JP3364795B2 - 位相同期受信装置 - Google Patents

位相同期受信装置

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JP3364795B2
JP3364795B2 JP18713199A JP18713199A JP3364795B2 JP 3364795 B2 JP3364795 B2 JP 3364795B2 JP 18713199 A JP18713199 A JP 18713199A JP 18713199 A JP18713199 A JP 18713199A JP 3364795 B2 JP3364795 B2 JP 3364795B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイバーシティを利
用する受信装置に関し、特にスペースダイバーシティに
より受信を行う位相同期受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位相同期受信装置は、例
えば特公平7−022270号公報に示されているよう
に、データが伝送されているときに受信機が同期外れを
生ずると、再同期させる際に側波信号に誤同期してしま
う欠点を回避するために用いられている。その従来の位
相同期受信装置について図7を参照して説明する。
【0003】図7は、従来の位相同期受信装置の構成を
示すブロック図である。同図を参照すると、従来の位相
同期受信装置は、空中線1a,1bにそれぞれ対応して
設けられた受信機13a,13bを、スイッチ7a,7
b,10a,10bで切替えることにより、スペースダ
イバーシティを実現する構成である。
【0004】受信機13aにおいて、空中線1aからの
入力信号は、周波数変換器2a、中間周波増幅器3a、
受信搬送波追跡用位相検波器6a及び合成器12を通っ
て出力される。また、受信機13aは、切換スイッチ1
0aの出力を入力とする局部発振器8aを含んで構成さ
れており、この局部発振器8aの発振出力は、周波数変
換器2a、同期検出器5a及び位相検波器9に入力され
ている。
【0005】さらに受信機13aは、受信搬送波の受信
信号レベルが同期作用に十分な値かどうか判定するレベ
ル判定器4aと、同期状態を検出する同期検出器5aと
を含んで構成されている。なお、同期検出器5aの検出
出力によって、中間周波増幅器3aの利得が制御され
る。
【0006】一方、受信機13bも、周波数変換器2
b、中間周波増幅器3b、受信搬送波追跡用位相検波器
6bの他、レベル判定器4b、同期検出器5b、局部発
振器8bを含んでおり、受信機13aと同様に構成され
ている。
【0007】また、本受信装置は、位相検波器6aと合
成器12との間に設けられたスイッチ7aと、位相検波
器6bと合成器12との間に設けられたスイッチ7b
と、追跡用位相検波器6a及び位相比較用位相検波器9
のいずれかの出力を局部発振器8aの周波数制御信号入
力とする切換スイッチ10aと、追跡用位相検波器6b
及び位相比較用位相検波器9のいずれかの出力を局部発
振器8bの周波数制御信号入力とする切換スイッチ10
bと、レベル判定器4a及び4b並びに同期検出器5a
及び5bの出力に応じてスイッチ7a及び7b並びに切
換スイッチ10a及び10bを切替制御するスイッチ制
御器11とを含んで構成されている。
【0008】ここで、図7中の中間周波増幅器3a,3
b、同期検出器5a,5bの内部構成例について図8を
参照して説明する。図8において、図7と同等部分は同
一符号により示されている。
【0009】同図を参照すると、中間周波増幅器3a
は、受信搬送波レベルを一定レベルに制御するための利
得制御増幅器16aと、その増幅出力の周波数帯域を制
限する帯域制限フィルタ17aとを含んで構成されてい
る。なお、中間周波増幅器3bも、利得制御増幅器16
b及び帯域制限フィルタ17aによって同様に構成され
ている。
【0010】また、同期検出器5aは、受信搬送波信号
を検波するための同期振幅検波器18aと、低域通過フ
ィルタ19aと、利得制御電圧発生器20aと、同期判
定器21aとを含んで構成されている。なお、同期検出
器5bも、同期振幅検波器18b、低域通過フィルタ1
