JPH0255289B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紙巻タバコ又はこれに似た棒状の物の
品質検査、数量検査、もしくは整然と並べる作
業、又はこれらの組合せに使用する装置に係り、
特に紙巻タバコ製造工業、例えば紙巻タバコのフ
イルタチツプ又はこれに類似する物の製造に関す
るものである。

本発明は特に上述の類いの物を品質検査、及び
（又は）数量検査、及び（又は）凹凸のないよう
に揃えることを行なうための装置に関するもので
あり、この装置は１個以上の検知用ピンを有し、
この検知用ピンは上記検査又は整列の対象とする
紙巻タバコとほぼ同軸に設定され、また上記検知
用ピンは後退した休止位置から上記各紙巻タバコ
の方に軸方向に動かされてその端部に接触し、こ
のようにして上記検知用ピンは紙巻タバコの端部
に弾力的に圧力を加え、例えば上記紙巻タバコを
適当な壁まで押し込んで凹凸なく整列させ、及び
（又は）上記検知用ピンは上記紙巻タバコの有無
を表示し、及び（又は）上記検知用ピンは上記紙
巻タバコの端部のタバコの詰まり具合の適否を表
示し、及び（又は）上記検知用ピンは上記紙巻タ
バコの端部にフイルタチツプが付いているか否か
を表示し、これら各種の機能は上記各検知用ピン
の支持部に対するストロークの長さに応答する装
置の作用によつて実施される。

例えば、上記紙巻タバコの品質検査を行なう場
合に用いる上述のような装置は、複数の平行な検
知用ピンを有し、この検知用ピンは順序良く並べ
られた紙巻タバコ群の中の紙巻タバコと一致する
ように設定され、この整然と並べられた紙巻タバ
コ群とは例えば包装しようとする紙巻タバコであ
る。

すでに公知の装置では、検知用ピンが検知用ピ
ン支持ブロツクの中に軸方向に摺動可能に装着さ
れ、この検知用ピンは上記支持ブロツクから突出
し得るようになつており、また上記検知用ピンは
対応するばねで弾力的に押される。上記検査を行
なうためには上記検知用ピン支持ブロツク全体
を、検査対象とする紙巻タバコ群の方に移動させ
ることによつて上記検知用ピンを上記紙巻タバコ
の端部に軸方向に軽く押しつける。この検知用ピ
ンが対応する紙巻タバコに突き当つた時に、この
検知用ピンが上記各対向するばねの作用に逆らつ
て検知用ピン支持ブロツクに対して相対的に軸方
向に後退する。この検知用ピンの後退を紙巻タバ
コがあることの信号として利用する。検知用ピン
は紙巻タバコに突き当らない場合には検知用ピン
支持ブロツクに対して相対的に後退せず、この検
知用ピンが後退しないことを紙巻タバコのないこ
との信号として利用する。

また例えば紙巻タバコの品質検査を行なう場
合、言い変えるならば紙巻タバコの端部のタバコ
の詰まり具合、及び（又は）紙巻タバコの端部に
フイルタチツプがついているか否かを検査する場
合には、上述のような装置を、例えば紙巻タバコ
包装機の紙巻タバコ送込み用ホツパに対応するよ
うに設定し、この装置に１本の検知用ピン又は複
数の検知用ピンを設け、これらの検知用ピンを上
記ホツパの紙巻タバコ案内路に一致するように重
ねる。この公知の装置も上記説明の公知の装置と
同様に作用し、この装置は少なくとも１個の検知
用ピン支持ブロツクを有し、この支持ブロツクは
その後退した休止位置から上記検査対象の紙巻タ
バコの方に移動でき、この支持ブロツクの中に上
記検知用ピンを軸方向に移動可能、かつ後退可能
なように弾力をもたせて装着する。

