JPH0236118B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0236118B2
JPH0236118B2 JP20956585A JP20956585A JPH0236118B2 JP H0236118 B2 JPH0236118 B2 JP H0236118B2 JP 20956585 A JP20956585 A JP 20956585A JP 20956585 A JP20956585 A JP 20956585A JP H0236118 B2 JPH0236118 B2 JP H0236118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
sewing
cloth
feed
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20956585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6268483A (ja
Inventor
Nobuyuki Naganuma
Takafumi Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP20956585A priority Critical patent/JPS6268483A/ja
Publication of JPS6268483A publication Critical patent/JPS6268483A/ja
Publication of JPH0236118B2 publication Critical patent/JPH0236118B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はジグザグミシンに関するものであり、
特に加工布の側縁(布縁という)から所定距離だ
け隔てて縫目線を形成する布縁倣い縫の可能なジ
グザグミシンに関するものである。
従来の技術 布縁倣い縫の可能なジグザグミシンは米国特許
第4248168号の明細書によつて既に知られている。
これは布縁の位置が布検出機によつて検出され、
その検出信号に基づいて縫針の横方向揺動位置が
制御されることにより布縁から一定距離隔てて縫
目線が形成されるものである。
このように縫針の揺動位置、すなわち加工布の
送り方向に直角な方向の位置が変えられるという
ジグザグミシンの特徴を利用すれば、布検出器を
始め、簡単な装置の付加によつて布縁倣い縫の可
能なミシンを得ることができる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、縫針が横方向振動位置の変更の
ためにミシンベツド面上において円弧上の軌跡を
描いて移動させられる形式のジグザグミシンにお
いて布縁倣い縫を得るようにした場合には、縫目
が不揃いとなる問題が生ずる。
ほぼ水平な平面内で回転する水平釜を備えたジ
グザグミシンにおいては、縫針が垂直なあるいは
垂直な状態からやや傾斜した軸線の回りに円弧軌
跡を描く横方向揺動運動を行うものとされること
が望ましいのであり、そのために、例えば、針棒
支持枠を垂直あるいはやや傾斜した軸線の回りに
回動可能な状態でミシン機枠に取り付け、その針
棒支持枠に上下方向に摺動可能に保持させた針棒
の下端に縫針を取り付けることが従来から行われ
ているのであるが、このように縫針がミシンベツ
ド面上において円弧状の軌跡を描くジグザグミシ
ンに前記米国特許明細書に開示されている発明を
そのまま適用した場合には、縫目応の長さが不均
一となつて高品質の布縁倣い縫を行うことができ
ないのである。布縁の位置が変動し、それを打ち
消すために縫針の横方向揺動運動が変更されれ
ば、加工布の送り方向においても縫針の位置が変
わつてしまうこととなり、その分だけ縫目線の長
さが不均一となるのである。
本発明はこのような事情を背景として、縫針が
ミシンベツド面上で円弧状の軌跡を描く形式のジ
グザグミシンにおいて、縫目線の長さが均一な布
縁倣い縫を行い得るようにするために為されたも
のである。
問題点を解決するための手段 そのために、本発明は、下端に縫針が取り付け
られ、上下往復運動と縫針のミシンベツド面上に
おける移動軌跡が円弧状をなす横方向揺動運動と
が可能な状態で設けられた針棒と、縫針の横方向
揺動運動を制御するために針棒の作動的に連結さ