9b、利得制御電圧発生器20b及び同期判定器21b
によって同様に構成されている。
【0011】かかる構成において、中間周波増幅器3
a,3bの出力は、同期検出器5a,5b内の受信搬送
波信号を検波するための同期振幅検波器18a,18b
へ入力される。この同期振幅検波器18a,18bの検
波出力は、低域通過フィルタ19a,19bを介して利
得制御電圧発生器20a,20bへ入力され、基準電圧
との差に応じた出力電圧を発生する。利得制御電圧発生
器20a,20bの出力は、中間周波増幅器3a,3b
内の受信搬送波レベルを一定レベルに制御するための利
得制御増幅器16a,16bへ、制御用電圧として入力
される。また、同期判定器21a,21bにも接続され
同期検出が行われる。
【0012】図7に戻り、かかる構成において、切換ス
イッチ10a、10bの接点を図中のA側に切換える
と、追跡用位相検波器6a,6bの出力が局部発振器8
a,8bに入力される。また、切換スイッチ10a、1
0bの接点を図中のB側に切換えると、位相比較用位相
検波器9の出力が局部発振器8a,8bに入力される。
【0013】ここで、図7中のスイッチ7a,7b,1
0a,10bの制御状態について図9を参照して説明す
る。なお、図9中の「TH」はスレッショルドレベルを
示している。
【0014】図9において、空中線1a,1bで受信さ
れた信号に受信機13a,13bが共に同期していない
状態あるいはこの信号が同期作用に十分なレベルである
状態では、受信機の局部発振器8a,8bの周波数制御
信号入力は、搬送波追尾用の位相検波器6a,6bの出
力にそれぞれ接続されるように、スイッチ制御器11に
より制御される。受信機13a,13bのいずれか1台
が同期するのに十分な受信信号レベルの場合には、受信
信号周波数又は局部発振信号周波数を掃引することによ
って初期同期捕捉を達成できる。例えば、一旦受信機1
3aが受信信号に同期すると、スイッチ制御器11によ
り他の同期していない受信機13bの局部発振器8bの
周波数制御信号入力を局部発振信号の位相を比較する位
相検波器9の出力に切換えることによって、受信信号に
同期がとれている受信機の局部発振周波数と同期がとれ
ていない受信機13bの局部発振周波数とが一致するこ
とになる。
【0015】従って、一方の受信機が受信信号に同期し
ている状態では、他方の受信機の同期捕捉のために受信
信号周波数又は局部発振信号周波数を掃引する必要はな
い。そして、空中線から供給される受信信号レベルが上
昇し、同期がとれる状態となった時に、局部発振器の周
波数制御信号入力を搬送波追尾用位相検波器出力へ切換
えることによって、搬送波に変調がかけられている場合
でも誤同期なしでその搬送波信号に同期させることがで
きる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の位相同
期受信装置では、受信機の中間周波増幅器の利得制御に
同期振幅検波器を用いて行っているため、次のような問
題点がある。すなわち、いずれかの受信機が受信信号に
同期しており他の受信機が非同期である場合に、図9に
示されているように、受信機が誤同期を起こす可能性が
ある。つまり、非同期状態にある受信機の受信信号の位
相と局部発振信号の位相が直交しているとき以外は、そ
の位相差及び入力レベルにより同期振幅検波器に検波電
圧が発生する。このため、中間周波増幅器の利得制御が
動作し、同期判定器及びレベル判定器が所定の受信搬送
波信号レベルで判定を行えなくなり受信搬送波に同期で
きなくなるという欠点がある。
【0017】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は各受信機の受
信搬送波同士がいかなる位相関係にあっても正常な同期
動作を実現する位相同期受信装置を提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による位相同期受
信装置は、受信搬送波を局部発振信号で周波数変換する
と共に位相同期ループで同期させる第1及び第2の受信
機と、前記第1及び第2の受信機の出力信号を合成する
合成器とを含む位相同期受信装置であって、前記第1及
び第2の受信機は、周波数変換された前記受信搬送波を
固定利得で増幅する固定利得増幅器と、この増幅出力に
