JPH026691Y2 - - Google Patents

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JPH026691Y2
JPH026691Y2 JP6850884U JP6850884U JPH026691Y2 JP H026691 Y2 JPH026691 Y2 JP H026691Y2 JP 6850884 U JP6850884 U JP 6850884U JP 6850884 U JP6850884 U JP 6850884U JP H026691 Y2 JPH026691 Y2 JP H026691Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はラジオ受信機にかゝり、特に相互変調
妨害による影響を減小して良好な受信が可能なラ
ジオ受信機に関する。
〈従来技術〉 ラジオ受信機たとえばFMラジオ受信機は第1
図に示すようにチユーナ部(フロントエンド)1
1と、中間周波増幅回路12と、FM検波器13
と、ステレオ復調回路14と、自動利得制御回路
(AGC回路)15などを有している。チユーナ部
11はアンテナATからの入力信号を増幅する高
周波増幅回路11aと、局部発振器11bと、混
合検波器11cを有し、AGC回路15は中間周
波増幅回路12から取り出した中間周波信号のレ
ベルに応じて高周波増幅回路11aの利得を制御
する。
ところで、かゝるFM受信機により希望局の信
号を受信しているときに2波以上の強い電波が加
わつて希望局の信号の周波数と同じ周波数が発生
すると混信妨害が生ずる。かゝる混信妨害は相互
変調妨害と称せられ、希望局の信号の周波数を
0、相互変調妨害に関係する第1、第2の他局の
周波数を12とすれば 0=212 の関係が成立し、且つ相互変調妨害信号のレベル
のほうが高いときに発生する。
〈従来技術の欠点〉 さて、従来のFM受信機では相互変調妨害に関
係なく常時自動利得制御(AGC)を行うもので
あつた。このため、相互変調妨害を考慮した適切
なAGCの設定が困難であり、AGCの設定が低す
ぎたり高すぎたりし、低すぎれば混信を生じ、高
すぎれば感度の劣化を招来する。そして、車のよ
うな移動体上に設置されたFMラジオ受信機の場
合には、相互変調妨害の状況が時間と共に変動し
て混信を生じやすく、従つて該混信を防ぐために
常に受信感度を下げておく必要があり、時々刻々
の相互変調妨害の状況に応じた最適な受信状態を
作り出せなかつた。
〈考案の目的〉 本考案の目的は相互変調妨害を考慮した適切な
AGCを行うことができるラジオ受信機を提供す
ることである。
本考案の別の目的は時々刻々と相互変調妨害の
状況が変動する場合であつても適切なAGCを行
うことができるラジオ受信機を提供することであ
る。すなわち、相互変調妨害が大きいときには
AGCをかけて受信感度を低下させ結果的に混信
を防止し、相互変調妨害が小さいときにはAGC
を行わず、これにより感度を上げて、受信状態を
良好にし常に最適な受信状態を自動的に設定でき
るラジオ受信機を提供することである。
本考案の更に別の目的は車のような移動体上に
設置されて好適なラジオ受信機を提供することで
ある。
本考案の他の目的は希望局の受信レベルと相互
変調妨害に関係する他局の受信レベルを検出し、
これら各受信レベルを考慮して相互変調妨害によ
る混信が発生しないように、且つ受信感度が良好
となるようにAGCを行うラジオ受信機を提供す
ることである。
本考案の更に他の目的は相互変調妨害に関係す
る他局の受信レベル検出時に希望局の音声に雑音
が乗つたり、音切れがすることがないラジオ受信
機を提供することである。
〈考案の概要〉 本考案のPLLシンセサイザ方式のラジオ受信
機は、第1、第2のチユーナ部と、第1のチユー
ナ部の利得を制御するAGC回路と、1つのPLL
回路を共用すると共に各チユーナに対応して形成
された第1、第2のフエーズロツクドループと、
レベル検出回路と、各チユーナ部の局部発振器出
力信号を切換えてPLL回路に入力する切換回路
と、第1のフエーズロツクドループ内に配設され
ると共にPLL回路出力電圧をサンプリングホー
ルドするサンプリングホールド回路と、サンプリ
ングホールド指令によりサンプリングホールド回
路をしてPLL回路出力電圧をサンプリングホー
ルドさせ該ホールド電圧を第1チユーナ部の局部
発振器へ入力させ、且つ切換回路をして第2チユ
ーナ部の局部発振器出力信号をPLL回路に入力
させ、これにより第2のチユーナ部をして相互妨
害に関係する他局からの信号を所定周期で受信さ
せ、該第2チユーナ部から出力される希望局及び
