JPH0254726B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フロントパネルを有する家具用引き
出しであつて、前記フロントパネルがその長手方
向の平面で少なくとも一方向で調節かつ固定可能
である形式のものに関する。

従来の技術 前述の形式の公知の結合取付け部材はありみぞ
形ガイドの形状で形成されており、このばあいあ
りみぞは少なくとも一端部においてありみぞ形条
片のための導入開口を備えている。このような取
付け部材のばあいには、みぞ及び条片が引き出し
の底に対して垂直に配置されており、フロントパ
ネルは引き出しに対して鉛直に調節移動かつ固定
可能である。ありみぞ形条片が横断面においてス
ロートから成つていて、このスロートに広幅のヘ
ツドが取付けられているように公知の取付け部材
が形成されていると、及びみぞがスロートより幅
広く、しかしヘツドより狭いようなスロートのた
めの貫通スリツトを有するように形成されている
と、フロントパネルは引き出しに対して鉛直方向
だけでなく、水平方向で調節移動かつ固定可能で
ある。引き出しに対するフロントパネルの調節さ
れた位置が、側方又は下方から係合する締付け又
は係止ねじによつて確定される。

引き出しの側壁の外側に、それぞれ１つの鉛直
に突出する偏心板が回動可能に配置されており、
この偏心板に、延性のスチールに取付けられたヘ
ツドが作用し、このヘツドがフロントパネルの背
面に固定されているような前述の形式の取付け部
材もすでに公知である。このばあい引き出しに対
するフロントパネルの鉛直及び水平方向での移動
調節運動は、フロントパネルとヘツドとの間のス
チールの曲げによつて行なわれる。

発明の課題 本発明の課題は、従来公知の取付け部材より著
しく大きい力、とりわけ引張り力を受容すること
ができ、このばあい取付け部材が引き出しのフロ
ント部分近くに、もしくはその前壁の外側に配置
されており、かつあらゆる移動及び調節方向のた
めに特別のガイドを有しているように、前述の形
式の結合取付け部材を改良することである。

課題を解決するための手段 前述の課題を解決するために講じた手段は、フ
ロントパネルと引き出しとの間の結合取付け部材
が間隔を置いて配置されている少なくとも２つの
クランプと、このクランプに対向して配置されて
いてかつこのクランプに整合されている、幅広の
ヘツドを有するスロートから成つており、前記ク
ランプのつかみジヨーが導入スリツトを形成され
ていてかつ係止部材によつて引き寄せられるよう
になつており、前記ヘツドが、ヘツドを取付けた
さいのつかみジヨーの最大の相互間隔より大きい
幅を有しており、しかも導入スリツトのすぐ後の
つかみジヨーの範囲と、ヘツドとの間に、スリツ
トから互いに離反する方向に拡がる傾斜面を有し
ており、該傾斜面が突出部と協働しており、さら
にスロートと、つかみジヨーの外側端部との間、
及びヘツドと、つかみジヨーの所属の内側範との
間において取付け状態でなおギヤツプが存在して
おり、さらにそれぞれ一方の取付け部材が引き出
しのフロント部分近くに、もしくは引き出しの前
壁の外側に取付けられており、かつ他方の取付け
部材が反対側でフロントパネルの背面に取付けら
れており、さらにクランプもしくはヘツドにおけ
る傾斜面もしくは突出部の位置並びにフロントパ
ネルからの間隔が、クランプ内にヘツドを載着す
るさいにフロントパネルが引き出しのフロント面
に当接するように互いに規定されていることにあ
る。

発明の作用 前述の家具用取付け部材において、クランプも
しくはスロートを有するヘツドを引き出しの側壁
近く、もしくは引き出しの二重側壁の間の中間室
に配置することができ、このばあい取付け部材
を、側壁の全高さを占めかつこのことによつて広
範囲の結合面を有するように構成することがで
き、従つて伝達される力が広く分配されて、面負
荷が小さくなる。本発明による取付け部材を引き
出しの底の下側に配置することもでき、このばあ
いも同様に面負荷がわずかになる。

