JPH0256397A - クレーンのワイヤロープ点検装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、天井クレーン等のワイヤロープ点検装置に係
り、特にワイヤロープを自動でかつ短時間に点検可能な
ワイヤロープ点検装置に関する。

（従来の技術） 従来の天井クレーンにおける巻上装置は第３図の斜視図
に示すように、巻上装置１は２本のワイヤロープ２の夫
々の一端を固定し、これを巻取る１台のドラム３と、こ
の両側で対をなす２台の減速機４にて回転自在に連結さ
れ、この減速機４はモータ５により駆動されている。ま
たワイヤロープ２はドラム３から垂下され、複数のフッ
クシーブ６と１個のフック７よりなるロードブロック８
及び巻上装Ｗ１の本体に設けである複数のへラドシーブ
９を介して他の端末がイコライザビーム１０に結合され
て構成されている。ここで、モータ５を運転してドラム
３を正転または逆転させると、ワイヤロープ２が巻取り
あるいは繰出されて、フック７を自在に昇降する。

このワイヤロープ２については安全規則にも規定されて
おり、定期的に点検して常に正常に維持し、この点検結
果を記録しておく必要がある。この場合点検者は先ずド
ラム３がらワイヤロープ２を繰出してフック７を床面ま
で降ろし、床面がらワイヤロープ２を見上げてワイヤロ
ープ２の状態、例えば素線の断線、摩耗、錆、腐食、形
くずれ等異常の有無を調べる。また、床面に点検用架台
を設置してこの点検用架台上からもワイヤロープ２の直
径の減少がないか等を計測記録する。さらに点検者は天
井クレーンに乗移り、ドラム３に巻取られたワイヤロー
プ２の端末引止め部分の異常並びに端末金具の損傷、緩
み及び脱落の有無等を調べる。

（発明が解決しようとする課題） ワイヤロープ２の状態は点検者による床面あるいは点検
用架台上からの目視によって行うため、概略の確認しか
できない。またワイヤロープ２の素線断線、摩耗、錆、
腐食、形くずれ等の有無の検出は例えばメーカの専門点
検員等十分な経験を積んだ者でなければその発見と判断
が困難であった。さらにこのワイヤロープ２の状態変化
は、ワイヤロープ２の外形の変化として主に直径を計測
することにより点検が行こなわれている。従ってワイヤ
ロープ２の全長に亘り直径を計測すればよいが、前述し
た通り床面上及び点検用架台上における点検では点検者
の手の届く範囲しか計測できなかった。一方クレーンの
揚程は用途によってまちまちであり、いずれも高所作業
となる他、ワイヤロープ２の亘長はクレーンの揚程によ
り数十〜数百ｍにも及び、この全長に亘っての目視測定
調査は人員を増しても大略１日を要しており、しかも点
検結果を定量的な記録として保存することが極めて困難
であった。

本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目的とする
ところはワイヤロープの略全長に亘りＴＶカメラ等によ
る映像監視と記録を行ない、さらにこの映像信号から直
径等の寸法分析をして、一般の点検員による短時間で精
度良い点検を実施すると共にこの点検結果を定量的な記
録として保存することが可能なりレーンのワイヤロープ
点検装置を提供することにある。

〔発明の構成〕

一課題を解決するための手段） 本発明は、ワイヤロープ表面の連続した撮像手段と、こ
の映像信号を電気的に処理してワイヤロープの直径と摩
耗量を算出する手段と、この算出手段の信号と設定デー
タと比較してワイヤロープの異常を発見して欠陥と判別
する欠陥検出手段と、前記映像信号と検出データの記録
手段及び映像モニタを具備する。

（作　用） クレーンの巻上、下運転を行こなってワイヤロープの表
面を撮像手段によりワイヤロープの素線断線、発錆、摩
耗、腐食、形くずれ等の状態をモニタに映し出すと共に
、この映像信号を電気的に処理して算出手段によりワイ
ヤロープの直径と摩耗量を算出し、さらにワイヤロープ
の欠陥検出手段において比較データを基に発錆、腐触、
素線断線、摩耗、形くずれ等の欠陥を容易に精度よく検
出する。また前記映像信号と算出データを記録手段によ
り記録してワイヤロープの点検結果を保存する。

