JPH025383B2 - - Google Patents

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JPH025383B2
JPH025383B2 JP61053771A JP5377186A JPH025383B2 JP H025383 B2 JPH025383 B2 JP H025383B2 JP 61053771 A JP61053771 A JP 61053771A JP 5377186 A JP5377186 A JP 5377186A JP H025383 B2 JPH025383 B2 JP H025383B2
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JP
Japan
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calcium
sodium
surimi
water
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JP61053771A
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JPS62210944A (ja
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Michihiko Kurihara
Atsushi Yoshimura
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CHIBA SEIFUN KK
Original Assignee
CHIBA SEIFUN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、採肉した魚肉すり身原料、望ましく
は水さらし又はアルカリ水さらしを行つて得た魚
肉すり身原料に適切な冷凍保存用組成物に関する
ものであり、更に詳しくは、魚肉すり身の足の弱
化防止乃至は強化をはかることのできる同組成物
に関するものである。 〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕 現在、水さらし又はアルカリ水さらしを行つて
得た魚肉すり身原料の冷凍保存用組成物の殆ど
は、糖が糖アルコール等の糖類を冷凍変性防止剤
として含んでいる。なかでも最も一般に用いられ
ている冷凍保存用組成物は、糖類にポリリン酸塩
を併用したものである。 近年、消費者のなかには食品添加物を使用した
食品を拒否するものもあり、特にリン酸塩を添加
した加工食品を好まない消費者が増えている。ポ
リリン酸塩以外のものを用いて冷凍すり身を作ろ
うとした試みは過去にも存在する。例えば、特公
昭47−37020等がある。しかしながらこれはすり
身の足の点で未だ満足すべきものでない。 このような現況に鑑み、本発明者は、糖類を主
剤とする冷凍保存用組成物中にポリリン酸塩を使
用することなく、しかし、魚肉すり身の足の弱化
防止乃至は強化をはかることのできる、魚肉すり
身原料の冷凍保存用組成物を提供せんとし、本発
明に到達した。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明は、糖及び糖アルコールから選ば
れる1種以上の糖類に対し、その1〜50重量%に
相当する、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリ
ウム、酒石酸ナトリウム及びリンゴ酸ナトリウム
の群から選ばれる1種以上の有機酸塩と、0.1〜
7重量%に相当する水酸化カルシウム、酸化カル
シウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム及び乳
酸カルシウムから選ばれる1種以上のカルシウム
化合物とを配合したことを特徴とする、魚肉すり
身原料の冷凍保存用組成物に係るものである。 本発明を行うに当たつて、水さらしを行つて得
た魚肉すり身原料100部(重量部を意味する。以
下同じ。)に4部の糖と4部の糖アルコールを加
えて、種々の有機酸塩、無機塩等を添加し、冷凍
して冷凍すり身を作成し、その足を検討したとこ
ろ、有機酸塩のクエン酸ナトリウム、コハク酸ナ
トリウム、酒石酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウ
ムに、カルシウム化合物の水酸化カルシウム、酸
化カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウ
ム、乳酸カルシウムを前記糖類と共に添加してす
り身を作ると、足が著しく良くなることを発見
し、本発明を完成させた。 スケソウすり身を製造する際に、採肉したスケ
ソウ魚肉を水でさらすと、水さらし後の魚肉すり
身原料のPHは通常7.0〜7.3位になる。また、サ
バ、イワシのすり身製造では、採肉したそれらの
魚肉を水さらしする場合は、通常炭酸ナトリウ
ム、または重炭酸ナトリウムを0.05〜0.8%程度
添加したアルカリ水によつてさらしを行うが、ア
ルカリ水さらし後の魚肉すり身原料のPHは6.2〜
7.1位である。特公昭47−37020では、特許請求の
範囲でPH6〜9において凍結することを特徴とす
ると記載しているが、水さらし、或いはアルカリ
水さらしを行つた魚肉すり身原料のPHは既にこの
範囲にあるわけである。 以下、本発明を完成させるために行つた実験、
結果の一部を示して更に詳しく説明する。 スケソウ肉の水さらしすり身原料(水分83%、
PH7.19)100部に対して、またはサバ肉の0.2%重
炭酸ナトリウム水によるさらしすり身原料(水分
85%、PH7.03)100部に対して、砂糖4部、ソル
ビトール4部を加えた上、更に第1表に示した添
加物を加えて、よく混合した後、凍結して冷凍す
り身を作つた。ねり試験はこれらの冷凍すり身を
解凍して得た解凍すり身100部に対して食塩3部
を加えてよく混練し、ケーシングに密封して、ス
ケソウ肉では85℃の熱水中で45分間煮熟し、サバ
肉では30℃の温水中で60分間加温して坐らせた
後、85℃の熱水中で45分間煮熟した。これを冷却
後、足の強さ、即ち、ゼリー強度の測定と折り曲
げテストによつて観察し、結果を第1表に示し
た。その結果、表からわかる様に、サバ、スケソ
ウ共に有機酸塩のみでは(No.2、No.4、No.11)、
現行すり身の処方であるポリリン酸塩を添加した
もの(No.1、No.10)より足が劣つた。しかるに有
機塩酸に水酸化カルシウム(No.3、No.12)、酸化
カルシウム(No.5)、塩化カルシウム(No.6)、酢
酸カルシウム(No.7)、乳酸カルシウム(No.13)
を添加したものは、ポリリン酸塩を添加したもの
より著しく高いゼリー強度であつて足の強いこと
を示した。また、No.8はカキ殻を高温で焼いたも
のを使用したが、これは殆ど酸化カルシウムであ
り、このものを添加した結果は極めて高いゼリー
強度を示した。これに反し、重炭酸ナトリウムを
添加したものは
【表】
【表】 (No.9)カルシウム化合物を添加したものより劣
つていた。即ち、我が国で摂取の不足が指摘さ
れ、栄養学的に望ましいカルシウム化合物が優れ
た効果を表した。これらのことは、カルシウム化
合物の添加は単なるPHの調整のためでなく、有機
酸塩と併用することによつて、魚肉すり身の足を
強化したことを示すものである。 次に有機酸の添加量について、更に検討した結
果を説明する。原料にはアルカリ水(0.2%重炭
酸ナトリウム水使用)さらしを行つたサバ肉を用
い、その100部に砂糖4部、ソルビトール4部を
添加し、更にカルシウム化合物として水酸化カル
シウム0.06部、有機酸塩としてリンゴ酸ナトリウ
ムの添加量を0.1部から1.5部まで変化させて冷凍
すり身を作つた。これらの冷凍すり身を解凍して
得た解凍すり身を用いてねり試験を行い、結果を
第2表に示した。第2表からわかる様に有機酸塩
は0.3〜0.6部の添加量が最も好まし
【表】
【表】 いが、0.1〜1.5部の添加であれば、ポリリン酸塩
を使用した現行品より優れた値を示した。冷凍す
り身では、糖類は通常3〜10重量%が使用されて
いることから、上記の添加部数を糖類に対する%
に換算して考えると、有機酸塩の添加量は糖類に
対して1〜50重量%に相当する量が適当である。
また本発明で使用する有機酸塩、即ちクエン酸ナ
トリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウ
ム、リンゴ酸ナトリウムはこれを単独で使用して
もよく、それぞれを任意に組合わせて、上記使用
量の範囲で使用しても差支えない。 次にカルシウム化合物の添加量について説明す
る。原料にはアルカリ水(0.2%重炭酸ナトリウ
ム水使用)さらしを行つたサバ肉すり身原料を用
い、その100部に対して砂糖4部、ソルビトール
4部、リンゴ酸ナトリウム0.3部を加え、更にカ
ルシウム化合物として水酸化カルシウムを第3表
