JPH0243805Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は車載用スピーカシステム取付装置に
関し、さらに詳しくは、狭い車内空間において搭
乗者の邪魔にならない車載用スピーカシステム取
付装置に関する。

【従来の技術】

従来一般に行われている車載用スピーカシステ
ムの取付装置としては、リヤーパーセルトレイに
埋込んだ形式のもの、あるいは、据置き状態に取
付けたものが多く、さらに、４スピーカシステム
を採用する場合には、左右のドアに埋込んで取付
けられている。

【解決しようとする問題点】

しかし望ましくは、車載用スピーカシステムと
いえども、聴取者の前方から音が聞こえるのが理
想的であるが、車内の前部空間には車載用スピー
カシステムを取付ける空間上の余裕がない。

【問題点を解決するための手段】

そこで、この考案はスピーカシステムの理想的
取付板に近い場所、言換えると、左右ドアの内側
にスピーカシステムを取付け、ドアを閉じた状態
では搭乗者の方を向き、ドアを開いて乗降する場
合にはドアのヒンジ側に退くように構成したこと
を特徴とするものである。

【実施例】

以下、この考案の構成を添付した図面に示す実
施例により説明する。先ず、第１図に示すものは
ダツシユボードの一部と、右ドアの一部とを示す
斜面図で、符号１０はダツシユボードを示してい
て、このダツシユボード１０は右端にエヤーアウ
トレツト１１をもち、インスツルメンツ１２を備
えている。このようなダツシユボード１０は車体
に対していて、この車体にヒンジを介してドア２
０が取付けられている。 そして、ダツシユボード１０と、ドア２０には
互に同一レベル上に逆Ｌ型の受具３１，３２が固
定されていて、これらの受具３１，３２には枢軸
３１ａ，３２ａを介してリンク３３，３４の端部
が枢着されており、各リンクの他端部は枢着ピン
３５により互に連結されている。 さらに、この枢着ピン３５に対して車載用スピ
ーカシステム４０が固定されており、枢着ピン３
５に対して回転しないようになつている。 車載用スピーカシステム４０の向きは、ドア２
０を閉じた状態で音軸がドライバの正面と略々45
度で交差し、ドア２０を開いた状態では、その音
軸が車体の前後方向と略々平行になるように定め
てある。 また、低域の再生特性をフラツトにするために
車載用スピーカシステム４０のキヤビネツト４１
と、ドア２０の内部空間２１とをフレキシブルな
ダクト４２によつて連通することで、バツクキヤ
ビンの容積を大きくする。 この考案の車載用スピーカシステム取付装置に
よると、ドア２０を閉じた状態、例えば、ドライ
バが搭乗して走行している状態では、第３図に示
すように、車載用スピーカシステム４０はダツシ
ユボード１０と、ドア２０とのコーナに位置し、
その音軸はドライバの45度前方方向になつてい
る。 また、ドライバがドア２０を開いて降りる状態
では、第４図に示すようにリンク３３，３４が直
線状態に伸び、車載用スピーカシステム４０は、
ダツシユボード１０の傍のドア２０との間の空間
に移動して、ドライバの降車動作を避けている。

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、この考案の車
載用スピーカシステム取付装置は、ダツシユボー
ドと、ドアとを中間部で枢着ピンで連結たリンク
で連結し、その枢着ピンの軸心上に車載用スピー
カシステムを取付けて構成したから、走行中はド
ライバや、ナビゲータの斜め前方から音波が到来
して聞こえ、乗降時には、車載用スピーカシステ
ムはダツシユボードと、ドアとの間の空間に退避
しているので、動作の邪魔になることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による車載用スピーカシステ
ム取付装置を示す斜面図、第２図は同他の実施例
の断面図、第３図はドアを閉めた状態の平面図、
第４図はドアを開いた状態の平面図である。 １０……ダツシユボード、１１……エヤーアウ
トレツト、１２……インスツルメンツ、２０……
ドア、２１……内部空間、３１，３２……受具、
３３，３４……リンク、３５……枢着ピン、４０
……車載用スピーカシステム、４１……キヤビネ
ツト、４２……ダクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部がそれぞれ車体側と、ドア側に枢支さ
   れ、中間部で互に枢着連結されているリンクと、
   このリンクの中間部枢着点に取付けられているス
   ピーカシステムとを備え、ドアの開閉動作により
   スピーカシステムの向きが変化すると共に、位置
   が変化するように構成したことを特徴とする車載
   用スピーカシステム取付装置。