ついてのレベルを判定するレベル判定器と、周波数変換
された前記受信搬送波を増幅する中間周波増幅器と、こ
の増幅出力と前記局部発振信号との同期状態を検出する
同期検出器と、前記増幅出力と前記局部発振信号との位
相差を検出する第1の位相検波器と、をそれぞれ含み、
さらに、前記第1及び第2の受信機それぞれにおける前
記局部発振信号の位相差を検出する第2の位相検波器
と、前記第1及び第2の受信機それぞれに対応して設け
られ対応する受信機の前記第1の位相検波器の出力と前
記第2の位相検波器の出力とを前記レベル判定器の出力
及び前記同期検出器の出力に応じて択一的に出力する第
1及び第2の切換スイッチとを含み、前記第1の切換ス
イッチの出力によって前記第1の受信機の前記局部発振
信号の発振周波数を制御し、前記第2の切換スイッチの
出力によって前記第2の受信機の前記局部発振信号の発
振周波数を制御するようにしたことを特徴とする。前記
固定利得増幅器の増幅出力について周波数帯域を制限す
るフィルタを更に含んでも良い。
【0019】本発明による他の位相同期受信装置は、受
信搬送波を局部発振信号で周波数変換すると共に位相同
期ループで同期させる第1及び第2の受信機と、前記第
1及び第2の受信機の出力信号を合成する合成器とを含
む位相同期受信装置であって、前記第1及び第2の受信
機は、周波数変換された前記受信搬送波を増幅する中間
周波増幅器と、この増幅出力についてのレベルを判定す
るレベル判定器と、前記増幅出力と前記局部発振信号と
の同期状態を検出する同期検出器と、前記増幅出力と前
記局部発振信号との位相差を検出する第1の位相検波器
と、をそれぞれ含み、さらに、前記第1及び第2の受信
機それぞれにおける前記局部発振信号の位相差を検出す
る第2の位相検波器と、前記第1及び第2の受信機それ
ぞれに対応して設けられ対応する受信機の前記第1の位
相検波器の出力と前記第2の位相検波器の出力とを前記
レベル判定器の出力及び前記同期検出器の出力に応じて
択一的に出力する第1及び第2の切換スイッチとを含
み、前記第1の切換スイッチの出力によって前記第1の
受信機の前記局部発振信号の発振周波数を制御し、前記
第2の切換スイッチの出力によって前記第2の受信機の
前記局部発振信号の発振周波数を制御し、 記中間周波
増幅器は可変利得増幅器を含み、前記同期検出器は前記
可変利得増幅器の増幅出力と前記局部発振信号との位相
差に応じたレベルの検出信号を出力する検波器を含み、
更に前記レベル判定器の出力及び前記同期検出器の出力
に応じて基準信号を切換え、この切換えた基準信号と前
記検波器の出力とのレベル差を検出するレベル差検出手
段を含み、この検出されるレベル差に応じて前記可変利
得増幅器の利得を制御し、 記レベル差検出手段は、前
記レベル判定器の出力により所定レベル以下であること
が検出され、かつ、前記同期検出器の出力により非同期
状態であることが検出されたとき、前記可変利得増幅器
の利得を最大利得に制御するための基準信号に切換え
ことを特徴とする。なお、前記レベル差検出手段は、
記同期検出器の出力により同期状態であることが検出さ
れたとき、前記可変利得増幅器の利得を一定利得に制御
するための基準信号に切換える。
【0020】要するに、中間周波増幅器の前段より分配
した利得制御を受けていない受信搬送波信号を固定利得
増幅器により増幅後、非同期検波器を用いて受信搬送波
を検波し、レベル判定器で受信搬送波レベルを判定す
る。また、固定利得増幅器の前後いずれかに狭帯域の帯
域制限フィルタを用いて変調波及び雑音を受信搬送波に
対して十分減衰させる構成である。この後、レベル判定
器で受信搬送波レベルが同期動作に必要なレベルに達し
ているかを判定する。これにより、各受信機の受信搬送
波同士の位相関係及び変調波に影響されず、受信搬送波
信号入力レベルに対して線形な増幅信号をレベル判定器
へ入力できるので、受信搬送波信号入力レベルが同期作
用に十分な値かどうかを正確に判定し、正常な同期動作
を実現できる。
【0021】また、同期検出器内にある利得制御電圧発
生器に供給される基準電圧部ヘスイッチ制御器により制
御される利得制御切換スイッチを有する構成としても良
い。そして、この利得制御切換スイッチによりいずれか
の受信機が受信信号に同期しており他の受信機が非同期
