JPH03130448A - 伸縮性不織布及びその製造方法 - Google Patents

伸縮性不織布及びその製造方法

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JPH03130448A
JPH03130448A JP1265186A JP26518689A JPH03130448A JP H03130448 A JPH03130448 A JP H03130448A JP 1265186 A JP1265186 A JP 1265186A JP 26518689 A JP26518689 A JP 26518689A JP H03130448 A JPH03130448 A JP H03130448A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
polymer
block copolymer
fibers
polyolefin
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JP1265186A
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Inventor
Koichi Shoji
庄子 弘一
Masataka Ikeda
昌孝 池田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は伸縮性不織布とその製造方法に関する。
より詳しくはゴム弾性を有する主としてジエン系共重合
体水素添加物から作られ、優れた伸長回復性、耐候性、
耐光性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性を有し、しかも
極めてソフトな弾性繊維から成る伸縮性不織布とその製
造方法に関する。かかる伸縮性不織布は、パップ材、サ
ポータ−1伸縮テープ、芯地、衣料品の口ゴム部分、包
帯、オムツ、電線被覆材、手袋、帽子、手術着、等の工
業用品、スポーツ用品、等に有用に用いられる。
〔従来の技術〕
各種合成繊維から成る不織布が知られている。
これら不織布中で熱可塑性樹脂をメルトブロー法により
紡糸して得られる不織布が知られている。
なおメルトブロー法による紡糸法については、インダス
トリアル・アンド・エンジニアリング・ケミストリー(
Industrial and Engineerin
g Chen+1s−try) 48巻、第8号(P、
1342〜1346) 、1956年に基本的な装置お
よび方法が開示されている。
また、ブロック共重合体組成物及びその水素添加物をメ
ルトブロー法によって得る伸縮性不織布について下記に
示す不織布が知られている。
すなわち特開昭62−84143号公報には、A−B−
A′ブロック共重合体(実施例ではKratonOGシ
リーズを用いている)とポリオレフィンから成るメルト
ブロー法不織布が開示されている。
又特開昭63−178159号公報には、その実施例に
おいて、Kraton Gシリーズとポリエチレン及び
レガルレス(粘着性付与樹脂)からなるメルトブロー法
不織布が開示されている。
一方ブロック共重合体組成物およびその水素添加物につ
いては、その代表的な材料として熱可塑性Kraton
@材料が知られており、さらに特開昭61−42554
号公報および特開昭61−155446号公報に開示さ
れている。熱可塑性KratonO材料については5h
ell Chemical Company発行の小冊
子r KRATONOT)lIliRMOPLAsTi
c R11BBERTypical Properfi
es 1986Jに詳細説明されており、そのもっとも
一般的な構造は、リニアーA−B−Aブロックタイプで
、スチレン−ブタジェン−スチレン(S−B−3)とス
チレン−イソプレン−スチレン(S−1−3)のKra
ton Dシリーズ、スチレン−エチレン/ブチレンー
スチレン(S−EB−3)のKraton Gシリーズ
である。
又前記特開昭61−155446号公報にはビニル芳香
族化合物を主体とする重合体ブロックAを少なくとも2
個、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBを
少なくとも2個有し、全体の数平均分子量が20,00
0から1,000,000の範囲にあるポリマーが開示
されている。
〔発明が解決しようとする課題] 前述の特開昭62−84143号公報に開示されたメル
トブロー法不織布では、A−B−A’ブロック共重合体
(KratonOGシリーズ)を用いており、このもの
は溶融粘性が高く流動性が劣る為、紡糸性も良くない。
また、他の重合体との相溶性も劣る。
