JP6455863B2 - 受付装置、受付装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

受付装置、受付装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、受付装置、受付装置の制御方法、及びプログラムに関する。
近年、電子マネーの使用が広く普及してきている。電子マネーでは、バリューと呼ばれる金額情報を貨幣価値に対応させ、バリュー残高を増減することにより資金決済を行う。
電子マネーカード100は、ユーザが所持しているICカードであり、内蔵又は装着する汎用ICモジュール25にバリューの残高、汎用ICモジュール25を特定するICモジュールID、電子マネー番号などが記録されている。また、当該汎用ICモジュール25を内蔵又は装着した携帯電話などの携帯端末も存在する。
このようにユーザ側の汎用ICモジュール25でバリューを保持する方式はストアードバリュー型と呼ばれている。
このストアードバリュー型の電子マネーの決済を受け付ける決済端末7は、実店舗や自動販売機などに設置されており、電子マネーカード100や携帯端末の汎用ICモジュール25と近距離の無線通信を行い、汎用ICモジュール25に記憶されたバリュー残高を減額することによりバリューによる決済を実行する。
決済端末7は、電子マネーサーバ2に接続せずに、決済処理をユーザの汎用ICモジュール25との間でローカルに完結させ、取引履歴をログデータとして記録しておき、後ほど、定期、又は不定期にログデータを一括して電子マネーサーバ2に送信する。
このような、ストアードバリュー型電子マネーのシステムでは、予め汎用ICモジュール25にバリュー残高を記憶しており、決済時にこれを減額するため、バリューが不足していると、決済が行えないこととなる。
特開2002−366862号公報
ところで、決済端末7は、POS端末等の上位端末11と当該上位装置による制御のもと、支払装置である汎用ICモジュール25にアクセスする電子マネーモジュール13とから構成されている。
従来、決済時にバリューが不足して決済不能と判断された際、POS端末等の上位装置が動作することにより、通信ネットワークを介して与信が容認されれば、汎用ICモジュール25に記憶されているバリュー残高を増加させる技術が知られている(特許文献1)。
しかし、この特許文献1記載の技術を導入する場合、POS端末等の上位装置が動作することが前提となっており、POS端末等の上位装置の処理手順を大きく変更させることが不可避である。そのため、例えば既に各店舗に設置されている決済端末7にこの技術を導入するには、障害が大きい。
本発明が解決しようとする課題は、POS端末等の上位装置の処理手順を大きく変更させることなく、決済時にバリュー残高不足により決済不能となる可能性を軽減するという点である。
請求項1記載の発明では、支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置からの残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する変更手段と、を具備し、前記通常条件は、前記当初の残度数が前記支払装置に対して予め規定されている閾値以下又は未満の場合に少なくとも該支払装置に対して予め規定されている前記補充度数分だけ補充すると判定される条件であり、前記通常条件を満たす場合に、補充後の残度数が前記加算後の残度数になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する補充手段をさらに具備し、前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答し、前記指示装置から取得されるデータにより特定される当該指示装置の区分に応じて、前記所定の閾値と前記支払装置に対して予め規定されている前記補充度数との少なくともいずれかを上方修正する修正手段をさらに具備した、ことを特徴とする受付装置を提供する。
請求項2記載の発明では、前記修正手段は、前記通常条件の判定時点が所定の時間帯に含まれる場合に限り、前記所定の閾値と前記補充度数との少なくともいずれかを上方修正する、ことを特徴とする請求項1に記載の受付装置を提供する。
請求項3記載の発明では、支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置からの残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する変更手段と、を具備し、前記参照手段は、前記支払度数を用いることができる場合に限り、前記通常条件に代えて、前記当初の残度数が該支払度数に対して不足する場合に少なくとも該不足する度数に相当する前記補充度数分だけ補充が必要と判定される特殊条件を満たすか否かを判定し、前記特殊条件を満たす場合に、前記支払装置に記憶される残度数を少なくとも前記補充度数分だけ増加させる補充手段をさらに具備し、前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答し、前記変更手段は、データを一時的に保持する保持手段に支払度数が記憶されていない場合に限り、前記残度数変更要求に付加される支払度数を該保持手段に保持させるとともに、前記指示装置から前記残度数参照要求を再度受けるため該残度数変更要求に対してエラーを返し、前記参照手段は、前記保持手段に支払度数が記憶されている場合に限り、該支払度数を用いて前記特殊条件を満たすか否かを判定するとともに、該保持手段から支払度数を消去させる、ことを特徴とする受付装置を提供する。
請求項4記載の発明では、決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算し、該加算後の残度数を応答する参照手段と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備したことを特徴とする受付装置を提供する。
請求項5記載の発明では、前記参照手段は、前記残度数参照要求を受けた後に前記通常条件を満たすか否かを判定する、ことを特徴とする請求項4記載の受付装置を提供する。
請求項6記載の発明では、前記通常条件は、前記当初の残度数が前記支払装置に対して予め規定されている閾値以下又は未満の場合に少なくとも該支払装置に対して予め規定されている前記補充度数分だけ補充すると判定される条件であり、前記通常条件を満たす場合に、補充後の残度数が前記加算後の残度数になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する補充手段をさらに具備し、前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答する、ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の受付装置を提供する。
請求項7記載の発明では、前記変更手段により前記支払装置に記憶される残度数が変更された後に、前記当初の残度数に前記補充度数を加算したことを示す入金ログデータと、前記加算後の残度数から前記支払度数を減算したことを示す出金ログデータと、をそれぞれ生成する生成手段をさらに具備した、ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の受付装置を提供する。
請求項8記載の発明では、前記生成される入金ログデータと出金ログデータとを該支払装置にそれぞれ書き込む書込手段をさらに具備した、ことを特徴とする請求項7記載の受付装置を提供する。
請求項9記載の発明では、決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、前記参照手段は、前記支払度数を用いることができる場合に限り、前記通常条件に代えて、前記当初の残度数が該支払度数に対して不足する場合に少なくとも該不足する度数に相当する前記補充度数分だけ補充が必要と判定される特殊条件を満たすか否かを判定し、前記特殊条件を満たす場合に、前記支払装置に記憶される残度数を少なくとも前記補充度数分だけ増加させる補充手段をさらに具備し、前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答する、ことを特徴とする受付装置を提供する。
請求項10記載の発明では、決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、前記参照手段は、前記支払度数を用いることができる場合に限り、前記通常条件に代えて、前記加算後の残度数が該支払度数に対して不足する場合に少なくとも該不足する度数に相当する前記補充度数分だけ補充が必要と判定される特殊条件を満たすか否かを判定し、前記特殊条件を満たす場合に、前記支払装置に記憶される残度数を少なくとも前記補充度数分だけ増加させる補充手段をさらに具備し、前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答する、ことを特徴とする受付装置を提供する。
請求項11記載の発明では、決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、前記参照手段は、前記残度数参照要求を受けた後に前記通常条件を満たすか否かを判定し、且つ前記参照手段は、前記残度数参照要求の内容又はこれに付加されるデータに基づき該残度数参照要求に前記残度数変更要求が続かないと判定される場合に、該残度数参照要求に対して、前記加算後の残度数に代えて、前記支払装置から取得される当初の残度数を応答する、ことを特徴とする受付装置を提供する。
請求項12記載の発明では、決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、前記支払度数が付加された前記残度数変更要求を受けた場合に、補充後の残度数が該支払度数を下回らないように前記支払装置に記憶される残度数を変更する補充手段をさらに具備し、前記変更手段は、支払後の残度数が前記補充後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する、ことを特徴とする受付装置を提供する。
請求項13記載の発明では、決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算し、該加算後の残度数を応答する参照ステップと、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更ステップと、を含む、受付装置の制御方法を提供する。
