JPH0236481B2

JPH0236481B2 -

Info

Publication number: JPH0236481B2
Application number: JP59186260A
Authority: JP
Inventors: Jinichi Yoshe; Yoshiro Yamaguchi
Original assignee: Nippon Filing Co Ltd
Current assignee: Nippon Filing Co Ltd
Priority date: 1984-09-07
Filing date: 1984-09-07
Publication date: 1990-08-17
Also published as: JPS6164605A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、物品を個々に搬送することが可能な
物品搬送装置に関するものである。

従来技術間隔を置いて平行に配設された一対の物品載置
用長尺荷受け枠と、該一対の長尺荷受け枠の間に
位置してこれと平行に配設された一対の軌条と、
該軌条に沿つて往復走行する物品搬送台車とより
成る物品搬送装置では、搬送台車に搭載された物
品を荷受け枠上に搭載するに当たり搬送台車の荷
受け手段を荷受け枠の頂面よりも下げる必要があ
る。この物品支持手段は、油圧シリンダー装置、
カム装置等によつて上下動され、上下動によつ
て、荷受け枠上に物品が載置され、あるいは荷受
け枠上の物品が搬送台車に搭載される。

発明が解決しようとする問題点このような昇降装置を備えた搬送台車は、その
構造が複雑であり、昇降装置用動力供給ケーブル
および信号伝達線を引きずつて走行しなければな
らず、その製作費も高価である。

課題を解決するための手段および作用本発明は、このような難点を克服した物品搬送
装置の改良に系り、間隔を置き相互に平行して配
設された一対の物品載置用長尺荷受け枠と、該一
対の長尺荷受け枠間に位置しこれと平行に配設さ
れた一対の軌条と、該軌条の全長に亘り該軌条の
下面に配設された軌条昇降用可撓性管状体と、前
記軌道に沿つて往復走行する物品搬送台車と、前
記軌条に沿い該物品搬送台車を往復させる台車移
動手段とよりなり、該物品搬送台車は、前記軌条
昇降用可撓性管状体への空気圧入により前記軌条
が上昇されて、その上限位置で物品搭載面が前記
長尺受け枠の頂面よりも高く、前記軌条昇降用可
撓性管状体内の圧入空気の排出により前記軌条が
下降されて、その下限位置で物品搭載面が前記長
尺荷け枠の頂面より低くなるように、上下動され
ることを特徴とする搬出装置の関するものであ
る。

本発明は、前記したように構成されているた
め、前記軌条昇降用可撓性管状体に空気を圧入し
て、前記軌条を上昇させた場合に、前記搬送台車
の物品搭載面が前記長尺荷受け枠の頂面より高く
なり、前記台車移動手段の動作でもつて、前記搬
送台車が移動され、該搬送台車に搭載された物品
が移送される。

また本発明においては、前記軌条昇降用可撓性
管状体に圧入された空気を排出させて、前記軌条
を下降させた場合に、前記搬送台車の物品搭載面
が前記長尺荷受け枠の頂面より低くなり、前記搬
送台車に搭載された物品が前記長尺荷受け枠上に
転載されて支持される。

実施例以下、第１図ないし第５図に示した本発明の一
実施例について説明する。

第１図は、トラツク、鉄道貨車、船舶等の荷台
（または床）Ｆ上に設置された物品搬送装置１０
を側面図として示し、第２図はその平面図、第３
図はその要部斜視図である。

１２は荷台Ｆ上に固定された長尺の荷受け枠で
あり、該荷受け枠１２は、第３図に示す様に、折
り返えし屈曲形状の荷受け部分１４および軌条収
納部１６が一体に形成された異形材である。コ字
状断面の軌条収納部１６内には、ほぼ全長に亘つ
て可撓性チユーブ（例、ゴム製、樹脂製）１８
と、その上面に軌条２２を一体に担持する断面コ
字状の軌条受け２０は、その一対の立壁が軌条収
納部１６の内壁に接触して収納され、可撓性チユ
ーブ１８の膨張、収縮により、軌条収納部内で上
下動することが可能である。

前記可撓性チユーブ１８に対する圧縮空気供給
機構２４は、第２図に示されており、可撓性チユ
ーブ１８，１８に給排気管３２が気密に接続、連
通され、空気ポンプ（図示せず）から送られた空
気が、減圧弁２６、電磁弁２８、給排気管３０，
３２を経て可撓性チユーブ１８に供給される様に
なつている。圧縮空気供給機構２４によつて可撓
性チユーブ１８内に給気がなされると、軌条受け
２０およびこれと一体の軌条２２が上昇し、可撓
性チユーブ１８内の空気が排出されると、軌条受
け２０およびこれと一体の軌条２２が下降するこ
ととなる。

