JPH03125667A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

Info

Publication number
JPH03125667A
JPH03125667A JP1264803A JP26480389A JPH03125667A JP H03125667 A JPH03125667 A JP H03125667A JP 1264803 A JP1264803 A JP 1264803A JP 26480389 A JP26480389 A JP 26480389A JP H03125667 A JPH03125667 A JP H03125667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
steering
current
back electromotive
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1264803A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0725313B2 (ja
Inventor
Toshihiko Omichi
大道 俊彦
Mitsuhiko Nishimoto
光彦 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP26480389A priority Critical patent/JPH0725313B2/ja
Publication of JPH03125667A publication Critical patent/JPH03125667A/ja
Publication of JPH0725313B2 publication Critical patent/JPH0725313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は舵輪操作に要する力をモータの回転力により補
助する電動式の動力舵取装置(パワーステアリング)に
関する。
〔従来技術] 舵輪に加えられた操舵トルクを検出し、この検出トルク
が所定の不感帯を超える場合に、前記検出トルクに比例
した駆動電流を操舵補助用のモータに通流させて該モー
タを駆動し、自動車の操舵に要する力を該モータの回転
力により補助せしめ、運転者に快適な操舵感覚を提供す
る電動式の動力舵取装置が開発されている。
このような動力舵取装置、においては、高速走行時の操
舵補助力が大きい場合、操舵感覚にふらつき感を惑しる
と共にモータの慣性力に起因する操舵感覚の不自然さを
怒しるという問題がある。そして、前記問題を解決する
ために、モータの回転検出器から得られる舵輪回転の角
速度と車速検出器から得られる車速とに比例した値を、
モータに通流される駆動電流の目標値から減算すること
により操舵補助力を減少させる制御を行い、操舵感覚の
ふらつき惑及び不自然さを抑制していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしなから、前述の如き舵輪回転の角速度と車速とに
基づいて操舵補助力を減少させる制御を行う場合、前記
角速度を得るためにモータの回転位置を検出する回転検
出器が必要であるが、この回転検出器を備えることによ
り動力舵取装置が高価となるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、モー
タの端子電圧及び駆動電流からモータの逆起電圧を求め
、該逆起電圧からモータの回転角速度及び舵輪の相対舵
角を求めることによって、モータの回転検出器を備える
ことなく操舵補助に関する制御を行うことが可能であり
、安価である動力舵取装置を提供することを目的とする
[課題を解決するための手段〕 本発明に係る動力舵取装置は、舵輪に加えられる操舵ト
ルクに応じて駆動される操舵補助用のモータを備えた動
力舵取装置において、前記モータの端子電圧を検出する
電圧検出手段と、前記モータの駆動電流を検出する電流
検出手段と、該電流検出手段の所定の検出結果と、該検
出結果に対応する前記電圧検出手段の複数の検出結果の
平均値との複数個のデータから前記モータの内部抵抗を
算出する内部抵抗算出手段と、該内部抵抗算出手段の算
出結果、前記電圧検出手段の検出結果及び前記電流検出
手段の検出結果から前記モータの逆起電圧を算出する逆
起電圧算出手段と、該逆起電圧算出手段の算出結果から
前記モータの回転角速度を算出する回転角速度算出手段
と、前記逆起電圧算出手段の算出結果から相対的舵角を
算出する相対舵角算出手段とを具備することを特徴とす
る。
〔作用〕
検出されたモータの駆動電流と、これに対応する端子電