請求項14記載の発明では、決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算し、該加算後の残度数を応答する参照機能と、前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、電子マネーによる決済の手順においてバリュー残高が十分に残っているか否かを上位端末が判定するステップより前に電子マネーモジュールにより実行される処理の手順そのものを変更することで、POS端末等の上位装置の処理手順を大きく変更することなく、決済時にバリュー残高不足により決済不能となる可能性を軽減させることができる。
本実施形態に係る電子マネーシステムの構成を説明するための図である。 電子マネーカードのハードウェア的な構成を説明するための図である。 電子マネーカードのCPUで電子マネー処理プログラムを実行した場合に形成される電子マネーカードの機能的な構成を模式的に表したブロック図である。 決済端末の構成を説明するための図である。 電子マネーサーバの構成を説明するための図である。 電子マネーサーバの有するユーザDB、オートチャージ設定DBを説明するための図である。 オートチャージの設定画面の一例を示した図である。 電子マネーモジュールが主導して行うオートチャージの処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の処理手順を示したフローチャートである。 オートチャージの条件がタイプB方式であった場合の処理手順を示したフローチャートである。 オートチャージの条件がタイプB方式であった場合の処理手順を示したフローチャートである。 オートチャージの条件がタイプB方式であり、リトライ処理を行った場合の処理手順を示したフローチャートである。 オートチャージの条件がタイプB方式であり、リトライ処理を行った場合の処理手順を示したフローチャートである。 決済を行う状況に応じて、オートチャージの条件の変更を行う場合の処理手順を示したフローチャートである。 上位端末から先に決済金額が送信された場合の処理手順を示したフローチャートである。 上位端末から先に決済金額が送信された場合の処理手順を示したフローチャートである。
(1)実施形態の概要
リアル店舗(不動産店舗などで物理的に営業している実店舗)に設置された決済端末7は、POS端末等の上位端末11と、この上位端末11の制御により、電子マネーカード100に内蔵又は装着された汎用ICモジュール25にアクセスする電子マネーモジュール13により構成されている。決済処理において、上位端末11が、決済金額を取得すると、電子マネーモジュール13に対して、汎用ICモジュール25からバリュー残高を取得するよう要求する。これを受けて、電子マネーモジュール13は、リーダライタ部139を介して、バリュー残高を取得する。このとき、当該汎用ICモジュール25に、オートチャージの条件が設定されている場合は、その条件も取得する。そして、取得したバリュー残高と、オートチャージの条件から、直ちにオートチャージが可能であれば、電子マネーモジュール13主導でオートチャージを実行する。
そして、オートチャージにより増額されたバリュー残高を上位端末11に返す。
上位端末11は、先に取得した決済金額と増額されたバリュー残高を比較して、決済可能か否かを判断する。決済可能であれば、上位端末11は、決済金額を電子マネーモジュール13に送信し、汎用ICモジュール25のバリュー残高を決済金額分減額することにより、決済を行うよう要求する。これを受けて、電子マネーモジュール13は、汎用ICモジュール25にアクセスし、バリュー残高を減額することで決済処理を行う。
この処理によれば、一連の決済手続において、上位端末11における決済可能か否かの判断が、オートチャージ後の増額されたバリュー残高に基づいて行われるため、バリュー残高不足で決済不能となる可能性が減少する。また、上位端末11の処理手順を変更する必要がないため、各リアル店舗への導入を行いやすい。
また、汎用ICモジュール25から取得したオートチャージの条件が、決済金額に依存するもの(例えば、決済金額をオートチャージする)であった場合、電子マネーモジュール13は、バリュー残高として仮のバリュー残高(例えば、各電子マネーで規定されているチャージの限度額)を上位端末11に返す。そして、決済許可と決済金額の送信を受け、決済金額に基づくオートチャージを行った後、決済処理を行うようにするようにしてもよい。こうすることで、確実に、バリュー残高不足で決済不能となることを回避できる。また、上位端末11の処理手順を変更する必要もない。
(2)実施形態の詳細
図1は、第1の実施形態に係る電子マネーシステム1のネットワーク構成を説明するための図である。
電子マネーシステム1は、電子マネーサーバ2、リアル店舗に設置された決済端末7、通信回線8、クレジット会社サーバ300並びに汎用ICモジュール25を搭載した電子マネーカード100などを用いて構成されている。
電子マネーサーバ2は、バリューによる貨幣価値の移動を管理するサーバである。ここで、バリューとは、貨幣価値に対応させた電子情報であり、電子マネーシステム1は、バリューの残高(以下、バリュー残高)を増減することにより貨幣価値を移動させる。
そして、電子マネーシステム1の事業体は、バリューの移動に対応させて実際の貨幣を移動させることによりバリューと実際の貨幣の移動を対応させる。
電子マネーサーバ2は、各汎用ICモジュール25に対応づけてバリュー残高を記憶している。
両者は、常に同期を取って、同一の値であることが望ましい。しかし、現実には電子マネーサーバ2とリアルタイムで接続できない、非同期に決済を行う決済端末も多数存在する。そのため、生成したログデータを後にバッチ処理で電子マネーサーバ2に送り、事後的に同期を取るようにしている。
この実施形態では、電子マネーカード100(又は携帯端末)側でバリューを管理するストアードバリュー型の電子マネーシステムについて説明するが、電子マネーサーバ2の側でバリューを管理するサーバ管理型電子マネーも存在している。
電子マネーカード100は、汎用ICモジュール25を内蔵又は装着しており、これに電子マネー番号とバリュー残高を記憶している。この汎用ICモジュール25と決済端末7のリーダライタ部139とを近接させることで、近距離無線通信を行い、データの送受信が可能となっている。
また、この電子マネーカード100と同様に、汎用ICモジュール25を内蔵又は装着した、例えば、スマートフォン、携帯電話、ゲーム機、タブレット型コンピュータなどで構成された携帯端末も広く使用されている。この携帯端末は、インターネットに接続する機能と、汎用ICモジュール25により、決済端末7と近距離無線通信により接続する機能とを備えている。
決済端末7は、例えば、ネットワーク設備の不便なリアル店舗の会計カウンタや自動販売機などに設置されており、電子マネーカード100(又は携帯端末)と近距離無線通信を行う機能を備えている。
決済端末7は、電子マネーカード100と近距離無線通信を行って、バリュー残高により決済を行う。決済端末7は、通常は電子マネーサーバ2と接続しておらず、電子マネーカード100との決済内容を一時的にログデータとして記憶しておく。
そして、決済端末7は、1日に一回程度、通信回線8を用いて電子マネーサーバ2に接続し、電子マネーサーバ2にログデータを送信する。ネットワーク通信設備がない環境では、ログデータを記録した記録媒体を担当者が手動で収集する場合もある。
なお、決済端末には、通信回線8を介して電子マネーサーバ2と常時接続し、決済時にリアルタイムで電子マネーサーバ2とオンライン通信する同期決済端末も使用されている。
この決済端末7は、上位端末11、電子マネーモジュール13及びリーダライタ部139により構成されている。
上位端末11は、POSレジ、改札機に相当し、決済金額を取得する、電子マネーモジュール13に電子マネーカード100(又は携帯端末)の汎用ICモジュール25からバリュー残高を取得させる、取得した決済金額とバリュー残高を比較して決済の可否を判定する、判定の結果決済可の場合、電子マネーモジュール13に汎用ICモジュール25のバリュー残高を減額させる、判定の結果決済不可の場合、その旨をユーザに通知するといった処理を行う。
この上位端末11における処理手順に変更をもたらそうとすると、この上位端末11のファームウェアや各店舗の会計オペレーションをも変更する必要が生じる場合があるため、可能な限りこの上位端末11における処理手順は変更しないことが望ましい。
この上位端末11は、決済端末7の中で指示装置として機能している。
電子マネーモジュール13は、電子マネーカード100(又は携帯端末)からの決済を受け付ける受付装置であり、上位端末11からの指示に基づき、リーダライタ部139を介して電子マネーカード100(又は携帯端末)の汎用ICモジュール25からバリュー残高を取得し、決済を行う場合、バリュー残高を減額させるといった処理を行う。
また、上位端末11からの指示によらず、独自に後述するオートチャージの処理を行う。
この電子マネーモジュール13は、他の処理に影響を大きく与えず、比較的容易に処理手順を変更することができる。
すなわち、電子マネーモジュール13は、処理を行う機能毎にプログラムが別個となっている。そのため、特定の機能を実現するプログラムを変更しても他の機能への影響がない。
また、各機能は、上位端末11からAPI(Applicaton Programing Interface)により、呼び出されることにより、当該機能を実現している。そのため、呼び出される側の機能を変更しても、呼び出す側(上位端末11)への影響がない。
よって、電子マネーモジュール13は、大きな障害なしに、処理手順を変更することができる。
この電子マネーモジュール13は、決済端末7において受付装置として機能している。
通信回線8は、電子マネーサーバ2と決済端末7を接続する回線である。通信回線8として専用回線を用いることもできるし、インターネット3などの汎用の回線を用いてもよい。
クレジット会社サーバ300は、クレジット会社がクレジットカードによる支払を管理するためのサーバである。このクレジット会社サーバ300は、電子マネーモジュール13が汎用ICモジュール25にオートチャージした場合、電子マネーサーバ2を介してその代金をユーザのクレジットカード番号にて決済する。