である場合に、非同期状態にある受信機の中間周波増幅
器利得を最大利得に固定し、それ以外の場合は同期振幅
検波器の検波出力電圧が一定となるように利得制御を行
う。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下の説明におい
て参照する各図においては、他の図と同等部分には同一
符号が付されている。
【0023】図1は本発明による位相同期受信装置の実
施の一形態を示すブロック図である。同図において、本
受信装置が従来の装置(図7)と異なる点は、中間周波
増幅器3a,3bからレベル判定器4a,4bへの接続
をなくし、以下の構成を追加した点である。すなわち、
周波数変換器2a,2bの出力を2分配し、一方を従来
通り中間周波増幅器3a,3bへ、もう一方は受信搬送
波信号を所定のレベルまで増幅する固定利得増幅器14
a,14bへ入力する。そして、固定利得増幅器14
a,14bの出力は変調波や雑音を除去するための帯域
制限フィルタ15a,15bを介してレベル判定器4
a,4bへ入力される。
【0024】かかる構成において、周波数変換器2a,
2bから出力された周波数変換後の受信信号は、2分配
し中間周波増幅器3a,3bと固定利得増幅器14a,
14bへ入力される。固定利得増幅器14a,14bで
は、受信信号について固定の利得で線形に電力増幅を行
い、次に接続された帯域制限フィルタ15a,15bに
よって変調波や雑音を除去し、総受信電力中における受
信搬送波信号の割合が支配的になるようにしている。
【0025】帯域制限フィルタ15a,15bの出力を
レベル判定器4a,4bに入力し、非同期振幅検波を行
いレベル判定をすることで受信搬送波の位相しだいで同
期動作に支障を来すことのない位相同期受信装置を実現
することができる。
【0026】ここで、図1中のスイッチ制御器11の内
部構成例について図2を参照して説明する。同図に示さ
れているように、スイッチ制御器11は、レベル判定器
4aの出力を入力とするバッファ110aと、この出力
と同期検出器5aの出力とを入力とするオアゲート11
1aと、この出力の論理レベルを反転するインバータ1
12aと、この出力と同期検出器5bの出力とを入力と
するナンドゲート113aとを含んで構成されている。
また、スイッチ制御器11は、レベル判定器4bの出力
を入力とするバッファ110bと、この出力と同期検出
器5bの出力とを入力とするオアゲート111bと、こ
の出力の論理レベルを反転するインバータ112bと、
この出力と同期検出器5aの出力とを入力とするナンド
ゲート113bとを含んで構成されている。そして、ナ
ンドゲート113aの出力は制御信号としてスイッチ7
a及び10aに入力され、ナンドゲート113bの出力
は制御信号としてスイッチ7b及び10bに入力されて
いる。
【0027】かかる構成によれば、一方の受信機が同期
状態にある場合において、他方の受信機が非同期状態か
所定レベルより大である場合に、スイッチの切換制御が
行われることになる。
【0028】次に、本発明の他の実施形態について、図
3を参照して説明する。本実施形態では、従来の受信装
置(図8)の利得制御電圧発生器20a,20bへ入力
される基準電圧を2種類用意し、この2種類の基準電圧
を利得制御切換スイッチ22a,22bで選択してい
る。利得制御切換スイッチ22a,22bは、接点A側
及びB側のいずれか一方に接続されるように、スイッチ
制御器11によって制御される。
【0029】ここで、図3中の利得制御切換スイッチ2
2a,22bの構成例について、図4及び図5を参照し
て説明する。
【0030】まず、図4は、図3中のスイッチ22a,
22bについての第1の構成例を示す図である。同図に
示されているように、利得制御電圧発生器20a(20
b)は、演算増幅器ICaの出力端子と反転入力端子と
の間に帰還抵抗Rf及びコンデンサCが接続され、入力
抵抗Riが反転入力端子に接続された構成である。ま
た、利得制御切換スイッチ22a(22b)は、電源電
圧+9Vと−9Vとの間に直列接続された抵抗Ra〜R
cと、抵抗Rcの両端を近似的にショートするためのト
ランジスタTRと、スイッチ制御器11の出力V1のレ
ベルに応じてトランジスタTRをオンオフ制御するため