例えば、同公報の明細書第31頁の第X表に示されてい
るごとく、3−ブロック共重合体80%とポリエチレン
20%との混合物の粘性は572poiseとまだ高い
ものである。この為得られる不織布を構成する繊維は、
細いものが得られ難く、また不織布の風合も硬いものと
なるという問題がある。
又、前述の特開昭63−178159号公報に開示され
た不織布は、粘着性付与を目的としたもので、本発明の
目的とは異なる。
又、本発明者らは、特願昭63−327935号におい
て、ブロック共重合体水添物のポリマー構造と紡糸性及
び伸縮性不織布の物性とを総合して研究し、単独でも生
産可能なブロック共重合体水添物を用いた、メルトブロ
ー法からなる伸縮性不織布を提案した。ブロック共重合
体水添物にポリオレフィンを混合しない場合は、伸長特
性(特に伸度)は優れているが、繊維径の小さいもの(
特に101!r11以下)が、得られ難く、このため耐
水圧、バクテリアバリアー性、防塵性は、劣るものであ
った。
本発明の目的は、前述の従来の技術に見られない極めて
ソフトな風合を有し、しかも伸長特性(伸度、伸長回復
性)、強度の優れた伸縮性不織布を提供することにある
さらに本発明の別の目的は、ブロック共重合体水添物と
ポリオレフィンとの混合物のメルトブロー法からなる、
優れた伸縮性不織布の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段] 本発明の目的は、ビニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックAを少なくとも2個、共体ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックBを少なくとも2個有するブロ
ック共重合体を水素添加して得られた水素添加ブロック
共重合体(C)と、ポリオレフィン(D)から成る繊維
で構成された不織布であって、水素添加ブロック共重合
体(C)とポリオレフィン(D)の重量割合(C/D)
が65/35〜9515であり、かつ前記不織布を構成
する繊維の平均繊維径が、10jM以下の極細繊維であ
ることを特徴とする伸縮性不織布によって遠戚される。
また、本発明の伸縮性不織布を得るために好ましい製造
方法は、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロッ
クAを少なくとも2個、共役ジエン化合物を主体とする
重合体ブロックBを少なくとも2個有するブロック共重
合体を水素添加して得られた水素添加ブロック共重合体
(C)と、ポリオレフィン(D)からなり、その重量割
合(C/D)が65/35〜9515である重合体をメ
ルトブロー法により紡糸して平均繊維径が10μ以下の
繊維から威るウェブを得ることを特徴とする。
水素添加前のブロック共重合体(以下前駆ポリマーとい
う)を形成するビニル芳香族化合物としては、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、Pte
rt−ブチルスチレン等カアげられるが、スチレンが特
に好ましい。これらは単独で用いられても、2種以上を
組合せて用いられてもよい。また、前駆ポリマーを形成
する共役ジエン化合物としては、例えば1.3−ブタジ
ェン、イソプレン、1.3−ペンタジェン、2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジェン等があげられるが、ブタジ
ェン及びイソプレンが特に好ましい。
これらは単独で用いられても、2種類以上を組合せて用
いられてもよい。
これらの前駆ポリマーはリチウムアルキル触媒によって
、逐次的なブロック共重合を行うか、あるいは、逐次的
なブロック共重合を行った後にカップリング反応を行わ
せることによって製造できる。
このようにして得られた前駆ポリマーは、次いで選択的
に水素添加される。すなわち水素添加反応は既知の水素
添加触媒、例えば、白金、パラジウムのような貴金属系
の担持触媒、ラネーニッケル、有機ニッケル化合物、有
機コバルト化合物あるいはこれらの化合物と他の有機金
属化合物との複合系である触媒などによって行うことが
できる。
特に、チタノセン化合物はブロック共重合体の水素添加
触媒として極めて活性が高く、少量の触媒で水素添加反
応を行うことができ、しかも触媒残渣が水素添加された
ブロック共重合体の耐熱安定性に悪影響を与えることが
ないことから触媒残渣の除去を行う必要がなく、特に、
好ましい(特開昭61−155446号公報参照)。
前記水素添加は、選択的に行われるのが好ましい。とい
うのは、製品の不織布として、共役ジエン化合物の二重
結合は、耐候性、耐光性の低下をまねき好ましくない。
