JPH0238497B2 - Koirushojidoteepushitatesochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は塗工機巻き出し部、オフセツト新聞輪
転機、その他巻きウエブ（布、フイルム、ラミネ
ート紙等）の連続供給を要する機械に利用できる
コイル紙自動テープ仕立装置に関するものであ
る。

（従来技術） 従来コイル紙用自動テープ仕立装置（トランス
フア式アンワインダ）は、〜２人、あるいはそれ
以上の作業員による手作業で、巻き出しロール用
テープ貼りを行なつていた。

従来の巻き出しロール用テープ貼り作業は、ト
ランスフア方式をもつオフマシンコータの巻き出
し機のように、コイル紙１（巻き出し紙）を順次
に給紙（紙継ぎ）する必要があつた。またその紙
継ぎを行なうには、具合よく先行紙に継承できる
状態に、事前にリード部（第６図、第７図）２を
継続できるように形成する必要があつた。

第３図は従来のトランスフア方式３の枠替え概
略側面図、第４図は第３図のＡ視図、第５図は同
じくトランスフア方式４の概示図である。トラン
スフア方式オフマシン３、同く４は略示図である
が、異なるところは、コイル紙１を上方向に紙継
ぎするか、下方向に紙継ぎするかの差異だけであ
り、他は大差はない。なお、第３図のＢ部に示す
１点鎖線部は、本発明におけるスプライス用テー
プ貼り装置３１が設置される位置である。

さて第３図に示すアンワインダ装置６に、抄紙
機にて巻かれたコイル紙５がクレーンにより載置
され、巻き換え機により巻き替えられ、不良紙及
びトリーミングされてストレージされたロール
が、レール７によりストツパ蹴り出し装置１５を
介し、順次に送られてくる。

またリード部２の形成作業は、レールの途中に
レールはね上げ部８があり、シリンダ９によりレ
ールはね上げ部８を押し上げ、上流のストレージ
中コイル紙１０の転動防止も兼ねて行なわれる。
なお、図示の作業員は１人であるが、２〜３人の
作業員よりレール７上にも上がり、金下敷、ナイ
フ等を使用し、形状の１例として第６図に示すジ
グザグ形状に切断し、要所を紙押えタブ１１で留
めた後、両面粘着テープ１２をリード端に合わせ
て貼る等、全て手作業でリード部２をつくり上げ
る。

旧コイル紙１３が所定の径になると、コンピユ
ータで演算し、旧コイル紙１３をトランスフアア
ーム１６で上部に持ち上げ、新コイル紙１４がス
トツパ蹴り出し装置１５にて送り出され、第４図
の状態になる。また旧コイル紙１３がさらに小径
になると、ペースタアーム１７が前進し、光電管
にてニユーロール径を検出して停止し、アンワイ
ンダDCモータ４７が起動し、新コイル紙１４の
表面速度は、ラインの速度まで加速同調され、新
コイル紙表面に設けられているリード部２が通過
した直後に、スプライスロール１９を新コイル紙
１４側に押し付け、１回転後に両面粘着テープ１
２を圧着させ、新コイル紙リードを旧コイル紙１
３走行部にもつていかせ、その直後、旧コイル紙
側をナイフ２０に切断し、張力制御はトランスフ
アアームからアンワインダスタンドに移り、枠替
えを完了する。

第５図のトランスフア方式４の枠替えも大体同
様である。通常リード部２の形状は、塗工機の種
類、坪量、紙幅、走行速度によつて最適形状が取
られる。即ち、枠替え同調時に空気の巻き込みを
防ぎ、リード部の先端をいかにほぐれないように
するか、また枠替え直後リード部２が、機械系に
ひつかからずに進めるか、種々工夫がなされてお
り、通常枠替えのタイミングが取り易いよう新コ
イル紙１４の極力少ない円周表面を利用して、第
６図及び第７図のように、くの字状か、山状にリ
ード部２がつくられる。

