JPH02301417A - 粗面化ポリビニルブチラール樹脂シートの製造方法 - Google Patents

粗面化ポリビニルブチラール樹脂シートの製造方法

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JPH02301417A
JPH02301417A JP1122399A JP12239989A JPH02301417A JP H02301417 A JPH02301417 A JP H02301417A JP 1122399 A JP1122399 A JP 1122399A JP 12239989 A JP12239989 A JP 12239989A JP H02301417 A JPH02301417 A JP H02301417A
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JP
Japan
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sheet
die
polyvinyl butyral
butyral resin
pitch
Prior art date
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Pending
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JP1122399A
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English (en)
Inventor
Tokuji Abe
阿部 徳治
Yoshimi Ogushi
大串 芳美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粗面化ポリビニルブチラール樹脂シートの製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
ポリビニルブチラール(以下、rPVBJと略す)樹脂
は、粘着性を有するため、シートに成形した後、ロール
状に巻き取って保管している間にシート同士が粘着しあ
う、いわゆるブロッキング現象を起こし後続の工程にお
ける取扱が困難となる問題がある。また、合わせガラス
の中間膜として使用する場合、シートが平滑であるとシ
ートとガラス板を張り合わせる際に、両者の界面に空気
が巻き込まれて封じ込められ、合わせガラスに気泡が残
り易いという問題があった。
従来、これらの問題を解決する方法として、保管時のブ
ロッキング防止のために、 ■ PVB樹脂シート表面に重炭酸ソーダの粉末を噴霧
・塗布する方法。
■ 押出成形してなるPVB樹脂シートを非粘着性フィ
ルムと合わせて巻き取る方法。(特開昭48−8691
5号、特公昭46〜42104号)合わせガラスの製造
における空気の巻き込みを防止するために、 ■ ガラスとの張り合わせ時に空気の逃げ道が形成され
るように、エンボスロールを用いてPVB樹脂シートを
加熱加圧処理することによりシート表面に凹凸を形成す
る方法。 (特開昭62−52148号) などが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記■の方法によって得られるシートは、使用
時に表面に塗布された重炭酸ソーダを水洗等により除去
する必要があり、工程が煩雑となる問題がある。一方、
上記■の方法は、非粘着性フィルムをシートと一緒に巻
き取るための装置、及び使用時には非粘着性フィルムを
剥離するための装置が必要となる、また非粘着性フィル
ムが必要であり、これがコスト上昇の原因となる。上記
■の方法では、使用するエンボスロールの製作上の問題
から、シートの張り合わせ時に空気の逃げ道となる溝を
規則的な方向、幅、間隔、深さで形成することが困難で
あった。
そこで本発明の目的は、重ね合わせて保管してもブロッ
キングが起こらず、ガラス板等と張り合わせる場合に空
気の巻き込みがなく、特に、合わせガラスの製造に好適
なPVB樹脂シートを得ることができる方法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決する方法として、ポリビニル
ブチラール樹脂を押出成形機によりシートに成形する方
法であって、ダイ先端リップ部の上下内面の少なくとも
一方に溶融ポリビニルブチラール樹脂の押出方向に対し