以上説明した公知の検査装置はいくつかの欠点
を有し、その原因は検査を行なうたびに、検知用
ピン支持ブロツクがその休止位置と紙巻タバコと
の間を往復することにある。実際に、まず第１
に、検知用ピン支持ブロツク全体の構造が複雑で
あり、扱い難い制御装置、例えばカムやレバーを
用いるタイプの制御装置を設けなければならな
い。それだけではなく、特に上記検知用ピン支持
ブロツクの容積と慣性が適当な場合、及び（又
は）検査すべき紙巻タバコ及び紙巻タバコ群が
次々に非常に速い速度で移動する場合に、上記検
知用ピン支持ブロツクを、この支持ブロツクの前
を次々に流れる検査対象の紙巻タバコの動きに同
期させながら往復運動させるのは困難であるし費
用も嵩む。それが問題になるのは、例えば、検知
用ピン支持ブロツクが可能の装置を用いて、紙巻
タバコ包装機に紙巻タバコを供給するホツパの中
に横並びに重ねて配列された紙巻きタバコ案内路
の中で紙巻タバコを１回毎に止めて品質検査を行
なうような場合である。事実、このような場合に
は、個々の検知用ピン支持ブロツクはそれぞれ１
つの紙巻タバコ案内路と連係しており、またこの
支持ブロツクは相互に結合されており、そのため
に上記支持ブロツクは上記ホツパの全体の巾を横
断するように延びる棒状の検知用ピン支持部材を
構成している。上記紙巻タバコ包装機の紙巻タバ
コ供給用ホツパの中に横並びに重ねて設けられた
紙巻タバコ案内路の数が１パツクの中の紙巻タバ
コの数に等しいことを考えれば、上記ホツパの
巾、従つて上記棒状の部材の長さは極めて大きい
寸法になる。検知用ピンを支持するこのような長
さの棒状の部材はかなり重くなり、従つて慣性も
かなり大きくなり、往復させる速さも例えば毎分
400往復程度まで上げなければならず、そのため
に上記棒状部材を、上記紙巻タバコ案内路の上か
ら下まで下りる紙巻タバコの動きに同期させなが
ら作動させることは極めて困難であり、扱い難く
く、複雑で高価な駆動装置が必要になる。

本発明の目的は上述の公知の装置の欠点を除去
することにあり、本発明の要点は上記検知用ピン
を上記紙巻タバコの方に移動させ、あるいはその
紙巻タバコの位置から後退させたりする時に、こ
の検知用ピンを支持する代りに、制御装置を設
け、この制御装置で上記検知用ピンを自由に前進
させ、この前進運動は検知用ピン支持装置に対す
る前進運動であり、この前進運動はこれに連係す
るばねの作用を利用するものであり、この前進運
動は後退した休止位置から検知用ピンに一致する
紙巻タバコ即ち検査しようとする紙巻タバコに向
かう運動であり、また上記制御装置は上記検知用
ピンをその支持装置内の休止位置近くまで、上記
各ばねの作用に逆らつて後退させることにある。

従つて、本発明によれば、上記検知用ピンを支
持するブロツクを固定し、上記検知用ピンを、こ
れに連係する予め負荷をかけたばねの作用で動か
すことができ、その動かす範囲は上記検知用ピン
の後退した休止装置から検査しようとする紙巻タ
バコ及び（又は）凹凸のないように整列させよう
とする紙巻タバコまでであり、上記検知用ピンは
上記休止位置にある時は適当な制御装置によつて
保持される。紙巻タバコが存在し、又は紙巻タバ
コにフイルタチツプが付いており、及び（又は）
紙巻タバコの端部にタバコが規定通りに詰められ
ている場合には常に、前記各検知用ピンは上記各
連係するばねの作用で上記紙巻タバコに接触する
まで前進し、比較的短い標準前進ストローク分の
移動の後に停止する。これとは別に紙巻タバコが
ない場合、又は紙巻タバコにフイルタチツプが付
いていない場合、及び（又は）紙巻タバコの端部
のタバコの詰まり具合が不充分な場合には常に、
その紙巻タバコに対応する検知用ピンはこれに連
係するばねの作用で、標準ストロークより長い距
離、例えば検知用ピンのストロークの端まで前進
する。上記両ケースにおいて、上記検知用ピンの
前進ストロークの長さの相違を上記検査のパラメ
ータとして利用する。上記検査が済めば制御装置
が上記検知用ピンをその休止位置まで後退させて
その位置に保持し、この検知用ピンを後退させる
ことによつてそれに対応するばねに負荷をかけ
る。