のインバータICb、ツェナーダイオードD並びに抵抗
Rd及びReとを含んで構成されている。つまり、同図
においては、利得制御切換スイッチ22a(22b)で
2種類の基準電圧を生成し、演算増幅器ICaの非反転
入力端子への入力電圧としているのである。
【0031】同図において、スイッチ制御器11の出力
V1がハイレベル(+5V)のとき、トランジスタTR
がオン状態となり、抵抗Rcが近似的にショートするこ
とになる。すると、演算増幅器ICaの非反転入力端子
への入力電圧が、マイナス側(約−8V)に変化する。
【0032】一方、スイッチ制御器11の出力V1がロ
ーレベル(0V)のとき、トランジスタTRはオフ状態
となる。すると、抵抗Ra〜Rcの抵抗値の比で決定さ
れる電圧値(例えば、約0V)が、演算増幅器ICaの
非反転入力端子へ入力されることになる。したがって、
以上のように構成すれば、スイッチ22a(22b)
は、接点A側(A´側)のときに0V、接点B側(B´
側)のときに−8Vを出力することになるのである。
【0033】図5は、図3中のスイッチ22a,22b
についての第2の構成例を示す図である。同図に示され
ているように、本例では、スイッチ22a(22b)に
リレースイッチRSWが用いられている。そして、この
リレースイッチRSWをオンオフ制御するために、スイ
ッチ制御器11の出力V1を入力とするバッファICb
と、時定数回路を構成する抵抗Ra及びコンデンサCb
と、スイッチング動作するトランジスタTRa及びTR
bとを用いてスイッチ22a(22b)が構成されてい
る。なお、利得制御電圧発生器20a(20b)の構成
は上述した図4の場合と同様である。
【0034】同図において、スイッチ制御器11の出力
V1がハイレベル(+5V)のとき、バッファICbを
介してトランジスタTRa,TRbがオン状態となり、
リレースイッチRSWが接点B側に切換わる。これによ
り、演算増幅器ICaの非反転入力端子への入力電圧
は、−9Vとなる。
【0035】一方、スイッチ制御器11の出力V1がロ
ーレベル(0V)のとき、トランジスタTRa,TRb
はオフ状態となり、リレースイッチRSWが接点A側に
切換わる。このとき、分圧抵抗Re、Rgの抵抗値の比
で決定される電圧値(例えば、約0V)が、演算増幅器
ICaの非反転入力端子へ入力されることになる。つま
り、分圧抵抗Re及びRgのうち、抵抗Reと抵抗Rg
との中間からタップを取出すか、抵抗Rgの他端からタ
ップを取出すかを、リレースイッチRSWのスイッチン
グ状態に応じて決定することで、2種類の基準電圧を生
成し、演算増幅器ICaの非反転入力端子への入力電圧
としているのである。
【0036】以上のように構成すれば、スイッチ22a
(22b)は、接点A側(A´側)のときに0V、接点
B側(B´側)のときに−9Vを出力することになるの
である。なお、リレースイッチRSWの接点Aと接点B
との接続を逆にしても良い。その場合には、バッファI
Cbをインバータに変更する必要がある。
【0037】図3に戻り、かかる構成からなる本実施形
態の受信装置について、図6をも参照して説明する。中
間周波増幅器3a,3bから出力された受信搬送波は、
レベル判定器4a,4b並びに同期検出器5a,5bに
入力される。同期検出器5a,5b内の同期振幅検波器
18a,18bに入力された受信搬送波は、局部発振器
8a,8bから入力される局部発信信号と位相比較さ
れ、この位相差と受信搬送波のレベルとに応じた検波電
圧が出力される。
【0038】次に、低域通過フィルタ19a,19bで
局部発進信号の漏れ込みを除去した後、利得制御電圧発
生器20a,20bへ入力され、利得制御増幅器16
a,16bの利得制御電圧を発生する。この時、受信機
13aが同期状態にあり受信機13bが非同期である場
合、非同期状態にある受信機の利得制御切換スイッチ2
0bが、接点B´側にセットされるようにスイッチ制御
器11が働く。これにより、利得制御電圧発生器20b
は、利得制御増幅器16bが最大利得に固定される一定
の電圧を出力する。したがって、利得制御増幅器16b
は、固定利得増幅器と同様に動作することになる。
【0039】よって、同期振幅検波器18bにおける局
部発信信号と受信搬送波の位相差による検波電圧の変化
