JP4562093B2 - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、回転電機および回転電機の製造方法に関し、特に、回転電機の固定子の応力による特性劣化が少なく、電気的損失を低く押さえることができ電気効率のすぐれたものである。
従来の回転電機は、回転電機の固定子をフレームに収めるための工程として、「焼き嵌め」方法がある。「焼き嵌め」は、外側になるものを加熱して、その穴部を膨張させ、内側になるものの外側にはめ込むと、外側になるものの温度が室温まで低下するに連れて収縮し、内側のものは接触面で締めつけ、両者が締結されるという方法である。全く同じ原理にて「冷やし嵌め」という製造方法があり、こちらは内側になるものを冷却し、外側になるものの内側にこれをはめ込む方法である。いずれの場合においてもフレームが収縮しようとする力を利用して、フレームと固定子とを締結するものである。これらの方法では固定子の回転軸方向に対してむらのない応力をかけることができ、古くから利用されている。
しかしながら、最近の研究においては、上記「焼き嵌め」や「冷やし嵌め」時に固定子にかかる圧縮応力が固定子の電磁鋼板材料の電磁的性質を劣化させることが明らかになり、特に磁路として重要な固定子内周側近傍においては製造時における圧縮応力が残らないことが強く望まれている。これは、電磁気的性質の劣化が回転電機駆動時に熱的損失を大きくするからである。これを解消するために、固定子の突き当て部をこの略多角形の外角にあたる部分よりずらした構造にする例が示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−130552号公報
従来の回転電機は、固定子の磁路として重要な内側部分、とくに固定子内周面の略多角形の外角にあたる部分に強い応力が発生するという問題点があった。そして、固定子の電磁鋼板が応力により磁気特性が劣化した場合においては、磁気抵抗の逆数である透磁率が低下し、鉄損つまり熱的損失が増大する。これは回転機の効率低下、いいかえれば電気製品の消費電力増になるという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、回転電機の固定子の応力による特性劣化が少なく、電気的損失を低く押さえることができ電気効率のすぐれた回転電機および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、回転軸を有する回転子と、内周面側を回転子と径方向の空隙部を介して対向させるとともに内周面側に複数のティースを周方向に所定間隔にて形成される固定子と、各ティースに導線を複数回巻回して形成された固定子コイルと、固定子の外周面を覆うフレームとから成る回転電機において、固定子の外周面側の回転軸に垂直な面上におけるティース間の周方向の中央位置を含む箇所に回転軸方向に窪んで成る凹部が形成され、回転軸に垂直な面上におけるティース間の周方向の凹部を挟んだ2箇所で、かつ、当該2箇所の周方向の間隔がティース間の所定間隔の1/2以下となる位置に、フレームの内周面側に設けられたフレーム締結部および固定子の外周面側に設けられフレーム締結部と締結する固定子締結部がそれぞれ形成され、固定子締結部およびフレーム締結部は固定子の凹部をティース間において周方向に挟み込むように応力が作用して締結されフレームと固定子とは嵌合されているものである。
この発明の回転電機は、回転軸を有する回転子と、内周面側を回転子と径方向の空隙部を介して対向させるとともに内周面側に複数のティースを周方向に所定間隔にて形成される固定子と、各ティースに導線を複数回巻回して形成された固定子コイルと、固定子の外周面を覆うフレームとから成る回転電機において、固定子の外周面側の回転軸に垂直な面上におけるティース間の周方向の中央位置を含む箇所に回転軸方向に窪んで成る凹部が形成され、回転軸に垂直な面上におけるティース間の周方向の凹部を挟んだ2箇所で、かつ、当該2箇所の周方向の間隔がティース間の所定間隔の1/2以下となる位置に、フレームの内周面側に設けられたフレーム締結部および固定子の外周面側に設けられフレーム締結部と締結する固定子締結部がそれぞれ形成され、固定子締結部およびフレーム締結部は固定子の凹部をティース間において周方向に挟み込むように応力が作用して締結されフレームと固定子とは嵌合されているので、主要な磁路となる固定子の内周面側のティース間の中央位置にかかる圧縮応力を低下させるため、電磁気的な損失が少ない、つまり消費電力を低く押さえることができる。