他局からの信号の受信レベルをレベル検出回路よ
り得、該各局の受信レベルに基づいて自動利得制
御回路を制御するコントローラを有している。こ
の考案によれば、時々刻々と変動する相互変調妨
害の状況を考慮して、最適な受信状態を自動的に
設定することができる。又、他局の受信レベル検
出時に、希望局の音声に雑音が乗つたり、音切れ
が生じる事態を極力防止することができる。
〈実施例〉 第2図は相互変調妨害の発生条件を説明する周
波数パターンであり、01(=0+Δ)、2

0+2Δ)、1′(=0−Δ)、2′(=0
2・Δ)
は各FMラジオ局の周波数、L0、L1、L2、L1′、
L2′はそれぞれのFMラジオ局の受信レベルであ
る。但し、Δ=n・c(cはチヤンネルスペー
ス、nは整数)の関係があり、相互変調妨害に関
係する局は4局とは限らない。今、0を希望局の
周波数とすれば、次式 0=212 (1) が成立し、且つ次式 L1>K1・L0、L2>K2・L0 (2) が成立するとき(但しK1、K2は定数)、あるいは
次式 0=21′−2′ (3) が成立し、且つ次式 L1′>K1・L0、L2′>K2・L0 (4) が成立するとき(但し、K1、K2は定数)、希望周
波数0は相互変調妨害により混信する。
従つて、本考案においては希望局の周波数0
受信している時に所定の周期で0に対してΔづ
つ受信周波数を変化させて相互変調妨害に関係す
る他局の周波数12及び1′、2′…を受信させ

これにより他局の周波数の受信レベルL1、L2
びL1′、L2′…を検出し、しかる後(2)式及び(4)式が
成立する場合にはAGC回路を制御して混信を防
止する。
第3図は本考案にかゝるFMラジオ受信機の実
施例であるブロツク図、第4図は他局の受信レベ
ル検出のタイムチヤート、第5図は本考案にかゝ
るAGC制御のフローチヤートである。尚、第3
図において、第1図の従来装置と同一部分には同
一符号を付している。本考案のFMラジオ受信機
は第1図に示す従来のFMラジオ受信機の構成に
加えて、更に第2のチユーナ部21と、第2の中
間周波増幅回路22と、第2の中間周波増幅回路
の前段から中間周波信号の1部を取り出して希望
局及び他局の受信レベルを検出するレベル検出回
路23と、受信レベルをデイジタル値に変換する
アナログデイジタル変換器(AD変換器)24
と、コントローラ25と、PLL回路26と、該
PLL回路26を共用する第1、第2のフエーズ
ロツクドループPLLP1(点線参照)、PLLP2
(1点鎖線参照)と、AGC切換回路27を有して
いる。又、チユーナ部11(第1のチユーナ部と
いう)は第1図に比らべ詳細に示されており、高
周波増幅回路11a、局部発振器11b、混合器
11cのほかにアンテナ同調回路11dと、高周
波同調回路11eと、高周波増幅回路11aの利
得を制御するAGC回路11f(たとえば20dBの
AGCをかける)を有している。第2のチユーナ
部21は第1のチユーナ部11とほぼ同様にアン
テナATからの入力信号を増幅する高周波増幅回
路21aと、局部発振器21bと、混合器21c
と、アンテナ同調回路21dと、高周波同調回路
21eを有している。第1のフエーズロツクドル
ープPLLP1は第1のチユーナ部11の局部発振
器11bと、切換回路31と、分周回路32と
PLL回路26と、ローパスフイルタ33と、サ
ンプリングホールド回路34で形成され、第2の
フエーズロツクドループPLLP2は第2のチユー
ナ部21の局部発振器21bと、切換回路31
と、分周回路32と、PLL回路26と、ローパ
スフイルタ33で形成されている。PLL回路2
6はコントローラ25から出力される受信周波数
制御データFCDに基づいて分周回路32から発
生する周波数信号を分周する分周ユニツト26a
と、一定周波数で発振している水晶発振器26b
と、分周ユニツト26aからの出力信号と水晶発
振器26bからの出力信号の位相を比較して、位
相差信号PDSを出力する位相比較ユニツト26
cを有している。コントローラ25は第4図に示
す一定周期でサンプリングホールド指令SHCを
サンプリングホールド回路34に出力すると共
に、局部発振器切換指令LOCを切換回路31に
出力する。又、コントローラ25はサンプリング
ホールド指令SHCがローレベルの時(この時局
部発振器11bの出力信号が切換回路31及び分
周回路32を介してPLL回路26に印加されて
いる)、希望局の周波数0を第1のチユーナ部1
1が受信出力するように受信周波数制御データ
FCDをPLL回路26の分周ユニツト26aに入
力する。更に、コントローラ25は局部発振器切
換指令LOCがハイレベルのとき(この時局部発
振器21bの出力信号が切換回路31及び分周回