によって利得制御増幅器16bの利得が変化するのを防
ぎ、レベル判定器4bの入力レベルを受信レベルに対し
て線形に変化させることができる。したがって、レベル
の判定が正常に行え、受信搬送波の位相しだいで同期動
作に支障を来すことのない位相同期受信装置を実現する
ことができる。
【0040】以上の説明において、受信機13bが同期
状態にあり受信機13aが非同期である場合についても
同様の動作となる。受信機各部の動作状態は、図6に示
されているようになる。同図に示されているように、従
来の受信装置とは異なり、本装置では各受信機が誤同期
を起こす可能性はなく、受信搬送波同士がいかなる位相
関係にあっても正常な同期動作を実現することができる
のである。
【0041】なお、本発明が上記各実施例に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適
宜変更され得ることは明らかである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、固定利得
増幅器及び帯域制限フィルタを用いることにより、各受
信機の受信搬送波同士の位相関係及び変調波に影響され
ず、受信搬送波信号入力レベルに対して線形な増幅信号
をレベル判定器へ入力できるので、受信搬送波信号入力
レベルが同期作用に十分な値かどうかを正確に判定でき
るという効果がある。
【0043】また、非同期の受信機における中間周波増
幅器の利得を強制的に最大利得に固定する利得制御切換
スイッチを設けることにより、他の受信機が受信搬送波
に同期している場合でも、受信搬送波信号入力レベルに
対して線形な増幅信号をレベル判定器へ入力できるの
で、各受信機の受信搬送波同士がいかなる位相関係にあ
っても正常な同期動作を実現することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位相同期受信装置の実施の一形態
を示すブロック図である。
【図2】図1中のスイッチ制御器の内部構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明による位相同期受信装置の実施の他の形
態を示すブロック図である。
【図4】図3中のスイッチについての第1の構成例を示
す図である。
【図5】図3中のスイッチについての第2の構成例を示
す図である。
【図6】図1中の各スイッチの制御状態を示す図であ
る。
【図7】従来の位相同期受信装置の構成を示すブロック
図である。
【図8】図7中の中間周波増幅器及び同期検出器の内部
構成例を示すブロック図である。
【図9】図7中の各スイッチの制御状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
3a,3b 中間周波増幅器 4a,4b レベル判定器 5a,5b 同期検出器 6a,6b 位相検波器 14a,14b 固定利得増幅器 15a,15b 帯域制限フィルタ 16a,16b 利得制御増幅器 17a,17b 帯域制限フィルタ 18a,18b 同期振幅検波器 19a,19b 低域通過フィルタ 20a,20b 利得制御電圧発生器 21a,21b 同期判定器 22a,22b 利得制御切換スイッチ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信搬送波を局部発振信号で周波数変換
    すると共に位相同期ループで同期させる第1及び第2の
    受信機と、前記第1及び第2の受信機の出力信号を合成
    する合成器とを含む位相同期受信装置であって、 前記第1及び第2の受信機は、 周波数変換された前記受信搬送波を固定利得で増幅する
    固定利得増幅器と、この増幅出力についてのレベルを判
    定するレベル判定器と、周波数変換された前記受信搬送
    波を増幅する中間周波増幅器と、この増幅出力と前記局
    部発振信号との同期状態を検出する同期検出器と、前記
    増幅出力と前記局部発振信号との位相差を検出する第1
    の位相検波器と、 をそれぞれ含み、さらに、 前記第1及び第2の受信機それぞれにおける前記局部発
    振信号の位相差を検出する第2の位相検波器と、 前記第1及び第2の受信機それぞれに対応して設けられ
    対応する受信機の前記第1の位相検波器の出力と前記第