れた針揺動アクチユエータと、縫針の上下往復運
動に調時して加工布に送り量可変の送り運動を付
与する送り装置とを備えたジグザグミシンにおい
て、送り装置の布送り方向に延びる加工布の側縁
の位置を検出する布検出器を有し、その側縁から
所定距離だけ内側の位置に縫針が落下するように
針揺動アクチユエータの駆動を制御する布縁倣い
装置と、連続して形成される各縫目の長さを縫針
の落下位置の如何に拘らず常に均一にするために
縫針の揺動位置に応じて前記送り装置の送り量を
増減させる送り量補正手段とを設けたものであ
る。
また、本発明の望ましい実施態様においては、
前記針棒が、それの軸線から離れた垂直な固定軸
線を中心にして揺動可能にミシン機枠に装着され
た針支持枠に支持され、前記布縁倣い装置が、前
記布検出器からの検出信号に従つて縫針の揺動位
置を指令する針位置指令信号を発生する針位置指
令信号発生手段を含み、かつ、前記送り量補正手
段が、針位置指令信号発生手段から前回発せられ
た針位置指令信号に従う縫針の落下位置と今回発
せられた針位置指令信号に従う縫針の落下位置と
の間の布送り方向における変化量を、前回発せら
れた針位置指令信号と、今回発せられた針位置指
令信号と、縫針の軸線と固定軸線との間の距離に
関する信号とに基づいて演算する変化量演算手段
棒を含み、送り装置の送り量が演算された変化量
だけ増減させられるように構成される。
また、別の望ましい実施態様においは、前記送
り量補正手段が、縫針の各揺動位置に対応した布
送り方向変位を記憶している記憶手段と、その記
憶手段から前回読み出された布送り方向変位と今
回読み出された布送り方向変位との間の変化量を
演算する変化量演算手段とを含み、縫針の揺動位
置の変動に応じて送り装置の送り量が演算された
変化量だけ増減させられるように構成される。
作用および効果 本発明に従つて構成されたジグザグミシンにお
いては、布縁の位置変動を打ち消すために縫針の
横方向揺動運動が変えられれば、その縫針の布送
り方向における位置も変わるのであるが、この位
置の変わつた分だけ送り量補正手段によつて送り
装置の送り量が増減させられ、縫針の布送り方向
における位置の変動にも拘らず、縫目の長さが均
一な縫目線が形成され、高品質の布縁倣い縫が可
能となるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
本実施例のミシンは、第2図に示すように、上
面が平らなベツド10と、そのベツド10の右端
から立ち上がつた脚柱部12と、その脚柱部12
の上端から片持ち状にかつベツド10にほぼ平行
に延びる上方アーム14とから成るミシン機枠1
6を備えている。上方アーム14の自由端側の頭
部18にはミシンモータの起動、停止を制御する
起動スイツチ20が設けられ、上方アーム14に
は更にこのミシンによつて形成可能な複数種類の
縫目模様を表す形象が表示された表示板22と、
縫目模様を選択するために操作される模様選択ス
イツチ24とが設けられている。また、脚柱部1
2には布縁から一定の距離を隔てて縫目線を形成
する倣い縫を行うための倣い縫スイツチ26、布
縁と縫目線との距離(以下、縫代と言う)を設定
するために操作される縫代設定操作部材28、針
揺動調整操作部材30および送り量調節操作部材
32が設けられている。
上記頭部18内には第3図に示すコの字形のブ
ラケツト34が固定的に設けられており、このブ
ラケツト34に軸36によつて針棒支持枠38が
垂直な軸線の回りに回動可能に取り付けられてい
る。針棒支持枠38は互いに逆向きに突き出す2
対のアーム40,42を備えており、1対のアー
ム40においてブラケツト34に回動可能に取り
付けられている。そして、もう1対のアーム42
によつて針棒44が上下方向に摺動可能に保持さ
れており、その下端に縫針46が固定されてい
る。針棒44は、図示しない連結機構によつてミ
シンモータに連結されており、ミシンモータ回転
に伴つて上下に往復運動させられるようになつて
いる。また、針棒支持枠38は、図示しないリン
ク機構によつて針揺動アクチユエータとしての針
揺動制御モータに連結されており、軸36の回り
に回動させられることによつて縫針46にミシン
ベツド面上において軸36の軸線を中心とする円
弧の軌跡を描く横方向揺動運動を与える。
前記ブラケツト34の下端部には、別のブラケ
ツト52を介して布検出器54が取り付けられて
