JPH0275433A - 閉塞鍛造用復動ダイセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は閉塞鍛造プレスの復動ダイセットに関する。

〔従来の技術〕

従来の閉塞鍛造プレスの復動ダイセットの例として第４
図〜第６図に示すものがある。第４・　図はプレス前の
ダイセット開放状態を示し、第５図はプレス完了時を、
又第６図はプレス後の開放状態を示す断面図であり、こ
れらの図において従来のものは、固定ベース１及びクラ
ンク作動環ヤ往復動するスライド２から成るプレスにお
いて、固定ベースｉに固設され油室３とその油圧で支持
されるピストン４と、該ピストン４のロッド部と摺動自
在に係合するノックアウトピストン４３を内設する固定
側ダイ５と、スライド２に固設され油室６とその油圧で
支持されるピストン７と、油室８とその油圧で支持され
るピストン９を内設する可動側ダイ１０及びアウタ金型
５１、インナ金型４４、金型１２、ポンチ１３及び１４
で構成されている。固定側ダイ５０本体面１５にアウタ
金型５１が固設され該アウタ金型５１の内径部と摺動自
在に係合するインナ金型４４が支持され、且つ該インナ
金型４４はノックアウトピストン４３で支持可能とされ
、ピストン４にポンチ１３が固設され、可動側ダイ１０
のピストン７に金型１２が、ピストン９にポンチ１４が
各々固設されている。

ピストン４及び９にはプルバック油圧１６及び１７が各
々連結され、油室３、油室６及び油室８は全てが一つの
閉油圧回路１８で連結されている。該油圧回路１８には
通常逆止弁１９を介して油圧発生装置２０が連結され、
圧力リリーフ弁２１が装着されている。ノックアウトピ
ストン４３のピストン４と反対側の油室４６は切換バル
ブ４５を介して油圧装置４７が連結されている。

図示しない鍛造素材供給装置によって素材２２をアウタ
金型５１及びインナ金型４４内に装着し、図示しない駆
動装置によって図中矢印Ｐで示す閉方向にスライド２を
作動させると、アウタ金型５１と金型１２が接合し、ア
ウタ金型５１、インナ金型４４及び金型１２によって閉
塞空間２３が形成される。さらにスライド２の作動が進
むにつれて、油室６内の圧油は閉油圧回路１８を介して
油室３及び８へ各々の圧力バランスに応じて分配移動し
、ピストン４及び９を図中矢印Ｑで示す方向に作動させ
て、ポンチ１３及び１４で素材２２が加圧され、成品２
４に成形される。

図示しない前記駆動族装置によって図中矢印Ｒで示す開
方向にスライド２を作動させるとプルバック油圧１６及
び１７によってピストン４及び９は各々元の位置に復帰
するとともに油室３及び８の圧油は閉油圧回路１８を介
して油室６へ移動しピストン７も元の位置へ復帰し、又
金型１２はアウタ金型５１から離れて開放状態となり、
切換バルブ４５による油室４６の圧抜きによりノックア
ウトピストン４３及び同ピストン４３に支持されるイン
ナ金型４４及び成品２４が上昇し、図示しない成品排出
装置によって成品２４がインナ金型４４から排出され次
工程へ送られる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで上記のような従来の復動ダイセットにおいては
次に述べるようないくつかの不具合点がある。

（１）　　可動側ダイ１０は油室６及び８の２室構成で
あるのでピストン７とピストン９を直列配置さぜるを得
ないためダイ高さが高くなり、既存のプレスに設置でき
ない。

（２）作動中、閉油圧回路１８内を短時間に大量の圧油
が移動するため配管寸法は極めて大きくなり、且つ、プ
レスの作動速度即ちストローク数７分に限界があり、高
速化できない。

（３）油室３及び８へ移動する圧油量は油室３及び８の
圧力バランスに応じて異なるが圧力と見合うポンチ１３
及び１４に作用する荷重は一般に差異があるため、ピス
トン４及び９の移動景に差異を生じ成品精度不良が発生
しやすい。

（４）成品２４のノックアウトを切換バルブ４５を切換
えて行なうため所要動作時間が長くかかり高速化に限界
があること、消費エネルギーが大きいこと、保守に手間
がかかること及び既存のノックアウト駆動装置が使用で
きないこと等。