図2は、電子マネーカード100のハードウェア的な構成の一例を示したブロック図である。
電子マネーカード100は、CPU(Central Processing Unit)121、高周波回路122、アンテナ126、ROM(Read Only Memory)123、RAM(Random Access Memory)124、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)125などを備えている。
これらの素子は、汎用ICモジュール25上に形成されており、この汎用ICモジュール25は、貨幣価値(バリュー)の残高(バリュー残高)を記憶した支払装置として機能している。
ただし、アンテナ126は、電子マネーカード100内部の外縁部付近、又は電子マネーカード100の対角線を軸とする楕円曲線上に張り巡らされた空中線により構成され、端部が汎用ICモジュール25に接続されている。
CPU121は、ROM123やEEPROM125に記憶されている各種プログラムに従って情報処理を行う中央処理装置であり、決済処理、チャージなど、記憶されているバリュー残高の金額を変更する金額変更処理を行う。
CPU121は、高周波回路122、アンテナ126を介して、決済端末7のリーダライタ部139と近距離の無線通信を行うことができる。
アンテナ126は、決済端末7のリーダライタ部139に内蔵されたアンテナと電波による送受信を行うためのアンテナであり、各種情報の送受信を行うほか、リーダライタ部139からの電波により汎用ICモジュール25を駆動するための電力を発電する。
高周波回路122は、リーダライタ部139からアンテナ126に送信されてきた高周波をデジタル信号に変換してCPU121に出力したり、逆にCPU121が出力したデジタル信号を高周波に変換してアンテナ126からリーダライタ部139に送出したりする。
RAM124は、CPU121が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する随時書き込み読み出し可能なメモリである。
本実施の形態では、CPU121が金額変更処理を行う際に、一時的な記憶領域として使用される。
ROM123は、電子マネーカード100を機能させるための基本的なプログラムやパラメータ、データなどを記憶した読み出し専用メモリである。
EEPROM125は、情報の書込消去が可能なROMである。EEPROM125に記憶してある情報は、電子マネーカード100への電力の供給が無い場合でも保たれる。
EEPROM125には、電子マネーカード100に電子マネーカードとしての機能を発揮させるための電子マネー処理プログラムが記憶されているほか、バリュー残高やログデータ、汎用ICモジュール25を識別するID情報である電子マネー番号などの各種データを格納する電子マネー記憶部129が形成されている。
この電子マネー記憶部129には、電子マネー番号、バリュー残高、オートチャージの条件、コマンド群及びログデータなどが記憶されている。オートチャージの条件については、後述する。
図3は、電子マネーカード100のCPU121で電子マネー処理プログラムを実行した場合に形成される電子マネーカード100の機能的な構成を模式的に表したブロック図である。
EEPROM125に形成された電子マネー記憶部129には、電子マネー番号、バリュー残高、オートチャージの条件、コマンド群、ログデータなどを記憶している。
バリュー残高は、現在記憶しているバリューの残高であり、電子マネーカード100は、このバリュー残高を減額することにより決済処理を行うことができる。
このように、電子マネー記憶部129は、貨幣価値の金額を電子データ(バリュー)として残高を記憶する機能を有している。
ログデータは、決済端末7や電子マネーサーバ2と通信を行った処理内容を記録したデータであり、処理した日時分秒、チャージ金額、決済金額、処理した決済端末7のID情報である端末IDなどから構成されている。
端末通信部127は、アンテナ126や高周波回路122などを用いて構成され、決済端末7のリーダライタ部139から金額変更情報やその他のコマンドなどを受信してバリュー処理部128に入力するなど、決済端末7とバリュー処理部128の通信を仲介する。
バリュー処理部128は、各種コマンドを実行する情報処理部である。
コマンドには、金額変更情報、ID参照コマンド、残高参照コマンドなどがある。
金額変更情報は、バリュー処理部128に金額変更処理を行わせるコマンドである。
バリュー処理部128は、金額変更処理を実行すると、金額変更情報で指定された金額分だけバリュー残高を増減させ、決済端末7に対して完了応答(決済処理の場合は決済完了通知の送信、チャージの場合はチャージ完了通知の送信)を行い、更にログデータの作成を行う。
このように、バリュー処理部128は、決済端末7から受信した金額変更情報を用いて電子マネー記憶部129に記憶した金額に対して金額変更処理を行い、金額変更処理が完了した旨の応答を行う機能を有している。
ところで、金額変更情報は、例えば、加算コマンド、減算コマンド、上書きコマンドなどを用いて構成することができる。
加算コマンドは、バリュー残高を加算コマンドに付随するパラメータで指定される金額分だけ増額させるコマンドである。
一方、減算コマンドは、バリュー残高を減算コマンドに付随するパラメータで指定される金額分だけ減額させるコマンドである。
例えば、バリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合、決済端末7は、1000円を減額する減算コマンドを生成して電子マネーカード100に送信する。
電子マネーカード100では、バリュー処理部128がこの減算コマンドを実行して、バリュー残高を5000円−1000円=4000円に更新する。加算コマンドの場合も同様である。
上書きコマンドは、バリュー残高を上書きコマンドに付随するパラメータで指定される金額で上書きさせるコマンドである。
金額変更情報として上書きコマンドを使用する場合は、決済端末7が決済・チャージ後のバリュー残高を計算し、この金額でバリュー処理部128に電子マネー記憶部129のバリュー残高を上書きさせる。
例えば、バリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合を考える。
決済端末7は、電子マネーカード100から現在のバリュー残高5000円を読み取り、決済後の残高5000円−1000円=4000円を計算する。
そして、決済端末7は、バリュー残高を4000円に上書きさせる上書きコマンドを生成して電子マネーカード100に送信する。
電子マネーカード100では、バリュー処理部128がこの上書きコマンドを実行してバリュー残高を4000円に更新する。
金額変更情報は、加算コマンドと減算コマンドによって構成してもよいし、チャージの場合は上書きコマンドを用い、決済の場合は減算コマンドを用いて構成してもよいし、チャージの場合は加算コマンドを用い、減算の場合は上書きコマンドを用いて構成してもよいし、あるいは、チャージ、決済のいずれも上書きコマンドを用いるように構成してもよい。
ID参照コマンドは、バリュー処理部128に電子マネー番号を読み出させるコマンドであり、バリュー処理部128は、ID参照コマンドが入力されると、電子マネー記憶部129から電子マネー番号を読み出して出力する。
残高参照コマンドは、バリュー処理部128にバリュー残高を読み出させるコマンドであり、バリュー処理部128は残高参照コマンドが入力されると電子マネー記憶部129からバリュー残高を読み出して出力する。
以上、電子マネーカード100の構成について説明したが、電子マネーカード100に組み込んだ汎用ICモジュール25と同様の汎用ICモジュールを携帯電話やその他の携帯端末に搭載したものも一般に広く用いられている。これら携帯端末は、電子マネーカード100と同様に決済端末7を用いて決済処理やチャージを行うことができる。
図4は、決済端末7のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
決済端末7は、CPU131、ROM133、RAM134、通信制御部135、記憶部136、入力部137、出力部138、リーダライタ部139などがバスラインで接続されて構成されており、決済処理装置としての機能を有している。
CPU131は、所定のプログラムに従って情報処理を行うほか、決済端末7全体の制御などを行う。本実施の形態では、CPU131は、金額変更情報を電子マネーカード100に送信して、電子マネーカード100に金額変更処理を行わせる。
ROM133は、決済端末7を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどを記憶した読み出し専用メモリである。
RAM134は、CPU131のワーキングメモリを提供したり、記憶部136に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする随時書き込み読み出し可能なメモリである。
通信制御部135は、ネットワークを介して決済端末7を電子マネーサーバ2に接続する接続装置である。
入力部137は、決済端末7が店舗に設置されたものである場合、例えば、キーボード、バーコードリーダなどの入力装置を備えており、操作担当者が商品コードや決済金額やチャージ金額などを入力できるようになっている。
また、決済端末7が、通過ゲートに設置されたものである場合、入力部137は、例えば、通過ゲートの制御装置に接続されており、通過ゲートの制御装置から決済金額の入力を受け付けるようになっている。
出力部138は、決済端末7が店舗に設置されたものである場合、例えば、液晶表示装置、プリンタ、音声出力装置などに接続されており、顧客や加盟店の操作担当者に情報を提示するようになっている。例えば、決済が完了した場合、決済不能な場合に決められた音を出し、ユーザに決済の結果を知らせる。
また、決済端末7が、通過ゲートに設置されたものである場合、例えば、出力部138はゲート扉を駆動する駆動装置や、通過ゲートに設置された警告灯や音声出力装置などに接続されており、ゲート扉を開閉したり、ゲート扉の開閉に同期して警告灯を点滅させたり警告音を発生させたりする。
リーダライタ部139は、アンテナを内蔵しており、電子マネーカード100(又は携帯端末)の汎用ICモジュール25と無線通信を行う。
