JPH0232905Y2 - - Google Patents

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JPH0232905Y2
JPH0232905Y2 JP15041285U JP15041285U JPH0232905Y2 JP H0232905 Y2 JPH0232905 Y2 JP H0232905Y2 JP 15041285 U JP15041285 U JP 15041285U JP 15041285 U JP15041285 U JP 15041285U JP H0232905 Y2 JPH0232905 Y2 JP H0232905Y2
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disk
roller
flange
plate
pressing part
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JP15041285U
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、複数のローラーにベルトを巻き架け
て捩りトルクを変動させるようにした捩りダンパ
ーデイスクの改良に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来から本件出願人は、第6図に示すように、
ハブフランジ10に設けられたローラー12と、
デイスクプレート14に設けられたローラー16
とを備え、これらのローラー12,16にベルト
18を巻き架け、ハブフランジ10とデイスクプ
レート14の間に捩りトルクを発生させるように
した捩りダンパーデイスクを開発し、既に出願し
ている(特願昭59−1056号、出願日:昭和59年1
月6日)。
しかしながら以上の先行技術では、回転数の上
昇に応じた捩りトルクの増大が不十分であるの
で、低回転時には広い捩り角度の小さな捩りトル
クでアイドル時のラトル音を防止し、高回転時に
は大きな捩りトルクで捩り振動を有効に吸収し得
るダンパーデイスクが要望されている。
(考案の目的) 本考案は、回転数の変化に応じて吸収し得る捩
りトルクの大きさを大きく変動させることができ
る捩りダンパーデイスクを提供することを目的と
している。
(考案の構成) (1) 技術的手段 本考案は、外向きフランジを有する中央のハブ
に、ハブの中心線と略直角なデイスクプレートが
回動自在に支持されているダンパーデイスクにお
いて、前記フランジおよびデイスクプレートの一
方に複数個の係止部を、ダンパーデイスクの半径
方向に形成された長孔に移動自在に設け、フラン
ジおよびデイスクプレートの他方にデイスク円周
方向において前記係止部の間に配置される押圧部
を設け、各係止部間に可撓性部材を架け、係止部
間の可撓性部材に押圧部を圧接させるとともに、
押圧部にヒステリシストルク発生用の摩擦部材を
設け、遠心力の変化による前記長孔に沿つた係止
部の移動で可撓性部材の張り具合を高回転時に強
くするようにしたことを特徴とする捩りダンパー
デイスクである。
(2) 作用 高回転時には、遠心力で係止部を長孔に沿つて
移動させて、可撓性部材の張り具合を強くし、吸
収し得る捩りトルクを増大させる。
(実施例) 第1図は本考案によるダンパーデイスクを自動
車用のクラツチデイスクに採用した場合を示す正
面略図である。中央のハブ20は内周面に出力軸
に嵌合するためのスプリング22を有しており、
外周面には放射状に3方に突出するフランジ24
が一体に形成されている。
フランジ24は第2図に示すように、デイスク
中心線01−01方向の間隔を隔てて対向する位
置に2枚ずつ、3組設けられている。各組のフラ
ンジ24間には中心線01−01と平行のピン2
6が架設され、ピン26はフランジ24に回り止
めされた状態で固定されている。ピン26の外周
には摩擦部材28を介してローラー30(押圧
部)が回転自在に嵌合している。
摩擦部材28は円筒状をなす例えばゴム製の部
材で、ローラー30が回転した時に所定の大きさ
の摩擦力を発生し、ヒステリシストルクを生み出
すようになつている。
ハブ20の外周面にはフランジ24と平行のデ
イスクプレート32が回動自在に嵌合支持されて
おり、デイスクプレート32を構成するクラツチ
プレート34、リテイニングプレート36がフラ
ンジ24を両側から挟むように対向している。こ