圧検出結果の平均値との複数個のデータからモータの内
部抵抗が求められ、端子電圧から前記内部抵抗と駆動電
流との積を減算して逆起電圧が求められる。この逆起電
圧に、モータ毎の特性として定められる逆起電圧に対す
る回転角速度の比を乗算してモータの回転角速度が求め
られる。
そして、前記逆起電圧を積算して相対舵角が求められる
。このように回転角速度と操舵位置とが、モータの駆動
電流及び端子電圧に基づいて求められるため、モータの
回転検出器が不要である。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて具体的に
説明する。第1図は本発明に係る動力舵取装置の一部破
断正面図、第2図は第1図のn−■線による拡大断面図
である。
図において1はラック軸であり、長手方向を左右方向と
して車体の一部に固設され筒状をなすラック軸ケース2
にこれと同心をなして内挿されている。また3はピニオ
ン軸であり、ラック軸ケース2の一端部近傍に連設した
ビニオン軸ケース4の内部にラック軸1に対してその軸
心を斜交させた状態に軸支されている。
該ピニオン軸3は、第2図に示す如く、トーションバー
5を介して同軸上に連結された上軸3aと下軸3bとか
らなり、上軸3aは玉軸受40によりビニオン軸ケース
4内に支承され、その上端部を図示しないユニバーサル
ジヨイントを介して舵輪に連動連結しである。また下軸
3bは、ビニオン軸ケース4の下側開口部からその下部
を適長突出させた状態で、上端部近傍位置を4点接触玉
軸受41によりピニオン軸ケース4内に支承されている
。前記4点接触玉軸受41は、下軸3bの下端部側から
これに外嵌され、下軸3bの上端部近傍に形成した段部
と、下端部側から外嵌され外周面にかしめて固定された
カラー42とにより、その内輪の両側を挟持されて下軸
3bの外側に軸長方向に位置決めされた後、下軸3bと
共に前記下側開口部からビニオン軸ケース4に内嵌され
、該ケース4の下部に形成された環状肩部と、前記開口
部から該ケース4に螺合されたロックナツト43とによ
り、その外輪の両側を挾持されてピニオン軸ケース4の
内側に軸長方向に位置決めされ、下軸3bに作用するラ
ジアル荷重及び両方向のアキシアル荷重を負荷する。
ピニオン軸ケース4から突出された前記下軸3bの中途
部には、その軸長方向に適宜の長さに亘るピニオン歯3
0が形成されており、該とニオン歯30は、ピニオン軸
ケース4が前記ラック軸ケース2の上側に固定ボルト4
4により固着された場合に、該ラック軸ケース2の内部
において、前記ラック軸1の一端部寄りの位置に軸長方
向に適長に亘って形成されたラック歯10に噛合し、下
軸3bとラック軸lとを互いの軸心を斜交させた状態で
係合せしめている。前記下軸3bは、ラック軸1との係
合位置よりも更に下方に延長され、その下端部には、こ
れと同軸をなし、その歯形成面を下向きとして大傘歯車
31が嵌装されており、該大傘歯車31を囲繞する態様
にてラック軸ケース2の下側に連設された傘歯車ハウジ
ング20内に針状ころ軸受33により支承せしめである
。従って下軸3bは、前記4点接触玉軸受41と針状こ
ろ軸受33とによりラック歯10とピニオン歯30との
噛合位置の両側において支承されることになり、該噛合
位置において下軸3bに生じる撓み量は所定の一許容範
囲内に保たれる。
更にラック歯10とピニオン歯30との噛合位置には、
これらが隙間なく噛合されるように、ピニオン軸3に向
かう押しばね11の付勢力によりラック軸重を押圧する
ラックガイド12が設けてあり、ラック軸1は、前記噛
合位置においてラックガイド12と下軸3bとにて半径
方向両側から挟持された状態で支承されると共に、ピニ
オン軸ケース4との遠投位置と逆側のラック軸ケース2
の端部に内嵌した軸受ブツシュ13により支承されてお
り、ラック軸ケース2の内部においてその軸長方向に移
動自在となっている。ラック軸ケース2の両側に夫々突
出されたラック軸1の左右両端部は、各別の玉継手14
.14を介して、図示しない左右の車輪に夫々連なるタ
イロッド15.15に連結されており、ラック軸1の軸
長方向への移動により車輪が左。
右に舵取りされるようになっている。
第2図中の6は、舵輪に加えられる操舵トルクを検出す
るトルクセンサであり、前記上軸3aに外嵌されこれと
共に回動し、その下側端面に上軸3aの軸心を中心とす
る環状の抵抗体を形成してなる抵抗体保持部材60と、
前記下軸3bに外嵌されこれと共に回動し、その上側端
面に前記抵抗体上の半径方向の一点に摺接する検出子を
形成してなる検出子保持部材61とにてポテンシオメー
タを構成してなるものである。ピニオン軸3の上軸3a
は舵輪の回動に応じてその軸心廻りに回動するが、下軸
3bには車輪に作用する路面抵抗がラック軸1を介して
