JPH0251555A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH0251555A
JPH0251555A JP19997788A JP19997788A JPH0251555A JP H0251555 A JPH0251555 A JP H0251555A JP 19997788 A JP19997788 A JP 19997788A JP 19997788 A JP19997788 A JP 19997788A JP H0251555 A JPH0251555 A JP H0251555A
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resin
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styrene
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昌男 西山
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章一 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂および、変性ポリスチレン
系重合体からなる、機械的物性。
耐熱性、衝撃強度および成形加工性に優れた熱可塑性樹
脂組成物に関する。これらは自動車用部品。
ハウジングなどに使用される。
[従来の技術および問題点] ボリフヱニレンエーテル樹脂は、耐熱性2機械的強度1
寸法安定性、電気的性質などに優れているが、耐溶剤性
や成形加工性が劣るため、この樹脂単独で用いられるこ
とは少なかった。一方、ポリエステル樹脂は1機械的強
度、電気的性質、酎溶剤性などに優れており、各種分野
で利用されているが、耐熱性や衝撃強度に劣るため、用
途に制限を受けることがあった。
従来、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリエステル樹脂
の長所を生かした樹脂組成物を作る目的で、両樹脂を溶
融混合する試みが数多く行なわれている(特開昭49−
75662号公報、特開昭59−159847号公報な
ど)。
しかし1両樹脂を溶融混合した樹脂組成物の成形加工性
はポリフェニレンエーテル樹脂に比べると改良されてい
るが、両樹脂の分散性が悪いため、機械的強度や耐熱性
などはr44J!l脂の混合割合から予想される値より
も悪いものしか得られていない。
また、特開昭60−260649号公報、特開昭62−
27457号公報などでは、両樹脂の分散性が改良され
た組成物を得る目的で、両樹脂を溶融混合する際、エポ
キシ基を有するスチレン系重合体を添加する方法が開示
されている。この方法で得られる樹脂組成物の機械的強
度や耐熱性はそれほど高くない。
本発明の目的は、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリエ
ステル樹脂の長所を生かした、機械的強度、+it熱性
、衝撃強度および成形加工性に優れた熱可塑性樹脂組成
物を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の目的を解決するため、鋭意検ル1した結果、ポ
リフェニレンエーテル樹脂とポリエステル樹脂からなる
混合物に、特定量のポリカーボネート樹脂と変性ポリス
チレン系重合体を溶融混練することにより、本発明の目
的の熱n(塑性樹脂組成物を得ることを見いだした。
すなわち、本発明の目的は、ポリフェニレンエーテル樹
脂10〜90i重量部および、ポリエステル樹脂10〜
90重量部からなる混合物100重量部に対して、ポリ
カーボネート樹脂10〜lOO重量部および変性ポリス
チレン系重合体1〜30重量部を加えることにより達成
できる。
ポリフェニレンエーテル樹脂とポリエステル樹脂とを溶
融混合した混合物は、ポリカーボネート樹脂あるいは変
性ポリスチレン系重合体をそれぞれ単独で添加した場合
には、機械的強度、衝撃強度や耐熱性はほとんど改善さ
れない、しかし、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリエ
ステル樹脂を溶融混合した混合物に、ポリカーボネート
樹脂および変性ポリスチレン系重合体の両者を併用する
と得られる樹脂混合物の分散性が向上し、機械的強度、
衝撃強度および耐熱性などが大幅に改善される。このこ
とは本発明の大きな特徴である。
本発明で使用するポリフェニレンエーテル樹脂は、下記
−服代(1) で示される。これらの樹脂は次のフェノール化合物から
得られる。具体例としては、2.6−ジメチルフェノー
ル、2.6−ジエチルフェノール、2−メチル−6−エ
チルフェノール、2−メチル−6−アリルフェノール、
2−メチル−6−フェニルフェノール、  2.8−ジ
フェニルフェノール。
2.6−ジメチルフェノール、2−メチル−6−プロピ
ルフェノール、  2,3.6−トリエチルフェノール
、2.3−ジメチル−6−エチルフェノール。
2.3.13− トリエチルフェノール、  2,3.
