JPH03153542A - 精製石英粉末の製造法 - Google Patents

精製石英粉末の製造法

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JPH03153542A
JPH03153542A JP29249889A JP29249889A JPH03153542A JP H03153542 A JPH03153542 A JP H03153542A JP 29249889 A JP29249889 A JP 29249889A JP 29249889 A JP29249889 A JP 29249889A JP H03153542 A JPH03153542 A JP H03153542A
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JP
Japan
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flotation
ppm
treatment
less
hydrofluoric acid
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JP29249889A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Kase
加瀬 恒夫
Fumihiko Yokota
横田 文彦
Hiroshi Murayama
浩 村山
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、珪石又は珪砂から高純度石英ガラスの原料と
なる精製石英粉の製造法、さらに詳しくは精製石英粉に
含まれる不純物Na、に、Ca。
Feがlppm以下、AIが10ppm以下の高純度石
英粉末の製造法に関するものである。
[従来の技術] 近年、半導体の集積回路(以下ICと略称)は、高集積
化が進み、IC製造装置に使用される石英ガラスの反応
装置、治具類等はIC製造に悪影響を与えない泡の少な
い透明な高純度品が要求され、その不純物特にアルカリ
金属、アルカリ土類金属、鉄がlppm以下、アルミニ
ウムが10ppm以下であることが求められている。
従来石英ガラスは水晶を仮焼・急冷して粉砕し、酸処理
及び磁力選鉱を行って精製した水晶粉を溶融して造って
いる。水晶は最近資源が涸渇の方向に進んでいるので、
高価であるうえ、水晶に含まれるAIは、比較的多く、
工業的に精製するのは難しい。特に高純度の石英ガラス
としては、4塩化珪素を原料としてプラズマ又は酸素・
水素炎で反応溶融して造る合成石英ガラスがある。この
ものは前記不純物は極めて少なく、充分満足して使用し
得るが、あまりにも高価であり、工業用装置に利用する
ことは難しい。
安価な珪石又は珪砂を精製して高純度石英ガラスを製造
する方法(特開昭52−121017号公報)が提案さ
れている。
これは純度98%前後の珪石又は珪砂を水洗し、脱泥し
た物を粉砕・分級し、磁力選鉱及び浮遊選鉱して精鉱と
し、500℃以上で仮焼した後、フッ酸に長時間浸漬し
、洗浄処理したものを溶融して高純度石英ガラスを造っ
ている。不純物は、K。
Li以外のNa、Ca、Feはlppm以上、Alは1
0ppm以上となって、純度的に未だ低いものである。
[発明が解決しようとする課題] 原料となる珪石又は珪砂は産地が多く、原石の品位も種
々穴なるため、安価なものでも逆に精製不能又は費用が
かかり過ぎるものが多い。従っである程度の原石の選定
が必要となる。
高純度石英ガラスの原料となる石英粉は粉砕・分級して
粒度調整する必要があり、この際混入する鉄は浮a選鉱
に大きな影響を及ぼすので、完全に除かねばならない。
また浮遊選鉱及びフッ酸処理等に多くの問題がある。
本発明は各工程を詳細に検討して上記課題を解決し、工
業的に経済性の高い、高純度石英ガラスの原料となる精
製石英粉を製造する方法を提供することを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らは上記課題に関し鋭意検討の結果、本発明に
到達した。即ち本発明は、珪石又は珪砂の粉砕物を磁力
選鉱し、次いで塩酸処理し、浮遊選鉱した後、フッ酸処
理を施し得られた粒子を仮焼し、さらに磁力選鉱するこ
とを特徴とする精製石英粉末の製造法である。
高純度石英ガラスを得るには原料となる珪石又は珪砂が
重要であり、粉砕した粒子に泡及び不純物が多いもの特
に流体包有物の多いものは、対象より除かねばならない
。即ち、泡が多いものは溶融したときにも泡が多く、透
明度が落ちる場合が多い。また流体包有物がある場合は
