JPH0286892A

JPH0286892A - 用廃水の微生物処理装置

Info

Publication number: JPH0286892A
Application number: JP63237527A
Authority: JP
Inventors: Koji Yamagata; 光二山形
Original assignee: RAIZAA KOGYO KK
Current assignee: RAIZAA KOGYO KK
Priority date: 1988-09-24
Filing date: 1988-09-24
Publication date: 1990-03-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、例えば池水、浴槽水、海水、庭園水、プー
ル用水等の用廃水の微生物処理装置に関するものである
。

（従来の技術）一般に従来より行なわれていた用廃水の浄化法としては
、砂濾過、活性炭濾過、フィルター濾過と塩素等の薬品
殺菌を組み合わせた方法７が採用されている。

しかし、この方法では用廃水に含有している有機物、尿
素、アンモニア等を活性炭に吸着させるには限度がある
。また、活性炭吸着は長時間の使用が不可能である。

また、塩素等の薬品処理は処理水に塩素等が溶解するた
め、人体への影響が問題になる。

一方、ケイ酸ＳｉＯ□を主成分とする天然多孔質系珪藻
土鉱物（クリスバールト）の焼成品（商品名：クリスバ
ール）はその化学的組成が例えば下記のようであるが、
活性炭、ゼオライト、セビオライトなど既存の吸着剤と
は異なる特性を有している。

第１表　クリスバールの化学組成このクリスバライト焼成品の主な特性としては、（１）
細孔径１５〜２ｏ口人、比表面積１１０〜１３０ｍ２／
　ｇの多孔質物質、（２）空隙率４０〜５０％、見掛比
重１．２、親水性、（３）ガス状或は水中のアンモニア
、タンパク質を強く吸着する、（４）Ｐｉれた微生物付
着性等を挙げることができる。

このうち特に微生物付着性能については、生物膜流動層
法の微生物媒体（担体）としてクリスバライト焼成品（
商品名：クリスバール）、活性炭、濾過砂、アロフェン
を用いて、媒体の性能試験を行なった結果を下記第２〜
第４表に示すが、これより明らかなようにクリスバライ
ト焼成品を媒体とした場合、５３０．６ｍｇ／ｇ　（単
位容積当たりでは３６６、１ｍｇ／１ＴＩｉｌ　と他の
媒体より極めて大きな値となっており、微生物の媒体と
して優れた素材であることを示している。

このようなりリスパライト焼成品の微生物媒体としての
優れた性質を利用して用廃水の微生物処理を行なう試み
がなされている。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、クリスバライト焼成品を濾材とする微生物処理
装置を使用して用廃水の微生物処理を行なう場合、第５
表にも示したように処理開始後１５日〜５０日頃までは
ＢＯＤ、ＣＯＤも安定して減少し、また透過度も増加す
るが、５０日以降においてはＢｏｂ）、ＣＯＤの減少は
停止し、透過度も減少する傾向が見られる。

これは、微生物のクリスバライト焼成品固着時には繁殖
が盛んで、好気性になり、用廃水のＢＯＤ、ＣＯＤは安
定して減少し、また用廃水の透過度は増加するが、処理
開始後５０日頃より雑菌が成長繁殖し、このため焼成品
に固着した微生物の成長が阻害され、更に新陳代謝によ
る老廃微生物の脱落等によりＢＯＤ、ＣＯＤの減少が停
止し、また用廃水の透過度が減少するものと推定される
。

第２表媒体の微生物吸着量第３表吸着微生物比第４表クリスバール媒体に繁殖した微生物第５表水温：４２℃ しかし、微生物の脱落は酸素と酵素の補給によっである
程度解消することができるが、微生物の成長を阻害する
雑菌の殺菌乃至除菌は酸素と酵素の補給では十分に行な
うことができない。

また、塩素等の殺菌剤を加えて殺菌乃至除菌する場合に
は、殺菌剤が被処理水中に溶存するため、目的とする雑
菌のばかに微生物処理装置内の微生物自体が死滅してし
まうので、−Ｍに使用されているような殺菌剤による処
理はできない。

（問題点を解決するための手段）以上の問題点を解決するため、この発明ではクリスバラ
イト焼成品を濾材とした充填層の中央に通水路を形成す
るとともに、該通水路には紫外線ランプを挿入するよう
にした用廃水の微生物処理装置を提案するものであるにの発明で処理される用廃水としては１例えば池水、浴槽
水、海水、庭園水、プール用水等を挙げることができる
６更に、処理すべき用廃水はこの発明に係る微生物処理装
置に循環通水することにより処理する。

また、微生物処理装置内での処理効率を高めるためには
、処理すべき用廃水の水温は室温〜５０°Ｃ程度が適当
である。

更に、クリスバライト焼成品としては、粒状、ペレット
状の成形品を濾材として使用することができる。

なお、この発明において紫外線ランプとしては、例えば
波長２３０〜２７０　ｎｍ程度の紫外線を発生するもの
が好ましい。

（作用）即ち、この発明に係る微生物処理装置を使用してプール
水、浴槽水等の用廃水を処理する場合、処理すべき用廃
水はクリスバライト焼成品を濾材とした充填層内に送ら
れ、ここでクリスバライト焼成品の表面に形成された微
主物模と接触することにより、用廃水中のアンモニア、
尿素、有機物等が微生物的に分解処理される。更に、こ
の処理水は充填層の中央に形成された通水路に送られ、
ここを通過する際にランプより紫外線の照射を受けて用
廃水中に含まれる生菌は殺菌乃至除菌される。