逆に、ビニル芳香族では水素添加すると流動性が悪化し
、紡糸性から好ましくない。
即ち、共役ジエン化合物の少なくとも80%、好ましく
は90%以上が水素添加され、ビニル芳香族化合物の2
0%以下、好ましくは5%以下が水素添加されるように
、部分水素添加されるのが不織布の耐候性、耐光性、紡
糸性の面から好ましい。
前駆ポリマー全体の数平均分子量(以下Mnと略す)は
、10.000〜100,000 、更に、15.oo
o〜90.000、特に、20.000〜80,000
の範囲であるのが好ましい。Mnが低くなると単繊維強
度が低下し、不織布強度が低下する。特に、Mnが10
,000未満では、強度が低くなりすぎて製品とならな
い。またMnが高くなると、強度は高まるが溶融粘性の
上昇と共に、グイ部圧力上昇により、紡糸性が不良とな
り易く、出来た不織布も、平均繊維径が大きくなると共
に、単繊維の分散性も悪くなり、製品風合、外観が悪く
なり、特にMn 100.000を越えると、製品とし
ては用いにくい。
また、前駆ポリマー中のビニル芳香族化合物の含量は、
10〜45重量パーセント(以下−1%と略)、特に、
15〜40wt%の範囲であるのが好ましい。ブロック
共重合体水添物において、いわゆるハードセグメントが
ビニル芳香族化合物で、材料の強度を受は持ち、ソフト
セグメントが共役ジエン化合物で伸縮性を受は持つ。す
なわち、ビニル芳香族化合物の含量は、不織布となって
もその強度を左右し、10−t%未満では、不織布の強
度が低下しすぎ、製品とならない。また45−t%を越
えると、強度は高くなるが伸長率は低下し、硬くなる。
また溶融粘性が上昇し、グイ部の圧力上昇、紡糸性不良
となり、出来た不織布もポリマー玉を含む様になり、平
均繊維径が大きくなり、単繊維の分散性も悪くなり、製
品風合、外観が悪くなり、製品として用いられなくなる
。従って、10〜45wt%の範囲において、紡糸性が
良好となり、得られる不織布の強度、伸長率の優れたソ
フトで良質なものが、得られる。
また、構造の異なるブロック共重合体水添物3種、 ■ A−B−A ■ B−A−B−A ■ B−A−B−A−B (Aはビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
A、Bは共役ジエン化合物を主体とする重合体Bをそれ
ぞれ意味する)について、上記3種共、Mn、及びAと
Bの全重量比を同一とし、紡糸条件を固定して比較した
ところ、■A−B−Aのみが流動性が悪く、紡糸性も不
調で繊維化が難しく、ポリマー玉も発生し、繊維分散も
悪く、平均繊維径も大きめで、風合も若干硬く、製品と
しては不十分という結果になった。すなわち、本発明で
用いられるブロック共重合体水添物の前駆ポリマーは、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAを少
なくとも2個、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックBを少なくとも2個有する方が、製品不織布とし
て、外観、風合共に良好で、物性的にも伸長特性(伸び
、伸長回復率)、柔軟性(剛軟)に優れ、また流動性が
良いことから紡糸性が良好であり、好ましいことが判明
した。
前駆ポリマーの構造は、線状、分岐状または放射状のい
ずれであってもよく、いくつかの例を一般式で表わすと
、次のようにあられされる。
(B −A) n         n≧2(B−A)
n−Bn≧2 (B−A)m−X(B−A)n   m、n≧1  、
m+n=2〜4(式中Xはいわゆるカンブリング剤を示
す)また、本発明で用いられるブロック共重合体水添物
の安定剤としては、ヒンダードアミン系化合物、ヒンダ
ードフェノール系化合物、リン系化合物、ベンゾフェノ
ン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物及びこれらの
混合物等があげられるが、なかでもヒンダードアミンの
耐熱性、耐候性の改良効果が顕著であり、特に好ましい
。安定剤の使用量は、水添ブロック共重合体100重量
部当り5重量部をこえると、安定剤としての効果の改善
は認められないのにかかわらず、着色等の弊害がでてく
る場合があるので好ましくない。
また、本発明のブロック共重合体水添物からなる伸縮性
不織布は、粘着性を有するものも得ることができ、その
傾向は、ビニル芳香族化合物含量の少ない程大きい。
次に、本発明の水素添加ブロック共重合体とポリオレフ
ィンからなる伸縮性不織布の開発経過を簡単に記す。
前述の水素添加ブロック共重合体単独の不織布の製造条
件の一つであるメルトブロー時の加熱された高速ガスの
圧力を高圧化つまり1.5 kg/cfflG以上にす