路32を介してPLL回路26に印加されてい
る)、順次希望局の周波数0及び第1、第2の他
局の周波数12を第2のチユーナ部21が受信
出力するように受信周波数制御データFCDを出
力する。すなわち、局部発振器切換指令LOCが
ハイレベルとなる第i(i=1、2…)番目の期
間Ti(第4図参照)においては希望周波数0が第
2のチユーナ部21により受信出力されるように
受信周波数制御データFCDをPLL回路26に力
し、第(i+1)番目の期間Ti+1においては
第1の他局の周波数1が第2のチユーナ部21に
より受信出力されるように受信周波数制御データ
FCDをPLL回路26に入力し、第(i+2)番
目の期間Ti+2においては第2の他局の周波数
2が第2のチユーナ部21により受信出力される
ように受信周波数制御データFCDをPLL回路2
6に入力する。尚、各期間Ti、Ti+1、Ti+2
を第4図点線で示すように3つの期間に分け、第
1期間で0を、第2期間で1を、第3期間で2
受信するように受信周波数制御データをPLL回
路26に入力するように構成してもよい。
さて、サンプリングホールド指令SHC及び局
部発振器切換指令LOCが共にローレベルのとき
にはコントローラ25は第1のチユーナ部11を
して希望周波数0の信号を受信出力させるべく受
信周波数制御データFCDをPLL回路26に入力
している。この状態においては局部発振器11b
の出力信号は切換回路31を介して分周回路32
に印加され、分周回路32は局部発振周波数を分
周して分周ユニツト26aに入力する。分周ユニ
ツト26aはコントローラ25から入力されてい
る受信周波数制御データFCDに基づいて分周回
路32の出力信号を分周して位相比較ユツト26
cに入力する。位相比較ユツト26cは水晶発振
器26bから出力されている信号と分周ユニツト
26aの出力信号との位相差に応じた位相差信号
PDSを出力し、ローパスフイルタ33は位相差
信号PDSを平滑化し、サンプリングホールド回
路34を介して局部発振器11b内蔵の可変容量
ダイオードに入力する。この結果、最終的に局部
発振周波数は希望周波数0より中間周波数だけ高
い一定周波数で発振し、第1のチユーナ部11は
希望局からの信号を受信出力し、図示しないスピ
ーカから希望局の音声を出力する。
かゝる状態において、コントローラ25は第4
図に示すタイミングでまずハイレベルのサンプリ
ングホールド指令SHCを出力する。サンプリン
グホールド指令SHCの立上りにより、サンプリ
ングホールド回路34はローパスフイルタ33の
出力値をサンプリングホールドする。そして、以
後サンプリングホールド指令SHCがローレベル
となる迄該ホールド値を局部発振器11bに入力
し、局部発振器11bは該ホールド値に応じた周
波数で発振する。尚、サンプリングホールド指令
SHCのハイレベル期間は短かく、従つてホール
ド値は不変とみなせるから第1のチユーナ部11
は該期間中であつても正しく希望周波数信号を受
信出力している。
ついで、コントローラ25は第4図に示すタイ
ミングでハイレベルの局部発振器切換指令LOC
を切換回路31に入力すると共に、PLL回路2
6の分周ユニツト26aに希望周波数に応じた受
信周波数制御データFCDを入力する。この結果、
第2のチユーナ部21の局部発振器21bは第2
のフエーズロツクドループPLLP2の制御で、希
望周波数0より中間周波数だけ高い周波数で発振
し、レベル検出回路23は希望周波数の信号レベ
ルを検出してAD変換器24に入力し、AD変換
器24は該信号レベルをデイジタル値に変換し、
コントローラ25は該デイジタル値を希望周波数
0の受信レベルL0として取り込んで内蔵のメモリ
25aに格納する。
しかる後、コントローラ25は局部発振器切換
指令LOC及びサンプリングホールド指令SHCを
ローレベルにすると共に、第1のチユーナ部11
をして希望周波数0を受信させるべく受信周波数
制御データFCDをPLL回路26の分周ユニツト
26aに入力する。
以後、同様な制御により次の期間Ti+1にお
いて第1の他局の受信信号レベルL1がコントロ
ーラ25に取り込まれ、又期間Ti+2において
第2の他局の受信信号レベルL2がコントローラ
25に取り込まれ、それぞれメモリ25aに格納
される。そして、コントローラ25は各受信レベ
ルL0、L1、L2と(2)式の定数K1、K2などを用いて
て(2)式が成立するかどうかを総合的に判断し、
AGC回路11f,15のオン/オフ制御を行い、
最適な受信状態を自動的に設定する。
次に第5図のフローチヤートを参照しながら第
3図によるAGC制御動作を説明する。
(a) 図示しない選局スイツチが押圧されて選局が
