JPH0264167A - 水性分散型防汚塗料 - Google Patents

水性分散型防汚塗料

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JPH0264167A
JPH0264167A JP63215072A JP21507288A JPH0264167A JP H0264167 A JPH0264167 A JP H0264167A JP 63215072 A JP63215072 A JP 63215072A JP 21507288 A JP21507288 A JP 21507288A JP H0264167 A JPH0264167 A JP H0264167A
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正明 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、漁網、船底、海中構造物に海産付着生物が付
着するのを防止する為の水性分散型防汚塗料に関し、特
に藻類の付着防止に効果があり、浜辺や漁港、漁船上な
どの屋外においても使用可能であり、大気汚染などの環
境汚染の心配のない水性分散型防汚塗料に関し、更に、
分子中に4級アンモニウム塩型カチオン基を有するラジ
カル重合性単量体の共重合体を含有してなることを特徴
とする水性分散型防汚塗料に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来、漁網、船底、海中構造物への海産物付着防止には
、一般に有機すず系等の防汚毒物を含有する溶剤型防汚
塗料が用いられている。しかしながらこれら防汚毒物は
、海洋環境の上で極めて有害であるため、近年、無公害
型防汚塗料の出現が嘱望されるに至っている。
このような無公害型防汚塗料に関する提案もいくつか知
られており、例えば、特開昭62−84167号公報に
は、(a)第4級アンモニウム塩含有α、β−エチレン
性不飽和単量体1〜55モル%、(b)架橋性官能基を
有するα、β−エチレン性不飽和単量体5〜25モル%
、(C)その他のα、β−エチレン性不飽和単量体20
〜94モル%の共重合体からなる樹脂組成物と、硬化剤
からなり、樹脂中の架橋性官能基量(A)と硬化剤中の
官能基量(B)の当量比が(A)/ (B)=70/1
00〜100/70であることを特徴とする水中汚損防
止用塗膜形成組成物、に関して開示されている。
しかしながら上記提案の水中汚損防止用塗膜形成組成物
は、キジロール、メチルイソブチルケトンなどの有機溶
媒溶液を多量に含有しており、環境衛生上問題を残して
いる。
上記の問題点を解決するため、水性分散型の防汚塗料も
提案されており、例えば特開昭62232470号公報
には、 (A)成分: アニオン性樹脂水性エマルジョン 固型分量で100重量部 (B)成分ニ 一般式 で示されるカチオン系界面活性剤 [式中、Rは−CH,または−CzHsであり、これら
は同一であっても異なっていてもよく、;R′は炭素数
8〜18のアルキル基であり;Xは−C2、Br、 −
Iより選ばれたハロゲン原子である]10〜40重量部 (C)成分: ノニオン系界面活性剤及び/又は両性界面活性剤   
       20〜50重量部(D)成分: 可塑剤         0〜15重量部上記(A)、
(B)、(C)および(D)成分が上記割合で配合され
てなる防藻用塗料組成物、に関して記載されている。
しかしながら上記第2の提案の水性分散型の防汚塗料は
、海洋環境保全を、ある程度満足するものの、海産付着
生物の付着を長期に防止する点で満足するに至っていな
い。
すなわち、第2の提案は、バインダーとなる主ポリマー
に、防汚成分として本質的に水溶性であるカチオン系界
面活性剤を、単にブレンドしたもので、従って海中浸漬
初期の段階で防汚成分である該カチオン系界面活性剤の
中のかなりの量が溶出し、防汚効果の持続性に難があっ
た。
本発明者等は、かかる現状に鑑み、持続性を有する無公
害型水性分散型防汚塗料を開発すべく鋭意研究を重ねた
結果、特定のラジカル重合性単量体の共重合体を含有し
てなる水性分散物を用いることによって所期の目的を達
成し得ることを見出し、本発明を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、分子中に4級アンモニウム塩型カチオン基を
有するラジカル重合性単量体の共重合体を含有してなる
ことを特徴とする水性分散型防汚塗料に関するものであ
る。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に使用し得る分子中に4級アンモニウム塩型カチ