作用しており、両軸間に介装したトーションバ−5には
舵輪に加えられた操舵トルクに応じた涙れが生じる。ト
ルクセンサ6は、8亥トーシヨンバー5の捩れに伴って
上軸3aと下軸3bとの間に生じる周方向の相対変位を
前記検出子と抵抗体との摺接位置に対応する電位として
出力するものであり、トーションバー5に涙れが生じて
いない場合、換言すれば舵輪操作がなされていない場合
に所定の基準電位を出力するように初期調整されている
トルクセンサ6の出力信号は時系列的に制御部7に入力
されており、制御部7はこの信号を前記基準電位と比較
して前記操舵トルクの方向及びその大きさを認識し、後
述する如く配設された操舵補助用のモータ8に駆動信号
を発する。
操舵補助用のモータ8は、電磁クラッチ16、遊星ギヤ
減速装W9及び前記大傘歯車31に噛合するこれよりも
小径の小傘歯車32を介して前記下部軸3bにその回転
力を伝達するものである。
電磁クラッチ16は円環状をなし、モータ8の中間ケー
ス81に固着されたコイル部161 と、モータ8の回
転軸80の一側にこれと同軸をなして外嵌され、該回転
軸80と共に回転する主動部162と、円板状をなし該
主動部162と対向し、コイル部161への通電による
電磁力により主動部162と係着する係脱部163とか
ら構成されており、モータ8の回転力の係脱を行ってい
る。
遊星ギヤ減速装置9は係脱部163に内嵌し、回転する
と共に太陽ギヤを有し、その一端を主動部に内嵌された
軸受に支承され、他端を後述するが星キャリア93に内
嵌された軸受に支承された太陽軸90と、前記モータ8
のケーシング端面82に回転軸80と同軸をなして固着
された円環状をなす外環91と、該外環91の内周面及
び前記太陽軸90の太陽ギヤ外周面に夫々転接し、各別
の軸心外りに自転すると共に太陽ギヤの軸心外りに公転
する複数個の遊星ギヤ92.92・・・と、これらの遊
星ギヤ92.92・・・を夫々軸支する遊星キャリヤ9
3とから構成され、前記モータ8よりも小なる外径を有
し、回転軸80の一例に該モータ8及び電磁クラッチ1
6と一体化されている。遊星ギヤ減速装置9の出力軸9
4は、モータ8の回転軸80と同軸上に位置する前記遊
星キャリヤ93の軸心位置に嵌入、固定され、ケーシン
グの外部に適長突出させである。該出力軸94の先端部
には前記小傘歯車32が、その歯形成面を先端側に向け
て嵌装されており、該小傘歯車32は、出力軸94と共
に前記遊星ギヤ92.92・・・の公転に応じて回転す
るようになっている。
前記モータ8と電磁クラッチ16と遊星ギヤ減速装置9
とは、これらの軸心がラック軸1の軸心と略平行をなし
た状態で、小傘歯車32を内側として前記傘歯車ハウジ
ング20に内嵌され、該ハウジング20の内部において
前記小傘歯車32が前記下部軸3bの下端部に嵌装され
た大傘歯車31に噛合させてあり、またラック軸ケース
2の外側に設けたブラケッ)2aに固着させである。大
傘歯車31と小傘歯車32との間のバックラッシ調整は
、遊星ギヤ減速装置9を傘歯車ハウジング20に内嵌す
る際に、遊星ギヤ減速装置9のケーシングと傘歯車ハウ
ジング20との突合せ部に介装するジムの厚さ及び/又
は枚数を変更することにより容易に行い得る。
また制御部7には、前述したトルクセンサ6の出力信号
の他に車速を検出する車速検出器18の出力信号が入力
されており、ここで後述する制?7[1がなされモータ
8を駆動する駆動信号が出力される。
次に制御部7での制御について説明する。
第3図は制御部の構成及び制御動作をしめずブロック線
図である。
トルクセンサ6のトルク検出信号は、その位相を進め、
系を安定化するための位相補償部71a、操舵機構の中
点を決定するための中点検出部7thに与えられており
、位相補償部71aでは前記トルク検出信号が位相補償
され、補償検出トルクTcとして減算器74aに与えら
れる。
また、車速検出器18の車速検出信号は、中点検出部7
1h、後述するモータ8の指示電流Iを生成する指示電
流関数部73a、後述する舵角決定部71iから出力さ
れた舵角θが与えられ、舵角θと車速■とに応じて指示
電流Iの特性を変化させる変化電流1aを決定する変化
電流関数部73b及び前記トルク検出信号及び指示電流
Iの値を減算すべく減算信号Srを生成する減算信号関
数部73cに夫々与えられる。
また、モータ8の端子電圧は後述する四1駆動回路72
の出力側に設けられた電圧検出回路71bによって検出
され、モータ8の駆動電流はモータラインに図示しない
電流検出用抵抗を挿入してなり、電流を検出する電流検
出回路7]cによって検出される6 そして前記電圧検出回路71b及び電流検出回路71c
の検出結果は内部抵抗算出部71d及び逆起電圧算出部
71eに与えられ、該内部抵抗算出部71dではこれら
