JPH026883Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

近来、この種の夏用化粧に、パフを水に濡ら
し、これに化粧料を付着させて顔面に塗着するも
のがある。

しかし、化粧後に、濡れたパフをそのままコン
パクト内に収納すると、パフの含水分が化粧料を
ひどく濡らす等の問題がある。

本案は、斯る問題を解決しようとするものであ
る。

図示の実施例について説明すると、図示のもの
は、上面開口のそして平面形状長方形の扁平なパ
フ収容箱１の口部に、該パフ収容箱の摺動蓋を兼
ねて薄型のそして平面形状長方形のコンパクト本
体２を摺動自在に嵌合し、そのパフ収容箱内に、
スポンジ状のパフ３を装備したものである。

パフ収容箱１は、合成樹脂製であり、周壁全て
を備えて上面のみ開口し、両側壁１１，１１の内
縁に、突条１２，１２を設け、両側壁１１，１１
の下部に、内外に開通する複数の通気孔１３…，
１３…を配列している。

コンパクト本体２は、これも合成樹脂製であ
り、身２１と蓋２２とを後部で枢着２３し、身２
１の両側壁２４，２４に、上記突条１２，１２と
摺動自在に嵌合する凹溝２５，２５を形成し、身
２１と蓋２２との前部に、蓋が閉じたとき相互に
係合する係合部２６，２７を設けている。

また、身２１には、大径のドラム嵌合孔２８を
形成して、該ドラム嵌合孔に化粧料４を収容した
ドラム４１を嵌着し、蓋２２には、内面に鏡５を
固定している。

而して、化粧の際には、コンパクト本体２を摺
動させてパフ収容箱１を開口することにより、パ
フ３を取り出し、また、コンパクト本体２におい
て、蓋２２を開き、取り出したパフ３を水に濡ら
し、これに化粧料４を付着させて顔面に塗着す
る。その後は、全てを元に戻す。

本案によれば、別個のパフ収容箱１を付帯させ
ることができ、濡れたパフを化粧料と隔離させる
ことができるから、パフの含水分によつて化粧料
を濡らすことがない。

更に、パフ収容箱１の蓋がコンパクト本体２で
兼用され、且つ、コンパクト本体がパフの収容を
要しないのでかなり薄型にできるから、別個のパ
フ収容箱を付帯させても極めて簡潔にそして小型
に構成でき、安価に提供できる。

加えて、パフ収容箱１の両側壁１１，１１内縁
とコンパクト本体２の両側壁２４，２４とのいず
れか一方に水平方向の突条１２，１２を設け、且
つ、他方に該突条と摺動自在に係合する凹溝２
５，２５を設けて、該突条と凹溝との係合を以
て、パフ収容箱１の口部にコンパクト本体２を摺
動着脱自在に嵌合しているので、パフ３の出し入
れの際に、パフ収容箱１に対しコンパクト本体２
を水平方向に摺動させればよく、且つ、シヨツク
等を生じないから、パフ３が不意に飛び出るよう
なことがなく、また、パフ収容箱１は、取り外し
てコンパクト本体２に関係なくフリーに、容易
に、且つ、十分に、水洗できて、常に清潔に保つ
ことができ、しかも、パフ収容箱１が損傷したと
きは、これだけを交換すればよく、極めて容易
に、且つ、安価に、補修できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、正面図、第３図は、縦断側面図である。 １……パフ収容箱、２……コンパクト本体、３
……パフ、４……化粧料。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周壁全てを備えて上面のみ開口のそして平面形
   状方形の扁平なパフ収容箱１を設け、また、該パ
   フ収容箱の口部に適合する平面形状方形の薄型の
   コンパクト本体２を設け、上記パフ収容箱の両側
   壁１１，１１内縁と上記コンパクト本体２の両側
   壁２４，２４とのいずれか一方に水平方向の突条
   １２，１２を設け、且つ、他方に該突条と摺動自
   在に係合する凹溝２５，２５を設けて、該突条と
   凹溝との係合を以て、上記パフ収容箱１の口部
   に、これの蓋を兼ねて上記コンパクト本体２を摺
   動着脱自在に嵌合し、そのパフ収容箱１内に濡ら
   して使うパフ３を装備したことを特徴とする化粧
   用コンパクト。