決済端末7が、店舗に設置されるものである場合、リーダライタ部139は、キャッシュレジスタ近辺に設置され、ユーザが商品の決済時に、電子マネーカード100をリーダライタ部139に近接させることができるようになっている。
また、決済端末7が、通過ゲートに設置されるものである場合、リーダライタ部139は、通過ゲート上面の、ゲート扉よりも手前側に設置され、ユーザが通過ゲートを通過する際に、電子マネーカード100をリーダライタ部139に近接させることができるようになっている。
記憶部136は、例えばハードディスクやその他の記憶媒体と、これらを駆動する駆動装置から構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部142、データを格納したデータ格納部144などから構成されている。
プログラム格納部142には、決済端末7を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、電子マネーカード100に金額変更処理を行わせたり、不足金額を電子マネーサーバ2にチャージさせたりするためのプログラムなどが記憶されている。
データ格納部144には、決済端末7のID情報である端末IDや、電子マネーカード100との取引履歴であるログデータなどを記憶している。このログデータは、CPU131が行うバッチ処理にて電子マネーサーバ2に送信される。
図5は、電子マネーサーバ2の構成を説明するための図である。
電子マネーサーバ2は、CPU31、ROM32、RAM33、通信制御部34、記憶部35などがバスライン36によって接続している。
CPU31は、ROM32や記憶部35に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や電子マネーサーバ2全体の制御を行う。
決済端末7での決済では、電子マネーサーバ2は、決済端末7がバリュー残高を更新したログデータを後ほど決済端末7から受信して処理する。
なお、電子マネーサーバ2とオンラインで接続できる決済端末の場合、通信しながらバリュー残高をリアルタイムで更新することによりバリューによる決済処理を行うことができる。
ROM32は、読み取り専用のメモリであって、電子マネーサーバ2が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。
RAM33は、読み書きが可能なメモリであって、CPU31が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
通信制御部34は、電子マネーサーバ2が通信回線8を介して決済端末7と通信したり、インターネット3を介して携帯端末と通信したりすることもできる。
記憶部35は、例えば、大容量のハードディスクで構成されており、CPU31がバリューによる決済処理を行ったり、チャージを行うための電子マネー管理プログラムやその他のプログラム、ユーザのバリュー残高を管理したり、チャージの履歴を管理するユーザDB(データベース)、オートチャージ設定DB、加盟店のバリュー決済を管理する加盟店DB、各決済処理を記録したログデータを格納するログデータDBなどを記録している。
なお、この図5の例では、単一の電子マネーサーバ2を説明したが、この電子マネーサーバ2が、機能を分散することにより複数のサーバから構成されるようにしてもよい。
次に、図6の各図を用いて電子マネーサーバ2の有するデータベースについて説明する。
図6(1)は、ユーザDBの論理的な構成を説明するための図である。
本実施形態では、ユーザIDに対応して、電子マネー番号が記憶されている。図示しないが汎用ICモジュール25の認証データなどの項目も記憶されている。
項目「ユーザID」は、ユーザの識別情報である。
項目「電子マネー番号」は、バリュー残高を他のユーザのバリュー残高から識別するための口座番号である。
項目「バリュー残高の管理値」は、項目「電子マネー番号」で特定される口座のバリュー残高である。このバリュー残高は、ログデータをバッチ処理で受信して更新する。
項目「オートチャージの設定」は、決済端末7の電子マネーモジュール13の主導によるオートチャージの設定を行っているか否かを登録する項目である。
「氏名」、「住所」、「生年月日」、「電話番号」、「メールアドレス」の項目は、各々ユーザを特定するための情報である。これらの全ての事項が必須登録項目でなく、場合によっては、設けなくともよい。
図6(2)は、オートチャージ設定DBの論理的な構成を説明するための図である。
オートチャージ設定DBは、「電子マネー番号」、「オートチャージの条件」、「オートチャージの条件変更」、「クレジットカード番号(金融機関の口座番号)」、「日額限度」、「月額限度」、その他の項目から構成されている。
項目「電子マネー番号」は、ユーザDBに登録されているユーザを検索するキーとなる。
項目「オートチャージの条件」は、どのような条件下でどれだけの金額をチャージするかを設定する項目である。
例えば、「バリュー残高がX円以下になったらY円チャージ」である。具体的には、「バリュー残高が1000円以下になったら5000円チャージする」である。本実施形態では、このような方式をタイプA方式と呼ぶ。
他のオートチャージの条件として、「当該決済に必要な金額をチャージする」である。具体的には、「決済金額が1500円であり、バリュー残高が900円の場合、600円チャージする」である。本実施形態では、このような方式をタイプB方式と呼ぶ。
「オートチャージの条件変更」は、特定の条件の場合、前記したオートチャージの条件を変更する項目である。
例えば、タイプA方式で「バリュー残高が1000円以下になったら5000円チャージする」と設定した場合において、「列車の改札を通過した場合又は、現時刻が午前7時から午前9時30分のラッシュアワーの時間帯のみバリュー残高が2000円以下になったら5000円チャージ」とする。この場合、通常時は決済直前の残高が1000円を下回らない設定となっているが、特定の場所、時間帯には決済直前の残高が2000円を下回らないことが保証される。
このように、電子マネーカード100の使用場所、使用時間帯によりオートチャージの条件を変更可能とすることにより、残高不足のために決済不能と判定される可能性がさらに軽減される。特に、交通機関の改札や運賃支払機など、改札がストップする可能性がさらに軽減される。その結果、円滑な人の流れを妨げる要因を可能な限り排除することができる。
「クレジットカード番号(金融機関の口座番号)」は、チャージ原資の調達先を示す項目である。そのため、場合によっては、「銀行の口座番号」や「電話料金を請求する電話会社が決定したID」の場合もある。
また、複数の決済手段(クレジットカード、預貯金口座など)を用いる場合は、決済手順を記憶することもできる。
銀行口座からの引落の場合、当該ユーザと銀行との間で、電子マネーサーバ2からの請求に対して引落を行う旨の契約がなされることが前提である。
「日額限度」、「月額限度」は、任意的設定項目である。ユーザから設定の要求があった場合、項目に記録する。この限度を設定しておくことで、電子マネーカード100を紛失した場合に、不正使用による損害をその限度額内に止めることができる。
日額限度額は、チャージによる1日当たりのチャージ合計値の上限値である。
月額限度額は、チャージによる1ヶ月当たりのチャージ合計値の上限値である。また、1日当たりの限度回数、1ヶ月当たりの限度回数を設定するように構成してもよい。
ここで、チャージ原資を電話料金に合算する場合を説明する。
携帯端末が電話機能を備えており、ユーザが携帯電話会社と契約を結んでいる場合、チャージ金額を電話料金と合算してユーザに請求することも可能である。
この手法は、例えば、デジタルコンテンツの購入代金を電話料金と合算する場合と同様である。
この場合、電子マネーサーバ2は、クレジット会社サーバ300の代わりに携帯電話事業者のサーバにアクセスし、チャージ予約で設定された金額の徴収を依頼する。このとき、携帯電話事業者から予め通知されていたIDも通知するようにする。
図7は、オートチャージの設定を行う際、表示されるオートチャージの設定画面を示した図である。
電子マネーカード100の汎用ICモジュール25に記憶されたバリュー残高を増加させる処理をチャージと呼ぶ。このチャージは、リアル店舗で貨幣と交換で行うチャージと電子マネーカードを使用した際、一定の要件に該当した場合、自動的に行うオートチャージがある。
まず、リアル店舗でのチャージについて説明する。
このチャージを行うのは、前提として、チャージを行うバリューに相当する貨幣を決済端末7を操作する店員が受け取っていることである。そして、チャージ処理を行う際、汎用ICモジュール25は、近距離通信制御部を介して決済端末7からバリュー残高を更新(増額)するようにとの要求を受けて、バリュー残高を更新(増額)する。
その後、汎用ICモジュール25は、バリュー残高を更新した旨を決済端末7に通知する。
一方、オートチャージは、事前に各電子マネーカード100の汎用ICモジュール25に設定してあることが前提となる。
この設定は、例えば、非接触型リーダライタを有するPC(パーソナルコンピュータ)を介して、当該電子マネーカード100と電子マネーサーバ2を接続することで行うことができる。また、リーダライタ機能を有する携帯端末を介して当該電子マネーカード100と電子マネーサーバ2を接続することで行うこともできる。この場合は、どこに居ても処理が可能である。
さらに、所定の店舗において、店員(オペレータ)が操作する画面において、希望する設定をユーザが画面をタッチすることにより行うこともできる。
本実施形態に係る電子マネーサーバ2からのチャージは、電子マネーサーバ2に事前にユーザ登録をしておくことが前提である。店頭での現金(貨幣)に基づくチャージと異なり、チャージの原資をどのように調達するのかを予め明らかにしておく必要があるからである。
この図7に示した画面の例は、例えば、ユーザ自宅にある非接触型リーダライタを有するPC(パーソナルコンピュータ)の画面に表示されたものである。
まず、「オートチャージの設定」画面では、「1.オートチャージ資金の調達先を設定してください」との表示の下に、「クレジットカード」、「銀行口座引落」、「電話料金に合算」が表示されている。
これ以外に原資を確保する方法があれば、それも表示する。そして、この中からユーザの選択を受け付ける。この中から複数を選択させて、優先順位を設定するようにしてもよい。なお、クレジットカードが選択された場合、この後クレジット会社とクレジットカード番号が要求される。銀行口座引落を選択した場合は、銀行名と口座番号が、電話料金に合算を選択した場合は、電話会社と電話番号が要求される。
