JPH03112412A - コンバイン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クローラ走行装置を装備した走行機体の前部
に、油圧式駆動機構により駆動昇降自在に刈取前処理部
を連結するとともに、前記クローラ走行装置を機体に対
して相対前後傾動調節する傾動駆動機構を備えてあるコ
ンバインに関する。

〔従来の技術〕

上記コンバインにおいて、従来では、刈取前処理部の対
地高さを検知するセンサの検出結果に基づいて、油圧式
駆動機構を制御して刈取前処理部を昇降させるよう構成
してあった（例えば、特開昭６３−２９６６０４号公報
参照）。又、クローラ走行装置は一般に前部側に駆動輪
体を位置させてあり、機体に対する傾動上下移動は後部
側で行うようにしである。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記したようなりローラ走行装置の前後傾動駆動は、例
えば圃場が軟かく機体の走行に伴って機体の前部側が浮
き上がり傾斜する弊害を前記傾動駆動により機体を略水
平姿勢に補正するためのものである。

ところが、上記したように機体を相対的に後部持上げ状
態で走行しているときに、突部を乗り越えたような場合
、刈取前処理部の油圧上昇駆動が素早く追従できず遅れ
がちになることがあるので、先端が圃場に突っ込むおそ
れが大となる欠点があった。

本発明は、上記不具合点を解消することを目的としてい
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は、冒頭に記載したコンバインにおいて自
重下降伏態の前記刈取前処理部を弾性支持するサスペン
ション機構を備えてある点にある。

〔作　用〕

刈取前処理部は、自重下降伏態でかつ弾性支持されるの
で、圃場に接地して機体の進行に伴って圃場面に沿いな
がら上下移動することになる。そして、傾動駆動機構に
よって機体が相対的に後方持上がり姿勢で走行している
際に、突部を乗り越えた場合にも刈取前処理部は地面に
接地した後、機体に対して相対的に上方に退避できるの
である。

〔発明の効果〕

従って、本発明によれば、圃場の状況に応じて機体の前
後姿勢を略水平姿勢に補正調節することができるもので
ありながら、刈取前処理部が突部乗り越え時などに圃場
に突っ込み、損傷する等のおそれを回避できるものとな
った。

〔実施例〕

第１図に本発明に係るコンバインの前部を示している。

このコンバインは左右一対のクローラ走行装置（１）を
備えた走行機体に脱穀装置（２）を搭載するとともに、
機体前部に刈取前処理部（Ａ）を、横軸芯（Ｐｌ）周り
に上下揺動自在に連結し、機体前部横側に操縦部（３）
を配備して構成しである。

前記刈取前処理部（Ａ）は、植立殻稈を引起し刈取る刈
取部（４）と刈取られた穀稈を後方の脱穀装置（２）に
搬送する縦搬送部（５）とから成り、前記刈取部（４）
は、前端に複数の分草具（６）を備え、その後方に倒伏
殻稈を立姿勢に引起す引起し装置（７）を設けるととも
に、引起された殻稈の株元側を切断するバリカン型刈取
装置（９）、刈取られた穀稈を中央に寄せ集める突起付
搬送ベルト（３７）及び掻込みパッカ（３８）等を備え
て構成しである。一方縦搬送部（５）は、刈取部（４）
から案内される立姿勢の刈取殻稈を徐々に横倒れ姿勢に
姿勢変更しながら搬送して、縦搬送部（５）のフィード
チェーン（３９）の始端部に供給するよう構成してあり
、穂先側に係止して搬送する係止搬送装置（５ａ）と株
元側を挾持搬送する挾持搬送装置（５ｂ）とから成る。

前記刈取部（４）は、機体に対して左側に大きく突出す
る回り刈り状態と、機体の略正面に位置する前面刈り状
態とに、左右横移動可能に構成しである。詳述すると、
第６図及び第７図に示すように、走行機体前端には縦向
きフレーム（１０）が立設され、この縦向きフレーム（
１０）の上端に横向き伝動ケース（１１）がその横軸心
周りで回動自在に枢支されている。この横向き伝動ケー
ス（１１）の外周面に機体前後向き姿勢のパイプフレー
ム（１２）を固着するとともに、横向き伝動ケース（１
１）の伝動軸（１３）とパイプフレーム（１２）の伝動
軸（１４）とをベベルギヤ機構（１５）で連結して、横
向き伝動ケース（１１）伝動軸（１３）の端部入力プー
リ（８）でエンジン（図外）からの動力を受けて、パイ
プフレーム内伝動軸（１４）に伝動すべく構成しである
。