行われると、選局情報はコントローラ25に印
加される。コントローラ25は選局情報が入力
されゝばAGC回路11f,15をオフにし、
かつ1→nとすると共に、全相互変調妨害状況
データF1(i=1、−1、2、−2…)を“00”
にセツトする。尚、相互変調妨害状況データと
はn=1、−1、2、−2…に対し以下の(5)式及
び(6)式で与えられる第1、第2の他局の周波数
12による相互変調妨害の度合を示すデータ
であり、後述する(7)及び(8)式の少なくとも一方
が成立していない場合(相互変調が発生してい
ない場合)には“00”となり、(7)、(8)式の両方
が成立し、且つ後述する(9)、(10)式の少なくとも
一方が成立していない場合(相互変調妨害が発
生しているがその程度が弱い場合)には“01”
となり、(7)〜(10)式の全てが成立している場合
(相互変調妨害が発生しており、その程度が強
い場合)には“11”となり、初期時Fi(i=1、
−1、2、−2…)は全て“00”である。
(b) ついで、コントローラ28は次式 0+n・c→1 (5) 0+2・n・c→2 (6) により他局の第1、第2の周波数12を算出
する。
(c) しかる後、コントローラ25はサンプリング
ホールド指令SHC及び局部発振器切換指令
LOCを共にローレベルとすると共に、選局さ
れた局の周波数(希望周波数)0を受信すべく
受信周波数制御データFCDをPLL回路26に
印加し、第1チユーナ部11をして希望周波数
を受信させる。
(d) ついで、所定時間後に(時刻t1)コントロー
ラ25はサンプリングホールド指令SHCをハ
イレベルにし、サンプリングホールド回路34
をしてPLL回路26の出力電圧値をサンプリ
ングホールドさせる。尚、サンプリングホール
ド回路34は、以後、サンプリングホールド指
令がローレベルになる迄該ホールド値を局部発
振器11bに入力し、該局部発振器11bはサ
ンプリングホールド値に基づいて発振し、第1
チユーナ部11をして希望周波数信号を受信さ
せる。
(e) コントローラ25はサンプリングホールド指
令出力後の時刻t2において局部発振器切換指令
LOCをハイレベルにし、切換回路31をして
第2チユーナ部21の局部発振器21bの出力
信号をPLL回路26に印加させる。これと同
時に、コントローラ25は第2チユーナ部21
をして希望周波数を受信させるべく、PLL回
路26へ所定の受信周波数制御データを入力
し、レベル検出回路23の出力(希望周波数0
の受信レベルL0)をAD変換器24から読みと
つて内蔵のメモリ25aに記憶する。
(f) 受信レベルL0検出後、コントローラ25は
順次、局部発振器切換指令LOC、サンプリン
グホールド指令SHCをローレベルにして第1
のフエーズロツクドループPLLP1を閉じ、第
1のチユーナ部11をして希望周波数を受信さ
せる。
(e) そして、所定時間経過後(時刻t3、t4)、コ
ントローラは再び順次サンプリングホールド指
令SHC及び局部発振器切換指令LOCをハイレ
ベルにすると共に、第2のチユーナ部21をし
て第1の他局の周波数1を受信させるべく所定
の受信周波数制御データFCDをPLL回路26
に印加し、レベル検出回路23の出力(受信レ
ベルL1)をAD変換器24から読みとつて内蔵
のメモリ25aに記憶する。
(f) 受信レベルL1検出後、コントローラ25は
順次局部発振器切換指令LOC及びサンプリン
グホールド指令SHCをローレベルにすると共
に、PLL回路26に希望周波数に応じた受信
周波数制御データFCDを入力して、第1チユ
ーナ部11をして希望周波数を受信させる。
又、コントローラ25はこれと並行して次式 L1>K1・L0 (7) が成立するかどうかを判別する。
(g) (7)式が成立しなければ(5)式及び(6)式で与えら
れる12により相互変調妨害が生じておらず
コントローラ25は相互変調妨害状況データ
Fnを“00”とすると共に、他の相互変調妨害
状況データが全て“00”であるかをチエツクす
る。他の相互変調妨害状況データが全て“00”
であればコントローラ25はAGC切換回路2
7にAGC切換信号CSを入力して、AGC回路1
1f,15をオフし、又少なくとも1つの相互
変調妨害状況データが“01”又は“11”であれ
ばAGC回路11f,15のオン/オフ状態を
変更しない。
(h) ついで、コントローラはnが負かどうか判別
し、正であれば−n→nとしてステツプ(b)以降
の処理を繰返えす。尚、nが負であればステツ
プ(q)に飛ぶ。
(i) 一方、(7)式が成立すれば、(5)、(6)式で与えら
れる12により相互変調妨害が生じている可
能性があり、コントローラ25は以下の処理を
行う。すなわち、コントローラ25は所定のタ
