フト306の移動方向を上下方向にするように固定され
ている。このシャフト306には図14に示す伝達部材
304がその中央で水平に固定されている。図14は図
12中のB−B方向から見た伝達部材304の上面図で
あり、伝達部材304はX形をした板部材である。この
伝達部材304の四方端には、円柱形状をしたパレット
支持部材305が4本の前記シャフト306と平行な方
向に固定されている。さらに、パレット支持部材305
の対角をなす2本の先端には、位置決めピン305aが
設けられている。
【0031】そして、油圧シリンダ303を駆動し、シ
ャフト306を上下移動することで、伝達部材304に
固定されたパレット支持部材305を上下移動するよう
になっている。つまり、パレット支持部材305を上昇
させることにより、前記パレット支持部材305の位置
決めピン305aがパレットPの下面に設けられた位置
決め穴153に嵌合してパレットPを位置決めし、さら
に、パレット支持部材305先端面と前記治具本体30
1の爪部302とにより、パレットPを挟み込んでパレ
ットPを治具装置300に保持するようになっている。
また、パレットPが搬出入される場合には、パレット支
持部材305は降下され、搬出入されるパレットPと干
渉しない位置(図面2点鎖線の位置)に退避されるよう
になっている。なお、治具本体301の下方にはシャフ
ト306が降下したときに伝達部材304が侵入する空
間が設けられている。
【0032】次に、本第2実施例の作用を図15および
図16に基づき説明する。図15および図16は搬送装
置200の動作を示したモデル図である。いま、加工ス
テーションS1,S2間の搬送装置200による工作物
Wの加工ステーションS1からの搬出工程、加工ステー
ションS1から加工ステーションS2への搬送工程およ
び加工ステーションS2への搬入工程の3つの工程に分
けて説明する。ただし、搬送装置200は図15[A]
に示すように、スライド部材102を左右対称となる移
動の中心に位置させた初期位置にあるものとする。
【0033】まず、加工ステーションS1からの搬出工
程は、スライド部材102を工作物搬送方向と反対の方
向(図面右方向)に後退移動し、スライド部材102の
移動と連動して移動する工作物保持部材103を加工ス
テーションS1の治具装置300がパレットPに載置さ
れた工作物Wを保持している場所の真下(図15[B]
の位置)に位置するように移動する。
【0034】治具装置300の油圧シリンダ303を駆
動して、パレット支持部材305を降下する。すると、
パレットPの溝部151と爪部302との当接が離れ、
パレットPは降下する。パレット支持部材305がさら
に降下されると、パレットPの下面は、工作物保持部材
103の上面に載置され、パレット支持部材305から
の受け渡しがなされる。このとき、工作物保持部材10
3の上面に設けられた位置決めピン103aがパレット
Pの溝150a内に設けられた位置決め穴150に嵌合
し、パレットPは工作物保持部材103上に位置決めさ
れるようになっている(図14[C]の状態)。なお、
工作物保持部材103に受け渡されたパレットPは、溝
部151が爪部302に接触しない高さに保持されるよ
うになっている。上述したように治具装置300から搬
送装置200への工作物の受け渡しがなされ搬出工程が
完了する。
【0035】続いて、加工ステーションS1から加工ス
テーションS2への搬送工程はスライド部材102を工
作物搬送方向(図面左方向)に前進移動し、加工ステー
ションS2が工作物Wを保持する場所の真下(図16
[D]の位置)まで工作物保持部材103を移動する。
このときパレットPの溝部151は治具装置300の爪
部302に接触していないので、搬送装置200により
工作物搬送方向に移動可能になっている。こうして搬送
工程を完了する。
【0036】次に、加工ステーションS2への搬入工程
は、治具装置300の油圧シリンダ303を駆動して、
パレット支持部材305を上昇する。すると、上昇した
パレット支持部材305の先端面がパレットPの下面に
当接し、パレットPを持ち上げる。このとき、パレット
支持部材305の先端に設けられた位置決めピン305
aがパレットP下面の位置決め穴153に嵌合すること
により、パレットPを治具装置300に対して位置決め
するようになっている。さらにパレット支持部材305
が上昇すると、持ち上げられたパレットPはパレット位
置決めピン103aとパレット位置決め穴150との嵌
合がはずれパレットPの受け渡しがなされる。
【0037】そして、パレットPの溝部151に遊嵌し
ている爪部302の下面が溝部151の下面に当接する
位置(図16[E]の位置)までパレットPはパレット
支持部材305により上昇され、この位置で保持される
ことによりパレットPを治具装置300に位置決め保持
するようになっている。こうして搬入工程を完了する。
そして、スライド部材102を後退移動させて初期位置
(図16[F]の位置)に戻して、一回の工作物Wの搬
送が完了し、以下これを繰り返して工作物Wの搬送が行
われる。
【0038】この搬送装置200が図10に示された各
加工ステーションS1〜S3間およびコンベア117
結んだ直線上で、各々が各加工ステーションS1〜S3
並びにコンベア117間に独立的に設けられ、ライン全
体としての搬送が行われるようになっている。上述した
第2実施例の搬送装置200は、前記第1実施例の搬送
装置100と同様の効果を持つ。また、本第2実施例の
搬送装置200のように、工作物Wの搬送装置から加工
ステーションへの受け渡しを行う装置を、加工ステーシ
ョン(治具装置300)に設けることで、搬送装置20