いる。布検出器54は赤外線を放射する発光素子
56を発光部として、また、その赤外線の反射と
して来たものを受光する受光素子58を受光部と
して備えるとともに、それら発光素子56および
受光素子58を保持するホルダ59と、図示を省
略する信号処理回路とを備えている。さらに、受
光素子58の近傍には、赤外線の通過な許容する
が他の波長の光な遮断する光学フイルタ60が設
けられている。
前記ベツド10の上面には第2図から明らかな
ように開口が形成されており、この開口が針板6
2によつて塞がれている。この針板62には、第
4図に示すように、複数のスロツトが形成され、
このスロツトから送り歯64が上方へ突出可能と
されている。この送り歯64は図示しないリンク
機構によりミシンモータに連結されて、縫針46
の上下往復運動に調時した送り運動を与えられる
とともに、送り制御モータによつ送り運動を制御
されるようになつており、これらから成る送り装
置が押さえ棒66の下端に取り付けられた布押さ
え足68と共同して加工布70を前後方向に送
る。
針板62には更に縫針46の揺動軌跡に沿つた
円弧形の針孔72が形成されているが、この針孔
72に近接して横方向に長い反射面74が形成さ
れている。この反射面74は、前記布検出器54
の発光素子56から放射された赤外線を受光素子
58に向かつて反射するものであり、発光素子5
6と受光素子58との中央の点を中心とする円弧
凹面とされている。発光素子56と受光素子58
とは前記送り歯64による布送り方向に直角な方
向に小距離離れて配設されているが、その離間距
離の中点を中心とす円弧凹面とされているのであ
る。したがつて、発光素子56から反射面74に
向かつて放射された光は正確に受光素子58に向
かつて反射され、受光素子58自体はリニアリテ
イの有る範囲が極く狭い安価なものであるにもか
かわらず、加工布70の布縁位置と布検出器54
の出力電圧との間に直線関係が成立する有効検出
範囲が広くなつている。なお、反射面74は針光
72に近接して設けられているのに対して、布検
出器54は針棒支持枠38等との干渉を避けて針
棒44から一定距離前側(作業者側)に外れた位
置に設けられているため、反射面74は小角度作
業者側に傾いて形成され、発光素子56から放射
された放射光を正確に受光素子58に向かつて反
射するようにされている。
前記布押さえ足68は第5図に示す平面形状を
備えており、ピン75の回りに回動可能な状態で
押さえ棒66に取り付けられる。布押さえ足68
には上記針板62の針孔72に対応した針孔76
とともに切欠77が設けられている。この切欠7
7は上記反射面74に対応した位置に形成されて
おり、発光素子56から反射面74に至り、また
反射面74から受光素子58に至る赤外線はこの
切欠77を通過するようにされている。なお、切
欠77と針孔76とをつなぐ状態で形成されてい
るスリツト78は縫針に通された上糸を針孔76
へ通して布押さえ足68の後方へ引き出すことを
容易にするために設けられているのである。
第1図に本ミシンの制御回路を示す。この制御
回路は多数の装置の集合体として示されている
が、主要部をマイクロコンピユータで構成するこ
とも可能である。前記模様選択スイツチ24が第
1図の左端に示されている。この模様選択スイツ
チ24には模様選択カウンタ80が接続されてお
り、模様選択スイツチ24の操作回数をカウント
し、そのカウント内容を縫目データ発生装置82
に供給する。また、図示はしないがこのカウント
内容に応じて、前記表示板22に配設されている
複数の発光ダイオードが発光させられ、選択され
た縫目模様が示されているようになつている。
縫目データ発生装置82は形成可能な縫目模様
の各々に対応した縫目データを記憶しており、そ
れらの縫目データ中から模様選択カウンタ80の
カウント内容に対応した縫目データを選択して送
り演算装置84の針揺動演算装置86とに供給す
るようになつている。すなわち、縫目データ発生
装置82には前記針棒44が1往復上下運動する
毎に1個のパルス信号を発生するタイミングパル
ス発生器88が接続されており、このタイミング
パルスが供給される毎に縫目データ発生装置82
は縫目データの送りデータおよび針揺動データを
それぞれ送り演算装置84および針揺動演算装置
86に供給するのである。
上記送り演算装置84には送り量調節装置89
が、また、針揺動演算装置86には針揺動量調節
装置90がそれぞれ接続されている。送り量調節
