JPH02301630A - エンジン出力制御装置 - Google Patents

エンジン出力制御装置

Info

Publication number
JPH02301630A
JPH02301630A JP12232089A JP12232089A JPH02301630A JP H02301630 A JPH02301630 A JP H02301630A JP 12232089 A JP12232089 A JP 12232089A JP 12232089 A JP12232089 A JP 12232089A JP H02301630 A JPH02301630 A JP H02301630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle valve
throttle
output
opening sensor
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12232089A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Shimada
誠 島田
Katsunori Ueda
克則 上田
Yoshiro Danno
団野 喜朗
Kazuhide Togai
一英 栂井
Masato Yoshida
正人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP12232089A priority Critical patent/JPH02301630A/ja
Publication of JPH02301630A publication Critical patent/JPH02301630A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ステップモータ駆動のスロットル弁により
エンジン出力を制御するエンジン出力制御装置に関する
(従来の技術) 一般に、エンジン出力制御装置の一つとして、トラクシ
ョンコントロール装置が知られている。
このトラクションコントロール装置は、駆動輪がスリッ
プするとそれを検知してエンジン出力を低減し、駆動輪
に伝達される駆動トルクを減少させ、スリップを収束さ
せるものである。
エンジン出力制御の具体的手段としては、エンジンの吸
気路に二つのスロットル弁を配設し、エンジンに近い側
のスロットル弁をアクセル操作に応答の主スロットル弁
、この主スロットル弁よりも上流側のスロットル弁を検
知スリップ量に応答の副スロツトル弁としている。
すなわち、主スロットル弁はアクセルペダルに直結して
あり、そのアクセルペダルの操作量(踏込み量)に応じ
て開度が変化する。
副スロツトル弁は、開度調節用のステップモータに連結
してあり、通常はステップモータが駆動されず、スプリ
ングの偏倚力を受けて全開しているが、スリップが生じ
るとそのスリップ量に応じてステップモータが駆動され
ることにより、開度を絞ってエンジンに吸入される空気
量を減らす働きをする。
したがって、発進時などのアクセルペダルの踏込みに際
して駆動輪がスリップを始めた場合、アクセルペダルの
踏込みにかかわらず強制的にエンジン出力が下がり、駆
動輪に伝わる駆動トルクが減少してスリップを収束する
ことができる。
ところで、このようなトラクションコントロール装置に
おいては、副スロツトル弁の全開位置および全開位置を
それぞれ設定するストッパを設けるとともに、同副スロ
ツトル弁が全開位置にあるときに作動する全開スイッチ
を設け、さらに副スロツトル弁の開度を検知するスロッ
トル開度センサを設けている。そして、全開スイッチの
作動を基準にし、且つスロットル開度センサの出力変化
に従い、副スロツトル弁の開度を制御している。
(発明が解決しようとする課題) ただし、全開スイッチは接触式であり、またスロットル
開度センサも接触式のたとえばポテンショメータを用い
ており、どちらも故障の心配がある。仮に、全開スイッ
チあるいはスロットル開度センサに故障が生じると、副
スロツトル弁の開度制御が不可能となる。
この発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、全開スイッチ(または全開ス
イッチ)やスロットル開度センサの故障にかわらずスロ
ットル弁の適正なすを行なうとともに、全開スイッチ(
または全開スイッチ)およびスロットル開度センサの両
方が故障した場合にはスロットル弁の制御を禁止して十
分な安全を確保することができるエンジン出力制御装置
を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための手段として本発明においては
、エンジンの吸気路に設けたスロ・ソトル弁と、同スロ
ットル弁を駆動するステップモータと、上記スロットル
弁の全開位置および全開位置を設定するストッパと、上
記スロットル弁が上記全開位置または全開位置にあると
き作動するスイッチと、上記スロットル弁の開度を検知
するスロットル開度センサと、上記スロットル弁を上記
全開位置または全閉位置まで駆動し上記スロットル開度
センサの全開相当位置出力または全開相当位置出力を求
める手段と、上記ステップモータの作動ステップ数を検
出する作動ステップ数検出手段と、同作動ステップ数検
出手段の検出結果、上記スイッチの状態、上記スロット
ル開度センサの出力に基づき同スイッチおよびスロット
ル開度センサの故障を検出する故障検出手段と、同故障
検出手段の検出結果、上記スイッチの状態、上記スロッ
トル開度センサの出力、上記全開相当位置出力または全
開相当位置出力に基づき上記スロットル弁を制御するス
ロットル弁制御手段と、上記故障検出手段が上記スイッ
チおよびスロットル開度センサの両方の故障を検出する
と上記スロットル弁制御手段によるスロットル弁の制御
を禁止するスロットル弁制御禁止手段とを備える。
(作用) まず、スロットル弁をストッパによって設定される全開
位置または全閉位置まで駆動し、スロットル開度センサ
の全開相当位置出力または全開相当位置出力を求めてお
く。一方、作動ステップ数検出手段が検出するスロット
ル弁の作動ステップ数と、スイッチの状態およびスロッ
トル開度センサの出力とに基づき、故障検出手段がスイ
ッチおよびスロットル開度センサの故障を検出する。
そして、同故障検出手段の検出結果、スイッチの状態、
スロットル開度センサの出力に基づき、スロットル弁制
御手段がスロットル弁を制御する。
ただし、故障検出手段がスイッチおよびスロットル開度
センサの両方の故障を検出すると、スロットル弁制御禁
止手段がスロットル弁制御手段によるスロットル弁の制
御を禁止する。
(実施例) 以下、この発明の第1実施例について図面を参照して説
明する。
第1図において、1はエアクリーナで、エレメント2お
よびエアーフローセンサ3を有している。
このエアーフローセンサ3は、エレメント2を通してエ
ンジン(図示しない)に吸込まれる吸入空気HAを検出
するものである。
このエアクリーナ1からエンジンの燃焼室に燃焼用空気
を導入する吸気路4を設け、その吸気路4の中途部に主
スロットル弁5を配設する。さらに、吸気路4において
、主スロットル弁5よりも上流側に副スロツトル弁6を
配設する。
主スロットル弁5は、アクセルペダルに直結してあり、
そのアクセルペダルの踏込み量(操作量)に応じて開度
が変化する。
副スロツトル弁6は、スプリング7により開方向への偏
倚力を受けるとともに、開度調節用のステップモータ8
に連結してあり、通常はステップモータ8が駆動されず
、スプリング7の偏倚力を受けて全開しているが、スリ
ップが生じるとそのスリップ量に応じてステップモータ
8が駆動されることにより、開度を絞りでエンジンに吸
入される空気量を減らす働きをする。
また、第2図に示すように、副スロツトル弁6の回動軸
6aにレバー6bを取付け、同レバー6bの回動範囲内
に全開位置および全閉位置をそれぞれ設定するための全
開側ストッパ9および全閉側ストッパ10を設け、上記
全開側ストッパ9によって設定される副スロツトル弁6
の全開位置の開度をQl、上記全閉側ストッパ10によ
って設定される副スロツトル弁6の全開位置の開度をQ
l、副スロツトル弁6の全開位置から全開位置までの最
大作動角をQMと定めている。
そして、主スロットル弁5の回動軸にスロットル開度セ
ンサ11を取付け、副スロツトル弁6の回動軸6aにス
ロットル開度センサ12を取付ける。さらに、副スロツ
トル弁6が全開位置にあるときに同副スロツトル弁6の
回動軸6aが当接することにより作動する全開スイッチ
13を設ける。
スロットル開度センサ11,12は、たとえばポ、テン
ショメータを用いており、スロットル弁の開度に対応す
る電圧レベルの信号を出力するものである。
ここで、スロットル開度センサ12は、第3図に示す出
力特性(Q−V特性)を有しており、副スロツトル弁6
の開度Q (deg )が増すに従って出力電圧V (