るとブロー性が不調となり、繊維化が難しくなることか
ら、最適圧力条件0.4〜1.2kg/aaGとしてい
た。
ところが、本発明のポリオレフィンの1種であるポリプ
ロピレンをチップブレンドにて、不織布化した際、ポリ
プロピレンの混率をアンプしでいくと、溶融粘性が下が
り高圧ブローが可能となり、わずか5重量%を越すあた
りからゑ、激にブロー性が向上する。また、得られた不
織布は、極1iI繊維となり極めてソフトな風合を有し
ており、しかも本伸縮性不織布の特長である伸長回復性
についてはポリプロピレンの混率が35重量%に達する
迄、おどろくべきことに、殆ど変化なく、良好であるこ
とを思い出し、本発明を完成するに到った。
前述のように、ブロック共重合水添物にポリオレフィン
を混合すると、混合ポリマーの溶融粘度が低下し、紡糸
性が著しく向上し、しかも平均繊維径が10印以下の極
細繊維が容易に得られるという特長が見い出された。ま
た、ポリオレフィンの混合により不織布の破断強度が向
上し、粘着性が低下するという効果も見い出された。
本発明で用いるポリオレフィンの例としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、プロピレンとエチレンあるいは
1−ブテンなとのα−オレフィンとの共重合体等があげ
られるが、プロピレンとエチレンとのブロックコポリマ
ー及びポリプロピレンが特に好ましい。またMFR(溶
融流れ量)は50〜150が好ましい。
ポリオレフィンの混合割合は、全ポリマー重量に対し5
〜35重量%、好ましくは5〜30重量%、更に好まし
くは10〜20重量%である。ポリオレフィンの混合割
合が35重量%を超えると、伸度、伸長回復率が低下す
る。ポリオレフィンの混合方法は、紡糸時にチップブレ
ンドする方法、2種のポリマーを予め溶融混合したチッ
プを用いる方法等がある。また、ブロック共重合水添物
とポリオレフィンを別々に紡糸し、紡糸時または紡糸後
にこの2種の繊維を混合してもよい。この2種のポリマ
ーの混合方法は特に限定されないが、ポリマーブレンド
法が特に好ましい。この2種のポリマーの混合状態とし
ては、単一繊維中に混合している状態、それぞれのポリ
マーからなる繊維が混繊している状態、あるいは、この
2つの状態が混在している状態であってもよい。また、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で第3のポリマー等の混
合物があってもよい。
本発明の伸縮性不織布を構成する繊維の平均繊維径は、
10s以下、好ましくは1.0〜6!Mである。
1、 Os以下の場合は柔軟ではあるが強力が低く、通
気性、透湿性が劣る。一方、10ハ以上になるとガサツ
キ感が強く風合が硬くなると共に、耐水圧、バクテリア
バリアー性が劣る。繊維径が10.mn以下、特に1.
0〜6.0 tn+の範囲にあると、通気性、透湿性と
風合が満されるのみならず、耐水圧が高まり、またバク
テリアバリアー性、防塵性にも優れたものとなり、特に
好ましい。
また本発明の伸縮性不織布を構成する繊維は、短繊維で
も、長繊維でもかまわないが、一般に繊維径が小さい場
合は短繊維が好ましい。
本発明の伸縮性不織布の日付量は、5〜200g/rr
fが好ましく、より好ましくは、lO〜150g/ボで
ある。5 g/rd以下では弾性不織布の強力が低下す
る。
また、本発明の不織布は、通気度5 cc / ci 
/ sec。
以上、耐水圧300mmH,O以上、更に500mmH
zO以上有するのが好ましい。
また本発明の伸縮性不織布を製造する方法としては、メ
ルトブロー法、スパンボンド法、があり、また溶融紡糸
法で得た繊維を通常の乾式法、湿式法によりシート化す
る方法があるが、紡糸性の面から、特にメルトブロー法
が好ましい。
以下本発明のメルトブロー法の一例を第1図および第2
図を用いて説明する。
ブロック共重合体水添物を押出機1により溶融してダイ
2に送り込み、ノズルに設けた一列に並んだ多数の紡糸
オリフィス12から押出す。溶融ポリマーはポリマー流
路11を経てオリフィス12から押出される。それと同
時に、ガス導入口13を経て供給された加熱された高速
のガスをガスヘッダー14を経て、オリフィス12の両
側に設けられたスリット15から噴射させ、押出された
溶融ポリマーの流れに吹き当てる。ガスヘッダー14お
よび噴射スリット15はノズル9とリップIOとの間に
設けることができる。その高速気流の作用により押出さ
れた溶融ポリマーを極細繊維4の形状にけん引、細化し
、固化させる。このようにして形成された極細繊維は、
1対の回転ローラー66の間でVIi環しているスクリ
ーン(コレクター)7上に堆積されてランダムウェブ5
を形成する。ガスとしては、スチーム、空気などが好適