装置89は、前記送り量調節操作部材32の操作
に応じて変化する送り調節データを送り演算装置
84に供給する。送り演算装置84は、この送り
調節データと前記縫目データ発生装置82から供
給される送りデータとの掛算を行つて、縫目デー
タ発生装置82から供給された送りデータに送り
量調節操作部材32の操作位置に対応した変更を
加えた上で、マルチプレクサ91を経て送り駆動
制御回路92に供給する。針揺動演算装置86も
同様にして縫目データ発生装置82から供給され
る針揺動データに針揺動量調整操作部材30の位
置に対応した変更を加えた上、マルチプレクサ9
4を経て針揺動制御回路96に供給する。その結
果、送り駆動制御回路92が送り制御モータ98
を、また、針揺動制御回路96が針揺動制御モー
タ100をそれぞれ制御し、縫針46の揺動およ
び送り歯64による布送り量が適宜制御されて、
模様選択スイツチ24の操作によつて選択された
縫目模様が形成されることとなる。
前記倣い縫スイツチ26は模様選択カウンタ8
0およびマルチプレクサ91,94に接続されて
おり、このスイツチ26がオン状態とされて信号
EMがハイレベルとなることにより模様選択カウ
ンタ80がリセツトされて縫目データ発生装置8
2からは直線縫の縫目データが出力されるととも
に、マルチプレクサ91および94はそれぞれ送
り演算装置84および針揺動演算装置86からの
データの代わりに加算器102およびx−θ変換
器104からのデータを送り駆動制御回路92お
よび針揺動制御回路96に供給する状態に切り換
えられる。
前記縫代設定操作部材28の操作によつて抵抗
値が変えられる可変抵抗器106と前記布検出器
54とが第1図の左下部に示されている。可変抵
抗器106の出力信号である縫代電圧(縫代信
号)Vwおよび布検出器54の出力信号である検
出電圧(検出信号)Vdは一定の電圧Vaおよび
Vcと共に加算器108に供給され、加算器10
8はタイミング制御回路110からタイミング信
号TS1が供給される毎に(1)式の演算を行う。な
お、タイミングパルス発生器88はミシンモータ
の作動中のみタイミングパルスTPを発するもの
であるため、ミシンモータが停止中で縫針46が
上昇位置にある間はクロツクパルス発生器112
からのクロツクパルスCPがアンド回路114を
通過するようにされており、タイミングパルス発
生器88からのタイミングパルスTPとクロツク
パルス発生器112からのクロツクパルスCPと
のいずれかがオア回路116を経てタイミング制
御回路110に択一的に供給される。タイミング
制御回路110はこれらタイミングパルスTPま
たはクロツクパルスCPが供給される毎にタイミ
ング信号TS1,TS2、およびTS3を微小時間ずつ
遅らせて出力する。
Vp=Vc−Vw−Vd−Va …(1) 第6図に示すように、一定電圧Vaは縫針46
の最大振幅の左端から布検出器54の検出範囲の
左端までの距離に対応する電圧であり、一定電圧
Vcは検出範囲に対応する電圧、すなわち検出範
囲が加工布70により全く覆われていないときの
受光量に対応する電圧であつて、上記(1)式で表さ
れる加算器108の出力電圧Vpは最大振幅の左
端を基準とした縫針46の横方向揺動量に対応す
る電圧である。
加圧器108の出力電圧Vpは、A/D変換器
118によつてデシタル信号に変換され、x−θ
変換器104に供給される。前記針揺動制御モー
タ100は針棒支持枠38を軸36の回りに回動
させることにより縫針46の横方向揺動位置を制
御するものであり、第7図から明らかなように、
縫針46の横方向揺動量xと針棒支持枠38の回
動角度θとの間には次式 x=2Rsin(θ/2)・cos{(θ0−θ)/2} …(2) が成立するため、この(2)式に基づいて縫針46の
横方向揺動量xが針棒支持枠38の回動角度θに
変換されるのである。本実施例においては、この
回動角度θを指令する信号が針位置指令信号であ
り、この信号がマルチプレクサ94を経て針揺動
制御回路96に制御され、針揺動制御回路96が
この信号に基づいて針揺動制御モータ100を制
御することによつて縫針46の横方向揺動位置が
制御される。
上記角度θで表される針位置指令信号は、布送
り方向変位メモリ120にも供給される。第7図
から明らかなように、縫針46の横方向揺動位置
が変化すれば、それと同時に布送り方向(第7図
において上下方向)の位置も変化し、この布送り