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における回転電機の構成を示す図であり、特に収縮締結する前の状態を示す図で、回転軸に垂直な断面の一部である。図2は図1に示した回転電機の構成の固定子締結部およびフレーム締結部を示す図で、特に収縮締結した後の状態を示す図、図3は図2に示した回転電機における収縮締結した後の応力の分布を示した図、図4は他の回転電機における収縮締結した後の応力の分布を示した図、図5は図1に示した回転電機の収縮締結を説明するための図である。図において、回転電機は、回転軸100を有する回転子105と、内周面側を回転子105と径方向の空隙部106を介して対向させるとともに内周面側に複数のティース103を周方向に所定間隔H1にて形成される固定子101と、各ティース103に導線50を複数回巻回して形成された固定子コイル51と、固定子101の外周面を覆うフレーム102とから成る。ここでティース103が形成されている所定間隔H1とは、隣接するティース103のティース中心線L1およびティース中心線L2の間隔を指す。
さらに、固定子101の外周面側のティース103間の周方向の中央位置104を含む箇所に凹部20が形成され、回転子105の回転軸100に垂直な面上におけるティース103間の周方向の凹部20を挟む2箇所で、かつ、当該2箇所の周方向の間隔がティース103間の周方向の所定間隔H1の1/2以下の間隔H2となる位置に、フレーム102の内周面側に設けられたフレーム締結部22、および、固定子101の外周面側に設けられフレーム締結部22と締結する固定子締結部21がそれぞれ形成されている。そして、固定子締結部21およびフレーム締結部22は固定子101の凹部20をティース103間において周方向に挟み込むような応力Xが作用して締結され、フレーム102と固定子101とが嵌合されている。ここで言う所定間隔H1の1/2以下の間隔H2とは、ティース中心線L1およびL2の所定間隔H1の1/2以下の長さを示しており、それは固定子締結部22およびフレーム締結部22のそれぞれの中央位置104側の位置L3と位置L4を基準に設定されているものである。
そして、固定子締結部21やフレーム締結部22の形成は、例えば削加工や型成型することによって加工することができ、ここでは固定子締結部21およびフレーム締結部22の形状は締結面が略半円形状と成るように、固定子締結部21は回転軸100方向に窪んで成る略半円形状の締結凹部にて形成され、フレーム締結部22は固定子締結部21に締結する略半円形状の回転軸100方向に突出して成る締結凸部にて形成されている。また、固定子締結部21およびフレーム締結部22および凹部20は各ティース103間の全ての箇所に形成されている。
次に上記のように構成された実施の形態1の動作について説明する。このような関係において固定子101とフレーム102とを焼き嵌め、あるいは冷やし嵌めによる収縮締結を行うと、フレーム102に設けられたフレーム締結部22の収縮力が固定子101の固定子締結部21間の部材にも収縮力として作用する。尚、「焼き嵌め」あるいは「冷やし嵌め」などの温度差による熱収縮を利用した方法をとる場合、この温度差は通常100度程度に設定する。このとき固定子101に設けられた固定子締結部21の間にある凹部20の存在により「てこの原理」的に、固定子101には応力X(作用点)が働き、その応力Xは支点Zとして応力Y(力点)が作用する。よって、固定子101の内周面の略多角形Lの外角にあたる中央位置104の部分には、低い引っ張り応力が作用することとなる。この位置は巻線50により作られた固定子コイル51の磁束の流路であるため、磁気抵抗を下げることが重要で、圧縮応力によって磁気抵抗が増加している従来の回転電機に比べ、磁気損失が少なくつまり消費電力を下げることができる。
