JPH0261869B2 - - Google Patents

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JPH0261869B2
JPH0261869B2 JP59088427A JP8842784A JPH0261869B2 JP H0261869 B2 JPH0261869 B2 JP H0261869B2 JP 59088427 A JP59088427 A JP 59088427A JP 8842784 A JP8842784 A JP 8842784A JP H0261869 B2 JPH0261869 B2 JP H0261869B2
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JP
Japan
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speed
flow rate
control valve
injection
cylinder
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JP59088427A
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Takashi Mihara
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0261869B2 publication Critical patent/JPH0261869B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/32Controlling equipment

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ダイカストマシンや射出成形機等の
射出成形装置の分野で用いられるものであり、射
出成形装置におけるシリンダ速度制御方法に関す
るものであり、主として、射出条件に応じて低速
移動から高速移動への高速立上りタイミングを自
動的に制御することを対象としたものである。
[従来の技術] 第1図は標準的なダイカストマシンの射出シリ
ンダ並びにシリンダ速度の制御機構の概略図であ
る。
第1図において、1は射出シリンダであり、射
出シリンダ1のピストンロツド1aにはカツプリ
ング4を介して溶融金属を金型内(図示せず)に
鋳込む為の射出プランジヤ5が連結されている。
ピストンロツド1aもしくはカツプリング4には
一体的にストライカ6が連結され、リミツトスイ
ツチ7(7a〜7eとして示す)のオン・オフを
行つている。リミツトスイツチ7の信号はリミツ
トスイツチ信号検出器8に入力される。以上のス
トライカ6、リミツトスイツチ7、リミツトスイ
ツチ信号検出器8でシリンダの位置検出装置が構
成されている。また、図示例とは別に、マグネツ
トスケールと磁気ヘツドの組合せでリミツトスイ
ツチ7及びストライカ6を置き換える場合もあ
る。
このリミツトスイツチ信号検出器8からの信号
は制御指令発生装置9に入力され、射出プランジ
ヤ5が所定の位置に達つした時、速度設定器10
によつて該装置内にあらかじめ設定されている設
定値に応じた開度まで流量制御弁2を開閉する。
2aは液圧源であり、流量制御弁2はシリンダ前
進後退用の切替弁2bを備えた液圧回路3で射出
シリンダ1と結ばれており、流量制御弁2の開閉
量で、射出シリンダ1に導入する液量を調整し、
射出シリンダ1の速度制御を行つている。
第2図は、第1図に示した射出シリンダ1の速
度制御機構により射出シリンダの速度を変化させ
た例で、横軸に射出シリンダのストロークSt、縦
軸に射出速度Vをとつている。また、第2図中の
a〜eの信号は、第1図に示したリミツトスイツ
チ7の各位置7a〜7eと対応している。
第3図は第2図に示したキヤビテイ充填領域の
詳細図であり、ストロークSの時点で、例えば、
第1図に示したリミツトスイツチ7の7dが作動
し、射出シリンダ速度をV1からV2に変更させる
状態をあらわしている。ところが、ストロークS
の時点で流量制御弁2が作動を開始しても、所定
の開度まで開くまでに時間を要す為、第3図中で
一点鎖線で示したように、瞬間的に速度V1から