0には、スライド部材102を昇降する昇降装置2を設
ける必要がないといった利点がある。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のフレキシ
ブルトランスファラインは、搬送装置を複数備え、この
複数の搬送装置の各々を間隔を開けて複数配設された工
作機械 の加工ステーションを結んだ直線上で、前工程の
工作機械と次工程の工作機械の間に独立的に設けるよう
にしたので、各工作機械の敷設ピッチが同一でなくても
生産ラインを構成することができ、また工作機械の組み
替えや工程編成の時に特定の搬送装置のみ抜き出すこと
などが可能になり、生産ラインの構築に際して融通性が
高い。また、生産ラインの立ち上げ前のライン構築時
に、生産ラインを構成する工作機械が全て設置されるの
を待つ必要がなく、各加工ステーション単位で試運転
行えるので、生産ラインの立ち上げ時間が短縮でき、効
率がよい。また、搬送装置側で搬送距離を調整可能なた
め、生産ラインを構成する加工ステーションの設置時に
従来のような高精度な位置決めを必要としないので、そ
れだけ生産ラインの構築作業が容易になる。
【0040】さらに、本発明のフレキシブルトランスフ
ァラインは、工作物の加工中に搬送装置のスライド部材
が前工程の加工ステーションと次工程の加工ステーショ
ンとの間でかつこれらの加工ステーションの何れからも
略等距離離間した初期位置に待機しているので、搬送装
置に加工で発生する切粉が堆積することがなく、工作物
の保持不良が発生しない。また、加工中に工作機械の加
工ステーションの周囲をカバーで覆うことが可能にな
り、切粉の飛散を制限できる。また、工作機械の加工ス
テーションにターンテーブルなどの工作物の姿勢変換装
置を設けるのが容易になる。
【0041】また、各工作機械を等ピッチに配置して、
各搬送装置のスライド部材を連結し、全ての搬送装置を
同期して駆動すれば、インライン型の搬送が可能とな
、また、コンベアおよびローダ等設け、各搬送装置を
独立して駆動すればインディペンデント型の搬送が可能
となるので、加工精度の確認のためにサイクルタイムが
一番長い工作機械でまだ加工が行われている間にサイク
ルタイムの短い工作機械で加工が完了した工作物を搬出
して測定等を行うことができ、全体のサイクルタイムを
短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す搬送装置を使用した
生産ラインを示した概略図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す搬送装置のスライド
装置を示した構成図である。
【図3】図2中A−A方向から見た断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す搬送装置の昇降装置
を示した構成図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す搬送装置の作用を示
したモデル図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す搬送装置を使用した
インライン型生産ラインを示した図である。
【図7】本発明の第1変形例を示した図である。
【図8】本発明の第2変形例を示した図である。
【図9】本発明の第3変形例を示した図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す搬送装置を使用し
た生産ラインを示した概略図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す搬送装置を示した
構成図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る治具装置の構成図
である。
【図13】図12における矢印C方向から見た側面図で
ある。
【図14】図12における矢印B方向から見た伝達部材
の上面図である。
【図15】本発明の第2実施例を示す搬送装置の作用を
示したモデル図である。
【図16】本発明の第2実施例を示す搬送装置の作用を
示したモデル図である。
【図17】従来の搬送装置を示した全体構成図である。
【符号の説明】
1 スライド装置 2 昇降装置 100 搬送装置 101 昇降部材 102 スライド部材 103 工作物保持部材 104 スプロケット 105 チェーン 107 ラック 108 ピニオン 110 サーボモータ 118 支持台 130 油圧シリンダ 140 固定部材 141 第1リンク 142 第2リンク 151 溝部 200 搬送装置 300 治具装置 302 爪部 303 油圧シリンダ 304 伝達部材 305 パレット支持部材 306 シャフト P パレット W 工作物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23G 7/08 B23G 7/14 B23G 39/04 B65G 41/52 B65G 41/75

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工ステーションに搬入出される工作物
    の加工を行う工作機械を、前記工作物の分割された加工
    工程に合わせ、かつ前記工作物の搬送方向に沿って間隔
    を開けて複数配設し、搬送装置により前記複数の工作機
    械間で前記工作物の搬送方向に沿って前工程の工作機械
    の加工ステーションから次工程の工作機械の加工ステー
    ション直接前記工作物を順次搬送するフレキシブルト
    ランスファラインにおいて、前記搬送装置を独立した複