また、軌条２２，２２上に、四個の車輪４２を
有する搬送台車４０が、それぞれ往復走行可能に
載置され、該搬送台車４０は、駆動スプロケツト
４８と従動スプロケツト５０に架渡されたループ
状ローラチエーン（ワイヤロープでも可）４４に
よつて懸引される様になつている（第１図ないし
第２図参照）。物品搬送装置１０の一端部には、
搬送台車４０のホームポジシヨンを定めるリミツ
トスイツチ５２が配設され、かつ搬送台車４０の
前端に先荷検出スイツチ（例、光電スイツチ、近
接スイツチ）５４が、物品搭載面に載荷検出スイ
ツチ５５が配設されている。この先荷検出スイツ
チ５４は、パレツト６２の端部に付された反射
鏡、または金属片に感知し、かつ先行の格納物品
６０が存在しない場合には、物品搬送装置１０の
他端部に配設された反射鏡、または金属片５６に
感知する。これ等の検出スイツチ５２，５４が作
動すると、駆動スプロケツト４８を駆動回転させ
るモーター４６が停止することとなる。

本実施例は、以上の様に構成されており、物品
搬送装置１０の荷受け枠１２上の所定位置に、パ
レツト６２と共に物品６０を載置するには、可撓
性チユーブ１８が収縮した状態（第３図、第４図
参照）において、例えばフオークリフト車を用い
て荷受け枠１２上にパレツト６２、物品６０を載
置し、次いで空気ポンプを作動させて収縮状態に
ある可撓性チユーブ１８内に圧縮空気を供給し、
軌条２２と共に搬送台車４０を上昇させる（第５
図参照）。搬送台車４０の物品搭載面が荷受け枠
１２の頂面を越えると、荷受け枠１２で支持され
ていた物品６０、パレツト６２が搬送台車４０に
搭載される。パレツト６２は、載荷検出スイツチ
５５によつて検出され、所定タイミングの後、モ
ーター４６が起動して、駆動スプロケツト４８を
介してローラーチエーン４４が駆動回送され、搬
送台車４０は、軌条２２に沿つて目的位置に向か
つて走行する。搬送台車４０が、既に格納されて
いる物品６０、パレツト６２に接近して、先荷検
出スイツチ５４によりパレツト６２が検出される
とモーター４６が停止し、搬送台車４０が停止す
る。それと同時に、可撓性チユーブ１８内の空気
が排出され、軌条２２と共に搬送台車４０が下降
して、物品６０、パレツト６２が搬送台車４０か
ら離れて荷受け枠１２上に搭載される。その結
果、載荷検出スイツチ５５はOFFとなり、所定
タイミングの後、モーター４６が起動、逆転し
て、駆動スプロケツト４８を介しローラーチエー
ン４４が駆動、逆回転され、搬送台車４０はホー
ムポジシヨンに向かつて走行する。棚搬送台車４
０がホームポジシヨンに戻つて、リミツトスイツ
チ５２によつて検出されると、モーター４６が停
止し、搬送台車４０が停止する。

また、格納された物品６０、パレツト６２を取
出す場合には、可撓性チユーブ１８を収縮させ、
軌条２２を下降させたまま搬送台車４０をホーム
ポジシヨンから目的物品の位置にまで動かし（目
的物品よりも奥に在る物品、または反射鏡５６が
検出された時に搬送台車４０が停止する）、搬送
台車４０を上昇させて物品６０、パレツト６２を
搭載せしめ、次いで搬送台車４０をホームポジシ
ヨンに戻せば良い。

なお、前記説明では、先荷が載置されている荷
受け枠１２上に物品を載置する場合について説明
したが、空の荷受け枠１２上に物品を載置する場
合には、搬送台車４０が奥行方向に走行し、先荷
検出スイツチ５４によつて反射鏡５６が検出され
た時に搬送台車４０が停車する。

このように、本実施例では、可撓性チユーブ１
８を膨張、収縮させることにより軌条２２を上下
動させ、もつて搬送台車４０を上下動せしめる簡
単な構造を採用したので、搬送台車４０に動力装
置を搭載する必要はなく、動力供給ケーブルは不
要であり、かつその製作費が廉価である。

