JPH02299959A - 車両用登坂路発進制御装置 - Google Patents

車両用登坂路発進制御装置

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JPH02299959A
JPH02299959A JP12198889A JP12198889A JPH02299959A JP H02299959 A JPH02299959 A JP H02299959A JP 12198889 A JP12198889 A JP 12198889A JP 12198889 A JP12198889 A JP 12198889A JP H02299959 A JPH02299959 A JP H02299959A
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JP
Japan
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torque
vehicle
uphill road
control
brake
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JP12198889A
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English (en)
Inventor
Kozo Fujita
耕造 藤田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の登坂路での発進操作を容易にする車両用
登坂路発進制御装置に関するものであり、特に、発進制
御の改良に関するものである。
〔発明の背景〕
車両を登坂路で発進させる際、例えば、路面が氷雪路で
ある場合には、アスファルト路と同じように発進しよう
としても車輪が空転し、路面と車輪との間の摩擦係数が
大幅に低下させられる。この場合加速スリップ制御を行
えばよいが、検出し得る車輪の回転速度に限度があるた
め、スリップを判断する基準値を一定以上小さくするこ
とができず、車輪がある程度空転してからスリップが検
出される。この時点で加速スリップ制御を行っても氷雪
路と車輪との間の摩擦係数は既に大幅に低下していて発
進が困難である。
このような事情から本出願人は先に次のような登坂路発
進制御装置を開発し、特願第63−144363号とし
て出願中である。これは、(a)車輪を駆動する駆動源
と、Φ)車輪の回転を抑制するブレーキと、(C)操作
部材を有し、駆動源により車輪に加えられる駆動トルク
を操作部材の操作に応じた大きさに増大させる駆動トル
ク増大手段とを備えた車両に設けられ、ブレーキの作動
により登坂路に停止させられている車両が操作部材の操
作により発進させられる際、ブレーキに車両を登坂路上
で停止し続けさせるのに十分な制動トルクを発生させ、
駆動トルクが駆動トルク増大手段によって制動トルクな
しで車両を登坂路に停止し続けさせるのに必要な大きさ
の停止トルクまで増大させられた後に制動トルクを消滅
させるものである。
なお、駆動源としてはエンジンが一般的である。
ブレーキとしては例えばサービスブレーキでもパーキン
グブレーキでもよい、駆動トルク増大手段としでは、駆
動源がエンジンである場合にはエンジンの吸気マニホー
ルド内に設けられたスロットルバルブを開かせるスロッ
トルバルブ駆動手段が一般的である。
この開発装置においては、操作部材が比較的ゆっくりと
かつ小さく操作された場合と比較的素早くかつ大きく操
作された場合との各側をそれぞれ実線と破線とで示す第
7図のグラフから明らかなように、駆動トルクが停止ト
ルクに達した後に制動トルクが消滅させられ、その結果
、車両が駆動トルクから停止トルクを差し引いた大きさ
の前進トルクによって発進させられる。前進トルクがO
から徐々に増大することによって車両がスムーズに発進
させられるのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、本出願人によるその後の研究により、上記開発
装置には問題があることが判明した。第7図に示す2例
から明らかなように、操作部材の操作の仕方によって駆
動トルクの増大特性が変化し、操作部材の操作が大きい
程前進トルクの増大率が大きくなるため、操作部材の操
作が過大であると車輪が滑って車両をスムーズに発進さ
せることができない場合があるという問題があることが
判明したのである。つまり、開発装置においては、登坂
路発進制御が行われるにもかかわらず、車両が発進でき
ない場合があるという問題があるのであり、この問題は