volts )がリニアに上昇する。
一方、上記エアフローセンサ3で検出される吸入空気j
lAはエンジン制御用コンピュータ(以下、ECIと称
す)14に送られて、エンジシ1゛回転当たりの実際の
吸入空気量A/Nrが所定クランク角度毎に計算され、
その吸入空気量A / N rに応じた量の燃料がエン
ジンの各気筒に噴射されるようになっている。
また、20はトラクシジンコントローラで、同トラクシ
ョンコントローラ20に上記スロットル開度センサ11
の出力電圧、スロットル開度センサ12の出力電圧V、
および全開スイッチ13の出力信号Sが供給されるとと
もに、EC114からエンジン1回転当たりの実際の吸
入空気量A/Nrが所定クランク角度毎に供給される。
さらに、ステップモータ8に対し、巻線の断線を検知す
る断線検知部15が設けられ、同断線検知部15の出力
信号Cが上記トラクションコントローラ20に供給され
る。
このトラクションコントローラ20は、上記各信号の他
に、図示しないエンジン回転数センサ。
駆動輪速度センサ、従動輪速度センサからそれぞれ出力
されるエンジン回転数データNe、[動輪速度データV
f、従動輪速度データV「を取込み、駆動輪のスリップ
を収束させるべくモータ駆動制御部30に指令を与え、
トラクションコントロールを行なうもので、その要部を
第4図に示す。
第4図において、201は故障検出を行なうイニシャル
チェック部で、同イニシャルチェック部201はイグニ
ッションスイッチ(図示しない)のオン時に入力される
ICオン信号に応答して動作することにより、指示信号
Hをモータ駆動制御部30に与えてステップモータ8を
駆動し、同駆動により副スロツトル弁6を閉方向および
開方向に動かし、そのときの上記ステップモータ8の作
動ステップ数を検出し、量検出結果、全開スイッチ13
の状B2スロットル開度センサ12の出力を比較して同
全開スイッチ13およびスロットル開度センサ12にそ
れぞれ故障があるかどうかを検出するようになっている
。そして、同故障検出の結果を表わす信号を後述の第1
スロツトル弁制御部221.第2スロツトル弁制御部2
22.第3スロツトル弁制御部223.スロットル弁制
御禁止部224へそれぞれ供給するようになっている。
また、イニシャルチェック部201は、上記故障検出に
おいてスロットル開度センサ12に故障がないとき、同
スロットル開度センサ12の出力電圧Vに基づいて副ス
ロツトル弁6の全開位置を検出する位置検出を行なう。
すなわち、イニシャルチェック部201は、副スロツト
ル弁6を開方向に駆動し、同副スロツトル弁6が全開側
ストッパ9によって設定された全開位置に至ると、その
状態を上記スロットル開度センサ12の出力電圧■の変
化により検出し、位置検出信号Pを出力する。
202は位置記憶部で、同位置記憶部202は上記イニ
シャルチェック部201から構成される装置検出信号P
を受けると、そのときのスロットル開度センサ12の出
力電圧Vを全開相当位置出力として記憶するようになっ
ている。
また、203は基準トルク算出部で、従動輪速度データ
Vrから求めた車体加速度CBに基づいて路面に伝達可
能な基準トルクTgを算出する。
204はスリップ量算出部で、駆動輪速度データVfお
よび上記従動輪速度データVrからスリップff1D 
V (−V f−V r )を算出する。このスリップ
量DVは、スリップ状態量算出部205に入力され、同
スリップ量DVに対する比例値と積分値とを適切に組合
わせて制御されることにより補正トルクTaが算出され
る。
さらに、スリップ量算出部204で算出されるスリップ
ff1DVは、制御開始終了判定部206に入力される
。この制御開始終了判定部206は、判定結果に応動す
る出力スイッチ206aを有しており、上記スリップ量
算出部204で算出されるスリップ量DVが所定値DV
s以上(DV≧DVs)であれば制御開始条件であると
判定して出力スイッチ206aをオンし、同スリップ量
DVが所定値DVsより小(DV<DVs )であれば
制御終了条件であると判定して出力スイッチ206aを
オフするものである。なお、この制御開始終了判定部2
06で制御終了条件が判定されると、その旨を表わす信
号が後述する第1スロツトル弁制御部221.第2スロ
ットル弁制御部222、第3スロットル弁制御部223
に供給される。
そして、上記基準トルク算出部203から出力される基
準トルクTg1および上記スリップ状態量算出部205
で算出される補正トルクTaがそれぞれ減算部207に
供給され、同減算部207では上記基準トルクTgから
上記補正トルクTaが減算されて駆動軸におけるトルク
の目標値として目標駆動軸出力トルクTφが算出される
。この目標駆動軸出力トルクTφは上記制御開始終了判
定部206の出力スイッチ206aがオンのときに目標
エンジン出力算出部208に送られて、変速機の変速比
等に基づきエンジン出力に換算され、目標エンジン出力
Teが算出される。さらに、この目標エンジン出力Te
は目標空気量算出部209に送られて、上記目標エンジ
ン出力Teを出力させるために必要なエンジン1回転当
たりの目標吸入空気量A/Ntが算出される。この目標
吸入空気ff1A/Ntは目標スロットル開度算出部2
10に送られて、主スロットル弁5と副スロツトル弁6
を1つのスロットル弁と考えたときのスロットル開度を
示す等価スロットル開度が求められ、次に主スロットル
弁5の現在の開度と上記等価スロットル開度から副スロ
ツトル弁6の開度、つまり目標スロットル開度θ20が
求められる。また、上記目標吸入空気量A/Ntは減算
部211に送られて上記ECI 14から所定クランク
角度毎に入力される実際の吸入空気量A / N rが
減算されて上記目標吸入空気量A/Ntと上記吸入空気
m A / N rとの偏差ΔA/Nが求められる。同
偏差A/NはPID制御部212に送られて、同偏差Δ
A/Nに基づきPID制御が行なわれ、目標スロットル
開度の補正量θ2fが求められる。そして、目標スロッ
トル開度θ20と補正量θ2fとが加算部213で加算
されて目標開度θ2が求められる。
求められた目標開度θ2は、第1スロツトル弁制御部2
21.第2スロットル弁制御部222゜第3スロットル
弁制御部223へそれぞれ供給される。
ここで、第1スロットル弁制御部221は、上記イニシ
ャルチェック部201が何も故障を検出しないとき動作
し、副スロツトル弁6の開度が上記目標開度θ2となる
よう、全開スイッチ13の出力信号Sに基づく同全開ス
イッチ13の作動を基準にし、且つスロットル開度セン
サ12の出力電圧Vに従って副スロツトル弁6の開度を
制御するもので、同制御を行なうための指示信萼に、を
モータ駆動制御部30へ与えるようになっている。
すなわち、第1スロットル弁制御部221は、全開スイ
ッチ13がオンしている状態において、予め記憶してい
る全開位置の開度Q2  (または位置記憶部202に
記憶されている全開相当位置出力に対応する開度)から
上記目標開度θ2までの開度変化ΔQを求める手段、同
開度変化ΔQに相当するスロットル開度センサ12の出
力電圧変化量ΔVを求める手段、同出力電圧変化量ΔV
を上記全開相当位置出力から減算して目標出力電圧Vt
を求める手段、同目標出力電圧Vtに対してスロットル
開度センサ12の出力電圧Vが等しくなるよう指示信号
に、を出力する手段、上記制御開始終了判定部206が
制御終了条件を判定したときに全開スイッチ13がオン
するまで副スロツトル弁6を徐々に開かせるべく指示信
号Klを出力する手段からなる。
第2スロットル弁制御部222は、上記イニシャルチェ
ック部201がスロットル開度センサ12の故障を検出
したとき動作し、副スロツトル弁6の開度が上記目標開
度θ2となるよう、全開スイッチ13の出力信号Sに基
づく同全開スイッチ13の作動を基準にし、且つステッ
プモータ8のステップ角度(deg/ステップ数)に従
つて副スロツトル弁6の開度を制御するもので、同制御
を行なうための指示信号に2をモータ駆動制御部30へ
与えるようになっている。
すなわち、第2スロットル弁制御部222は、全開スイ
ッチ13がオンしている状態において、予め記憶してい
る全開位置の開度Q2  (または位置記憶部202に
記憶されている全開相当位置出力に対応する開度)から
上記目標開度θ2までの開度変化ΔQを求める手段、同
開度変化ΔQを得るのに必要なステップモータ8の駆動
ステップ数STを同ステップモータ8のステップ角度(
deg/ステップ数)から求める手段、同駆動ステップ
数STに対応する指示信号に2を出力する手段、上記制
御開始終了判定部206が制御終了条件を判定したとき
に全開スイッチ13がオンするまで副スロツトル弁6を
徐々に開かせるべく指示信号に2を出力する手段からな
る。
ただし、こめ第2スロットル弁制御手段222は、後述
するスロットル弁制御禁止部224から制御禁止信号R
を受けた場合は動作しないようになっている。
第3スロットル弁制御部223は、上記イニシャルチェ
