JPH0288754A - 耐蝕性にすぐれた溶融アルミメッキ鋼板 - Google Patents
耐蝕性にすぐれた溶融アルミメッキ鋼板Info
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は耐蝕性のすぐれた溶融アルミメッキ鋼板に関す
るものである。
るものである。
従来の技術
鋼板の表面に溶融アルミメッキを施したアルミメッキ鋼
板は、耐蝕性、耐熱性にすぐれていることから、各種の
熱器具系材料、自動車排気系材料として多く用いられて
来ている。
板は、耐蝕性、耐熱性にすぐれていることから、各種の
熱器具系材料、自動車排気系材料として多く用いられて
来ている。
このような溶融アルミニウムメツキ鋼板は、般にメツキ
原板を無酸化炉又は酸化炉中で加熱して表面汚れ、圧延
油等を酸化、燃焼させて除去し、続いて還元炉に導き、
還元性雰囲気中で表面の酸化膜を還元して表面を活性化
させ、同時に焼鈍を施して加工性を付与し、次いでメツ
キに適した温度に冷却したのち、メツキ浴に浸漬してア
ルミメッキが施され、大気中へ引き上げられ、ガスワイ
ピング等でメツキ付着量を調整して、冷却されたのち捲
取られる。
原板を無酸化炉又は酸化炉中で加熱して表面汚れ、圧延
油等を酸化、燃焼させて除去し、続いて還元炉に導き、
還元性雰囲気中で表面の酸化膜を還元して表面を活性化
させ、同時に焼鈍を施して加工性を付与し、次いでメツ
キに適した温度に冷却したのち、メツキ浴に浸漬してア
ルミメッキが施され、大気中へ引き上げられ、ガスワイ
ピング等でメツキ付着量を調整して、冷却されたのち捲
取られる。
このようなメツキ法で製造された溶融アルミメッキ鋼板
の特性は、メツキ原板鋼成分によって著しく異なり、高
温での耐酸化性を高める方法としては鋼中へのＴｉ添加
（特開昭５８−１０２５２３号公報）、或いは耐蝕性を
向上せしめるためには鋼中へのＣｒ添加（特公昭５２−
３３５７９号公報）が効果を奏することが知られている
。このように従来、溶融アルミメッキ鋼板の性能特性の
向上は、主としてメツキ原板鋼成分の調整によってはか
られて来ている。
の特性は、メツキ原板鋼成分によって著しく異なり、高
温での耐酸化性を高める方法としては鋼中へのＴｉ添加
（特開昭５８−１０２５２３号公報）、或いは耐蝕性を
向上せしめるためには鋼中へのＣｒ添加（特公昭５２−
３３５７９号公報）が効果を奏することが知られている
。このように従来、溶融アルミメッキ鋼板の性能特性の
向上は、主としてメツキ原板鋼成分の調整によってはか
られて来ている。
発明が解決しようとする課題
しかし近年、溶融アルミメッキ鋼板に対する種々の環境
下での耐蝕性向上の必要性が高まって来ている。このた
め耐蝕性向上手段として、Ｃｒ添加鋼（特公昭５２−３
３５７９号公報）、或いはステンレス（特開昭８２−２
７４０６０号公報）系に溶融アルミメッキを施す方法が
採られている。このような方法によっても耐蝕性向上に
相応の効果を奏するものであるが、自動車マフラーのよ
うな強腐蝕条件下ではメツキ層の保護効果は、比較的短
かく、アルミメッキ層消失後はメツキ原板自体の耐蝕性
によって使用寿命は決ってくることになる。本発明はこ
のような欠点を有利に解決したものである。
下での耐蝕性向上の必要性が高まって来ている。このた
め耐蝕性向上手段として、Ｃｒ添加鋼（特公昭５２−３
３５７９号公報）、或いはステンレス（特開昭８２−２
７４０６０号公報）系に溶融アルミメッキを施す方法が
採られている。このような方法によっても耐蝕性向上に
相応の効果を奏するものであるが、自動車マフラーのよ