    2の位相検波器の出力とを前記レベル判定器の出力及び
    前記同期検出器の出力に応じて択一的に出力する第1及
    び第2の切換スイッチとを含み、前記第1の切換スイッ
    チの出力によって前記第1の受信機の前記局部発振信号
    の発振周波数を制御し、前記第2の切換スイッチの出力
    によって前記第2の受信機の前記局部発振信号の発振周
    波数を制御するようにしたことを特徴とする位相同期受
    信装置。
  2. 【請求項2】 前記固定利得増幅器の増幅出力について
    周波数帯域を制限するフィルタを更に含むことを特徴と
    する請求項1記載の位相同期受信装置。
  3. 【請求項3】 受信搬送波を局部発振信号で周波数変換
    すると共に位相同期ループで同期させる第1及び第2の
    受信機と、前記第1及び第2の受信機の出力信号を合成
    する合成器とを含む位相同期受信装置であって、 前記第1及び第2の受信機は、 周波数変換された前記受信搬送波を増幅する中間周波増
    幅器と、この増幅出力についてのレベルを判定するレベ
    ル判定器と、前記増幅出力と前記局部発振信号との同期
    状態を検出する同期検出器と、前記増幅出力と前記局部
    発振信号との位相差を検出する第1の位相検波器と、 をそれぞれ含み、さらに、 前記第1及び第2の受信機それぞれにおける前記局部発
    振信号の位相差を検出する第2の位相検波器と、 前記第1及び第2の受信機それぞれに対応して設けられ
    対応する受信機の前記第1の位相検波器の出力と前記第
    2の位相検波器の出力とを前記レベル判定器の出力及び
    前記同期検出器の出力に応じて択一的に出力する第1及
    び第2の切換スイッチとを含み、前記第1の切換スイッ
    チの出力によって前記第1の受信機の前記局部発振信号
    の発振周波数を制御し、前記第2の切換スイッチの出力
    によって前記第2の受信機の前記局部発振信号の発振周
    波数を制御し、 前記中間周波増幅器は可変利得増幅器を含み、前記同期
    検出器は前記可変利得増幅器の増幅出力と前記局部発振
    信号との位相差に応じたレベルの検出信号を出力する検
    波器を含み、 更に前記レベル判定器の出力及び前記同期検出器の出力
    に応じて基準信号を切換え、この切換えた基準信号と前
    記検波器の出力とのレベル差を検出するレベル差検出手
    段を含み、この検出されるレベル差に応じて前記可変利
    得増幅器の利得を制御し、 前記レベル差検出手段は、前記レベル判定器の出力によ
    り所定レベル以下であることが 検出され、かつ、前記同
    期検出器の出力により非同期状態であることが検出され
    たとき、前記可変利得増幅器の利得を最大利得に制御す
    るための基準信号に切換えることを特徴とする位相同期
    受信装置。
  4. 【請求項4】 前記レベル差検出手段は、前記同期検出
    器の出力により同期状態であることが検出されたとき、
    前記可変利得増幅器の利得を一定利得に制御するための
    基準信号に切換えることを特徴とする請求項3記載の位
    相同期受信装置。
  5. 【請求項5】 前記レベル差検出手段は、2種類の電圧
    源間に直列接続された複数の抵抗と、前記レベル判定器
    の出力及び前記同期検出器の出力に応じて前記複数の抵
    抗のいずれかの両端をショート状態にするスイッチング
    素子とを含み、このショート状態とショート状態ではな
    い状態との2つの状態にそれぞれ対応 する基準信号を生
    成することを特徴とする請求項3又は4に記載の位相同
    期受信装置。
  6. 【請求項6】 前記レベル差検出手段は、2種類の電圧
    源間に直列接続された分圧抵抗と、前記レベル判定器の
    出力及び前記同期検出器の出力に応じてスイッチング動
    作し、このスイッチング状態に応じて前記分圧抵抗の異
    なるタップから前記基準信号を生成することを特徴とす
    る請求項3又は4に記載の位相同期受信装置。
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