の検出結果に基づいてモータの内部抵抗RMが算出され
、この算出結果が逆起電圧算出部71eに与えられる。
逆起電圧算出部71eでは、電圧検出回路71b及び電
流検出回路71cの検出結果と逆起電圧算出部71eの
算出結果とからモータ8の逆起電圧■。が算出され、こ
の算出結果が回転角速度算出部71f及び相対舵角算出
部71gに与えられる。
回転角速度算出部71fでは、逆起電圧算出部71eの
算出結果に基づいてモータ8の回転角速度ωが算出され
、この算出結果が減算信号関数部73cに与えられる。
また、相対舵角算出部71.gでは、逆起電圧算出部7
1eの算出結果に基づいて相対舵角θrが算出され、こ
の算出結果が前記中点検出部71h及び舵角決定部7H
に与えられる。
前記中点検出部71hでは、トルク検出信号、車速■、
回転角速度ω及び相対舵角θrから舵角の中点θ、が算
出され、この算出結果が舵角決定部71i に与えられ
る。舵角決定部71tでは中点θ。
と相対舵角θ、とから舵輪の舵角θが算出され、この算
出結果が前記変化電流関数部73bに与えられる。
変化電流関数部73bでは、舵角θと車速Vとから変化
電流1aが求められ、これが指示電流関数部73aに与
えられる。そして指示電流関数部73aでは、入力トル
クT、車速■及び変化電流1aに基づいて指示電流Iが
生成され、該指示電流■は減算器74bに与えられる。
前記減算信号関数部73cにおいては、回転角速度ωと
減算信号Srとの関係が車速■の値に応じて関数化され
ており、回転角速度ω及び車速Vから減算信号Srが求
められ、該減算信号Srは第1利得補償部75a及び第
2利得補償部75bへ与えられる。
前記第1利得補償部75aでは、人力される減算信号S
rを所定倍することにより前記補償検出トルクTcから
減算する減算トルークTrが算出され、この算出結果が
前記減算器74aに与えられる。
減算器74aでは、入力される補償検出トルクTcから
減算トルクTrを減算する演算が行われ、この減算結果
が入力トルクTとして指示電流関数部73aに与えられ
る。指示電流関数部73aにおいては、入力トルクTと
指示電流1との関係が車速Vの値に応じて関数化されて
おり、入力トルクT及び車速Vから指示電流■が求めら
れ、該指示電流Iが減算器74bへ与えられる。
また、前記第2利得補償部75bでは、入力される減算
信号Srを所定倍することにより前記指示電流■から減
算する減算電流Irが算出され、この算出結果が前記減
算器74bへ与えられる。
減算器74bでは人力される指示電流Iから減算電流1
rを減算する演算が行われ、この減算結果が減算器74
cに与えられる。
前記減算器74cでは、前記電流検出回路71cからの
フィードバック信号が減ぜられ、その減算結果がPWM
 (Pulse−Width Modulatton:
パルス幅変調)駆動回路72を介してモータ8に与えら
れる。この電流検出回路71cは、モータのフライホイ
ール電流も含めた電流検出を行うように構成されており
電流ループは安定する。
次に前述した如き制御部7の動作について説明する。
第4図は、車速及び舵輪の回転角速度に応じて操舵補助
力を減少させる制御の手順を示すフローチャートである
まず、ステップ1において、トルクセンサ6及び車速検
出器18よりトルク検出信号及び車速Vを夫々読み込み
、電圧検出回路71b及び電流検出回路71cからモー
タ8の端子電圧及び駆動電流を夫々読み込む。
次いで位相補償部71aにてトルク検出信号を補償検出
トルクTcに変換する(ステップ2)。そして回転角速
度及び相対舵角の計算サブルーチンによってモータ8の
回転角速度ωを算出する(ステップ3)。
以下において第5図に示す回転角速度及び相対舵角の計
算サブルーチンについて説明する。
第5図は回転角速度及び相対舵角の計算サブルーチンを
示すフローチャート、第6図は、モータ8の内部抵抗R
,を求める方法を示すグラフであって、第6図において
は、縦軸に端子電圧、横軸に駆動電流をとり、これらの
関係を示しである。
まず、内部抵抗算出部71dにおいて、第6図に示す如
く予め定められた駆動電流I9の複数のサンプリングさ
れた電流値11.12の各々に対応する複数個(n個)
の端子電圧検出値V、、、V2.をサンプリングしくス
テップ31)、これらのサンプリング値を下記(1)、
 (21式に示す如く平均化し、夫々の電圧平均値V、
、V2を算出する(ステップ32)。
V、=ΣV Hn / n     ・・・(1)V、
=Σ”zn/n     ・・・(2)そして、これら
の電流値1.、 h及び電圧平均値V、、V2から下記
(3)弐に示す如くモータ8の内部抵抗R,を直線近似
方法によって算出する(ステップ33) 。
このように端子電圧■4の検出値を平均化し、端予電圧
