JPH031294A - 顧客情報処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ホストコンピュータにおいて顧客との取引内
容を示す顧客情報を集中管理するシステムにおける、そ
の顧客情報の効率的な更新を図った顧客情報処理システ
ムに関する。

（従来の技術） 第２図に、従来一般の顧客情報処理システムの構成例を
示す。

図において、銀行等に設置されたホストコンピュータｌ
は、公衆回線網２を介してデパート等の店舗３Ａ、３Ｂ
、３Ｃに接続されている。各店舗３Ａ〜３Ｃには、スト
アコントローラ４及びＰＯ８端末５が設置されている。

ＰＯＳ　（ポイント・才ブ・セールス）端末５は、例え
ば、顧客が店舗３Ａにおける商品の購入をキャッシュカ
ードを用いて行なう場合、その取引データの入出力に使
用される装置である。ストアコントローラ４は、プロセ
ッサ等から構成され、各ＰＯ８端末５において発生する
取引に関わる取引データを処理し、所定の取引電文をホ
ストコンピュータｌに送信して、取引の制御を行なう装
置である。

ホストコンピュータｌに備付けられた元帳ファイル６に
は、各店舗３Ａ〜３Ｃにおいて、キャッシュカードの使
用を認められた顧客の預金残高等を含む顧客情報が格納
されている。

以上のシステムにおいて、顧客が、例えば、店舗３Ａに
おいてキャッシュカードを用いた取引を行なうと、その
取引データが、ＰＯ８端末５からストアコントローラ４
に入力して取引電文化され、公衆回線１１５２を介して
、ホストコンピュータｌに送信される。

ホストコンピュータｌでは、元帳ファイル６を参照し、
該当する顧客の預金残高と、現在発生している取引金額
とを比較する。取引金額が預金残高以内であれば販売可
能と判定し、預金残高の更新を行なうと共に、取引成立
の旨をストアコントローラ４を通じてＰＯ８端末５に通
知する。

以上の手順によって取引が終了する。

上記システムにおいては、顧客は、ホストコンピュータ
ｌを管理する銀行の所定の口座に必要な額の預金をして
おけば、店舗３Ａ〜３Ｃの何れの店舗においても、キャ
ッシュカードを用いて自由に取引を行なうことができる
。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記のようなシステムにおいては、顧客との
取引が発生するたびに、その都度、ストアコントローラ
４とホストコンピュータ１との間で、取引電文の送受信
を行なわなければならず、１回の取引における処理時間
が長時間となるという問題点がある。従って、顧客にと
っては、商品購入に長時間がかかり、店舗にとっては、
顧客の回転率が悪く販売量の増加が図れないことになる
。

これを解決するためには端末台数を増大させればよいが
、それでは店舗面積の増大等を招き、コストアップとな
る。

一方、上記のような問題を解決するために、例えば、取
引金額が各店舗においてリスク負担の可能な所定金額以
内、例えば千円以内であれば、ホストコンピュータｌと
の更新を行なわず、無条件で取引を成立させてしまい、
閉店後等に取引データを一括してホストに送信するとい
った方式がある。

即ちこの方式は、取引電文の送受信に長時間を要するオ
ンライン処理を回避し、少額の取引においては、バッチ
処理によって、元帳ファイル６の顧客情報の更新を行な
おうというものである。ホストコンピュータ１において
は、各店舗から閉店後等に一括して送信された取引デー
タを元に、該当する顧客の預金残高から取引金額を減算
する処理を行なう、しかし、この場合、処理の高速化を
図ることができる反面、取引金額が顧客の預金残高より
多くなる可能性があり、店舗あるいは銀行等のリスクが
高まるという問題が残されている。

本発明は以上の点に着目してなされたもので、店舗等へ
のリスクの発生を回避しつつ、取引処理の高速化を図っ
た顧客情報処理システムを提供することを目的とするも
のである。