前記パイプフレーム（１２）の先端には支持ケース（１
６）が設けられ、この支持ケース（１６）に対して刈取
部（４）が取付けられている。

この先端支持ケース（１６）での刈取部（４）の取付構
造を説明する。先端支持ケース（１６）のパイプフレー
ム（１２）取付部位には、機体横幅方向に沿った姿勢の
摺動軸（１８）が自身の軸心（Ｘ）方向に摺動可能にベ
アリング支持されるとともに、六角形状に形成された中
間部に受動ベベルギヤ（１９）及びパイプフレーム伝動
軸先端に駆動ベベルギヤ（２０）が固着され、摺動軸（
１８）への伝動構造が形成されている。この受動ベベル
ギヤ（１９）は摺動軸（１８）の六角中間部に外嵌され
て一体回転可能に構成されるとともに、ベアリング（２
１）を介して先端支持ケース（１６）に回転だけ可能に
枢支され、摺動軸（１８）の横摺動を許容する構成をと
っている。この摺動軸（１８）の先端支持ケース（１６
）より左右に突出した左右端部には、夫々、引起し装置
（７）、　（７）への動力を供給するベベルギヤ伝動機
構（２２）、　’（２２）が設けられている。

前記摺動軸（１８）の前方側にはパイプ式の第１摺動フ
レーム（２３）がブツシュ（２４）、　（２４）を介し
て先端支持ケース（１６）に横摺動可能に枢支されると
ともに、先端支持ケース（１６）より突出した左右端に
、左右分草具支持杆を固定した左右支持フレーム（２５
）、　（２５）が連結固定されている。

又、この第１摺動フレーム（２３）より更に前方側には
第２摺動フレーム（２６）が左右支持フレーム（２５）
、　（２５）に亘って架設されるとともに、支持ケース
（■６）の前端より更に前方へ向けて延出された略断面
コの字形のホルダー（２７）に前方開口側から差し込み
遊嵌支持され、ホルダー（２７）に対して相対横摺動可
能に構成されている。

次に、刈取部（４）の横摺動駆動装置について説明する
。前記先端支持ケース（１６）内に左右横向きに進み角
の大きなねじ軸（２８）を挿入するとともに、先端支持
ケース（１６）左側面部に前記ねじ軸（２８）と咬合す
る雌ネジ部材（２９）を設けである。

前記ねじ軸（２８）の左側端部は左支持フレーム（２５
）に支承されるとともに、左支持フレーム（２５）より
突出した先端に従動ベベルギヤ（３０）が取付けである
。一方、この従動ベベルギヤ（３０）の上方でかつ左側
突起付き搬送ベルト（３７）の上方横側方の駆動モータ
（３２）の下向き出力軸と前記ねじ軸（２８）とが下向
き伝動軸（３３）を介して伝動連結しである。図中（３
４）は伝動軸（３３）の下端に取付けられ、従動ベベル
ギヤ（３０）と咬合する駆動ベベルギヤである。

一方、前記摺動軸（１８）の両端に設けられたベベルギ
ヤ伝動機構（２２）に対して第１ベベルギヤケース（３
５）で覆うとともに、この第１ベベルギヤケース（３５
）を支持台として引起し伝動ケース（３６）を立設し、
この引起し伝動ケース（３６）の途中に第２ベベルギヤ
ケース（４０）を設けて、この第２ベベルギヤケース（
４０）から動力分岐して、前記突起付搬送ベルト（３７
）及びパッカー（３８）へ動力を供給する分岐構造を構
成している。そして、この第２ベベルギヤケース（４０
）より取付台を張出させて、この取付台に駆動モータ（
３２）を取付けである。

前記左右一対のクローラ走行装置（１）、（１）は、夫
々各別に接地部が機体に対して略水平姿勢を維持しなが
ら相対上下動自在、並びに、機体に対して相対前後傾動
調節自在に構成しである。

詳述すると、第３図ないし第５図に示すように、クロー
ラ走行装置（１）は前端部に駆動輪体（４１）、後端部
に緊張輪体（４２）を夫々配設するとともに、前記各輪
体（４１）、　（４２）間に複数の接地転輪（４３）群
を前後に並列配備し、これらに亘ってクローラベルト（
４４）を巻回して構成しである。

前記駆動輪体（４１）を機体フレーム（４５）から一体
延設した固定フレーム（４６）に支承し、緊張輪体（４
２）及び各接地転輪（４３）をトラックフレーム（４７
）に支承しである。トラックフレーム（４７）を前後一
対の揺動リンク（４８ａ）、　（４８ｂ）を介して中間
支持フレーム（４９）に枢支連結し、中間支持フレーム
（４９）側の貫通枢支軸（５０ａ）、　（５０ｂ）の他
端側から上方に向けて夫々駆動アーム（５１ａ）、　（
５１ｂ）を一対回動自在に延設して、両駆動アーム（５
１ａ）。

（５１ｂ）をロッド（５２）で枢支連結し、かつ、後部
駆動アーム（５１ｂ）と機体フレーム（４５）との間を
油圧シリンダ（５３）で枢支連結しである。一方、左右
一対の前記中間支持フレーム（４９）は、前部側貫通枢
支軸（５０ａ）の軸芯周りで後部側が上下揺動できるよ
う固定フレーム（４６）に支持するとともに、その後部
側を傾動駆動機構の一例である単一の油圧シリンダ（５
４）により、一体向に上下揺動調節並びに固定自在に機
体フレーム（４５）に支持しである。