本発明の効果は以上の説明から明らかである。
即ち、検知用ピンの移動のみを考慮することによ
つて、この検知用ピンの重量、従つてその慣性を
検知用ピン支持ブロツクの重量及び慣性より著し
く小さくすることができ、上記検査用又は整列用
の装置の作用を上記検査し又は整列させようとす
る紙巻タバコの非常に速い動きに対して同期させ
ることができ、操作を極めて容易にし、構造を著
しく簡単にし、更に装置全体の大きさを小さくす
ることができるという長所が得られる点である。

以下本発明の一実施例を図面につき説明する。

第１図ないし第３図において、符号１は紙巻タ
バコ包装機に紙巻タバコを供給するためのホツパ
ーであり、このホツパー１の底部には複数の紙巻
タバコ案内通路２が並例配置されている。各紙巻
タバコ案内通路２は紙巻タバコＳを下方に案内す
るためのものであり、紙巻タバコＳは上下方向に
１列の紙巻タバコ列を形成している。各紙巻タバ
コ案内通路２には回転型溝付き移送装置３が設け
られている。この移送装置３は間欠的に回転して
１回転ごとに１本の紙巻タバコＳを紙巻タバコ案
内通路２の上部から下部または側方の紙巻タバコ
排出位置に送る。すなわち検査装置が合格と判定
したら紙巻タバコＳを下部の紙巻タバコ案内通路
２に送り、検査装置が不合格と判定したら紙巻タ
バコＳを側方の紙巻タバコ排出位置に送る。この
移送装置３の詳細については説明を省略する。必
要ならイタリア公開特許第12606号公報参照。

一方上記紙巻タバコ案内通路２の前方位置には
固定式検査装置４が配置されている。この固定式
検査装置４は紙巻タバコ案内通路２を下降する紙
巻タバコＳを移送装置３に至る前の段階で検査す
る。すなわち固定式検査装置４は、第２図に示す
ように紙巻タバコＳのフイルタＦの付いていない
側の詰まり具合いを検査する。もちろん紙巻タバ
コＳのフイルタＦの付いている側を検査すれば、
フイルタＦの有無が検査され、フイルタＦの付い
ていない紙巻タバコＳであれば、両側の詰まり具
合が検査される。

上記固定式検査装置４は、それぞれが紙巻タバ
コ案内通路２に対応するように配置される複数の
検査装置５から構成されている。各検査装置５は
上下に重なり合うように配置した２つの検知用ピ
ン６，７を有している。２つの検知用ピン６，７
の間隔は紙巻タバコ案内通路２を下降する２つの
紙巻タバコＳの中心間距離に対応し紙巻タバコＳ
と同軸心に位置するように配置されている。下側
検知用ピン６は紙巻タバコＳの検査を行い、上側
検知用ピン７はレベル機能すなわち紙巻タバコＳ
の端面が同一垂直面に位置するように作用する。