（課題を解決するための手段） 本発明の顧客情報処理システムは、顧客情報を管理する
ホストコンピュータと、このホストコンピュータに、通
信回線を介して接続された処理装置とから成り、前記ホ
ストコンピュータには、前記顧客情報のうち、使用頻度
の高い顧客情報を、該当する顧客毎に抽出して、所定の
タイミングで前記処理装置に一括転送する顧客情報一括
抽出手段が設けられ、前記処理装置には、前記該当する
顧客との取引が成立したとき、前記転送を受けた顧客情
報を更新するローカル更新手段と、前記該当する顧客以
外の顧客との取引が成立したとき、前記ホストコンピュ
ータに管理される顧客情報を、前記通信回線を介して更
新するリモート更新手段と、前記転送を受けてから更新
した顧客情報を、所定のタイミングで、前記ホストコン
ピュータに一括転送する顧客情報一括更新手段とが設け
られたことを特徴とするものである。

（作用） 以上の顧客情報処理システムにおいては、ホストコンピ
ュータが使用頻度の高い顧客情報を予め抽出して、これ
を処理装置に一括転送しておく。

処理装置においては、該当する顧客、即ち使用頻度の高
い顧客との取引については、一括転送を受けた顧客情報
の更新によって取引を成立させる。

その他の場合、従来と同様の処理を行なう。

一括転送を受けて更新した顧客情報は、閉店後等の所定
のタイミングでホストコンピュータに一括転送し、ホス
トコンピュータ側の顧客情報の一括更新を行なう。

これにより、実質的に使用頻度の高い顧客情報が、ホス
トコンピュータ側から処理装置側に一部移管された状態
となり、処理装置側で処理の高速化を図ることができる
。

尚、ホストコンピュータに処理装置が複数接続された場
合には、各処理装置にホストコンピュータの取引情報を
そのまま一括転送すると、顧客が複数の店舗を利用した
場合、預金金額を超える取引が成立する恐れがある。そ
こで、使用頻度の高い顧客情報の抽出段階で、同一の顧
客情報に含まれる取引可能金額を処理装置毎に割り振っ
て、合計金額が元の顧客情報に含まれる預金金額と等し
くなるようにする。

また、各店舗での取引の自由度を増すため、処理装置毎
に割り振られた取引可能金額に、所定の付加金額を加算
し、その範囲で顧客との取引を成立させることもできる
。

本発明は、銀行と店舗とを結び、顧客の取引を管理する
ＰＯＳシステムに特に適するシステムであるが、顧客と
の取引情報を集中管理する種々のシステムに適用が可能
である。

（実施例） 以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説明する。

くシステム構成〉 第１図は、本発明の顧客情報処理システムの実施例な示
すブロック図である。

図のシステムは、ホストコンピュータ１０と処理装置例
えばストアコントローラ２０とが、通信回線３０を介し
て接続された構成とされている。

実際には、既に第２図で説明したように、ホストコンピ
ュータ１０に対し、複数のストアコントローラ２０が接
続されることになる。通信回線３０は、公衆回線網、そ
の他の情報伝送のための通信伝送路から成る。

ホストコンピュータ１０には、顧客情報を管理する元帳
ファイル１１が設けられている。そして、この元帳ファ
イル１１に格納された顧客情報の内、使用頻度の高い顧
客情報を抽出し、ストアコントローラへ一括転送する処
理を行なうために、顧客情報一括抽出手段１２が設けら
れている。

一方、ストアコントローラ２０には、ＰＯ８端末５が接
続されている。

図では、このＰＯ８端末５は、１台だけ接続されている
が、通常は複数台が接続される。ストアコントローラ２
０には、リモート更新手段２２ａと、ローカル更新手段
２２ｂと、顧客情報一括更新手段２２ｃとが設けられて
いる。