スロートに取付けられたヘツドをクランプの導
入スリツトの前に置き、次いで引き出しに対して
押付け、従つてヘツドをクランプを拡開しつつス
リツトを通してクランプ内に係止させるようにし
て、フロントパネルを引き出しに取付けている。
このような状態でフロントパネルを引き出しのフ
ロント面に当接して締め付けて保持し、かつ導入
スリツトの方向で移動かつ調節する。調節後に、
係止部材の操作によつてクランプのつかみジヨー
を圧縮し、このことによつて広幅のヘツドを引き
寄せて、フロントパネルを引き出しの前方側に固
定かつ不動に引き寄せる。フロントパネルの引き
出しに向かう方向での移動運動を、クランプを緊
締しつつ協働する傾斜面に沿つて広幅のヘツドを
滑らせることによつて行なう。

発明の効果 本発明による取付け部材によつて、フロントパ
ネルを家具用引き出しに簡単にかつ容易に取付け
ることができる。

実施態様 機能的な理由から、傾斜面がクランプ又はヘツ
ドの背面側に形成されていることだけが必要であ
る。しかし十分に構成するばあいには、互いに滑
る傾斜面がヘツドにも、クランプにも形成されて
いる。このばあいこのような傾斜面を、移動調節
時の摩擦を改善し、かつ移動調節を係止部材が作
用するまで維持するために押込み成形された係止
部を備えているように構成することもできる。

ヘツドのフロント側を楔として形成することに
よつて、及び／又はつかみジヨーの導入スリツト
の前方に互いに離れる面を形成することによつ
て、弾性的な締付け作用に抗してヘツドはクラン
プ内に簡単に取付けかつ押込まれる。

クランプもしくはクランプの導入スリツトに対
する直角方向でのフロントパネルの移動及び調節
は、スライド式ガイド形式で、ヘツド及びクラン
プから間隔を置いて別個に位置する結合部材によ
つて達成され、前記スライド式ガイドはありみぞ
形ガイドとして互いにかみ合う傾斜面を有して形
成されている。ヘツドを取付けている取付け部材
のスロートは、有利には前述のスライド式ガイド
をフロントパネルと結合されており、しかしとり
わけクランプがフロントパネルに配置されていて
かつスロートを有するヘツドが引き出しに配置さ
れているばあいには、クランプを前記のスライド
式ガイドによつてフロントパネルの基部と結合す
ることもできる。スライド式ガイドの移動方向は
クランプの導入スリツトに対して直角方向であ
り、かつヘツドをクランプ内に導入するさいに、
とりわけ係止部材をクランプに差込むさいに生じ
る引張り作用によつて、ありみぞ形ガイドの傾斜
面が互いに楔で締めつけられかつ固定される。ス
ライド式ガイドの方向でのフロントパネルの移動
調節を簡単にしかつ維持するために、スライド式
ガイドの対向する少なくとも１対の面において係
止部、たとえば移動方向に対して直角に整合され
ている直線を有する直線係止部が配置されてい
る。

特に、二重壁の引き出しのばあいには内側と外
側の側壁の間の中間室に取付け部材が配置されて
いる。取付け部材は細くかつ横方向でほとんどス
ペースを必要としないので、引き出しガイドを受
容するためにも役立つこのような中間室は、利用
できる引き出し幅を減少させることはほとんどな
い。取付け部材の幅をさらに小さくするために、
つかみジヨーを、引き出しの内部側壁の内面及び
外面にそれぞれ一体成形することができる。この
ばあい弾性的な締付け作用は、別のつかみジヨー
によつて受け取られる。このような実施態様は、
取付け部材は、二重側壁を有していない引き出し
に使用するばあいにも有利である。

