JPH0314929Y2 - - Google Patents

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JPH0314929Y2
JPH0314929Y2 JP1985013229U JP1322985U JPH0314929Y2 JP H0314929 Y2 JPH0314929 Y2 JP H0314929Y2 JP 1985013229 U JP1985013229 U JP 1985013229U JP 1322985 U JP1322985 U JP 1322985U JP H0314929 Y2 JPH0314929 Y2 JP H0314929Y2
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stator
casing
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press
shaped member
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電動機、とくにそのステータとケー
シングとの固定構造の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
電動機のステータには、作動時に生ずる渦状電
流および磁気履歴による損失(いわゆる鉄損)を
極力小さくするため、珪素鋼の薄板を同心の内、
外周面にそれぞれ所定のスロツトを有する環状板
に打抜きプレスにより打抜き、ついで打抜かれた
環状板を、外周面ならびにそのスロツトが完全に
揃うように所定枚数重ね合せ、さらにこのように
積層した環状板を押圧プレスで十分に密着させた
状態でその外周面のスロツトに溶接を施すことに
よつて中空円筒状に一体としてコアーが一般に用
いられる。そしてバルブなどのアクチユエータ駆
動用の電動機のように専用化されたものでは、前
記のように形成された中空円筒状のコアーの内周
面のスロツトに所定の巻線が収められてステータ
とされたものが、O.E.M.において製作されたケ
ーシングに挿入固定されることが多い。
この場合ステータをケーシングにはめ込み固定
する方法として、サイズの小さいものに対して
は、圧入もしくは焼きばめする方法がとられ、サ
イズの大きなものに対しては、前記ステータの外
周面のスロツトの一つと対応するキー溝を前記ケ
ーシングの内周面に設け、このキー溝およびスロ
ツトにキー板を挿入することによつて固定する
か、もしくは前記ステータの外周面の、その中心
線に対して対称位置を占めるスロツトにそれぞれ
対応する貫通タツプ孔があけられたボスをケーシ
ングに設け、それぞれの貫通タツプ孔に押しボル
トをねじ込み、その下端面でステータのスロツト
を押圧することによつて固定する方法が従来とら
れていた。
しかし、従来のサイズの小さいものに対しての
方法、すなわち圧入もしくは焼きばめによつたも
のでは、アクチユエータが高温雰囲気内において
長時間使用される場合、ケーシングが膨脹し、ス
テータとの間の締め代が少なくなり、ステータに
作用するスタート時のシヨツク的なトルクにより
両者間に滑りが生ずることを完全に防止すること
ができなかつた。
また、従来のサイズの大きいものに対しての方
法の一つであるキー止めによつたものでは、ケー
シングの内周面にキー溝を加工しなければならな
いが、ケーシングの形状によつてはこの加工にか
なりの工数を要し、もう1つの方法である押しボ
ルトの回り止めによつたものでは、ステータに作
用するスタート時のトルクがタツプ孔やスロツト
に対して集中的に作用し、長時間の使用において
このような応力集中の繰り返しによる疲労破壊が
ケーシングやステータに生じたことがあり、さら
に使用場所によつて電動機に防爆形が要求される
場合には、押しボルトをねじ込んだケーシングの
貫通タツプ孔に対して溶接などによる封じ込み処
理を施しておかねばならなかつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように、電動機とくに特殊な環境に使用さ
れることがあるたとえばバルブなどのアクチユエ
ータ駆動用の電動機においてステータをケーシン
グにはめ込み固定するのに従来のキー止め以外の
方法によつたものは、いずれも長時間の使用にお
いてステータ、ケーシング間に生ずる滑り、もし
くは疲労破損の発生を完全に防止することができ
ず、サイズの大、小に拘らずステータ、ケーシン
グの両者をキー止めにより固定する方法では、前
記した滑りや破損の発生のおそれはないが、ケー
シングにキー溝を新たに設けなければならず、そ
のためにケーシングの形状の如何によつてはかな
りの工数を要することが、従来の方法における問
題点である。
この考案は前記した現状に鑑み、サイズの大、
小を問わず、ステータ、ケーシングの両者に対
し、なんら新たな加工を施さずとも、キー止めと
同様の確実な固定を簡単になしうるステータとケ
ーシングとの固定構造の電動機を提供することを
目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、前記した課題を解決するための技
術的手段として、電動機をつぎのように構成し
た。すなわち、ステータのコアー形成時の、ガイ
ド用溝または溶接用溝としてステータの外周部に
設けられたスロツトの少くとも1つに、このステ
ータが組み込まれるケーシングより硬い材質から
なり、ステータの圧入時にケーシングの内壁面に
自らの一部を収める溝を削成するための稜部を備
えたキー状部材を収め、このキー状部材とともに
前記ステータをケーシングに圧入固定したもので
ある。
〔作用〕
この考案にかかる電動機は、以上のように構成