リモート更新手段２２ａは、ＰＯ８端末５において取引
要求があると、第２図で説明した従来システムと同様に
、ホストコンピュータ１０に対しその取引データを電文
化して送信し、ホストコンピュータｌＯの元帳ファイル
１１に格納された顧客情報を更新する処理を行なう手段
である。ローカル更新手段２２ｂは、ホストコンピュー
タｌＯの顧客情報一括抽出手段１２から転送を受けた顧
客情報を一括受信し、サブ元帳ファイル２１を作成し、
特定の顧客について、そのサブ元帳ファイルの更新を行
ないながら取引の成立をさせる手段である。顧客情報一
括更新手段２２ｃは、店舗の閉店後等に、更新済みのサ
ブ元帳ファイル２ビをホストコンピュータｌＯに一括転
送し、元帳ファイル１１の更新の処理を行なう手段であ
る。

第３図に、本発明の装置の具体的なハードウェア構成の
ブロック図を示す。

図に示すように、ホストコンピュータ１０は、プロセッ
サ１２と、磁気ディスク１１．表示部１３、入力部１４
、メモリ１５、通信制御部１６及びタイマ１７とから構
成されている。

第１図に示した顧客情報一括抽出手段１２の動作は、第
３図に示したプロセッサ２２がこれを行なう、また、第
１図に示した元帳ファイル１１は、第３図に示した磁気
ディスク１１に格納されている。

表示部１３は、ホストコンピュータｌＯ側において、オ
ペレータに対し、各種操作のための表示を行なうデイス
プレィ等から成り、入力部１４は、そのオペレータの操
作等に使用されるキーボード等から成る。メモリ１５は
、プロセッサ１２の動作用プログラムやパラメータ等を
格納した半導体メモリ等から成る０通信制御部１６は、
ストアコントローラ２０と通信回線３０を介して、取引
電文の送受信動作を行なう回路である。

タイマ１７は、ホストコンピュータ１０の自動起動処理
等を制御するために設けられ、例えば、ストアコントロ
ーラ２０の設置された各店舗の開店時間に合わせて、そ
の開店前に顧客情報の一括抽出と転送を実行させるよう
制御するために設けられている。

一方、第３図に示したストアコントローラ２０は、プロ
セッサ２２と、磁気ディスク２１、表示部２３、人力部
２４、メモリ２５、通信制御部２６、タイマ２７及び端
末制御部２８から構成されている。

第１図に示したリモート更新手段２２ａ、ローカル更新
手段２２ｂ、顧客情報一括更新手段２２ｃは、何れも第
３図に示したプロセッサ２２がその動作を実行する。ま
た、第１図に示したサブ元帳ファイル２１は、第３図に
示した磁気ディスク２１に作成される。

表示部２３は、ストアコントローラ２０を操作するオペ
レータに、所定のガイダンス等を表示するデイスプレィ
から成り、入力部２４は、そのオペレータの操作のため
に設けられたキーボード等から成る。メモリ２５は、プ
ロセッサ２２の動作を制御するプログラムやパラメータ
が格納された半導体メモリから成る０通信制御部２６は
、ホストコンピュータ１０と通信回線３０を介して、取
引電文の送受信を行なう場合の通信制御を行なう装置で
ある。タイマ２７は、ストアコントローラ２０の自動起
動や定時処理等の制御を行なうために設けられたもので
、例えば、第１図に示したローカル更新手段を店舗開店
前に動作させ、サブ元帳ファイルの作成等を制御し、又
、店舗閉店後、顧客情報一括更新手段２２ｃを動作させ
て、サブ元帳ファイルのホストへの一括送信等を実行さ
せる。

く元帳ファイル〉 第４図に、第１図に示したホストコンピュータｌＯに格
納された元帳ファイルｌｌ中の顧客情報の説明図を示す
。

第４図（ａ）は、預金残高管理ファイル１１１を示して
いる。このファイルには、顧客が口座を開設した銀行の
支店を特定する銀行店番、開設された口座の口座番号、
預金残高、その顧客に対し貸出しの可能な金額を示す貸
越し限度額、その顧客に対し支払うことの許される支払
い限度額、預金の引出し等に使用される暗証番号、及び
、その顧客に過去に決済の遅延等、事故が生じていた場
合のブラックリスト情報を含む注意コード等が格納され
る。