クランプの係止部材を、つかみジヨーを横方向
に貫通するねじの形式で構成するばあいに、この
ようなねじを引き出しの側方から操作することが
でき、しかもフロントパネルを引き出しのフロン
ト側に所望の引張り力で当接させることが簡単で
ある。たとえば引き出しのフロント側の上縁にお
いて、フロントパネルの上方の載着部として外方
へ突出するフランジが外方への簡単な曲げ部を有
しており、従つて差込まれたねじの作用を受けた
クランプの引張り力によつて、前記フランジはた
わみひいては直線曲げによつてフロントパネルの
内側面に対して全長にわたつて当接される。

実施例 第１図に示された引き出しはプラスチツクから
成る。この引き出しは連続していてかつ穴のあい
ていない１つの前壁１と、両側に滑らかに連続す
る内部側壁２及び滑らかに連続する外部側壁３を
有する２重の側壁と、底４とを有している。両方
の側壁２と３との間の中間室５における下方範囲
には、引き出しガイド及びこの引き出しガイドの
保持部が配置されている。フロント側において、
前記中間室５内に本発明による取付け部材６が設
けられており、この取付け部材に、図面では見透
しを良くするために図示されていないフロントパ
ネルが取付けられている。内部側壁２と外部側壁
３との間の中間室内に取付けられた両方の取付け
部材６の代わりに、第１図において破線で示され
るような取付け部材６ａを引き出しの底４の下側
及び前壁１の下側に取付けることもできる。本発
明による取付け部材を、第２図〜第７図を用いて
以下に説明する。取付け部材は２つのつかみジヨ
ー８，８ａを有するクランプ７から成つており、
前記つかみジヨーはその足において横ウエブ９に
よつて互いに結合されている。横ウエブ９に保持
ウエブ１０が一体成形されており、この保持ウエ
ブは差し込み脚１１と結合されている。

クランプ７の開放端部において、つかみジヨー
８，８ａに内方へ向かう突出部１２，１２ａが一
体成形されている。これらの突出部はクランプの
内方に向かう傾斜面１３，１３ａを備えており、
これらの傾斜面は互いに離れる方向に傾斜してい
る。突出部１２，１２ａの間には、導入スリツト
１４と、突出部１２，１２ａの頂点からつかみジ
ヨー８，８ａの外側前縁まで延びる互いに離れる
方向に向かう傾斜面１５，１５ａとが形成されて
いる。

クランプの中央には、クランプの端縁１６，１
６ａからわずかな間隔を置いて両方のつかみジヨ
ー８，８ａに貫通孔１７が形成されており、この
貫通孔の周りに材料補強部１８を有している。有
利には一方のつかみジヨー８又は８ａの貫通孔１
７が、この貫通孔を貫通する係止部材としてのね
じ（図示せず）のための内ねじ山を備えている。
このねじのヘツドがたとえばつかみジヨー８ａの
外面に載せられ、このつかみジヨーの貫通孔１７
を貫通し、かつ対向して位置するつかみジヨー８
の貫通孔１７の内ねじ山内に導入されている。こ
のようなねじによつて、両方のつかみジヨー８，
８ａが引き寄せられることが周知である。

第３図及び第６図により示された取付け部材１
９は、拡大されたヘツド２０を有しており、この
ヘツドは外側に楔状に延びていて互いに離れる方
向の傾斜面２１，２１ａを有していて、該傾斜面
は角を形成する前方縁２２から出発している。ヘ
ツド２０の背面にやはり傾斜面２３，２３ａが形
成されており、この傾斜面はヘツドの最大幅部分
から出発してスロート２４まで両側において同じ
角度で収れんしており、前記スロートはヘツド２
０の幅の一部分のみを有している。つかみジヨー
８，８ａにおける、材料補強部１８によつて取囲
まれた貫通孔１７に相応して、取付け部材１９は
ヘツド２０の範囲及びこれに後続するスロートの
一部分において中間室２５を開放しつつ分割され
ており、この中間室の幅は貫通孔１７の囲りの材
料補強部１８の直径より大きい。