13− トリプロピルフェノール、2,6−シメチルー
3−エチルフェノール、2.6−シメチルー3−プロピ
ルフェノールなどが挙げられる。これらのフェノール化
合物は、単独でも、併用しても使用することができる。
最も好ましいポリフェニレンエーテル樹脂としては、 
2,8−ジメチルフェノールから得られるポリフェニレ
ンエーテル、および2.6−ジメチルフェノール、 2
,3.8− )ジメチルフェノール。
2.8−ジフェニルフェノールの共重合によって得られ
るポリフェニレンエーテルである。使用されるポリフェ
ニレンエーテル系樹脂の極限粘度[η] (クロロホル
ム0.5%溶液、30℃)は0.3から3.0が好まし
い、また、ポリフェニレンエーテルにスチレン系単量体
が共重合したものや、スチレン系ポリマーを混合したも
のも使用できる。スチレン系単量体のグラフト共重合や
スチレン系ポリマーの添加により成形加工性は向上する
が、耐熱性や機械的強度が低下するため、本発明で使用
する場合、ポリフェニレンエーテル樹脂100重量部に
対してスチレン系樹脂は30重量部以下が好ましい0本
発明でのポリフェニレンエーテル樹脂の使用量は10〜
90重量部、より好ましくは30〜70重量部である。
使用量が10重量部より少なくなると耐熱性が悪くなり
、使用量が90重量部より多くなると、成形加工性が悪
くなり好ましくない。
本発明で使用するポリエステル樹脂とは、分子の主鎖に
エステル結合を持っている高分子量の熱可塑性樹脂であ
り、ジカルボン酸またはその誘導体と2価アルコールま
たは2価フェノール化合物とから得られる重縮合化合物
、ジカルボン酸またはその誘導体と環状エーテル化合物
とから得られる重縮合化合物、ジカルボン酸の金属塩と
ジハロゲン化合物とから得られる重縮合化合物、環状エ
ーテル化合物の開環重合物などが挙げられる。
ここで、ジカルボン酸の誘導体とは酸無水物、エステル
化物あるいは酸三塩化物である。ジカルボン酸は脂肪族
であっても芳香族であってもよく、芳香族ジカルボン酸
としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル醜、クロルフタル醜。
ニトロフタル酸、p−カルボキシルフェニル酢酸。
m−フェニレンジグリコール酸、p−フェニレンジグリ
コール酸、ジフェニルジ酢酸、ジフェニル−p、p’−
ジカルボン酸、ジフェニル−■、m−ジカルボン酸、ジ
フェニル−4,4°−ジ酢酸、ジフェニルメタン−p、
p’−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−m、m’−ジ
カルボン酸、スチルベンジルカルボン酸、ジフェニルブ
タン−p、p’−ジカルボン酸。
ベンゾフェノン−4,4°−ジカルボン酸、ナフタリン
−1,4−ジカルボン酸、ナフタリン−1,5−ジカル
ボン酸、ナフタリン−2,8−ジカルボン酸。
ナフタリン−2,7−ジカルポ゛ン酸、P−カルボキシ
フェノキシ酢酸、P−カルボキシフェノキシブチル酸、
1.2−ジフェノキシプロパン−p、p’−ジカルボン
酸、  1.4−ジフェノキシプロパン−p、P−ジカ
ルボン酸、l、5−ジフェノキシペンタン−p、p’−
ジカルボン醜、l、+3−ジフェノキシヘキサン−p、
p−ジカルボンM、p−(p−カルボキシフェノキシ)
安息香酸、l、2−ビス(2−メトキシフェノキシ)−
エタン−p、p’−ジカルボン酸。
1.3−ビス(2−メトキシフェノキシ)プロパン−p
、p’−ジカルボン酸、l、4−ビス(2−メトキシフ
ェノキシ)ブタン−p、p’−ジカルボン酸。
1.5−ビス(2−メトキシフェノキシ)−3−オキシ
ペンタン−p、p’−ジカルボン酸などを挙げることが
でき、また脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、シュ
ウ酸、コハク酸、アジピン酸、コルク酸 −2ゼライン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、ウンデカンジ
カルボン酸、マレイン酸。
フマル酸などが挙げられる。好ましいジカルボン酸の例
は、芳香族ジカルボン酸類であり、さらに好ましくは、
テレフタル酸、イソフタル酸あるいはフタル酸を挙げる
ことができる。
2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール
、トリメチレングリコール、ブタン−1,3−ジオール
、ブタン−1,4−ジオール、2.2−ジメチルプロパ
ン−1,4−ジオール、cis−2−ブテン−1,4−
ジオール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレ
ングリコール、デカメチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタツールなどが挙げられる。好ましい2価アルコ
ールの例は、エチレングリコール、ブタン−1,4−ジ
オール、あるいはシクロヘキサンジメタツールである。
2価フェノール化合物の例としては、例えば、ヒドロキ
ノン、レゾルシノール、ビスフェノールAなどを挙げる
ことができる。前記環状エーテル化合物としては、エチ
レンオキサイド。
プロピレンオキサイドを挙げることができ、また前記環
状エステル化合物としては、δ−バレロラクトンやε−
カプロラクトンを挙げることができる。ジカルボン酸金
属塩と反応させるジハロゲン化合物とは、上記2価アル
コールまたは2価フェノール化合物の2つの水酸基を塩
素または臭素といったハロゲン原子で置換することによ
って得られる化合物である。使用されるポリエステル樹
脂の極限粘度(m−クレゾール1%溶液、25℃)は、
0.8から3.0が好ましい。
本発明でのポリエステル樹脂の使用量は10〜90重量
部である。使用量が10重量部より少なくなると、成形
加工性が悪くなり、90重量部より多くなると耐熱性が
悪くなり好ましくない。
本発明で使用するポリカーボネート樹脂は下記−服代(
2) であり、2価フェノールとカーボネート前駆体との溶融
法あるいは溶液法で製造される。ここで、2価フェノー
ルとしては、例えば、ビスフェノールA (2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)フロパン)、ビス(4−
ヒドロキシジフェニル)メタン)  、  1.1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)。
エタン)  、  2.2−ビス(4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)プロパン)などを挙げることができ
、好ましい2価フェノールはビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)アルカン系化合物、特にビスフェノールAである
。2価フェノールは単独で、あるいは2種以上混合して
使用することができる。
また、カーボネート前駆体としては、例えば、ハロホル
メートなどを挙げることができる0代表的な例としては
、ホスゲン、ジフェニルカーボネート、2価フェノール
のジハロホルメートおよびこれらの混合物を挙げること
ができる。芳香族ポリカーボネートの製造に際しては、
適当な分子量調整剤9分岐剤触媒なども使用できる。極
限粘度(塩化メチレン0.5%溶液、20°C)は、0
.1から1.3が好ましい。
末完IJJで使用される変性ポリスチレン系重合体とは
、スチレン、メチルスチレン、ビニルキシレン、クロル
スチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ジブロ
ムスチレン、p−t−ブチルスチレン、エチルスチレン
、ビニルナフタレンなどスチレン糸上ツマ−を主たる構
成成分とするポリマーと、カルボン酸基、カルボン酸エ
ステル基。
カルボン酸金属塩基、酸無水物基、エポキシ基から選ば
れた一種以上の官能基を有するモノマーとの反応により
、生成したポリマーである。このポリマーには、ブタジ
ェン、ブテン、イソプレン。
ビニルシアン化合物、アクリル酸アルキルエステル、メ
タクリル酸アルキルエステル、マレイミド系化合物など
が共重合していてもよい。
カルボン酸基を有するモノマーの具体例としては、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸
、メタコン酸、シトラコン醜、グルタコン酸などのα、
β−不飽和酸がある。
特に好ましいものには、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸である。