て直角方向に10〜700μ糟のピッチで配置された、
高さ5〜100μ閘の複数の凸部を有するダイを用いる
ことを特徴とする粗面化ポリビニルブチラール樹脂シー
トの製造方法を提供するものである。
本発明の方法は、押出されるシートの表及び裏を成形す
るダイ先端リップ部の上下内面の少なくとも一方に所定
の凸部を有するダイを装着した押出成形機にPVB樹脂
を供給し、溶融して押出成形することにより、粗面化P
VB樹脂シートを製造する方法である。
本発明の方法で用いられる押出成形機は、ダイ先端リッ
プ部の上下内面の少なくとも一方に、高さ5〜100 
μm、好ましくは10〜50μ信の複数の凸部を押出方
向に対して直角方向に10〜700μ鴎、好ましくは3
0〜500 μmのピッチで配置してなるダイを有する
ものである。リップ部に配置される凸部の高さが5μm
未満では、得られるシートの表面に形成される溝が浅く
、なだらかなものとなってしまい、シートを重ね合わせ
て保管した場合にブロッキングが起こり易(なり、また
ガラスと張り合わせた場合には脱気性が低下する。また
凸部の高さがtoo u taを超えると、得られるシ
ートを重ね合わせてもブロッキングは起こり難くなるが
、シートの表面に形成される溝が深くなりすぎるため、
ガラスと張り合わせても溝が残ってしまい、気泡がガラ
スとシートの界面に残ってしまう。
凸部のピッチが10μm未満のリップ部を有するダイは
製作が困難であり、またピッチが10μm未満であると
得られるシートを重ね合わせた場合にブロッキングが起
こり易くなり、張り合わせ時の脱気性も悪くなる。また
、凸部を配置するピッチが700 μmを超えると得ら
れるシートの表面において平坦部の面積が大きくなるた
めブロンキングが起こり易くなる。この凸部の形態とし
ては、例えば、前記高さの角錐状、角錐台状、半球状、
円錐状、円柱状等の突起、断面が三角形状、台形状又は
半円状で押出方向に延びた前記高さのレール状の形状の
突起が挙げられる。また、隣合った凸部は同一の形状で
あってもよいし、異なった形状のものでもよい。
以上のような凸部を設けたリップ部を先端に有するダイ
から溶融PVB樹脂を押出成形することにより、通常、
TD力方向押出方向と垂直な方向)に深さ5〜100μ
m、幅5〜200μm程度の微細な溝を10〜700I
jIIlのピッチで表及び裏の少なくとも一方の面に有
するPVB樹脂シートが得られる。
本発明の方法によって合わせガラスの中間膜として用い
られるPVB樹脂シートを製造する場合には、通常、先
端リップ部の上下内面の両方に凸部を有するダイを用い
て、表及び裏の両面に溝を有するシートが成形される。
本発明の方法において、ダイ先端のリップ部の温度をP
VB樹脂のダイ入口における温度より40℃以上低い温
度、好ましくは140〜180℃に調節して押出成形す
ると、シートのTD力方向押出方向に対して直角方向)
に延びた高低差4〜20μmの凹凸が形成されたPVB
樹脂シートが得られるため、ガラス板との張り合わせ時
の空気の巻き込みを防止する上で有効である。リップ部
の温度の調節は、例えば、押出シートの表面状態を観察
しながら、加熱用ヒーターの電圧を調節する等の方法に
よって行うことができる。また、ダイ温度をダイ壁面近
傍での溶融ポリビニルブチラール樹脂の粘度が1ooo
oo〜1000000ポイズになる温度に調節すると、
押出シートの表面に艶消し状梨地が生じ、数μl−数1
0μ−の凹凸を有する粗面が形成され、シートを重ね合
わせた場合にブロッキングが起こり難く、ガラスとの張
り合わせ時の脱気性が良好となる点で有効である。
本発明の方法において、押出成形の加圧力は、通常、好
ましくは100〜300 kg/c艷、特に好ましくは
100〜200 kg/cnlである。
本発明の方法で使用される押出成形機の形式は、特に限
定されず、単軸又は二輪以上の多軸押出機等のいずれの
形式のものも用いることができる。
本発明の方法において押出成形されるPVB樹脂は、特
に限定されず、例えば、ブチラール化度50〜80モル
%、ビニルアルコール度49〜19モル%、残りがアセ
チル基等の組成を有する張り合わせ接着性シートに用い
られるものが挙げられる。また、このPVB樹脂に通常
添加される添加剤、例えば、トリエチレングリコールジ
ー2−エチルブチレート、DBP等の耐寒性、耐候性、
耐湿性を有する可塑剤;接着性を制御するために用いら
れる滑剤;離型性材料などの適量を添加することも任意