また、後日、電子マネー運営会社などから、正式な契約書に押印を要求される場合もある。
次に、「2.1回のチャージ金額を設定してください」が表示される。これは、タイプA方式の場合に必須の設定事項である。
この欄(以下の「3.」や「6.」も同様)はドロップダウンメニューとなっており、ユーザがそれぞれ、金額を選択するようになっている。なお、ユーザが任意の金額を入力するように構成することもできる。
次に、「3.チャージを開始するバリュー残高の下限値を設定してください」が表示される。これもタイプA方式の場合に必須の設定事項である。「2.」及び「3.」を設定することで、「X円以下(未満)になったらY円チャージ」との希望するオートチャージのやり方が設定される。
次に、「4.決済の状況に応じて、2.3.で設定した条件を変更可とすることに同意する」が表示される。
この設定をしておくことで、可能な限り「決済不可」を避けたい場所、事前に多めの支払があることが予想されるような場面において、バリュー残高不足で決済不可となる可能性をさらに軽減することができる。
「同意する」500をクリックすると、詳細な設定画面に移行する。一方、「同意しない」502をクリックすると、この設定はスキップされる。
次に、「5.決済金額に応じたチャージ金額に設定してください(設定した場合、上記2.〜4.の設定はクリアされます)」が表示される。
これは、タイプB方式の設定である。この例では、タイプA方式とタイプB方式は両立させないこととしているので、タイプB方式を選択すると自動的にタイプA方式の設定はキャンセルされる。
但し、タイプA方式とタイプB方式を併存させるようにすることもできる。例えば、決済端末7毎に優先するタイプを設定しておいて、当該決済端末7が設定されている方のタイプを優先的に選択するようにしてもよい。
「設定する」504をクリックすると、詳細な設定画面に移行する。一方、「設定しない」506をクリックすると、この設定はスキップされる。
次に、「6.所定の期間内のチャージ金額の上限を設定する場合は設定してください」が表示される。これは任意の設定事項である。例えば、1日、10,000円、又は1月、50,000円と設定することができる。
この設定をしておくことで、電子マネーカード100を紛失したとしても、次々とチャージをされて被害が拡大することを防止することができる。
設定ボタン508は、ユーザが選択した内容を確定したことを通知するためのボタンであり、設定ボタン508が選択されると、決済端末7は、リーダライタ部139を介してその内容を電子マネーカード100の汎用ICモジュール25(電子マネー記憶部129)に記憶させる。一方、通信回線を介して電子マネーサーバ2に送信し、オートチャージ設定DBに記録する。
戻るボタン510は、オートチャージ設定画面を表示する前に表示していた画面に戻るためのボタンである。
なお、オートチャージには、携帯端末の通信機能を用いて、電子マネーサーバ2に直接アクセスして、電子マネーサーバ2から、金額変更(増額)情報を携帯端末が受信し、汎用ICモジュール25のバリュー残高を更新(増額)することにより行う方法もある。
このようなオートチャージを設定しておくことで、決済時に、バリュー残高不足で決済ができないということを防止することができる。
図8は、決済端末7の電子マネーモジュール13が主導して行うオートチャージの手順を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、電子マネーカード100(又は携帯端末)の汎用ICモジュール25のCPU121、決済端末7のCPU131が、それぞれ、電子マネー処理用のアプリケーションプログラム、電子マネーモジュール用のプログラムに従って行うものである。
なお、ここで説明する例では、電子マネーカード100の汎用ICモジュール25と電子マネーモジュール13とが、リーダライタ部139を介して、データの送受信可能に接続されている。
まず、電子マネーモジュール13が、電子マネーカード100の汎用ICモジュール25にアクセスし、電子マネー記憶部129に記憶されているオートチャージの条件の送信を要求する(ステップ40)。
これに対して、汎用ICモジュール25は、電子マネー記憶部129に記憶されているオートチャージの条件、電子マネー番号及びクレジットカードの番号を送信する(ステップ50)。
ここに示す例では、クレジットカード会社から与信を受けることで、オートチャージを行う。なお、ここで、クレジットカード番号を送信せずに、後に電子マネー番号に紐付けて、電子マネーサーバ2のオートチャージ設定DBに登録されているクレジットカード番号に基づいて、クレジットカード会社に請求するようにしてもよい。
ここで、送信されてきたオートチャージの条件は、前述したタイプA方式の「バリュー残高がX円以下ならY円チャージ」というものであったとする。具体的には、「バリュー残高が1000円以下なら5000円チャージ」であったとする。
次に、電子マネーモジュール13は、汎用ICモジュール25にバリュー残高の送信を要求し(ステップ60)、汎用ICモジュール25は、当該時点でのバリュー残高を電子マネーモジュール13に返送する(ステップ70)。
ここで、電子マネーモジュール13は、ステップ40で取得したオートチャージの条件と、ステップ70で取得したバリュー残高を用いて、オートチャージの条件に合致しているか否かを判断する(ステップ80)。
ここで、取得したバリュー残高が800円であったとする。バリュー残高が1000円以下なので、設定されているオートチャージの条件に合致することとなる(ステップ80;Y)。なお、電子マネーモジュール13が主導して行うオートチャージを行う場合、クレジットカードの有効期限チェック、ネガリストチェック等が後に電子マネーサーバ2にて行われるため、ここで、チェックを行うようにしてもよい。また、一定時間内にN回(Nは適当な自然数)以上オートチャージが行われた場合、オートチャージ不可とするようにしてもよい。
そこで、電子マネーモジュール13は、オートチャージを行うための金額変更情報を生成し、汎用ICモジュール25に送信する(ステップ90)。この例では、バリュー残高を5000円増額する金額変更情報を送信する。一方、オートチャージの条件に合致しない場合(ステップ80;N)、例えば、バリュー残高が1500円だった場合、オートチャージを行わず、処理を終了する。
この金額変更情報の送信を受けて、汎用ICモジュール25は、金額変更処理(オートチャージ)を実行し、バリュー残高を5000円分増額させる処理を実行する(ステップ100)。そして、この処理が完了した後、金額変更(オートチャージ)完了情報を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ110)。
ここで、金額変更情報を構成するコマンド群について説明する。このコマンド群の一例としては、チャージ金額を示すデータ、現在の残高を取得するコマンド、残高を「現在の残高+チャージ金額」に書き換えるコマンド(上書き又は加算)、書換確認コマンド、ログデータ書込コマンドである。
その後、電子マネーモジュール13は、オートチャージログデータを生成する(ステップ600)。
この生成したオートチャージログデータは、都度上位端末11へ送信するようにしてもよいし、電子マネーモジュール13側で記録しておき、後に処理するようにしてもよい。
上位端末11は、所定の時期に、通信回線8を介して、バッチ処理で電子マネーサーバ2にオートチャージログデータを送信する。
これを受けて、電子マネーサーバ2は、クレジットカード番号で特定されるカード会社に付与した与信の回収を依頼する。
なお、この例では、ステップ50でオートチャージの条件を取得した後に、ステップ70でバリュー残高を取得するようにしたが、この処理を逆にして、先にバリュー残高を取得するようにしてもよい。
この図8に示すフローチャートから明らかなように、電子マネーモジュール13は、上位端末11からの指示なしで、独自にオートチャージを行う。
次に、図9から図14のフローチャートを参照して、本実施形態の処理手順を説明する。
まず、汎用ICモジュール25に設定されているオートチャージには、タイプA方式とタイプB方式の2種類のタイプがあるものとする。
タイプA方式は、決済金額に依存せずに、独自にオートチャージの条件と金額を規定するタイプである。図8に示した「バリュー残高がX円以下ならY円チャージ」というものである。このタイプA方式のオートチャージでは、図8に示したように、電子マネーモジュール13は、決済金額とは無関係に、決済処理の前に、予め設定された条件に基づいてオートチャージを行う。したがって、決済処理が行われる時点で、バリュー残高が常に、オートチャージの条件判定に利用されるX円以上となっていることが保証されることになる。
タイプB方式は、上位端末11から取得した決済金額に応じてオートチャージの要否を判定するとともに、オートチャージが必要と判定された場合はオートチャージの金額を動的に決定するタイプである。このタイプB方式では、決済処理の時点でバリュー残高が決済金額以上になるように必要な金額分を事前にオートチャージしておくので、バリュー残高不足で決済不能となることがない。
まず、オペレータ(店員)が、リアル店舗に設置された決済端末7を操作して、上位端末11が、決済金額を取得する(ステップ10)。そして、ユーザ(買い物客)が、電子マネーでの決済を希望した場合、オペレータ(店員)の操作に応じて、上位端末11は、電子マネーによる決済に移行する(ステップ15;Y)。なお、電子マネーによる決済に移行しない場合(ステップ15;N)、店頭において貨幣又はその他の決済方法による決済が行われる。
そして、上位端末11は、電子マネーモジュール13にバリュー残高要求を送信する(ステップ20)。このとき、上位端末11は、汎用ICモジュール25の状態情報取得の指示も出す。
この上位端末11からの指示を受けて、電子マネーモジュール13は、まず、汎用ICモジュール25に当該汎用ICモジュール25の状態情報取得要求を送信する(ステップ30)。ここで、状態情報とは、ネガティブフラグ、前回取引で書き込みエラーが発生しているか否かを示すフラグなどである。これらの情報は、後に上位端末11に送られ、上位端末11が、電子マネーによる決済を行うか否かの判断に用いられる。そのため、上位端末11から状態情報取得の指示を受けた際、電子マネーモジュール13が、オートチャージを行うことも可能である。