イミング(時刻t5、t6)で順次サンプリングホ
ールド指令SHC及び局部発振器切換指令LOC
をハイレベルにすると共に、第2のチユーナ部
をして第2の他局の周波数2を受信させるべく
所定の周波数制御データFCDをPLL回路26
に印加し、レベル検出回路23の出力(受信レ
ベルL2)をAD変換器24から読みとつて内蔵
のメモリ25aに記憶する。
(j) 受信レベルL2検出後、コントローラ25は
順次局部発振器切換指令LOC及びサンプリン
グホールド指令SHCをローレベルにすると共
に、PLL回路26に希望周波数0に応じた受信
周波数制御データFCDを入力して、第1チユ
ーナ部をして希望周波数を受信させる。又、コ
ントローラ25はこれと並行して次式 L2>K2・L0 (8) が成立するかどうか判別する。
(k) (10)式が成立しなければ(5)、(6)式で与えられる
12により相互変調妨害が生じておらずコン
トローラ25は相互変調妨害状況データFnを
“00”とすると共に、他の全ての相互変調妨害
状況データが“00”であるかをチエツクする。
全て、“00”であればコントローラ25はAGC
回路11f,15をオフし、少なくとも1つの
相互変調妨害状況データが“01”又は“11”で
あればAGC回路11f,15のオン/オフ状
態を変更せず、ステツプ(h)へ飛ぶ。
(m) 一方、(10)式が成立すれば相互変調妨害が
生じており、以下のAGC制御処理を行う。す
なわち、コントローラ25はメモリ25aに記
憶されている受信レベルL0、L1、L2に対し次
式 L1>K1′・L0 (9) L2>K2′・L0 (10) が成立するかどうかを判別する。但し、定数
K1′、K2′は(7)式、(8)式における定数K1、K2
対し、K1>K1、K2′>K2の関係がある。
(n) (9)式と(10)式のうち一方が成立しない場合
には相互変調妨害の程度がそれ程強くないか
ら、コントローラ25は相互変調妨害状況デー
タFnを“01”とすると共に、他の相互変調妨
害状況データに“11”のものがあるかどうかを
チエツクする。他の相互変調妨害状況データに
“11”のものがなければ、コントローラ25は
AGC切換信号CSをAGC切換回路27に入力
し、AGC回路15をオン、AGC回路11fを
オフし、少なくとも1つの相互変調妨害状況デ
ータが“11”であればAGC回路11f,15
のオン/オフ状態を変更せず、ステツプ(h)
へ飛ぶ。
(p) 一方、(9)式及び(10)式の両方が成立してい
る場合には相互変調妨害の度合が強いから、コ
ントローラ25は相互変調妨害状況データFn
を“11”とすると共に、AGC切換回路27に
AGC切換信号CSを出力し、AGC回路11f,
15を共にオンさせる。そして、ステツプ
(h)の処理を行う。
(q) ステツプ(h)の判別の結果、nが負で
あれば、コントローラ25は相互変調妨害に関
係する全周波数に対する上記(b)〜(p)の処理
が終了したか判別する。
(r) 全周波数に対する上記処理が終了してい
れば、1→nとしてステツプ(b)以降の処理を繰
り返えし、終了していなければ次式 (−n)+1→n によりnを1歩進してステツプ(b)以降の処理を
繰り返えす。
以上本考案をFMラジオ受信機に適用した場合
について説明したが、本考案はFMラジオ受信機
に限らずAMラジオ受信機にも適用できることは
勿論である。更に、AGC回路を2種類用意して
3つのAGC状態を考えた場合について説明した
が、本考案はかゝる場合に限らず、請求の範囲内
で種々変更が可能である。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば希望周波
数の受信中に一定周期の短時間において相互変調
妨害に関係する複数組の第1、第2の他局の周波
数の受信レベルを検出し、希望周波数の受信レベ
ルと第1、第2の他局の周波数の受信レベルに基
づいて相互変調妨害による混信が生じないよう
に、且つ感度を上昇できるようにAGCを行うよ
うに構成したから、受信状態を最適に自動設定す
ることができる。たとえば、相互変調妨害が大き
いときには混信を防ぐためにAGCをかけて受信
感度を下げ、小さいときにはAGCをかけずに受
信感度を上げるなどして最適な受信状態が自動的
に設定できる。そして、相互変調妨害の環境が
時々刻々と変化する場合にも常に適切なAGCを
かけることができるため本考案のラジオ受信機は
車など移動体に設置されて好適である。更に、本
考案によれば第1、第2のチユーナ部と、1つの
PLL回路を共用する各チユーナ用の第1、第2
のフエーズロツクドループと、サンプリングホー
ルド回路をそれぞれ設け、且つ第2のチユーナ部