V2に到達するのではなく、実線で示したように、
ΔS2のストロークを変位した後、速度V2に達す
る。しかしながら、射出シリンダ1の速度の推移
の状態を実測してみると、第3図中で点線で示す
ように、ストロークSの時点で流量制御弁2が作
動開始しても、速度V1を保つたままΔS1変位した
後に、速度が立上つている事が認められる。この
ΔS1のストローク変位は、制御媒体である作動液
およびピストン系がそれ自体の有する慣性並びに
圧縮性の為に、流量制御弁2が急速的に開閉する
のに対して追従出来ない遅れの領域をあらわして
いる。
なお、従来より、リミツトスイツチ7が作動し
て流量制御弁2のスプール等の可動部が作動し始
めるまで、時間的おくれがあることはわかつてい
たが、それは、従来は、リミツトスイツチ7の作
動に基づいて、制御盤内の継電器を作動させ、ソ
レノイド、スプールと順次作動させていくとき、
それぞれの動作において、電気信号のおくれや流
量制御弁の作動おくれなどからなる電気的、機械
的なおくれや、時間的バラツキが生じていると考
えられていた。事実、ソレノイドに通電しても、
スプール等の可動部が動き始めるまでには所定時
間以上の時間がかかり、その時間にはバラツキが
あり、前記可動部のストロークにもバラツキがあ
ることがわかつている。そして、従来の装置で
は、リミツトスイツチ7が作動してから実際にピ
ストンの速度が変わり始めるまでに、20〜100m
sec程度の時間が必要であつた。しかも、従来は、
前記おくれは、ほとんど、前記したような電気
的、機械的なおくれのみによつて生じると考えら
れていた。
しかし、本願発明の出願人の会社で、このおく
れをなくしうるようなパルスモータ駆動による特
殊な流量制御弁(実開昭58−102878号)を開発
し、リミツトスイツチが作動した後、マイクロプ
ロセツサを通して、この特殊な流量制御弁のスプ
ールが開き始めるまでの時間おくれを最大1m
sec以下におさえることができるようにした。こ
の装置を用いて実験を行つたら、流量制御弁が作
動してピストン速度が変わり始めるまでに、やは
り10〜50msec程度の時間おくれが発生すること
がわかつた。
その結果、このおくれは、加速に要する時間が
必要なための機械部分と作動油の慣性、および、
作動油の粘性や圧縮性等に基づいて発生すること
がわかつた。これら、機械部分と作動油の慣性や
作動油の圧縮性に基づく時間おくれは、なくし得
ないものである。したがつて、射出速度変更に際
しては、これらのおくれを考慮して指令を与え、
速度制御する必要がある。
なお、前記したパルスモータ駆動による特殊な
流量制御弁は、概略、第4図に示すように構成し
た。
第4図において、2は流量制御弁、11は軸線
方向からの作動油流入口1,2と軸線と直角方向
への環状溝13aを有する作動油流出口13を有
するバルブボデイ、14は軸線方向の貫通穴14
aを有していてバルブボデイ11中を軸線方向へ
移動する弁スプール、15は弁スプール14の後
部に一体に連結されているナツト軸、16はナツ
ト軸15の内部軸心部にボールねじ17によつて
螺合されているねじ軸、17はねじ軸16の後部
歯車18に噛合わされているピニオンギヤ、19
は回転量を制御可能なパルスモータ、20はキー
であり、パルスモータ19の回転に応じて弁スプ
ール14が軸線方向に前後進して、弁の開閉と開
度の調整を瞬時に行い、流量制御を行う。この流
量制御弁は、前記したように、軸線方向端面部に
作動油流入口12を備え、側面に作動油流出口1
3を備えたシリンダ状のバルブボデイ11内で、
弁スプール14をパルスモータ19の作用によつ
て軸線方向に駆動して流量制御を行うもので、作
動油による弁スプール14の軸線方向推力を弁ス
プール14の開き量及び移動速度の増加に応じて
急激に低下させることにより流量の高速切換えに
必要な駆動力を軽減させ、流量制御弁による流量
の高速切換え性能の一層の向上及び駆動力の軽減
を行えるようにしたものである。
なお、ナツト軸15の表面の一部には永久磁石
21を固定し、この永久磁石21と対向してケー
シング22の一部には、例えばゼロクロスセンサ
と呼ばれる磁気作用による位置検出器23を取付
けている。位置検出器23は永久磁石21の移動
に感応する近接スイツチで構成し、ナツト軸15
や弁スプール14の軸線方向の移動距離をここで