されているので、ステータは、ケーシングに圧入
される際に、ステータの外周面のスロツトの少く
とも一つに収められたキー状部材が、ケーシング
内壁面に自らを収める溝を削成してゆくことによ
つて、予めケーシングに加工を加えずともステー
タとケーシングとの間に介在することとなり、前
記した従来のキー止めによつたものと同様の回り
止め作用がなされ、ステータをケーシングに固定
することができる。
〔実施例〕
以下、この考案にかかる実施例装置について図
面を参照しながら詳細に説明する。第1図はこの
実施例装置の要部の構成を示す展開斜視図であ
る。ただし左側に示されているステータは、その
内周面のスロツトに収められた巻線を省略して描
いてある。
ステータ1は、前記したとおり珪素鋼の薄板か
ら、同心の内外周面にそれぞれスロツトを等配し
た環状板を打抜き、打抜かれた環状板を、外周面
ならびにそのスロツトが完全に揃うように所定枚
数重ね合わせ、さらに押圧プレスで十分に密着さ
せ、〔外周面のスロツト2は重ね合わせる際には
ガイド用溝として利用し、前記密着状態において
は溶接用溝として利用する。〕スロツト2の底部
中央に溶接を施すことによつて一体とされた中空
円筒状のコアーを形成し、このコアーの内周面に
等配されているスロツト3に所定どおり巻きあげ
られた巻線(図示せず)を収めたものである。
このステータ1が組み込まれるケーシング4
は、たとえばAC4Cアルミニウム合金鋳物から形
成され、ステータ1が組み込まれる内壁面5およ
び電動機として取り付けられるフランジ面6など
には機械加工が施されている。
このように仕上げられたケーシング4の穴部5
の内径寸法と、中空円筒状ステータ1の外径寸法
とはしまりばめないし、中間ばめのはめあい関係
にあるようにされている。
第2図に示されているのは、前記のような寸法
関係にあるステータ1をケーシング4の穴部5に
圧入する際に、ステータ1の外周面のスロツト2
の1つに収められてステータ1とともにケーシン
グ4に圧入され、ステータ1をケーシング4に固
定する回り止めの用をなすキー状部材7の一部で
ある。
このキー状部材7は、ケーシング4の材質(こ
の実施例においてはAC4Cアルミニウム合金鋳
物)より硬度が高い材質たとえば炭素工具鋼
(SK6)の引抜き条鋼からなり、断面形状が三角
形とされているものである。そしてその底面の幅
Bは、スロツト2の幅より小さく、その高さHは
スロツト2の幅中心における深さより若干高くさ
れている。
キー状部材7は第1図に示すようにスロツト2
〔このスロツトには溶接が施されていないもの、
もしくは隅肉溶接が施されていて、キー状部材7
が安定して収められるものを選ぶ〕に収められる
のであるが、ケーシング4にさきに圧入される側
のキー状部材7の先端部は拘止片を溶接しておく
か、折り曲げるかして圧入時にずれない引掛りを
設けておく。
また圧入開始時に案内される部分を設けておく
と作業がし易いので、キー状部材7の前記先端近
傍においては稜部を切刃角が形成されるようコア
ー外周面とともに若干逃がしておくとよい。
さて、このようにスロツト2にキー状部材7が
ずれを起こさぬように収められて、ステータ1と
ともに、ケーシング4の穴部5に圧入されると、
スロツト2より突出しているキー状部材7の稜部
が、それより硬度の低いケーシング4の内壁面5
に自らの一部を収める三角形状断面の溝を削成し
てゆくので、ステータ1とケーシング4との間に
キー状部材7が、ケーシング4の内壁面5に何ら
新たに溝を加工せずとも容易かつ確実に介在させ
られる。
そして電動機の作動時にステータ1に反作用と
して作用するトルクによりケーシング4との間で
滑りが生じないように、ステータ1をケーシング
4に完全に固定する。
なおキー状部材7は断面形状が三角形に限定さ
れず、切削稜部を備えたものであればよい。
〔効果〕
この考案にかかる電動機においては、サイズの
大小の拘らず、ステータ、ケーシングの両者に対
してなんら新たな加工を施さずとも従来のキー止
めによるものと同様にステータをケーシングに簡
単かつ確実に固定することができ、長時間の使用
においてステータとケーシングとの間に発生する
滑りや破損を皆無としながらコストを下げること
ができ、さらに防爆形が要求される場合にも容易
に対応できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例である電動機の要
部の構成を示す展開斜視図、第2図はキー状部材
の部分斜視図である。 1……ステータ、2……スロツト、3……スロ
ツト、4……ケーシング、5……穴部(内壁面)、
7……キー状部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステータのコアー形成時のガイド用溝または溶
    接用溝としてステータ外周部に設けられたスロツ
    トの少くとも1つに、前記ステータが組み込まれ
    るケーシングより硬い材質からなり、ステータの
    圧入時にケーシングの内壁面に溝を削成するため
    の稜部を備えたキー状部材を収め、このキー状部
    材とともに前記ステータをケーシングに圧入固定
    してなる電動機。
JP1985013229U 1985-01-31 1985-01-31 Expired JPH0314929Y2 (ja)

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JPS61129446U JPS61129446U (ja) 1986-08-13
JPH0314929Y2 true JPH0314929Y2 (ja) 1991-04-02

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