方向変位yと針棒支持枠38の回動角度θとの間
には次式 y=2Rsin(θ/2)・sin{(θ0−θ)/2} …(3) で表される関係が成立する。したがつて、縫針4
6の各揺動位置すなわち針棒支持枠38の各回動
角度θに対応する布送り方向変位yの値が記憶さ
れているのである。
上記布送り方向変位メモリ120から出力され
た布送り方向変位yに関するデータは、第1図の
右上部に示されている加算器102とラツチ12
2とに供給される。加算器102は前記タイミン
グ制御回路110からのタイミング信号TS2が供
給される毎に次式 m=l−(y2−y1) …(4) を演算するものであり、ラツチ122は、タイミ
ング信号TS2より遅れて発せられるタイミング信
号TS3が供給される毎に布送り方向変位メモリ1
20の出力データをラツチするものである。した
がつて、ラツチ122の出力は布送り方向変位メ
モリ120の前回の出力データであつて、結局、
加算器102は送り演算装置84の出力データが
表す布送り量lから今回と前回との布送り方向変
位メモリ120の出力データが表す布送り方向変
位y1とy2との差を差し引く演算を行うこととな
る。第7図において、前回の縫目形成時に点Pに
あつた縫針46が今回点Qへ移動したものとすれ
ば、この移動に伴う縫針46の布送り方向変位の
変化量はy2−y1であり、布送り量lの補正を全く
行わなければ縫目の長さはこの変化量分だけ長く
なつてしまうため、送り演算装置84から指令さ
れた布送り量lをy2−y1だけ減少させる補正が行
われるのである。この補正された布送り量lを表
すデータはマルチプレクサ91を経て送り駆動制
御回路92へ供給される。
以上の説明から明らかなように、本実施例にお
いては、加算器108、A/D変換器118、x
−θ変換器104等によつて布検出器54からの
出力信号に従つて縫針46の揺動位置を指令する
針位置指令信号を発生する針位置指令信号発生手
段が構成されており、この針位置指令信号発生手
段と布検出器54、マルチプレクサ94、針揺動
制御回路96および針揺動制御モータ100等と
によつて布縁倣い装置が構成されている。また、
布送り方向変位メモリ120によつて縫針46の
揺動位置との関係において布送り方向変位を記憶
している記憶手段が構成されており、加算器10
2、タイミング制御回路110、布送り方向変位
メモリ120、ラツチ122等によつて記憶手段
から前回読み出された布送り方向変位の今回読み
出された布送り方向変位との間の変化量を演算す
る変化量演算手段が構成されていて、これら記憶
手段と変化量演算手段とから送り量補正手段が構
成されている。
上記のように構成されたミシンによつて倣い縫
を行う場合には、作業者は加工布70を縫目線形
成希望位置が針孔72のほぼ中央となるようにセ
ツトする。そして、倣い縫スイツチ26を操作す
れば模様選択カウンタ80がリセツトされ、それ
までいかなる縫目模様が選択されていた場合でも
直線縫が選択された状態となる。また、マルチプ
レクサ91および94がそれぞれ送り演算装置8
4および針揺動演算装置86からのデータの代わ
りに加算器102およびx−θ変換装置104か
らのデータを送り駆動制御回路92および針揺動
制御回路96に供給する状態に切り換えられる。
上記のように加工布70がセツトされた状態に
おいては布検出器54は検出範囲の加工布70に
覆われていない部分の面積に対応する検出電圧
Vdを加算器108へ供給する。この状態におい
てはミシンはまだ起動されておらず、縫針42は
上昇位置にあるため、クロツクパルス発生器11
2からのクロツクパルスCPがアンド回路114
およびオア回路116を経てタイミング制御回路
110に供給される。タイミング制御回路110
はこれに応じてタイミング信号TS1を出力し、こ
のタイミング信号TS1を受けた加算器108は前
記(1)式の演算を行つて電圧Vpを出力し、A/D
変換器118がこれをデジタル信号に変更し、さ
らにx−θ変換器104が針棒支持枠38の回動
角度で表された針位置指令信号に変換してマルチ
プレクサ94に供給する。
マルチプレクサ94はこの針位置指令信号を針
揺動制御回路96に供給し、針揺動制御回路96
はこの針位置指令信号に基づいて針揺動制御モー
タ100を駆動する。その結果、針棒支持枠38
が回動させられ、それに針棒44を介して支持さ
れている縫針46の横方向揺動位置が変えられ
る。この縫針46の位置が希望通りであれば作業