のクラツチプレート34、リテイニングプレート
36は中心線01−01と平行のピン38によつ
て一体的に連結されている。ピン38の両端部は
クラツチプレート34、リテイニングプレート3
6の半径方向に所定の長さで穿孔されている長孔
40に摺動自在に嵌合している。ピン38の幅方
向の中央部にはローラー42(係止部)が回転自
在に嵌合しており、ローラー42とクラツチプレ
ート34、リテイニングプレート36の間にはス
ペーサー44が介装されている。
リテイニングプレート36の外周部には放射状
に突出するクツシヨニングプレート46の内周部
が固定されており、このクツシヨニングプレート
46の両端にはフエーシング48が固着されてい
る。
第1図に示すように、ピン38は同一円周上に
等間隔を隔てて3個設けられており、したがつて
長孔40およびローラー42もそれぞれ3個ずつ
設けられている。各ローラー42には環状のスチ
ールベルト50(可撓性部材)の内周面が巻き架
けられており、スチールベルト50は各ローラー
42の間においてローラー30によつて外周面が
圧接され、ハブ20に向かつて屈曲状態で保持さ
れている。
スチールベルト50は第3図に示すように、芯
材52として細いワイヤーが編組状に組み合わさ
れた環状の帯状部材が採用されており、芯材52
の両面は弾性体54,56(例えばゴム)でモー
ルドされている。例えば芯材52は厚さが0.6mm
程度であり、スチールベルト50全体の厚さは5
mm程度である。したがつてスチールベルト50は
可撓性を有するとともに、表面は弾性を有してい
る。
次に作用を説明する。デイスクプレート32と
ハブ20間の捩れは相対的なものであるから、説
明の都合上デイスクプレート32が固定されてお
り、ハブ20がX1方向の捩りトルクを受けると
考える。
第1図はニユートラル状態を示しており、この
場合はスチールベルト50の張りが最も小さい状
態、すなわち各ローラー42のデイスク円周方向
中央の位置にローラー30が配置されている状態
で安定している。デイスクプレート32に対して
ハブ20がX1方向に捩れ始める低回転時には、
ローラー30はスチールベルト50の外周面上を
X1方向に転動する。ローラー30がローラー4
2に近付くにつれて、スチールベルト50は強く
圧接されるようになり、それに応じてスチールベ
ルト50の弾性体54,56(第3図)が圧縮さ
れる。
ローラー30が第1図中の仮想線30aの位置
に到達しローラー42にスチールベルト50を介
して当接すると、捩れはそれ以上進まなくなる。
このときの捩り角度θ1が最大捩り角度に相当す
る。捩りトルクが解消すればスチールベルト50
の弾性によつてローラー30は中立位置に捩され
るが、この過程で摩擦部材28に生じる摩擦力で
ヒステリシストルクが発生し、振動エネルギーが
吸収される。
逆X1方向にハブ20が捩れる場合も同様に作
動し、仮想線30bの位置にローラー30が来た
ときが最大捩り角度(−θ1:図示せず)に相当
する。なお以上の作動について、前述の捩り角度
θと捩りトルクTの関係をグラフにすると第4図
のAのようになる(ヒステリシストルクは図示せ
ず)。
デイスクが高速回転状態にある場合には、第1
図のローラー42が長孔40に沿つてデイスク外
周側に遠心力で比較的長い範囲で移動させられる
ために、スチールベルト50の張力は従来と比べ
て大幅に増す。その結果捩り角度θに対する捩り
トルクTの値は低速回転時と比較して大となり、
例えば第4図のBに示す特性を得る。
このA,Bは従来のA1,B1と比較してより
大きな捩り角度θの範囲で緩やかな傾斜を示し、
低回転時の小さな振動を柔かく吸収し、高回転時
の大きな振動に対しては強い捩り剛性で振動を吸
収する。
(考案の効果) 以上説明したように本考案による捩りダンパー
デイスクは、ローラー42のピン38を長孔40
に沿つて移動自在に保持しているので、第4図に
示すように従来よりも更に広い捩り角特性を得る
ことができる。しかも、特性A,Bは従来のA
1,B1と比較してより大きな捩り角度θの範囲
で緩やかな傾斜を示し、低回転時の捩りトルクT
が小さく、かつ振幅の大きな振動を柔かく吸収す
ることができるとともに、高回転時の捩りトルク
Tが大きく、かつ振幅の小さい振動に対しては強
い捩り剛性で振動を吸収できる。
また捩り角度θの増加に対して捩りトルクTは
プログレツシブに変化することから、捩り振動の
吸収能力に優れている。