スロート２４はヘツド２０とは反対側で足部分
２６に移行する。この足部分２６が方形の輪郭を
有していてかつありみぞ形ガイドとして形成され
ているスライド式ガイドの半部を形成する。足部
分２６にはありみぞ２７が一体成形されており、
このありみぞは収れんされた傾斜面２８，２８ａ
によつて制限されている。傾斜面２８が鋭いエツ
ジ３０で終わつており、このエツジに取付け部材
の起立面２９が接続されている。傾斜面２８ａが
鋭角を成して短い面３１に移行しており、この面
３１は、これに接続された起立面２９ａに直角に
移行しており、このばあい起立面２９，２９ａは
同一平面上にある。傾斜面２８及び３５と、面３
１を有する傾斜面２８ａ及び短い面３６を有する
傾斜面３５ａとの互いに異なる構成によつて、あ
りみぞガイドの組立てが取違えのないように行な
われる。

スライド式ガイドの別の部分３２はありみぞ形
条片３４を取付る組立てプレート３３から成つて
いる。ありみぞ形条片３４の側方には傾斜面３
５，３５ａが形成されており、この傾斜面があり
みぞ２７の傾斜面２８，２８ａと協働する。あり
みぞ３４の傾斜面３５から組立てプレート３３へ
の移行角は鋭角に形成されており、ありみぞ形条
片３４の傾斜面３５ａからの移行角は、まず短い
面３６に移行する角度であり、この面３６は組立
てプレート３３に直角に配置されている。

ありみぞ形条片３４の外側にはなお、組立てプ
レート３３から直角に突出するウエブ３７，３７
ａが形成されており、このウエブは傾斜面３５，
３５ａの制限及び特にカバーとして役立ち、かつ
取付け後に取付け部材１９の足部分２６の外面を
つかむ。取付け部材３２には少なくとも２つの貫
通孔３８が形成されており、この貫通孔は組立て
プレート３３を貫通し、かつ固定ねじの受容に役
立つ。貫通孔３８は、図面においては一点鎖線で
示されており、ねじは図面を見易くするために示
されていない。貫通孔３８内に差込まれたねじに
よつて、取付け部材３２は引き出しの遮へい板の
背面に固定される。

第８図には、フロントパネルを取付けられた引
き出しの前方縁が平面図（又は下面図）で示され
ている。フロントパネル３９には、組立てプレー
ト３３を有する取付け部材３２が載着されていて
かつ貫通孔３８を通るねじによつて固定されてい
る。取付け部材１９の足部分２６が、ありみぞ２
７によつて、固定された取付け部材３２のありみ
ぞ形条片３４に差嵌められている。スロート２４
に取付けられた広幅のヘツド２０がその前方の角
によつて、傾斜面１５，１５ａ及びつかみジヨー
８，８ａの導入スリツト１４に対して当て付けら
れて、かつ強い圧力下で両方のつかみジヨー８，
８ａの間に導入されており、このばあいつかみジ
ヨーは弾性的に外方へたわませられ、従つてつか
みジヨーの内方へ向かう突出部１２，１２ａは、
ヘツド２０のフロント側における傾斜面２１，２
１ａによつて弾性的に互いに離され、ヘツドを貫
通案内し、ヘツド案内後にこのヘツドの後方で再
び接近される。従つて突出部１２，１２ａの後方
の傾斜面１３，１３ａが最終的に、第８図に示す
ようにヘツド２０後方側の同一方向の傾斜面２
３，２３ａに当接される。傾斜面１３，２３もし
くは１３ａ，２３ａの前方及び後方において、つ
かみジヨー８，８ａとヘツド２０との間、もしく
はつかみジヨーの突出部１２，１２ａとスロート
２４との間に自由スペースが存在し、一面ではフ
ロントパネル３９が外部側壁３の前方縁に当接
し、かつここでは示されない他方のフロント面が
引き出しの前壁１の前方に当接する。つかみジヨ
ー８，８ａの、傾斜面１３，２３もしくは１３
ａ，２３ａに作用するつかみ力によつて、つかみ
ジヨーがヘツド２０をさらにクランプ７内に引き
込もうとし、従つてフロントパネル３９は引き出
しのフロント面に固定的に引き寄せられる。この
ような状態でフロントパネル３９を引き出しに対
して所定の位置に移動させかつ調節することがで
きる。このばあいヘツド２０がクランプ７のつか
みジヨー８，８ａの間で図面において下方方向で
上下運動される。このばあにありみぞ形条片３４
をありみぞ２７内に滑り案内させることが、フロ
ントパネルの水平方向で移動調節を許している。
引き出しに対するフロントパネル３９の所望の移
動調節が得られた後に、クランプの貫通孔１７，
１７ａ内に差込まれたねじを、外部側壁３内の貫
通孔４０を通つて案内されるドライバによつて締
め付けることによつてクランプ７の両方のつかみ
ジヨー８，８ａを互いに引き寄せ、このことによ
つて取付け部材１９のヘツド２０が、傾斜面１
３，２３並びに１３ａ，２３ａを互いに滑動させ
るさいになおクランプ７内に引き込まれる。この
ことによつて、フロントパネル３９が、これに当
接する引き出しのフロント面になお強く圧着され
るばかりでなく、スライド式ガイド３２内であり
みぞ２７がありみぞ形条片３４から押し離され、
このばあいここでも傾斜面２８，３５，２８ａ，
３５ａが互いに移動せしめられ、かつ締付けが生
ぜしめられ、この締付けが移動調節方向での傾斜
面のそれ以上の滑りを阻止する。