この引っ張り応力の作用を応力シミュレーションの図3および図4を交えて説明する。この応力シミュレーションはフレーム102の冷却とともに固定子101に加わる応力状態を本願発明者が算出した結果の応力コンターレベル図である。応力値としては金属の応力として最もよく使用されているミーゼス相当応力値にて示した。そしてその値は計算領域内の最大応力値で規格化したものを用いた。ここでは応力分布(コンターレベル)は、強く応力を受ける部分を1.00から低い応力部分を0.10までを等高線にて示している。図3は本願発明の実施の形態1におけるフレーム102の内周面形状での、固定子101にかかる応力シミュレーション結果図、図4はこの発明とは異なり、本願発明の固定子締結部21やフレーム締結部22に対応する固定子締結部210やフレーム締結部220をティース103間の所定間隔の1/2以上の間隔にて形成し、固定子締結部210やフレーム締結部220の間に凹部200を形成した場合のフレーム102の内周面形状での、固定子101にかかる応力シミュレーション結果図である。各図は、固定子101とフレーム102の回転軸100に対して垂直な面内における形状的な対称性を利用し、固定子101より回転軸100方向に突出したティース103の半分のみを示した。
図4から明らかなように本願発明と異なる場合には、固定子101はフレーム102より収縮締結力を受けることによってフレーム102と固定子101とは嵌合するが、固定子101よりティース103を仮想的に除いたときに得られる固定子内周面の略多角形Lの外角にあたる中央位置104に強い圧縮応力が生じていることがわかる。これに対し、図3から明らかなように本願発明は、固定子101はフレーム102より収縮締結力を受けることによってフレーム102と固定子101とは嵌合するが、固定子101よりティース103を仮想的に除いたときに得られる固定子内周面の略多角形Lの外角にあたる中央位置104には圧縮応力がほとんど生じていないことがわかる。
また、本実施の形態1においては、固定子締結部21およびフレーム締結部22の締結面が略半円形状にて成る回転電機を示している。これは、フレーム102に接する固定子101は、固定子締結部21の形状を略半円形状を有するように形成され、相対するフレーム102のフレーム締結部22の形状もまた略半円形状を有するように加工されている。よって、フレーム102と固定子101との温度差によって両者が解離された状態、図5(a)から、両者の温度差がなくなった、図5(b)の状態に移るとき、フレーム締結部22の中心L22が固定子締結部21の中心L21に対して周方向にわずかにずれていた場合であっても、固定子締結部21およびフレーム締結部22の締結面が略半円形状であるため、相対的に滑りを生じさせながら図5(b)に示すように中心L22および中心L21が重なり所望の位置での収縮締結をおこさせることができる。
また、各固定子締結部21およびフレーム締結部22の締代について特に示していないが、例えば、凹部20の近くA部側ではほとんど締代が無いように形成し、凹部20に遠いB部側ではA部側より大きく締代を取るように形成すれば、各固定子締結部21およびフレーム締結部22の締結において凹部20に近いA部側の方がB部側の方より強く応力が作用し、中央位置140の圧縮応力をさらに低減することが可能となる。
上記のように構成された実施の形態1によれば、フレームの収縮によって固定子の外周部分に強い圧縮応力が加わり、磁気回路として重要な固定子の内周部分のティース間の中央位置は低応力状態、もしくは引っ張り状態にすることができる。よって、固定子の電磁鋼板の磁気的特性の劣化を防ぎ、磁気損失の低下、つまりモーター効率の向上へと結びつく。また、フレーム締結部および固定子締結部の締結面を略半円形状となるように形成しているため、フレームのフレーム締結部と、固定子の固定子締結部が完全に合致しない状態で焼き嵌め、あるいは冷やし嵌めを行った場合においても、フレームと固定子とは周方向に相対的に滑りながらとフレーム締結部および固定子締結部を合致させることができる。
尚、上記実施の形態1では、凹部の中心を中央位置の略中心位置に形成する例を示しているが、凹部は中央位置が係るような位置関係に形成されていれば上記実施の形態1と同様の効果を奏することができることは言うまでもない。また、フレームにフレーム締結部として締結凸部を、固定子に固定子締結部として締結凹部を形成する例を示したがこれに限られることはなく、フレーム締結部を締結凹部として形成し、固定子締結部をフレーム締結部にて締結する締結凸部とし形成しても同様の効果を得ることができる。さらに、上記実施の形態1では、フレーム締結部、固定子締結部、凹部が、回転軸に平行に直線的に形成する例を示したがこれに限られることはなく、例えば、これらの箇所は、回転軸に垂直なある断面に形成されておればよく、回転軸に沿って貫通形成される必要はない。
実施の形態2.