であり、ガス条件としては、温度300〜400℃、好
ましくは350〜400 ’C2圧力は0.3 kg/
 c+fl 0以上、吐出量によって異なるが好ましく
は1.0〜5.0 kg/ crA Gである。押出機
温度は250〜320°C1好ましくは270〜300
°C5ダイ温度は330〜400°C1好ましくは35
0〜400°Cである。
また、グイとコレクター間の距離も、単繊維の分散性及
び自己熱接着による単繊維間の結合による不織布強度の
向上という点から重要であり、共に距離が短かい方が好
ましく、70cm以下、好ましくは50cm以下さらに
好ましくは40cm以下である。
熱結合方法として、上述の自己熱接着法は、単繊維の分
散性向上による製品品位の向上のみならず、コスト的に
も有利であり、特に好ましい。
さらに、別の熱結合方法としては、熱エンボス法、熱ロ
ール法、熱風法、超音波結合法、等を用いることができ
る。特に、熱ロール法(例えば上段金属ロール、下段ゴ
ムロール)は、弾性不織布全体に均一に圧力を加えるこ
とができ、下段をゴムロール(例えば硬度70″のシリ
コンゴム)にすることより、弾性不織布とのなしみも良
く、弾性繊維間の結合を強め、不織布強力向上、表面平
滑性向上のため好ましい。温度としては150’C以下
、好ましくは、80〜130°Cより好ましくは、10
0〜120″C(7)範囲であり、圧力は、0.5〜1
00 kg/am、好ましくは1〜75kg/cmの範
囲である。高温高圧になると、溶融フィルム状となり通
気性をそこねる。また低温、低圧では熱結合が不充分と
なり、不織布強力向上、表面平滑性向上が得られない。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例及び比較例中に示される諸物性の定義と測定方法
を下記に示す。
◎平均繊維径(n) サンプルの任意な10箇所を電子顕微鏡で倍率2000
倍で10枚の写真撮影を行う。1枚の写真につき任意の
10本の繊維の直径を測定し、これを10枚の写真につ
いて行う。合計100本の繊維径測定値を求め平均値を
計算する。
◎ポリマー玉;ウェブ構成繊維の直径の数倍〜500倍
程度0直径を有する玉状ポリマーまたは繊維の端部や中
間部に生成したコブ状ポリマーのことである。このポリ
マー玉は極めて小さく肉眼で見出すことができないもの
が多い。顕微鏡を用いて観察するか、または、ウェブを
そのまま、もしくはウェブをプレス、カレンダー、交絡
処理その他の手段によって繊維密度を高めることによっ
て検知が容易となる。
◎破断強度および伸度:巾20の試料をJIS L−1
096に準じ、つかみ間隔5cm、引張速度IQctn
/minとして伸長し、破断時の1 cm巾当りの強度
と伸度を測定する。
◎100%伸長回復率;巾2cmの試料をつかみ間隔1
2c+n、引張速度10cm/minとして、100%
伸張し、直ちに同じ速度で原長まで回復させる。伸長前
に、伸長方向に記入した10cm線の伸長前後の伸長差
(a)を求め、下式で算出した。
◎耐水圧(mm H□0) JIS−L−1092B法で測定する。
◎通気度 JIS−1096法(フラジイール法)で測定する。
◎耐光性:フェードメーター40時間照射後、変退色、
照射前後での強度保持率を求めた。
◎数平均分子i(Mn);GPCによりスチレン換算分
子量から求めた。
◎ビニル芳香族含有4!(wt%);全ポリマー中のビ
ニル芳香族ポリマーブロック含有率を重量パーセントで
表わしたもので、L、M、Kolthoff他によるJ
、Polymer Sci、第1巻429頁(1946
年)に記載の方法に従って求めた。
夫嵐明上 リチウムアルキル触媒によって逐次的なブロック共重合
を行い、前駆ポリマーとしてブタジェンスチレン−ブタ
ジェン−スチレン型ブロツク共重合体を合成した。この
ものは、Mn5万、ポリスチレン含有量25wt%であ
った。このものを水素添加し、ヒンダードアミン系安定
剤0.5wt%を加えペレット形成してサンプルとした
。(前述の特開昭61−155446の実施例1.を参
照)別途ポリプロピレンMFR90(230″C12,
16kg、10分のペレットを用意し、チップブレンド
にて上記水素添加ブロック共重合体樹脂80部とポリプ
ロピレン20を混合し、押出機に投入、押出機温度30
0°C2で加熱溶融し、単孔吐出10.20g/分で1
列に配列した直径0.4 mmφの先端先鋭化したノズ
ルの両端に加熱流体噴射用スリットを有するメルトブロ
ー用ノズルを用いて、流体として380″Cの過熱水蒸
気を、3.0kg/c+flGの圧力でスリットから噴
射して吹き当て、溶融ポリマーをけん引線化し、移動す
るネットコンベア(ダイ−コレクター間距離40cm)