個々の部材をこのように互いに緊締するさいに
移動調節方向でのそれ以上の移動を阻止するため
に、クランプにおける個有のガイドの、及びスラ
イド式ガイドの互いに当接する傾斜面が直線係止
部を備えており、この直線係止部の直線は移動調
節方向に対して直角に延びている。係止部材とし
て作用するねじによる締付けによつて、互いに対
向して位置する係止部が傾斜面に互いにある程度
係合して引掛けられると、移動調節方向でのそれ
以上の移動はもはや不可能である。このような移
動調節は、ねじがクランプ７の貫通孔１７，１７
ａから外されて、フロントパネル３９がクランプ
７のばね作用によりまだ引き寄せられているばあ
いに初めて再び可能となる。

引き出しに対して相対的なフロントパネル移動
調節が一方向でのみ十分であると見なされると、
スライド式ガイド２６，３２が省略されて、スロ
ート２４を有するヘツド２０の足部分２６を直接
フロントパネル３９の背面に固定することができ
る。

第８図による実施例のばあいには、クランプ７
の差し込み脚１１が、側壁２と３との間の中間室
においてこの脚に相応して逆に形成されたガイド
内に取付けられている。第９図による別の実施例
においては、クランプ７が、組立てプレートとし
て簡単に形成された足部分によつてフロントパネ
ル３９の背面に固定されており、一面ではヘツド
のスロートが足部分２６に取付けられており、こ
の足部分は引き出しの内部側壁に一体成形された
対応部分と一緒に第３図及び第４図に相応するス
ライド式ガイドを形成している。第１０図による
実施例のばあいには、ヘツドのスロートの２４
が、第８図による実施例と同じ形式でフロントパ
ネル３９の背面に固定されている。しかし第１０
図の実施例のばあいには、突出部１２を有するつ
かみジヨー８が内部側壁２の外面に一体成形され
ていてかつこのことによつて不動であり、一面で
は突出部１２ａを有するつかみジヨー８ａが外部
側壁３の内側に弾性的に配置されている。第１１
図による別の実施例における取付け部材の配置
は、第８図による実施例のばあいと同じ形式であ
るが、しかしこのばあい引き出しは、唯１つの側
壁と、この側壁２の外側に配置されているクラン
プのための保持部を有している。