正確に検知して、制御装置にフイードバツクでき
るようにしている。また、弁スプール14の零位
置を永久磁石21と位置検出器23の作用によつ
て電気的に検知して、制御装置を介して、パルス
モータ19をその位置に正確に止めておくことが
できるようにしている。なお、位置検出器23と
しては、精度が0.01mmのものを用いるようにし
た。
第3図からもわかるように、シリンダの速度が
V1からV2に変化するのにストロークSの時点よ
りΔS1+ΔS2だけ射出シリンダが変位する必要が
あり、実際に射出が完了するまでに速度V2で移
動するストローク区間はΔS4となつてしまう。こ
れでは成形品の鋳込条件のうち、射出シリンダの
速度変化をシリンダの位置(ストローク)で管理
しようとする場合、不安定なものとなつてしま
う。
そして、第3図からもわかるように、速度V1
からV2への立上り位置をS位置にあわせようと
すれば、流量制御弁2に作動開始の指令を与える
位置、例えばリミツトスイツチ7dの作動位置
を、その分だけ前になるように調整しておく必要
がある。
ところが、従来は、この調整代を決めるには、
繁雑な測定作業が伴う為、作業者の勘にによつて
行つていた。
しかし、成形品の形状の複雑さ、品質の向上と
均質化が要求されるに従つて、より微妙で、精度
の良い調整が必要とされてきた。
[本発明が解決しようとする問題点] 本発明は、以上の欠点を解消し、定められたシ
リンダストローク位置で確実に、所定のシリンダ
速度を得ることができるようにしたものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明おいては、射出成形装置のシリンダの速
度制御を行うに際し、シリンダへの供給液量ない
しはシリンダからの排出液量を流量制御弁で調整
し、流量制御弁に対して流量調整指令を発して低
速移動から高速移動へ切替える場合に、低速移動
中に高速移動指令が出されてから高速立上りが始
まるまでの作動油の慣性や圧縮性等に基づく時間
又は射出ストロークのおくれ分を、低速時の速度
又は流量、高速時の速度又は流量、流量制御弁の
開き度合のパターン、流圧回路系の液圧、作動油
の温度等の射出条件に基づいて、時間もしくは射
出ストロークとして求め、この求めた遅れ分だけ
早く流量制御弁に開き指令を与えて、低速移動か
ら高速移動への高速立上りタイミングを自動制御
するようにした。そして、きめ細かい射出制御が
できるようにした。
[実施例および作用] 次に、図面に示した実施例によつて、本発明を
説明する。
第5図は、シリンダ流量制御弁、液圧回路から
構成される液圧回路系の流量特性及びシリンダの
速度特性をあらわしている。縦軸は流量Qないし
はシリンダ速度Vで、横軸は時間t(またはスト
ロークStでもよい)を示しており、t=0の時点
で流量制御弁2に対し流量調整指令を出力してい
る。なお、第5図の線図は、液圧回路系の圧力が
一定の圧力P2の状態のものを示している。
第5図に示す様に、液圧回路系を流れる流量Q
とシリンダ速度Vの関係は1対1で対応してお
り、流量がQ1からQ2へ、速度がV1からV2へ変化
する状態をあらわしている。また、…に示
された軌跡の各々は、流量制御弁2の弁体の開閉
の度合の違いをあらわしており、流量制御弁2の
開度量が同一でも、例えば、より遅い速度で弁体
を開けば図中のからのパターンに向つて流量
の増減特性を変化させることが出来る。いま、例
として選択的にのパターンに示される特性を採
用したとすれば、流量制御弁2が開きはじめてか
ら流量ないしは速度が立ち上るまでにta1、流量
ないし速度が立ち上りはじめてから所定の流量
Q2ないしは速度V2に達するまでtb1の時間が必要
である。従つて、シリンダ速度の立ち上り点を管
理しようとすれば、ta1だけ、以前に、また、シ
リンダの到達速度におけるシリンダのストローク
移動量を確保しようとすれば、ta1+tb1だけ、以
前に、流量制御弁2に対し開き指令を発すればよ
い。
第6図は、流量制御弁の開き度合のパターンを
一定にし、液圧を変化させた場合の流量特性を示
すものであり、P1からPnに向うほど液圧が低下
している場合を示し、図示例では、圧力がP2
とき所望の流量Q2ないしはシリンダ速度が得ら
れ、P3以下の圧力状態では、流量がQ2までない
しはシリンダ速度V2まで上らないことをあらわ
している。