者は起動スイツチ20を操作してミシンを起動さ
せるのであるが、そうでなければ縫代設定操作部
材28を操作する。この操作によつて可変抵抗器
106からの縫代電圧Vwが変化し、この変化し
た縫代電圧Vwに基づいて上記と同じ制御が行わ
れて縫針46の位置が縫代設定操作部材28の操
作に応じて変えられる。縫針46の位置が希望通
りの位置になつたならば、作業者は起動スイツチ
20を操作してミシンを起動させる。これによつ
て所望の位置に縫目線が形成され、所望の縫代で
縫製が行われることとなる。
縫目線の形成に伴つて加工布70が送られ、こ
の過程において作業者は布縁の位置をほぼ一定に
保つのであるが、これがある程度は変動すること
を避け得ない。このように布縁位置が変動した場
合応には布検出器54からの検出電圧Vdが変動
する。ミシンの作動中においてはタイミングパル
ス発生器88からのタイミングパルスTPに基づ
いてタイミング制御回路110からタイミング信
号TS1が出力されるため、このタイミング信号
TS1に応じて加算器108が電圧Vpを出力し、
これがA/D変換器118およびx−θ変換器1
04を経てマルチプレクサ94に供給される。以
後はミシンモータの停止状態におけると同様にし
て縫針46の位置が変えられる。加工布70の布
縁の位置が変動した場合には縫針46の位置がそ
れに追従するように自動的に変更されるのであ
り、それによつて縫代は常に一定に保たれるので
ある。
このように、縫代を一定に保つために縫針46
の横方向揺動位置が変えられれば同時に布送り方
向の位置も変わるのであるが、本実施例において
は送り演算装置84によつて指令された布送り量
lが前述のように加算器102において縫針46
の布送り方向変位の変化量分だけ補正されるた
め、縫目は均一な長さで形成される。
なお、加工布70が無地のものである場合に
は、布縁の位置が一定に保たれる限り布検出器5
4からの検出電圧Vdが変動することがないこと
が明らかであるが、加工布70がたとえばチエツ
クのように各部において色が異なるものである場
合には、布縁位置が変動しないにもかかわらず加
工布70からの反射光量の変動によつて受光素子
58の受光量が変動し、検出電圧Vdが変動する
可能性がある。そこで本発明者らは黒い紙と白い
紙と紺色の布(サージ)との3種類をそれらの縁
が同一の条件となるように本実施例のミシンにセ
ツトして、これらの種類の違いにより縫針46の
位置が変わるか否かを調べたが、縫針46の位置
は殆ど変動せず、実用上全く問題がないことを確
認できた。
以上詳記した実施例においては、送り量補正手
段が布送り方向変位メモリ120、加算器10
2、ラツチ122等によつて構成されていたが、
第8図に示すように、変化量演算装置130で構
成することも可能である。変化量演算装置130
には、前記x−θ変換器104からの針位置指令
信号が供給されるようになつているとともに、内
部には縫針46の軸線と軸36の軸線との距離に
関する信号を発する手段が設けられており、変化
量演算装置130はこれらの信号に基づいて前記
(3)式および(4)式の演算を行つてその結果をマルチ
プレクサ91に供給する。
また、前記実施例においては可変抵抗器106
から縫代電圧Vwが出力されるようになつてお
り、縫代設定操作部材28の操作に基づいてこの
縫代電圧Vwが変えられることによつて縫代が変
更可能とされているが、この変更の必要がない場
合には縫代設定操作部材28および可変抵抗器1
06を省略することが可能である。
さらに、前記実施例においては縫代設定操作部
材28が縫針46の位置を確認しつつ操作される
ようになつているが、縫代設定操作部材28の近
傍に縫代を示す目盛を付け、この目盛に基づいて
縫代設定操作部材28を操作することにより縫代
の設定を行うようにすることも可能である。
前記実施例においてはミシンモータが停止して
いる状態においても縫針46の位置が縫代設定操
作部材28の操作に応じて変えられるようになつ
ているため、縫製開始当所から縫目線は所望の位
置に形成されるのであるが、このような必要がな
い場合にはクロツクパルス発生器112、オア回
路116、アンド回路114等を省略することが
できる。
前記実施例においては倣い縫が行われる場合に
は自動的に直線縫が選択されるようになつている
が、これは倣い縫には一般に直線縫が使用される
ためであつて、任意の縫目模様で倣い縫を行い得