うな強腐蝕条件下ではメツキ層の保護効果は、比較的短
かく、アルミメッキ層消失後はメツキ原板自体の耐蝕性
によって使用寿命は決ってくることになる。本発明はこ
のような欠点を有利に解決したものである。
課題を解決するための手段
本発明は、アルミメッキ層の耐蝕性を著しく向上せしめ
た溶融アルミメッキ鋼板の提供である。
た溶融アルミメッキ鋼板の提供である。
即ち、本発明は、メツキ層中にＣｒを含有させることに
より耐蝕性が著しく向上することを見出したものである
。このためにアルミメッキ浴中にＣｒを０．０１％以上
添加することにより、メツキ層中にＣｒを含有させ、耐
蝕性向上に顕著な効果を奏するものである。
より耐蝕性が著しく向上することを見出したものである
。このためにアルミメッキ浴中にＣｒを０．０１％以上
添加することにより、メツキ層中にＣｒを含有させ、耐
蝕性向上に顕著な効果を奏するものである。
本発明におけるメツキ浴組成は、Ｓｉ １〜１２％、Ｃ
ｒ ［１０１〜２％含有し、残部がＭおよび不可避的不
純物から成るものである。
ｒ ［１０１〜２％含有し、残部がＭおよび不可避的不
純物から成るものである。
而して、Ｓｉは溶融アルミメッキ鋼板の合金層の成長を
抑制して、メツキ密着性を付与するために添加するもの
で、１％以上、好ましくは５％以上の添加量が必要であ
り、又メツキ浴中Ｓｉ量が１２％を超えると合金層抑制
効果が飽和すると共に、合金層が鋸歯状となり、メツキ
密着性を低下させるためにその上限を１２％とした。
抑制して、メツキ密着性を付与するために添加するもの
で、１％以上、好ましくは５％以上の添加量が必要であ
り、又メツキ浴中Ｓｉ量が１２％を超えると合金層抑制
効果が飽和すると共に、合金層が鋸歯状となり、メツキ
密着性を低下させるためにその上限を１２％とした。
次にメツキ浴中へのＣｒ添加量は、第１図にＣｒ含有量
の効果を示す如く、Ｃｒ添加量が増加すると、腐蝕減量
は漸減傾向を示し、特に０．０１％以上を添加すると耐
蝕性が安定して向上する。しかしＣｒ添加量が約０．４
％を越えると、通常のメツキ浴温ではメ・ンキ浴中Ｃｒ
が過飽和となリドロス状となってメツキ面に付着するた
め、Ｃｒ添加量の増加に伴ってメツキ浴温を上昇させる
必要があり、実際のメツキ操業上２％添加が限界である
。
の効果を示す如く、Ｃｒ添加量が増加すると、腐蝕減量
は漸減傾向を示し、特に０．０１％以上を添加すると耐
蝕性が安定して向上する。しかしＣｒ添加量が約０．４
％を越えると、通常のメツキ浴温ではメ・ンキ浴中Ｃｒ
が過飽和となリドロス状となってメツキ面に付着するた
め、Ｃｒ添加量の増加に伴ってメツキ浴温を上昇させる
必要があり、実際のメツキ操業上２％添加が限界である
。
メツキ浴中の不可避的不純物とするＦｅはメツキ原板よ
り溶出されるもので、その含有量は一般にメツキ浴中の
Ｓｉ量およびメツキ浴温度によって異るが、約１〜３％
程度で、本発明の目的において何ら差し障りがあるもの
でない。
り溶出されるもので、その含有量は一般にメツキ浴中の
Ｓｉ量およびメツキ浴温度によって異るが、約１〜３％
程度で、本発明の目的において何ら差し障りがあるもの
でない。
而してメツキ層中にＣｒを含有させることにより、耐蝕
性が向上する理由は、アルミメッキ鋼板が腐蝕環境下に
おいて、メツキ層中Ｃｒの効果で緻密な不働態皮膜を形
成するものと考えられる。
性が向上する理由は、アルミメッキ鋼板が腐蝕環境下に
おいて、メツキ層中Ｃｒの効果で緻密な不働態皮膜を形
成するものと考えられる。
メツキ浴中にＣｒを添加しメツキ層中に含有させること
によるアルミメッキ層の耐蝕性が向上する効果は、一般