により各局の受信レベルを検出するように構成す
ると共に、PLL回路の出力電圧をサンプリング
ホールド回路にホールドさせ、第2のチユーナ部
出力に基づいて各局の受信レベルを検出している
時前記サンプリングホールド回路によるホールド
値を第1のチユーナ部に入力して第1のチユーナ
部により希望周波数を受信させるように構成した
から、各局の受信レベル検出時に希望局の音声に
雑音が乗つたり、音切れすることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のFMラジオ受信機のブロツク
図、第2図は相互変調妨害の発生条件を説明する
周波数パターン図、第3図は本考案に係るFMラ
ジオ受信機のブロツク図、第4図は各局の周波数
受信レベルを検出するためのタイムチヤート、第
5図は本考案にかゝるAGC制御の処理の流れ図
である。 11……チユーナ部(第1のチユーナ部)、1
1f……AGC回路、12……中間周波増幅回路、
13……FM検波器、15……AGC回路、21…
…第2のチユーナ部、23……レベル検出回路、
25……コントローラ、26……PLL回路、2
7……AGC切換回路、31……切換回路、32
……分周回路、33……ローパスフイルタ、34
……サンプリングホールド回路、PLLP1,
PLLP2……第1、第2のフエーズロツクドルー
プ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1、第2のチユーナ部と、第1のチユーナ部
    の利得を制御するAGC回路と、1つのPLL回路
    を共用すると共に各チユーナ部に対応して形成さ
    れた第1、第2のフエーズロツクドループと、レ
    ベル検出回路と、各チユーナ部の局部発振器出力
    信号を切換えてPLL回路に入力する切換回路と、
    第1のフエーズロツクドループ内に配設されると
    共にPLL回路出力電圧をサンプリングホールド
    するサンプリングホールド回路と、サンプリング
    ホールド指令によりサンプリングホールド回路を
    してPLL回路出力電圧をサンプリングホールド
    させ該ホールド電圧を第1チユーナ部の局部発振
    器へ入力させ、且つ切換回路をして第2チユーナ
    部の局部発振器出力信号をPLL回路に入力させ、
    第2のチユーナ部をして相互変調妨害に関係する
    他局からの信号を所定周期で受信させ、該第2チ
    ユーナ部から出力される希望局及び各他局からの
    信号の受信レベルをレベル検出回路より得、該各
    局の受信レベルに基づいて、前記自動利得制御回
    路を制御するコントローラを含むことを特徴とす
    るラジオ受信機。
JP6850884U 1984-05-10 1984-05-10 ラジオ受信機 Granted JPS60180146U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6850884U JPS60180146U (ja) 1984-05-10 1984-05-10 ラジオ受信機
US06/733,593 US4654884A (en) 1984-05-10 1985-05-10 Radio receiver with switching circuit for elimination of intermodulation interference

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6850884U JPS60180146U (ja) 1984-05-10 1984-05-10 ラジオ受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60180146U JPS60180146U (ja) 1985-11-29
JPH026691Y2 true JPH026691Y2 (ja) 1990-02-19

Family

ID=30603321

Family Applications (1)

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JP6850884U Granted JPS60180146U (ja) 1984-05-10 1984-05-10 ラジオ受信機

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JPS60180146U (ja) 1985-11-29

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