JPH0240574Y2 - - Google Patents

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JPH0240574Y2
JPH0240574Y2 JP5954584U JP5954584U JPH0240574Y2 JP H0240574 Y2 JPH0240574 Y2 JP H0240574Y2 JP 5954584 U JP5954584 U JP 5954584U JP 5954584 U JP5954584 U JP 5954584U JP H0240574 Y2 JPH0240574 Y2 JP H0240574Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 a 産業上の利用分野 本考案は、磁気記録用ガラス磁気デイスクに関
し、特に機械的強度および安全性の改善された磁
気記録用ガラス磁気デイスクに関する。
b 従来技術 従来、基体にガラスを利用した磁気記録デイス
クが知られている。(特公昭43−4621、特公昭43
−23890)これらの磁気記録デイスクには次の様
な利点があつた。
(1) 比重がアルミニウムより小さく全体として軽
く出来る。
(2) 熱膨張係数が小さく、温度変化による悪影響
を減少出来る。
(3) 平滑度の良い物が簡単に得られる。
しかしながらこれらの磁気記録デイスクでは、
回転操作中に該デイスクを取り扱う際に発生して
いた微小キズに原因して該デイスクが破損を起こ
した場合など、該磁気デイスクの破片が飛び散
り、磁気記録読み出し装置などを破損するという
欠点があつた。
又一方基体に剛性が高く、引張り強さが大き
く、伸びの小さい重合体から形成されるコア部材
を用い薄膜状のシリコンデイスクを該コア部材表
面に接着させた磁気記録デイスクが知られてい
る。(特開昭57−105826)これらの磁気デイスク
は、 (1) 平滑性および平坦性の良い軽重量のシリコン
ウエハを磁性担体として使用し、 (2) シリコンウエハの強度の弱さを、シリコンウ
エハをはりつけたコア部材としての繊維強化樹
脂モールド材によつて補償する。
という物であつた。
しかしながら従来から知られている様に繊維強
化樹脂板は温度変化等に対して平滑性、平坦性の
良い物が得られにくい。そこでいくら平滑性平坦
性の良いシリコンウエハを使用しても、強度を補
償する繊維強化樹脂板の影響により平滑性、平坦
性の悪化が起つていた。
c 考案の目的 本考案は、基体にガラスを利用した磁気記録デ
イスクの機械的強度および安全性を改善し、平滑
性平坦性の良好な磁気記録デイスクを提供するこ
とをその目的とする。
d 考案の構成 本考案は、本考案に使用するコア部材としては
ポリカーボネート、アクリル樹脂、硬質塩化ビニ
ル樹脂、ABS樹脂、ポリエステル、ポリアセチ
レン、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリフエニ
レンスルフアイド等の各種樹脂およびそれらの繊
維強化樹脂および軟質塩ビ、ポリエステル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラー
ル等の樹脂フイルム等が使用出来る。特に剛性、
引張り強さ、成型性などを要求される環状中心保
護部および環状リツプ保護部は適当量のガラス繊
維で強化されたポリエスル、エポキシ樹脂、ポリ
フエニレンスルフアイドなどが好ましい。
コア部材は上記材料の一体成形品であつても又
各種材料からなる部品を複合させるものであつて
もかまわない。
本考案において使用する磁性薄膜担体は0.3〜
3mm厚のガラス板であるが、このガラス板はフロ
ート法又はコルバーン法により連続的に製造され
たソーダ・ライム・シリカガラスが好ましい。
ここで0.3mm厚よりも薄いガラス板は連続的製
板方法にて製造することが難かしく、又平滑性が
悪くなる。又3mmよりも厚いガラス板では磁気記
録デイスク全体の重量が増加してしまい好ましく
ない。化学強化したガラス板がその強度の点で好
まれる。
コア部材に設けられる環状中心保護部および環
状リツプ保護部の外観形状はどの様な形状であつ
てもかまわないが、磁性薄膜担体端部および磁性
薄膜の端部を保護するために、磁性薄膜担体のは
りつけ固定面から磁性薄膜担体の厚み以上の突出
高さがあることが好まれる。環状中心保護部は磁
性薄膜担体の中心穴の内側端面に、環状リツプ保
護部は磁性薄膜担体の円周側面端面におのおの略
当接又は完全に接着固定され、磁気記録デイスク
取扱時に磁性薄膜担体にクラツク、かけ等のきず
が発生するのを防止する。
略円盤状中心穴つきコア部材の両面におのおの
環状中心保護部および環状リツプ保護部を設け、
コア部材両面にガラス板を設けることも可能であ
り好まれる。
上記コア部材両面にガラス板を設ける際にはガ