の低炭素鋼は勿論、Ｃｒ添加鋼、ステンレス鋼等、鋼種
、鋼成分を問わず得られるものである。又Ｃｒ添加鋼、
ステンレス鋼板等のアルミメッキに於いては、溶融メツ
キ性向上手段としてＮｉ、Ｆｅ、Ｃｏあるいはこれらの
合金を片面当り０．０１〜５ ｇｅｍ’のプレメツキし
たものを用いてもよい。
によるアルミメッキ層の耐蝕性が向上する効果は、一般
の低炭素鋼は勿論、Ｃｒ添加鋼、ステンレス鋼等、鋼種
、鋼成分を問わず得られるものである。又Ｃｒ添加鋼、
ステンレス鋼板等のアルミメッキに於いては、溶融メツ
キ性向上手段としてＮｉ、Ｆｅ、Ｃｏあるいはこれらの
合金を片面当り０．０１〜５ ｇｅｍ’のプレメツキし
たものを用いてもよい。
実施例
以下、本発明の実施例について説明する。
第１表に詳細を示す如く、メツキ原板として低炭素鋼、
極低炭素Ｔｉ添加鋼、極低炭素Ｃｒ添加鋼（鋼中Ｃｒ量
、２．５ｚ、５．１χ、７．３％） 、 ＹＵＳ４０９
Ｄ 、 ５ＵＳ４３０．２２％Ｃｒ鋼等を板厚０ 、８
ｍｍに冷間圧延し、これを用いて無酸化炉法でアルミメ
ッキを行った。
極低炭素Ｔｉ添加鋼、極低炭素Ｃｒ添加鋼（鋼中Ｃｒ量
、２．５ｚ、５．１χ、７．３％） 、 ＹＵＳ４０９
Ｄ 、 ５ＵＳ４３０．２２％Ｃｒ鋼等を板厚０ 、８
ｍｍに冷間圧延し、これを用いて無酸化炉法でアルミメ
ッキを行った。
メ・ンキ浴組成はＳｉ目標添加量は１．Ｏｚ、２．５ｚ
、３．５ｚ、５．０！、８．０χ、１０％、更に浴中Ｃ
ｒ量トシテ、添加なしく比較例） 、０．０１％、０．
０５％、０．１％、１％、２％添加浴でアルミメッキを
行い、メツキ後、ガスワイピング法でメツキ付着量を１
００ｇ／ｒｎ’に調整した後、冷却し捲取った。
、３．５ｚ、５．０！、８．０χ、１０％、更に浴中Ｃ
ｒ量トシテ、添加なしく比較例） 、０．０１％、０．
０５％、０．１％、１％、２％添加浴でアルミメッキを
行い、メツキ後、ガスワイピング法でメツキ付着量を１
００ｇ／ｒｎ’に調整した後、冷却し捲取った。
尚メツキ時のメツキ浴温はＳｉ添加量に対してはＭ−３
ｉ平衡状態図の液相線より５０〜７０℃高い温度とし、
又Ｃｒ添加量に対してはＣｒ添加量０．１％以下はＳｉ
添加量に応じたメツキ浴温とし、Ｃｒ１％（Ｓｉ添加量
は１０％）の場合７００℃、Ｃｒ２％（Ｓｉ添加量１０
％）では７５０℃でアルミメッキを行い、良好なメツキ
が得られた。
ｉ平衡状態図の液相線より５０〜７０℃高い温度とし、
又Ｃｒ添加量に対してはＣｒ添加量０．１％以下はＳｉ
添加量に応じたメツキ浴温とし、Ｃｒ１％（Ｓｉ添加量
は１０％）の場合７００℃、Ｃｒ２％（Ｓｉ添加量１０
％）では７５０℃でアルミメッキを行い、良好なメツキ
が得られた。
得られたアルミメッキ鋼板について屋外曝露試験、塩水
噴霧試験、自動車マフラー内腐蝕環境を想定した模擬排
ガス凝縮液浸漬試験等、各種環境下での耐蝕性について
調べた結果を第１表に示した。いずれの耐蝕性試験にお
いても比較例に比べて、腐蝕減量が著しく減少し、メツ
キ浴中にＯｒを添加することにより耐蝕性が向上するこ
とを示している。
噴霧試験、自動車マフラー内腐蝕環境を想定した模擬排
ガス凝縮液浸漬試験等、各種環境下での耐蝕性について
調べた結果を第１表に示した。いずれの耐蝕性試験にお
いても比較例に比べて、腐蝕減量が著しく減少し、メツ
キ浴中にＯｒを添加することにより耐蝕性が向上するこ
とを示している。
耐蝕性試験法は次の方法で行った。
（１）屋外曝露試験
試片寸法５０Ｘ ２００ｍｍのものを、南向き３０°の
傾斜で重工業地帯で３年問屋外曝露試験を行い、腐蝕減
量を測定した。
傾斜で重工業地帯で３年問屋外曝露試験を行い、腐蝕減
量を測定した。