２つの検知用ピン６，７は、先端部を切頭円錐
形とした円筒形のピンであり、それぞれの円筒形
ピンには一体に平行六面体のスライダ１０６，１
０７が形成されている。２つの上下に重なり合う
ように配置したスライダ１０６，１０７は、各検
査装置５のハウジング内に軸方向に摺動自在に収
容されている。２つの検知用ピン６，７は、検査
装置５のハウジングの前部に設けた孔から突出し
かつ紙巻タバコ案内通路２の紙巻タバコＳの方向
に摺動する。そのためる２つの検知用ピン６，７
はスライダ１０６，１０７の前端部の摺動支持部
としても作用する。またスライダ１０６，１０７
の後端部には円筒状部分２０６，２０７が形成さ
れており、これら円筒状部分２０６，２０７は、
検査装置５のハウジングの壁部８に設けた孔に挿
着されて、スライダ１０６，１０７の後端部の摺
動支持部として作用する。円筒状部分２０６，２
０７のハウジング壁部８とスライダとの間の部位
にはヘリカルばね９が装着されている。

他方上記スライダ１０６，１０７には長手方向
のスロツト１０が形成され、このスロツト１０の
検知用ピンと反対側の端面には垂直断面で横Ｖ形
をなす凸部が設けられている。下側検知用ピン６
（検査ピン）のスライダ１０６に設けたスロツト
１０には、スロツト１０のＶ形凸部に当接するよ
うに制御用ピン１１が下側から挿着されている。
同様に上側検知用ピン７（レベルピン）のスライ
ダ１０７に設けたスロツト１０には、スロツト１
０のＶ形凸部に当接するように制御用ピン１２が
上側から挿着されている。この制御用ピン１１は
検知用ピン６，７を横切る方向に延びる制御ピン
支持軸１１１に固定されている。これと同様に制
御用ピン１２は検知用ピン６，７を横切る方向に
延びる制御ピン支持軸１１２に固定されている。
上記制御ピン支持軸１１１と制御ピン支持軸１１
２は並行配置され、かつセクタ歯車２１１，２１
２をを介して互いに連結されている。また制御ピ
ン支持軸１１１および制御ピン支持軸１１２の一
方の支持軸は、セクタ歯車２１１，２１２を設け
た側と反対側で間欠的に回転するタイプの可逆回
転モータ１３に連結されている。

上記下側検知用ピン６のスライダ１０６の下側
にはスライダ１０６の運動方向に延びる仕切り部
材１４が配置されている。この仕切り部材１４に
は下方開口のスロツト１１４が設けられている。
また仕切り部材１４の一側でかつ仕切り部材１４
の固定位置に対応した位置に光センサー１５がま
た仕切り部材１４の他側で光センサー１５に対応
した位置に光源（図示せず）がそれぞれ配置され
ている。

第３図に示す休止位置においては、固定式検査
装置４の各検査装置５の検知用ピン６，７は、ホ
ツパー１の紙巻タバコ案内通路２に並列配置され
た紙巻タバコＳから引き戻された位置にある。こ
の休止位置では、検知用ピン６，７は、ばね９の
力に抗してスライダ１０６，１０７のスロツト１
０のＶ形凸部に制御用ピン１１，１２を当接する
ことによつて引き戻された位置に保持される。検
知用ピン６，７のスライダ１０６に支持された仕
切り部材１４に設けたスロツト１１４には、仕切
り部材１４の固定位置に対応して設けた光センサ
ー１５が位置するので、光源からでる光がこのス
ロツト１１４を通つて光センサー１５に当たる。

上記制御ピン支持軸１１１および制御ピン支持
軸１１２は、モータ１３によつて回転され、この
回転により制御用ピン１１，１２を動かして、加
圧ばね９に弾発されているスライダ１０６，１０
７を紙巻タバコＳの方向に動かし、これにより検
知用ピン６，７を紙巻タバコ案内通路２に並列配
置された紙巻タバコＳの端面に当接させることで
紙巻タバコＳのフイルタＦの有無や紙巻タバコの
タバコの詰まり具合を検査する。好ましくはスラ
イダ１０６，１０７の制御用ピン１１，１２から
の解放を、急激にではなく従々に行う。すなわち
加圧ばね９に弾発されるスライダ１０６，１０７
をゆつくり前方に動かす程度の速さを保つように
制御ピン支持軸１１１および制御ピン支持軸１１
２を回転させ、制御用ピン１１，１２を回動差せ
ることで行なう。これにより検知用ピン６，７
が、紙巻タバコＳの端面に強く当たることはな
い。スライダ１０６，１０７は、検知用ピン６，
７が紙巻タバコＳの端面に当接するまで、加圧ば
ね９により前方に動かされるが、加圧ばね９のば
ね力は検知用ピン６，７が紙巻タバコＳに対して
第２図に示す状態になるように設定されている。