オン基を有するラジカル重合性単量体(a)(以下、カ
チオン性単量体と略称することがある)としては、例え
ば、下記−設入■、 (式中R1は炭素原子数8〜22の直鎖もしくは分枝ア
ルキル基又はアルケニル基、R2およびR3は炭素原子
数1〜3のアルキル基、R4は水素原子またはメチル基
、XはO−Cまたは0−C11□を示し、Yeは一価の
陰イオンを示す。) で表わされる化合物を挙げることができる。このような
カチオン性単量体の具体例としては、3アリロキシ−2
−ヒドロキシプロピルジメチルステアリルアンモニウム
クロライド、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロピル
ジメチルラウリルアンモニウムクロライド、3−メタソ
ロキシ−2ヒドロキシプロピルジメチルパルミチルクロ
ライド等のアリロキシ基又はメタゾロキシ基含有カチオ
ン性単量体;3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロ
ピルジメチルステアリルアンモニウムクロライド、3−
アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルジメチルラウリ
ルアンモニウムクロライド、3−メタクリロキシ−2−
ヒドロキシプロビルジメチルオレイルクロラ′イド等の
アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有カチオン性単
量体;等を例示できる。これらのカチオン性単量体(a
)はそれぞれ単独で、又は、2種以上混合して用いるこ
とができる。またそb使用量は、特に規定するものでは
ないが、全ポリマー中2〜30重量%用いるのが好まし
く、8〜20重量%用いるのがより好ましく、10重量
%を超え、15重量%以下用いるのが好ましい。該上限
値以下用いることにより本発明の水性分散型防汚塗料の
製造が容易になり且つ得られた塗料の貯蔵安定性や機械
的安定性の優秀さも保持され、また、該下限値以上用い
ることにより防汚効果をより有効なものとすることがで
きるので、カチオン性単量体(a)を該使用範囲内で用
いるのが好ましい。
本発明においては、前記カチオン性単量体(a)及びこ
れと共重合可能なエチレン系単量体が用いられる。
上記エチレン系単量体のうち、主成分量用いられるもの
(b)としては、下記一般式■、H2C= (−R6・
・・■ (式中、R5は水素原子またはメチル基、R6はで、R
7は水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基、R
11,R9はそれぞれ炭素原子数1〜20のアルキル基
を示す。) で表わされる単量体が好適に使用できる。これらの単量
体とじては、例えば、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリ
レート、2−エチルへキシルアクリレート、n−オクチ
ルアクリレート、イソノニルアクリレート、ラウリルア
クリレート、ステアリルアクリレート等の如きアクリル
酸のアルキルエステル系単量体;例えば、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリ
レート、2−エチルへキシルメタクリレート、ラウリル
メタクリレート、ステアリルメタクリレート等の如きメ
タクリル酸のアルキルエステル系単量体;例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルビ
ニルベンゼン等の如き芳香族ビニル系単量体;例えば、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニ
ル等の如き飽和脂肪酸ビニル系単量体;例えば、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等の如きシアン化ビニ
ル系単量体;等を例示することができる。
上記の一般入■で表わされる単量体Φ)の量は、前記カ
チオン性単量体(a)と共重合するエチレン系単量体中
、主成分量を占めており、例えば、本発明に係る共重合
体を得るのに用いられる全単量体中、50〜98重量%
、好ましくは60〜92重量%、特に好ましくは70重
量%以上、90重重量未満用いられる。
また漁網等の被塗物への密着向上、被膜強度および耐水
性向上等、得られる共重合体の改質を目的に官能基含有
単量体(C)を共重合することも可能である。
このような官能基含有単量体(C)としては、例えば、
アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド等の如きアクリル酸またはメタクリル酸のアミ
