JPH0270433A - ポリエチレン複合フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はポリエチレン複合フィルムに関し、特に、カレ
ンダーやポスター等の掲示物、バルーン（風船）、ある
いは各種包装用材料（風呂敷をイメージした高級な包装
紙箋）用として、裏印刷が施され、印刷面の光沢、色調
に優れる等これら用途に好適なポリエチレン複合フィル
ムに関する。

［従来の技術］ 従来、プラスチックフィルムの裏面に印刷を施し、その
印刷面にプラスチックフィルムその他の積層材を貼り合
せた複合フィルムは、各種包装材、カレンダー等の用途
に用いられている。上記のプラスチックフィルムとして
は、透明性のＥからポリブロビレンニ軸延伸フィルムや
ポリエステルフィルムが用いられている。

しかし、このような裏印刷を施した複合フィルムの印刷
の光沢や色調には満足できないものがあった。又フィル
ムの複合化においての接着剤にも限定されるものであり
複合化の作業性にも問題かった・ さらに、複合フィルムを各種包装材等に使用する場合、
その表材が透明性に優れ、印刷面の光沢、色調が優れて
いる他に、防湿性や、折曲げ特性（デッドフォールド性
）やフレキソクラック後の耐ピンホール性にも優れてい
ることが要求されるが、従来例ではそれを欠如すること
がある。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、上記のような問題点を解消し、裏印刷を施し
た複合フィルムの印刷の光沢、色調をより向上させ、又
、フィルムの貼り合せによる複合化が容易であるポリエ
チレン複合フィルムの提供を目的とする。

又、本発明は、防湿性に優れ、デッドフォールド性に優
れ、しかも耐ピンホール性にも優れたポリエチレン複合
フィルムを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ かかるもくてきを達成するための本発明は、架橋度がフ
ィルムの厚さ方向において、内側に低下したポリエチレ
ン延伸フィルム（以下ＢＯＰＥフィルムという）の片面
に印刷を司し、この印刷面にフィルム類を貼着してなる
ことを特徴とするポリエチレン複合フィルムに存する。

本発明で使用される架橋度がフィルムの厚さ方向におい
て、内側に低下したポリエチレン延伸フィルムは、例え
ばポリエチレン樹脂系原反シートの両側から電子線を照
射するなどにより、例えば両表層が架橋しているが中間
層は未架橋であるなどの特定構成の架橋度（ゲル分率に
より表わすことができる）を有するシートをテンター法
により丁二輪延伸又はシートを縦方向（ＭＤ）にロール
間引張り延伸もしくは圧延し、次いで縦方向（ＴＤ）に
延伸しフィルムとすることにより得ることができるもの
で、従来の一般の高密度ポリエチレンに比し透明性が高
く、また、ポリエチレンなどのフィルムを放射線により
均一に架橋し、二輪延伸する方法（特公昭３７−１８８
９３号公報）により得られる架橋延伸ポリエチレンフィ
ルムは透明性が改良されるが防湿性は十分でないとされ
るがこの防湿性を改良でき、かかる透明性及び防湿性に
優れたＢＯＰＥフィルムの片面（裏面）に印刷を施し、
その印刷面にフィルム類を貼着すると、ＢＯＰＥフィル
ムの透明性が高く、また、複合フィルムの裏側にはフィ
ルム類が貼着されているので、印刷面の光沢９色調に優
れた複合フィルムが得られ、特に、当該フィルム類とし
て、同じＢＯＰＥフィルムの表面に金属蒸着を施したフ
ィルムを用い、その蒸着面と印刷面とを接合させると、
その印刷面の光沢１色調がより一層優れたもとなる。

後述する実施例及び比較例にも示すように、ポリエステ
ルフィルム（ＰＥＴ）の裏面に印刷を施し、その印刷面
にＰＥＴフィルムを貼着したものやポリエチレン二軸延
伸フィルム（ＯＰＰフィルム）の裏面に印刷を施し、そ
の印刷面にＯＰＰフィルムを貼着したものでは、印刷面
の色調の深みなどが劣るとともに、デッドフォールド性
に劣る。

この様に、本発明複合フィルムは、印刷面の光沢、色調
に優れ、かつ、防湿性、透明性に優れ、加えて、曲げ特
性（デッドフォールド性）、耐ピンホール・性にも優れ
上述した用途に好適である。

以下本発明の複合フィルムについて詳述する。

本発明において印刷を施こすＢＯＰＥフィルムは、架橋
度がフィルムの厚さ方向において内側に低下したポリエ
チレン二軸延伸フィルムである。

その架橋度は、ゲル分率（沸とうｐ−キシレン抽出によ
る不溶部分の割合）で表わされるが、内側最低ゲル分率
が５％未満で、外側架橋度ゲル分率は５％以上のものが
好ましい、特に内側最低ゲル分率が０％で、外側架橋度
のゲル分率が２０〜７０％の範囲で両側同一に架橋し、
フィルムの厚さ方向に架橋層／未架橋層／架橋層を構成
し、各層の構成比が未架橋層：両側架橋層＝１＋０．１
〜ＩＯの範囲のものであることが好ましい、又、延伸倍
率が一方向に３倍量」二、面積倍率９倍以上に二輪延伸
されたものが好ましい、上記のＢＯＰＥフィルムは、用
途により種類を選択すればよい。