次に、汎用ICモジュール25が状態情報を送信すると(ステップ35)、電子マネーモジュール13は、汎用ICモジュール25にアクセスし、電子マネー記憶部129に記憶されているオートチャージの条件の送信を要求する(ステップ40)。
これに対して、汎用ICモジュール25は、電子マネー記憶部129に記憶されているオートチャージの条件、電子マネー番号及びクレジットカードの番号を送信する(ステップ50)。
なお、汎用ICモジュール25の状態情報取得要求送信とオートチャージの条件要求送信を1の処理として一体に行うようにしてもよい。
次に、電子マネーモジュール13は、汎用ICモジュール25にバリュー残高の送信を要求し(ステップ60)、汎用ICモジュール25は、当該時点でのバリュー残高を電子マネーモジュール13に返送する(ステップ70)。
ここで、電子マネーモジュール13は、ステップ50で取得したオートチャージの条件が、タイプA方式かタイプB方式か、或いはどちらも設定されていないかを判断する(ステップ82)。
この判断によりタイプB方式のオートチャージであった場合は、図11のステップ210へ進む。また、オートチャージの条件が設定されていない場合(どちらでもない)、又はタイプA方式のオートチャージの条件を満たしていない場合、ステップ120へ進む。
そして、オートチャージの条件がタイプA方式で、その規定する条件に合致していた場合、図8のステップ90からステップ110と同様に、電子マネーモジュール13は、オートチャージを行うための金額変更情報を生成し、汎用ICモジュール25に送信し(ステップ90)、この金額変更情報の送信を受けて、汎用ICモジュール25は、金額変更処理(オートチャージ)を実行し、バリュー残高を増額させる処理を実行する(ステップ100)。そして、この処理が完了した後、金額変更(オートチャージ)完了情報を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ110)。
その後、電子マネーモジュール13は、バリュー残高を上位端末11に送信する(ステップ120)。オートチャージを行わなかったときは、ステップ70で取得したバリュー残高をそのまま送信する。オートチャージを行ったときは、オートチャージ後のバリュー残高、すなわち、増額されたバリュー残高を送信する。このとき、ステップ35で受信した当該汎用ICモジュールの状態情報も送信する。
このバリュー残高の送信を受けた上位端末11は、ステップ10で取得した決済金額と、このバリュー残高を比較する(ステップ130)。
その結果、バリュー残高が決済金額に満たない場合(ステップ130;N)、電子マネーによる決済ができないので、その旨をユーザに報知して(ステップ190)、処理を終了する。
一方、電子マネーによる決済が可能な場合(ステップ130;Y)、上位端末11は、ステップ10で取得した決済金額を電子マネーモジュール13へ送信する(ステップ140)。
この決済金額の送信を受けた電子マネーモジュール13は、決済金額に相当する金額変更情報を生成し、汎用ICモジュール25に送信する(ステップ150)。この金額変更情報は、決済金額に相当する金額を、汎用ICモジュール25が記憶しているバリュー残高から減額させるものである。
この金額変更情報を受けて、汎用ICモジュール25は、金額変更処理(決済)を実行し、バリュー残高を決済金額分減額させる処理を実行する(ステップ160)。そして、この処理が完了した後、金額変更(決済)完了情報を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ170)。
その後、電子マネーモジュール13は、決済完了情報を上位端末11へ通知する(ステップ180)。
そして、上位端末11は、決済が完了した旨をユーザに例えば決済完了音を鳴らすことにより報知する(ステップ200)。
その後、ユーザは、電子マネーカード100をリーダライタ部139から取り去る。
なお、図8のステップ600と同様に、電子マネーモジュール13は、オートチャージログデータを生成する。
次に、図11から図14を参照して、オートチャージの条件がタイプB方式であった場合の処理手順を説明する。
図9のステップ82の判断で、オートチャージの条件がタイプB方式であった場合、処理は図11に示すフローチャートのステップ210へ進む。
タイプB方式のオートチャージを行うには、上位端末11から事前に決済金額を取得する必要がある。そこで、電子マネーモジュール13は、上位端末11へ仮のバリュー残高を送信する(ステップ210)。これは、ステップ70で取得したバリュー残高をそのまま送信すると、上位端末11で、ステップ10で取得した決済金額との比較の結果、決済不能となる恐れがあるためである。
各電子マネーでは、例えば、20000円、50000円といったバリュー残高の上限値を設けている。そのため、このバリュー残高の上限値を仮のバリュー残高とすることで、ステップ220の判断で決済不能となることを防止できる。
また、後のオートチャージを考慮に入れ、現在のバリュー残高にオートチャージ可能な金額の上限値を加えた金額を仮のバリュー残高として送信するようにしてもよい。
そして、この仮のバリュー残高を受信した上位端末11は、ステップ10で取得した決済金額とこの仮のバリュー残高とを比較して、決済可能か否かを判断する(ステップ220)。この仮のバリュー残高は、現在のバリュー残高を上積みした値なので、かなりの確率で決済可能となる。
判断の結果、決済可能となった場合(ステップ220;Y)、上位端末11は、ステップ10で取得した決済金額を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ230)。一方、判断の結果、決済不能となった場合(ステップ220;N)、上位端末11は、決済が不能である旨をユーザに報知する(ステップ350)。
決済金額を受信した電子マネーモジュール13は、一旦当該決済金額を記憶する(ステップ240)。
ここで、電子マネーモジュール13は、リトライ処理が必要か否かを判断する(ステップ250)。
リトライ処理とは、エラー情報を送信して、一連のトランザクションの中で再度処理をやり直す処理をいう。ここで、リトライ処理が必要な場合とは、上位端末11が、ステップ210で送信された仮のバリュー残高を記憶しておくタイプのときである。仮のバリュー残高を記憶しておくと、後に実際にオートチャージを行った場合のバリュー残高とに齟齬が生じるためである。
そのため、リトライ処理を行い、一旦送信した仮のバリュー残高を消去することが必要となる。リトライ処理が必要な場合(ステップ250;Y)、図13及び図14に示すフローチャートの処理へ移行する。
一方、上位装置11が、ステップ210で送信された仮のバリュー残高を記憶しておかないタイプのとき(すなわち、仮のバリュー残高をステップ220の判断にのみ使用する場合)、リトライ処理が必要なく(ステップ250;N)、電子マネーモジュール13は、ステップ240で記憶した決済金額に基づき、オートチャージのための金額変更情報を生成する。ここで、金額変更情報の生成の仕方として以下の方法があげられる。
(1)(決済金額)−(バリュー残高)で求められる値、すなわち、当該決済で最低限必要な金額をオートチャージする。
(2)決済金額をそのままオートチャージする。決済後もバリュー残高が変動しないようにする。
(3)決済後のバリュー残高が所定の値になるようにオートチャージする。
具体例で説明すると、決済金額が1100円、バリュー残高が800円、バリュー残高の所定の値が1000円とする。
(1)の場合、1100円−800円で、300円分の金額変更情報を生成してオートチャージを行う。
(2)の場合、決済金額1100円分の金額変更情報を生成してオートチャージを行う。
(3)決済金額1100円分+(所定の値1000円分−バリュー残高800円分)=1300円分の金額変更情報を生成してオートチャージを行う。
その後、ステップ260で生成した金額変更情報を汎用ICモジュール25に送信する(ステップ270)。この金額変更情報の送信を受けて、汎用ICモジュール25は、金額変更処理(オートチャージ)を実行し、バリュー残高を増額させる処理を実行する(ステップ280)。そして、この処理が完了した後、金額変更(オートチャージ)完了情報を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ290)。
その後、電子マネーモジュール13は、ステップ240で記憶した決済金額に基づき、金額変更情報を生成し、汎用ICモジュール25に送信する(ステップ300)。この金額変更情報は、決済金額に相当する金額を、汎用ICモジュール25が記憶しているバリュー残高から減額させるものである。
この金額変更情報を受けて、汎用ICモジュール25は、金額変更処理(決済)を実行し、バリュー残高を決済金額分減額させる処理を実行する(ステップ310)。そして、この処理が完了した後、金額変更(決済)完了情報を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ320)。
その後、電子マネーモジュール13は、決済完了情報を上位端末11へ通知し(ステップ330)、ステップ240で記憶した決済金額を消去する(ステップ340)。
そして、上位端末11は、決済が完了した旨をユーザに例えば決済完了音を鳴らすことにより報知する(ステップ360)。
その後、ユーザは、電子マネーカード100をリーダライタ部139から取り去る。
なお、図8のステップ600と同様に、電子マネーモジュール13は、オートチャージログデータを生成する。
次に、リトライ処理を行う場合の処理手順を図13及び図14のフローチャートを参照して説明する。
まず、電子マネーモジュール13は、エラー情報・リトライ要求を送信して(ステップ410)、再度決済処理を行うように要求する。このリトライ処理は、一連の決済処理を一旦終了して、再度処理を再開するものではなく、一連の決済処理を維持しつつ、処理をやり直す処理である。この場合、電子マネーカード100のユーザは、当該電子マネーカード100をかざしたままの状態でよく、再度電子マネーカードをリーダライタ部139に近接させる必要はない。
このリトライ要求を受けて、上位端末11は、エラー処理を行う(ステップ420)。具体的には、ステップ210で送信された仮のバリュー残高を消去し、一旦終了することなく再度最初からやり直すための処理である。