カルボン酸エステル基を有するモノマーの例としては、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルア
クリレート、ブチルアクリレート。
アミルアクリレート、オクチルアクリレート、2−エチ
ルへキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート
、ドデシルアクリレート、オクタドデシルアクリレート
、フェニルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリ1/
−ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ドデシルメタクリレート、フェニルメタクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタク
リレート、マレイン酸水素メチル、マレイン酸ジメチル
、イタコン酸水素メチル。
イタコン酸ジメチルなどのα、β−不飽和カルポン酸の
誘導体がある。これらの内で好ましいものには、メチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、エチルメタクリレートなどである。
カルボン酸金属塩基を有する七ツマ−の例としては、ナ
トリウムメタクリレート、カリウムメタクリレート、マ
グネシウムメタクリレート、メタクリル酸亜鉛、ナトリ
ウムアクリレート、マグネシウムアクリレート、アクリ
ル酸亜鉛などのα。
β−不飽和カルポン酸の金属塩がある。酸無水物基を有
する七ツマ−としては、無水マレイン酸。
無水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ−
[2,2,11−5−へブテン−2,3−ジカルボン酸
、エンドビシクロ−[2,2,11−5−ヘブテン−2
,3−無水ジカルボ7酸などのα、β−不飽和カルポン
酸の無水物がある。これらの内で好ましいものには、無
水マレイン酸、無水イタコン酸などがある。エポキシ基
を有する七ツマ−としては。
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル。
エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル。
アリルグリシジルエーテル、ビニールグリシジルエーテ
ルなどのエポキシ基含有不飽和化合物がある。これらの
内で好ましいものには、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテルなどがあ
る。
これらの変性ポリスチレン系重合体は単独でも。
2種類以上を併用することもできる。これらの変性ポリ
スチレン系重合体は、公知のラジカル重合法を利用して
、塊状重合、溶液重合、懸濁重合または乳化重合によっ
て製造できる。また、溶融状態でグラフトさせる場合は
、押出し機、ニーダ−バンバリーミキサ−などの溶融混
合機を用いることにより、比較的短時間に容易に目的の
ものを得ることができる。この共重合体の数平均分子量
は5千〜15万、より好ましくは2万〜10万の範囲で
ある。
カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カルボン酸金属
塩、酸無水物基およびエポキシ基を有する七ツマ−の反
応量は変性ポリスチレン系重合体の全構成成分に対して
、o、ooi〜40モル%、好ましくは0.01〜20
モル%である。これらの七ツマ−の量が0.001モル
%未満では、本発明で使用するポリフェニレンエーテル
樹脂とポリエステル樹脂との分散性を改善する効果が少
なく、40モル%より多くなると副反応が起こりやすく
なり、生成する変性ポリスチレン系重合体がゲル化する
ため、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリエステル樹脂
との分散が悪くなり、混合物の機械的強度も低下する。
変性ポリスチレン系重合体の具体例としては、スチレン
・アクリル酸共重合体、スチレン・メタクリル酸・メタ
グリル酸ナトリウム共重合体、スチレン・メタクリル醸
共重合体、スチレン・メチルメタクリレート共重合体、
スチレン・無水マレイン酸共重合体、スチレン・アクリ