上記の説明及び第5図、第6図から明らかなよ
うに、tai(i=1、2、…、n)、ないしは、tbi
(i=1、2、…、n)は現状の流量Q1ないしは
速度V1と目標の流量Q2ないしは速度V2と、流量
制御弁の開き度合のパターンi(i=1、2、…、
n)と、液圧回路系の液圧Pj(j=1、2、…n)
によつて異なるので、一般に、tai=f1(Q1、Q2
i、Pj)=f2(V1、V2、i、Pj)、tbi=f3(Q1、Q2
i、Pj)=f4(V1、V2、i、Pj)といつた関数で
表わされる。
ここで、流量制御弁の開き度合のパターンi
と、流量制御弁が開き始めてから流量ないしは速
度が立ち上り始めるまでに要する時間ta1や流量
ないしは速度が立ち上り始めてから所定の流量
Q2ないしは速度V2に達するまでに要する時間tb1
との関係について説明する。
流量制御弁が開き始めてから所定の流量Q2
いしは速度V2に到達するまでに要する時間tc=ta
+tbの値は、液圧回路系の液圧Pjが一定であれ
ば、パターンi(i=1〜n)が決まれば、自然
に決まる。
本発明の制御に使用する流量制御弁2の構造や
寸法が決つておれば、流量制御弁2が所望の小開
度の開き状態から所望の大開度の開き状態に至る
までのバルブの開き量、ないしは流量制御弁2が
締つている状態から所望の開き状態に至るまでの
バルブの開き量、すなわち、流量制御弁2のパル
スモータ19に入力するパルス数Mと、この流量
制御弁2によつて得られる流量Qないしは速度V
との関係は、自ずと決まり、例えば、第13図b
に示すようになる。勿論、その際、時間tと流量
Qないしは速度Vとの関係は、第13図bに示す
ような線図になる。そして、第13図bにおい
て、実線で示したものと、点線で示したものは、
互いにパターンiが異なつている。
今、所定の流量制御弁2において、第13図b
に実線で示す線図が得られるようにしている場合
に、バルブが少ししか開いていない状態で流量
Q1ないしは速度V1が得られる状態から、バルブ
が大きく開いて流量Q2ないしは速度V2が得られ
る状態にまで、バルブの開き量を変えた場合は、
その時にパルスモータ19にパルスが入力される
ときの時間tとパルスの周波数Hzとの関係は、例
えば、第13図aに実線で示すようになる。な
お、同一の流量制御弁2において、第13図bに
点線で示す線図が得られるようにすれば、流量
Q1ないしは速度V1から流量Q2ないしは速度V2
変えるときの時間tと周波数Hzの関係は、第13
図aに点線で示すようになる。この場合、第13
図aに示す線図で囲まれた部分の面積は発振する
パルスの総数すなわちバルブの開き量の差を示す
が、実線で示したものの面積S1と点線で示したも
のの面積S2は同じである。この場合、パルスの発
振時間が長い分だけ、パルスの周波数Hzの最高値
の幅が狭くなるようにした。なお、実線で示した
ものの面積S1と点線で示したものの面積S2が同じ
であれば、周波数Hzの最高値の幅を変えるだけで
なく、周波数Hzの最高値も変えるようにすること
ができる。
今、第13図bに示すように、射出速度をV1
からV2に変化させるためには、バルブの開き量
すなわちパルス数MをM1からM2に変えなければ
ならないとすると、ΔM=M2−M1のパルス数を
パルスモータ19に入力する必要があるが、その
際、バルブの開き量差を得るための時間、つま
り、パルスモータ19に入力するパルス数の発振
時間は、パターンiによつて決まる。
この場合、射出速度を変更させるときの線図お
よび各時間ta、tb、tcは第14図aに示すように
なり、その時のパルスの発振状態は第14図bに
示すようになるが、射出速度の変更に際しては、
第14図a,bに示すように、パルスの出力完了
時点と速度の変更完了時点が合致する。これは、
本発明の発明者が実験によつて確認した特性であ
る。したがつて、バルブの開き量の差に応じたパ
ルス数ΔMがわかれば、パルスの出力時間は、制
御装置に組込まれているコンピユータで簡単に計
算でき、時間tcを知ることができる。
また、時間taと時間tbの各々の占める割合は、
大体、第15図に示すようになる。
第15図aに示す時間−周波数線図において、
パターンiの構成は、指数関数部、′、一次
(直線形)関数部、′、一定周波数部よりな
つている。指数関数部においては、停止状態の
パルスモータを急回転させると、脱調をおこした
