JPH0282071A - 自動製氷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、製氷皿内でブロック状の氷塊を自動的に製造
する自動製氷機に関する。

（従来の技術） 従来の冷蔵庫用の自動製氷機は、第５図に示すように製
氷皿１内を複数の製氷ブロック２に区画し、その製氷皿
２内に給水管３を通して給水するようにしている。この
場合、各製氷ブロック２間の仕切壁４の上端部には夫々
導水溝５が切欠状に形成され、これら各導水溝５を通し
て各製氷ブロック２に均等に水が導かれるようになって
いた。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来の製氷皿１は、導水溝５が小さいと、各製氷ブ
ロック２への水の流れが悪くなるため、導水溝５はある
程度大きくする必要がある。このため、製氷後に各製氷
ブロック２から取出される角ブロック状の氷塊６（第６
図参照）は、側面に導水溝５の跡形である大きな曲部分
７ができてしまい、外観や占ざわりが悪くなる欠点があ
った。

しかも、製氷皿１内への給水量の変動（ばらつき）によ
り、給水量が多めになると、第７図に示すように板状に
連なった氷８ができてしまい、角氷に分離しにくくなる
欠点もあった。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、従
ってその目的は、導水溝の跡形のほとんどないきれいな
氷塊を作ることができて、氷塊の外観や舌ざわりを良く
し得ると共に、各製氷ブロック内で作られる氷塊どうし
が板状に連なってしまうことを防止できて、氷塊の分離
性（離水性）を向上できる自動製氷機を提供するにある
。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の自動製氷機は、製氷皿内を複数の製氷ブロック
に区画し、これら各製氷ブロックに給水機構から水を供
給して製氷するものにおいて、前記各製氷ブロックのう
ち前記給水機構から供給される水の落下点に位置する製
氷ブロックを最上段にしてそこから離れるに従って製氷
ブロックの位置を順次低くすることにより、前記水が順
次下段側の製氷ブロックへ流れるように構成したもので
ある。

この場合、最下段の製氷ブロックの容積を他の製氷ブロ
ックの容積より大きくしても良い。

（作用） 給水機構から供給される水は、最上段の製氷ブロックに
落下してその製氷ブロックを満たしつつ下段側の製氷ブ
ロックに溢れ出し、これによって水が上段側から下段側
の製氷ブロックへ順次病たされる。このため、各製氷ブ
ロック間の仕切壁に大きな導水溝を形成する必要がなく
なり、各製氷ブロック内に貯溜される水が仕切壁によっ
て完全に仕切られるようになるため、導水溝の跡形のほ
とんどないきれいな氷塊を作ることができると共に、各
製氷ブロック内で作られる氷塊どうしが板状に連なって
しまうことを防にできる。

この場合、最下段の製氷ブロックの容積を他の製氷ブロ
ックの容積より大きくすれば、給水量がばらついても最
下段の製氷ブロックの貯水量が変動するだけで、その影
響が他の製氷ブロックには全く及ばず、給水量のばらつ
きを最下段の製氷ブロックで吸収できる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図乃至第４図に基いて説
明する。まず、全体の概略構成を示す第４図において、
１１は冷蔵庫の庫本体で、その内部に冷凍室１２、製氷
室１３及び冷蔵室１４が上下三段に設けられている。１
５は冷蔵室１４内の上部に配置された給水タンク、１６
はこの給水タンク１５からの水を受ける水受、１７はこ
の水受１６内の水を吸い上げる給水ポンプで、この給水
ポンプ１７の吐出口１７ａに連結された給水管１８が製
氷室１３内に導出されている。これら給水管１８、給水
ポンプ１７、水受１６及び給水タンク１５から給水機構
１９が構成されている。