るようにすることも可能である。
その他、ジグザグミシンの機構部や制御回路の
構成を変更するなど、当業者の知識に基づいて
種々の変形、改良を施した態様で本発明を実施す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である布縁倣い縫ミ
シンの制御回路を示すブロツク図である。第2図
は同ミシンの外観を概略的に示す斜視図である。
第3図は同ミシンの縫針揺動機構を取り出して示
す斜視図である。第4図は同ミシンにおける布押
さえ足周辺を示す正面図(一部断面)であり、第
5図はその布押さえ足の平面図である。第6図は
第1図に示されている加算器108が行う演算の
意味を示す説明図である。第7図は同ミシンにお
ける縫針の横方向揺動量と布送り方向変位と針棒
支持枠の回動角度との関係を示す説明図である。
第8図は本発明の別の実施例における送り量補正
手段としての変化量演算装置の周辺を示すブロツ
ク図である。 10:ベツド、36:軸、38:針棒支持枠、
44:針棒、46:縫針、54:布検出器、6
4:送り歯、70:加工布、100:針揺動制御
モータ、{102:加算器、110:タイミング
制御回路、120:布送り方向変位メモリ、12
2:ラツチ}(送り量補正手段)、{104:x−
θ変換器、108:加算器、118:A/D変換
器}(針位置指令信号発生手段)、130:変化量
演算装置(送り量補正手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下端に縫針が取り付けられ、上下往復運動と
    縫針のミシンベツド面上における移動軌跡が円弧
    状をなす横方向揺動運動とが可能な状態で設けら
    れた針棒と、縫針の横方向揺動位置を制御するた
    めに針棒の作動的に連結された針揺動アクチユエ
    ータと、前記縫針の上下往復運動に調時して加工
    布に送り量可変の送り運動を付与する送り装置と
    を備えたジグザグミシンにおいて、 前記送り装置の布送り方向に延びる加工布の側
    縁の位置を検出する布検出器を有し、その側縁か
    ら所定距離だけ内側の位置に前記縫針が落下する
    ように前記針揺動アクチユエータの駆動を制御す
    る布縁倣い装置と、 連続して形成される各縫目の長さを縫針の落下
    位置の如何に拘らず常に均一にするために前記縫
    針の揺動位置に応じて前記送り装置の送り量を増
    減させる送り量補正手段とを含むことを特徴とす
    る布縁倣い縫ミシン。 2 前記針棒は、それの軸線から離れた垂直な固
    定軸線を中心にして揺動可能にミシン機枠に装着
    された針棒支持枠に支持され、前記布縁倣い装置
    は、前記布検出器からの検出信号に従つて縫針の
    揺動位置を指令する針位置指令信号を発生する針
    位置指令信号発生手段を含み、かつ、前記送り量
    補正手段は、前記針位置指令信号発生手段から前
    回発せられた針位置指令信号に従う縫針の落下位
    置と今回発せられた針位置指令信号に従う縫針の
    落下位置との間の前記布送り方向における変化量
    を、前回発せられた針位置指令信号と、今回発せ
    られた針位置指令信号と、前記縫針の軸線と前記
    固定軸線との間の距離に関する信号とに基づいて
    演算する変化量演算手段を含み、前記送り装置の
    送り量が前記演算された変化量だけ増減させられ
    る特許請求の範囲第1項記載の布縁倣い縫ミシ
    ン。 3 前記送り量補正手段は、縫針の各揺動位置に
    対応した布送り方向変位を記憶している記憶手段
    と、その記憶手段から前回読み出された布送り方
    向変位と今回読み出された布送り方向変位との間
    の変化量を演算する変化量演算手段とを含み、前
    記縫針の揺動位置の変動に応じて前記送り装置の
    送り量が前記演算された変化量だけ増減させられ
    る特許請求の範囲第1項記載の布縁倣い縫ミシ
    ン。
JP20956585A 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン Granted JPS6268483A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20956585A JPS6268483A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20956585A JPS6268483A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6268483A JPS6268483A (ja) 1987-03-28