したがって、この発明によればクリスバライト焼成品を
濾材とする充填層内を通過する際、用廃水中に含まれる
雑菌が殺菌乃至除菌されるため、長期間運転してもクリ
スバライト焼成品表面に固着された微生物の成長が雑菌
によって阻害されるようなこともない。このため、用廃
水中のＢＯＤ、ＣＯＤを安定して減少させることができ
、また透過度を増大させることができる。

また、この発明においては紫外線によって用廃水中に混
入する雑菌を殺菌しており、塩素等の薬品は使用しない
ため、クリスバライト焼成品の表面に固着して繁殖する
微生物が死滅させられるようなことはない。

更に、この発明における微生物処理装置はクリスバライ
ト焼成品を濾材とした充填層の中央に形成された通水路
に紫外線ランプを挿入して構成されるため、装置の容積
を小型化でき、簡易な用廃水の処理装置として使用する
ことができる。

（実施例）以下、この発明を図示の実施例に基づいて説明する。

第１図は、この発明の一実施例を示す微生物処理装置で
、円筒状の装置容器１内の底部には通水性の隔壁２で区
画された処理すべき用廃水の導入室３が設けられ、導入
室３の側部には被処理水の給水口４とその底部にはドレ
イン口５が設けれている。また容器１の上部はフランチ
６で密閉するとともに、容器１内の隔壁２上にはクリス
バライト焼成品（商品名：クリスバール）を濾材とする
充填層７が設けられる。なお、該充填層７は上下方向に
設けられた仕切板８によって外部充填層７ａと内部充填
層７ｂに仕切られている。一方、充填層７の中央にはそ
の底部に複数の給水口９ａ、−・・を有するステンレス
製の通水管９を挿入するとともに、該通水管９内にはそ
の周囲に石英等の保護管ｌＯを設けた紫外線ランプ１１
を挿入し、更に通水管９の上端には排水口１２を設ける
。

以上のような構成において、処理すべき用廃水は給水口
４より室３内に導入され、更に外部充填層７ａ、次に内
部充填層７ｂを通過する。ここで、充填層７を構成する
クリスバール粒子の表面には用廃水中に含まれるアンモ
ニア、尿素、有機物を分解する′微生物膜が形成されて
おり、したがって用廃水は充填層７を通過する間に、こ
れらクリスバール粒子の表面に形成された微生物膜と接
触することによりアンモニア、尿素、有機物等が分解処
理される。

微生物処理を受けた用廃水は、複数の給水口９ａ、・・
−より通水管９内に導入され、通水管９内を紫外線ラン
プ１１に沿って上昇する間に紫外線の照射を受け、生菌
は殺菌処理される。その後、排水口１２より排出された
処理水を再び装置内に循環通水させて前記同様の処理操
作を行なう。

以上のようにして被処理水の微生物処理と殺菌処理を行
なうのであるが、この発明では殺菌処理は紫外線により
行なわれるため、充填層内で繁殖する微生物には同等影
響を与えることがなく、被処理水内に含まれる雑菌等を
殺菌することができる。したがって、この発明に係る処
理装置を長期間使用しても従来装置のようにＢＯＤ、Ｃ
ＯＤの減少が停止し、透過度が減少するようなこともな
く、ＢＯＤ、ＣＯＤの安定した減少と透過度の増大を図
ることができる。

（発明の効果）以上要するに、この発明によれば用廃水中に含まれるア
ンモニア、尿素、有機物等が微生物により分解処理され
ると同時に、微生物処理装置内で混入する雑菌等は紫外
線処理により微生物処理装置内で繁殖する微生物に悪影
響を与えることなく、効果的に殺菌処理できる。

したがって、この発明によれば、従来の微生物処理装置
のように長期間運転した場合にＢＯ，Ｄ、ＣＯＤの減少
が停止し、透過度が減少するようなこともなく、ＢＯＤ
、ＣＯＤの安定した減少と透過度の増大を図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る用廃水の微生物処理装置の一
例を示す縦断側面図である。図中、７はクリスバライト焼成品を濾材とする充填層、
９は通水管、１１は紫外線ランプ。特許出願人　ライザーエ業株式会社同　代理人　弁理士　日中　昭雄手糸売ネ…正書（自発）平成元年３月１０日

Claims

【特許請求の範囲】

ケイ酸ＳｉＯ＿２を主成分とする天然多孔質系珪藻土鉱
物の焼成品を濾材とした充填層の中央に通水路を形成す
るとともに、該通水路には紫外線ランプを挿入するよう
にしたことを特徴とする用廃水の微生物処理装置。