りあるいは振動を伴うため、ここでは徐々に駆動
する。一次関数部の傾きと、一定周波数部の
周波数Hzで、実際上の射出加速度が決まる。本実
施例では、周波数Hzの立ち上り部と下り部′
を一次関数としたが、これは、必ずしもこれに限
定されるものではない。例えば、一次関数に近い
関数にすることもできる。図において、とで
示す部分が加速度の度合を増す部分のパターンを
示し、′と′で示す部分が加速度の度合を減ら
す部分のパターンを示すが、これらのパターン
は、どちらも互いに無関係に選定することができ
る。なお、第15図aにおいて、時間ta+tbに相
当する部分の面積がトータルのパルス数差を示
し、時間taに相当する部分の面積が時間taに関す
るパルス数差を示す。
第15図aで示すパターンで速度を変更すると
き、パルスは第15図bに示すような状態で発振
されるが、第15図aに示す指数関数部として
示す部分が、流量制御弁が開き始めてから流量な
いしは速度が立ち上り始めるまでに要する遅れの
時間taに相当することを、本発明の発明者は実験
的に確認した。
以上のことから、パターンiの選定に応じて、
時間ta1およびta2を求めることができることがわ
かる。すなわち、パターンiを適宜選定し、バル
ブの開き量に相当するパルス数Mをインプツトす
れば、周波数のパターンが決まり、それに基づい
て時間ta1、tb1などが決まる。
液圧回路系の液圧Pjと時間taj、tbjなどの関係
はつぎに示すようになる。
第6図においてP2として示した圧力を基準圧
とすれば、バルブの開き量を変更するのに要する
時間は、圧力Pjのもとでは、圧力P2のもとでの
変更時間ta2、tb2に対して、 taj=ta2・k√P2/Pj、tbj=tb2・k√P2/Pj となる。ここで、kは比例定数である。
したがつて、液圧回路系の圧力Pjの変化に応じ
て、バルブの開き量の変更時に要する時間taj
tbjなどを、制御装置に組込まれているコンピユ
ータで簡単に計算することができる。
また、低速射出速度V1と時間ta1、tb1などとの
関係は、いろいろな実験結果からして、速度V1
が大きい程、時間ta1、tb1は短くなり、速度V1
小さい程、時間ta1、tb1は長くなる傾向にある。
このようにして、時間ta1、tb1などを求め、そ
れに応じて、前記したように、流量制御弁2に対
して開き指令を発すればよい。
なお、制御に際しては、前記したような連続し
た所定の関数に基づいて無段階状に制御しうるよ
うにすることもできるが、これは、あらかじめ流
量制御の領域を定めておいて、それを複数に分割
し、ステツプ状に時間ta1、tb1などのデータを保
持しておいて、制御することもできる。
その場合、コンピユータに内蔵しておく発信パ
ターンを、例えば、第16図に示すようにしてお
く。例えば、ダイカストマシンにおいて0.1〜0.2
m/secの低速射出状態から1〜5m/secのよう
な高速射出状態に変える場合は、パルスの周波数
を例えば400Hzから3000Hzに、20〜60msecのよう
に極めて短時間の間に変える。そして、低速から
高速への切替えに要する時間、すなわち、速度変
更時にパルスを発信し始めてから発信し終るまで
に要する時間tcが例えば50〜70msecになるよう
にしておき、例えば、パターンi1ではtcが50msec
になるようにし、パターンioではtcが70msecにな
るようにしておく。これらのパターンiは例えば
約10個ぐらいインプツトしておき、適宜選択して
使用する。
第7図は上述の制御方法に基づいて射出シリン
ダ速度を制御する場合の他の実施例を示すもので
あり、キヤビテイ充填領域の最終速度区内に適用
した場合である。
第7図において、1〜10は第1図に示すもの
と同じである。24は補正制御指令発生装置であ
り、計時機能及び前記のtai、tbiを求める関数機能
を備えている。この場合は、まず、通常の速度制
御方法に従つて鋳込む。その際、リミツトスイツ
チ7aで計時スタートし、、リミツトスイツチ7
dで停止させて、その間の所要時間tdを補正制御
指令発生装置24で計測する。次の鋳込からは、
あらかじめ設定されているV1、V2、i、Pjに従
つてtai、tbiを求め、第8図に示す様に速度の立ち
上り位置をおさえるなら、td−taiの時点で、第9
図に示す様に到達速度V2の速度区間をおさえる