ル酸グリシジル共重合体、スチレン拳メタクリル酸グリ
シジル共重合体、スチレン・ブタジェン・無水マレイン
酸共重合体、スチレン・ブタジェン拳メタクリル酸グリ
シジル共重合体、水素化スチレン・ブタジェン・無ホマ
レイン酸へ重合体、水素化スチレン・ブタジェン・メタ
クリル酸グリシジル共重合体。
スチレンφアクリロニトリル・無水マレイン酸共重合物
、スチレン・7クリロニトリル・メタクリル醜グリシジ
ル共重合体、スチレン・アクリロニトリル・ブタジェン
・無水マレイン酸共重合体。
スチレン・アクリロニトリル・ブタジェンeメタクリル
酸グリシジル共重合体などを挙げることができる。これ
らの重合体は、ブロック共重合体。
グラフト共重合体、ランダム共重合体のいずれであって
もよい、なお、本発明の変性ポリスチレン系重合体には
官能基を含まない通常のポリスチレン共重合体を少量含
んでいてもよい。
本発明で使用するポリカーボネート樹脂および変性ポリ
スチレン系重合体の使用量は、(a)ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂および(b)ポリエステル樹脂からなる混
合物100重量部に対して、ポリカーボネート樹脂は5
〜100重量部、より好ましくは10〜70重量部であ
り、変性ポリスチレン系重合体は1〜30重量部、より
好ましくは3〜20重量部である。ポリカーボネート樹
脂および変性ポリスチレン系重合体の使用酸が上記下限
より少ないと樹脂同士の分散性が悪くなり、機械的強度
や衝撃強度が低くなり、上記上限より多くなると成形加
工性が悪くなり、好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、各種強化材や充填材
、公知のエラストマーの添加が可能である0強化材、充
填材の例としては、ガラスam。
アスベスト繊維、カーボン繊維、シリカ繊維、シリカ・
アルミナmm、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化ホ
ウ素繊維、窒化ケイ素繊維、ホウ素繊維、ステンレス、
アルミニウム、チタン、銅。
しんちゅう、マグネシウムなどの金属繊維、およびポリ
アミド、フッ素樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂など
の有機質繊維、銅、鉄、ニッケル。
亜鉛、スす、鉛、ステンレス、アルミニウム、金。
銀などの金属粉末、ヒユームドシリカ、ケイ酸アルミニ
ウム、ガラスピーズ、カーボンブラック、石英粉末、タ
ルク、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、ケイソウ
土などがある。繊維状物質は特に制限はないが平均繊維
径が51Lmから50終m、繊維長が50終mから30
mmのものが好ましい、これらの強化材、充填材は公知
のシランカップリング剤やチタネート系カップリング剤
で表面処理したものも使用できる。これらの強化材、充
填材は単独でも、2種類以上を併用することもできる。
公知のエラストマーの例としては、スチレン−ブタジェ
ンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジェンブロ
ック共重合体、スチレングラフトエチレン−プロピレン
共重合体、ポリブタジェン、ポリイソプレン、ジエン化
合物とビニル芳香族化合物との共重合体、ニトリルゴム
、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体(EPDM)、チオコールゴム、ポ
リスルフィドゴム、アクリル酸ゴム。
ポリウレタンゴム、ブチルゴムとポリエチレンゴムとの
グラフト物、ポリエステルエラストマーボリアミドエラ
ストマーなどが挙げられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、ヒンダードフェノー
ル、ハイドロキノン、ホスファイト類およびこれらの置
換体、ヨウ化銅などの銅化合物などの酸化防止剤や熱安
定剤、レゾルシノール、サリシレート、ベンゾトリアゾ
ール、ベンゾフェノンなどの紫外線吸収剤、ステアリン
酸およびその塩、ステアリルアルコールなどの離型剤、
ハロゲン系、メラミンあるいはシアヌル酸系の難燃剤。