また、第４図（ｂ）には、顧客管理ファイル１１２が示
されている。この顧客管理ファイル１１２には、顧客毎
に設定された顧客コードと、顧客が登録を行なった店舗
の番号であるストア店番と、上記預金残高管理ファイル
Ｉｌｌに格納したと同様の銀行店番、口座番号、及び、
顧客を特定するための種々の情報から成る顧客属性等が
格納されている。

また、第４図（ｃ）には、商品購入管理ファイル１１３
が示されている。ここには、顧客管理ファイル１１２に
格納したと同様の顧客コードに対応させて、その顧客の
商品購入履歴が、商品購入日時及び商品コードのリスト
として格納されている。

ここで、例えば、特定の顧客が取引を行なう場合、顧客
の提示したキャッシュカードから読取られる顧客コード
を元に、顧客管理ファイル１１２を参照し、その銀行店
番及び口座番号に基づいて、預金残高管理ファイルＩｌ
ｌを参照する。預金残高管理ファイル１＋１の預金残高
が、当該顧客の取引金額以上と判定された場合には、取
引が成立し、預金残高がその取引額を差引いて更新され
る。その一方で、当該顧客の顧客コードに対応し、商品
の購入日時と商品コードを含めて、商品購入管理ファイ
ル１１３を更新する。

基本的には、以上のようにして取引が実行される。

く使用頻度の高い顧客情報〉 ところで、本発明の顧客情報処理システムにおいては、
上記元帳ファイル１１（第１図）から使用頻度の高い顧
客情報が抽出される。使用頻度の高い顧客情報とは、先
ず、第４図の商品購入管理ファイル１１３を参照した場
合に、頻繁に商品を購入する顧客に関する顧客情報が該
当する。また、キャッシュカードを用いた信用取引にお
いては、店舗や銀行のリスクを回避するために、常に、
各顧客が、ブラックリストにリストアツブされていない
かどうかを判断している。従って、ブラックリストにリ
ストアツブされた顧客についての顧客情報も使用頻度の
高い顧客情報に該当する。また、預金残高が極めて少額
であって、取引が成立しない確率の高い顧客の場合にも
、取引の都度、確認を行なう必要があり、これに該当す
る顧客情報も使用頻度の高い情報といえる。

上記のような観点に従って、商品購入履歴や回数、ブラ
ックリスト情報の有無、預金残高等、一定の基準を設け
て、商品購入管理ファイル１１３や預金残高管理ファイ
ルＩｌｌを参照し、使用頻度の高い顧客情報を抽出する
。

尚、上記使用頻度の高い顧客情報を抽出するための基準
としては、例えば、顧客の預金残高が一万円以下である
場合、高頻度顧客の基準としては、ｌＯ日日間７日以上
取引があるような顧客、あるいは給料日等の特定の日や
、特定の曜日に取引が行なわれる顧客が挙げられる。

（一括抽出動作〉 第５図には、第１図に示したホストコンピュータｌＯの
顧客情報一括抽出手段１２の動作フローチャートを示す
。

顧客情報一括抽出手段１２は、先に説明したように、例
えば各店舗の営業開始に先立って、使用頻度の高い顧客
情報を抽出し、ストアコントローラへ一括転送する。そ
の場合、先ず、元帳ファイル１１を読み、全ての顧客情
報の中から、先に説明した要領で該当する顧客情報を抽
出する。

即ち、第５図ステップＳｌにおいて元帳ファイルを読み
、次にその預金残高管理ファイル（第４図）を参照し、
ブラックリスト情報が含まれているか否かを判断する（
ステップＳ２）、また、更に預金残高が所定額以下かを
判断する（ステップＳ３）。そして、最後に、商品購入
管理ファイル１１３　　（第４図）を参照し、高頻度の
取引を行なう顧客か否かを判断する（ステップＳ４）。