ック部201が全開スイッチ13の故障を検出したとき
動作し、副スロツトル弁6の開度が上記目標開度θ2と
なるよう、上記位置記憶部202に記憶されてい、る全
開相当位置出力を基準にし且つスロットル開度センサ1
2の出力電圧Vに従って副スロツトル弁6の開度を制御
するもので、同制御を行なうための指示信号に3をモー
タ駆動制御部30へ与えるようになっている。
すなわち、第3スロットル弁制御部223は、スロット
ル開度センサ12の出力電圧Vが位置記憶部202に記
憶されている全開相当位置出力と等しい状態において、
予め記憶している全開位置の開度Q2  (または上記
全開相当位置出力に対応する開度)から上記目標開度θ
2までの開度変化ΔQを求める手段、同開度変化ΔQに
相当するスロットル開度センサ12の出力電圧変化量Δ
Vを求める手段、同出力電圧変化量ΔVを位置記憶部2
02に記憶されている全開相当位置出力から減算して目
標出力電圧Vtを求める手段、同目標出力電圧Vtに対
してスロットル開度センサ12の出力電圧Vが等しくな
るよう指示信号に3を出力する手段、上記制御開始終了
判定部206が制御終了条件を判定したときにスロット
ル開度センサ12の出力電圧Vが上記全開相当位置出力
に等しくなるまで副スロツトル弁6を徐々に開かせるべ
く指示信号に3を出力する手段からなる。
ただし、この第3スロットル弁制御手段223も、スロ
ットル弁制御禁止部224から制御禁止信号Rを受けた
場合は動作しないようになっている。
スロットル弁制御禁止部224は、上記イニシャルチェ
ック、部201がスロットル開度センサ12の故障およ
び全開スイッチ13の故障の両方を検出したとき、また
上記断線検知部15がステップモータ8の巻線の断線を
検知したとき、それぞれ上記第2スロットル弁制御部2
22.第3スロットル弁制御部223へ制御禁止信号R
を送り、同第2スロツトル弁制御部222.第3スロッ
トル弁制御部223による副スロツトル弁6の開度制御
をそれぞれ禁止するものである。
なお、214は制御に使うマツプなどのデータを記憶す
るメモリ、215は時間制御用のタイマである。
上記モータ駆動制御部30は、上記イニシャルチェック
部201からの指示信号H1上記第1スロットル弁制御
部221からの指示信号に1、上記第2スロットル弁制
御部222からの指示信号K12、上記第3スロットル
弁制御部223からの指示信号に3にそれぞれ応じて、
ステップモータ8を駆動するようになっている。
つぎに、上記のような構成において動作を説明する。
運転者がイグニッションスイッチをオンすると、エンジ
ンが始動するとともに、トラクションコントローラ20
のイニシャルチェック部201へIGオン信号が入力さ
れる。このとき、イニシャルチェック部201は、指示
信号Hをモータ駆動制御部30に与えてステップモータ
8を駆動し、第5図および第6図に示すイニシャルチェ
ックつまり故障検出および位置検出を行なう。
■目標開度Qtを前回の位置検出処理の際に位置記憶部
202に記憶した全開相当位置出力に対応する開度Q2
よりも16deg小さくシ(ステップL1)、タイマ2
15を使った時間カウントTを行ないながら(ステップ
L2)、上記目標開度Qtに向けて副スロツトル弁6を
閉方向に高速でポジションフィードバックする(ステッ
プL3)。
・・・[第6図A期間] ポジションフィードバックとは、スロットル開度センサ
12の出力電圧Vが示す開度Qと目標開度Qtとが等し
くなるようにステップモータ8を駆動することである。
この場合、開度Qと目標開度Qtとを比較するとともに
(ステップL4)、時間カウントTと設定値Tlとを比
較しくステップL5)、開度Qが目標開度Qtに達しな
いまま時間カウントTが設定値T1を超えてしまったと
きは、スロットル開度センサ12が故障と判定しくステ
ップL6)、次に全開スイッチ13に対する故障検出を
行なう(ステップL7〜ステップL12)。
全開スイッチ13に対する故障検出は、ステップモータ
8を閉方向に30ステツプだけ高速で駆動しくステップ
L7)、全開スイッチ13がオフかどうかを確認する(
ステップL8)。このとき、全開スイッチ13がオフで
なければ、全開スイッチ13が故障(オン故障)と判定
する(ステップL9)。さらに、ステップモータ8を開
方向に300ステツプだけ中速で駆動しくステップL1
0)、全開スイッチ13がオンかどうかを確認する(ス
テップL11)。この確認において全開スイッチ13が
オンでなければ、全開スイッチ13が故障(オフ故障)
と判定する(ステップL12)。
なお、この故障検出の後はそのままイニシャルチェック
の終了となるが、300ステツプの開方向駆動がすでに
なされているので、イニシャルチェックの終了時におい
て副スロツトル弁6は全開位置まで到達した状態となる
■上記ステップL4において開度Qが目標開度Qtに等
しくなったら、全開スイッチ13がオフかどうかを確認
する(ステップL13)。このとき、全開スイッチ13
がオフでなければ、全開スイッチ13が故障(オン故障
)と判定する(ステップL14)。
さらに、スロットル開度センサ12の出力電圧VをVa
として記憶しくステップL15)、次にステップモータ
8を開方向に20ステツフ(6deg)分だけ低速で駆
動しくステップL16)、同駆動後のスロットル開度セ
ンサ12の出力電圧Vをvbとして捕える(ステップL
17)。そして、捕えた値vbと上記記憶した値Vaと
の差ΔV (”Vb−Va)を求め(ステップL18)
、かつステップモータ8の作動ステップ数が20ステツ
プ(6deg)であることを検知しており、この場合の
ΔVが20ステツプ(6deg)に対応する妥当な値で
あるかどうかを確認する(ステップL19)。・・・[
第6図B期間]。
ここで、ΔVが妥当な値でなければ、スロットル開度セ
ンサ12が故障と判定しくステップL20)、次に上記
ステップL7ないしステップL12の全開スイッチ13
に対する故障検出を行ない、イニシャルチェックを終了
する。
■ステップL19においてΔVが妥当な値と判定すれば
、次にスロットル開度センサ12の出力電圧VをVcと
して記憶しくステップL21)、次にステップモータ8
を開方向に1ステツプだけ低速で駆動しくステップL2
2)、スロットル開度センサ12の新たな出力電圧Vを
Vdとして捕える(ステップL23)。そして、捕えた
値Vdと上記記憶した値Vcとを比較しくステップL2
4) 、VdがVcよりも大ならば上記ステップL21
.L22.L23の処理を繰返す。このようにして、ス
テップモータ8を開方向に1ステツプずつ低速で駆動し
ていき、副スロツトル弁6のレバー6bが全開側ストッ
パ9に当たってスロットル開度センサ12の出力電圧V
がほとんど変化しなくなり、ステップL24の比較にお
いてVcζVdの条件が成立したら、全開スイッチ13
がオンかどうかを確認しくステップL25)、同確認に
おいて全開スイッチ13がオンでなければ全開スイッチ
13が故障(オフ故障)と判定するとともに(ステップ
L26)、内部カウンタのカウント値tを“11だけカ
ウントアツプしくステップL27)、さらに同カウント
値tが設定値“8”に達したかどうかを確認しくステッ
プY10)、同確認においてカウント値tが設定値“8
°にまだ達していなければ、上記ステップL21.L2
2.L23の処理およびステップL24.(L25.L
26)、L27.L28の処理を繰返す。こうして、ス
ロットル開度センサ12の出力電圧Vにほとんど変化が
ないまま上記内部カウンタのカウント値tが設定値″8
”に達すると、つまりスロットル開度センサ12の出力
電圧Vが8ステツプ前の状態からほとんど変わらなけれ
ば、位置検出信号Pを出力する(ステップL29)。・
・・[第6図C期間] ここで、8ステツプとしているのは、ステップモータ8
のステップ数のサイクルが8回であり、ステップモータ
8に税調が生じても8ステツプかければ同じ所に戻るこ
とを考慮している。
そして、上記位置検出信号Pが出力されたとき、そのと
きのスロットル開度センサ12の出力電圧Vつまり電圧
Vdが全開相当位置出力として位置記憶部202に記憶
される(ステップL30)。
これで、イニシャルチェックの終了となる。
なお、副スロツトル弁6のレバー6bが全開側ストッパ
9に当たった状態でステップモータ8の開方向への駆動
を続けることによってステップモータ8に税調が生じた
とき、イニシャルチェ’/り部201から位置検出信号
Pを出力し、位置記憶部22では上記位置検出信号Pを
受けたときにその直前のスロットル開度センサ12の出
力電圧Vを全開相当位置出力として記憶するようにして
もよい。
以後の動作について第7図を参照しながら説明する。
運転者がイグニッションスイッチをオンすると、エンジ
ンが始動する。この状態でアクセルペダルを踏込むと、
主スロットル弁5が開き、エンジンの吸気量が増える。
そして、この吸気量の増加により、その空気量に基づい
てエンジンへの供給量が決定される燃料が増加し、エン
ジン出力が高まる。これにより、車両を発進することが
できる。
このとき、主スロットル弁5の開度がスロットル開度セ
ンサ11で検知され、その検知出力がトラクションコン
トローラ20へ供給される。
トラクションコントローラ20は、駆動輪速度データV
fおよび従動輪速度データVrからスリップ量DV (
−V f 7V r)を算出し、算出したスリップff
1DVが所定値DVs以上ならば、同スリップを収束す
るための指示信号をモータ駆動制御部30に与える。
すなわち、基準トルク算出部203が従動輪速度データ
Vrから求めた車体加速度GBに基づいて路面に伝達可
能な基準トルクTgを算出するとともに(ステップMl
! ) 、スリップ量算出部204が駆動輪速度データ
Vfおよび従動輪速度データVrから駆動輪のスリップ
1iDV(−Vf−Vr)を算出する(ステップM12
)。このスリップ量DVに対する比例値と積分値とに基
づき補正トルクTaがスリップ状態量算出部205にお
いて算出され(ステップM2)、減算部207において
その補正トルクTaが上記基準トルクTgから減算され
て駆動軸におけるトルクの目標値として目標駆動軸出力
トルクTφが算出される(ステップM3)。
また、スリップ量算出部204で算出されるスリップ量
DVは、制御開始終了判定部206に供給される。この
制御開始終了判定部206は、上記スリップ量算出部2
04で算出されるスリップ量Dvが所定値DVs以上(
DV≧DVs )”C’あれば制御開始条件であると判
定して出力スイッチ206aをオンし、同スリップ量D
Vが所定値DVsより小(DV<DVs )であれば制
御終了条件であると判定して出力スイッチ206aをオ
フする。
ここで、スリップff1DVが所定値DVs以上(DV
≧DVs)で制御開始条件が判定され(ステップM4)
、出力スイッチ206aがオンすれば、上記減算部20
7で算出された目標駆動軸出力トルクTφが目標エンジ
ン出力算出部208に供給される。同目標エンジン出力
算出部208では、変速機の変速比等に基づき、その目
標駆動軸トルクTφをエンジン出力に換算して目標エン
ジン出力Teが算出される(ステップM5)。そして、
目標エンジン出力Teは目標空気量算出部209に送ら
れ、同目標空気量算出部209で目標エンジン出力Te
を出力させるために必要なエンジン1回転当たりの目標
吸入空気量A/Ntが算出される(ステップM6)。こ
の目標吸入空気ff1A/Ntは目標スロットル開度算
出部210に送られて、主スロットル弁5と副スロツト
ル弁6を1つのスロットル弁と考えたときのスロットル
開度を示す等価スロットル開度が求められ、次に主スロ
ットル弁5の現在の開度と上記等価スロットル開度から
副スロツトル弁6の開度、つまり目標スロットル開度θ
20が求められる(ステップM71)。また、減算部2
11において所定クランク角度毎にEC114から入力
される実際の吸入空気量A / N rが上記目標吸入
空気量A/Ntから減算されて、上記目標吸入空気量A
/Ntと上記吸入空気量A / N rとの偏差ΔA/
Nが求められ(ステップM7□)、同偏差A/Nに基づ
きPID制御部212においてPID制御が行なわれる
ことにより目標スロットル開度の補正量θ2fが求めら
れる(ステップM8)。そして、加算部213において
目標スロットル開度θ20と補正量θ2rとが加算され
て目標開度θ2が求められる(ステップM9)。
求められた目標開度θ2は、第1スロツトル弁制御部2
21.第2スロットル弁制御部222゜第3スロットル
弁制御部223へ供給される。
このとき、断線検知部15がステップモータ8の巻線の
断線を検知しているかどうかを確認しくステップM10
)、断線を検知していなければ、イニシャルチェック部
201の故障検出結果を確認しくステップMll、M1
2.M13゜M14)、同故障検出結果に応じて第1ス
ロツトル弁制御部221.第2スロットル弁制御部22
2、第3スロットル弁制御部223のうちのいずれか一
つが動作する。
すなわち、全開スイッチ13およびスロットル開度セン
サ12のどちらにも故障がなければ、第1スロットル弁
制御部221が動作する(ステップM 151)。
第1スロットル弁制御部221は、全開スイッチ13が
オンしている状態において、第8図に示すように、予め
記憶している全開位置のム開度Q2(または位置記憶部
202に記憶されている全開相当位置出力Vdに対応す
る開度)から上記目標開度θ2までの開度変化ΔQを求
め(ステップR1)、同開度変化ΔQに相当するスロッ
トル開度センサ12の出力電圧変化量ΔVを求め(ステ
ップR2)、同出力電圧変化量ΔVを位置記憶部202
に記憶されている全開相当位置出力Vdから減算して目
標出力電圧Vtを求め(ステップR3)、同目標出力電
圧Vtに対してスロットル開度センサ12の出力電圧V
が等しくなるよう指示信号に1を出力する(ステップR
4,R5)。
指示信号に1が出力されると、同指示信号に1に従って
モータ駆動制御部30がステップモータ8を駆動する。
同駆動により、副スロツトル弁6が目標開度θ2に設定
される。
こうして、スリップ量DVが所定値DVs以上の場合は
トラクションコントロールを実行し、副スロツトル弁6
の開度を目標開度θ2に設定することにより、アクセル
ペダルの踏込みにかかわらずエンジンへの吸入空気量A
/Nが減り、同吸入空気量A/Nの減少に伴ってエンジ
ンへの燃料供給量が減少し、エンジン出力が下がってス
リップが収束される。
スリップが収束し、スリップ量算出部204で算出され
るスリップ量DVが所定値DVsより小さくなると、制
御開始終了判定部206の出力スイッチ206aがオフ
し、トラクションコントロールが終了する。
この制御終了時、制御開始終了判定部206から第1ス
ロットル弁制御部221へ制御終了の旨を表わす信号が
供給される。
第1スロットル弁制御部221は、制御開始終了判定部
206からの信号を受けて制御終了を確認すると(ステ
ップR6)、現時点の副スロツトル弁6の開度に対応す
るスロットル開度センサ12の出力電圧Vつまり上記目
標出力電圧Vtに対して所定値αを加算し、同加算結果
を新たな目標出力電圧Vtとして設定しくステップR7
)、同目標出力電圧Vtに対してスロットル開度センサ
12の出力電圧Vが等しくなるよう指示信号に、を出力
する(ステップR8)。さらに、第1スロットル弁制御
部221は、全開スイッチ13がオンかどうかを確認し
くステップR9)、オンでなければ上記ステップR7,
R8を繰返し、副スロツトル弁6を開方向に徐々に開か
せる。そして、第1スロットル弁制御部221は、ステ
ップR9の確認において全開スイッチ13がオンしたら
、つまり副スロツトル弁6が全開位置に達したら、そこ
で待機状態に入る(ステップR10)。
ところで、イニシャルチェック部201の故障検出結果
の確認(ステップMll、M12゜M13.M14)に
おいて、全開スイッチ13には故障がないが、スロット
ル開度センサ12が故障のとき、第2スロットル弁制御
部222が動作する(ステップM152)。
第2スロットル弁制御部222は、全開スイッチ13が
オンしている状態において、第9図に示すように、予め
記憶している全開位置の開度Q2(または位置記憶部2
02に記憶されている全開相当位置出力Vdに対応する
開度)から上記目標開度θ2までの開度変化ΔQを求め
(ステップU1)、同開度変化ΔQを得るのに必要なス
テップモータ8の駆動ステップ数STを同ステップモー
タ8のステップ角度(deg/ステップ数)から求め(
ステップU2)、同駆動ステップ数STに対応する指示
信号に2を出力する(ステップU3)。
指示信号に2が出力されると、同指示信号に2に従って
モータ駆動制御部30がステップモータ8を駆動する。
同駆動により、副スロツトル弁6が目標開度θ2に設定
される。
こうして、スリップff1DVが所定値DVs以上の場
合はトラクションコントロールを実行し、副スロツトル
弁6の開度を目標開度θ2に設定することにより、アク
セルペダルの踏込みにかかわらずエンジンへの吸入空気
ff1A/Nが減り、同吸入空気量A/Nの減少に伴っ
てエンジンへの燃料供給量が減少し、エンジン出力が下
がってスリップが収束される。
スリップが収束し、スリップ量算出部204で算出され
るスリップ量DVが所定値DVsより小さくなると、制
御開始終了判定部206の出力スイッチ206aがオフ
し、トラクションコントロールが終了する。
この制御終了時、制御開始終了判定部206がら第2ス
ロットル弁制御部222へ制御終了の旨を表わす信号が
供給される。
第2スロットル弁制御部222は、制御開始終了判定部
206からの信号を受けて制御終了を確認すると(ステ
ップU4)、副スロツトル弁6を所定の開度だけ開かせ
るための駆動ステップ数STを設定しくステップU5)
、同駆動ステップ数STに対応する指示信号に2を出力
する(ステップU6)。さらに、第2スロットル弁制御
部222は、全開スイッチ13がオンかどうかを確認し
くステップU7)、オンでなければ上記ステップU5.
U6を繰返し、副スロツトル弁6を開方向に徐々に開か
せる。そして、第2スロットル弁制御部222は、ステ
ップU7の確認において全開スイッチ13がオンしたら
、つまり副スロツトル弁6が全開位置に達したら、そこ
で待機状態に入る(ステップU8)。
また、イニシャルチェック部201の故障検出結果の確
認(ステップM11.M12.M13゜M]4)におい
て、全開スイッチ13が故障で、スロットル開度センサ
12には故障がないとき、第3スロットル弁制御部22
3が動作する(ステップM153)。
第3スロットル弁制御部223は、スロットル開度セン
サ12の出力電圧Vが位置記憶部202に記憶されてい
る全開相当位置出力Vdと等しい状態において、第10
図に示すように、予め記憶している全開位置の開度Q2
 (または上記全開相当位置出力Vdに対応する開度)
から上記目標開度θ2までの開0度変化ΔQを求め(ス
テップW1)、同開度変化ΔQに相当するスロットル開
度センサ12の出力電圧変化量ΔVを求め(ステップW
2)、同出力電圧変化量ΔVを上記全開相当位置出力V
dから減算して目標出方電圧Vtを求め(ステップW3
)、同目標出力電圧Vtに対してスロットル開度センサ
12の出力電圧Vが等しくなるよう指示信号に3を出力
する(ステップW4.W5)。
指示信号に3が出力されると、同指示信号に3に従って
モータ駆動制御部3oがステップモータ8を駆動する。
同駆動により、副スロツトル弁6が目標開度θ2に設定
される。
こうして、スリップff1DVが所定値DVs以上の場
合はトラクションコントロールを実行し、副スロツトル
弁6の開度を目標開度θ2に設定することにより、アク
セルペダルの踏込みにががゎらずエンジンへの吸入空気
量A/Nが減り、同吸入空気jlA/Nの減少に伴つて
エンジンへの燃料供給量が減少し、エンジン出力が下が
ってスリップが収束される。
スリップが収束し、スリップ量算出部204で算出され
るスリップ量DVが所定値DVsより小さくなると、制
御開始終了判定部206の出力スイッチ206aがオフ
し、トラクションコントロールが終了する。
この制御終了時、制御開始終了判定部206から第3ス
ロットル弁制御部223へ制御終了の旨を表わす信号が
供給される。
第3スロットル弁制御部223は、制御開始終了判定部
206からの信号を受けて制御終了を確認すると(ステ
ップW6)、現時点の副スロツトル弁6の開度に対応す
るスロットル開度センサ12の出力電圧Vつまり上記目
標出力電圧Vtに対して所定値αを加算し、同加算結果
を新たな目標出力電圧Vtとして設定しくステップW7
)、同目標出力電圧Vtに対してスロットル開度センサ
12の出力電圧Vが等しくなるよう指示信号に、を出力
する(ステップW8)。さらに、第3スロットル弁制御
部223は、スロットル開度センサ12の出力電圧■が
上記全開相当位置出力Vdと等しいかどうかを確認しく
ステップW9)、等しくなければ上記ステップW7.W
8を繰返し、副スロツトル弁6を開方向に徐々に開かせ
る。そして、第3スロットル弁制御部223は、ステッ
プW9の確認においてスロットル開度センサ12の出力
電圧Vが上記全開相当位置出力Vdと等しくなったら、
つまり副スロツトル弁6が全開位置に達したら、そこで
待機状態に入る(ステップW10)。
ただし、イニシャルチェック部201の故障検出結果の
確認(ステップMl 1.M12.M13゜M14)に
おいて全開スイッチ13およびスロットル開度センサ1
2の両方が故障のとき、あるいは断線検知部15の検知
結果の確認(ステップM10)においてステップモータ
8の巻線が断線のとき、スロットル弁制御禁止部224
から第2スロットル弁制御部222および第3スロツト
ル弁制御H223へ制御禁止信号Rが送られ、よって第
1スロツトル弁制御部221. 第2スロツトル弁制御
部222.第3スロットル弁制御部223はいずれも動
作せず、副スロツトル弁6の開度制御が禁止される。
このように、スロットル開度センサ12が故障した場合
は第2スロットル弁制御部222が動作して副スロツト
ル弁6の適正な開度制御を行ない、全開スイッチ13が
故障した場合は第3スロットル弁制御部223が動作し
て副スロツトル弁6の適正な開度制御を行なうので、ト
ラクションコントロールを確実に実行することができ、
常に安定した走行が可能である。また、スロットル開度
センサ12および全開スイッチ13の両方が故障し−た
場合は副スロツトル弁6の開度制御を禁止するので、返
って不適正な開度制御がなされてしまうような不具合を
未然に防止することができ、十分な安全を確保すること
ができる。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
ここでは、トラクションコントローラ20におけるイニ
シャルチェック部201および位置記憶部202の機能
が第1実施例の場合と異なりでおり、その他の構成は第
1実施例と同じである。
すなわち、イニシャルチェック部201は、イグニッシ
ョンスイッチ(図示しない)のオフ時に入力されるIG
オフ信号に応答して動作することにより、指示信号Hを
モータ駆動制御部3oに与えてステップモータ8を駆動
し、同駆動により副スロツトル弁6を閉方向および開方
向に動かし、そのときの上記ステップモータ8の作動ス
テップ数を検出し、同検出結果、全開スイッチ13の状
態、スロットル開度センサ12の出力を比較して同全開
スイッチ13およびスロットル開度センサ12にそれぞ
れ故障があるかどうかを検出する。
そして、同故障検出の結果を表わす信号を第1スロツト
ル弁制御部221.第2スロツトル弁制御部222.第
3スロツトル弁制御部223.スロットル弁制御禁止部
224へそれぞれ供給するようになっている。
また、イニシャルチェック部201は、上記故障検出に
おいてスロットル開度センサ12に故障がないとき、同
スロットル開度センサ12の出力電圧Vに基づいて副ス
ロットル、弁6の全閉位置および全開位置を検出する位
置検出を行なう。すなわち、イニシャルチェック部20
1は、副スロツトル弁6を先ず閉方向に駆動し、同副ス
ロツトル弁6が全開側ストッパ10によって設定された
全閉位置に至ると、その状態を上記スロットル開度セン
サ12の出力電圧Vの変化により検出し、最初の位置検
出信号Pを出力する。次に、イニシャルチェック部20
1は、副スロツトル弁6を開方向に駆動し、同副スロツ
トル弁6が全開側ストッパ9によって設定された全開位
置に至ると、その状態を上記スロットル開度センサ12
の出力電圧Vの変化により検出し、二回目の位置検出信
号Pを出力するようになっている。
位置記憶部202は、上記イニシャルチェック部201
から出力される最初の位置検出信号Pを受けると、その
ときのスロットル開度センサ12の出力電圧Vを全閉相
当位置出力として記憶する。
さらに、位置記憶部202は、上記イニシャルチェック
部201から出力される二回目の位置検出信号Pを受け
ると、そのときのスロットル開度センサ12の出力電圧
Vを全開相当位置出力とじてS2憶するようIこなって
いる。
つぎに、動作を説明する。
運転者がイグニッションスイッチをオフすると、エンジ
ンの運転が止まるとともに、トラクションコントローラ
20のイニシャルチェック部201へrGオフ信号が入
力される。このとき、イニシャルチェック部201は、
指示信号Hをモータ駆動制御部30に与えてステップモ
ータ8を駆動し、第11図および第12図に示すイニシ
ャルチェックつまり故障検出および位置検出を行なう。
■目標開度Qtを前回の位置検出処理の際に位置記憶部
202に記憶した全開相当位置出力に対応する開度Ql
よりも3 deg大きくシ(ステップX1)、タイマ2
15を使った時間カウントTを行ないながら(ステップ
X2)、上記目標開度Qtに向けて副スロツトル弁6を
閉方向に高速でポジションフィードバックする(ステッ
プX3)。
・・・[第12図A期間] この場合、スロットル開度センサ12の出力電圧Vが示
す開度Qと目標開度Qtとを比較するとともに(ステッ
プX4)、時間カウントTと設定値T2とを比較しくス
テップX5)、開度Qが目標開度Qtに達しないまま時
間カウントTが設定値T2を超えてしまったときは、ス
ロットル開度センサ12が故障と判定しくステップX6
)、次に全開スイッチ13に対する故障検出を行なう(
ステップX7〜ステツプX11)。
全開スイッチ13に対する故障検出は、まず全開スイッ
チ13がオフかどうかを確認する(ステップX7)。こ
のとき、全開スイッチ13がオフでなければ、全開スイ
ッチ13が故障(オン故障)と判定する(ステップX8
)。さらに、ステップモータ8を開方向に300ステツ
プだけ中速で駆動しくステップX9)、全開スイッチ1
3がオンかどうかを確認する(ステップX10)。この
確認において全開スイッチ13がオンでなければ、全開
スイッチ13が故障(オフ故障)と判定する(ステップ
X11)。
なお、この故障検出の後はそのままイニシャルチェック
の終了となるが、300ステツプの開方向駆動がすでに
なされているので、イニシャルチェックの終了時におい
て副スロツトル弁6は全開位置まで到達した状態となる
■上記ステップX4において開度Qが目標開度Qtに等
しくなったら、全開スイッチ13がオフかどうかを確認
する(ステップX12)。このとき、全開スイッチ13
がオフでなければ、全開スイッチ13が故障(オン故R
)と判定する(ステップX13)。
そして、スロットル開度センサ12の出力電圧■をVa
として記憶しくステップX14)、次にステップモータ
8を閉方向に1ステツプだけ低速で駆動しくステップX
15)、スロットル開度センサ12の新たな出力電圧V
をvbとして捕える(ステップX16)。そして、捕え
た値vbと上記記憶した値Vaとを比較しくステップX
17)、vbがVaよりも小ならば上記ステップX14
゜X15.X16の処理を繰返す。このようにして、ス
テップモータ8を閉方向に1ステツプずつ低速で駆動し
ていき、副スロツトル弁6のレバー6bが全開側ストッ
パ10に当たってスロットル開度センサ12の出力電圧
Vがほとんど変化しなくなり、ステップX17の比較に
おいてVaζvbの条件が成立したら、内部カウンタの
カウント値tを“1”だけカウントアツプしくステップ
X18)、さらに同カウント値tが設定値“82に達し
たかどうかを確認しくステップX19)、同確認におい
てカウント値tが設定値“8”にまだ達していなければ
、上記ステップX14゜X15.X16の処理およびス
テップX17゜X18.X19の処理を繰返す。こうし
て、スロットル開度センサ12の出力電圧Vにほとんど
変化がないまま上記内部カウンタのカウント値tが設定
値“8°に達すると、つまりスロットル開度センサ12
の出力電圧Vが8ステツプ前の状態からほとんど変わら
なければ、上記内部カウンタのカウント値tをクリアす
るとともに(ステップX20) 、最初の位置検出信号
Pを出力する(ステップX21)。・・・[第12図B
期間]ここで、8ステツプとしているのは、ステップモ
ータ8のステップ数のサイクルが8回であり、ステップ
モータ8に税調が生じても8ステツプかければ同じ所に
戻ることを考慮している。
そして、上記最初の位置検出信号Pが出力されたとき、
そのときのスロットル開度センサ12の出力電圧Vつま
り電圧vbが全閉相当位置出力として位置記憶部202
に記憶される(ステップX22)。
なお、副スロツトル弁6のレバー6bが全閉側ストッパ
10に当たった状態でステップモータ8の閉方向への駆
動を続けることによってステップモータ8に税調が生じ
たとき、イニシャルチェック部201から位置検出信号
Pを出力し、位置記憶部22では上記位置検出信号Pを
受けたときにその直前のスロットル開度センサ12の出
力電圧■を全開相当位置出力として記憶するようにして
もよい。
■スロットル開度センサ12の出力電圧VをVcとして
記憶しくステップX23)、次にステップモータ8を開
方向に233ステツプ(70deg)だけ高速で駆動し
くステップX24) 、同駆動後のスロットル開度セン
サ12の出力電圧VをVdとして捕える(ステップX2
5)。そして、捕えた値Vdと上記記憶した値Vcとの
差ΔV (−Vd−VC)を求め(ステップX26) 
、かつステップモータ8の作動ステップ数が233ステ
ツプ(70deg)であることを検知しており、この場
合のΔVが233ステツプ(70deg)に対応する妥
当な値であるかどうかを確認する(ステップX27)。
・・・[第12図C期間]。
ここで、ΔVが妥当な値でなければ、スロットル開度セ
ンサ12が故障と判定しくステップX28) 、次に上
記ステップX7ないしステップXllの全開スイッチ1
3に対する故障検出を行ない、イニシャルチェックを終
了する。
■ステップX24においでΔVが妥当な値であると判定
すれば、次にスロットル開度センサ12の出力電圧Vを
Veとして記憶しくステップX29)、次にステップモ
ータ8を開方向に1スチツプだけ低速で駆動しくステッ
プX30)、スロットル開度センサ12の新たな出力電
圧VをVfとして捕える(ステップX31)。そして、
捕えた値Vfと上記記憶した値Veとを比較しくステッ
プX32)、VfがVeよりも大ならば上記ステップX
29.X30.X31の処理を繰返す。このようにして
、ステップモータ8を開方向に1ステツプずつ低速で駆
動していき、副スロツトル弁6のレバー6bが全開側ス
トッパ9に当たってスロットル開度センサ12の出力電
圧Vがほとんど変化しなくなり、ステップX32の比較
においてVeζVfの条件が成立したら、全開スイッチ
13がオンかどうかを確認しくステップX33)、同確
認において全開スイッチ13がオンでなければ全開スイ
ッチ13が故障(オフ故障)と判定するとともに(ステ
ップX34)、内部カウンタのカウント値tを1”だけ
カウントアツプしくステップX35)、さらに同カウン
ト値tが設定値“8”に達したかどうかを確認しくステ
ップX36)、同確認においてカウント値tが設定値“
8′にまだ達していなければ、上記ステップX29.X
30.X31の処理およびステップX32.(X3B、
X34)、X35.X36の処理を繰返す。こうして、
スロットル開度センサ12の出力電圧Vにほとんど変化
がないまま上記内部カウンタのカウント値tが設定値“
8”に達すると、つまりスロットル開度センサ12の出
力電圧Vが8ステツプ前の状態からほとんど変わらなけ
れば、二回目の位置検出信号Pを出力する(ステップX
37)。・・・[第12図り期間]上記二回目の位置検
出信号Pが出力されたとき、そのときのスロットル開度
センサ12の出力電圧Vつまり電圧Vfが全開相当位置
出力として位置記憶部202に記憶される(ステップX
38)。
これで、イニシャルチェックの終了となる。
なお、副スロツトル弁6のレバー6bが全開側ストッパ
9に当たった状態でステップモータ8の開方向への駆動
を続けることによってステップモータ8に税調が生じた
とき、イニシャルチェック部201から二回目の位置検
出信号Pを出力し、位置記憶部22では上記二回目の位
置検出信号Pを受けたときにその直前のスロットル開度
センサ12の出力電圧Vを全開相当位置出力として記憶
するようにしてもよい。
以後の動作について第1実施例で用いた第7図を参照し
ながら説明する。
運転者がイグニッションスイッチをオンすると、エンジ
ンが始動する。この状態でアクセルペダルを踏込むと、
主スロットル弁5が開き、エンジンの吸気量が増える。
そして、この吸気量の増加により、その空気量に基づい
てエンジンへの供給量が決定される燃料が増加し、エン
ジン出力が高まる。これにより、車両を発進することが
できる。
このとき、主スロットル弁5の開度がスロットル開度セ
ンサ11で検知され、その検知出力がトラクションコン
トローラ20へ供給される。
トラクションコントローラ20は、駆動輪速度データV
fおよび従動輪速度データVrからスリップJIDV 
(−V f−V r)を算出し、算出したスリップII
DVが所定値DVs以上ならば、同スリップを収束する
だめの指示信号をモータ駆動制御部30に与える。
すなわち、基準トルク算出部203が基準トルクTgを
算出するとともに(ステップM11)、スリップ量算出
部204が駆動輪のスリップ量DV (−Vf−Vr)
を算出する(ステップM12)。このスリップ!DVに
応じた補正トルクTaがスリップ状態量算出部205に
おいて算出され(ステップM2)、減算部207におい
てその補正トルクTaが上記基準トルクTgから減算さ
れて目標駆動軸出力トルクTφが算出される(ステップ
M3)。
また、スリップ量算出部204で算出されるスリップf
f1DVは、制御開始終了判定部206に供給される。
この制御開始終了判定部206は、上記スリップ量DV
が所定値DVs以上(DV≧DVs)であれば制御開始
条件であると判定して出力スイッチ206aをオンし、
同スリップ量DVが所定値DVsより小(DV<DVs
 )であれば制御終了条件であると判定して出力スイッ
チ206aをオフする。
ここで、制御開始条件が判定され(ステップM4)、出
力スイッチ206aがオンすれば、上記目標駆動軸出力
トルクTφが目標エンジン出力算出部208に供給され
る。同目標エンジン出力算出部208では、目標駆動軸
トルクTφをエンジン出力に換算して目標エンジン出力
Teが算出される(ステップM5)。そして、目標エン
ジン出力Teは目標空気量算出部209に送られ、同目
標空気量算出部209で目標エンジン出力Teを出力さ
せるために必要なエンジン1回転当たりの目標吸入空気
量A/Ntが算出される(ステップM6)。この目標吸
入空気ff1A/Ntは目標スロットル開度算出部21
0に送られ、同目標スロットル開度算出部210におい
て目標スロットル開度θ20が求められる(ステップM
7.)。また、減算部211において所定クランク角度
毎にEC114から入力される実際の吸入空気−1iA
/Nrが上記目標吸入空気量A/Ntから減算されて、
上記目標吸入空気量A/Ntと上記吸入空気m A /
 N rとの偏差ΔA/Nが求められ(ステップM72
 ) 、同偏差A/Nに基づきPID制御部212にお
いて目標スロットル開度の補正量θ2「が求められる(
ステップM8)。そして、加算部213において目標ス
ロットル開度θ20と補正量θ2fとが加算されて目標
開度θ2が求められる(ステップM9)。
求められた目標開度θ2は、第1スロツトル弁制御部2
21.第2スロットル弁制御部222゜第3スロットル
弁制御部223へ供給される。
このとき、断線検知部15がステップモータ8の巻線の
断線を検知しているかどうかを確認しくステップM10
)、断線を検知していなければ、イニシャルチェック部
201の故障検出結果を確認しくステップMll、M1
2.M13゜M14)、同故障検出結果に応じて第1ス
ロツトル弁制御部221.第2スロットル弁制御部22
2、第3スロットル弁制御部223のうちのいずれか一
つが動作する。
すなわち、全開スイッチ13およびスロットル開度セン
サ12のどちらにも故障がなければ、第1スロットル弁
制御部221が動作する(ステップM151)。
第1スロットル弁制御部221は、全開スイッチ13が
オンしている状態において、第13図に示すように、予
め記憶している全開位置の開度Q2  (または全閉位
置の開度Qt)から上記目標開度θ2までの開度変化Δ
Qを求め(ステップY1)、同開度変化ΔQに相当する
スロットル開度センサ12の出力電圧変化量ΔVを求め
(ステップY2)、同出力電圧変化量ΔVを位置記憶部
202に記憶されている全開相当位置出力Vfから減算
(または全開相当位置出力vbに加算)して目標出力電
圧Vtを求め(ステップY3)、同目標出力電圧vtに
対してスロットル開度センサ12の出力電圧Vが等しく
なるよう指示信号K。
を出力する(ステップY4.Y5)。
この場合、ステップY1の処理において、予め記憶して
いる全開位置の開度Q2 (または全閉位置の開度Q、
)を用いたが、位置記憶部202に記憶されている全開
相当位置出力Vfに対応する開度(または全開相当位置
出力vbに対応する開度)を用いてもよい。
指示信号に、が出力されると、同指示信号に1に従って
モータ駆動制御部30がステップモータ8を駆動する。
同駆動により、副スロツトル弁6が目標開度θ2に設定
される。
こうして、トラクションコントロールを実行することに
より、アクセルペダルの踏込みにかかわらずエンジンへ
の吸入空気flA/Nが減り、同吸入空気ff1A/N
の減少に伴ってエンジンへの燃料供給量が減少し、エン
ジン出力が下がってスリップが収束される。
スリップが収束すると、制御開始終了判定部206の出
力スイッチ206aがオフし、トラクションコントロー
ルが終了する。
この制御終了時、制御開始終了判定部206から第1ス
ロットル弁制御部221へ制御終了の旨を表わす信号が
供給される。
第1スロツトル弁制a1g221は、制御開始終了判定
部206からの信号を受けて制御終了を確認すると(ス
テップY6)、現時点の副スロツトル弁6の開度に対応
するスロットル開度センサ12の出力電圧Vっまり上記
目標出力電圧Vtに対して所定値αを加算し、同加算結
果を新たな目標出力電圧Vtとして設定しくステップY
7)、同目標出力電圧Vtに対してスロットル開度セン
サ12の出力電圧Vが等しくなるよう指示信号Klを出
力する(ステップY8)。さらに、第1スロットル弁制
御部221は、全開スイッチ13がオンかどうかを確認
しくステップY9)、オンでなければ上記ステップY7
.Y8を繰返し、副スロツトル弁6を開方向に徐々に開
かせる。そして、第1スロットル弁制御部221は、ス
テップY9の確認において全開スイッチ13がオンした
ら、つまり副スロツトル弁6が全開位置に達したら、そ
こで待機状態に入る(ステップY10)。
ところで、イニシャルチェック部201の故障検出結果
の確認(ステップMll、M12゜M13.M14)に
おいて、全開スイッチ13には故障がないが、スロット
ル開度センサ12が故障のとき、第2スロットル弁制御
部222が動作する(ステップM152)。
第2スロットル弁制御部222は、全開スイッチ13が
オンしている状態において、第1実施例で示した第9図
と同様、予め記憶している全開位置の開度Q2から上記
目標開度θ2までの開度変化ΔQを求め(ステップU1
)、同開度変化ΔQを得るのに必要なステップモータ8
の駆動ステップ数STを同ステップモータ8のステップ
角度(deg/ステップ数)から求め(ステップU2)
、同駆動ステップ数STに対応する指示信号に2を出力
する(ステップU3)。
この場合、ステップU1の処理において、予め記憶して
いる全開位置の開度Q2を用いたが、位置記憶部202
に記憶されている全開相当位置出力Vfに対応する開度
を用いてもよい。
指示信号に2が出力されると、同指示信号に2に従って
モータ駆動制御部30がステップモータ8を駆動する。
同駆動により、副スロツトル弁6が目標開度θ2に設定
される。
こうして、トラクションコントロールを実行することに
より、アクセルペダルの踏込みにかかわらずエンジンへ
の吸入空気ff1A/Nが減り、同吸入空気量A/Nの
減少に伴ってエンジンへの燃料供給量が減少し、エンジ
ン出力が下がってスリップが収束される。
スリップが収束すると、制御開始終了判定部206の出
力スイッチ206aがオフし、トラクションコントロー
ルが終了する。
この制御終了時、制御開始終了判定部206から第2ス
ロットル弁制御部222へ制御終了の旨を表わす信号が
供給される。
第2スロットル弁制御部222は、制御開始終了判定部
206からの信号を受けて制御終了を確認すると(ステ
ップU4)、副スロツトル弁6を所定の開度だけ開かせ
るための駆動ステップ数STを設定しくステップU5)
、同駆動ステップ数STに対応する指示信号に2を出力
する(ステップU6)。さらに、第2スロットル弁制御
部222は、全開スイッチ13がオンかどうかを確認し
くステップU7)、オンでなければ上記ステップU5.
U6を繰返し、副スロツトル弁6を開方向に徐々に開か
せる。そして、第1スロットル弁制御部221は、ステ
ップU7の確認において全開スイッチ13がオンしたら
、つまり副スロツトル弁6が全開位置に達したら、そこ
で待機状態に入る(ステップU8)。
また、イニシャルチェック部201の故障検出結果の確
認(ステップM11.M12.M13゜M14)におい
て、全開スイッチ13が故障で、スロットル開度センサ
12には故障がないとき、第3スロットル弁制御部22
3が動作する(ステップM153)。
第3スロットル弁制御部223は、スロットル開度セン
サ12の出力電圧Vが位置記憶部202に記憶されてい
る全開相当位置出力Vfと等しい状態において、第14
図に示すように、予め記憶している全開位置の開度Q2
(または全閉位置の開度Ql)から上記目標開度θ2ま
での開度変化ΔQを求め(ステップZ1)、同開度変化
ΔQに相当するスロットル開度センサ12の出力電圧変
化量ΔVを求め(ステップZ2)、同出力電圧変化量Δ
Vを上記全開相当位置出力Vfから減算(または位置記
憶部202に記憶されている全閉相当位置出力vbに加
算)して目標出力電圧Vtを求め(ステップZ3)、同
目標出力電圧Vtに対してスロットル開度センサ12の
出力電圧■が等しくなるよう指示信号に3を出力する(
ステップZ4.Z5)。
この場合、ステップZ1の処理において、予め記憶して
いる全開位置の開度Q2 (または全閉位置の開度Q+
)を用いたが、位置記憶部202に記憶されている全開
相当位置出力Vfに対応する開度(または全開相当位置
出力vbに対応する開度)を用いてもよい。
指示信号に3が出力されると、同指示信号に3に従って
モータ駆動制御部30がステップモータ8を駆動する。
同駆動により、副スロツトル弁6が目標開度θ2に設定
される。
こうして、トラクションコントロールを実行することに
より、アクセルペダルの踏込みにかかわらずエンジンへ
の吸入空気量A/Nが減り、同吸入空気量A/Nの減少
に伴ってエンジンへの燃料供給量が減少し、エンジン出
力が下がってスリップが収束される。
スリップが収束すると、制御開始終了判定部206の出
力スイッチ206aがオフし、トラクションコントロー
ルが終了する。
この制御終了時、制御開始終了判定部206から第3ス
ロットル弁制御部223へ制御終了の旨を表わす信号が
供給される。
第3スロットル弁制御部223は、制御開始終了判定部
206からの信号を受けて制御終了を確認すると(ステ
ップz6)、現時点の副スロツトル弁6の開度に対応す
るスロットル開度センサ12の出力電圧Vつまり上記目
標出力電圧Vtに対して所定値αを加算し、同加算結果
を新たな目標出力電圧Vtとして設定しくステップZ7
)、同目標出力電圧Vtに対してスロットル開度センサ
12の出力電圧Vが等しくなるよう指示信号に3を出力
する(ステップZ8)。さらに、第3スロットル弁制御
部223は、スロットル開度センサ12の出力電圧Vが
上記全開相当位置出力Vdと等しいかどうかを確認しく
ステップZ9)、等しくなければ上記ステップW7.W
8を繰返し、副スロツトル弁6を開方向に徐々に開かせ
る。そして、第3スロットル弁制御部223は、ステッ
プW9の確認においてスロットル開度センサ12の出力
電圧Vが上記全開相当位置出力Vdと等しくなったら、
つまり副スロツトル弁6が全開位置に達したら、そこで
待機状態に入る(ステップz10)。
ただし、イニシャルチェック部201の故障検出結果の
確認(ステップMll、M12.M13゜M14)にお
いて全開スイッチ13およびスロットル開度センサ12
の両方が故障のとき、あるいは断線検知部15の検知結
果の確認(ステップM10)においてステップモータ8
の巻線が断線のとき、スロットル弁制御禁止部224か
ら第2スロットル弁制御部222および第3スロットル
弁制御部223へ制御禁止信号Rが送られ、よって第1
スロツトル弁制御部221.第2スロツトル弁制御部2
22.第3スロットル弁制御部223はいずれも動作せ
ず、副スロツトル弁6の開度制御が禁止される。
このように、スロットル開度センサ12が故障した場合
は第2スロットル弁制御部222が動作して副スロツト
ル弁6の適正な開度制御を行ない、全開スイッチ13が
故障した場合は第3スロットル弁制御部223が動作し
て副スロツトル弁6の適正な開度制御を行なうので、ト
ラクションコントロールを確実に実行することができ、
常に安定した走行が可能である。また、スロットル開度
センサ12および全開スイッチ13の両方が故障した場
合は副スロツトル弁6の開度制御を禁止するので、返っ
て不適正な開度制御がなされてしまうような不具合を未
然に防止することができ、十分な安全を確保することが
できる。
なお、上記各実施例では、副スロツトル弁が全開位置に
あるときに作動する全開スイッチを用いた場合について
説明したが、副スロツトル弁が全閉位置にあるときに作
動する全開スイッチを用いた場合についても同様に実施
可能である。また、スロットル弁が2つの2スロットル
式のトラクシジンコントロール装置への適用について説
明したが、ステップモータ駆動のスロットル弁によって
エンジン出力を制御する装置であれば同様に適用可能で
あり、たとえばスロットル弁が1つのドライブ・バイ・
ワイヤにも適用可能である。
[発明の効果] 以上述べたようにこの発明によれば、エンジンの吸気路
に設けたスロットル弁と、同スロットル弁を駆動するス
テップモータと、上記スロットル弁の全開位置および全
閉位置を設定するストッパと、上記スロットル弁が上記
全開位置または全開位置にあるとき作動するスイッチと
、上記スロットル弁の開度を検知するスロットル開度セ
ンサと、上記スロットル弁を上記全開位置または全開位
置まで駆動し上記スロットル開度センサの全開相当位置
出力または全開相当位置出力を求める手段と、上記ステ
ップモータの作動ステップ数を検出する作動ステップ数
検出手段と、同作動ステップ数検出手段の検出結果、上
記スイッチの状態。
上記スロットル開度センサの出力に基づき同スイッチお
よびスロットル開度センサの故障を検出する故障検出手
段と、同故障検出手段の検出結果。
上記スイッチの状態、上記スロットル開度センサの出力
、上記全開相当位置出力または全開相当位置出力に基づ
き上記スロットル弁を制御するスロットル弁制御手段と
、上記故障検出手段が上記スイッチおよびスロットル開
度センサの両方の故障を検出すると上記スロットル弁制
御手段によるスロットル弁の制御を驕icするスロット
ル弁制御禁止手段とを備えたので、全開スイッチ(また
は全開スイッチ)やスロットル開度センサの故障にかわ
らずスロットル弁の適正な制御を行なうとともに、全開
スイッチ(または全開スイッチ)およびスロットル開度
センサの両方が故障した場合にはスロットル弁の制御を
禁止(、、て十分な安全を確保することができるエンジ
ン出力制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例の全体的な構成を示す図
、第2図は同実施例における副スロツトル弁の開度変化
を示す図、第3図は同実施例におけるスロットル開度セ
ンサの出力特性を示す図、第4図は同実施例におけるト
ラクションコントローラの要部の構成を示す図、第5図
は同実施例におけるイニシャルチェック部の動作を説明
するためのフローチャート、第6図は同実施例における
、イニシャルチェックの際の副スロツトル弁の開度変化
を示す図、第7図は同実施例およびこの発明の第2実施
例の全体的な動作を説明するためのフローチャート、第
8図は第1実施例における第1スロットル弁制御部の動
作を説明するための一170〜+ヤード、第9図は第1
実施例および第二2実施例における第2スロットル弁制
御部の動作を説明するためのフローチャート、第10図
は第1一実施例における第3スロットル弁制御部の動作
全説明するためのフローチャート、第11図は第2実施
例におけるイニシ5ヤルチェック部の動作を説明するた
めのフローチャート、第12図は同実施例におけるイニ
シャルチェックの際の副スロツトル弁の開度変化を示す
図、第13図は同実施例における第1スロットル弁制御
部の動作を説明するためのフローチャート、第14図は
同実施例における第3スロットル弁制御部の動作を説明
するためのフローチャートである。 4・・・吸気路、5・・・主スロットル弁、6・・・副
スロツトル弁、8・・・ステップモータ、11.12・
・・スロットル開度センサ、20・・・トラクションコ
ントローラ、30・・・モータ駆動制御部、201・・
・イニシャルチェック部、202・・・位置記憶部、2
21・・・第1スロットル弁制御部、222・・・第2
スロットル弁制御部、223・・・第3スロットル弁制
御部。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 卯間友e(deg)− 第3図 第6図 第8図 第9図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. エンジンの吸気路に設けたスロットル弁と、同スロット
    ル弁を駆動するステップモータと、上記スロットル弁の
    全開位置および全閉位置を設定するストッパと、上記ス
    ロットル弁が上記全開位置または全閉位置にあるとき作
    動するスイッチと、上記スロットル弁の開度を検知する
    スロットル開度センサと、上記スロットル弁を上記全開
    位置または全閉位置まで駆動し上記スロットル開度セン
    サの全開相当位置出力または全閉相当位置出力を求める
    手段と、上記ステップモータの作動ステップ数を検出す
    る作動ステップ数検出手段と、同作動ステップ数検出手
    段の検出結果,上記スイッチの状態、上記スロットル開
    度センサの出力に基づき同スイッチおよびスロットル開
    度センサの故障を検出する故障検出手段と、同故障検出
    手段の検出結果、上記スイッチの状態、上記スロットル
    開度センサの出力、上記全開相当位置出力または全閉相
    当位置出力に基づき上記スロットル弁を制御するスロッ
    トル弁制御手段と、上記故障検出手段が上記スイッチお
    よびスロットル開度センサの両方の故障を検出すると上
    記スロットル弁制御手段によるスロットル弁の制御を禁
    止するスロットル弁制御禁止手段とを具備したことを特
    徴とするエンジン出力制御装置。
JP12232089A 1989-05-16 1989-05-16 エンジン出力制御装置 Pending JPH02301630A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12232089A JPH02301630A (ja) 1989-05-16 1989-05-16 エンジン出力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12232089A JPH02301630A (ja) 1989-05-16 1989-05-16 エンジン出力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02301630A true JPH02301630A (ja) 1990-12-13

Family

ID=14833046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12232089A Pending JPH02301630A (ja) 1989-05-16 1989-05-16 エンジン出力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02301630A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009069758A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両の制御装置
JP2013002344A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Denso Corp 内燃機関のスロットル駆動装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009069758A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両の制御装置
JP2009127613A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
US9002619B2 (en) 2007-11-28 2015-04-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for controlling a vehicle
EP2213860A4 (en) * 2007-11-28 2017-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle control device
JP2013002344A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Denso Corp 内燃機関のスロットル駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3665351B2 (ja) 内燃機関を制御する装置
JPH02286840A (ja) エンジンスロツトル制御装置
JP4074463B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
US6898511B2 (en) Method and device for monitoring a pressure sensor
US5293852A (en) Method and arrangement for the open-loop and/or close-loop control of an operating variable of an internal combustion engine
KR101278968B1 (ko) 결함있는 조정장치 검출 방법
JPH0494430A (ja) アクセルペダル位置センサ及びスロットル弁位置センサ間の誤差修正装置
US5623905A (en) Method and arrangement for controlling an internal combustion engine
JPH04276156A (ja) 可変量を検出する方法及び装置
JPH02301630A (ja) エンジン出力制御装置
JPH10115232A (ja) 自動車における可変変数の測定方法および装置
JPH0154535B2 (ja)
JPH025736A (ja) 燃料噴射装置用故障診断装置
JPH09112305A (ja) 内燃機関の制御方法および装置
JPS5848752A (ja) 内燃機関のアイドル回転速度制御方法
US20020166538A1 (en) Multi-strike throttle minimum learning system
KR102681631B1 (ko) Cvvd 이상 대체 제어 방법 및 cvvd 시스템
JPH11257137A (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JPH07269603A (ja) ねずみ歯式電磁クラッチの同期方法、ねずみ歯式電磁クラッチの同期装置およびスロットル制御装置
JP3407325B2 (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP3547619B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP3802576B2 (ja) 車両の駆動ユニットを制御する方法と装置
JPH01224440A (ja) 位置センサの機能を監視する方法及び装置
JP2003343286A (ja) 電子スロットル制御装置
JP2946113B2 (ja) スロットルオープナー制御装置