JPH0313666B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は、ビデオデイスク、コンパクトデイ
スク、レコード等のデイスク状記録媒体（以下デ
イスクという）用プレーヤに使用するデイスクロ
ーデイング機構に関するものである。

(ロ) 従来の技術 本出願人は、デイスクを載置するキヤリイを、
デイスク交換位置とオートローデイング開始位置
との間では手動により移動させ、またオートロー
デイング開始位置とデイスク再生位置との間では
自動的に移動させるようにしたセミオートローデ
イング機構を開発し既に出願している（特願昭59
−257387号：特開昭61−137265号公報参照）。

ところが、このようなものに於ては、キヤリイ
とローラー板との位置決めおよび固定を板ばねと
係合凹部との係合により行なつているため、両者
が確実に固定されず一体に移動している途中で結
合が外れるおそれがあり、それを検出するための
安全機構を設ける必要があつた。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 この発明の目的は、上記従来装置の欠点を改良
することであり、キヤリイとローラー板との位置
決めおよび固定が確実に行なわれるデイスクロー
デイング機構を提供することである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため、この発明のデイス
クローデイング機構は、ローデイングモーターに
より駆動されオートローデイング開始位置とデイ
スク再生位置との間を移動する左右１組のローラ
ー板と、左右のローラー板に前後方向に移動可能
に支持されデイスクを載置するキヤリイと、ロー
ラー板に設けられた透孔に係合しキヤリイの側壁
とサブシヤーシとにより左右方向の移動を制限さ
れたロツクローラーとを備え、キヤリイがオート
ローデイング開始位置より前方にあるときロツク
ローラーがサブシヤーシの凹部に係合し、また、
キヤリイおよびローラー板がオートローデイング
開始位置より後方にあるときロツクローラーがキ
ヤリイの凹部に係合するようにしている。

(ホ) 作用 このようにしたことにより、キヤリイがオート
ローデイング開始位置より後方にあるときローラ
ー板とキヤリイとは正確に位置決めされかつ確実
に固定される。

(ヘ) 実施例 この発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。

第１図および第２図はデイスクローデイング機
構の右前方部分の拡大図であり、第１図はキヤリ
イおよびローラー板がオートローデイング開始位
置の少し後方にある状態を、また、第２図はキヤ
リイがオートローデイング開始位置より少し前方
にある状態をそれぞれ示したものである。

左右１組のローラー板１がサブシヤーシ２に対
して前後方向（同図に於て上下方向）および垂直
方向に移動可能に支持され、ローデイングモータ
ーにより駆動されてデイスク再生位置とオートロ
ーデイング開始位置との間を移動するようになつ
ている。

中央にデイスク載置面を有するキヤリイ３が、
左右のローラー板１にローラー（図示されていな
い）を介して前後方向に移動可能に支持されてい
る。

これにより、デイスクを載置したキヤリイ３
は、オートローデイング開始位置と図に示された
位置より前方のデイスク交換位置との間を手動で
移動され、また、オートローデイング開始位置と
ターンテーブル上のデイスク再生位置との間をロ
ーデイングモーターによりローラー板１とともに
自動的に移動されるようになつている。

ローラー板１に形成された透孔内に、短い円筒
状のローラー受４がその軸方向を図に於て左右方
向に向けて嵌合固定され、このローラー受４内に
ロツクローラー５が摺動可能に支持されている。

ロツクローラー５は、キヤリイ３の側壁とサブ
シヤーシ２とにより左右方向の移動を制限され、
ローラー受４内に保持されてローラー板１ととも
に前後方向に移動する。

ローラー板１がオートローデイング開始位置に
あるときサブシヤーシ２のロツクローラー５と対
向する位置に凹部２ａが形成され、また、ローラ
ー板１がオートローデイング開始位置より後方に
あるとき、すなわちキヤリイ３がローラー板１に
収納された状態でローラー板１と一体に移動する
とき、キヤリイ３の側壁のロツクローラー５と対
向する位置に凹部３ａが形成されている。

次にその動作について説明する。

第１図に示されるように、キヤリイ３がローラ
ー板１と一体に移動してオートローデイング開始
位置より後方にあるとき、ロツクローラー５はサ
ブシヤーシ２により押されて左方に移動しキヤリ
イ３の凹部３ａに係合し、これによりキヤリイ３
はローラー板１に対して位置決めされるとともに
固定されている。

ローラー板１が前方に移動してオートローデイ
ング開始位置に至ると、ロツクローラー５はサブ
シヤーシ２の凹部２ａと対向し、この状態に於
て、第２図に示されるようにキヤリイ３を手で前
方に引くと、ローラー板１が移動しないから、ロ
ツクローラー５はキヤリイ３の凹部３ａの斜面に
より押し出され反対側にあるサブシヤーシ２の凹
部２ａに係合し、これによりキヤリイ３はローラ
ー板１に対して相対移動しうる状態となる。

また、逆にキヤリイ３をデイスク交換位置から
オートローデイング開始位置に押し込んだ場合に
は、キヤリイ３はその凹部３ａがロツクローラー
５と対向する位置よりわずかに後方の位置に於て
ローラー板１と当接（図示されていない）してロ
ーラー板１を後方へ移動させ、これによりロツク
ローラー５はサブシヤーシ２の凹部２ａの斜面に
より押し出されて反対側にあるキヤリイ３の凹部
３ａと係合しローラー板１とキヤリイ３とを位置
決めしかつ確実に固定する。

(ト) 発明の効果 以上説明したように、この発明のデイスクロー
デイング機構は、ローデイングモーターにより駆
動されオートローデイング開始位置とデイスク再
生位置との間を移動する左右１組のローラー板
と、左右のローラー板に前後方向に移動可能に支
持されデイスクを載置するキヤリイと、ローラー
板に設けられた透孔に係合しキヤリイの側壁とサ
ブシヤーシとにより左右方向の移動を制限された
ロツクローラーとを備え、キヤリイがオートロー
デイング開始位置より前方にあるときロツクロー
ラーがサブシヤーシの凹部に係合し、また、キヤ
リイおよびローラー板がオートローデイング開始
位置より後方にあるときロツクローラーがキヤリ
イの凹部に係合するようにしたことにより、オー
トローデイング開始位置より後方にあるときキヤ
リイとローラー板との位置決めおよび固定が確実
に行なわれ移動途中に於て両者の結合が外れるお
それがなく、従来装置のような結合が外れたこと
を検出する安全機構を設ける必要がないものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図…この発明の実施例に於てキヤリイがオ
ートローデイング開始位置より少し後方にある状
態を示す平面図第２図…同じくキヤリイがオート
ローデイング開始位置より少し前方にある状態を
示す平面図 １……ローラー板、２……サブシヤーシ、３…
…キヤリイ、４……ローラー受、５……ロツクロ
ーラー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (イ) ローデイングモーターにより駆動されオ
   ートローデイング開始位置とデイスク再生位置
   との間を移動する左右１組のローラー板と、 (ロ) 左右のローラー板に前後方向に移動可能に支
   持されデイスク状記録媒体を載置するキヤリイ
   と、 (ハ) ローラー板に設けられた透孔に係合しキヤリ
   イの側壁とサブシヤーシとにより左右方向の移
   動を制限されたロツクローラーとを備え、 (ニ) キヤリイがオートローデイング開始位置より
   前方にあるときロツクローラーがサブシヤーシ
   の凹部に係合し、また、キヤリイおよびローラ
   ー板がオートローデイング開始位置より後方に
   あるときロツクローラーがキヤリイの凹部に係
   合することを特徴とするデイスクローデイング
   機構。