V、と駆動電流I4との関係を直線近似することよって
モータ8の内部抵抗R,を求めると、端子電圧■。の検
出値に含まれる逆起電圧成分が除去されるため、内部抵
抗R,が精度良く求められる。
次いで、逆起電圧算出部71eにおいて、下記(4)式
に示す如く前記内部抵抗R,、端子電圧vH及び駆動電
流■。から逆起電圧■6を算出する(ステップ34)。
V、=VイーR,・1. ・・・(4)そして、逆起電
圧■6が算出されると、回転角速度算出部71fにおい
て、下記(5)式に示す如く逆起電圧VGにモータ毎の
特性として定められる逆起電圧v6に対する回転角速度
ωの比であるモータ発電定数に、を乗算してモータ8の
回転角速度ωを算出する(ステップ35)。
ω=に、  ・■6  ・・・(5) また、下記(6)式に示す如く回転角速度ωを積算して
相対舵角θrを求める(ステップ36)。
θr−にΣω ・・・(6) 但し、K:比例定数 次に第4図に戻って説明する。
ステップ4では、減算信号関数部73cにおいて入力さ
れる車速V及び回転角速度ωから減算信号Srを算出し
、第1利得補償部75a及び第2利得補償部75bへ出
力する。
なお、減算信号関数部73cでは、第7図に示すように
減算信号Srは回転角速度ωの増加に比例して増加し、
この比例関係は車速vII VZ、 ’/l (但しV
Z < VZ < Vz )に依存し、車速Vが速くな
るに従って、入力される回転角速度ωに対する減算信号
Srの比が大となるようになっている。このため、減算
信号Srは車速■及び回転角速度ωが大きくなるに従っ
て大きくなる。そして、第1利得補償部75aにて減算
信号Srを所定倍して減算トルクTrを求め、また第2
利得補償部75bにて減算信号Srを所定倍して減算電
流1rを求める。
次にステップ5では減算器74aにおいて補償検出トル
クTcから減算トルクTrを減算し、入力トルクTを求
める。
ステップ6では、指示電流関数部73aにおいて入力ト
ルクT及び車速■からモータ8の指示電流Iを生成する
。この指示電流Iの決定方法を第8図に示す。
第8図は指示電流関数部73aでの指示電流Iと入力ト
ルクTとの関係の特性を示すグラフであり、縦軸に指示
電流■を、また横軸に入力トルクTをとっている。前記
横軸の入力トルクTの正側は右操舵の場合の入力トルク
Tを示しており、負側は左操舵の入力トルクTを示す。
また指示電流Iの正側はモータ8に右操舵の回転をさせ
る電流を示し、負側は左操舵の回転をさせる電流を示す
。さらに−点鎖線は車速V、、 V、、 V、・・・に
より異なる前記特性をまた破線は変化電流関数部73b
において舵角θと車速Vとにより定められた舵輪戻し時
の変化電流Iaによって変更される指示電流Iを示して
いる。
また、−D−Dは不感帯を示しており、舵輪操作により
右(又は左)への操舵の入力トルクTが不感帯−D−D
の範囲を超えた場合、入力トルクTの増加に従ってモー
タ8の指示電流Iは増加し、モータ8による操舵補助力
は増加する。この場合、入力トルクTが低トルク設定値
−Ts = Tsに達するまでは入力される車速Vとは
無関係に指示電流Iが増加し、これを超えると入力トル
クTと指示電流Iとの関係は車速V+、Vz、 Vc・
・(但しV、<V、<ν、)に依存し、車速か大きくな
るにつれて入力トルクTに対する指示電流Iが小さくな
るようになっている。
例えば、右(又は左)へ舵輪を操作し、次に該舵輪を戻
す場合、入力トルクTが不惑帯−〇−D内に入れば破線
にて示される変化電流−1a (又はIa)が指示電流
!となり、その後、入力トルクTが不惑帯−D−D内に
ある場合指示電流Iはこの変化電流−1a (又はIa
)に一定制御され、モータ8が一定トルクで駆動される
。これにより舵輪戻し時の操舵補助力は一定となる。
この変化電流1aの絶対値は変化電流関数部73bに入
力される車速■が小さくなるにつれて大きくなるように
なっており、これによって車速Vが小さくなるに従って
指示電流■が大となり、ハンドル戻し力を大きくするよ
うにしている。前述の如き関数特性により、指示電流関
数部73aにおいては、操舵の入力トルクTが低トルク
の場合には車速の如何に関わらずに指示電流Iが決定さ
れるため、モータ8の慣性による不自然な操舵感覚が抑
制される。
そしてステップ7では、減算器74bにて指示電流Iか
ら前記減算電流Irを減算し、ステップ8では、減算後
の指示電流Iによってモータ8を駆動する。
このように指示電流Iを減少させることは、指示電流関
数部73aにおいて前記入力トルクTが不感帯内にある
場合に操舵トルクを大きくすることに効果がある。これ
は、前記不惑帯内では、操舵補助が行われず、舵輪操作
によるトルクである入力トルクTに対する実際に舵取装
置に与えられるトルクである出力トルクの比が、不感帯