ド類;例えばN−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、とのエーテル化物(例えば、
N−イソブトキシメチルアクリルアミド)等の如きアク
リル酸またはメタクリル酸アミド類のメチロール化物及
びその誘導体;例えばグリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート等の如きアクリル酸またはメタクリ
ル酸とエポキシ基を有するアルコールとのエステル類;
例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート等の如きアクリル酸またはメタクリル酸のヒ
ドロキシアルキルエステル類;例えばジメチルアミノエ
チルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレ
ート等の如きアクリル酸またはメタクリル酸とアミノ基
を有するアルコールとのエステル類;例えばジビニルベ
ンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート
、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレング
リコールジメタクリレート、1.4−ブタンジオールジ
アクリレート、1.6−ヘキサンジオールアクリレート
、アリルメタクリレート等の如き2個以上の非共役性不
飽和基を有する単量体;ビニルトリメトキシシラン、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3メル
カプトプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリ
ング剤;等の単量体群を挙げることができる。
上記官能基含有単量体(C)は、それぞれ単独で、また
は、2種以上混合して用いることができ、その使用量は
、例えば全単量体中、0〜20重量%、好ましくは0〜
10重量%、特に好ましくは0〜5重量%の範囲である
。該官能基含有単量体(C)は、該上限値以下の量共重
合することによって、重合反応上の問題も少なく、得ら
れる共重合体の成膜性も優れているので該上限値以下の
量範囲内で適宜選択して用いるのがよい。
本発明に係る共重合体は、前記−設入■で示されるカチ
オン性単量体(a)、前記−設入■で示されるエチレン
系単量体ら)及び必要に応じて用いられる前記官能基含
有単量体(C)とともに共重合してなるものである。
上記の共重合の方法としては、必ずしも限定されるもの
ではないが、本発明の目的物たる水性分散型防汚塗料の
得易さの観点から乳化重合法を採用するのが望ましい。
本発明に係る共重合体を乳化重合により製造するに際し
ては、前記−設入■のカチオン性単量体(a)が、カチ
オン性界面活性剤として作用するため、通常の乳化重合
において用いる界面活性剤を必ずしも必要とするもので
はないが、重合反応性の良さや得られる共重合体エマル
ジョン中のカスの少なさ(以下、乳化重合反応適性と略
称することがある)、該エマルジョンの機械的安定性や
貯蔵安定性等(以下、エマルジョン安定性と略称するこ
とがある)の良さ、及び、得られる防汚塗料を用いた場
合の防汚持続性の良さなどの観点から界面活性剤と併用
するのが好ましい。
上記の界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤類と
して、例えば、ポリオキシプロレンラウの如きポリオキ
シエチレンのアルキルもしくはアルケニルエーテル類;
例えば、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテ
ル、ポリオキシエチば、ソルビタンモノラウレート、ソ
ルビタンモノステアレート、ソルビタントリオレエート
等の如きソルビタン脂肪酸エステル類;例えば、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート等の如きポリオ
キジアルキレンツルビクン脂肪酸エステル類;例えば、
ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレ
ンモノステアレート等の如きポリオキシアルキレン脂肪
酸エステル類;例えば、オレイン酸モノグリセライド、
ステアリン酸モノグリセライド等の如きグリセリン脂肪
酸エステル類;例えば、ポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレン・ブロックコポリマー;等を例示すること