    数の工作機械間搬送装置により構成し、この複数の搬送
    装置の各々を、前記複数の工作機械の各加工ステーショ
    ンを結んだ直線上で、前記前工程の工作機械と前記次工
    程の工作機械の間に独立的に設け、前記複数の搬送装置
    は、固定部材と、前記固定部材に昇降可能に設けられた
    昇降部材と、前記昇降部材を昇降させる昇降装置と、前
    記昇降部材に設けられ前記前工程の加工ステーション
    ら前記次工程の加工ステーションまでの距離の略半分の
    長さのスライド部材と、前記スライド部材を前記前工程
    の加工ステーションと前記次工程の加工ステーションと
    の間で往復移動させるスライド装置と、前記工作物を保
    持できると共に前記スライド部材の移動と連動して前記
    スライド部材上を前記スライド部材の移動方向と平行か
    つ同一方向に移動する工作物保持部材と、前記スライド
    装置および前記昇降装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記工作物の加工時には、前記複数の
    搬送装置のスライド部材を前記前工程の加工ステーショ
    ンと前記次工程の加工ステーションとの間でかつ前記前
    工程の加工ステーションおよび前記次工程の加工ステー
    ションの何れからも略等距離離間した初期位置としての
    中間位置に待機させ、前記加工終了後の工作物搬送時に
    は、前記スライド部材を前記初期位置から前記工作物の
    搬送方向とは反対方向へ前記前工程の加工ステーション
    に向かって後退移動させ、この後退位置において前記昇
    降部材を前記工作物保持部材が前記加工ステーション上
    の加工位置にある工作物の下方位置から前記加工位置よ
    りも上方位置まで上昇されるように動作させて前記工作
    物を前記前工程の加工ステーションから前記工作物保持
    部材へ受け渡し、その後前記工作物保持部材を前記上方
    位置に保持したままの状態で前記スライド部材を前記工
    作物の搬送方向へ前記次工程の加工ステーシ ョンに向か
    って前進移動させ、この前進位置において前記昇降部材
    を前記工作物保持部材が前記上方位置から前記下方位置
    まで下降されるように動作させて前記工作物を前記工作
    物保持部材から前記次工程の加エステーションへ受け渡
    し、さらに前記スライド部材を前記初期位置まで後退移
    動させることを特徴とするフレキシブルトランスファラ
    イン。
  2. 【請求項2】 加工ステーションに搬入出される工作物
    の加工を行う工作機械を、前記工作物の分割された加工
    工程に合わせ、かつ前記工作物の搬送方向に沿って間隔
    を開けて複数配設し、搬送装置により前記複数の工作機
    械間で前記工作物の搬送方向に沿って前工程の工作機械
    の加工ステーションから次工程の工作機械の加工ステー
    ションに直接前記工作物を順次搬送するフレキシブルト
    ランスファラインにおいて、前記複数の工作機械の各加
    工ステーションに各々が設けられ前記工作物を保持して
    アクチュエータにより昇降可能な複数の治具装置を備
    え、前記搬送装置を独立した複数の工作機械間搬送装置
    により構成し、この複数の搬送装置の各々を、前記複数
    の工作機械の各加工ステーションを結んだ直線上で、前
    記前工程の工作機械と前記次工程の工作機械の間に独立
    的に設け、前記複数の搬送装置は、固定部材と、前記固
    定部材に設けられ前記前工程の加工ステーションから前
    記次工程の加工ステーションまでの距離の略半分の長さ
    のスライド部材と、前記スライド部材を前記前工程の加
    工ステーションと前記次工程の加工ステーションとの間
    で往復移動させるスライド装置と、前記工作物を保持で
    きると共に前記スライド部材の移動と連動して前記スラ
    イド部材上を前記スライド部材の移動方向と平行かつ同
    一方向に移動する工作物保持部材と、前記治具装置のア
    クチュエータおよび前記スライド装置を制御する制御装
    置とを備え、前記制御装置は、前記工作物の加工時に
    は、前記複数の搬送装置のスライド部材を前記前工程の
    加工ステーションと前記次工程の加工ステーションとの
    間でかつ前記前工程の加工ステーションおよび前記次工
    程の加工ステーションの何れからも略等距離離間した初
    期位置としての中間位置に待機させ、前記加工終了後の
    工作物搬送時には、前記スライド部材を前記初期位置か
    ら前記工作物の搬送方向とは反対方向へ前記前工程の加
    工ステーションに向かって後退移動させ、この後退位置
    において前記治具装置を加工位置から工作物搬送位置へ
    下降させて前記工作物を前記前 工程の加工ステーション
    から前記工作物保持部材へ受け渡し、その後前記スライ
    ド部材を前記工作物の搬送方向へ前記次工程の加工ステ
    ーションに向かって前進移動させ、この前進位置におい
    て前記治具装置を前記工作物搬送位置から前記加工位置
    へ上昇させて前記工作物を前記工作物保持部材から前記
    次工程の加工ステーションへ受け渡し、さらに前記スラ
    イド部材を前記初期位置まで後退移動させることを特徴
    とするフレキシブルトランスファライン。
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