難燃助剤、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポ
リアルキレングリコールなどの帯電防止剤。
結晶化促進剤、染料、顔料などの添加剤を1種類以上添
加することも可能である。
また、少量のポリエグーレン、ポリプロピレン。
エチレン、酢酸ビニル共重合体、ポリアセタール。
ポリスルホンなどの熱Of塑性樹脂およびその変性物、
例えば酸およびその誘導体、グリシジルメタアクリレー
トなどのグラフト物や、フェノール樹脂、メラミン樹脂
、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を
添加することもできる。
本発明熱可塑性樹脂組成物の製造方法は、押出機。
バンバリーミキサ−、ニーダ−などの通常の溶融混練加
工装置によって行うことができ、さらに、用出成形、押
出成形などによって各種用途の成形品に加工することが
できる。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
製造例1 ボリア ニレンエーール 窒素で置換した、酸素吹き込み装置、冷却用コイル、攪
拌機を備えた反応器に、臭化m2′M32.2g、ジ−
n−ブチルアミン666gと、トルエン24見に2.6
−キシレノール5.25kg溶解させたものを混合添加
し、均一溶解させた後、酸素を急激に吹き込みながら反
応容器内部を30°Cに保ったまま90分間重合を行っ
た0重合読了後、トルエン1841を添加し、さらに、
エチレンジアミン四酢酸20%水溶液を添加し反応を停
止させた。得られた生成混合物を遠心分離し重合体溶解
相を取り山し、攪拌しながらメタノールを徐々に添加し
た0分別した後、乾燥し極限粘度0.50のポリフェニ
レンエーテル樹脂を得た。
製造例2 ポリスチレン    1 1¥i!拌機を備えたセパラブルフラスコにスチレン2
16g、グリシジルメタクリレート24g、トルエン1
60g、アゾビスイソブチロニトリル2gを仕込み、2
0分間窒素を吹き込みながら攪拌した後、85℃に保っ
たオイルバス中にセパラブルフラスコを移し、窒素雰囲
気中で60分間攪拌し、さらにオイルバスを105℃に
昇温し、45分間攪拌し重合を行った。この後セパラブ
ルフラスコをオイルバスより取り山し冷却し、重合液を
強攪拌下でメタノール中に滴下し分別した。
分別後乾燥しエポキシ基を含むスチレン系重合体を得た
得たポリスチレン系重合体の分子量はGP(all定で
、数平均分子量的21300であった。また、エポキシ
基濃度は滴定法より6.81mol/gであった。
製造例3 ポリスチレン    2 攪拌機を備えたセパラブルフラスコにスチレン216g
、無水マレイン酸8.6g、ジオキサン160g、アゾ
ビスイソブチロニトリルIgを仕込み、20分間窒素を
吹き込みながら攪拌した後、85℃に保ったオイルバス
中にセパラブルフラスコを移し、窒素雰囲気中で60分
間攪拌し、さらにオイルバスを105°CにR温し、4
5分間IN拌し重合を行った。この後セパラブルフラス
コをオイルバスより取り出し冷却し、重合液を強IW拌
下でメタノール中に滴下し分別した9分別後乾燥し無水
マレイン酸基を含むスチレン系重合体を得た。
得たポリスチレン系重合体の分子量はG P CI!1
1定で、数平均分子量が約30000であり、酸無水物
基濃度は8 、2 mol/ gであった。
実施例1 表1に示す割合のポリフェニレンエーテル樹脂とポリブ
チレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂と製
造例2で合成したエポキシ基を含むスチレン系重合体を
加え、300″Cに設定したスクリュー径30mmの異
方向回転2軸押出機にて溶融混練し、ペレットを得た。
このペレットを成形温度300°C9金型温度80℃の
条件で射出成形を行い、物性測定用試験片を作成しAS
TMに記載の方法に準じ、引張強度、引張伸び9曲げ弾
性率、アイゾツト衝撃強度、熱変形温度を測定した。ま
た、分散性の尺度として走査型電子顕微鏡を用い、成形
品中の分散粒子径を1llll定した。その結果を第1
表に示す。
比較例1 ポリカーボネート樹脂および製造例2で合成した変性ポ
リスチレン系重合体を使用しない他は。
実施例1と同様の方法で物性測定用試験片を作製し、実