、泡を破壊して流体包有物が露出しないと不純物を除去
し得ない。
これらを調べるには、例えば粉砕した粒子を顕微鏡で拡
大してその存在を見極めればよい。その方法として一例
をあげれば、原石を粉砕して100メツシユ以下として
100倍率の視野で、泡のある粉末を10%以下にし、
泡に二重枠のないものを用いればよい。さらに泡が全体
に散在するものは好ましくない。
不純物は、原子吸光、ICP分析、化学分析などにより
アルカリ金属、アルカリ土類金属が60ppm以下、好
ましくは40ppm以下、AIが1100pp以下、好
ましくは80ppm以下、塩素が20ppm以下が好ま
しい。
珪石又は珪砂の粉砕は通常の方法で行われ、溶融に適し
た粒度に分級する。この粉砕物は粉砕時の材質磨耗によ
る主として鉄が多量に含まれているため、磁力選鉱を行
う。磁力選鉱は、例えば初/)1000〜1500ガウ
スの永久磁石を用いて脱鉄し、さらに高密度磁石を用い
て磁性体、弱磁性体を合わせて脱鉄する。
磁力選鉱したものは混入した鉄が未だ10〜50ppm
程度残留し、大半は粒子表面に微細な鉄として存在する
ので、次の浮遊選鉱の工程においてこの微細な鉄に捕収
剤が吸着して浮上し、浮遊選鉱の正常化を乱し、収率が
下がり好ましくない。そこで混入した鉄を除くためにさ
らに塩酸処理する。塩酸は10%以上の濃度が必要であ
り、好ましくは15〜20%である。濃度が低すぎると
所望の効果が得られず、高すぎると発煙を生じるなど取
扱いに不便だからである。この処理中は、撹拌を行うの
が好ましい。処理時間は1時間以下でよく、塩酸液は繰
り返し使用することができる。
塩酸処理した粉は塩酸を除き、水洗する。
かくのごとく処理した粉には、なお長石類、冨母類、酸
化鉄鉱物等が少量存在している。これらの混在鉱物を除
くために、通常の浮遊選鉱を行う。
この場合最も重要なことは、浮遊選鉱の最適条件を決め
て操作すること、特にpH範囲を管理することである。
一例をあげればフッ酸の存在下、塩酸又は硫酸でpHを
2.0〜2.5とし捕収剤および起泡剤を用い、空気を
通して浮遊選鉱を行う。フッ酸は、通常、浮遊選鉱に用
いられる量を使用すればよい。
捕収剤としては例えばモノアミンの酢酸塩(ドデジルア
ミン酢酸塩など)、ジアミンの酢酸塩(C18H3%N
HcH2CH2CH2N)(2の2酢酸塩等)等が用い
られ、起泡剤としては、例えば水溶性のポリグリコール
系ノニオン界面活性剤などが用いられる。必要によって
は硫酸でpHを3〜うとし、石油スルホン酸ナトリウム
とポリグリコール系起泡剤、ケロシンを用いる浮遊選鉱
を併用することもある。
かくのごとくして得られたものは、まだ不純物が数〜1
0ppm存在している。高純度石英粉を得るためには次
いでフッ酸処理が重要となる。フッ酸は1096以上の
濃度が必要で、好ましくは12〜20%であり、10%
未満では充分に不純物を除くことができず、また20%
以上ではロスが多く費用がかかりすぎる。
本発明の特徴の一つに、フッ酸処理に従来とまったく異
なる扱い方をしていることがあげられる。
すなわち、従来法は10%未満の濃度で9時間以上を要
していたが、水沫では10%以上、好ましくは12〜2
0%と高濃度であり、処理時間は1〜2時間と短い。こ
れによってアルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄をip
pm以下、AIは10ppm以下と成し得たものである
このものは微量の捕収剤、起泡剤のほか、操業中のきょ
う雑物を含んでいる。これらの有機物の存在は石英ガラ
スに溶解するとき、発泡の原因となり、ガラスに含まれ
る泡が多くなる。これを除くために500℃以上に仮焼
を行う。仮焼にはより高い温度も差し支えないが、60
0〜800℃が好ましい。
そして最後に再び磁力選鉱を行う。磁力選鉱は通常の方
法でよく、前述の方法がその一例としてあげられる。
このように精製して作られた高純度石英粉を用いて石英
ガラスに溶解すると、泡の少ない異物のないものが得ら
れた。
従来、仮焼で不純物が剥離しやすくなったとしているが
、不純物の一部は加熱によって変質または石英と反応す
ることも考えられ、仮焼後フッ酸で処理しても不純物が
充分除かれずに残るものがあり、好ましくない結果とな
った。
本発明では浮遊選鉱後、フッ酸処理して十分に不純物を
除いた後、仮焼を行って磁力選鉱し、Na、に、Cas
 Fe等をippm以下、AIを10ppm以下の高純
度品を得たのである。
[発明の効果] 本発明の方法によって精製された石英粉末はアルカリ金
属、アルカリ土類金属、鉄等をippm以下、A1を1
0ppm以下とすることができ、より好ましい条件下で
精製を行えばNa、K。
