JPH029051Y2 - - Google Patents

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JPH029051Y2
JPH029051Y2 JP1150686U JP1150686U JPH029051Y2 JP H029051 Y2 JPH029051 Y2 JP H029051Y2 JP 1150686 U JP1150686 U JP 1150686U JP 1150686 U JP1150686 U JP 1150686U JP H029051 Y2 JPH029051 Y2 JP H029051Y2
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JP
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oil
gear
cylinder head
oil return
return hole
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JP1150686U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ダブルオーバヘツドカムシヤフト型
エンジン(以下、DOHCエンジンと称する)に
おけるシリンダヘツド内のオイル戻し構造に関す
るものである。
〔従来の技術〕
エンジンのシリンダヘツドには、動弁機構が配
設されており、この動弁機構を潤滑したオイルを
オイルパンに戻すために、前記シリンダヘツドの
所定部位にはオイル戻し孔が設けられている。
このようなオイル戻し孔を開示した従来技術と
して、例えば特開昭59−23025号公開公報がある。
そして、前記オイル戻し孔はシリンダヘツドに
おける任意の位置(設計者が任意に決めた位置)
に穿設されているものであり、例えば前記特開昭
59−23025号では、カムの下方近傍に穿設されて
いる。
一方、エンジンがDOHCエンジンである場合
には、二本のカムシヤフトを備えており、この二
本のカムシヤフトの一方を駆動側、他方を被駆動
側にするとともに、前記各カムシヤフトにそれぞ
れ取付けられた各ギヤの噛合により、駆動側カム
シヤフトから被駆動側カムシヤフトに動力を伝達
するように成つている。
このようなDOHCエンジンの場合、被駆動側
カムシヤフトのギヤとしては、通常シザースギヤ
が用いられており、例えば本考案の先の出願であ
る実願昭60−8653号(実開昭61−125617号公開公
報)、及び実願昭59−64761号(実開昭60−177366
号公開公報)等に開示されている。
そして、このようなDOHCエンジンにおいて
は、前記各ギヤどおしの噛み合い部分に極めて多
量のオイルを供給する必要があるとともに、この
多量のオイルをスムーズにオイルパンに戻すこと
が必要となる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記したような従来のDOHCエンジンにおい
ては、シリンダヘツドにおけるオイル戻し孔の位
置が、適切な位置と成つておらず、設計者が任意
に決めた位置と成つている。
即ち、前記のようなDOHCエンジンを開示し
た従来技術である実願昭60−8653号(実開昭61−
125617号公開公報)、及び実願昭59−64761号(実
開昭60−177366号公開公報)には、シリンダヘツ
ドにおけるオイル戻し孔の開示はないが、一般的
には前述したように設計者によつて任意に決めら
れるものであり、少なくとも前記各ギヤの近傍に
は穿設されておらず、例えば特開昭59−23025号
に示すように、カムシヤフトのカムの下方近傍に
設けられている。
さらに、シリンダヘツドの上面に溜まるオイル
は、その自重によつてのみオイルパンに戻つてい
た。
従つて、このDOHCエンジンのように、2本
のカムシヤフトをギヤで連結して駆動する形式の
ものでは、多量のオイルをギヤに供給するため、
特にシリンダヘツドに多量のオイルが溜り、この
オイルが高速で回転しているカム、ギヤ等によつ
て飛散されることになり、ブローバイガス還元装
置(一般にPCV装置と称される)内に、オイル
が流入するという問題があつた。
そこで本考案の課題は、シリンダヘツドにおけ
る適切な位置にオイル戻し孔を穿設して、シリン
ダヘツドのオイルをスムーズにオイルパンに戻す
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
そのため本考案は、エンジンのシリンダヘツド
に配置される二本のカムシヤフトのうち一方を駆
動側、他方を被駆動側として、ギヤを介して駆動
側カムシヤフトから被駆動側カムシヤフトへ動力
を伝達するようにしたダブルオーバヘツドカムシ
ヤフト型エンジンにおいて、前記シリンダヘツド
におけるギヤの直下に、オイルをオイルパンに戻
すためのオイル戻し孔を穿設したことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
上述の手段によれば、シリンダヘツドにおける
ギヤ直下にオイル戻し孔を穿設したことにより、
シリンダヘツド内のオイルは、ギヤの回転力によ
つて生じる気流により、強制的にオイル戻し孔に
送り込むことができ、またギヤの前後いずれから
でもオイル戻し孔に流れ込むことができるため、
ギヤ等を潤滑したオイルは確実にオイル戻し孔に
送り込まれ、スムーズにオイルパンに戻すことが
できる。
〔実施例〕 以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説
明する。
第1図から第3図までの図面は、本考案の一実
施例を示しており、第1図はオイル戻し構造の縦
断面図、第2図は第1図において矢印P方向から
みた平面図、第3図はシザーズギヤの縦断面図で
ある。
第1図において、1は吸気側カムシヤフト、2
は排気側カムシヤフト、5はシリンダヘツドであ
る。
吸気側カムシヤフト1には駆動ギヤ3が取り付
けられており、排気側カムシヤフト2には被駆動
ギヤ4が取り付けられており、これら各ギヤ3,
4が噛み合つている。
そして、これにより吸気側カムシヤフト1から
排気側カムシヤフト2に回転が伝達されるように
なつている。
ここで、前記被駆動ギヤ4としてはシザーズギ
ヤや用いられており、このシザーズギヤ4によつ