しかしながら前記従来の装置におけるオフマシ
ンコータ巻き出し部の枠替え作業そのものは自動
化されているが、巻き出しロール用テープ貼り作
業（仕立作業）は、自動化が難かしく、いかにし
て自動化するかが課題であつた。そのため現状で
は、作業員１〜２人が手作業で行なつており、従
つて塗工部、調液部を含めた全ラインを自動化し
ていくうえで、これが大きなネツクとなつてい
た。また回転物近くでの作業であるため、作業に
危険を伴うばかりでなく、粘着テープの貼り付け
精度２１（第６図）を、0.5mm〜１mmでつける必
要があり、作業員の疲労が高かつた。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、従来のコイル紙用自動テープ仕立作
業を手作業で行なつていたために発生する問題点
を解決しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） このため本発明は、新コイル紙がスプライス用
テープ貼り装置に転送されたことを検知し上昇し
て紙をガイドするガイド板、同ガイド板にガイド
されて繰り出された紙を検知して新コイル紙の回
転を停止させる光電管装置、前記ガイド板の下部
に設けられ、繰り出された紙を吸引するサクシヨ
ンボツクスを備え、同サクシヨンボツクスに吸着
させながら前記光電管装置の作動が切れるまで紙
を引き上げて緊張させると共に、前記テープ貼り
装置で両面粘着テープを貼つた後切断機構により
自動切断してリード部を形成するようにした構成
を有し、これを問題点解決のための手段とするも
のである。

（作 用） センタサポート法により紙を繰り出し、サクシ
ヨンボツクスに紙を吸着し、その後紙を少し引き
上げて緊張させると共に、光電管等の制御により
正確にリード部を形成し、かつ切断する。

（実施例） 以下本発明の実施例を図面について説明する
と、第１図及び第２図は本発明の実施例における
トランスフア方式、オフマシンコータ巻き出しロ
ール用、自動テープ貼り装置の概要構成を示す。
図において３はトランスフア方式、６はアンワイ
ンダ装置、７はレール、１３は旧コイル紙、１４
は新コイル紙、１６はトランスフアアーム、１８
はトランスフアモータ、１９はスプライスロー
ル、２０はナイフで、これらは前記従来装置と同
じであるので、ここではこれらの詳細な説明は省
略する。また転動及び送り出し機構も従来と同じ
である。

さて第１図及び第２図において、巻き換え機に
より不良紙が除去され、トリミングされてストレ
ージされた新コイル紙１４は、ストツパ蹴り出し
装置により、レール７上を車輪３９を介して転動
し、第３図のＢ部に設置されているスプライス用
テープ貼り装置３１にて、オイルダンパ３２によ
り緩止される。また新コイル紙１４のスプール４
０にシリンダ３５により作動するクラツチ３６が
装着されている。

更に新コイル紙１４の径を光電管が検出し、ガ
イド板３８が上昇して、特に小径の場合の新コイ
ル紙１４を含め、紙をガイド板３８にガイドさせ
て降ろせるようになつている。ガイド板３８の下
部には、Ｘ方向に新コイル紙１４の紙幅＋α分長
いサクシヨンボツクス４３が設置されており、新
コイル紙１４を、カツプリング等を介しアンワイ
ンダDCモータ４７により矢印Ａ方向４１に回転
して繰り出すと、紙はサクシヨンボツクス４３の
面前を垂下して光電管４４が遮断された時に停止
し、紙がサクシヨン吸引により密着する。そして
サクシヨン吸引させながら、前記の光電管が切れ
るまで矢印Ｂ方向４２に少し巻き上げ、紙のしわ
を取る。その時にはライデイングロール３７が降
りていると、新コイル紙１４の表層が緩むので上
げられており、また紙引き上げ時、サクシヨンボ
ツクス４３の吸引面もＹ方向４６と平行する必要
がある。

次に両面粘着テープ１２の貼り終えた新コイル
紙１４は切断動作に入るが、第１図の実施例の場
合は、CO₂レーザ切断機４９で行なわれる。なお
この他機械的切断で行なうこともできる。５０は
摺動台であり、モータ５１によりＸ方向４５に移
動できるようになつている。