である。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の詳細な説明す
る。
実施例1〜4、比較例1〜2 PVB (7’チラ一ル化度65モル%、ビニルアルコ
ール度35モル%、アセチル化度1モル%) 100重
量部、トリエチレングリコールジー2−エチルブチレー
ト40重量部、ステアリン酸ナトリウム0.1重量部及
びモンタン酸のエステルからなるワックス0.5重量部
からなる組成物を調製した。
次に、第1図に一部を切り欠いて示す図、第2図にその
A−A線断面図を示すように、先端リップ部1の内面2
に、表1に示す高さ及びピッチを有し、断面が台形状の
レール状凸部3を設けてなるT−ダイ(幅250閣、リ
ップ間隙0.5 m) 4が装着され、T−ダイ4のダ
イ入口5の温度及びリップ部1の温度を表1に示すよう
に調節された押出成形機(口径50nnφ、スクリュー
有効長L/D:22、スクリューの圧縮比CR:2.5
、スクリュー回転数: 40r、p、m、)を用いて、
上記に得られた組成物を押出成形し、PVB樹脂シート
を得た。
また、比較例1では、リップ部の内面が平滑であるT−
ダイを用い、比較例2ではリップ部に凸部を有するT−
ダイを用いて組成物を押出成形してPVB樹脂シートを
得た。
得られたPVB樹脂シートについて、下記の方法にした
がって、ブロッキング性を測定し、また合わせガラスの
製造における気泡残留性を評価した。結果を表1に示す
プ旦ヱ土l久住 30X100 mmのPVB樹脂シート2枚を重ね合わ
せ、2kgの荷重で20℃で24時間加圧した後、20
0wn / m t n、の剥離速度で180°剥離試
験を行い、剥離力を測定した。
ム せガースのパ 縦10cmX横10cmX厚さ3ffI[Ilのガラス
板2枚の間にPVB樹脂シートを挟み、130℃におい
て10kg/dの圧力で5分間加熱加圧した後、冷却し
た。
次に、120 ”Cのギヤオーブン中で2時間加熱した
後、ガラス板とPVB樹脂シートとの間隙における気泡
の発生状態を観察し、下記の基準で評価した。
A−・−−−一−−−−−−−−−−−−−−気泡がな
い。
B−−−−−−−−−−−−−一気泡が1〜4個発生し
た。
c−一−−−−−−−−−−−−・−・−気泡が5個以
上発生した。
〔発明の効果〕
本発明の方法によって得られる粗面化PVB樹脂シート
は、保管時にブロッキングを生ぜず、ガラス板等と張り
合わせた場合に空気の巻き込みがなく、特に合わせガラ
スの製造において、気泡のない合わせガラスを製造する
のに好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例で使用したT−ダイの一部を切り欠いて
示した図、第2図はそのA−A線断面図である。 1−・−−−−−−一先端リンプ部、3−−m−−・−
・・−レール状突起、4−・−−−−−T−ダイ、  
 5−・−−−−−一・・−ダイ入口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリビニルブチラール樹脂を押出成形機によりシ
    ートに成形する方法であって、ダイ先端リップ部の上下
    内面の少なくとも一方に溶融ポリビニルブチラール樹脂
    の押出方向に対して直角方向に10〜700μmのピッ
    チで配置された、高さ5〜100μmの複数の凸部を有
    するダイを用いることを特徴とする粗面化ポリビニルブ
    チラール樹脂シートの製造方法。
  2. (2)請求項1の粗面化ポリビニルブチラール樹脂シー
    トの製造方法であって、ダイ先端のリップ部の温度を、
    ポリビニルブチラール樹脂のダイ入口における温度より
    40℃以上低い温度に調節する方法。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003512283A (ja) * 1999-10-25 2003-04-02 ハーテー トロプラスト アクチェンゲゼルシャフト 合せガラスを製造するための方法およびフィルム
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2489951A (en) * 1946-06-22 1949-11-29 Monsanto Chemicals Extrusion apparatus
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