JPH026483Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は内蔵マイク録音時に内蔵マイクロフオ
ンからのマイク信号を増幅した後磁気ヘツドに導
出し、テープ再生時に磁気ヘツドからのテープ再
生信号を増幅した後スピーカに導出するようにし
たテープレコーダーのハウリング防止回路に関す
るものである。 (ロ) 従来技術 従来、斯るテープレコーダーではその内蔵マイ
ク録音時に内蔵マイクロフオンからのマイク信号
がスピーカに導出されてハウリングを生じないよ
うに、第１図に示す如く回路構成していた。即
ち、１〜４は第１〜第４録音再生切換スイツチ、
５は内蔵マイク録音時に第１録音再生切換スイツ
チ１の可動接片１ａと録音接点Ｒを介して作動電
圧＋Ｂが印加される内蔵マイクロフオンで、その
マイク信号出力は外部マイクジヤツク６の固定接
点６ａと可動接片６ｂ→第２録音再生切換スイツ
チ２の録音接点Ｒと可動接片２ａを通じて前置増
幅器７の前段側に入力せられ、該前置増幅器７で
増幅された後はその後段側より第４録音再生切換
スイツチ４の可動接片４ａと録音接点Ｒ→録音系
路８→第３録音再生切換スイツチ３の録音接点Ｒ
と可動接片３ａを通じて録再磁気ヘツド９側に導
出せられる。１０は前置増幅器７の後段側から出
力された信号を主増幅器１１にて増幅した後スピ
ーカ１２側に導出する再生系路で、従つてテープ
再生時には録再磁気ヘツド９からのテープ再生信
号が第３録音再生切換スイツチ３の可動接片３ａ
と再生接点Ｐ→第２録音再生切換スイツチ２の再
生接点Ｐと可動接片２ａ→前置増幅器７→再生系
路１０を通じてスピーカ１２側に導出せられる。
そして１３は内蔵マイク録音時に内蔵マイクロフ
オン５からのマイク信号が前置増幅器７で増幅さ
れた後再生系路１０を通じてスピーカ１２側に導
出されないように（即ち、ハウリングを防止する
ように）したミユーテイング回路で、ミユーテイ
ング用トランジスター１４はそのコレクタ・エミ
ツタ路が再生系路１０の信号線路１５と接地側に
接続されていると共にそのベースが第１録音再生
切換スイツチ１の録音接点Ｒ側に接続されてい
る。従つて、内蔵マイク録音時には前記ミユーテ
イング用トランジスター１４が導通状態となつて
信号線路１５を接地することになるので、内蔵マ
イクロフオン５からのマイク信号が再生系路１０
を通じてスピーカ１２側に導出されハウリングが
生じると謂う虞れがない。尚、１６は前置増幅器
７に前記第４録音再生切換スイツチ４を介して負
帰還接続せられ内蔵マイク録音時に該録音再生切
換スイツチ４の可動接片４ａが再生接点Ｐ側から
録音接点Ｒ側に切換えられることによりその回路
定数が再生用から録音用に切換えられるイコライ
ザー回路である。 然し乍ら、斯る従来回路では内蔵マイク録音時
における内蔵マイクロフオンとスピーカ間でのハ
ウリングを防止するために別途ミユーテイング回
路を必要とし、回路部品の増加を来たしていた。 (ハ) 考案の目的 本考案は斯る点に鑑み成されたもので、従来の
如く別途のミユーテイング回路を用いることなく
内蔵マイク録音時におけるハウリング防止を行な
うことが出来るようにしたテープレコーダーのハ
ウリング防止回路を提供しようとするものであ
り、具体的には前置増幅器に設けられたイコライ
ザー回路を有効的に利用して回路部品の削減と回
路の簡素化を計つたものである。 (ニ) 考案の構成 即ち、本考案は内蔵マイク録音時には内蔵マイ
クロフオンからのマイク信号がテープ再生時には
磁気ヘツドからのテープ再生信号が夫々前段側に
入力される増幅器と、該増幅器の後段側に可動接
片が接続せられ内蔵マイク録音時該可動接片が再
生接点側から録音接点側に切換えられる録音再生
切換スイツチと、該録音再生切換スイツチの再生
接点側に接続せられテープ再生時に増幅器にて増
幅されたテープ再生信号をスピーカ側に導出する
再生系路と、前記録音再生切換スイツチの録音接
点側に接続せられマイク録音時に増幅器にて増幅
されたマイク信号を磁気ヘツド側に導出する録音
系路と、前記増幅器に前記録音再生切換スイツチ