例えば、防湿性、カット性、耐屈曲ピンホール性を必要
とする立場からは、密度０．９３５ｇ／ｃｍ’以上の高
密度ポリエチレンベースが好ましい、特に好ましい物性
としては、透湿度（ｙ）が下記式で求めた数値以下で、
ヘイズが５％以下のものである。

ｙ＝　　ｌ　　７　　Ｘ−１／２ ［但し、ｙは透湿度（ｇ／ｍ　”　／　２４　ｈｒｓ）
、Ｘは延伸フィルムの厚さ（μ）を表わす、］又防湿性
を向上させる立場からは密度０．９３５ｇ／ｃ糟３以上
、メルトインデックス（Ｊ　Ｉ　５Ｋ６７６０゜温度１
９０℃、荷重２．１６ｋｇで測定、以下Ｍｌという）０
５〜２０ｇ／１０分、ハイロードメルトインデックス（
ＪＩＳＫ６７６０．温度１９０℃、何重２１．６ｋｇで
測定、以下ＨＬＭｒという）／Ｍ＋４０〜２００のポリ
エチレンを用いたものが好ましい、さらにはこれらに水
添系石油樹脂を添加したものが好ましい、なお、ポリエ
チレンは混合物で用いてもよい。

上記のよりなりＯＰＥフィルムは１例えば特開昭５９−
１７４３２２号公報、同６１−７４８１９号公報簿に開
示される方法によって製造することができる。

例えば、各種密度のポリエチレンを用いて溶融押出し成
形したシート状又はチューブ状原反を、その厚さ方向に
おいて架橋度が内側に低下するように両側から電子線照
射等により架橋し、次いでポリエチレンの融点以下の温
度で二輪方向に延伸する方法があげられる。

Ｂ　ＯＨＤフィルムの厚さは、目的用途により適宜選択
されるが、通常ｌＯ〜５０μ程度のものが用いられる。

ＢＯＰＥフィルムへの印刷は、例えばグラビア印刷、オ
フセット印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷に
より行うことができる。

裏印刷を施したＢＯＰＥフィルムに貼着（積層）するフ
ィルム類の例としては、プラスチックフィルムが挙げら
れ、その具来例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド簿の
無延伸又は−軸もしくは二輪延伸フィルムが挙げられる
。これらのうちでは、印刷の光沢、色調をより一層向上
させる上から、上記のＢＯＰＥフィルムが好ましく、特
に、ＢＯＰＥ全ＰＥ着フィルムが好ましい。

当該ＢＯＰＥフィルムへの金属蒸着は、当該フィルムを
高真空（１０−’　〜１８−’ｎ＋Ｈｇ）　（１）機内
に置き、同機内で金属を熱して蒸発させ放射状に飛散す
る蒸着金属をフィルム表面に付着させる真空蒸着により
行うことができるが、その他真空中で放電させたときに
陰極を構成する金属が飛散する現象を利用したスパッタ
リング蒸着やイオン−プレーディングによって司能であ
る。蒸着させる金属としては、Ａｊ！、：Ｚｎ、Ａｕ、
Ａｇ、Ｃｕ。

Ｎｉ、Ｃｒ、Ｇｅ、Ｓｅ、Ｔｉ、Ｓｎなどが挙げられる
が、裏印刷を施したフィルムの裏面を反射させ光沢、色
調を向上させることができ、また、作業性、経済性に優
れていることから、ＡＱを用いることが好ましい。

金属蒸着層の厚さは、２００〜８００Ａが好ましい。

フィルムはあらかじめコロナ放電処理をしておくと金属
とフィルムとの密着性を良くすることができる。

複合フィルムの層構成は、印刷を施したＢＯＰＥフィル
ムの印刷面側に前記プラスチックフィルム又は金属蒸着
フィルム（ＢＯＰＥ以外のフィルムも含む）の蒸着面側
の積層を基本構成とするが、さらに、印刷面と金属蒸着
面の間にＢＯＰＥフィルムを中間層として加えてもよい
。

父上記積層プラスチックフィルム（蒸着フィルムも含む
）外層には、シーラント層を設けてもよい。

シーラント層は例えば低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ璽
線状低線状低密度ポリエチレンＤＰＥ）、エチレン−酢
酸ビニルコポリマー（ＥＶＡ）　エチレン・アクリル酸
エチルコポリマー（ＥＥΔ）、アイオノマー等により構
成される。

複合フィルムの製造は、各材料層を、（１）ドライラミ
ネート法、（２）ウェットラミネート法、（３）押出コ
ーティングラミネート法、（４）ホットメルトラミネー
ト法等のいずれの方法によってもよい。