（２）塩水噴霧試験
試片寸法７０Ｘ １５０ Ｉｌｍとし、ＪＩＳ Ｚ ２
３７１に準拠して塩水噴霧試験を３０日間行い、腐蝕減
量を測定した。
３７１に準拠して塩水噴霧試験を３０日間行い、腐蝕減
量を測定した。
（３）模擬排ガス凝縮液浸漬試験
試片寸法７０Ｘ６５０ ａｍとし、ビーカー内で試片が
試験液に半没となるよう浸漬し、半密閉状態で８０°Ｃ
で３０日間試験後、腐蝕減量を測定した。
試験液に半没となるよう浸漬し、半密閉状態で８０°Ｃ
で３０日間試験後、腐蝕減量を測定した。
試験液組成
Ｓｏ、２− ０．１％
ＮＯ３−０，０１５％
Ｃｉ−０，０３％
Ｎ山
Ｃ００Ｈ
ＣＨ３ＣＯＯＨ
Ｈ８
０，４％
０．３ ％
０．１ ％
０．１ ％
（以下余白）
発明の詳細
な説明したとおり、本発明によりＭ浴にＳｉ１．０−１
２％、Ｃｒ Ｏ，０１〜２％を添加することにより、耐
蝕性に優れ、合金層の成長を抑制し、メツキ密着性の良
好なアルミメッキ鋼板が得られる。
２％、Ｃｒ Ｏ，０１〜２％を添加することにより、耐
蝕性に優れ、合金層の成長を抑制し、メツキ密着性の良
好なアルミメッキ鋼板が得られる。
第１図は溶融アルミメッキ浴中Ｃｒ量とアルミノ・ンキ
鋼板の耐蝕性（塩水噴霧試験３０日間）の関係を示す図
である。
鋼板の耐蝕性（塩水噴霧試験３０日間）の関係を示す図
である。
Claims (1)
- 鋼板の表面に、Ｓｉ１．０〜１２％、Ｃｒ０．０１〜２
％を含有して残部がＡｌ及び不可避的不純物よりなる溶
融アルミメッキ層を施したことを特徴とする耐蝕性にす
ぐれた溶融アルミメッキ鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63239861A JPH0611906B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 耐蝕性にすぐれた溶融アルミメッキ鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63239861A JPH0611906B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 耐蝕性にすぐれた溶融アルミメッキ鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0288754A true JPH0288754A (ja) | 1990-03-28 |
| JPH0611906B2 JPH0611906B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=17050973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63239861A Expired - Lifetime JPH0611906B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | 耐蝕性にすぐれた溶融アルミメッキ鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0611906B2 (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1988
- 1988-09-27 JP JP63239861A patent/JPH0611906B2/ja not_active Expired - Lifetime
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