(別の実施例) (1) 第5図、第5図aに示すように、ローラー3
0をデイスクプレート32側に設け、ローラー
42をハブ20側のフランジ24に設けること
もできる。この場合フランジ24に長孔40を
形成し、ローラー42に摩擦部材28を備え
る。
(2) ローラー30、ローラー42を当接させて最
大捩り角度を設定する構成とせず、別にデイス
クの捩りを制限するストツパー機構を設けても
よい。
(3) ローラー42よりも内周側にローラー30を
配置することにより、ローラー30、ローラー
42間の当接を避け、最大捩り角度を更に大き
くすることも可能である。
(4) スチールベルト50の芯材としては、薄板状
のものでも又ワイヤー状のものでもよい。又ス
チールベルト50は環状でなくてもよく、スチ
ールベルト50を係止部間に固定するようにし
てもよい。
(5) フランジ24はスチールベルト50の外れ止
めを兼ねているが、更にローラー30、ローラ
ー42にみみを形成してスチールベルト50を
挟むようにしてもよい。又スチールベルト50
としてワイヤーを採用した場合には、ローラー
30、ローラー42に環状溝を形成してもよ
い。
(6) フランジ24は円板状に形成されていてもよ
い。
(7) 係止部および押圧部はローラー状に形成され
る必要はなく、例えば単に突起やピンを設ける
だけでもよい。
(8) クラツチプレート34、リテイニングプレー
ト36とフランジ24の間にフリクシヨンダン
パーを併設してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるダンパーデイスクの縦断
正面図、第2図、第3図はそれぞれ第1図の−
断面図および−断面図、第4図は捩り角度
−捩りトルク特性を示すグラフ、第5図は別の実
施例を示すダンパーデイスクの縦断正面図、第5
a図は第5図のa−a断面図、第6図は従来例を
示す縦断正面部分図である。20……ハブ、24
……フランジ、28……摩擦部材、30……ロー
ラー、32……デイスクプレート、40……長
孔、50……スチールベルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外向きフランジを有する中央のハブに、ハブの
    中心線と略直角なデイスクプレートが回動自在に
    支持されているダンパーデイスクにおいて、前記
    フランジおよびデイスクプレートの一方に複数個
    の係止部を、ダンパーデイスクの半径方向に形成
    された長孔に移動自在に設け、フランジおよびデ
    イスクプレートの他方にデイスク円周方向におい
    て前記係止部の間に配置される押圧部を設け、各
    係止部間に可撓性部材を架け、係止部間の可撓性
    部材に押圧部を圧接させるとともに、押圧部にヒ
    ステリシストルク発生用の摩擦部材を設け、遠心
    力の変化による前記長孔に沿つた係止部の移動で
    可撓性部材の張り具合を高回転時に強くするよう
    にしたことを特徴とする捩りダンパーデイスク。
JP15041285U 1985-10-01 1985-10-01 Expired JPH0232905Y2 (ja)

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JP15041285U JPH0232905Y2 (ja) 1985-10-01 1985-10-01

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JP15041285U JPH0232905Y2 (ja) 1985-10-01 1985-10-01

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JPS6259344U JPS6259344U (ja) 1987-04-13
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JP2556846Y2 (ja) * 1990-08-01 1997-12-08 東洋ゴム工業株式会社 低剛性弾性継手

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JPS6259344U (ja) 1987-04-13

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