又接着剤はウレタン系、酢酸ビニル系、アクリル系、ゴ
ム系等各種の接着剤を利用することができる。

複合フィルムの厚さは、目的、用途により選択されるが
、通常は２０〜２００μ程度である。

［実施例］ 次に、本発明を実施例及び比較例に基づいて説明する。

実施例１゜ 高密度ポリエチレン（密度０．９５７ｇ／ｃ＋ｓ’Ｍｌ
　　１．０ｇ７１０分）から成形し、電子線架橋した原
反シート（ゲル分率（％）：架橋層／未架橋層／’！橋
！＝５０１０１５０、架ｍ構成比＝架橋層：未架橋層：
架橋層＝　１　：　１．７５・ｌ、厚さ５００μ）を１
２７℃、倍率４×６で延伸して厚さ２０μの二輪延伸フ
ィルム（ＢＯＨＤフィルム）を得た。このフィルムは、
ヘイズ２．７％、透湿度３．６ｇｅｍ”／　２４　ｈｒ
ｓであった。

次いで、このＢＯＨＤフィルム面にコロナ放電処理をし
た後、この処理面に４色グラビア印刷を施した。

一方、前記のＢＯＨＤフィルムにコロナ放電処理をした
後、この処理面にアルミニウムを厚さ５００Ａになるよ
うに真空蒸着してアルミニウム蒸着フィルムを得た。

次に、前記グラビア印刷を施したＢＯＨＤフィルムの印
刷面と前記アルミニウム蒸着フィルム（ＡＩ２蒸着ＢＯ
ＨＤ）の蒸着面とをウレタン系接着剤によるドライラミ
ネート法により接着積層して複合フィルムとした。

得られた複合フィルムの印刷面側から光沢の測定及び目
視による評価を行った。その結果を表−１に示した。又
箱体の包装を行ったところ曲げ特性（プツトフォールド
性）にも優れていた。又フレキソクラック後のピンホー
ル数も非常に少く耐ピンホール性にも優れるものであっ
た。

実施例２〜４゜ 実施例１において、ＢＯＨＤフィルム印刷面側に積層す
るフィルムを、Ａ２蒸ＩＩＰＥＴフィルム（１２μ）、
ＰＥＴフイ７ｔ、Ａ（１２μ）、ＯＰＰフィルム（２０
μ）及びシーラントのＬＬＤＰＥフィルム（３０μ）と
した以外は実施例１と同様にして複合フィルムを得た。

各複合フィルムの光沢及び目視の結果を表−１に併記し
た。

比較例１．２８ 実施例１においてＢ　ＯＨＤフィルムに代り、ＰＥ１゛
フイルム及びＯＰＰフィルムを用いてそれぞれ片面に４
色グラビア印刷を施し、その印刷面側に、ＰＥＴフィル
ム（１２ｕ）、ＯＰＰフィルム（２０μ）を同様にして
積層して複合フィルムを得た。各複合フィルムの光沢及
び目視の結果を表−１に併記した。

なお、実施例における評価の試験方法は、次の通りであ
る。

（１）目視：印刷面の色調を３名が目視で判定し、色調
に深みが感じられ非常に優れると するものを０、優れるものを○、普通 をΔ、やや劣るを×とした。

（２）折り曲げ特性：複合フィルムを二つ折りにしくデ
ッドフォールド性）　　たとき、復元角度が９０°未満
を０１９０＠〜１８０”の ものをΔ、折り目の付かない ものをＸとした。

［発明の硬化］ 本発明の複合フィルムは、印刷面の光沢、色調に優れる
ものである。

又基体のＢＯＰＥフィルムは防湿性、透明性に優れるも
のであり、複合フィルムにおいても、それらの特性に優
れ、加えて曲げ特性、耐ピンホール性も良好であった。

上記のような特性により、本発明複合フィルムは各種用
途に適用することができるが、特に、各種包装用材料（
風呂敷をイメージした高級な包装紙等）、カレンダーや
ポスター等の掲示物、バルーン（風船）等に好適である
。

特許出願人　　東燃石油化学株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、架橋度がフィルムの厚さ方向において、内側に低下
   したポリエチレン延伸フィルムの片面に印刷を施し、こ
   の印刷面にフィルム類を貼着してなることを特徴とする
   ポリエチレン複合フィルム。 ２、ポリエチレン延伸フィルムが、架橋層／未架橋層／
   架橋層よりなる構成を有して成る、請求項１に記載のポ
   リエチレン複合フィルム。 ３、フィルム類が、ポリエチレン延伸フィルムの表面に
   アルミニウム蒸着層を有して成り、ポリエチレン延伸フ
   ィルムの印刷面と、アルミニウム蒸着層を有するフィル
   ム類の蒸着面とを接合して成る、請求項１に記載のポリ
   エチレン複合フィルム。 ４、複合フィルムが、フィルム類の外面にシーラント層
   を有して成る、請求項１に記載のポリエチレン複合フィ
   ルム。