（実施例） 本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

なお前記した従来技術と同一構成部分には同じ符号を付
して、詳細な説明は省略する。

第１図は天井クレーンの巻上装置の斜視図で、巻上装置
１は、１本のワイヤロープ２の両端を固定してこれを巻
取るドラム３と、この両側で対をなす２台の減速機４で
回転自在に連結され、この減速機４はモータ５により駆
動されるようになっている。

一方、ワイヤロープ２はドラム３から垂下され。

フックシーブ６とフック７よりなるロードブロック８及
び巻上装置１の本体に設けであるイコライザシーブに連
通して構成されている。従ってドラム３を正転または逆
転させることにより、ワイヤロープ２が巻取りあるいは
繰出され、フック７を自在に昇降できるようになってい
る。両側の減速機４の間には、ガイドレール１１が固定
され、減速機４に連動するネジ軸１２が回転自在に設け
られている。そして、このガイドレール１１及びネジ軸
１２に係合して水平移動し、かつ直交するワイヤロープ
２を貫通させた２台の撮像手段であるイメージセンサ１
３ａ、１３ｂが設けられている。このネジ軸１２のネジ
ピッチは、ドラム３から繰出されるワイヤロープ２の垂
下位置に対応してイメージセンサ１３ａ、　１３ｂが水
平に移動するようにしてあり、左側と右側のネジの切り
方を逆にしているので左側のイメージセンサ１３ａと右
側のイメージセンサ１３ｂは相反する方向に移動するよ
うになっている。

２台のイメージセンサ１３ａ、１３ｂはその一方を第２
図のブロック構成図で示すようにワイヤロープ２の表面
を撮影する複数台のＴＶカメラ１４ａ、１４ｂと照明装
置１５から構成されている。またＴＶカメラ１４ａ、１
４ｂで撮影されたワイヤロープ２の検査面の映像信号は
ケーブル１６を介して、算出手段と欠陥検出手段である
画像処理装置１７へ送られ、モニタテレビ１８に分岐さ
れて映し出されると共に、画像処理装置１７において２
直化信号に変換して、ワイヤロープ２の直径算出と形状
認識を行こなう。さらに画像処理装置１７で電気的に処
理されたワイヤロープ２の検査面の画像と寸法データを
記録するレコーダ１９で構成している。

なお形状認識に用いる画像入力形式はカメラ方式、フラ
イングスポットスキャナ方式、回転ドラム式スキャナ等
いずれの形式としてもよい。

次に上記構成による作用について説明する。ワイヤロー
プ２を点検する場合、点検者はクレーンの巻上装置１に
対してドラム３からワイヤロープ２を繰出し、フック７
を床面まで降ろす運転を行なう。この操作により減速機
４からの動力がネジ軸１２に伝達されてネジ軸１２が回
転する。これによりイメージセンサ１３ａ、１３ｂはガ
イドレール１１に沿い、ドラム３から繰出されるワイヤ
ロープ２の垂下位置に常に対応して水平に移動する。こ
のイメージセンサ１３ａ、１３ｂに設けられた照明装置
１５がワイヤロープ２表面の検査面を照らし、同じく複
数台のＴＶカメラ１４ａ、　１４ｂがドラム３から繰出
されるワイヤロープ２の検査面を連続して撮影する。こ
の映像信号はケーブル１６を介して画像処理装置１７へ
送られ１次いでモニタテレビ１８に映し出される。

点検者は先ずこのモニタテレビ１８に映し出された画像
を見て、ワイヤロープ２の発錆、腐食、素線断線、形く
ずれ等の異常状態を監視する。

イメージセンサ１３ａ、１３ｂからの映像信号は画面処
理装置１７により２直化信号に変換され、ワイヤロープ
２の形状認識を電気的に行い、ワイヤロープ２の直径等
を自動的に算出し予かしめ設定したワイヤロープ２の設
計直径値と比較してその摩耗量を計算する。さらに予じ
め入力しておいた設計データのワイヤロープ２の許容直
径、腐触、発錆、素線断線、形くずれ等のパターンと比
較し、設定値外の場合、欠陥と判断して、これを自動的
に検出する。なおこのワイヤロープ２の直径と摩耗量及
び断線、形くずれ等異常状態の有無の検出結果はレコー
ダ１９に記録される。