つまり、前記中間支持フレーム（４９）を固定した状態
で、前記油圧シリンダ（５３）を伸縮駆動させるとトラ
ックフレーム（４７）、即ちクローラ接地部が機体に対
して略水平姿勢を維持しながら相対的に上下動するよう
構成しである。

次に前記中間支持フレーム（４９）の支持構造について
説明する。機体フレーム（４５）に対して同−横軸芯（
Ｐ２）周りで前後揺動自在に枢支した左右一対の揺動駆
動アーム（５５）、　（５５）と左右の各中間支持フレ
ーム（４９）、　（４９）との間を押引ロッド（５６）
、　（５６）を介して枢支連結しである。そして、各揺
動駆動アーム（５５）、　（５５）の揺動途中部同志を
パイプフレーム（５７）で連結固定し、パイプフレーム
（５７）の左右中間部にブラケット（５８）を介して油
圧シリンダ（５４）を枢支連結しである。

このようにして、前記油圧シリンダ（５４）を伸縮駆動
させることで、左右の揺動駆動アーム（５５）。

（５５）が前記軸芯（Ｐ２）周りで前後揺動し、押引ロ
ッド（５６）、　（５６）を介して左右の中間支持フレ
ーム（４９）、　（４９）が前部側貫通枢支軸（５０ａ
）の軸芯周りで一対的に上下揺動し、結果的に機体の対
地姿勢が前後傾動することになる。

前記刈取前処理部（Ａ）は、油圧式駆動機構としての油
圧シリンダ（５９）により昇降揺動自在に構成してあり
、この油圧シリンダ（５９）は単動型であって、圧油の
供給によって刈取前処理部（Ａ）を大きく上昇揺動させ
るとともに、下降状態では刈取前処理部（Ａ）の自重に
より排油する構成。

にしである。そして、自重下降伏態の刈取前処理部（Ａ
）を弾性支持するサスペンション機構の一例であるコイ
ルスプリング（６０）を備えてある。

詳述すると、第２図に示すように、前記パイプフレーム
（１２）の後部側に軸芯方向略全長に亘って断面路コの
字形の取付は部材（６１）を固着し、この取付は部材（
６１）の両側面に亘って貫通させたピン（６２）に前記
油圧シリンダ（５９）の先端部を枢支連結するとともに
、油圧シリンダ（５９）の基端側は機体フレーム（４５
）にブラケット（６３）を介して枢支連結しである。そ
して、油圧シリンダ（５９）に前記コイルスプリング（
６０）を外嵌させて、前記油圧シリンダ（５９）を伸長
状態に付勢しである。又、刈取部（４）における刈取フ
レーム（６４）に、スプリング（６５）を介して接地支
持体（６６）を相対上下動自在かつ下方付勢状態で付設
しである。そして、通常刈取作業時には刈取前処理部（
Ａ）を自重下降伏態に設定して、前記接地支持体（６６
）によって接地案内させながら一定高さで刈取りを行う
ことができ、しかも、湿田において走行に伴う前部持上
がり傾斜を是正するために、クローラ走行装置（１）の
対機体姿勢を相対的に前下り状態に設定して走行してい
る際、突部を乗り越えた場合であっても刈取前処理部（
Ａ）が上方に素早く退避することができて損傷を未然に
防止できるのである。

尚、枕地旋回時や畦越え時等の際は刈取前処理部（Ａ）
を太き（上昇させて畦地への衝突を防止できる。

〔別実施例〕

第８図に示すように、前記コイルスプリング（６０）を
、クローラ駆動軸（６７）の下方側を通過させてパイプ
フレーム（１２）と機体フレーム（４５）との間に張設
する構造であってもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るコンバインの実施例を示し、第１図
は前部の側面図、第２図は要部の平面図、第３図及び第
４図はクローラ走行装置の側面図、第５図は前後傾動構
造を示す簡略化した斜視図、第６図は刈取部スライド構
造を示す断面図、第７図はスライド支持部の縦断側面図
、第８図は別実施例の前部側面図である。 （１）・・・・・・クローラ走行装置、（５４）・・団
・傾動駆動機構、（５９）・・・・・・駆動機構、（６
ｏ）・・・・・・サスペンション機構、（Ａ）・・・・
・・刈取前処理部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クローラ走行装置（１）を装備した走行機体の前部に、
   油圧式駆動機構（５９）により駆動昇降自在に刈取前処
   理部（Ａ）を連結するとともに、前記クローラ走行装置
   （１）を機体に対して相対前後傾動調節する傾動駆動機
   構（５４）を備えてあるコンバインであって、自重下降
   状態の前記刈取前処理部（Ａ）を弾性支持するサスペン
   ション機構（６０）を備えてあるコンバイン。