を介して負帰還接続せられ内蔵マイク録音時に該
録音再生切換スイツチの可動接片が再生接点側か
ら録音接点側に切換えられることによりその回路
定数が再生用から録音用に切換えられるイコライ
ザー回路とより成り、而して内蔵マイク録音時に
は録音再生切換スイツチの録音接点側から再生系
路側に流出するマイク信号を、イコライザー回路
内を通過させることにより減衰せしめ、ハウリン
グを防止するように構成したものである。 (ホ) 実施例 以下、本考案の一実施例を第２図と共に説明す
る。尚、従来と同一部品については同一図番を付
すと共にその説明を省略する。 即ち、本考案に依れば第１図の回路のミユーテ
イング回路を削除すると共に、前記前置増幅器７
の後段側を第４録音再生切換スイツチ４の可動接
片４ａ側に、再生系路１０を第４録音再生切換ス
イツチ４の再生接点Ｐ側に夫々接続したものであ
る。 従つて、テープ再生時には前置増幅器７にて増
幅されたテープ再生信号が第４録音再生切換スイ
ツチ４の可動接片４ａを介してその再生接点Ｐ側
に印加せられ、斯る再生接点Ｐ側から再生系路１
０を通じてスピーカ１２に導出せられる。また、
内蔵マイク録音時には前置増幅器７にて増幅され
た内蔵マイクロフオン５からのマイク信号が第４
録音再生切換スイツチ４の可動接片４ａを介して
その録音接点Ｒ側に印加せられ、斯る録音接点Ｒ
側から録音系路８を通じて録再磁気ヘツド９側に
導出せられると共に回路的にイコライザー回路１
６を通じて再生系路１０側にも導出されることに
なるが、イコライザー回路１６内を通過する際に
十分に減衰せられるので、斯るマイク信号がスピ
ーカ１２側に導出されてハウリングを起こす虞れ
が無い。 (ヘ) 考案の効果 上述した如く本考案回路に依れば、増幅器にて
増幅された内蔵マイクロフオンからのマイク信号
を録音系路側に導出する内蔵マイク録音時、斯る
マイク信号の再生系路側への導出はイコライザー
回路を介して成されるように（即ち、イコライザ
ー回路内で十分に減衰されるように）回路構成し
たので、斯る内蔵マイク録音時にマイク信号が再
生系路を通じてスピーカ側に導出されてハウリン
グを起こす虞れが無く、また斯るハウリングの防
止に別途の回路を附加するのではなく既存のイコ
ライザー回路を利用しているので回路構成の簡素
化を計ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回路図、第２図は本考案の一実
施例を示す回路図である。 １〜４……第１乃至第４録音再生切換スイツ
チ、５……内蔵マイクロフオン、７……前置増幅
器、８……録音系路、１０……再生系路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内蔵マイク録音時には内蔵マイクロフオンから
   のマイク信号がテープ再生時には磁気ヘツドから
   のテープ再生信号が夫々前段側に入力される増幅
   器と、該増幅器の後段側に可動接片が接続せられ
   内蔵マイク録音時該可動接片が再生接点側から録
   音接点側に切換えられる録音再生切換スイツチ
   と、該録音再生切換スイツチの再生接点側に接続
   せられテープ再生時に増幅器にて増幅されたテー
   プ再生信号をスピーカ側に導出する再生系路と、
   前記録音再生切換スイツチの録音接点側に接続せ
   られマイク録音時に増幅器にて増幅されたマイク
   信号を磁気ヘツド側に導出する録音系路と、前記
   増幅器に前記録音再生切換スイツチを介して負帰
   還接続せられ内蔵マイク録音時に該録音再生切換
   スイツチの可動接片が再生接点側から録音接点側
   に切換えられることによりその回路定数が再生用
   から録音用に切換えられるイコライザー回路とよ
   り成り、而して内蔵マイク録音時には録音再生切
   換スイツチの録音接点側から再生系路側に流出す
   るマイク信号を、イコライザー回路内を通過させ
   ることにより減衰せしめ、ハウリングを防止する
   ように構成した事を特徴とするテープレコーダー
   のハウリング防止回路。