このようにして検知用ピン７が、紙巻タバコ案
内通路２に並列配置され標準量より大きく突き出
た紙巻タバコＳ１の端面に当ると、検知用ピン７
がこの紙巻タバコＳ１を紙巻タバコ案内通路２の
整列用壁面１６に当たるように引き込め、これに
より検査しようとする紙巻タバコＳの端面は同一
垂直面内に位置される。紙巻タバコ案内通路２に
並列配置された紙巻タバコＳの端面が同一垂直面
内に位置されたら、検知用ピン７の下側に位置す
る検知用ピン６で紙巻タバコＳを検査する。

上記検知用ピン６が規定どおりのタバコが詰め
られた紙巻タバコＳの前端に当たると、紙巻タバ
コＳの前端は、加圧ばね９のばね力に抗して検知
用ピン６をスライダ１０６がその摺動ストローク
端に達する前に停止させる。この検知用ピン６の
停止位置では、スライダ１０６に設けた仕切り部
材１４のスロツト１１４はまだ光源から光センサ
ー１５への光通路内に位置するので、光センサー
１５の電気的休止状態を維持する。この電気的休
止状態では紙巻タバコＳに規定どおりのタバコが
詰められていることを示すことになる。これに対
して検知用ピン６が規定どおりのタバコが詰めら
れていない紙巻タバコＳの前端に当たると、検知
用ピン６が加圧ばね９のばね力により、紙巻タバ
コＳの前端に貫入し、そのためスライダ１０６は
その摺動ストローク端まで第２図に示すように動
き、この摺動ストローク端まで動いたスライダ１
０６に設けた仕切り部材１４のスロツト１１４
は、光源から光センサー１５への光通路内から外
れ、仕切り部材１４が光源から光センサー１５へ
の光通路を遮断し、これに応じて光センサー１５
により紙巻タバコＳが欠陥紙巻タバコであるとい
う信号を出す。するとこの欠陥紙巻タバコは回転
型溝付き移送装置３に収容され、この回転型溝付
き移送装置３により横の位置に送られる。

検知用ピン６，７が加圧ばね９のばね力により
前方に動いた後、ピン支持軸１１１，１１２がモ
ータ１３によつて上記回転と反対の方向に回転
し、制御ピン１１，１２によつてスライダ１０
６，１０７が後退する。そのため検知用ピン６，
７が第３図に示す休止位置に戻り、検知用ピン
６，７が次ぎに解放されて前進する時まで、その
休止位置に保持される。スライダ１０６，１０７
の休止位置への後退により、加圧ばね９は圧縮さ
れた状態になる。

上述の方法によつて、紙巻タバコを揃えるため
の検知用ピン７はホツパ１の各紙巻タバコ案内路
２から規定の長さよりも長く突出している紙巻タ
バコＳ１の前側に突き当りこの検知用ピン７が上
記紙巻タバコＳ１を側壁１６の方に押し込み、こ
の側壁は紙巻タバコを整列させるためのもので、
固定されており、紙巻タバコの検知用ピン側の反
対側の端部をこの側壁１６に係合させれば紙巻タ
バコを整然と１列に整列させ得るものである。こ
のようにして上記検知用ピン７は検査の対象とす
る紙巻タバコＳ１の前端を予め定められた垂直面
上にあるように揃え、紙巻タバコＳの全ての列が
ホツパ１の紙巻タバコ案内路２の上から下まで１
列に並らべ終つた後に、この紙巻タバコの列を下
側の検知用ピン即ち検査用検知ピン６で検査す
る。そのために上記紙巻タバコＳ１を上記検査用
の検知ピン６の前にあるようにする。