ができ、カチオン性界面活性剤類としては、例えば、ラ
ウリルアミンアセテート等のアルキルアミン塩;例えば
、ウラリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチル
ベンジルジメチルアンモニウムクロライド等の第4級ア
ンモニウム塩;例えば、セチルピリジウムブロマイド等
のピリジウム塩基;等を、また両性界面活性剤類として
は、例えば、ラウリルベタインなどのアルキルベタイン
、N−ラウリルグリシン等のN−アルキルアミノ酸;N
−アルキルアミノアルコール硫酸エステル;N−アルキ
ルアミノアルコールリン酸エステル:Nアルキルアミノ
アルコールスルホン酸エステル等を挙げることができる
。また、これらの界面活性剤のアルキル基の水素の一部
をフッ素で置換したものも使用可能である。
界面活性剤の使用量としては、単量体(a)〜(C)の
全量100重量部に対して、通常約0.1〜約10の観
点約0.5〜約6重量部用いるのが好ましく、約0.5
〜約4重量部用いるのが特に好ましい。
また前記乳化重合においては、必要に応じて保護コロイ
ドを併用することもできる。このような保護コロイドの
例としては、例えば、部分ケン化ポリビニルアルコール
、完全ケン化ポリビニルアルコール、変性ポリビニルア
ルコール等のポリビニルアルコール類;例えば、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルローに
;立上等のセルロース誘導体 及び、例えば、グアーガムなどの天然多F類;などがあ
げられ、これらは、単独でも複数種併用の態様でも利用
できる。その使用量は適宜に選択でき、例えば、使用す
る単量体(a)〜(C)の全量100重量部に対して、
0〜約IO重量部の如き使用量を例示することができる
本発明に用いる重合開始剤は通常のカチオン乳化重合に
用いる重合開始剤で良い。このような重合開始剤として
は、例えば、ターシャリブチルハイFロバーオキサイド
、クメンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイド
ロパーオキサイドなどの如き有機過酸化物類;過酸化水
素;アゾビスイソブチロニトリル、2.2′−アゾビス
(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾビス系化合
物;などを使用することができる。これら重合開始剤も
一種もしくは複数種併用のいずれの態様でも利用できる
。その使用量は適宜選択でき、使用する単量体(a)〜
(C)の全量100重量部に対して、例えば、約0.0
5〜約1重量部、より好ましくは約0.1〜約0.7重
量部、とくには約0.1〜約0.5重量部の如き使用量
を例示することができる。
また、乳化重合に際して、所望により、還元剤を併用す
ることができる。その例としては、アスコルビン酸、酒
石酸、クエン酸、ブドウ糖等の還元性有機化合物;チオ
硫酸ソーダ、亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソーダ、メタ重亜
硫酸ソーダ等の還元性無機化合物を例示できる。その使
用量は適宜選択でき、例えば、使用する単量体(a)〜
(C)の全量100重量部に対して、約0.05〜約1
%の如き使用量を例示することができる。
前記の乳化重合における重合温度は、一般に、20〜1
00°C1好ましくは40〜90°C1特に好ましくは
60〜90°C程度の温度が採用し得る。
か(して得られる共重合体エマルジョンの固形分は、特
に限定されないが、生産性と製造の容易さより約30〜
約65重量%であるのが好ましい。
またその粘度は同様の理由により10000 cps、
 (回転粘度計、25°C120R,P、M、 )以下
であるのが好ましく、puはエマルジョン安定性、得ら
れる防汚塗料の防汚持続性の優秀さ等の観点よりpH2
〜8の範囲であるのが好ましい。さらに、該エマルジョ
ン中の共重合体の分散粒子の平均粒子径は、一般に0.
02〜2μであり、得られる防汚塗料の防汚持続性の優
秀さの観点より、0.02〜0.5μ、特には、0.0
2〜0.2μであるのがよい。
なお、本発明において、共重合体エマルジョン中の共重
合体平均粒子径は下記の如< DLS法により測定決定
された値である。
平均粒子径の測定法: 共重合体エマルジョンを蒸留水で5万〜工5万倍に希釈
し、十分に攪拌混合した後、21mmφガラスセガラス
転移点−ルピペットヲ用いて約10m1.採取し、これ
を動的光散乱光度計[ILS −700〔大塚電子■製
〕の所定の位置にセントし、以下の測定条件下で測定す
る。
測定条件 測定温度           25±1°Cクロック