第１２図によれば、つかみジヨーの突出部１
２，１２ａの内側に傾斜面１３，１３ａが必ずし
も形成されている必要はない。むしろヘツド２０
の背面が傾斜面２３，２３ａを備えているばあい
に突出部１２，１２ａが鋭角を成して形成されて
いれば十分である。このような実施例のばあい
に、つかみジヨーの弾性的な締付け作用によつて
ヘツドがクランプ内に引込まれ、かつ係止部材と
して作用するねじを後から嵌込むさいに引張り力
が拡大される。運動を逆にするさいに、つかみジ
ヨーの背面の突出部１２，１２ａに傾斜面１３，
１３ａを形成することもでき、一面ではヘツド２
０の背面に、湾曲された面又は鋭角の角のみが存
在する。

【図面の簡単な説明】

第１図は引き出しの斜視図、第２図はクランプ
の側面図、第３図はスロートとヘツドとから成る
取付け部材の側面図、第４図はスライド式ガイド
の側面図、第５図はクランプの平面図、第６図は
スロート及びヘツドを有する取付け部材の平面
図、第７図はスライド式ガイドの正面図、第８図
は本発明による取付け部材によつてフロントパネ
ルを取付けた引き出しの前方縁の部分平面図、第
９図、第１０図、第１１図は第８図に相応する取
付け部材のそれぞれ別の実施例を示す平面図、第
１２図は本発明による取付け部材の別の実施例を
示す部分平面図、第１３図は第１２図の取付け部
材の変化実施例を示す部分平面図である。 １……前壁、２……内部側壁、３……外部側
壁、４……底、５……中間室、６……取付け部
材、７……クランプ、８，８ａ……つかみジヨ
ー、９……横ウエブ、１０……保持ウエブ、１１
……差し込み脚、１２，１２ａ……突出部、１
３，１３ａ……傾斜面、１４……導入スリツト、
１５，１５ａ……傾斜面、１６，１６ａ……端
縁、１７……貫通孔、１８……材料補強部、１９
……取付け部材、２０……ヘツド、２１，２１ａ
……傾斜面、２２……前方縁、２３，２３ａ……
傾斜面、２４……スロート、２５……中間室、２
６……足部分、２７……ありみぞ、２８，２８ａ
……傾斜面、２９，２９ａ……起立面、３０……
エツジ、３１……面、３２……別の部分、３３…
…組立てプレート、３４……ありみぞ形条片、３
５，３５ａ……傾斜面、３６……面、３７，３７
ａ……ウエブ、３８……貫通孔、３９……フロン
トパネル、４０……貫通孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フロントパネルを有する家具用引き出しであ
   つて、前記フロントパネルがその長手方向の平面
   で少なくとも一方向で調節かつ固定可能である形
   式のものにおいて、フロントパネルと引き出しと
   の間の結合取付け部材が間隔を置いて配置されて
   いる少なくとも２つのクランプ６と、このクラン
   プ６に対向して配置されていてかつこのクランプ
   に整合されている、幅広のヘツド２０を有するス
   ロート２４とから成つており、前記クランプのつ
   かみジヨー７が導入スリツト１４を形成されてい
   てかつ係止部材によつて引き寄せられるようにな
   つており、前記ヘツド２０が、ヘツドを取付けた
   さいのつかみジヨー７の最大の相互間隔より大き
   い幅を有しており、しかも導入スリツト１４のす
   ぐ後のつかみジヨー７の範囲と、ヘツドとの間
   に、スリツトから互いに離反する方向に拡がる傾
   斜面２１，２１ａを有しており、該傾斜面が突出
   部１２，１２ａと協働しており、さらにスロート
   と、つかみジヨーの外側端部との間、及びヘツド
   と、つかみジヨーの所属の内側範囲との間におい
   て取付け状態でなおギヤツプが存在しており、さ
   らにそれぞれ一方の取付け部材が引き出しのフロ
   ント部分近くに、もしくは引き出しの前壁の外側
   に取付けられており、かつ他方の取付け部材が反
   対側でフロントパネル３９の背面に取付けられて
   おり、さらにクランプもしくはヘツドにおける傾
   斜面もしくは突出部の位置並びにフロントパネル