上にこの繊維群を補集した。得られたウェブについて各
種物性試験を行った。得られた結果を表1に示す。
表1中のポリマー玉、単繊維分散性、風合について、目
視、もしくは、手ざわりにて、特に良かったものを◎印
、良かったものを○印、やや劣るものをΔ印、劣るもの
を×印で表示した。
表 PPのチップブレンド量を変える以外は、実施例1と同
様の条件で伸縮性不織布を得、その物性を調べた。この
結果を表2に示した。
PP混率40%は、伸度、伸長回復率共に劣るものとな
る。
比較斑呈 PPのチップブレンド量を0とする以外は、実施例1と
同様の条件で紡糸したところ、繊維というよりは、粉状
に近い物となり、また、ポリマー玉の発生も多く良質な
不織布は得られなかった。
丈校置主 スチレン−ブタジェン−スチレン型ブロツク共重合体を
合威し、実施例1と同様の条件で紡糸したが、紡糸性不
良でポリマー玉が発生し、良質なウェブは得られなかっ
た。
〔発明の効果〕
本発明の伸縮性不織布は前述のように構成されているの
で、非常にソフトで伸長特性(伸度、伸長回復性)、耐
候性、耐光性に優れて黄変がなく、しかも耐水圧、バク
テリアバリア性、防塵性に優れ耐熱性、耐薬品性、電気
絶縁性も良好な不織布であり、パップ材、サポータ−1
伸縮テープ芯地、衣料用の口ゴム、包帯、オムツ、電線
被覆材、テープ等の電気絶材料、手袋、帽子、手術着、
等の工業用品、スポーツ用品などあらゆる商品群へ展開
することができる。
前述のような特性を有する本発明による伸縮性不織布は
メルトブロー法を用いる本発明の製造方法によって安定
して生産することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はメルトブロープロセスの一例を示す斜視図であ
る。 第2図はメルトブロープロセスに用いるダイの一例を示
す断面図である。 1・・・押出機、      2・・・メルトブローダ
イ、3・・・ガス用パイプ、  4・・・極細繊維群、
5・・・ランダムウェブ、  6・・・駆動ローラー7
・・・スクリーン、    8・・・カレンダーロール
、9・・・ノズル、      10・・・リップ、1
1・・・溶融ポリマー流路、12・・・紡糸オリフィス
、13・・・ガス導入口、 14・・・リップガスヘッダー 15・・・ガススリット。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックA
    を少なくとも2個、共体ジエン化合物を主体とする重合
    体ブロックBを少なくとも2個有するブロック共重合体
    を水素添加して得られた水素添加ブロック共重合体(C
    )と、ポリオレフィン(D)から成る繊維で構成された
    不織布であって、水素添加ブロック共重合体(C)とポ
    リオレフィン(D)の重量割合(C/D)が65/35
    〜95/5であり、かつ前記不織布を構成する繊維の平
    均繊維径が、10μm以下の極細繊維であることを特徴
    とする伸縮性不織布。
  2. 2.ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックA
    を少なくとも2個、共役ジエン化合物を主体とする重合
    体ブロックBを少なくとも2個有するブロック共重合体
    を水素添加して得られた水素添加ブロック共重合体(C
    )と、ポリオレフィン(D)からなり、その重量割合(
    C/D)が65/35〜95/5である重合体をメルト
    ブロー法により紡糸して平均繊維径が10μ以下の繊維
    から成るウエブを得ることを特徴とする伸縮性不織布の
    製造方法。
JP1265186A 1989-10-13 1989-10-13 伸縮性不織布及びその製造方法 Pending JPH03130448A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0411059A (ja) * 1990-04-23 1992-01-16 Kuraray Co Ltd 伸縮性不織布
JPH04136250A (ja) * 1990-09-26 1992-05-11 Kuraray Co Ltd 高伸縮性不織布
JP2006083510A (ja) * 2004-08-19 2006-03-30 Chisso Corp 耐l−メントール性を有する弾性繊維、弾性不織布及びこれらを用いた繊維製品
CN105621340A (zh) * 2015-12-30 2016-06-01 3M创新有限公司 保温填充材料及其制备方法、保温制品

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