ラス板自体が剛性を持つているために、従来ガラ
ス繊維強化樹脂でできていたコア部材を0.3〜3
mm厚のポリビニルブチラール膜、ポリビニルクロ
ライド膜、ポリウレタン膜など、それ自体は剛性
を持たない樹脂膜材料とすることも出来る。
該ガラス板を、該コア部材にガラス板片面全面
を利用して接着固定する。ここで片面全面とは少
なくとも磁性薄膜が磁気記録材として作用する面
の裏面を意味し、環状中心保護材、環状リツプ保
護材により完全に被覆されている部分を除く全面
を言い、接着とは各種接着剤を用いた接着の他該
樹脂膜を利用した熱圧着を含む。
とりわけ、ポリビニルブチラール膜、ポリビニ
ルクロライド膜、ポリウレタン膜は、ガラスとの
接着を、接着剤を用いずに熱圧着によりおこなう
ことができるので好ましい。
次に本考案を実施例にもとづき説明する。
e 実施例 実施例 1 エポキシ樹脂およびガラス繊維を用いて第2図
に示す様な環状中心保護部23,24および環状
リツプ保護部25,26をその両表面に有する内
径約30mm、外径約160mmの略円盤状のガラス繊維
強化エポキシ樹脂製コア部材27を作製した。
環状中心保護部の外径は約54mm環状リツプ保護
部は内径約152mmとしてあり、環状中心保護部お
よび環状リツプ保護部の突出高さはそれぞれ5
mm、2.5mmとしてある。又コア部材の最小厚みの
部分は2.5mmとした。
上記コア部材に内径55mm、外径150mm、厚さ1.1
mmのコルバーン法により成形されたソーダ・ライ
ム・シリカガラスを化学強化したドーナツツ状ガ
ラス板(磁性薄膜担体)2枚21,22をコア部
材27の環状中心保護部23,24および環状リ
ツプ保護部25,26により端部が保護される様
にエポキシ樹脂系接着剤をガラス板片面全面に塗
布・圧着し、接着固定した。
その後、このドーナツツ状のガラス板およびコ
ア材の接合体を真空装置中に設置してスパツタリ
ング法により約2000Å厚のγ酸化鉄の磁性膜2
8,29をガラス板21,22表面に作成した。
得られた磁気記録デイスクを3600rpmで回転さ
せたがガラス板等の破損は起こらなかつた。又こ
の磁気記録デイスクの片面のガラス板を故意に破
損した後3600rpmで回転させたが、破損したガラ
ス板の飛散は起こらなかつた。
上記試験により本実施例により作製したガラス
板製の磁気記録デイスクは実際の使用に耐える強
度があり、又従来のガラスデイスクにない安全性
をもかねそなえていることがわかる。
ここで本実施例の磁気記録デイスクの磁性膜表
面の平滑性は、ガラス板の表面に直接磁性薄膜を
形成してあるためガラス板の表面平滑性によりほ
ぼ決定されるが、一般的にコルバルーン法により
作成されたガラス板は非常に良好な平滑性を有す
るので本実施例の磁気記録デイスクの平滑性は非
常に良好であると言える。又本実施例の磁気記録
デイスクは多少の温度変化が生じた場合でも、ガ
ラス繊維強化プラスチツクの異方性によつて引き
起こされるコア材のねじれ、そりなどの表面平滑
度悪化現象が、剛体であるガラス板により防止さ
れ良好な表面平滑度が維持されている。
実施例 2 実施例1で作成したコア材とほぼ同様な形状を
したガラス繊維強化ポリフエニレンスルフアイド
製コア材5を第1図に示す様に作製した。実施例
1のコア材の形状とは環状中心保護部3の突出高
さが2.5mmと低くなつた点が異なり他の形状は同
一とした。このコア部材5に化学メツキにより約
2000Å厚のCo−P磁性膜1をその片面におのお
の形成した内径55mm、外径150mm、厚さ1.8mmのコ
ルバルーン法により成形されたドーナツツ状ソー
ダ・ライム・シリカガラス板2枚2をエポキシ樹
脂系接着剤で実施例1と同様ガラス板全面を用い
て接着した。
こうして得られた磁気記録デイスクを実施例1
と同様3600rpmで回転させたが破損は起らなかつ
た。又実施例1と同様片面のガラス板を破壊し
3600rpmで回転させたガラス板の飛散は起こらな
かつた。
実施例 3 内径55mm、外径150mm、厚さ2.5mmのドーナツツ
状ガラス板2枚31,32に約1.52mm厚
(60mil)、同形状のポリビニルブチラール膜33
をかさみこれら3枚を熱圧着し、同心円のドーナ
ツツ板状合せガラス34とした。(第3図)この
合せガラス34の両表面にγ酸化鉄微粉末を分散
させたポリマーを塗布後乾燥、焼成して磁性薄膜
35,36とした。この磁性薄膜つき合せガラス
の内周および外周にガラス繊維強化エポキシ樹脂
の保護リング37,38をキヤステイング法によ
り合せガラスの両表面にもり上がる形で作成し
た。得られた保護リングつきの合せガラスは切削
加工により保護リング37,38の外観形状およ
び寸法精度の調整が行なわれて実施例1,2とほ
ぼ同じ外観を有する磁気記録デイスクとされた。
(第4図)ここで保護リング37,38は実施例
1,2の環状中心保護部および環状リツプ保護部