次に、第６図、第７図に示した他の実施例につ
いて説明する。図中、先の実施例と同一の部材は
同一符号で指示した。

第６図図示の例では、軌条受け２０が省略さ
れ、軌条７０が単独で荷受け枠１２の軌条収納部
１６内に収納されており、該軌条７０の上面に沿
つてガイド溝７２が形成されている。一方、搬送
台車４０Ａの車輪７４は、鍔７６を備えており、
鍔７６がガイド溝７２に合致した状態で軌条７０
上を転動する。

第７図に図示の実施例では、荷受け枠１２Ａに
沿つて軌条収納体１６Ａが螺着固定され、軌条受
け２０Ａが、該軌条収納体１６Ａのほぼ断面コ字
状の軌条収納部１６Ｂ内に可撓性チユーブ１８と
共に収納されている。

そして、軌条荷受け２０Ａを貫通する複数本の
杆材２０Ｂが、軌条収納部１６Ｂに形成された複
数の縦長開口１６Ｃを上下動自在に貫通してい
る。軌条２２を担持する軌条受け２０Ａは、上下
方向に自由に動くが、杆材２０Ｂの作用で水平方
向には動くことができず、搬送台車４０Ｃは軌条
２２上を安定して走行し得る。

なお、物品搬送装置１０においては、その一端
部から物品を供給して荷受枠１２上に物品を載置
し、該物品をその他端部から搬送することが可能
である。

また、物品搬送装置１０を、第８図、第９図
（第９図は第８図における−線矢視図である）
に示す様に、立体倉庫９０の各棚小間９２毎に配
設することも可能である。

発明の効果このように本発明においては、前記軌条昇降用
可撓性管状体に空気を圧入して、前記軌条を上昇
させた場合に、前記搬送台車の物品搭載面が前記
長尺荷受け枠の頂面より高くなり、前記台車移動
手段の動作でもつて、前記搬送台車が移動され、
該搬送台車に搭載された物品が移送されるため、
該物品がどのような寸法でどのような形状のもの
であつても、該物品は損傷されることなく安定し
て確実に一方から他方へあるいは他方から一方へ
転送されうる。

また本発明では、前記軌条昇降用可撓性管状体
に圧入された空気を排出させて、前記軌条を下降
させた場合に、前記搬送台車の物品搭載面が前記
長尺荷受け枠の頂面より低くなり、前記搬送台車
に搭載された物品が前記長尺荷受け枠上に転載さ
れて支持されるため、前記物品は前記搬送台車に
支持されずに、その全重量が前記長尺荷受け枠に
負担され、前記物品は安定して確固と前記長尺荷
受け枠に支持され、しかも、軌条昇降機構は可撓
性管状体であるため、これらの衝撃や振動ても破
損する惧れがなく耐久性に富んでいる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る物品搬送装置
の側面図、第２図はその平面図、第３図はその要
部斜視図、第４図、第５図は前記物品搬送装置の
動作を説明するための縦断面図、第６図ないし第
７図は他の実施例に係る物品搬送装置の縦断面
図、第８図は該物品搬送装置を各棚小間毎に備え
た立体倉庫の側面図、第９図はその−線矢視
図である。１０…物品搬送装置、１２…荷受け枠、１４…
荷受け部分、１６…軌条収納部、１８…可撓性チ
ユーブ、２０…軌条受け、２２…軌条、２４…圧
縮空気供給機構、２６…減圧弁、２８…電磁弁、
３０…給排気管、３２…給排気管、４０…搬送台
車、４２…車輪、４４…ローラーチエーン、４６
…モーター、４８…駆動スプロケツト、５０…従
動スプロケツト、５２…リミツトスイツチ、５４
…先荷検出スイツチ、５５…載荷検出スイツチ、
５６…反射鏡（または金属片）、６０…物品、６
２…パレツト、９０…立体倉庫、９２…棚小間。

Claims

【特許請求の範囲】

１間隔を置き相互に平行して配設された一対の
物品載置用長尺荷受け枠と、該一対の長尺荷受け
枠間に位置しこれと平行に配設された一対の軌条
と、該軌条の全長に亘り該軌条の下面に配設され
た軌条昇降用可撓性管状体と、前記軌道に沿つて
往復走行する物品搬送台車と、前記軌条に沿い該
物品搬送台車を往復させる台車移動手段とよりな
り、該物品搬送台車は、前記軌条昇降用可撓性管
状体への空気圧入により前記軌条が上昇されて、
その上限位置で物品搭載面が前記長尺受け枠の頂
面よりも高く、前記軌条昇降用可撓性管状体内の
圧入空気の排出により前記軌条が下降されて、そ
の下限位置で物品搭載面が前記長尺荷受け枠の頂
面より低くなるように、上下動されることを特徴
とする搬送装置。