検査用検知ピン６が規定どおりタバコが詰めら
れた紙巻タバコの前端に突き当つた時には常に、
この紙巻タバコの前端に詰めてあるタバコがばね
９の圧力に抵抗して上記検知用ピン６を、上記摺
動部材１０６がその摺動ストロークの端まで行か
ないうちに、停止させ、上記各摺動部材１０６に
よつて動かされる仕切部材１４の穴１１４は、上
記停止位置では未だ、上記光源から出て上記感光
性部材１５に届く光線を遮断せず、この感光性部
材の上記以外の電気的条件を変えず、このように
して上記光線が遮断されるか否かをもつて上記紙
巻タバコの前端にタバコが規定のとおり詰められ
ているか否かを検査することができる。これに対
して上記検査用検知用ピン６がタバコの詰め方の
足りない紙巻タバコＳ２前端に突き当つた時には
常に上記検査用検知ピン６に対するタバコの抵抗
が上記ばねの圧力よりも小さくなり、従つてこの
検知用ピン６は紙巻タバコＳ２の前端から軸方向
にこの紙巻タバコの中に侵入し、そのために上記
各摺動部材１０６は第２図に示すようにその摺動
ストロークの端まで移動する。摺動部材１０６の
上記端部位置では、この摺動部材の仕切部材１４
が上記光源から出て上記各感光性部材１５まで届
く光線をさえぎる。これに対応して上記感光性部
材１５は上記検査対象の紙巻タバコＳ２が欠陥品
である旨の信号を発生する。この欠陥品である紙
巻タバコＳ２は直ちに上記列から外されて上記縦
溝のある回転式運搬装置３に移され、この運搬装
置が上記欠陥品である紙巻タバコを横方向に移動
させる。この欠陥品の紙巻タバコの移動要領につ
いてはイタリア国特許出願第12606A／82に開示
されている。

上記検知用ピン６，７が上述のようにばね９の
作用で前方に移動し終ると、上記制御用ピン支持
軸１１１，１１２は上記モータ１３によつて上述
の回転方向とは逆の方向に回転され、上記制御用
ピン１１，１２によつて上記摺動部１０６，１０
７を後退させ、それによつて上記各検知用ピン
６，７を第３図に示す休止位置にもどし、この検
知用ピン６，７をその休止位置に保持する。この
保持はこの検知用ピン６，７が次に解放されて前
進する時まで維持される。摺動部１０６，１０７
がその休止位置まで後退させられる時に上記加圧
ばね９が圧縮される。

以上説明予した紙巻タバコＳを揃えて検査する
作動は、上記検知用ピン６，７をばね９の作用で
前進させ次いでばね９の作用に逆らつて検知用ピ
ン６，７を後退させることによつて行なわれる
が、この紙巻タバコＳの整列及び検査の作動は上
記紙巻タバコの停留時間内に行なわれる。この停
留時間とは上記紙巻タバコ案内路２の中で徐々に
降下している時間である。別な表現をすれば上記
縦溝のある回転式の運搬装置３の円筒形の部分の
上に、第１図に示すように、上記紙巻タバコの列
が載つている時間である。それ故に、上記制御用
ピン１１，１２の支持軸１１１，１１２を駆動さ
せるモータ１３は上記縦溝のある回転式運搬装置
３を駆動するモータと同期させる。

また、上記検査装置全体４は上記個別検査装置
５を棒状の部材で横並びに設定することにより構
成されており、この検査装置全体４を前後に動か
して上記包装装置のポツパ１との間の距離を調節
できるようにするのが好ましい。このようにする
のはこの検査装置の上記紙巻タバコまでの作動距
離を調節できるようにするためである。