そして、ステップＳ２．ステップＳ３．ステップＳ４に
おいて、何れかに該当する場合には、使用頻度の高い顧
客情報であると判断し、該当顧客情報を抽出し、図示し
ないバッファ用のメモリに記憶する（ステップＳ５）。

そして、ステップＳ６において、元帳ファイルの全ての
顧客情報を読んだか否かを判断し、ステップ８２〜ステ
ツプＳ５の動作を繰り返す０元帳ファイルの全てについ
て、上記抽出が終了すると、ステップＳ７に移行し、メ
モリに記憶された内容をストアコントローラへ一括転送
する。

以上により、顧客情報一括抽出手段１２の動作は終了す
る。

〈ストアコントローラの動作〉 第６図に、ストアコントローラ側における動作のフロー
チャートを示す。

ストアコントローラ側においては、ローカル更新手段２
２ｂ（第１図）が、ホストから上記顧客情報を一括受信
する（ステップＳｔ）。そして、その使用頻度の高い顧
客情報について、ストアコントローラ側に、元帳ファイ
ルｉｔと例λば、同様の構成のサブ元帳ファイルを作成
する（ステップＳ２）、このステップＳ１．ステップＳ
２の処理は、例えば店舗開店前に行なわれる。

次に、店舗で営業が開始され、ＰＯ８端末より取引デー
タが受信されると（ステップＳ３）、先ず、サブ元帳フ
ァイル内の取引対象顧客がサーチされ（ステップＳ４）
、現在取引が要求されている顧客に関する顧客情報が、
サブ元帳ファイルに格納されているか否かの判断が行な
われる（ステップＳ５）。そして、判断ステップＳ５に
おいて、サブ元帳ファイルにその顧客情報があると判断
された場合、ローカル更新手段２２ｂ（第１図）が動作
を開始し、ブラックリスト情報があるか（ステップＳ６
）、取引額は預金残高以内か（ステップＳ７）、取引額
は取引許可金額以内か（ステップＳ８）が判断される。

尚、この取引許可金額は、第４図（ａ）の預金残高管理
ファイル！！１に示した支払い限度額や貸越し限度額に
、店舗側で更に所定の付加金額を加算して設定したもの
である。これは、顧客が取引後、銀行に必要な金額の振
込み等を行なって、取引を成立させるといった取引形態
を可能にするためである。そして、取引が成立した場合
、サブ元帳ファイルが更新される（ステップ５ｌｌ）。

一方、ブラックリスト情報が存在する顧客に対しては、
ステップＳ６からステップＳ９に移行し、ホストに取引
電文が送信され、ホストより取引結果の電文が受信され
て（ステップ５ＩＯ）、その内容でサブ元帳ファイルが
更新される（ステップ５ｌｌ）。この場合、取引の全部
又は一部が不成立とされる場合もあり得る。

一方、ステップＳ５において、サブ元帳ファイルに顧客
情報が存在しないと判断された場合には、ステップＳ１
２に移行し、第１図に示すリモート更新手段２２ａの動
作が開始される。

ここで、始めに、ステップ５１２において、取引額はリ
スク負担金額以内がどうかが判断される。即ち、取引額
が非常に少額の場合、既に第２図を用いて従来技術で説
明したように、ホストコンピュータとの取引電文の交信
を省略し、直ちに取引を成立させてしまう、この場合、
ステップＳ１５に移行し、取引データをリスク負担ファ
イルに記録する。また、取引額がリスク負担金額以上の
場合には、従来技術で説明した通り、ホストコンピュー
タに対し取引電文を送信し、ホストの元帳ファイルの更
新を実行させる（ステップ５１３）、その後、ホストか
ら取引結果の電文が受信される（ステップ５１４）。

ローカル更新手段２２ｂによってサブ元帳ファイルが・
更新されたステップ３１１の処理の後、あるいはリモー
ト更新手段２２ａによって取引データをリスク負担ファ
イルに記録したステップ５１５の後、又は、ホストから
取引結果電文を受信したステップＳ１４の後、ストアコ
ントローラからＰＯ３端末に対し、取引結果の送信が行
なわれる（ステップ５１６）、これにより、その顧客と
の取引が終了するが、全ての取引が終了したかどうか、
即ち、更に別の取引があるか否かが判断され（ステップ
５１７）、別の取引があればステップＳ３に戻る。