方、２０は製氷室１３内の上部に設けた製氷皿で、その
後端部（図示右端部）が給水管１８の出口１８ａの直下
に位置し、且つ面下がりの傾斜状に配置されている。こ
の製氷皿２０は、前後両端面中央の軸２１ａ、２１ｂを
支点にして上下反転可能に支持され、その上下反転が駆
動機構部２２内のモータ（図示せず）によって実行され
る。そして、製氷皿２０の下方には、製氷皿２０から落
下する氷塊を受ける貯水容器２２が配設されている。

次に、製氷皿２０の具体的構成を第１図乃至第３図に基
いて説明する。即ち、製氷皿２０内は、仕切壁２３によ
って例えば２列の製氷ブロック２４に区画され、そのう
ち、給水管１８から供給される水の落下点に位置する製
氷ブロック２４ａを最上段にしてそこから離れるに従っ
て製氷ブロック２４の位置を順次低くした構成となって
いる。

この場合、給水管１８の出口１８ａが仕切壁２３ａの真
上に位置して水が２つの製氷ブロック２４ａにまたがる
ように落下するため、その２つの製氷ブロック２４ａを
共に最上段に位置させ、その最上段の製氷ブロック２４
ａ間の仕切壁２３ａにのみ浅い導水溝２５を形成してい
る。但し、各製氷ブロック２４間の高さの差Ｈは、表面
張力による水面Ａの***高さより大きく設定されて、上
段と下段の水面Ａがつながらないようになっている。

そして、最下段の１つの製氷ブロック２４ｂを除いて他
の製氷ブロック２４．２４ａの容積（最大貯水量）を同
一に設定すると共に、その容積よりも最下段の１つの製
氷ブロック２４ｂの容積を大きく設定している。更に、
製氷皿２０の側壁２０ａを仕切壁２３より高くして、仕
切壁２３を溢れ出る水が外部にこぼれ出さないようにし
ている。

次に、上記構成の作用について説明する。給水タンク１
５から水受１６に出た水を給水ポンプ１７で吸い上げ、
給水管１８を通して最上段の製氷ブロック２４ａに給水
する。この給水動作により、まず最上段の製氷ブロック
２４ａ内に水が一杯に溜り、この後、その水が仕切壁２
３から下段側に溢れ出て隣の製氷ブロック２４を水で満
たし、以後、順次下段側の製氷ブロック２４を満たす（
水で満たされる部分を第１図に斜線で示す）。そして、
最下段の製氷ブロック２４ａに水が満たされたところで
、給水動作が停止し、製氷を開始する。

製氷が完了したところで、製氷皿２０を上Ｆ反転させ且
つひねって、各製氷ブロック２４から氷塊を貯水容器２
２内に落下させる。この離氷動作後、製氷皿２０を元の
位置に戻し、以後、上述の給水動作に戻る。

この場合、給水管１８から供給される水の落下点に位置
する製氷ブロック２４ａを最上段にしてそこから離れる
に従って製氷ブロック２４の位置を順次低くすることに
より、水が順次下段側の製氷ブロック２４へ流れるよう
に構成しているので、各製氷ブロック２４間の仕切壁２
３に大きな導水溝を形成する必要がなくなり、各製氷ブ
ロック２４内に貯溜される水が仕切壁２３によって完全
に仕切られるようになる。このため、導水溝の跡形のな
いきれいな氷塊を作ることができて、氷塊の外観や舌ざ
わりを良くし得ると共に、各製氷ブロック２４内で作ら
れる氷塊どうしが板状に連なってしまうことを防止でき
て、氷塊の分離性（＃、水性）を向上できる。尚、上記
実施例では、最上段の仕切壁２３ａに浅い導水溝２５を
形成しているが、最上段の２つの製氷ブロック２４ａに
は水が濫れ出すように供給されるため、その導水ｌＲ２
５はあくまでも補助的なものであって浅くて小さいもの
で十分であり、その浅い導水溝２５が氷塊の外観や離水
性に及ぼす影響は極めて小さい。