てバツクラツシユを零にすることにより、前記各
ギヤ3,4の噛み合い音を低減するように成つて
いる。
また、吸気側カムシヤフト1は図示してないス
プロケツトに巻回されたタイミングベルトによつ
て駆動される。
一方、前記被駆動ギヤとしてのシザーズギヤ4
は、第3図に示すように、メインギヤ14とサブ
ギヤ15とで構成されており、このメインギヤ1
4とサブギヤ15とは重ねられているとともに、
メインギヤ14とサブギヤ15との間には空間1
3があり、この空間13内にスプリング16が収
納されている。
そして、前記メインギヤ14とサブギヤ15と
はスプリング16によつて連結されている。
前記排気側カムシヤフト2の中央には、その軸
線方向にオイル通路12が穿設されており、この
オイル通路12に連通されるオイル孔11が、前
記排気側カムシヤフト2の表面に穿設されてい
る。
このオイル孔11からオイルが吐出され、第1
図において駆動ギヤ3と被駆動ギヤであるシザー
ズギヤ4との噛み合い部分10を潤滑するように
成つている。
このように構成されたDOHCエンジンであつ
て、第1図に示すように、前記駆動ギヤ3もしく
は被駆動ギヤ4の直下におけるシリンダヘツド5
に、前記オイルをオイルパンに戻すためのオイル
戻し孔21を穿設したものである。
ここで、この実施例では駆動ギヤ3の直下にオ
イル戻し孔21を穿設した構成を示しているとと
もに、第2図に示すように、この駆動ギヤ3の直
下であつて、各ギヤ3,4の中心線a−a上に穿
設された構成と成つている。
尚、第1図の矢印は前記した位置に穿設された
オイル戻し孔21を通して、図示してないオイル
パンに戻されるオイルの流れを示している。
而して、オイル戻し孔21を駆動ギヤ3の直下
に穿設したことにより、シリンダヘツド5内のオ
イルはこの駆動ギヤ3もしくは被駆動ギヤ4の回
転力によつて生じる気流により、強制的に直下の
オイル戻し孔21方向に送り込むことができる。
また、前記駆動ギヤ3及び被駆動ギヤ4で飛散
されたオイルの油膜によつてシリンダヘツド5内
のオイルの流れが妨げられることはなく、前記各
ギヤ3,4における前後のいずれの側からも、極
めて確実にオイルが流れ込める位置である、駆動
ギヤ3の直下にオイル戻し孔21が穿設されてい
るため、如何なる状況下にあつても、シリンダヘ
ツド5内のオイルは前記オイル戻し孔21に流れ
込むことができる。
従つて、シリンダヘツド5内のオイルは、適切
かつ確実にオイル戻し孔に流入することができ、
このオイルは極めてスムーズに図示してないオイ
ルパンに戻すことができる。
即ち、オイル戻し孔21を、シリンダヘツド5
における、オイル戻し機能を確実に果たし得るよ
うな適切な位置である、駆動ギヤ3の直下に穿設
したことにより、このオイル戻し孔21を通し
て、オイルを極めてスムーズに図示してないオイ
ルパンに戻すことができる。
また、このように多量のオイルがシリンダヘツ
ド内に溜まることはなく、スムーズにオイルパン
に戻すことができるため、PCV装置へのオイル
の流入は殆どないものである。
なお、前記オイル戻し孔21の孔径を大きくす
ることによりこのオイル戻し孔21を通してのオ
イルの戻し作用を、より確実かつ十分に果たすこ
とができる。
また、前記オイル戻し孔21はシリンダヘツド
における被駆動ギヤ4の直下に穿設してもよいも
のである。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案はシリンダヘツド内
に配設されるカムシヤフト駆動用ギヤの直下にオ
イル戻し孔を穿設したことにより、このオイル戻
し孔に確実にオイルを流入させることができ、オ
イルを極めてスムーズにオイルパンに戻すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図までの図面は、本考案の一実
施例を示しており、第1図はエンジンのオイル戻
し構造の縦断面図、第2図は第1図における矢印
P方向からみた平面図、第3図は被駆動ギヤとし
て用いたシザーズギヤの縦断面図である。 1……吸気側カムシヤフト(駆動側カムシヤフ
ト)、2……排気側カムシヤフト(被駆動側カム
シヤフト)、3……駆動ギヤ、4……被駆動ギヤ
(シザーズギヤ)、5……シリンダヘツド、21…
…オイル戻し孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンのシリンダヘツドに配設される二本の
    カムシヤフトのうち一方を駆動側、他方を被駆動
    側として、ギヤを介して駆動側カムシヤフトから
    被駆動側カムシヤフトへ動力を伝達するようにし
    たダブルオーバヘツドカムシヤフト型エンジンに
    おいて、 前記シリンダヘツドにおけるギヤの直下に、オ
    イルをオイルパンに戻すためのオイル戻し孔を穿
    設したことを特徴とするエンジンのオイル戻し構
    造。
JP1150686U 1986-01-29 1986-01-29 Expired JPH029051Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1150686U JPH029051Y2 (ja) 1986-01-29 1986-01-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1150686U JPH029051Y2 (ja) 1986-01-29 1986-01-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62124205U JPS62124205U (ja) 1987-08-07
JPH029051Y2 true JPH029051Y2 (ja) 1990-03-06

Family

ID=30798784

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1150686U Expired JPH029051Y2 (ja) 1986-01-29 1986-01-29

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JPS62124205U (ja) 1987-08-07

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