図6、図7、図8はこの発明の実施の形態2における回転電機の固定子締結部およびフレーム締結部の構成を示した断面図である。尚、各図においては上記実施の形態1と異なる固定子締結部およびフレーム締結部の構造についてのみを説明する。また、他の箇所においては上記実施の形態1と同様であるためその説明を適宜省略するとともに、他の箇所は図1を交えて説明する。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。まず、この発明の実施の形態2では、固定子締結部が、回転軸方向に窪んで成る締結凹部にて形成され、フレーム締結部が、締結凹部の両側壁に付勢して当接し回転軸方向に突出して成る締結凸部にて形成されているものについて示す。
そしてその1例としては、図6に示すように、固定子101の外周面には回転軸方向に窪んで成る矩形の溝状の締結凹部にて成る固定子締結部24と、フレーム102の内周面側には固定子締結部24と締結し固定子締結部24の両側壁に付勢して当接し回転軸方向に突出して成る締結凸部が板バネ形状にて成るフレーム締結部25とにて構成されている。まず、図6(a)に示す締結前の状態から、図6(b)に示すように、固定子締結部24にフレーム締結部25を挿入することにより、フレーム締結部25の板バネ形状は固定子締結部24の締結凹部の両側壁に付勢して当接して締結する。
このように形成された実施の形態2の回転電機によれば、板バネの原理によりフレーム締結部は、固定子締結部に挿入されることにより周方向に圧縮応力が加わる。そしてその反作用として、フレーム締結部は開こうとし、これが固定子締結部の両側壁を周方向に押し広げる力として働く。よって、上記実施の形態1と同様に、磁気回路として重要な固定子の内周部分のティース間の中央位置は低応力状態、もしくは引っ張り状態にすることができる。また、このことを板バネ形状という簡便な形状にて達成することが可能となる。
また、他の例としては図7に示すように、フレーム102の内周面側には固定子締結部24と締結し回転軸方向および回転軸反対方向に突出して成る締結凸部にて成るフレーム締結部26と、このフレーム締結部26の回転軸反対方向に突出して成る箇所に勘合して締結する挟持治具部27とを備える。そして、図7(a)に示すように固定子締結部24にフレーム締結部26を挿入し、次に、図7(b)に示すように、フレーム締結部26の外周側に突出して成る箇所に挟持治具部27を勘合することにより、フレーム締結部26の内周側の突出して成る箇所は固定子締結部24の両側壁に付勢して当接して締結する。
このように形成された実施の形態2の回転電機によれば、例えば、固定子とフレームとを締代がほとんどない状態で収縮締結の温度差を低く仮固定したのち、フレーム締結部の回転軸反対方向に突出した箇所に対して、その幅よりも狭い幅を有する狭持治具部を圧入などの方法でフレーム締結部の回転軸反対方向の突出した箇所に被せることで、フレーム締結部の回転軸方向に突出した箇所が固定子締結部に対して両側壁を周方向に押し広げる力として働くとともに、固定子とフレームとを固定することができる。よって、上記実施の形態1と同様に、磁気回路として重要な固定子の内周部分のティース間の中央位置は低応力状態、もしくは引っ張り状態にすることができる。また、固定子とフレームとの締代を厳密に形成していなくとも最終的に挟持治具部にて固定することが可能となるため、フレーム締結部および固定子締結部の製作が簡便となる。
また、他の例としては図8に示すように、フレーム102の内周面側には固定子締結部24と締結し回転軸方向に突出して成る締結凸部にて成るフレーム締結部28を備え、このフレーム締結部28は押さえ治具29によりフレーム102の外周側から固定子締結部24に対して押圧して形成された押圧形状にて形成されているものである。よって、図8(a)に示すように固定子締結部24にフレーム締結部28を押さえ治具29によりフレーム102の外周側から押圧していき、最終的には図7(b)に示すように、押圧形状にて成るフレーム締結部28の回転軸方向の突出して成る箇所が固定子締結部24の両側壁に付勢して当接して締結する。
このように形成された実施の形態2の回転電動機によれば、固定子の外周に略円形のフレームをはめ、その後で、フレームの外周側から、押さえ治具を用いてフレームをへこませ、固定子の固定子締結部に押圧形状にて成るフレーム締結部にてかしめる。よって、上記実施の形態1と同様に、磁気回路として重要な固定子の内周部分のティース間の中央位置は低応力状態、もしくは引っ張り状態にすることができる。また、フレーム締結部の製作が容易になり、延いては固定子締結部の製作が容易となる。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3における回転電機の構成を示した図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。この発明の実施の形態3において上記各実施の形態と異なる点は、固定子101が分割されている点である。固定子101の分割箇所107は、ティース103間に形成される2箇所の回転子締結部21の間で、固定子101の内周面側から、固定子101外周面側に向けて固定子101が分割して形成されている。この分割箇所107には、フレーム締結部22と固定子締結部21との締結により生じる、フレーム締結部22および固定子締結部21からの応力Xが印加され、周方向に押されることで、分割されているものの形状精度が保たれることとなる。