まず、上位端末11は、電子マネーモジュール13にバリュー残高要求を送信する(ステップ430)。
このバリュー残高要求送信を受けて、電子マネーモジュール13は、ステップ240で記憶した決済金額に基づき、オートチャージのための金額変更情報を生成する(ステップ440)。ここで、金額変更情報の生成の仕方は、ステップ260で説明した例と同様である。
その後、ステップ440で生成した金額変更情報を汎用ICモジュール25に送信する(ステップ450)。この金額変更情報の送信を受けて、汎用ICモジュール25は、金額変更処理(オートチャージ)を実行し、バリュー残高を増額させる処理を実行する(ステップ460)。そして、この処理が完了した後、金額変更(オートチャージ)完了情報を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ470)。
その後、電子マネーモジュール13は、オートチャージ後のバリュー残高を上位端末11に送信する(ステップ480)。
このバリュー残高の送信を受けた上位端末11は、ステップ10で取得した決済金額と、このバリュー残高を比較する(ステップ490)。
ステップ450からステップ470で決済金額に基づいたオートチャージを行っているので、オートチャージが正常に完了していれば、ここでバリュー残高が不足することはない。仮に、バリュー残高が決済金額に満たない場合(ステップ490;N)、電子マネーによる決済ができないので、その旨をユーザに報知して(ステップ560)、処理を終了する。
一方、電子マネーによる決済が可能な場合(ステップ490;Y)、上位端末11は、ステップ10で取得した決済金額を電子マネーモジュール13へ送信する(ステップ500)。
この決済金額の送信を受けた電子マネーモジュール13は、決済金額に相当する金額変更情報を生成し、汎用ICモジュール25に送信する(ステップ510)。電子マネーモジュール13は、ステップ230で決済金額を受信しているので、2度目の受信となる。この金額変更情報は、決済金額に相当する金額を、汎用ICモジュール25が記憶しているバリュー残高から減額させるものである。
この金額変更情報を受けて、汎用ICモジュール25は、金額変更処理(決済)を実行し、バリュー残高を決済金額分減額させる処理を実行する(ステップ520)。そして、この処理が完了した後、金額変更(決済)完了情報を電子マネーモジュール13に送信する(ステップ530)。
その後、電子マネーモジュール13は、決済完了情報を上位端末11へ通知する(ステップ540)。その後、記憶した決済金額を消去する(ステップ550)。
そして、上位端末11は、決済が完了した旨をユーザに例えば決済完了音を鳴らすことにより報知する(ステップ570)。
なお、図8のステップ600と同様に、電子マネーモジュール13は、オートチャージログデータを生成する。
この図11から図14に示される処理によれば、上位端末11の処理手順を変更させることなく、決済金額に基づくオートチャージを行うことができる。
次に、決済を行う状況に応じて、オートチャージの条件の変更を行う場合の処理手順を図15のフローチャートを参照して説明する。
まず、オペレータ(店員)が、リアル店舗に設置された決済端末7を操作して、上位端末11が、決済金額を取得する(ステップ10)。そして、ユーザ(買い物客)が、電子マネーでの決済を希望した場合、オペレータ(店員)の操作に応じて、上位端末11は、電子マネーによる決済に移行する(ステップ15;Y)。電子マネーによる決済に移行しない場合(ステップ15;N)、店頭において貨幣による決済が行われる。
そして、上位端末11は、電子マネーモジュール13にバリュー残高要求を送信する。このとき、当該上位端末11の区分に関する情報も送信する(ステップ22)。この例では、上位端末11から当該上位端末11の区分に関する情報を送信するようにしたが、予め電子マネーモジュール13に区分を記憶させておくことで、決済の都度区分を送信しないようにすることもできる。
ここで、区分に関する情報とは、例えば当該上位端末11が、鉄道の駅に設置された改札機、バスの車内に設置された精算機、駅中の店舗端末であるといったバリュー残高不足で決済手順が停止すると、当該ユーザだけでなく、他のユーザにも影響が大きい環境に設置される上位端末11が分類される区分である。
また、時刻に関する情報例えば、朝夕の通勤ラッシュアワーである旨を付加するようにしてもよい。
また、平均的な決済金額が相対的に高い店舗に設置される上位端末11が分類される区分である。具体的には、客単価が相対的に高い店舗、ファミリーレストランのように複数名で来店し、代表者が一括して決済を行う店舗である。
このような区分に分類される上位端末11である旨をバリュー残高要求とともに電子マネーモジュール13に伝えること、若しくは予め電子マネーモジュール13に区分を記憶させておくことで、オートチャージの条件を変更し(閾値をあげる又は1回のチャージの金額をあげる)、残高不足で決済不能となるのを可能な限り防止する。
これを受けて、電子マネーモジュール13は、図9のステップ30からステップ70と同一の処理を行い、ステップ50で、オートチャージの条件及びその条件が変更可となっているか、ステップ70で、バリュー残高を取得する。
そして、電子マネーモジュール13は、オートチャージの条件変更が必要か否かを判断する(ステップ75)。
具体的には、駅の改札機の場合、オートチャージ開始の閾値を1000円から2000円にする、客単価が相対的に高い店では、チャージ金額を5000円から10000円にするである。
オートチャージの条件変更が必要と判断された場合(ステップ75;Y)、オートチャージの条件変更を行い(ステップ78)、変更後のオートチャージの条件に合致するか否かを判断する(ステップ80)。一方、オートチャージの条件変更が必要ないと判断された場合(ステップ75;N)、オートチャージの条件を変更せずに、オートチャージの条件に合致するか否かを判断する(ステップ80)。
そして、オートチャージの条件に合致した場合(ステップ80;Y)、オートチャージを行う(ステップ90〜ステップ110)。一方、オートチャージの条件に合致しない場合(ステップ80;N)、ステップ120へ進む。
その後の処理は、図10のステップ120からステップ200と同一である。
この実施例に示す処理によれば、上位端末11の区分の情報に応じて、オートチャージの条件を変更するので、バリュー残高不足で決済手順が停止する可能性をより減少させることができる。
次に、上位端末11から決済処理開始の段階で決済金額を通知された場合の処理手順を図16、図17のフローチャートを参照して説明する。
まず、オペレータ(店員)が、リアル店舗に設置された決済端末7を操作して、上位端末11が、決済金額を取得する(ステップ10)。そして、ユーザ(買い物客)が、電子マネーでの決済を希望した場合、オペレータ(店員)の操作に応じて、上位端末11は、電子マネーによる決済に移行する(ステップ15;Y)。電子マネーによる決済に移行しなし場合(ステップ15;N)、店頭において貨幣による決済が行われる。
そして、上位端末11は、電子マネーモジュール13にバリュー残高要求を送信する。このとき、ステップ10で取得した決済金額も送信する(ステップ24)。
これを受けて、電子マネーモジュール13は、図9のステップ30からステップ70と同一の処理を行い、ステップ50で、オートチャージの条件、ステップ70で、バリュー残高を取得する。
そして、ステップ50で取得したオートチャージの条件がタイプB方式か否かを判断する(ステップ79)。オートチャージの条件がタイプA方式の場合、又はオートチャージの条件が設定されていない場合、決済金額と処理が関係ないので、図9のステップ82に進み、処理を継続する。但し、電子マネーモジュール13が、既に決済金額を取得しているので、バリュー残高を上位端末11に送信(ステップ120)せずに、独自に決済可能か否かの判断(ステップ130)を行うようにしてもよい。
一方、オートチャージがタイプB方式の場合(ステップ79;Y)、オートチャージの条件に合致しているか否かを判断し(ステップ88)、合致していれば(ステップ88;Y)、オートチャージを行う(ステップ90〜ステップ110)。
オートチャージが完了した後、又はオートチャージの条件に合致しなかった場合(ステップ88;N)、ステップ150からステップ200の決済処理へ移行する。
なお、ステップ110のオートチャージ完了後、バリュー残高を上位端末11に送信して、上位端末11側で図10のステップ130のように、決済可否の判断を行うようにしてもよい。
この図16、図17に示す処理では、ステップ24で電子マネーモジュール13は、決済金額を取得しているので、ステップ88でオートチャージの条件に合致していると判断したとき、直ちにオートチャージを行わず、オートチャージを行う金額と決済金額との差し引きを行い、その差額を一回の処理で汎用ICモジュール25のバリュー残高を書き換えるようにすることができる。
具体例で説明すると、決済金額が1100円、チャージ金額が300円の場合、1100−300で800円分のバリュー残高を減額する金額変更情報を生成する。
また、決済金額1100円分、チャージ金額が1300円の場合、1300−1100で200円分のバリュー残高を増額する金額変更情報を生成する。
こうして生成した金額変更情報を汎用ICモジュール25に送信することで、1回の処理でバリュー残高の書き換えを行うことができ、書き込みエラーによる決済処理が終了する可能性を減少させることができる。
但し、チャージのログデータと決済のログデータは、各々汎用ICモジュール25に書き込むようにする。入手金の履歴を明確にしておくためである。
また、チャージのログデータと決済のログデータを生成し、上位端末11を介して、バッチ処理で電子マネーサーバ2へ送信するようにする。これも入手金の履歴を明確にしておくためである。
図9に示す処理手順では、上位端末11から、ステップ20でバリュー残高要求送信を電子マネーモジュール13が受信したことを契機として、オートチャージの可否を判断している。しかし、ステップ20でバリュー残高要求送信は、決済を前提とせず、単にバリュー残高を確認するために行う場合もある。
そこで、ステップ20でバリュー残高要求送信に、決済処理を前提としていることを示すフラグを付加し、このフラグが付加されている場合に限り、オートチャージの可否を判断するようにする。こうすることで、決済の直前にのみオートチャージがなされることとなる。そのため、例えば、リアル店舗で貨幣との交換でのチャージを行おうとして、バリュー残高の確認をした際、オートチャージが行われてしまうということを防止できる。