に示した添加部数を加えて冷凍すり身を作り、次
いで、これ
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて説明する。 実施例 1 新鮮なサバから採肉し、これに2.5倍の0.2%重
炭酸ナトリウム水を加え、軽く撹拌してさらし、
浮上した脂肪を除去した後、袋で脱水した肉を、
更に2.5倍の0.1%重炭酸ナトリウム水でさらして
脱水し、さらし肉を集めた。このさらし肉を水分
83%に調整してすり身原料となし、該すり身原料
100部に対して4部の砂糖、4部のソルビトール、
0.3部のリンゴ酸ナトリウム、0.06部の水酸化カ
ルシウムを加えて、サイレントカツターでよく混
合し、ポリ袋につめて凍結した。3ケ月冷凍保存
後、これを解凍し、2.5部の食塩を加えて、擂潰
機ですつてから、ケーシングに密封し、30℃、60
分加温後、85℃、45分間煮熟して、かまぼこを作
つたところ、歯切れ、弾力ともに優れたかまぼこ
ができた。 実施例 2 鮮度のよいスケソウから採肉して、これに2.5
倍の水を加え、軽く撹拌して10分間水さらしを行
い、袋につめて加圧、脱水した。この脱水肉を水
分83%に調整してすり身原料とした後、該すり身
原料100部に対して、7部の砂糖、0.3部の酒石酸
ナトリウム、0.05部の酸化カルシウムを加えて、
サイレントカツターで混合し、ポリ袋に入れて凍
結して、冷凍すり身とした。1.5ケ月冷凍保存後、
これを解凍し、解凍すり身100部に対して2.5部の
食塩、5部の澱粉、0.4部のグルタミン酸ナトリ
ウム、3部の砂糖、21部の氷水を加えて擂潰機で
よくすつて、蒸しかまぼこを製造したところ、歯
切れ、弾力、味、共に良質なかまぼこを作ること
ができた。 実施例 3 鮮度のよいサバ肉をアルカリ水(0.08%炭酸ナ
トリウム水使用)さらしを行つて、水分83%の脱
水すり身原料を作り、この100部に、4部の葡萄
糖、4部の還元麦芽糖、0.1部のクエン酸ナトリ
ウム、0.1部のコハク酸ナトリウム、0.1部のリン
ゴ酸ナトリウムと0.04部の水酸化カルシウム及び
0.03部の酢酸カルシウムを添加し、よく混合した
後、これを冷凍して冷凍すり身を作つた。これを
解凍し、その100部に食塩2.5部を加えてよく練
り、ケーシングに詰め、30℃、60分放置後、85
℃、45分間煮熟し、かまぼこを作つた。このかま
ぼこは歯切れ、弾力ともに良質なかまぼこであつ
た。 〔発明の効果〕 以上、とくに前述第1表乃至第3表の結果から
明らかな如く、本発明によれば、糖類に有機酸塩
とカルシウム化合物等を併用することにより、魚
肉すり身の足の弱化防止乃至は強化を極めて効果
になしうるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 糖及び糖アルコールから選ばれる1種以上の
    糖類に対し、その1〜50重量%に相当する、クエ
    ン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナ
    トリウム及びリンゴ酸ナトリウムの群から選ばれ
    る1種以上の有機酸塩と、0.1〜7重量%に相当
    する水酸化カルシウム、酸化カルシウム、塩化カ
    ルシウム、酢酸カルシウム及び乳酸カルシウムか
    ら選ばれる1種以上のカルシウム化合物とを配合
    したことを特徴とする、魚肉すり身原料の冷凍保
    存用組成物。
JP61053771A 1986-03-13 1986-03-13 魚肉すり身原料の冷凍保存用組成物 Granted JPS62210944A (ja)

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NO320732B1 (no) * 2003-10-09 2006-01-23 Frode Bjorneset Anvendelse av trehalose som kryopreserverende middel i frosne matvareprodukter.
JP4893913B2 (ja) * 2005-09-20 2012-03-07 長崎県 揚げ蒲鉾の製造方法および揚げ蒲鉾
KR101004478B1 (ko) * 2006-01-20 2010-12-31 나가사끼-켄 오징어를 이용한 연제품의 제조방법, 및 오징어를 이용한연제품

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