レート(C1ock Rate)   I Oμsec
コレレーション チャンネル(Core、 Chann
el)積算測定回数        200回光散乱角
          90゜ 上記の測定結果をコンピュータ処理して平均粒子径を求
める。
更にまた、本発明に係る共重合体のガラス転移点(以下
、Tgと略記することがある)は、−15〜+30°C
1特には、−10〜15°Cの範囲内であるのが好まし
い。Tgが該下限値以上では、得られる防汚塗料の塗膜
の手触タックが比較的小さいため、漁網等のm塗物への
塗工作業性が優れており、また、Tgが該上限値以下で
は、得られる被塗物の運搬や使用に際して塗膜の割れ、
脱落等が起りにくいので、共重合体として該7g範囲内
のものを用いるのが好ましい。
なお、本発明において、共重合体のガラス転移点(Tg
)は、下記のようにDSC法により測定決定された値で
ある。
ガラス転移点測定法: セルに共重合体エマルジョン試料約10■を秤取し、1
00°Cで2時間乾燥したものを測定試料とする。島津
製作所製DT−30型示差走査熱量計(Differe
ntial Scanning Calorimete
r)を用い、−80°Cから昇温速度20°C/min
、で測定決定する。なお1.キャリヤー・ガスとしては
窒素ガスを20 cc/ffl1n、の流量で使用して
測定を行なう。
本発明においては、例えば前記の如く乳化共重合によっ
て得られた共重合体エマルジョンをそのまま単独で、ま
たは、必要に応じて、例えば、ポリビニルアルコール類
、セルロースgi体、特a界面活性剤類等の増粘剤;例
えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテル酢酸エ
ステル等のエーテルエステル系溶媒、2,2.4−)ジ
メチル−1,3−ペンタンジオールモノイソプチレート
等の造膜助剤;等を適宜加えることによって水性分散型
防汚塗料とすることができる。本発明の水性分散型防汚
塗料としては、pH2〜9、粘度10〜10000cp
s、 (回転粘度計、25°C12OR,P、M、) 
、最低造膜温度10°C以下(好ましくは、約0°C)
程度のものであることが、被塗物への塗工作業性の観点
から好ましい。
更に本発明の防汚塗料には、必要に応じて、例えば、ア
ミノ系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレ
タン系樹脂などの架橋剤;例えば、クレー、タルク、炭
酸カルシウム、シリカ、水酸化アルミニウム、ガラス粉
末等の無機質充填剤;例えば、酸化チタン、カーボンブ
ラック、フタロシアニンブルー等の有機または無機の着
色剤;例えば、ジオクチルフタレート等のフタル酸エス
テル系、トリクレジルホスフェート等のリン酸エステル
系等の可塑剤;老化防止剤;紫外線吸収剤;光安定剤;
防腐剤;等を添加してもよい。
かくして得られた水性分散型防汚塗料の乾燥皮膜は、防
汚成分の前記−船式■のカチオン性単量体が共重合によ
り共重合体中に組み込まれているので、海中浸漬時の防
汚成分の溶出が少なく、かつ徐々である為、本質的に水
溶性のカチオン性あるいは両性防汚成分を単にブレンド
したものと違い、漁網等への海産付着生物の付着を長期
にわたって防止できる。
〔実施例〕
以下に実施例、比較例をもって本発明を一層具体的に説
明する。
なお、本実施例における各種試験方法は次の通りである
i)フィルム水浸漬試験 試料の水性分散型防汚塗料を離型紙上に塗布、25°C
X2日乾燥により厚み約0.2μの皮膜を作成し、次い
で水道水中に所定期間浸漬した後、皮膜とり出し、乾燥
減量から浸漬前の皮膜重量を100とした時の、浸漬後
の皮膜重量を求めた。
ii)耐水性 試料の水性分散型防汚塗料をガラス板にフィルム厚み約
50μになる様に塗布し、25°CX1日乾燥した。次
いで水道水中に24時間浸漬し、白O→ わずかに白化 Δ → 少し白化 × → 激しく白化 iii )海中浸漬試験 試料の水性分散型防汚塗料を塗布量が網重量100重量
部に対し、4〜6重量部になる様、デツピング法にて塗
布した。
次いで、海中に所定時間浸漬し、藻の発生状態○ → 
わずかに藻が発生 △ → 少し藻が発生 × → 激しく藻が発生 実施例−1 攪拌機、温度計、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた
フラスコ中に脱イオン水56重量部を入れ、系内を窒素
ガス置換し、75°Cに昇温する。
次いであらかじめ作成した2−エチルへキシルアクリレ
ート44重量部、スチレン45重量部、3−アリロキシ
−2−ヒドロキシプロピルジメチルステアリルアンモニ