本発明はこれら不具合点を解決した新たな閉塞鍛造用復
動ダイセット外ダイセツ°トするものである。

〔課題を解決するための手段〕

このため本発明の閉塞鍛造用復動ダイセットは、各１対
の金型及びポンチを装着し、固定ベース及びスライドか
ら成る往復動プレスの固定ベースに固定側ダイが、又ス
ライドに可動側ダイか各々固設されるダイセットにおい
て、固定側、可動側のそれぞれに各々中空状の金型支持
用アウタピストンと、該アウタピストンに設けた中空穴
と摺動自在に係合するポンチ支持用インナピストンと、
前記アウタピストンとインナピストンとを同一の油圧で
支持するための共通の油室を内設すると共に、一方のダ
イに他方のダイを押付けることにより油圧を発生するピ
ストンと、該ピストンと同一方向に移動するよう閉油圧
回路で連結され、前記固定側アウタピストンと可動側ア
ウタピストンとに各々押付ける両ロンドを有する同調ピ
ストンとを装着し、更に固定側ポンチ支持用インナピス
トンをリング状ピストンとし、一端が前記金型支持用ア
ウタピストンと摺動自在に係合し、他端が前記リング状
ピストン及び固定側ダイと摺動自在に貫通係合し、且つ
前記リング状ピストンで支持可能゛ならしめるつば部を
有するポンチ支持用ロンドで構成されることを特徴とし
ている。

〔作用〕

上述の本発明の閉塞鍛造用復動ダイセットは、（１）ピ
ストンが内外並列配置となる。（２）ピストン作動にと
もない圧油は同−油室内を移動するだけでよい。（３）
ポンチストローク同調機構によシ固定側、可動側の各々
の金型支持用ピストンの作動が同一となる。（４）ダイ
セット外の他の駆動装置で成品のノックアウトができる
等の作用を奏する。

〔実施例〕

以下図面第１〜第３図により本発明の一実施例について
説明すると、第１図は本発明ダイセットのプレス前の開
放状態を示す断面図、第２図は同プレス完了時を示す断
面図、第３図は同プレス後の開放状態を示す断面図であ
る。

なお従来装置と同一部材には同一符号を付し、重複説明
を省略する。

第１図〜第３図に示すように、固定ベースＩＫは中空状
のアウタピストン２５と、該アウタピストン２５の中空
穴２６と摺動自在に係合するインナピストン２７と、両
ピストン２５及び２７を同一側で油圧支持するための共
通の油室２８とを内設する固定側ダイ２９を固設し、さ
らに固定ダイ２９には一端が前記アウタピストン２５と
寸法り１部において摺動自在に係合し、他端が前記イン
ナピストン２７及び固定側ダイ２９ど寸法り、部におい
て摺動自在に貫通係合し且つ前記インナピストン２７で
支持可能なためのつば部４９を有するロッド４８が装着
され、スライド２には、中空状のアウタピストン３゜と
、同アウタピストン３０の中空穴３１と摺動自在に係合
するインナピストン３２と１１両ピストン３０及び３２
を同一側で油圧支持するための共通の油室３３を内股す
る可動側ダイ３４を固設している。

固定側ダイ２９のアウタピストン２５に金型１１が、イ
ンナピストン２７で支持されるロッド４８にポンチ１３
が、可動側ダイ３４のアウタピストン３０に金型１２が
、インナピストン３２にポンチ１４が各々取付けられて
いる。

上記において寸法関係／ＩｉＤ、（Ｄ、とする。

インナピストン２７及び３２には各々プルバック油圧３
５及び３６が連結され、油室２８及び３３には各々別個
に逆止弁１９を介して油圧発生装置２０が連結され、且
つ圧力リリーフ弁２１が装着されている。固定側、可動
側の両方又はどちらか一方、図示例では固定側ダイ２９
に可動側ダイ３４の押付けで油圧を発生するピストン３
７と、該ピストン３７と同一方向に移動するよう閉油圧
回路３８で連結され固定側アウタピストン２５及び可動
側アウタピストン３０に各々押し当てる両ロッド３９及
び４０を有する同調用ピストン４１とが装着されている
。ここで、金型１１と金型１２の端面間隔をＡ１アウタ
ピストン２５とアウタピストン３０の端面間隔から同調
用ピストン４１の全長名を差引いた寸法をＢ１ピストン
３７０ロンド端面と可動側ダイ３４の端面間隔をＣとす
れば、Ａ、Ｂ。

Ｃ寸法は等しく構成される。

前記同調用ピストン４１の閉油圧回路４０の連結された
反対側にはプルパック油圧４２が連結されている。なお
各プルパック油圧３５．３６及び４２に連結される油圧
発生装置の図示は省略している。

ここで、アウタピストン２５及び３００所要ストローク
量を各々Δｈ、及びΔｈ！とすれば、ピストン３７の受
圧面積＝７ｄｌ′と同調用ピストン４１の受圧面積ニア
（ｄ、”　−ｄ、”）の関係がとなるよう構成される。