   からの間隔が、クランプ内にヘツドを載着するさ
   いにフロントパネルが引き出しのフロント面に当
   接するように互いに規定されていることを特徴と
   する、フロント遮へい板を有する家具用引き出
   し。 ２ 傾斜面２３，２３ａが、ヘツド２０のクラン
   プ６とは反対側の背壁に配置されており、クラン
   プの後方の端縁１６，１６ａが、ヘツドを後方か
   らつかむ縁又は面１２，１２ａ：１３，１３ａを
   有している特許請求の範囲第１項記載の家具用引
   き出し。 ３ ヘツド２０にも、クランプ６にも、傾斜位置
   で互いに適合する傾斜面２３，２３ａ；１３，１
   ３ａが形成されている特許請求の範囲第１項記載
   の家具用引き出し。 ４ ヘツド２０の前方側に楔状の面２１，２１ａ
   を備えており、この面の前方縁２２がクランプ６
   の導入スリツト１４に対して平行して延びている
   特許請求の範囲第１項から第３項までのいずれか
   １項記載の家具用引き出し。 ５ つかみジヨー７が導入スリツト１４の外側で
   互いに離れる面１５，１５ａを備えている特許請
   求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項記
   載の家具用引き出し。 ６ 自由端部にヘツド２０を配置しているスロー
   ト２４が、導入スリツト１４に対して直角に位置
   するスライド式ガイド２６，３２を介して引き出
   しの基部と結合されている第１項から第５項まで
   のいずれか１項記載の家具用引き出し。 ７ スライド式ガイド２６，３２が互いにかみ合
   う傾斜面２８，２８ａ；３５，３５ａを有するあ
   りみぞ形ガイドである特許請求の範囲第６項記載
   の家具用引き出し。 ８ クランプ６又はスロート２４を有するヘツド
   ２０が、引き出しの側壁２，３に固定されている
   特許請求の範囲第１項から第７項までのいずれか
   １項記載の家具用引き出し。 ９ 少なくとも一方のつかみジヨー７が引き出し
   の側壁２，３に一体成形されている特許請求の範
   囲第１項記載の家具用引き出し。 １０ クランプ６又はスロート２４を有するヘツ
   ド２０が、引き出しの二重側壁２，３の間の中間
   室内に配置されている特許請求の範囲第１項記載
   の家具用引き出し。 １１ クランプ６又はスロート２４を有するヘツ
   ド２０が引き出しの底４の下方に配置されている
   特許請求の範囲第１項記載の家具用引き出し。 １２ クランプ６を圧縮するための係止部材が、
   導入スリツト１４に近い範囲でクランプを直角に
   貫通する締付けねじから成つている特許請求の範
   囲第１項記載の家具用引き出し。 １３ スロート２４及びヘツド２０がほぼ中央で
   分割されており、かつこの分割区分２５において
   締付けねじがクランプ６内に配置される特許請求
   の範囲第１２項記載の家具用引き出し。 １４ ヘツド２０とクランプ６との互いに対向し
   て位置する面１３，１３ａ；２３，２３ａが直線
   係止部を備えており、該直線係止部がクランプの
   導入スリツト１４に対して直角に延びている特許
   請求の範囲第１項から第１３項までのいずれか１
   項記載の家具用引き出し。 １５ スライド式ガイド２６，３２の対向する部
   分が直線係止部を備えており、該直線係止部がス
   ライド式ガイドの長手方向に対して直角に延びて
   いる特許請求の範囲第１項から第１４項までのい
   ずれか１項記載の家具用引き出し。 １６ クランプ６に、取付けられたヘツド２０の
   移動運動を制限するための端部ストツパが配置さ
   れている特許請求の範囲第１項から第１５項まで
   のいずれか１項記載の家具用引き出し。 １７ スライド式ガイド２６，３２に、移動運動
   を制限するための端部ストツパが配置されている
   特許請求の範囲第６項又は第７項記載の家具用引
   き出し。