外よりも小さいため、指示電流Iの減算効果が大きいか
らである。
しかし、指示電流Iからの減算だけでは不感帯内の減算
効果が不感帯外より大きく、操舵感覚に不連続感が感じ
られるため、指示電流関数部73aの上流側において補
償検出トルクTcから減算トルクTrを減算することに
より不感帯外の減算効果を大きくする。これは、指示電
流Iを生成する以前に補償検出トルクTcから減算トル
クTrを減算すると、人力トルクTが不感帯内にある場
合には指示電流Iが零であるため指示電流Iに対する減
算効果がなく、入力トルクTが不感帯外にある場合のみ
に効果があるからである。
このように減算電流Irは操舵トルクの増加に対して、
入力トルクTが不惑帯内にある場合に有効であり、一方
減算トルクTrは入力トルクTが不感帯外にある場合に
有効であるため、第1利得補償部75a及び第2利得補
償部75bの夫々の利得を調節すれば、高速走行時の出
力トルクの減算制御における不連続感を抑制することが
できる。
第9図は舵輪の戻し制御を示すフローチャートである。
最初にステップ40で入力トルクTを読み込み、この入
力トルクTが不感帯内か否かをステップ41で判定し、
不感帯に入力トルクTが入っているときは、ステップ4
2で後述する中点演算ルーチンが終了したか否かを判定
する。中点演算が終了しているときは、ステップ43で
舵輪の相対舵角θrを相対舵角算出部71gから読み込
み、次にステップ44でこの相対舵角θrと舵角中点θ
mとにより舵角決定部71iにて舵角θ(=θr−θm
)を決定する。
舵角θが定まるとステップ45で舵角θと車速■とによ
り変化電流Iaを変化電流関数部73bにて求め、指示
電流関数部73aで指示電流■の値及び方向を算出する
一方ステップ41で不惑帯でないと判定されたときはリ
ターンし、ステップ42で中点演算が終了していないと
きは、ステップ46で舵輪の相対舵角θrを相対舵角算
出部71gから読み込み、ステップ47で後述する左右
決定ルーチンにおいて定められた舵角最小値により変化
電流1aを算出し、指示電流■の値及び方向を算出する
また第10図は舵角中点演算方法について示すフローチ
ャートである。中点演算ルーチンではステップ50で車
速■を読み込み、ステップ51で車速Vが閾値V、より
大きいか否かを判定し、大きいときはステップ52で車
速に応じたトルク設定値下、2を定めて、次にステップ
53でトルク検出値を読み込み、ステップ54で該トル
ク検出値がトルク設定値T1より小さいか否かを判定す
る。小さいときはステップ541で車速に応じた回転角
速度設定値ω、を定めて、次にステップ542で回転角
速度算出部71fによって算出された回転角速度ωを読
み込み、ステップ543で回転角速度ωが回転角速度設
定値ω、より小さいか否かを判定する。小さいときは、
車両が直進していると判定して、ステップ55で小さい
ときの回数をカウントしてステップ56でそのときの相
対舵角θrを相対舵角算出部71gから読み込む。そし
て、ステップ57で相対舵角θrを前回までの相対舵角
θrの合計に加算してその加算結果をカウント回数で除
算して舵角中点を求め、舵角中点の値を更新する。また
ステップ51で車速Vが閾値■8□より小さいとき、又
はトルク検出値がトルク設定値TS□より大きいとき又
は回転角速度ωが回転角速度設定値ω5より大きいとき
はリターンする。これにより舵輪戻し時に手を離したと
き等に、トルク検出値が零になったときには直進と判断
しないので、中点演算の時間が短縮される。
なお中点演算が終了するまでは次に説明する左右決定ル
ーチンにより戻し制御を行う。
第11図は舵角の左右位置の決定手順を示すフローチャ
ートである。この左右決定ルーチンではステップ60で
車速■を読み込み車速■が閾値■。より大きいか否かを
ステップ61で判定し、大きいときはトルク検出値をス
テップ62で読み込み、ステップ63でこのトルク検出
値を積分し、その積分値の方向が右か否か判定する。右
のときはステップ65で舵角最小値の右の値を更新し、
左のときはステップ64で舵角最小値の左の値を更新し
リターンする。
さて、減算信号関数部73cは人力される回転角速度ω
と車速Vとの関係に対応して減算信号Srを求める関数
部であり、減算信号Srは回転角速度ωの増加に従って
増加し、また、車速Vが速くなるに従って回転角速度ω
に対応する値が大きくなるようになっている。減算信号
関数部73cにおいては、前述の如き関係に従って求め
られた減算信号Srに基づいて得られる減算トルクTr
と減算電流1rとを、補償検出トルクTcと指示電流■
とから減する。これによって高速走行時には、減算信号
Srが低速走行時に比して大となり、指示電流Iが低く
抑えられるため、高速走行時の操舵による車体のふらつ