にそれぞれ相当し、ガラス板および磁性薄膜の端
部および磁性薄膜表面の1部を包みおおう様に接
着固定されている。
得られた磁気記録デイスクについて実施例1,
2と同様の回転テストを行なつたが、実施例1,
2と同様良好な特性が得られた。
実施例 4 実施例3と同様に、同心円のドーナツツ状合せ
ガラスを作成したがその際ポリビニルチラール膜
をガラス板形状よりも多少大きめにしておき(内
径40mm、外径160mm)、第5図に示す様にガラス板
51,52の中間に中間膜53の端部が内周およ
び外周へそれぞれ突出する様にし、この合せガラ
スの端部に保護リングを以下の手順で取り付け
た。
まず環状中心保護部材としてパイプ状部材端部
からパイプ径外側への突出部を持つ断面L字形
(フランジ状)の中心保護部54,55をアクリ
ル樹脂を用いて作成しておき、パイプ状部分端面
が中間膜の内側突出部56へ、パイプ状部分(胴
部)の外周面がガラス板51,52の内周端面
と、又フランジ部パイプ側面がガラス板51,5
2の表面とそれぞれ略当接する様に合せガラス両
表面から熱硬化性接着材を用いて接着固定する。
又環状リツプ保護部材として、パイプ状部材端部
からパイプ径内側への突出部を持つ断面L字形
(穴あきキヤツプ状)のリツプ部保護部材57,
58をアクリル樹脂を用いて同様に作成してお
き、パイプ状部分端面が中間膜の外側突出部59
へ、パイプ状部分(胴部)の内周面がガラス板5
1,52の外周端面と、又パイプの内側への突出
部のパイプ側面がガラス板51,52の表面とそ
れぞれ略当接するように合せガラス両表面から熱
硬化性接着材を用いて接着固定する。
環状中心保護部材54,55および環状リツプ
保護部57,58を取り付けた後、同保護部材端
部より突出した中間膜は切除し、その後真空装置
内で実施例1と同様γ酸化鉄膜(2000Å厚)6
0,61をガラス板51,52表面に作成した。
得られた磁気記録デイスクに実施例1〜3と同
様の回転テストを行なつたが、実施例1〜3と同
様良好な性能を有していた。
f 考案の効果 本考案によれば、平滑性の良好なガラス板を用
いても破損の原因となるキズの発生が各保護部に
より防止され、かつもしも破損が起つた場合でも
ガラスの片面全面がコア部材と接着固定されてい
るために破片の飛散が防止され、非常に安全性の
高い磁気記録デイスクとなつている。又ガラス板
を磁性薄膜担体として使用しているために熱変化
が起きても剛性を有するガラス板の作用によつて
ガラス繊維強化樹脂に起因する平滑度の低下が起
こらない利点を持つている。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案にもとづく磁気記録デ
イスクの1部断面を含む斜視図、第3図および第
5図は実施例によつて製造される磁気記録デイス
クの製造途中の状態を示す1部断面、部分斜視
図、第4図および第6図は本考案にもとづく磁気
記録デイスクの1部断面、部分斜視図である。 1……磁性薄膜、2……ガラス板(磁性薄膜担
体)、3……環状中心保護部、4……環状リツプ
保護部、5……コア部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 表面に磁性薄膜1を有する磁性薄膜担体2
    が、保護部3,4を有する円盤状中心穴つきコ
    ア部材5に該磁性薄膜担体2の中心穴部端面お
    よび円盤周端面が該保護部3,4により保護さ
    れる様に接着固定されている磁気記録デイスク
    において、該磁性薄膜担体2が厚さ0.3〜3mm
    厚のガラス板であり、かつ、該磁性薄膜1が被
    覆されていない片面全面で該コア部材5に接着
    固定されている磁気記録デイスク。 2 該磁性薄膜担体2が該コア部材5の両面に接
    着固定され、該磁性薄膜担体2ではさまれた部
    分の該コア部材5が、0.3〜3mm厚のポリビニ
    ルブチラール膜、ポリビニルクロライド膜、ま
    たはポリウレタン膜である実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の磁気記録デイスク。 3 該保護部3,4が、ガラス繊維強化プラスチ
    ツク材からなる実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の磁気記録デイスク。
JP5954584U 1984-04-23 1984-04-23 磁気記録デイスク Granted JPS60173119U (ja)

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JPS60173119U JPS60173119U (ja) 1985-11-16
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