施例1と同様の項目の特性を測定した。その結果を第1
表に示す。
比較例2 ポリカーボネート樹脂を使用しない他は、実施例1と同
様の方法で物性Δ16定川試験片を作製し、実施例1と
同様の項目の特性を測定した。その結果を第1表に示す
比較例3 製造例2で合成した変性ポリスチレン系重合体を使用し
ない他は、実施例1と同様の方法で物性A1fI定用試
験片を作製し、実施例1と同様の引目の特性を測定した
。その結果を第1表に示す。
比較例4.5 製造例2で合成したポリスチレン系重合体の使用量を代
えた他は実施例1と同様の方法で物性測定用試験片を作
製し、実施例1と同様の項目の特性を測定した。その結
果を第1表に示す。
実施例2.3 ポリフェニレンエーテル樹脂およびポリブチレンテレフ
タレート樹脂の使用量を代えた他は実施例1と同様の方
法で物性測定用試験片を作製し、実施例1と同様の項目
の特性を測定した。その結果を第1表に示す。
実施例4 ポリカーボネート樹脂の使用量を代えた他は実施例1と
同様の方法で物性測定用試験片を作製し、実施例1と同
様の項目の特性を測定した。その結果を第1表に示す。
(以下、余白) 実施例5.6 実施例1で使用したエポキシ基を有するポリスチレン系
重合体の代わりに、製造例2と同様の方法で合成した分
子量の異なる変性ポリスチレン系重合体を使用した他は
、実施例1と同様の方法で物性測定用試験片を作製し、
実施例1と同様の項1]の特性をδIII定した。その
結果を第2表に示す。
実施例7 実施例1で使用したエポキシ基を有するポリスチレン系
重合体の代わりに、製造例2と同様の方法で合成したエ
ポキシ基濃度の異なるポリスチレン系重合体を使用した
他は、実施例1と同様の方法で物性測定用試験片を作製
し、実施例1と同様の項目の特性を測定した。その結果
を第2表に示した。
実施例8 実施例1で使用したエポキシ基を有するポリスチレン系
重合体の代わりに、製造例3で合成した無水マレイン酸
基を有するポリスチレン系重合体を使用した他は、実施
例1と同様の方法で物性測定用試験片を作製し、実施例
1と同様の項目の特性を測定した。その結果を第2表に
示した。
実施例9 実施例1で使用したエポキシ基を有するポリスチレン系
重合体の代わりに、タフチックM1913(旭化成社製
、酸無水物基含有スチレン・ブチレン系熱可塑性エラス
トマー)を使用した他は、実施例1と同様の方法で物性
測定用試験片を作製し、実施例1と同様の項[1の特性
を°測定した。その結果を第2表に示した。
(以下、余白) 実施例10.11 実施例1で使用したポリブチレンテレフタレート樹脂の
代わりに、ポリエチレンテレフタレート樹脂あるいは1
.4−シクロヘキシレンジメチレン。
エチレンテレフタレート共重合体(KoderPCTG
10179、イーストマンΦコダック社製)を使用した
他は、実施例1と同様の方法で物性Al11定用試験片
を作製し、実施例1と同様の項目の特性を測定した。そ
の結果を第3表に示した。
実施例12 実施例1の組成にさらにタフチック)11041(旭化
成社製、スチレン・ブチレン系熱可塑性エラストマー)
を加えた以外は、実施例1と同様の方法で物性測定用試
験片を作製し、実施例1と同様の項目の特性を測定した
。その結果を第3表に示した。
(以下、余白) [発明の効果] ポリフェニレンエーテル樹脂およびポリエステル樹脂か
らなる混合物に特定量のポリカーボネート樹脂および変
性ポリスチレン系重合体とを添加することで、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂およびポリエステル樹脂からなる混
合物の機械的強度。
耐熱性、#衝撃性および成形加工性などが改良された物
性のバランスのとれた熱可塑性樹脂組成物を得ることが
できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)ポリフェニレンエーテル樹脂10〜90重量部お
    よび (b)ポリエステル樹脂10〜90重量部 からなる混合物100重量部に対して (c)ポリカーボネート樹脂5〜100重量部および (d)変性ポリスチレン系重合体1〜30重量部配合し
    てなる熱可塑性樹能組成物。
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