き感が抑制される。また、これに加えて舵輪戻し時の舵
輪の戻し過ぎが防止される。
なお、本実施例においては、モータの内部抵抗を求める
場合、端子電圧のサンプリングを、複数の電流値の各々
に対応させて行ったが、これに限らず、前記電流値の各
々に所定範囲の検出有効幅を有せしめ、端子電圧のサン
プリングをこの所定範囲の電流値に対して行い、このサ
ンプリング値の平均値と前記電流値とに基づき、前述し
た如き直線近似方法によってモータの内部抵抗を求めて
も良い。また、前記端子電圧及び電流値のサンプリング
値は、移動平均演算によって得られたものを用いても良
い。
[効果] 以上詳述した如く本発明に係る動力舵取装置においては
、モータの端子電圧及び駆動電流からモータの逆起電圧
を求め、該逆起電圧からモータの回転角速度及び相対舵
角を求めるため、モータの回転検出器を備えることなく
操舵補助に関する制御を行うことが可能であり、安価で
ある等本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る動力舵取装置の一実施例を示す一
部破断正面図、第2図は第1図の■−■線による拡大断
面図、第3図は制御部の構成及び動作を示すブロック線
図、第4図は車速及びモータの回転角速度に応じて操舵
補助力を減少させる制御の手順を示すフローチャート、
第5図は回転角速度及び相対舵角の計算サブルーチンの
フローチャート、第6図は、モータの内部抵抗を求める
方法を示すグラフ、第7図は減算信号関数部での減算信
号と回転角速度との関係の特性を示すグラフ、第8図は
指示電流関数部での指示電流と入力トルクとの関係の特
性を示すグラフ、第9図は舵角の戻し制御を示すフロー
チャート、第10図は舵角の中点の演算方法を示すフロ
ーチャート、第11図は舵輪の左右位置の決定手順を示
すフローチャートである。 6・・・トルクセンサ 18・・・車速検出器 71c・・・電流検出回路 71e・・・逆起電圧算出部 71g・・・相対舵角算出部 8・・・モータ 71b・・・電圧検出回路 71d・・・内部抵抗算出部 71f・・・回転角速度算出部 73c・・・減算信号関数部 特 許 出願人  光洋精工株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、舵輪に加えられる操舵トルクに応じて駆動される操
    舵補助用のモータを備えた動力舵取装置において、 前記モータの端子電圧を検出する電圧検出手段と、 前記モータの駆動電流を検出する電流検出手段と、 該電流検出手段の所定の検出結果と、該検出結果に対応
    する前記電圧検出手段の複数の検出結果の平均値との複
    数個のデータから前記モータの内部抵抗を算出する内部
    抵抗算出手段と、 該内部抵抗算出手段の算出結果、前記電圧検出手段の検
    出結果及び前記電流検出手段の検出結果から前記モータ
    の逆起電圧を算出する逆起電圧算出手段と、 該逆起電圧算出手段の算出結果から前記モータの回転角
    速度を算出する回転角速度算出手段と、 前記逆起電圧算出手段の算出結果から前記舵輪の相対的
    舵角を算出する相対舵角算出手段と を具備することを特徴とする動力舵取装置。
JP26480389A 1989-10-11 1989-10-11 動力舵取装置 Expired - Fee Related JPH0725313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26480389A JPH0725313B2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 動力舵取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26480389A JPH0725313B2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 動力舵取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03125667A true JPH03125667A (ja) 1991-05-29