なら、td−(tai+tbi)の時点で、流量制御弁2に
対し開き指令を出力する。
第10図は、別の実施例を示すもので、前記の
補正時間tai、tbiをストローク量に換算して速度制
御を行うものである。
第10図において、1〜10は第1図および第
7図に示すものと同じである。25はストライカ
6に設けた磁気スケール、26は検出ヘツド、2
7は速度変更位置設定器28の設定値と検出ヘツ
ド26からの入力が一致したか否かを判別する一
致判別器、29はtai、tbiを指令する補正装置、3
0はストローク変換装置である。速度変更位置設
定器28で設定した位置と磁気スケール25と検
出ヘツド26で検出された信号とを一致判別器2
7で判別したら、制御指令発生装置9が速度設定
器10であらかじめ設定されている設定値に応じ
て流量制御弁2に対して開度設定を行う。補正装
置29にはtai、tbiが入つており、ストローク変換
装置30でそれをストローク量に変換し、速度変
更位置設定器28で設定した位置を補正して流量
制御弁2に開度調整指令を送る。
第11図は、あらかじめ補正データをストロー
クに対する値として設定していたもので、これを
用いれば、第10図に示すストローク変換装置3
0が不要となる。
第12図は、キヤビテイ充填区間の最終領域の
別の速度状態をあらわしたものである。第12図
に示すように、射出状況によつては、射出速度を
射出終了時において前記V2まで到達させずに、
V1とV2の途中のV3のように、速度が変化する遷
移域で鋳込みを完了させる場合もある。
その場合は、V1、V2、V3、i、Pjを用いて、
速度変更のパターンを決めるとともに、速度立ち
上りから鋳込完了までに要するΔtiまたはストロ
ークΔStiを得、鋳込完了ストロークΔStiまたは
Δti前に、流量制御弁2が作動し始めるようにし、
かつ、そうなるように、前記したようにtaiだけ早
目に開度調整指令を自動的に行う。そして、選定
した速度変更のパターンで速度が上つている途中
に、鋳込が完了するようにする。
なお、前記の時間taiとtbiは、流量Q1、Q2ない
しは速度V1、V2、流量制御弁2の開き度合のパ
ターンiおよび液圧Pjの他に、作動油の温度も含
めたものの関数として表わすこともできる。通常
の運転時には、作動油の温度は大体一定になるよ
うにして運転するので、温度は必ずしも関数の要
因の一つに入れる必要はないが、万一作動油の温
度が大きく変わるようだと温度も関数の要因の一
つに入れておく方が良い。作動油の温度と時間
tai、tbiとの関係は、温度が上がれば作動油の粘度
が下がるので、作動油の流動性が良くなり、時間
tai、tbiは短くなる傾向にある。
流量制御弁2は、第7,10図に示したよう
に、射出シリンダ1へ作動油を供給する液圧回路
3中に設けて、射出シリンダ1への供給液量を制
御する場合に限ることなく、射出シリンダ1から
タンクへの排液ライン中に設けて、射出シリンダ
1からの排出液量を制御する場合にも用いること
ができる。いずれの場合も、流量制御弁2によつ
て、射出シリンダ1の速度を所望の値に変化させ
る。
なお、前記したような制御回路において、実際
の時間tai、tbi、流量Q2ないしは速度V2、および
速度の変化率などを実測し、これらをあらかじめ
作業者が操作盤に設定しておいた設定値ないしは
コンピユータで計算して得られた設定値と比較
し、その差異の程度に応じて次回の射出時の制御
を行うようにしておくと良い。その場合、差異の
程度を複数個設けた閾値に従つて識別するように
しておく。
そして、これらの測定値が設定値と異なる場合
は異常と判断してランプやブザーで警報を発した
り、測定値と設定値の差異の程度が小さい場合に
は、流量制御弁を開く時の状態を自動的に調整し
て、あらかじめ所望していた時間tai、tbiや速度
V2が得られるように安定化を図つたり、あるい
は、前記の差異が、例えば120%のように、あら
かじめ定めておいた差異の度合より大きくなつた
場合には、液圧供給源2aからの液圧の供給を緊
急的に断ち、液圧回路系を保護しうるようにして
おく。
また、射出時に、前記差異の程度に応じた指令
値では時間tbiや速度の変化率を所望の値に変更で
きないと判断した場合は、前記指令値を変化させ
て所望の状態が得られるようにしておくのも良
い。