JPH0236118B2 true JPH0236118B2 (ja) 1990-08-15

Family

ID=16574934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20956585A Granted JPS6268483A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6268483A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2775961B2 (ja) * 1990-03-02 1998-07-16 ブラザー工業株式会社 布縁に倣う縫製基準を映写し得るミシン

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4248168A (en) * 1980-03-13 1981-02-03 The Singer Company Sewing machine arranged for edge following by needle movement
JPS56161084A (en) * 1980-05-16 1981-12-11 Brother Ind Ltd Automatic control sewing machine
JPS56161085A (en) * 1980-05-16 1981-12-11 Brother Ind Ltd Automatic profiling sewing machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6268483A (ja) 1987-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61257675A (ja) 布縁倣い縫ミシン
US4823716A (en) Sewing machine with fabric-edge tracing function
JPH0236118B2 (ja)
JPS63281683A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPS6268482A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0148785B2 (ja)
JPH0148784B2 (ja)
JPH0123429Y2 (ja)
JPS61257677A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0136399B2 (ja)
JPH0137157B2 (ja)
JPH0142708B2 (ja)
JPS61257676A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JP2555672B2 (ja) 布縁倣い縫ミシン
JP2595628B2 (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPS61257680A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPS628787A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0142707B2 (ja)
JPH0136396B2 (ja)
JPH0779885B2 (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0136397B2 (ja)
JP2583786B2 (ja) ミシンの端縫い装置
JPS63277090A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPS62221389A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPS63275366A (ja) 布縁倣い縫ミシン