JPH0725313B2 JPH0725313B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=17408434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26480389A Expired - Fee Related JPH0725313B2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 動力舵取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0725313B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2711601A1 (fr) * 1993-10-26 1995-05-05 Mitsubishi Electric Corp Dispositif de commande pour le système de direction assistée commandé par moteur d'un véhicule à moteur.
JP2006143185A (ja) * 2004-10-20 2006-06-08 Favess Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2009096325A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Honda Motor Co Ltd ステアリング装置の故障検知装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2711601A1 (fr) * 1993-10-26 1995-05-05 Mitsubishi Electric Corp Dispositif de commande pour le système de direction assistée commandé par moteur d'un véhicule à moteur.
JP2006143185A (ja) * 2004-10-20 2006-06-08 Favess Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP4683210B2 (ja) * 2004-10-20 2011-05-18 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP2009096325A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Honda Motor Co Ltd ステアリング装置の故障検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0725313B2 (ja) 1995-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5347458A (en) Vehicle steering control system
US5247441A (en) Vehicle steering control system
US6131693A (en) Electric power steering apparatus
US7676309B2 (en) Motor-driven power steering apparatus
US5251135A (en) Vehicle steering control system
EP0566168B1 (en) Electric power steering apparatus
US5253725A (en) Power steering apparatus
EP0350817B1 (en) Motor-driven power steering apparatus
EP1362765A2 (en) Vehicle steering apparatus
JPH0656046A (ja) 電動式パワーステアリング装置
CN112154092A (zh) 马达控制装置
GB2209315A (en) Electric power steering system
US4842088A (en) Electric power steering system
JPH03125667A (ja) 動力舵取装置
JP2949293B2 (ja) 動力舵取装置
JPH0427664A (ja) 動力舵取装置
JP2781854B2 (ja) 動力舵取装置
JPH0374260A (ja) 動力舵取装置
JP2696386B2 (ja) 舵角中点検出装置
JP2694213B2 (ja) 動力舵取装置
JPH0374262A (ja) 動力舵取装置
JP3203396B2 (ja) 舵角中点検出装置
JPH0687458A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPH04176781A (ja) 車両用操舵装置
JPH0374261A (ja) 動力舵取装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees