JPH0230632A - 合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法及びその装置 - Google Patents

合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法及びその装置

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JPH0230632A
JPH0230632A JP17855388A JP17855388A JPH0230632A JP H0230632 A JPH0230632 A JP H0230632A JP 17855388 A JP17855388 A JP 17855388A JP 17855388 A JP17855388 A JP 17855388A JP H0230632 A JPH0230632 A JP H0230632A
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博史 辻
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、合せガラス用の二枚の合せ素板ガラスを同時
に曲げ成形し、かつ、周縁強化加工する合せガラス用合
せ素板ガラスの曲げ成形加工方法及びその装置に係り、
特に、板厚が比較的薄い二枚の合せ素板ガラスを重ね合
わせてその側部を同時に深曲げし、かつ、このようにし
て深曲げされた二枚の合せ素板ガラスの周縁部を風冷強
化するのに好適な合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成
形加工方法及びその装置に関する。
[従来の技術] 一般に、合せガラスは、二枚の合せ素板ガラスをポリビ
ニールブチラール膜等のプラスチック中間膜を介在させ
て相互に接合させた積層構造となって形成されており、
安全性確保の観点から特に自動車の風防窓であるフロン
トガラスとして広(利用されるに至っている。
ところで、この種の合せガラスについては、通常、自動
車のボディラインなど、好ましいデザイン上の要請など
との関係もあって湾曲形状に形成されたものに対する需
要が高く、これに応するためには、毛根状となっている
合せガラス用の二枚の合せ素板ガラスを所望する適宜の
曲率で曲げ成形することが必要になる。この場合、各合
せ素板ガラスを別々に曲げ成形するならば、それぞれの
合せ素板ガラスには、その曲面形状に微妙な違いが生じ
てしまい、プラスチック中間膜を介在させて合せ加工す
る際に、うまく接合しなかったり、接合面に気泡が発生
したり、あるいは使用中に合せガラスの接合面に気泡が
発生したり、剥離したりするという不都合の発生するお
それがあった。
そのため、このような不都合が発生するのを未然に防止
するため、従来より合せガラスを装造するに際しては、
二枚の合せ素板ガラスを重ね合わせたうえで、同時に曲
げ成形する方法が採用されていた。
この場合、従来採られていた合せガラス用合せ素板ガラ
スの曲げ成形方法としては、合せガラスの所望する湾曲
面に対応させた曲げ成形面を有して形成された曲げ型の
上に合せガラス用の二枚の合せ素板ガラスを重ね合わせ
て載置し、この状態のもとで曲げ型を加熱炉内に搬入し
、この加熱炉内でこれらの合せ素板ガラスをガラス軟化
温度にまで加熱し、その軟化に伴って曲げ型の前記曲げ
成形面に沿わせてこれらの合せ素板ガラスを同時に自重
曲げ成形するようにしたものが知られている(特公昭4
9−10332号公報参照)。
また、このような従来方法において、上記合せガラスの
側部を深曲げ成形する必要がある場合には、合せガラス
の所望する中間湾曲部に対応させた曲げ成形面を有する
リング状の固定型と、合せガラスの側部の深曲げ部に対
応させた曲げ成形面を有し、かつ、この曲げ成形面を前
記固定型の両側もしくは片側に対し、自重で固定型の前
記曲げ成形面と連なる方向へと向かわせるべく揺動可能
に配設されたリング状の可動割型とからなる割をタイプ
の曲げ型が既に用いられている。これによれば、前記可
動割型を展開させた状態で曲げ型上に平板状の二枚の素
板ガラスを重ね合わせて載置した後、これらの素板ガラ
スを加熱炉内に搬入して加熱し、その軟化に伴って前記
可動割型の側の曲げ成形面が固定型の側の曲げ成形面に
連なる方向へと移動させ、画素板ガラスの側部を可動割
型で同時に深曲げすることが可能となっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、近時、自動車に対する軽量化の要請や、衝突
時における乗員の安全性確保の見地などから、風防窓で
あるフロントガラスとして用いられる合せガラスを形成
するに際しては、その板厚が 1.8〜2.5mm程度
という薄いタイプの素板ガラスが多く用いられるように
なってきている。
一方、このような傾向とは別に5自動車等の窓枠へのガ
ラスの取り付けは、窓周辺の車体面とガラス面とがほぼ
同一レベルとなるようにしてフロントガラスなどを取り
付けるフラッシュマウント方式と称される取付は構造が
多く採用されるに至っている。そして、このフラッシュ
マウント方式に適用し得るガラス板については、安全性
確保などの見地から、強度などの性能品質面に対する要
求水準も当然のことながら高いものとなっている。
ところで、合せガラス用の素板ガラスを曲げ加工するに
際しては、その強度を人とする必要があることから、加
熱軟化させて曲げ加工した素板ガラスを合せ素板ガラス
の周縁部に圧縮応力層が入るようにその周縁部を所定の
冷却速度で冷却することが必要であるとされている。
このため、素板ガラスを曲げ型に素板ガラスの周縁部が
若干突出するように載置し5加熱炉内で自重曲げを行な
い、しかる後、徐冷炉内に導入し、所定の冷却速度で冷
却することで、所要の圧縮応力層を合せ素板ガラスの周
縁部に付与するシス゛テムが採られている。
しかしながら、上記したような薄いタイプの素板ガラス
に対し、従来から行なわれている前記曲げ加工方法を適
用するときは、素板ガラスがその周縁部を介して曲げ型
の成形リング上に載置することで行なわれることから、
素板ガラスを曲げ型ともども徐冷炉内に導入しても、そ
の周縁部は依然として熱容量の高い成形リングと接触し
ていることもあって素板ガラスの周縁部を十分に冷却す
ることができない。このため、素板ガラスの周縁部に対
し所要の圧縮応力を加えることができず、所望する周縁
強化処理を施すことができないという問題があった。
このような問題に関しては1曲げ型の成形リングから素
板ガラスの周縁部を突出させることで、この周縁部を成
形リングに対し非接触状態のもとにおいて曲げ加工を行
ない、かつ、徐冷することにより、所定の周縁強化処理
を施すようにすることも一応は可能である。しかし、素
板ガラスの側部を深曲げする必要があるときには、別途
にこの品位に対し部分プレスしてやる必要があり、この
際、曲げ型の成形リングから素板ガラスの周縁部が突出
していたのでは、所望形状、特に所望の周縁形状を得る
ことができな(なるという新たなる課題に直面するに至
る。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであ
って、その目的は、二枚の合せ素板ガラスの周縁部に対
し同時に所要の強度を付与することができる合せガラス
用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法及びその装置を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、上記課題を解決するための本発明に係る合せ
ガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法は、予め設
定された成形面を有する自重曲げ加工用の曲げ型上に重
ね合わせて載置させた二枚の合せ素板ガラスを加熱・曲
げ加工処理ステージにて曲げ加工温度にまで加熱すると
ともに、これらの合せ素板ガラスにおける深曲げするた
めの側部部位を局部的により高温に加熱することで前記
成形面に略沿わせた形状に自重曲げさせて仮成形した後
、直ちに、前記曲げ型に載置されているこれらの合せ素
板ガラスにおける深曲げ部分をその上方から補助プレス
手段を用いて押圧することで二枚の合せ素板ガラスを同
時にプレス成形した後、これらの合せ素板ガラスをその
周縁部を除く部位を介することで前記曲げ型から突き上
げて引き離し、かつ、徐冷処理ステージにて冷却するこ
とで行なわれる。
また、その際、合せ素板ガラスの側部に付与すべく予め
定められている成形形状に対応させて形成された成形面
をその上面に有してなるテーパーリングを深曲げ対応部
の側端部縁に付設してなる自重曲げ加工用曲げ型を用い
ることもできる。
さらには、いずれか一方の合せ素板ガラスには、その側
部の少なくとも深曲げ部に着色セラミックカラーフリッ
トによるプリント層を設けたものを用いることができる
一方、使用される曲げ型に関しては、割型タイプの自重
曲げ加工用の曲げ型と、割なしタイプの第2の曲げ型と
を段階に応じて使い分けすることもできる。
さらにまた、プレス成形を終えた合せ素板ガラスに対す
る徐冷は、加熱・曲げ加工処理ステージから徐冷処理ス
テージへの搬出を通常の引出し速度よりも急速に引き出
すことで行なうことが好ましく、その際、前記合せ素板
ガラスの周縁部を予め部分加熱した後に引き出すことが
より好ましい。
一方、本発明に係る合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ
成形加工装置は、重ね合わせて載置される二枚の合せ素
板ガラスの成形対象中間湾曲部に対応させた曲げ成形面
と、成形対象側方法面げ部に対応させた曲げ成形面とを
有してなる自重曲げ加工用の曲げ型と、この曲げ型の上
方であって前記合せ素板ガラスの成形対象側方法面げ部
の対応位置に配置され、前記曲げ型上の合せ素板ガラス
の前記成形対象側方法面げ部に押圧可能とした昇降機構
を備えた補助プレス手段と、深曲げ成形後の合せ素板ガ
ラスを上方に突上げ可能とすべく前記曲げ型の内方に配
設された突上げ手段とを有して構成されている。
この場合に用いられる曲げ型としては1割型タイプの自
重曲げ加工用の曲げ型と、これに隣接配置させた割なし
タイプの第2の曲げ型とで構成することもでき、さらに
は、補助プレス手段によるプレス成形を終えた合せ素板
ガラスの周縁部に沿わせてこれを部分加熱することがで
きる部分加熱手段を付設することもできる。
このような技術的手段において、合せガラス用の二枚の
合せ素板ガラスを曲げ成形するための加熱・曲げ加工処
理ステージを形成する炉の構成については、少なくとも
、成形対象となる合せ素板ガラスを当該ガラスの軟化温
度まで加熱することができ、かつ、加熱軟化された合せ
素板ガラスの側部を補助プレス手段にて深曲げ成形する
ことができるものとを包含したものであれば適宜設計変
更して差支えない。この場合において、曲げ成形性を良
好に堡つという観点からすれば、加熱・曲げ加工処理ス
テージにおいて、深曲げ対象となる合せ素板ガラスの側
部を他の部分よりもより高い温度に局部的に加熱するよ
うにすることが好ましい。かかる局部加熱のためには、
深曲げ対象となる二枚の合せ素板ガラスの部分の上側又
は下側のいずれか一方、もしくは上下両側に近接して局
部ヒーターを配するのが好ましい。
また、曲げ加工を終えた曲げ型上の二枚の合せ素板ガラ
スを突き上げて曲げ型から引き離すための突上げ手段に
ついては、徐冷処理ステージ内に予め配設しておくのが
好ましいが、曲げ型の搬送手段を構成している台車の適
宜の位置に予め一体的に配設しておくこともできる。
さらにまた、曲げ加工を終えた二枚の合せ素板ガラスを
周縁強化するための徐冷処理ステージの構成については
、少なくとも当該合せ素板ガラスの周縁部に所望の圧縮
応力層を形成できるように冷却することができるもので
あれば適宜設計変更して差支えない。この場合、曲げ型
ともども合せ素板ガラスを加熱・曲げ加工処理ステージ
から徐冷処理ステージへと急速に引き入れることができ
る急速引出し手段を設けておくのが好ましい。
[作 用コ 上述したような技術的手段によれば、曲げ型に載置され
た合せガラス用の二枚の合せ素板ガラスは、加熱・曲げ
加工のための炉内の加熱・曲げ加工処理ステージの前段
にてガラス軟化温度まで加熱されて曲げ型に略沿わせた
形状に仮成形された後、これら仮成形された二枚の合せ
素板ガラスの不完全成形箇所、具体的には合せ素板ガラ
スの深曲げ箇所は、炉内の前記加熱・曲げ加工処理ステ
ージの後段にて曲げ型の深曲げ対応部に沿って部分的に
プレス成形される。このようにして曲げ加工を終了した
後の二枚の合せ素板ガラスは、前記突上げ手段を介する
ことで曲げ型から引き離され、かつ、二枚重ねとなった
状態のもとで徐冷処理ステージ内にて所定割合で冷却さ
れ、特にその周縁部に圧縮応力層を効果的に形成するこ
とができる。こうすることにより、例えば合せガラスの
周縁の強度向上に実用上必要とされる 150〜600
kg/cm”の周辺圧縮応力が得られる。
[実施例] 以下、添付図面に示す実施例に基づいて本発明に係る合
せガラス用の合せ素板ガラスの曲げ成形強化加工方法及
びその装置を詳細に説明する。
第1図は、合せガラス用の合せ素板ガラスの両側部を深
曲げ成形する合せガラス用の合せ素板ガラスの曲げ成形
強化前ニジステムに本発明を適用した場合の一例として
の概要を示す説明図である。
すなわち1合せガラス用の二枚の合せ素板ガラスlは、
台車5上に載置された自重曲げ加工用の曲げ型IO上に
重ね合わせて載置され、例えばチェーンコンベア6とこ
れを矢符する支柱7など、適宜の構成からなる搬送手段
4により炉2内に搬入され、仮成形としての加熱・曲げ
加工と深曲げ部分をプレス成形するための加熱・曲げ加
工処理ステージ訂、を経ることで、所要の曲げ加工が順
次施されていく。このような曲げ加工が施された後、合
せガラス用の二枚の合せ素板ガラスlは、前記搬送手段
4を介することで曲げ型lOとともに次段に控える部分
加熱ステージST2へと搬送され、曲げ加工を終えた合
せ素板ガラスlの周縁部に対する部分加熱処理が施され
る。しかる後、徐冷処理ステージST3に搬入され、所
要の周縁強化加工処理が施された後、この徐冷処理ステ
ージST、から類2外へと搬出されて放冷されるように
なっている。
この場合、前記加熱・曲げ加工処理ステージST1の前
段では、炉2内に配設されている加熱ヒータ3により合
せ素板ガラス】をガラス軟化温度(例えば550〜65
0℃)にまで加熱軟化させることができ、これにより曲
げ型IOの成形面に略沿わせた仮成形を施すことができ
る。
また、加熱・曲げ加工処理ステージST+の後段では、
補助プレス手段2Gによって合せ素板ガラス1の深曲げ
部の不完全成形部に対する部分的なプレス成形が施され
る。
かくして1合せ素板ガラス1に対する曲げ加工を終えた
後は、次に控えている部分加熱ステージST、へと搬送
され、接近させた部分加熱手段30により合せ素板ガラ
ス1の周縁部が部分加熱される。この部分加熱は、合せ
素板ガラス1゛の周縁部の強化加工処理時の冷却開始温
度を高めるためのものである。これにより、冷却の温度
勾配をとることができ、より大きな周縁部の圧縮応力層
を形成することができる。
一方、次の徐冷処理ステージST、では、プレス成形が
施され、かつ、部分加熱ステージST2での部分加熱を
終えた前記合せ素板ガラスlに対し、その周縁部に圧縮
応力を形成して所要の周縁強化加工を施し、しかも、二
枚の合せ素板ガラス1の面内には好ましくない歪が入ら
ないようにすべく、突き上げ手段40により合せ素板ガ
ラス1をその周縁部を除く部位を介して曲げ型10上に
突き上げた状態で予め設定制御されている冷却速度によ
り移動しながら、もしくは所定時間だけ停止した状態の
もとて徐々に冷却される。
しかる後、徐冷処理ステージST、から炉2外へと搬出
することにより、成形加工された二枚の合せ素板ガラス
1の放冷が行なわれる。
二枚の合せ素板ガラス1を載置する自重曲げ加工用の曲
げ型IOとしては、類2内のガラス板の成形温度(58
0〜700℃)に耐え得る程度の耐熱材で合せ素板ガラ
ス1の成形対象中間湾曲部に対応した曲げ成形面と成形
対象側方法面げ部に対応した曲げ成形面とを有するよう
に構成したタイプのものが好ましく使用できる。かかる
曲げ型10の構成としては、合せ素板ガラスlの周縁部
を支持し得るリング状のものが用いられる。また、この
種自重曲げ加工用の曲げ型10としては、所望の成形面
を持った固定タイプの型、すなわち、割なしタイプの型
のほか、固定型と可動割型とに分割されるようにして構
成されている割型タイプの型のいずれのタイプのものを
用いてもよい。
第2図に例示した自重曲げ加工用の曲げ型IOは、割型
タイプのものであり、搬送手段4を構成している台車5
上に載置されており、深曲げ成形された合せ素板ガラス
lの両側部を除く中央湾曲部に対応した曲げ成形面12
を有するリング状の固定型11と、この固定型11の両
側に揺動可能に設けられ、合せ素板ガラス1の深曲げ部
に対応した曲げ成形面14を有し、この曲げ成形面14
が深曲げ時に固定型11の前記曲げ成形面12に連なる
に至るリング状の可動割型13とで構成される。そして
、前記固定型11は支柱15を介して台車5上に固定さ
れる一方、前記可動割型13の幅方向両側部は台車5上
の固定ブラケット16上に立設した支柱17の先端部に
揺動自在に極比されている。さらに、前記可動割型13
の支持部には、この可動割型13が深曲げ時に固定型1
1に連なる位置側に付勢されるようにバランスウェイト
19がモーメントアーム18を介して取付けられている
なお、第2図は、平らな合せ素板ガラス1が上記したよ
うな構成からなる自重曲げ加工用の曲げ型10に載置さ
れている加熱前の状態を、第3図は、合せ素板ガラス1
に対する曲げ加工を終えた後の状態をそれぞれ示すもの
である。
また、第4図は、曲げ加工を終了した後、突き上げ手段
40を介することで前記曲げ型10から合せ素板ガラス
1を突き上げて引き離した状態を示すものであり、第5
図は、このような場合における前記曲げ型10の割状態
と、突き上げ手段40を構成している支枠部4Iとの間
の相互の位置関係を示す平面概略図である。
また、前記可動割型13としては、合せ素板ガラスlの
自重で固定型11に連なる方向へ向かい、この固定型1
1に連なる位置関係で停止するものであればその具体的
な構造は適宜設計変更して差支えなく、その際の応動復
帰力については可動割型13自体の構成部材やバランス
ウェイ1−19の重さなどによって調整することができ
る。
なお、曲げ型10の合せ素板ガラスlの成形対象側方法
面げ部に対応する可動割型13、もしくは曲げ型が割な
しタイプの場合には固定型の周縁の合せ素板ガラスの側
縁の外方には、第2図のように曲げ型10の端部から突
出させたテーパーリング20を付設するのが好ましく、
場合によっては、このテーバリング20に換え曲げ型I
Q自体の周縁をその端部から突出させた図示しない突出
部を設けた構造としてもよい。前記テーパーリング20
もしくは曲げ型の周縁に設けた図示しない前記突出部に
おける合せ素板ガラス1の端部下面との接触面は、合せ
ガラスの所望する設計形状と合致させた成形面21を有
して形成されており、プレス成形時、合せ素板ガラス!
の端部を所望の形状に成形することができるようにして
支承可能とした形、状を呈して形成されている。このた
め、二枚の合せ素板ガラス1の曲げ型10上での自重曲
げによる仮成形時には、合せ素板ガラス1の端部のみが
テーバリング20もしくは突出部の支持面に接し、合せ
素板ガラスlの下面とテーパーリング20もしくは突出
部の成形面21との間には間隙があいた状態で支持させ
ることかできるので、従来、仮成形時において曲げ型1
0の成形面に接触して生じがちであった合せ素板ガラス
1の接触下面の端部から内側方向へと至る聖跡の発生を
効果的に防止することができる。
かくして、補助プレス手段30により合せ素板ガラス1
の周辺部に対するプレスを行なうことにより、テーパー
リング20の成形面21と曲げ型10の端部に位置する
曲げ成形面14とに合致させた所望の形状を付与するこ
とができる。このような作用効果を得るために設けられ
るテーパーリング20もしくは曲げ型の周縁に設けられ
る図示しない前記突出部については、少なくとも曲げ型
IOの必要な深曲げ相当部に設ければよいものであり、
必ずしも曲げ型10の側部全体に設ける必要はない。
また、加熱・曲げ加工処理ステージST、の後段におい
て補助プレス手段30により合せ素板ガラス1の深曲げ
部分をプレス成形するに際し、上記したような固定型1
1と可動割型13とを備えた曲げ型IOにより自重曲げ
により仮成形した後、この曲げ型10から合せ素板ガラ
スlの深曲げ部に対応した曲げ成形面を有するリング状
の型を有する図示しない固定タイプ、即ち割なしタイプ
の曲げ型に移し換えたうえで行なうならば、固定型11
と可動割型13とを備えた曲げ型10に対するプレス成
形時にみられた可動割型13の跳ね上がりや1合せ素板
ガラス1の局部変形を防止してプレス成形することがで
きる。
なお、割型タイプの前記曲げ型lOを用いて合せ素板ガ
ラス1の深曲げ部分を補助プレス手段30によりプレス
成形する場合には、プレス成形時における深曲げ部分の
可動割型13の跳ね上がりを防止することができる適宜
の跳ね上がりストッパーを付設しておくのが好ましい。
また、前記補助プレス手段30については、第1図に示
すように、仮成形を終えて曲げ型lOに載置されている
合せ素板ガラスlの深曲げ部に対応する部分の上方の所
望位置に配置された補助プレス部材31を有しており、
この補助プレス部材31は、プレス基台32に支持アー
ム33を介して取付けられている。前記プレス基台32
は、プレス用シリンダー34の進退に応動してその昇降
が自在となって配設されており、その下降時には合せ素
板ガラス1の深曲げ部を補助プレス部材31によりプレ
ス成形することができ、これを上昇させることで補助プ
レス部材31による合せ素板ガラス1の深曲げ部に対す
るプレス作用を解除させることができる。
また5前記補助プレス手段30により合せ素板ガラスl
の深曲げ部をプレスする際には、プレスによる合せ素板
ガラスlへのしわ、傷、プレス跡の発生を少なくするた
め、合せ素板ガラス1との接触部分において法線方向と
なるようにして補助プレス部材31によるプレスを行な
うのがより好ましい。
なお、補助プレス部材3Iにおける少なくとも合せ素板
ガラス1との接触面には、この合せ素板ガラス1をプレ
ス成形する際にプレス跡が発生するのを防ぐため、ガラ
ス繊維、シリカ繊維、その他セラミック繊維、金属繊維
等からなる耐熱布を覆設しておくのが好ましい。
さらには、重ね合わせた二枚の合ぜ素板ガラス1を割型
タイプの曲げ型10に載置し、自重曲げによりこれらの
合せ素板ガラス1を曲げ加工する際、その深曲げ部に対
しての曲げ加工をより容易に行なうことができるように
、深曲げ部に対応する部位の合せ素板ガラス1の上方及
び/又は下方に図示しない局部加熱ヒータを設けておく
ことが望ましい。この場合、合せ素板ガラス1の深曲げ
部分を他の部分に対しより高温、例えば10℃〜100
℃程度高くすることにより、深曲げ部の自′重による曲
げ加工を容易化することができる。
また、前記局部加熱ヒータの形状は、所望により曲げ加
工される深曲げ部の具体的な形状に応じて適宜決定され
るものであり、長さ方向に直線状となっているもののほ
か、深曲げ部における折れ線が湾曲状となるように湾曲
状に形成したものやさらに複雑な形状を7して形成され
たものなどであってもよい。
本発明の方法において、補助プレス手段30を用いたプ
レス成形により深曲げされる部分を含む合せ素板ガラス
lの周辺部には、予め、着色セラミックカラーフリット
からなるプリント層により着色帯を形成することもでき
る。このようにプレス成形の部位に着色セラミックカラ
ーフリットによるプリント層を形成し、プレス成形前の
加熱工程において合せ素板ガラスIの表面にこれを焼付
けておくならば、たとえプレス時に着色セラミックカラ
ーフリットの焼付は着色帯又は合せ素板ガラス1の周辺
部にプレス跡、プレス傷が発生したとしてもこの焼付は
着色帯によりプレス跡やプレス傷を目立たなくすること
ができ、外観上の光学的欠点を隠蔽することができる。
なお、重ね合わされた二枚の合せ素板ガラス1のうち、
上側に位置する合せ素板ガラスlの深曲げ部分の上面に
着色セラミックカラーフリットによるプリント層が形成
されている場合、このプリント層が補助プレス部材31
に覆設された前記耐熱布に付着してその寿命を低下させ
たり、あるいは着色セラミ・ツクカラーフリットの焼付
は着色帯の表面にプレス跡が発生するおそれがある。こ
れを防ぐため、着色セラミックカラーフリットによるプ
リント層に耐熱性の離型剤をプリントして予め離型剤層
を形成しておくならば、プレス成形時の着色セラミック
カラーフリットの焼付は着色帯と補助プレス部材31の
耐熱布との間の離型性を良好にすることができる。かか
る耐熱性の離型剤としては、窒化ホウ素やカーボンなど
を好適に用いることができる。
また、上記したような補助プレス部材31に覆設される
耐熱布の寿命向上や着色セラミックカラーフリットの焼
付は着色帯のプレス面の改善を意図するならば、重ね合
わされた二枚の合せ素板ガラスlを自重面げにより予備
成形した後、補助プレス部材3】によるプレス成形に先
立って、まず、合せ素板ガラス1の上下を入れ換え、着
色セラミックカラーフリットの焼付は着色帯を有する側
の合せ素板ガラス1を下側に配置させたうえで、上側に
位置する他方の合せ素板ガラスlの周辺部をプレス成形
することにより、耐熱布への着色セラミックカラーイン
クの付着防止やプレス面の改善を図ることができる。
−・方、類2内において、加熱・曲げ加工処理ステージ
ST、の次段には、必要により部分加熱ステージSTx
を配置することができ、この部分加熱ステージST2に
は、既に曲げ加工を終えた合せ素板ガラスlの周縁部を
部分加熱するための部分加熱手段35が配設されている
。第8図は、この場合における部分加熱ステージST、
の部分加熱手段35の配設状況の具体例を示すものであ
り、曲げ加工後の合せ素板ガラス1の周縁部形状に対応
合致するようにしてリング状に形成されたヒータ部36
を有しており、このヒータ部36は、第1図における補
助プレス手段30と同様に昇降を可能にして配設されて
いる支腕部37を介することで、合せ素板ガラス1に対
する接離が可能となって形成されている。このため、搬
送手段4を介して搬入され、所定の位置に停止させた1
曲げ加工後の合せ素板ガラス1に対し、前記ヒータ部3
6を接近させることで、合せ素板ガラス】の周縁部を所
望する到達温度にまで部分加熱することができる。
かくして、所要の曲げ加工等の処理を終えた後の合せ素
板ガラス1は、前記の搬送手段4を介することで曲げ型
10ともども徐冷処理ステージST。
内へと搬入され、適宜の突上げ手段40を介することで
曲げ型IOから引き離された合せ素板ガラス1に対し、
その周縁部に対する効果的な冷却を行なうことができる
この場合に用いられる前記突上げ手段40については、
第1図に示すように徐冷処理ステージST。
内の炉床8に設けた開口部9を介して出没可能に配設し
ておくのが好ましいが、必要により、搬送手段4を介し
て搬送される台車5自体に一体的に配設することもでき
る。
第4図は、徐冷処理ステージST、内の炉床8に設けた
開口部9を介することで突上げ手段40を配設した場合
の具体的な構造の一例を示すものである。
これによれば、前記突上げ手段40は、第5図に示す割
型タイプの曲げ型10、必要により合せ素板ガラス1が
割なしタイプの曲げ型に移し換えられる場合には移し換
え後の曲げ型における囲枠状の曲げ成形面12.14の
内周側に隣接する位置関係をとって配置可能に形成され
ているリング状の支枠部41と、この支枠部42に張設
された支持部材42と、この支持部材42の適宜の位置
にてこれを保持し、かつ、シリンダ機構等、図示しない
適宜の昇降機構により昇降可能に形成された支杆43と
で構成されている。また、前記支枠部41には、合せ素
板ガラスlの周縁部を除く適宜の部位を介することでこ
れを載置した際、その被接触支持面にきす跡を残さない
ようにするため、適宜の間隔をおいてアスベスト布、ガ
ラス繊維布、その他各柿の耐熱繊維などからなる耐熱布
44を予め覆設おくのが望ましく、第6図はその要部拡
大図を、第7図は第6図におけるA−A線断面図を示す
ものである。
また、所要の曲げ加工を終えた合せ素板ガラス1は、加
熱・曲げ加工処理ステージST、から、部分加熱ステー
ジST2を有するときはこの部分加熱ステージST、か
ら徐冷処理ステージST、へと搬入されて冷却されるも
のであるが、その際の徐冷処理ステージST、への搬入
速度については、通常の速度で行なうこともできるが、
より好ましくは、通常速度よりも早い速度で加熱・曲げ
加工処理ステージST+もしくは部分加熱ステージST
、かう合せ素板ガラスlを急速に引き出して徐冷処理ス
テージSTsへと引き入れて冷却の温度勾配を高めるの
が望ましい。
第9図は、このような急速引き出しを行なうための構成
例を示すものであり、炉床8には、通常速度で搬送する
ための通常搬送用のチェーンコンベアなどの搬送手段4
のほか、炉床8に対しその出没を可能とした急速搬送用
レール45を予め別途に配設しておき、台車5を急速搬
送用レール45に乗せ換えるとともに、適宜の急速駆動
機構46を介して徐冷処理ステージ5T81へと通常よ
りも早い速度で引き入れることで行なわれる。あるいは
、搬送スピードが遅いチェーンコンベアもしくは、ロー
ルコンベアから搬送スピードの速いチェーンコンベアも
しくはロールコンベアに移し換えることで急速引き出し
が行なわれる。
かくすることで、上辺1a部が下辺1bよりも先行する
位置関係で配置されている合せ素板ガラス1については
、通常速度のもとでは前記下辺lbが比較的遅れて徐冷
処理ステージST、に搬入されることから冷却が遅れる
ことがあるとしても、このように急速搬送を行なうなら
ば、搬送方向での下流側となる上辺1aのみならず、上
流側である下辺1bに対する冷却も時間差をおかずに行
なうことが可能となり、したがって、下辺】bに対して
付与する圧縮応力を従来にも増して大きなものとして付
与することができる。
なお、通常搬送条件については、0.1〜0.2m/s
ecが一般的であるが、急速搬送条件については、0.
7〜1.5m/secとするのが好ましい。
表1は、上記した本発明による急速搬送条件のもとで得
られた応力と、通常搬送条件のもとで得られた応力とを
比較して示したものである。
(以下、余白) 表1 なお、上表中のE/Cは1合せ素板ガラスの周縁部にお
ける平均圧縮応力値を、I/Tは、上記圧縮応力層の形
成された領域の内側部における平均圧縮応力値をそれぞ
れ示す。
上表によれば、急速搬送条件のもとで徐冷処理ステージ
ST、に合せ素板ガラス1を引き入れてやることにより
、その上辺+aと下辺1bとに付与される圧縮応力に大
差が生じないこと、及びその数値も通常搬送条件に比し
て大きなものとすることができ、しかも引張応力は同一
レベルであることから、より優れた合せ素板ガラスの周
縁強化処理のできることが判明する。
一方、第8図に示した部分加熱手段35により、曲げ加
工された後の合せ素板ガラスlの周縁部を部分的に加熱
する場合、到達温度が高ければ高いほど周縁部に対し大
きな圧縮応力を付与することができるはずではあるもの
の、ガラスに変形が発生したり、内側の引張応力が大き
くなりすぎることなどの弊害も伴うことから、その到達
温度について自ら実用上の制約に服せざるを得ない。こ
のため、合せ素板ガラスlに対する加熱温度は、部分加
熱のためのヒータ部36との間の間隔及び出力を制御す
ることで、その適切な範囲が調整されることになる。
表2は、このような部分加熱を行なった後に徐冷した場
合を、行なわないで徐冷した場合と比較した一例を示す
ものである。
(以下、余白) 表2 上表からも明らかなように1部分加熱を行なった後に徐
冷した場合には、部分加熱を行なわないで徐冷した場合
に比較して、合せ素板ガラスlの周縁部に対し大きな圧
縮応力を付与することができる。
なお、上記部分加熱処理と、前記急速搬送を併用して行
なうならば、さらに好ましい結果を得ることができる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明に係る合せガラスの曲げ成形
加工方法及びその装置によれば、合せガラス用のガラス
板をガラス効果温度にまで加熱して自重曲げ法により曲
げ型に略沿った形状に仮成形した後、合せ素板ガラスの
完全成形箇所を部分的プレスによって矯正するようにし
たので、合せ素板ガラスの側部の深曲げ度合いが大きい
ものであっても、合せガラスの側部を確実に深曲げ成形
することができ、合せ素板ガラスの成形形状の自由度を
高めることができ、しかも合せ素板ガラス周縁部を開放
縁の状態にして効果的に徐冷することでその周縁強化を
図ることができる。
また、本発明の一態様において、曲げ型に重ね合せて載
置された二枚の合せ素板ガラスの両側の末端部をさらに
曲げ型の外方に隣接して設けられたテーパーリングで受
けるようにすれば、これらの合せ素板ガラスの深曲げ部
を局部加熱ヒータにより他の部分よりもより高い温度に
局部加熱し5自重曲げ形成し、さらにこの局部加熱部分
をその上部から補助プレス手段でプレスすることにより
、これらの合せ素板ガラスの側縁部を所望の曲率半径を
持って曲げ形成することができる。例えば、自重曲げ後
、プレス成形しない場合には、2枚の合せ素板ガラスの
側縁部を500〜I0000mmRの曲率半径を持って
曲げ成形するのがほぼ限度であったが、上記のように側
縁部をプレス成形することにより80〜200mmR程
度の曲率半径を持った曲げ加工までできるようになった
。また、プレス時に前記テーバリングで二枚の合せ素板
ガラスの側部端末部を支持するため、従来のように二枚
の合せ素板ガラスを曲げ型の端部から約4mm〜I O
mm程度突出させた場合に合せ素板ガラスの下面の端部
の曲げ型のリングの成形面との接触部に生ずる曲げ型鋳
をなくすことができる。
さらに、合せガラス用の合せ素板ガラスを所望の曲率な
持った深曲げ加工する際、従来においてはオーバーサイ
ズ加工方法という複雑な工程を経なければならないとい
う問題点があったが、本発明によれば、得ようとする合
せガラスの形状と〜・致する寸法に予め切断されている
合せ素板ガラスを使用することにより、所望の周縁部の
曲率を持った深曲げ加工の合せガラスを得ることができ
、かかる形状の合せガラス製造を容易にし、かつ、コス
ト低減ができる。
さらにまた、本発明の他の一態様において、合せ素板ガ
ラスの補助プレス手段によりプレス成形する深曲げ部分
に着色セラミックカラーフリットからなるプリント層を
設けている場合には、補助プレス部材により合せ素板ガ
ラス表面あるいは着色セラミックカラーフリットの焼付
は着色帯面にプレス跡がたとえついたとしても、この着
色セラミックカラーフリットの焼き付は着色帯により目
立たなくなるので透視上の光学的な欠点とならないとい
うメリットがある。
一方、徐冷処理ステージにおいては、突上げ手段を介す
ることで、合せ素板ガラスの周縁部を除く部位を支持し
ながら曲げ型から引き離した状態でこれを冷却すること
ができるので、比較的薄い板厚からなる二枚構成の合せ
素板ガラスであっても、その周縁部に対し同時に所要の
周縁強化処理を効果的に施すことができる。この場合、
予め合せ素板ガラスの周縁部を部分加熱しであるときは
、より大きな圧縮応力を付与することができる。
また、徐冷処理ステージの搬入を急速搬送条件のもとで
行なう場合には、従来にも増して大きな圧縮応力を上辺
のみならず下辺り二対しても付与することができ、周縁
部の強度をより好ましいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る合せガラス用の合せ素板ガラス
の曲げ成形装置の一実施例を組み込んだ合せ素板ガラス
の曲げ成形システムを示す概略説明図、第2図と第3図
は、割りタイプの曲げ型を用いての本発明の実施例に係
る合せガラス用の合せ素板ガラスの曲げ加工状況を示す
説明図、第4図は、突上げ手段による素板ガラスの突上
げ状態を示す概略平面図、第5図は、割タイプの曲げ型
と突」−げ手段との位置関係を示す概略平面図、第6図
は、第5図の突上げ手段における支枠部の状況を示す要
部拡大図、第7図は、第6図におけるA−A線断面図、
第8図は部分加熱手段の一例を示す概略説明図、第9図
は、急速引出し手段の一例を示す概略説明図である。 1・・・合せ素板ガラス 2・・・炉 4・・・搬送手段    5・・・台車8・・・炉床 10・・・曲げ型 13・・・可動割型 3ト・・補助プレス手段 35・・・部分加熱手段 40・・・突上げ手段 42・・・支持部材 41・・・耐熱布 46・・・急速駆動機構 9・・・開口部 11・・・固定型 20・・・テーバリング 31・・・補助プレス部材 36・・・ヒータ部 41・・・支枠部 43・・・支杆 45・・・急速搬送用レール 第2図 第8図 d 第 9図 2゜ 3、 手続補正書(方式) %式% 発明の名称 合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法及びそ
の装置 補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都千代田区丸の自重丁目1番2号名称 (
004ン旭硝子株式会社 代表者古本法部 4、代理人 住 所 東京都豊島区池袋2丁目911番地6、補正の
対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 7、補正の内容 明細書第8頁第17行目と18行目との間に細な説明」
の項目名を挿入する。 「3゜ 発明の詳 昭和63年 9月 7日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、予め設定された成形面を有する自重曲げ加工用の曲
    げ型上に重ね合わせて載置させた二枚の合せ素板ガラス
    を加熱・曲げ加工処理ステージにて曲げ加工温度にまで
    加熱するとともに、これらの合せ素板ガラスにおける深
    曲げするための側部部位を局部的により高温に加熱する
    ことで前記成形面に略沿わせた形状に自重曲げさせて仮
    成形した後、直ちに、前記曲げ型に載置されているこれ
    らの合せ素板ガラスにおける深曲げ部分をその上方から
    補助プレス手段を用いて押圧することで二枚の合せ素板
    ガラスを同時にプレス成形した後、これらの合せ素板ガ
    ラスをその周縁部を除く部位を介することで前記曲げ型
    から突き上げて引き離し、かつ、徐冷処理ステージにて
    冷却することを特徴とする合せガラス用合せ素板ガラス
    の曲げ成形加工方法。 2、合せ素板ガラスの側部に付与すべく予め定められて
    いる成形形状に対応させて形成された成形面をその上面
    に有するテーパーリングを深曲げ対応部の側端部縁に付
    設してなる自重曲げ加工用の曲げ型上に二枚の合せ素板
    ガラスを載置し、かつ、加熱・曲げ加工処理ステージに
    て曲げ加工温度にまで加熱するとともに、これらの合せ
    素板ガラスにおける深曲げするための側部部位を局部的
    により高温に加熱することで前記成形面に略沿わせた形
    状に自重曲げさせて仮成形した後、直ちに、前記曲げ型
    に載置されているこれらの合せ素板ガラスにおける深曲
    げ部分をその上方から補助プレス手段を用いて押圧する
    ことで二枚の合せ素板ガラスを同時にプレス成形した後
    、これらの合せ素板ガラスをその周縁部を除く部位を介
    することで前記曲げ型から突き上げて引き離し、かつ、
    徐冷処理ステージにて冷却することを特徴とする合せガ
    ラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法。 3、重ね合わせた二枚の合せ素板ガラスの側部を深曲げ
    すべく同時に曲げ成形するに際し、これら合せ素板ガラ
    スのうち、そのいずれか一方については側部の少なくと
    も深曲げ部に着色セラミックカラーフリットによるプリ
    ント層を設けた合せ素板ガラスを用い、この合せ素板ガ
    ラスをそのプリント層を上側に位置させ、かつ、他方の
    合せ素板ガラスの上に重ね合わせることにより予め設定
    された成形面を有する自重曲げ加工用の曲げ型に載置し
    、かつ、加熱・曲げ加工処理ステージにて曲げ加工温度
    にまで加熱するとともに、これらの合せ素板ガラスにお
    ける深曲げするための側部部位を局部的により高温に加
    熱することで前記成形面に略沿わせた形状に自重曲げさ
    せて仮成形するとともに、前記プリント層をガラス板面
    に焼付けた後、直ちに、前記曲げ型に載置されているこ
    れらの合せ素板ガラスにあって上側に位置している合せ
    素板ガラスにおける深曲げ部分に位置する焼付け後のプ
    リント層部分をその上方から補助プレス手段を用いて押
    圧することで二枚の合せ素板ガラスを同時にプレス成形
    した後、これらの合せ素板ガラスをその周縁部を除く部
    位を介することで前記曲げ型から突き上げて引き離し、
    かつ、徐冷処理ステージにて冷却することを特徴とする
    合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法。 4、重ね合わせた二枚の合せ素板ガラスの側部を深曲げ
    すべく同時に曲げ成形するに際し、これら合せ素板ガラ
    スのうち、そのいずれか一方については側部の少なくと
    も深曲げ部に着色セラミックカラーフリットによるプリ
    ント層を設けた合せ素板ガラスを用い、この合せ素板ガ
    ラスをそのプリント層を上側に位置させ、かつ、他方の
    合せ素板ガラスの上に重ね合わせることにより予め設定
    された成形面を有する自重曲げ加工用の曲げ型に載置し
    、かつ、加熱・曲げ加工処理ステージにて曲げ加工温度
    にまで加熱するとともに、これらの合せ素板ガラスにお
    ける深曲げするための側部部位を局部的により高温に加
    熱することで前記成形面に略沿わせた形状に自重曲げさ
    せて仮成形するとともに、前記プリント層をガラス板面
    に焼付けた後、前記曲げ型に載置されているこれら合せ
    素板ガラスをその重ね合わせ面に前記焼付けプリント層
    が位置するように上下を入れ換えることで重ね換え、直
    ちに、前記曲げ型に載置されているこれらの合せ素板ガ
    ラスにおける深曲げ部分をその上方から補助プレス手段
    を用いて押圧することで二枚の合せ素板ガラスを同時に
    プレス成形した後、これらの合せ素板ガラスをその周縁
    部を除く部位を介することで前記曲げ型から突き上げて
    引き離し、かつ、徐冷処理ステージにて冷却することを
    特徴とする合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工
    方法。 5、可動割型と固定型とで予め設定された成形面を形成
    することができる割型タイプの自重曲げ用の曲げ型上に
    重ね合わせて載置させた二枚の合せ素板ガラスを加熱・
    曲げ加工処理ステージにて曲げ加工温度にまで加熱する
    とともに、これらの合せ素板ガラスにおける深曲げする
    ための側部部位を局部的により高温に加熱することで前
    記成形面に略沿わせた形状に自重曲げさせて仮成形した
    後、これらの合せ素板ガラスを割型タイプの前記曲げ型
    から割なしタイプの第2の曲げ型上に移し換え、その後
    直ちに、この第2の曲げ型に載置されているこれらの合
    せ素板ガラスにおける深曲げ部分をその上方から補助プ
    レス手段を用いて押圧することで二枚の合せ素板ガラス
    を同時にプレス成形した後、これらの合せ素板ガラスを
    その周縁部を除く部位を介することで前記曲げ型から突
    き上げて引き離し、かつ、徐冷処理ステージにて冷却す
    ることを特徴とする合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ
    成形加工方法。 6、補助プレス手段によるプレス成形を終えた合せ素板
    ガラスに対する徐冷は、加熱・曲げ加工処理ステージを
    経てきた前記合せ素板ガラスを曲げ型から突き上げられ
    た状態で徐冷処理ステージへと急速に引き入れることで
    行なうことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記
    載の合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工方法。 7、補助プレス手段によるプレス成形を終えた合せ素板
    ガラスに対する徐冷は、部分加熱処理ステージにて前記
    合せ素板ガラスの周縁部を部分加熱した後、徐冷処理ス
    テージへと急速に引き入れることで行なうことを特徴と
    する請求項6記載の合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ
    成形加工方法。 8、重ね合わせて載置される二枚の合せ素板ガラスの成
    形対象中間湾曲部に対応させた曲げ成形面と、成形対象
    側方深曲げ部に対応させた曲げ成形面とを有してなる自
    重曲げ加工用の曲げ型と、この曲げ型の上方であって前
    記合せ素板ガラスの成形対象側方深曲げ部の対応位置に
    配置され、前記曲げ型上の合せ素板ガラスの前記成形対
    象側方深曲げ部に押圧可能とした昇降機構を備えた補助
    プレス手段と、深曲げ成形後の合せ素板ガラスを上方に
    突上げ可能とすべく前記曲げ型の内方に配設された突上
    げ手段とを備えたことを特徴とする合せガラス用合せ素
    板ガラスの曲げ成形加工装置。 9、重ね合わせて載置される二枚の合せ素板ガラスの成
    形対象中間湾曲部に対応させた曲げ成形面と、成形対象
    側方深曲げ部に対応させた曲げ成形面とを有してなる割
    型タイプの自重曲げ加工用の曲げ型と、この曲げ型に隣
    接させて配置され、かつ、載置される前記合せ素板ガラ
    スのために予め設定された曲げ成形面を有してなる割な
    しタイプの第2の曲げ型と、この第2の曲げ型の上方で
    あって前記合せ素板ガラスの成形対象側方深曲げ部の対
    応位置に配置され、前記曲げ型上の合せ素板ガラスの前
    記成形対象側方深曲げ部に押圧可能とした昇降機構を備
    えた補助プレス手段と、深曲げ成形後の合せ素板ガラス
    を上方に突上げ可能とすべく前記第2の曲げ型の内方に
    配設された突上げ手段とを備えたことを特徴とする合せ
    ガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形加工装置。 10、補助プレス手段による深曲げ成形後の合せ素板ガ
    ラスに対し、その周縁部に沿わせてこれを部分加熱可能
    とした部分加熱手段を配設したことを特徴とする請求項
    8又は9記載の合せガラス用合せ素板ガラスの曲げ成形
    加工装置。
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