また前記第６図のようなリード部２が自動的に
形成されると、剥離し易いようにシリコンゴム被
覆をもつたライデイングロール３７の押し付けニ
ツプを通過する。その際、ラベル用紙の粘着面
は、新コイル紙１４に圧着されてリード端部が完
成される。次にシリンダ３５によりクラツチ３６
が外され、新コイル紙１４は、蹴り出し装置５２
によりアンワインダ装置６給紙部に、レール７、
車輪３９を介して送られる。なお、レーザ切断後
の損紙は、バケツト５３より排出される。なお、
自動粘着テープ貼り装置４８、CO₂レーザ切断機
４９は、摺動台５０に乗つてｘ，ｙ方向に動く構
造としてもよい。

次に以上の如く構成された実施例について作用
を説明すると、アンワインダ装置６によりストレ
ージされた新コイル紙１４は、スプライス用テー
プ貼り装置３１に転送されてくると、クラツチ３
６が装着され、光電管検知でガイド板３８が上昇
して紙をガイドし、アンワインダDCモータ４７
を矢印Ａ方向４１に回転し、紙の繰り出しをす
る。繰り出された紙は光電管４４が遮断された時
に停止し、サクシヨン吸引させながら、光電管４
４が切れるまで少し巻き上げ、サクシヨンボツク
ス４３に紙を緊張させる。

次に自動粘着テープ貼り装置４８により、両面
粘着テープ１２を貼り、0.5〜１mmの間隙２１で、
CO₂レーザ切断機４９で切断する。なお、この切
断は機械的に切断する場合もある。このようにし
てリード部が全自動的に形成され、シリコンゴム
被覆をもつたライデイングロール３７の押し付ニ
ツプを通過させ、ラベル用紙の粘着面は、新コイ
ル紙１４に圧着する。

このようにして形成されたリード部を有する新
コイル紙１４を、アンワインダ装置６の給紙部に
転送し、送行中の旧コイル紙１３に給紙し、スプ
ライス用テープ貼り装置３１には、次の新コイル
紙１４が自動で装着され、リード部２の形成動作
を行なう。

（発明の効果） 以上詳細に説明した如く本発明は構成されてお
り、テープ貼り作業が全て自動化されるため、省
力化が可能であり、かつ正確なリピート性によ
り、枠替え成功率がアツプされ、生産のためのコ
スト低減を図ることができる。なお、コンピユー
タ制御とすれば、インプツト替え、または呼び出
しによる各種のテール及び仕様に応じ、対応が可
能となる。また本発明では市販の両面粘着テープ
および市販のタブ用ラベル紙を使用することも出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すコイル紙用自動
テープ仕立装置の側面図、第２図は同正面図、第
３図は従来のトランスフア方式の１例を示す枠替
え状態を説明する概略側面図、第４図は第３図の
Ａ矢視図、第５図は他のトランスフア方式のスプ
ライスロールの配置を示す側面図、第６図及び第
７図はく字状及び山状のリード部を示す正面図で
ある。 図の主要部分の説明、１４……新コイル紙、３
１……スプライス用テープ貼り装置、３７……ラ
イデイングロール、３８……ガイド板、４３……
サクシヨンボツクス、４４……光電管、４８……
自動粘着テープ貼り装置、４９……CO₂レーザ切
断機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 新コイル紙がスプライス用テープ貼り装置に
   転送されたことを検知し上昇して紙をガイドする
   ガイド板、同ガイド板にガイドされて繰り出され
   た紙を検知して新コイル紙の回転を停止させる光
   電管装置、前記ガイド板の下部に設けられ、繰り
   出された紙を吸引するサクシヨンボツクスを備
   え、同サクシヨンボツクスに吸着させながら前記
   光電管装置の作動が切れるまで紙を引き上げて緊
   張させると共に、前記テープ貼り装置で両面粘着
   テープを貼つた後切断機構により自動切断してリ
   ード部を形成することを特徴とするコイル紙自動
   テープ仕立装置。