第４図には上記紙巻タバコＳの枚数を検査する
ための装置１０４を示す。第４図では20本の紙巻
タバコＳを３段に梅花状に重ねて１群として示
す。この順序良く並べられた紙巻タバコは例えば
公知の間欠的に回転するコンプレツサドラムの縦
溝のセルの中に入れられ、このドラムの各セルに
ある間に専用の検査位置で上記紙巻タバコ品質検
査を受ける。この検査位置では、上記検査装置１
０４が上記セルの前に固定設置されている。従つ
てこの検査装置１０４は20本の検知機能を備えた
検知用ピン６を有し、この検知用ピン６はそれぞ
れ上記紙巻タバコ群の中の１本の紙巻タバコＳに
連係し、言い換えるならば、上記検知用ピンは３
段に重ねられた梅花状に設定される。第１図乃至
第３図について説明したのと同様に、第４図に示
す実施例においても、上記検知用ピン６は上記摺
動部１０６と一体になつており、この摺動部１０
６の後端部には案内用付属部材２０６が設けら
れ、この摺動部は加圧ばね９によつて上記紙巻タ
バコの方に押し出される。上記摺動部１０６には
細長い穴１０が設けられ、この穴１０に制御用ピ
ン１１が係合する。この制御用ピンは上記下側の
検知用ピン６と連係し、下側の制御ピン支持軸１
１１に固定され、これに対してもう一方の制御用
ピン１１は上段及び中段の列の検知用ピンに連係
するとともに上側の制御ピン支持軸１１１′に固
定される。第４図に示す検査装置１０４は上記以
外の点では第１図乃至第３図に示した検査装置４
と同様の構造であり作用も同じである。図面を簡
潔にするために、センサ即ち上記複数の検知用ピ
ン６に連係する感光性部材１５、各光源、及び上
記摺動部１０６に支持された仕切部材１４，１１
４は第４図に示していない。

上記順序良く並べられた紙巻タバコ群は、上記
検査装置１０４の前に運ばれる前に揃えられ、こ
の揃えられることによつて上記検査用検知ピン６
に係合すべき紙巻タバコの端部が同一平面上に揃
えられる。この紙巻タバコの端部を揃えるために
用いる装置はどのようなものでも良く、例えば、
上記検査装置１０４の設置位置より前に設置され
る上記コンプレツサドラムのセル用の位置に設置
することもできる。また、上記順次良く並べられ
た紙巻タバコの群の中の紙巻タバコＳを揃えるた
めに、第４図の検知用ピンに類似する検知用ピン
の装置を使用しても差し支えないが、各検知用ピ
ンの前進ストロークの長さは調節しなければなら
ず、第１図乃至第３図に示した紙巻タバコを揃え
る検知用ピン７についても同様である。