Ca SF eを0.5ppm以下、AIを5ppm以
下とすることができ、極めて高純度の石英粉を得ること
ができた。更にこれを溶融して作った石英ガラスは透明
性に優れ、不純物が極めて少なく、泡の少ない異物のな
い、経済性の高いものであり、半導体分野への使用が可
能であり、更に広範な用途に使用し得るものである。
[実施例] 以下、本発明を実施例を用いて説明するが、本発明はこ
れら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1) 珪石(第1表に不純物含有量を示す)を少量粉砕して1
00メツシユ以下とし、100倍率で顕微鏡観察したと
ころ、泡を含有する粉末は10%以下で泡に二重枠はな
く、流体包有物は見られなかった。このものを粉砕・分
級して60〜250メツシユを得た。材質磨耗で混入し
た鉄は11000ppであり、1000ガウスの永久磁
石、5000ガウスの高勾配磁力選鉱機を通して15p
pmとなった。20%塩酸で1時間撹拌した後、混入し
た鉄は検出されなかった。これを脱液水洗した後、浮遊
選鉱を行った。浮遊選鉱は25%のスラリー濃度におい
て、10%フッ酸と10%塩酸を加えてpHを2.3に
:JI整し、モノアミン酢酸塩と水溶性ポリグリコール
系起泡剤を用いて5分間条件付けを行ない、空気を通し
て10分間浮遊選鉱を行なった。水洗乾燥して得られた
収率は93.3.%であった。
ついで15%フッ酸を用いて1.5時間攪拌処理し、水
洗乾燥し、60分間、600℃で仮焼して冷却した。最
後に、20000ガウスの磁力選鉱機にかけて精製粉末
を得た。この精製粉末をベルヌイ炉を用いて溶融し、ガ
ラス化を行った。この溶融物は石英ガラスとして透明性
のよい泡の少ない異物のないものであった。
第1表に各工程製品の不純物含有量を示した。
(比較例1) 実施例1の珪石を用いて、同一工程を通って精製するに
当たって、塩酸処理をしないで浮遊選鉱をした場合の収
率は、同一工程で塩酸処理したものの88%と低い値を
示した。
(比較例2) 実施例1の珪石を用い、実施例1の工程で浮遊選鉱後8
00℃で仮焼したものを15%フッ酸及び磁力選鉱処理
したものは不純物含有量がNa;0.8ppm、に:0
.lppm、Ca:0.7ppm、Fe:0.7ppm
、Al:5.7ppmとなり、実施例1第1表の仮焼・
磁力選鉱後の不純物含有量よりN a s Ca s 
F e SA 1が多くなっていた。
(実施例2) 珪石(第2表に不純物含有量を示す)を少量粉砕して1
00メツシユ以下とし、顕微鏡100倍率で観察したと
ころ、泡を含有する粉末は10%以下で、泡に二重枠は
なく、流体包有物はなかった。
この珪石を粉砕・分級して80〜250メツシユの粒度
分布のものを得た。このものの材質磨耗による混入鉄は
900ppmであり、実施例1の磁力選鉱を通して50
ppmとなった。さらに、実施例1の工程に従って20
%塩酸に1時間撹拌したところ、混入鉄は検出されなか
った。実施例1と同様にして浮遊選鉱を行った。ついで
、15%フッ酸、40℃1時間で不純物は充分除去され
ており、実施例1と同様に仮焼、磁力選鉱して得られた
精製粉を実施例1と同様に溶融したところ、透明性の良
好な泡の少ない、異物のない高純度石英ガラスが得られ
た。
第2表に各工程での不純物含有量を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 珪石又は珪砂の粉砕物を磁力選鉱し、次いで塩酸処理し
    、浮遊選鉱した後、フッ酸処理を施し得られた粒子を仮
    焼し、さらに磁力選鉱することを特徴とする精製石英粉
    末の製造法。
JP29249889A 1989-11-13 1989-11-13 精製石英粉末の製造法 Pending JPH03153542A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489931B1 (ko) * 2002-01-29 2005-05-17 한국지질자원연구원 천연 실리카의 고순도 정제방법
CN107032600A (zh) * 2017-03-20 2017-08-11 凯盛石英材料(黄山)有限公司 一种利用脉石英尾砂制备tft‑lcd硅微粉的方法
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CN112723363A (zh) * 2020-12-27 2021-04-30 江苏新达石英有限公司 一种生产高纯石英粉的耦合纯化工艺

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