一方、店舗が閉店等し、全ての取引が終了した場合には
、今度は一括更新手段２２ｃ（第１図）が動作を開始し
、先に更新したサブ元帳ファイルをホストコンピュータ
に一括送信する。ホストコンピュータは、このサブ元帳
ファイルを受信すると、ホストコンピュータ側の元帳フ
ァイルをサブ元帳ファイルの内容に従って一括更新する
。また、オンラインによる処理を省略したリスク負担フ
ァイルについても、ホストコンピュータの元帳ファイル
更新のために、これをホストコンピュータに送信する（
ステップＳ　ｌ　９）。ホストコンピュータでは、その
リスク負担ファイルの内容に従って、元帳ファイルの更
新を行なう。

尚、上記一括更新手段２２ｃの動作は、店舗の閉店後で
も良いし、又、オペレータが、店舗の開店中であっても
、適当なタイミングでその動作開始を指示するようにし
ても良い。

ホストコンピュータにおける顧客情報一括抽出手段１２
の動作タイミングについても同様のことがいえる。

即ち、顧客情報一括抽出手段１２は、店舗の開店前に限
らず、例えば、朝一番６午後一番といった一括転送や、
あるいは取引数の少ない店舗に対しては、特定の曜日や
月末０月初め等に一括転送を行なうようにしてもよい、
また、顧客の取引状況を統計データ等に基づいて勘案し
、最適のインターバルで顧客情報の一括転送を行なうよ
うにしてもよい。

このような条件判断や一括転送、一括更新の指示は、先
に第３図において説明したプロセッサ１２とタイマ１７
とにより、自動的に管理することが好ましい。

尚、例えば、ストアコントローラにおけるサブ元帳ファ
イルを格納する磁気ディスク等の容量が大きい場合には
、必要に応じて、元帳ファイル全てを一括転送するよう
にしても差し支えない、この場合には、第６図のステッ
プＳ５において、サブ元帳ファイルに顧客情報が存在し
ないと判断されることはなく、また、第１図のローカル
更新手段２２ｂが取引不成立と判断した場合には、その
場で直ちに取引不成立扱いとするようにすれば、結果的
には第１図に示すリモート更新手段２２ａは不要となる
。

また、ホストコンピュータに対し、複数の店舗のストア
コントローラが接続されているような場合、特定の顧客
に対する顧客情報をそのまま各店舗に転送すると、預金
残高もそのまま各店舗に転送されるので、その顧客が２
以上の店舗を短期間に利用した場合、正規の預金残高を
超えて取引が成立する恐れがある。これを防止するため
、例えば、元帳ファイルにおける預金残高が百万円の場
合、店舗が５店舗おれは、それぞれ預金残高を二十万円
ずつに割り振って、各ストアコントローラのサブ元帳フ
ァイルを作成することが好ましい。

これにより、各店舗当たりの取引限度額は少額となるが
、その顧客は何れの店舗においても自由に取引が可能と
なり、又、各店舗は取引可能金額を超える取引の成立を
防止することができる。また、この金額の割り振りは、
その顧客の使用頻度によって、特定の店舗に高額に割り
振るといった方法も可能である。

尚、上記実施例においては、銀行に設置されたホストコ
ンピュータとデパート等の店舗に設置されたストアコン
トローラとの間を接続して、顧客情報の集中管理を行な
うＰＯＳシステムに本発明を実施した例を説明したが、
ストアコントローラを設けずに、前述ストアコントロー
ラが行なう処理なＰＯ８端末５が行なうこととしてもよ
い。さらに、本発明は、金融機関に設置された現金自動
取引装置や現金自動取引装置を制御するターミナルコン
トローラ（ＴＣ）　、一定のチェーン店における顧客管
理等、各種のシステムに適用が可能である。