図示しない鍛造素材供給装置によって素材２２を金型１
１内に装着し、図示しない駆動装置によって図中矢印Ｐ
で示す閉方向にスライド２を作動させると金型１１と金
型１２が接合し、閉塞空間２３が形成される。さらにス
ライド２の作動が進むにつれて、各アウタピストン２５
及び３０は図中矢印で示す方向に移動するとともに油室
２８及び３３における各々の油柱ｈ１及びり、は減少し
その圧油は各々インナピストン２７及び３２を図中矢印
Ｑで示す方向に押し出してポンチ１３及び１４で素材２
２が加圧され成品２４に成形される。

前記において金型１１及び１２が接合すると同時にピス
トン３７が可動側ダイ３４に接し、同調用ピストン４１
も両アウタピストン２５及び３０に接する。さらにスラ
イド２の作動が進むにつれて、ピストン３７及び同調用
ピストン４１け図中矢印で示す方向に移動する。

移動中も同調用ピストン４１の両ロッド３９及び４０は
両アウタピストン２５及び３０と各々接し続けて、油室
２８及び３３の圧力差が生じて両アウタピストン２５及
び３０にそれぞれ固着された金型１１及び１２が接合し
たま＼の状態で固定側又は可動側のどちらかへ過ストロ
ークするのを規制する。規制力Ｆは可動側へ過ストロー
クしようとする場合は閉油圧回路３８内圧力による力Ｆ
１−プルパック油圧４２による力ｈ１固定側へ過ストロ
ークしようとする場合はプルパック油圧４２による力Ｆ
、である。

図示しない前記駆動装置忙よって図中矢印Ｒで示す開方
向にスライド２を作動させると、プルパック油圧３５．
３６及び４２によってすべてのピストン２５，２７，３
０，３２，３７及び４１は各々元の位置に復帰するとと
もに、金型１２は金型１１から離れて開放状態となシ、
図示しない他の駆動装置によってノックアウト棒５０を
介し、ロッド４８を図中矢印で示す方向に作動させ成品
２４が金型１１から排出され図示し・ない成品処理装置
によって次工程へ送られる。

以上本発明の一実施例につ込て繍々説明したが、本発明
はこれに限定されることなく、本発明の技術思想の範囲
内において種々設計変更し得ることは云うまでもない。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の閉塞鍛造用復動プレスによれ
ば次に示す効果が得られる。

（１）　　ダイ高さが低すので既存のプレスにも十分取
付けられるコンパクトなダイセットが可能になる。

（２）大径の油圧配管が不要のため、設備費の低減、保
守の簡素化が計れるとともに閉塞プレスの飛躍的な高速
化が可能になる。

（３）ポンチストローク同調装置によシボンチ移動精度
が大巾に向上して成品の高精度化と歩留向上が可能にな
る。″ （４）既存のノックアウト駆動装置の使用が可能となシ
、高速化、省エネルギー及び保守の簡素化が計れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による復動ダイセットのプレス前開放状
態断面図、第２図は同プレス完了時断面図、第３図は同
プレス後開放状態断面図、第４図は従来の一つの復動ダ
イセットのプレス前開放状態断面図、第５図は同プレス
完了時断面図、第６図は同プレス後開放状態断面図であ
る。 １・・・固定ベース、　　２・・・スライド、１１．１
２・・・金型、　　１３．１４・・・ポンチ、２９・・
・固定側ダイ、　　３４・・・可動側ダイ、３８・・・
閉油圧回路、　　４１・・・同調ピストン、５０・・・
ノックアウト棒。 第１図 ５０ノヅクアクトオ牟 第２図 第３図 第５図 晃６ｍ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）各１対の金型及びポンチを装着し、固定ベース及
   びスライドから成る往復動プレスの固定ベースに固定側
   ダイが、又スライドに可動側ダイが各々固設されるダイ
   セットにおいて、固定側、可動側のそれぞれに各々中空
   状の金型支持用アウタピストンと、該アウタピストンに
   設けた中空穴と摺動自在に係合するポンチ支持用インナ
   ピストンと、前記アウタピストンとインナピストンとを
   同一の油圧で支持するための共通の油室を内設すると共
   に、一方のダイに他方のダイを押付けることにより油圧
   を発生するピストンと、該ピストンと同一方向に移動す
   るよう閉油圧回路で連結され、前記固定側アウタピスト
   ンと可動側アウタピストンとに各々押付ける両ロツドを
   有する同調ピストンとを装着し、更に固定側ポンチ支持
   用インナピストンをリング状ピストンとし、一端が前記
   金型支持用アウタピストンと摺動自在に係合し、他端が
   前記リング状ピストン及び固定側ダイと摺動自在に貫通
   係合し且つ前記リング状ピストンで支持可能ならしめる
   つば部を有するポンチ支持用ロッドで構成されることを
   特徴とする閉塞鍛造用復動ダイセット。