以上ワイヤロープ２の点検者は、例えば天井クレーンの
運転室に設けたモニタテレビ１８に映し出される画像を
確認しながら、ドラム３からワイヤロープ２を繰出し操
作をすることにより、ワイヤロープ２の発錆、腐食、形
くずれ等の状態を容易に、かつ細部まで点検することが
できる。また、この映像信号を電気的に処理してワイヤ
ロープ２の形状認識ができるので、ワイヤロープ２の摩
耗量と断線、形くずれ等外観異常である欠陥の有無を自
動的に、かつ精度よく検査でき、しかも熟練を要しない
。なおワイヤロープ２の摩耗量と素線の断線、形くずれ
等欠陥の有無等の検査結果はレコーダ１９に記録される
ため、後日再検討することや保存しておくことも容易で
ある。また例え長いワイヤロープ２であっても点検はス
ピーデイにしかも精度良く行なわれるため検査の信頼性
が高く点検時間は従来の数分の−となり、点検作業時間
を大福に短縮することができる。

なお上記一実施例では、イメージセンサを常時２台設置
した場合を示したが、ワイヤロープ２の掛は方により１
台以上でも良く、また点検時にのみ装着する移設式とし
ても同じ効果が得られる。

さらに一実施例では、ワイヤロープ２の振れによる計測
誤差補正なしの場合について説明したが、ワイヤロープ
２の直径等を複数回計測し、この計測値を平均化するこ
とにより、点検時におけるワイヤロープ２の振れによる
計測誤差を補正することができる。なお画像処理装置１
７に警報回路を設けておき、点検中に予め設定したワイ
ヤロープ２の摩耗量を超える個所及び素線断線、形くず
れ等許容値を超えた欠陥が検出された時に警報を発する
と、たとえ点検員のモニタにおける見落しがあっても支
障なくその欠陥が即時に報知される。

〔発明の効果〕

以上本発明によれば、ワイヤロープの詳細な点検がクレ
ーンの昇降運転操作を行こなうたけて、一般の作業員に
より短時間に精度よく行うことができ、しかもこの点検
結果を画像信号と共に定量的な記録として保存でき、繰
返し検討も可能なのでワイヤロープの保全作業の精度と
効果が向上し。

運転上の安全性が高められる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す天井クレーンの巻上装
置の斜視図、第２図は本発明のワイヤロープ点検装置の
ブロック構成図、第３図は従来の天井クレーンの巻上装
置の斜視図である。 １・・・巻上装置、　　　　　　　２・・・ワイヤロー
プ。 ３・・・ドラム、　　　　　　　　８・・・ロードブロ
ック、１１・・・ガイドバー　　　　　　１２・・・ネ
ジ軸、１３ａ、１３ｂ・・・イメージセンサ、１４ａ、
１４ｂ・・・ＴＶカメラ、　　　　１５・・・照明装置
。 １７・・・画像処理装置、　　　　１８・・・モニタテ
レビ、１９・・・レコーダ。 代理人　弁理士　大　胡　典　夫 第２図 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 先端にロードブロックを装着したワイヤロープを巻回し
   たドラムを回転してワイヤロープを巻取り繰出する巻上
   装置を備えたクレーンにおいて、前記ドラムより垂下さ
   れたワイヤロープの横移動に追随して移動し当該ワイヤ
   ロープの周囲を連続して撮影する撮像手段と、この映像
   信号を電気的に処理してワイヤロープの直径を算定する
   と共に予め設定してあるワイヤロープの設定直径データ
   から摩耗量を算定する算定手段と、この算定信号と前記
   映像信号を入力し電気的に処理して予め設定してあるワ
   イヤロープの発錆、腐触、素線の断線、形くずれ等の外
   観状態の映像データと比較して前記ワイヤロープの摩耗
   量及び外観異常状態を識別して設定値外の場合に当該ワ
   イヤロープに欠陥ありとの信号を出力する欠陥検出手段
   と、この検出信号及び前記算定手段からのワイヤロープ
   直径の算出値を記憶する記録手段と、前記撮像手段から
   の映像を映し出すモニタを具備したことを特徴とするク
   レーンのワイヤロープ点検装置。