以上説明した実施形態では、実社会で広く普及している電子マネーについて、説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、特定のアミューズメント施設でのみ利用されるICを用いたシステムに応用することができる。すなわち、バーチャル貸し玉、貸しコインの量を(これらを(電子)バリューとみなして)ICカードに記憶しておき、それらを利用する場合に、一定の条件の基にオートチャージを行い、バーチャル貸し玉、貸しコインの不足でゲーム等に参加できないということを極力防止することができる。
1 電子マネーシステム
2 電子マネーサーバ
7 決済端末
8 通信回線
11 上位端末
13 電子マネーモジュール
25 汎用ICモジュール
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 通信制御部
35 記憶部
36 バスライン
100 電子マネーカード
121 CPU
122 高周波回路
123 ROM
124 RAM
125 EEPROM
126 アンテナ
127 端末通信部
128 バリュー処理部
129 電子マネー記憶部
131 CPU
133 ROM
134 RAM
135 通信制御部
136 記憶部
137 入力部
138 出力部
139 リーダライタ部
142 プログラム格納部
144 データ格納部
300 クレジット会社サーバ

Claims (14)

  1. 支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置からの残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する変更手段と、
    を具備し、
    前記通常条件は、前記当初の残度数が前記支払装置に対して予め規定されている閾値以下又は未満の場合に少なくとも該支払装置に対して予め規定されている前記補充度数分だけ補充すると判定される条件であり、
    前記通常条件を満たす場合に、補充後の残度数が前記加算後の残度数になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する補充手段をさらに具備し、
    前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答し、
    前記指示装置から取得されるデータにより特定される当該指示装置の区分に応じて、前記所定の閾値と前記支払装置に対して予め規定されている前記補充度数との少なくともいずれかを上方修正する修正手段をさらに具備した、
    ことを特徴とする受付装置。
  2. 前記修正手段は、前記通常条件の判定時点が所定の時間帯に含まれる場合に限り、前記所定の閾値と前記補充度数との少なくともいずれかを上方修正する、
    ことを特徴とする請求項1記載の受付装置。
  3. 支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置からの残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する変更手段と、
    を具備し、
    前記参照手段は、前記支払度数を用いることができる場合に限り、前記通常条件に代えて、前記当初の残度数が該支払度数に対して不足する場合に少なくとも該不足する度数に相当する前記補充度数分だけ補充が必要と判定される特殊条件を満たすか否かを判定し、 前記特殊条件を満たす場合に、前記支払装置に記憶される残度数を少なくとも前記補充度数分だけ増加させる補充手段をさらに具備し、
    前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答し、
    前記変更手段は、データを一時的に保持する保持手段に支払度数が記憶されていない場合に限り、前記残度数変更要求に付加される支払度数を該保持手段に保持させるとともに、前記指示装置から前記残度数参照要求を再度受けるため該残度数変更要求に対してエラーを返し、
    前記参照手段は、前記保持手段に支払度数が記憶されている場合に限り、該支払度数を用いて前記特殊条件を満たすか否かを判定するとともに、該保持手段から支払度数を消去させる、
    ことを特徴とする受付装置。
  4. 決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算し、該加算後の残度数を応答する参照手段と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、
    を具備したことを特徴とする受付装置。
  5. 前記参照手段は、前記残度数参照要求を受けた後に前記通常条件を満たすか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項4記載の受付装置。
  6. 前記通常条件は、前記当初の残度数が前記支払装置に対して予め規定されている閾値以下又は未満の場合に少なくとも該支払装置に対して予め規定されている前記補充度数分だけ補充すると判定される条件であり、
    前記通常条件を満たす場合に、補充後の残度数が前記加算後の残度数になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する補充手段をさらに具備し、
    前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答する、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の受付装置。
  7. 前記変更手段により前記支払装置に記憶される残度数が変更された後に、前記当初の残度数に前記補充度数を加算したことを示す入金ログデータと、前記加算後の残度数から前記支払度数を減算したことを示す出金ログデータと、をそれぞれ生成する生成手段をさらに具備した、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の受付装置。
  8. 前記生成される入金ログデータと出金ログデータとを該支払装置にそれぞれ書き込む書込手段をさらに具備した、
    ことを特徴とする請求項7記載の受付装置。
  9. 決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、
    前記参照手段は、前記支払度数を用いることができる場合に限り、前記通常条件に代えて、前記当初の残度数が該支払度数に対して不足する場合に少なくとも該不足する度数に相当する前記補充度数分だけ補充が必要と判定される特殊条件を満たすか否かを判定し、
    前記特殊条件を満たす場合に、前記支払装置に記憶される残度数を少なくとも前記補充度数分だけ増加させる補充手段をさらに具備し、
    前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答する、
    ことを特徴とする受付装置。
  10. 決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、
    前記参照手段は、前記支払度数を用いることができる場合に限り、前記通常条件に代えて、前記加算後の残度数が該支払度数に対して不足する場合に少なくとも該不足する度数に相当する前記補充度数分だけ補充が必要と判定される特殊条件を満たすか否かを判定し、
    前記特殊条件を満たす場合に、前記支払装置に記憶される残度数を少なくとも前記補充度数分だけ増加させる補充手段をさらに具備し、
    前記参照手段は、前記残度数参照要求に対して、前記支払装置から取得される補充後の残度数を応答する、
    ことを特徴とする受付装置。
  11. 決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、
    前記参照手段は、前記残度数参照要求を受けた後に前記通常条件を満たすか否かを判定し、
    且つ前記参照手段は、前記残度数参照要求の内容又はこれに付加されるデータに基づき該残度数参照要求に前記残度数変更要求が続かないと判定される場合に、該残度数参照要求に対して、前記加算後の残度数に代えて、前記支払装置から取得される当初の残度数を応答する、
    ことを特徴とする受付装置。
  12. 決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算した加算後の残度数を応答する参照手段と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更手段と、を具備し、
    前記支払度数が付加された前記残度数変更要求を受けた場合に、補充後の残度数が該支払度数を下回らないように前記支払装置に記憶される残度数を変更する補充手段をさらに具備し、
    前記変更手段は、支払後の残度数が前記補充後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を変更する、
    ことを特徴とする受付装置。
  13. 決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算し、該加算後の残度数を応答する参照ステップと、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更ステップと、
    を含む、受付装置の制御方法。
  14. 決済金額を取得し、且つ支払装置に記憶される電子バリューの残度数を補充する通常条件を満たす場合に、支払度数と残度数との比較結果に基づき支払いの可否を判定する指示装置から、前記支払装置への残度数参照要求に対して、該支払装置から取得される当初の残度数に補充度数を加算し、該加算後の残度数を応答する参照機能と、
    前記応答される加算後の残度数による支払いが可能と判定した前記指示装置からの残度数変更要求に応じて、支払後の残度数が前記加算後の残度数から前記支払度数を減算した値になるように前記支払装置に記憶される残度数を独自に変更する変更機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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