（発明の効果） 以上説明した本発明の顧客情報処理システムは、次のよ
うな効果を有する。

■ホストコンピュータが管理する顧客情報の内、使用頻
度の高い顧客情報が処理装置側に移されて、処理装置側
で取引処理が実行されるため、ホストコンピュータと処
理装置間の取引電文の送受信等が減少し、取引処理の迅
速化、高速化が図れる。

■ホストコンピュータが何等かの原因でシステムダウン
したような場合、あるいはホストコンピュータと処理装
置間を結ぶ通信回線がダウンしたような場合でも、全て
の取引が不可能となるような事態を防止することができ
る。

■実質的に、ホストコンピュータの管理すべき顧客情報
が、各処理装置側に移管されて分散処理されるため、万
一ホストコンピュータ側の元帳ファイルに事故が生じて
も、その復旧が容易となる。

■ホストコンピュータと処理装置間の通信が減少し、か
つ、通信時間も短縮されるため、回線盗聴等に対するセ
キュリティーも向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の顧客情報処理システムブロック図、第
２図は従来一般の顧客情報処理システムの構成説明図、
第３図は本発明の装置のハードウェア構成ブロック図、
第４図は元帳ファイル中の顧客情報説明図、第５図は顧
客情報一括抽出手段の動作フローチャート、第６図はス
トアコントローラ側における動作フローチャートである
。 ５・・・ＰＯ３端末、１０・・・ホストコンピュータ、
１１・・・元帳ファイル、 １２・・・顧客情報一括抽出手段、 ２０・・・ストアコントローラ、 ２１・・・サブ元帳ファイル、 ２２ａ・・・リモート更新手段、 ２２ｂ・・・ローカル更新手段、 ２２ｃ・・・顧客情報一括更新手段、 ３０・・・通信回線。 本発明の顧客情報処理システムブロック７第　　ｌ　　
図 本発明の装置のハードウェア構成ブロック７第　　３　
　図 元帳ファイル中の顧客情報 第４図 顧客情報一括抽出手段の動作フローチャート第　　５　
　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、顧客情報を管理するホストコンピュータと、このホ
   ストコンピュータに、通信回線を介して接続された処理
   装置とから成り、 前記ホストコンピュータには、前記顧客情報のうち、使
   用頻度の高い顧客情報を、該当する顧客毎に抽出して、
   所定のタイミングで前記処理装置に一括転送する、顧客
   情報一括抽出手段が設けられ、 前記処理装置には、 前記該当する顧客との取引が成立したとき、前記転送を
   受けた顧客情報を更新するローカル更新手段と、 前記該当する顧客以外の顧客との取引が成立したとき、
   前記ホストコンピュータに管理される顧客情報を、前記
   通信回線を介して更新するリモート更新手段と、 前記転送を受けてから更新した顧客情報を、所定のタイ
   ミングで、前記ホストコンピュータに一括転送する顧客
   情報一括更新手段とが設けられたことを特徴とする顧客
   情報処理システム。 ２、前記ホストコンピュータには、処理装置が複数接続
   され、 同一の顧客に関する顧客情報が、複数の処理装置に一括
   転送される場合、 前記顧客情報一括抽出手段は、 前記顧客情報に含まれる取引可能金額を、処理装置毎に
   割り振ってから、前記一括転送を行なうことを特徴とす
   る請求項１記載の顧客情報処理システム。 ３、前記ローカル更新手段は、 前記転送を受けた顧客情報を参照し、 前記取引可能な金額に所定の付加金額を加算した、取引
   許可金額を設定して、 この取引許可金額の範囲で顧客との取引を成立させるこ
   とを特徴とする請求項２記載の顧客情報処理システム。 ４、前記ホストコンピュータに管理される顧客情報は、
   ＰＯＳシステムにおける、顧客の預金残高情報を含むこ
   とを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項記載の顧
   客情報処理システム。