[発明の効果] このように、本発明においては、特許請求の範
囲に記載したように、射出成形装置のシリンダの
速度制御を行うに際し、シリンダへの供給液量な
いしはシリンダからの排出液量を流量制御弁で調
整し、流量制御弁に対して流量調整指令を発して
低速移動から高速移動へ切替える場合に、低速移
動中に高速移動指令が出されてから高速立ち上り
が始まるまでの作動油の慣性や圧縮性等に基づく
時間又は射出ストロークの遅れ分を、低速時の速
度又は流量、高速時の速度又は流量、流量制御弁
の開き度合のパターン、流圧回路系の液圧、作動
油の温度等の射出条件に基づいて、時間もしくは
射出ストロークとして求め、この求めた遅れ分だ
け早く流量制御弁に開き指令を与えて、低速移動
から高速移動への高速立上りタイミングを自動制
御するようにしたので、流量調整指令を行うの
に、作動液の慣性による追従性や流量制御弁の立
ち上り等に起因する液圧回路系の立ち上り遅れを
補正することができ、設定した点で極めて正確
に、シリンダの速度を低速から高速へ確実容易に
変更することができる。また、溶湯の流れパター
ンをより正確に制御することができる。そして、
きめ細かな射出制御を行うことができるので、良
質の鋳込製品を得やすくなる。
なお、流量制御弁に、パルス信号により作動す
るパルスモータ等のアクチユエータと、このアク
チユエータと直結された開度調整片である弁スプ
ールを有する直接駆動型の流量調整弁を使用すれ
ば、バルブ作動遅れが非常に小さくなるので、制
御が非常に簡単となり、効果はさらに増大する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施するため装置に類
した従来の装置の1例を示すブロツク線図、第2
図は射出シリンダのストロークと射出速度の関係
の1例を示す線図、第3図は速度変更状態を示す
線図、第4図は本発明の実施に用いる流量制御弁
の1実施例を示す縦断面図、第5図、第6図およ
び第11図は本発明におけるそれぞれ異なる速度
変更のパターンを示す線図、第7図および第10
図は本発明の方法を実施するための装置のそれぞ
れ異なる実施例を示すブロツク線図、第8図およ
び第9図は速度の立ち上り点の変更状態を示す線
図、第12図は速度変更状態の他の実施例を示す
線図、第13図は流量制御弁におけるバルブの開
きに要する時間(パルスモータにパルスが入力さ
れるときの時間)と周波数の関係を示す線図、お
よび、バルブの開きに要する時間と流量、速度、
パルス数との関係を示す線図、第14図a,bは
速度変更状態を示す線図とパルス発振状態図、第
15図a,bはパルスを発振させたときのパルス
の時間−周波数線図およびパルス発振状態図、第
16図はパルス発振状態のパターンを示す時間−
周波数線図である。 1……射出シリンダ、2……流量制御弁、7…
…リミツトスイツチ、8……リミツトスイツチ信
号検出器、9……制御指令発生装置、10……速
度設定器、14……弁スプール、19……パルス
モータ、24……補正制御指令発生装置、25…
…磁気スケール、26……検出ヘツド、27……
一致判別器、28……速度変更位置設定器、29
……補正装置、30……ストローク変換装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 射出成形装置のシリンダの速度制御を行うに
    際し、シリンダへの供給液量ないしはシリンダか
    らの排出液量を流量制御弁で調整し、流量制御弁
    に対して流量調整指令を発して低速移動から高速
    移動へ切替える場合に、低速移動中に高速移動指
    令が出されてから高速立上りが始まるまでの作動
    油の慣性や圧縮性等に基づく時間又は射出ストロ
    ークの遅れ分を、低速時の速度又は流量、高速時
    の速度又は流量、流量制御弁の開き度合のパター
    ン、流圧回路系の液圧、作動油の温度等の射出条
    件に基づいて、時間もしくは射出ストロークとし
    て求め、この求めた遅れ分だけ早く流量制御弁に
    開き指令を与えて、低速移動から高速移動への高
    速立上りタイミングを自動制御するようにしたこ
    とを特徴とする射出成形装置におけるシリンダ速
    度制御方法。
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