第４図に基づく装置は順序良く並べられた紙巻
タバコ群の中の紙巻タバコの品質検査、即ち第１
図乃至第３図で説明したように、紙巻タバコの端
部にタバコが適当に詰められているから、及び
（又は）フイルタチツプがついているかの検査に
も使用し得ることは改めて言うまでもない。その
理由は上記検知用ピン６は紙巻タバコの端部が空
虚の場合、即ちフイルタがない場合に、紙巻タバ
コにタバコが詰められていない場合と同様に挙動
するからである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく装置の品質検査（紙巻
タバコの端部のフイルタチツプの有無及び（又
は）タバコの詰まり具合の検査）に使用する場合
の実施例の部分破断斜視図、第２図及び第３図は
第１図に示す検査装置の異なる作動位置にある個
別検査装置の垂直断面図、第４図は本発明に基づ
く装置の紙巻タバコ数量検査に使用する場合の部
分破断斜視図である。 １……ホツパ、２……紙巻タバコ案内路、３…
…運搬装置、４……検査装置、５……個別検査装
置、６……検査用検知ピン、７……取揃え用検知
ピン、８……ハウジング後壁、９……加圧ばね、
１０……穴、１１，１２……制御用ピン、１３…
…モータ、１４……仕切部材、１５……感光性部
材、１０６，１０７……摺動部、１１１，１１
１′……制御用ピン支持軸、１１４……穴、２０
６，２０７……付属部分、Ｓ……紙巻タバコ、Ｓ
１……検査に合格する紙巻タバコ、Ｓ２……検査
で不合格になる紙巻タバコ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 検査または整列すべき紙巻タバコに対して
   ほゞ同軸に位置する１本以上の検知用ピンを有す
   る検知用ピン装置を備え、この検知用ピンは付設
   したばね装置により後退した休止位置から紙巻タ
   バコの方向に動かされて紙巻タバコの端部に弾圧
   を加えながら接触し、紙巻タバコを紙巻タバコ整
   列部材に当接させて検知位置への紙巻タバコの有
   無、紙巻タバコ端部のタバコの詰まり具合、フイ
   ルタチツプの有無等を検知するようにした紙巻タ
   バコまたはその他の棒状物品を品質検査、数量検
   査または整列配置するための紙巻タバコの検査及
   び整列装置において、上記検知用ピンは、検知用
   ピンに設けた係合孔に係合する制御用ピンを有す
   る検知用ピン制御装置によりばね装置のばね力に
   抗して固定配置された支持部材の内部に位置する
   戻された休止位置に保持され、上記検知用ピン制
   御装置は、検知用ピンをばね装置のばね作用によ
   り検査または整列すべき紙巻タバコ等に向けて前
   方に動かすとともに検知用ピンをばね装置に抗し
   て休止位置に戻し、上記制御用ピンは検知用ピン
   を横切る方向に延びかつ両方向に回転自在のピン
   支持軸に固定されていることを特徴とする紙巻タ
   バコの検査及び整列装置。 ２ 平行に横並びに設定された複数の検知用ピン
   に連係する上記制御用ピンが１本の制御用ピン支
   持軸のみに固定されることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載の紙巻タバコの検査及び整列
   装置。 ３ ２本の検知用ピン又は２組の検知用ピンの列
   が平行に重なるように配設され、上記上側の検知
   用ピン若しくは検知用ピンの列に係合した上記制
   御用ピンが上記検知用ピンの上に配設された制御
   用ピン支持軸に固定され、これに対して上記下側
   の検知用ピン若しくは検知用ピンの列に係合した
   上記制御用ピンが上記検知用ピンの下側に設けら
   れた制御用ピン支持軸に固定されることを特徴と
   する特許請求の範囲第２項に記載の紙巻タバコの
   検査及び整列装置。 ４ 平行に重なるように設けられた２本の制御用
   ピン支持軸が歯車又は部分歯車の装置によつて相
   互に結合され、上記制御用ピン支持軸のうちの１
   本が反転可能のモータによつて駆動されることを
   特徴とする特許請求の範囲第３項に記載の紙巻タ
   バコの検査及び整列装置。 ５ 上記制御用ピン支持軸が間欠的に回転するモ
   ータによつて駆動されることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の紙巻タバコの検査及び整
   列装置。 ６ 上記各制御用ピンが上記各制御用ピン本体の
   細長い穴の端部凸面と協力することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の紙巻タバコの検査
   及び整列装置。 ７ 上記検知用ピン装置が紙巻タバコを整列させ
   る上側の検知用ピンと、紙巻タバコを検査する下
   側の検知用ピンとを有し、上記下側の検知用ピン
   がその前進ストロークの長さに応答する装置に連
   係し、上記上側及び下側の検知用ピンが紙巻タバ
   コ包装機に紙巻タバコを供給するホツパの中の紙
   巻タバコ案内路に対応する位置に設けられること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の紙巻
   タバコの検査及び整列装置。