ウムクロライドの約25重量%水溶液[ラテムルに−1
80(商品名):花玉石鹸■〕44重量部、ノニオン系
界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルフェノールエ
ーテル)  (HLB約18)〔エマルゲン−950(
商品名):花王石鹸■〕1.8重量部、脱イオン水52
重量部より成る単量体乳濁液と2.2′−アゾビス(2
−アミジノプロパン)二塩酸塩の2%水溶液11重量部
を、攪拌されているフラスコ内に、2時間かけ滴下する
得られた共重合体エマルジョンは、固形分約40重世%
、pH3,5、粘度200cps、 (回転粘度計、2
5゛C520R,P、M、 :以下同様)であり、エマ
ルジョン安定性に優れていた。また、エマルジョン中の
共重合体の平均粒子径は約0.12μ、共重合体のTg
は約−6°Cであった。この共重合体エマルジョンをそ
のまま水性分散型防汚塗料として用いて、各種試験を行
なった。結果を表−1に示す。
実施例2〜4 実施例1において、2−エチルへキシルアクリレート4
4重量部、スチレン45重量部の代りに、表−1に示す
単量体(b)を用いる以外は同様にして共重合体エマル
ジョンを得、以下同様にして各種試験を行なった。結果
を表−1に示す。
実施例5〜9 実施例1において、スチレンの使用量を43重量部とす
るとともに表−1に示す官能基含有単量体(C)を2重
量部用いる以外は同様にして共重合体エマルジョンを得
、以下同様にして各種試験を行なった。なお、実施例9
では、官能基含有単量体(C)として、3−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン(KBM−503(商
品名):信越化学工業■)を用いた。結果を表−1に示
す。
実施例10.11 実施例2において、メチルメタクリレートとブチルアク
リレートの使用量を変える以外は同様にして共重合体エ
マルジョンを得、各種試験を行なった。結果を表−1に
示す。
実施例12 実施例1において、ラテムルK −180(商品名)の
代りに、3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル
ジメチルステアリルアンモニウムクロライドの約25重
量%水溶液を用いる以外は同様にして共重合体エマルジ
ョンを得、各種試験を行なった。結果を表−1に示す。
比較例1 実施例1において、カチオン性単量体(a)水溶液であ
るラテムルに−180(商品名)を用いず、単量体とし
ては2−エチルへキシルアクリレート49重量部及びス
チレン51重量部を用い、カチオン系界面活性剤ステア
リルトリメチルアンモニウムクロライドの約62重量%
水溶液〔コータミノ86Pコンク(商品名):花王石鹸
■〕20重量部を用い、且つ、脱イオン水の使用量を変
える以外は同様にして単量体乳濁液を作成し、以下同様
にして共重合体エマルジョンを得、各種試験を行なった
。結果を表−1に示す。
比較例2 比較例1において、カチオン系界面活性剤コータミン8
6Pコンク(商品名)20重量部の代りに、ノニオン系
界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルフェノールエ
ーテル)  (IILB約13)〔エマルゲン910(
商品名);花王石鹸■〕1、8重量部を用い、且つ、脱
イオン水の使用量を変える以外は同様にして単量体乳濁
液を作成し、公約45重量%、平均粒子径約0.Irμ
であった。
この共重合体エマルジョン231重量部を水29重量部
で希釈して固形分40重量%とし、実施例1と同様にし
て各種試験を行なった。結果を表1に示す。
比較例3,4 比較例2で得られた共重合体エマルジョン231重量部
に、次いでそれぞれ、カチオン系界面活性剤コータジン
86Pコンク(商品名)20重量部(共重合体及び該カ
チオン系界面活性剤の固形分の合計100重量部に対し
て、カチオン系界面活性剤が固形分で約11重量部)と
水40重量部、カチオン性単量体(a)水溶液ラテムル
に−180(商品名)49重量部(共重合体及び該カチ
オン性単量体の合計100重量部に対して、カチオン性
単量体が約11重量部)と水10重量部を後添加して防
汚塗料とする以外は実施例1と同様に各種試験を行なっ
た。結果を表−1に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子中に4級アンモニウム塩型カチオン基を有す
    るラジカル重合性単量体の共重合体を含有してなること
    を特徴とする水性分散型防汚塗料。
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