上記のように構成された実施の形態3の回転電機は上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、固定子の分割箇所がフレーム締結部および固定子締結部の締結により効率よく周方向におさえられるため、工作精度が向上し、分割箇所の隙間が小さくなる。これにより、分割箇所の隙間のアンバランスにより発生する高調波を抑えることができる。
尚、上記各実施の形態では、凹部および固定子締結部およびフレーム締結部を各ティース間の全てに形成する例を示したが、これに限られることはなく、一部のティース間のみに凹部および固定子締結部およびフレーム締結部を形成すれば、対応する固定子の内周側のティース間の中央位置における圧縮応力集中は解消され上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、上記各実施の形態においては、固定子締結部およびフレーム締結部を各ティース間において同一の形状にて全て形成する例を示したが、実際には固定子締結部およびフレーム締結部の形状は各ティース間の箇所によって若干のばらつきをもたせて形成し、コキングトルクが発生することを防止している。
この発明の実施の形態1における回転電機の構成を示した図である。 図1に示した回転電機の固定子締結部およびフレーム締結部の構成を示す図である。 図2に示した回転電機おける収縮締結した後の応力の分布を示した図である。 他の回転電機における収縮締結した後の応力の分布を示した図である。 図1に示した回転電機の収縮締結を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における回転電機の固定子締結部およびフレーム締結部の構成を示した断面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機の固定子締結部およびフレーム締結部の構成を示した断面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機の固定子締結部およびフレーム締結部の構成を示した断面図である。 この発明の実施の形態3における回転電機の構成を示した図である。
符号の説明
20 凹部、21,24,210 固定子締結部、
22,25,26,28,220 フレーム締結部、50 巻線、51 固定子コイル、
100 回転軸、101 固定子、102 フレーム、103 ティース、
104 中央位置、105 回転子、106 空隙部、107 分割箇所、
H1 所定間隔、L1,L2 ティース中心線。

Claims (6)

  1. 回転軸を有する回転子と、内周面側を上記回転子と径方向の空隙部を介して対向させるとともに上記内周面側に複数のティースを周方向に所定間隔にて形成される固定子と、上記各ティースに導線を複数回巻回して形成された固定子コイルと、上記固定子の外周面を覆うフレームとから成る回転電機において、上記固定子の外周面側の上記回転軸に垂直な面上における上記ティース間の周方向の中央位置を含む箇所に上記回転軸方向に窪んで成る凹部が形成され、上記回転軸に垂直な面上における上記ティース間の周方向の上記凹部を挟んだ2箇所で、かつ、当該2箇所の周方向の間隔が上記ティース間の上記所定間隔の1/2以下となる位置に、上記フレームの内周面側に設けられたフレーム締結部および上記固定子の外周面側に設けられ上記フレーム締結部と締結する固定子締結部がそれぞれ形成され、上記固定子締結部および上記フレーム締結部は上記固定子の上記凹部を上記ティース間において周方向に挟み込むように応力が作用して締結され上記フレームと上記固定子とは嵌合されていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記フレーム締結部および上記固定子締結部の形状は、上記フレーム締結部および上記固定子締結部の締結面が略半円形状となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 上記固定子締結部が上記回転軸方向に窪んで成る締結凹部にて形成され、上記フレーム締結部が上記締結凹部の両側壁に付勢して当接し上記回転軸方向に突出して成る締結凸部にて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 上記締結凸部は、板ばね形状にて形成されるか、または、上記フレームの外周側から上記締結凹部に対して押圧して形成された押圧形状にて形成されることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 上記固定子が分割して形成されている場合、上記固定子の分割箇所は上記ティース間に形成される2箇所の上記回転子締結部の間に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転電機。
  6. 上記フレームと上記固定子との嵌合は、焼き嵌め方法、あるいは、冷やし嵌め方法のいずれかにて行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の回転電機の製造方法。
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