しかも、最下段の製氷ブロック２４ｂの容積を他の製氷
ブロック２４．２４ａの容積より大きく設定したので、
給水量がばらついても最下段の製氷ブロック２４ｂの水
位が第３図に示すように標準水位り。に対しＬｌ又はＬ
２へ上下変動するだけて、その影響が他の製氷ブロック
２４．２４ａには全く及ばず、給水量のばらつきを最Ｆ
段の製氷ブロック２４ｂで吸収できて、他の製氷ブロッ
ク２４２４ａで常に一定の大きさのきれいな氷塊を作る
ことができる。

尚、給水量のばらつきを吸収する方法としては、上記実
施例具の他に、例えば給水量の設定値を予め最下段の製
氷ブロックの１個分だけ少なく設定しておいても良い。

また、上記実施例では、製氷ブロック２４の左右両列間
の給水量をバランスさせるように、最上段の縦仕切壁２
３ａに小さな導水溝２５を設けるようにしたが、これで
も左右の給水量にアンバランスが生じるような場合には
、最上段以外の縦仕切壁にも必要最小限の小さな導水溝
を設けるようにしても良い。

その他、本発明は、製氷ブロック２４を上記実施例のよ
うな２列に限らず、１列或は３列以上に設けたり、或は
各列間でも高低差をつけても良い。

また、給水管１８の出口１８ａの位置（水の落下点）は
、必ずしも製氷皿の片側でなくても中央側であっても良
く、この場合には中央側の製氷ブロックが最上段となり
、その両側の製氷ブロックが順次低くなるｆＭ成とすれ
ば良い。

［発明の効果コ 本発明は以上の説明から明らかなように、給水機構から
供給される水の落下点に位置する製氷ブロックを最上段
にしてそこから離れるに従・）で製氷ブロックの位置を
順次低くすることにより、水が順次下段側の製氷ブロッ
クへ流れるように構成しているので、各製氷ブロック間
の仕切壁に大きな導水溝を形成する必要がなくなり、導
水溝の跡形のほとんどないきれいな氷塊を作ることがで
きて、氷塊の外観や舌ざわりを良くし得ると共に、各製
氷ブロック内で作られる氷塊どうしが板状に連なってし
まうことを防止できて、氷塊の分離性（ｉ１１氷性）を
向上できる。

また、最下段の製氷ブロックの容積を他の製氷ブロック
の容積より大きく設定すれば、給水量のばらつきを最下
段の製氷ブロックで吸収できて、他の製氷ブロックで常
に一定の大きさのきれいな氷塊を作ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示したもので、
第１図は要部の拡大縦断側面図、第２図は製氷皿の拡大
斜視図、第３図は第２図のｍ−■線に沿って示す拡大断
面図、第４図は冷蔵庫の部分縦断側面図である。そして
、第５図乃至第７図は従来例を示したもので、第５図は
第２図相当図、第６図は氷塊の斜視図、第７図は給水量
が多くて板状に連なってしまった氷の斜視図である。 図面中、１５は給水タンク、１７は給水ポンプ、１８は
給水管、１９は給水機構、２０は製氷皿、２３は仕切壁
、２４は製氷ブロック、２４ａは最上段の製氷ブロック
、２４ｂは最下段の製氷ブロックである。 Ｍ３図 第４図 第１図 第２図 第５図 第６図 す 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、製氷皿内を複数の製氷ブロックに区画し、これら各
   製氷ブロックに給水機構から水を供給して製氷するもの
   において、前記各製氷ブロックのうち前記給水機構から
   供給される水の落下点に位置する製氷ブロックを最上段
   にしてそこから離れるに従って製氷ブロックの位置を順
   次低くすることにより、前記水が順次下段側の製氷ブロ
   ックへ流れるように構成したことを特徴とする自動製氷
   機。 ２、最下段の製氷ブロックの容積を他の製氷ブロックの
   容積より大きくしたことを特徴とする請求項１記載の自
   動製氷機。