氷雪路等摩擦係数の低い低μ路において重大である。
本発明は、制動トルクを制御することに加えて、駆動ト
ルクを適正な大きさに制御することにより、上記問題を
解決することを課題として為されたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前述の駆動源、ブレーキおよび駆動トルク増
大手段を備えた車両に設けられる登坂路発進制御装置に
、制動トルクが発生させられている間は駆動トルクを停
止トルクとほぼ等しい大きさに制限し、制動トルクが消
滅させられた後は、車両の発進に好適な特性で増大させ
て操作部材の操作に応じた大きさに復帰させる駆動トル
ク制御手段を設けたことを要旨とする。
ここにおいて、駆動トルク制御手段は例えば、オートマ
チックトランスミッション(以下、A/Tという)仕様
の車両にあっては、例えば、駆動源としてのエンジンの
吸気マニホールド内に設はラレタスロットルバルプ(こ
のスロットルバルブは前記駆動トルク増大手段と共通の
ものとすることも、別のものとすることもできる)の開
閉状態を制御することによりエンジンの出力トルクを制
御する形式とすることができ、マニュアルトランスミッ
ション(以下、M/Tという)仕様の車両にあっては、
駆動源とM/Tとを連結するクラッチ装置におけるトル
ク伝達率を制御する形式(クラッチ装置のすべりを積極
的に利用することにより駆動源の出力トルクが車輪に伝
達される伝達率を制御する形式)とすることができる。
〔作用〕
以上のように構成された登坂路発進制御装置においては
、制動トルクが発生している間は、操作部材の操作の仕
方とは無関係に駆動トルクが停止トルクとほぼ等しい大
きさに制限される。そして、制動トルクが消滅させられ
た後は、駆動トルクが車両の発進に好適な特性で、例え
ば第1図に示す例のように、運転者により操作部材が操
作される場合の駆動トルクの勾配より相当緩い勾配で増
大させられる。これにより、車両が操作部材の操作の仕
方によっては変化しない前進トルクによりスムーズに発
進させられることとなる。
そして、車両が発進させられ、もはや駆動トルクを制御
する必要がなくなった時期に、駆動トルクが操作部材の
操作に応じた大きさに復帰させられ、以後は、駆動トル
クの大きさが操作部材の操作の仕方によって決まる通常
の状態となる。
〔発明の効果〕
このように、本発明に従えば、たとえ登坂路が低μ路で
あっても、運転者は操作部材をそれ程慎重に操作しなく
ても車両を容易に発進させることが可能となり、あらゆ
る登坂路での発進が容易になるという効果が得られる。
また、前記駆動トルク制御手段がスロットルバルブの開
閉を制御する形式である場合には、操作部材の操作が過
大であっても、エンジンの出力トルクが車両を登坂路で
スムーズに発進させるのに必要な大きさとされるから、
燃料が無駄に消費されることがなくなって、省エネルギ
の効果も得られる。
〔実施例〕
以下、本発明を加速スリップ制御が可能なA/T仕様の
後輪駆動式4輪自動車に適用した場合を例に取り、図面
に基づいて詳細に説明する。
第2図において符号lOはブレーキペダルであり、この
ペダル10の踏込み操作に基づいてマスクシリンダ12
は互に独立した2個の加圧室14゜16にそれぞれ液圧
を発生させる。一方の加圧室14に発生させられだ液圧
は左右前輪18.20に設けられたブレーキのフロント
ホイールシリンダ22.24に供給される。他方の加圧
室16に発生させられた液圧は左右後輪26.28に設
けられたブレーキのりャホイールシリンダ30,32に
供給される。本実施例においては左右後輪26.28が
図示しない駆動源たるエンジンにより駆動される駆動輪
とされ、左右前輪18.20は駆動されない非駆動輪と
されており、制動時には、左右前輪18.20はそれぞ
れ独立にアンチスキッド制御され、左右後輪26.28
は共通してアンチスキッド制御される。以下、左右後輪
26゜28のアンチスキッド制御について説明する。
リヤホイールシリンダ30.32にブレーキ液を供給す
る液通路には、プロポーショニングバルプ36.アンチ
スキッド制御用容量制御井38が直列に設けられるとと
もに、容量制御弁38とりャホイールシリンダ30.3
2とは、電磁開閉弁40の開閉により連通、遮断される
ようになっている。アンチスキッド制御は、電磁開閉弁
40が励磁されず、リヤホイールシリンダ3σ、32と
容量制御弁38とが連通した状態で行われる。42は開
閉弁40と並列に設けられた逆止弁である。
容量制御弁38は、ハウジング内に直列に配設された2
個のピストン46.48を備えるとともに、それらピス
トン46.48の間に容積可変室50が形成されており
、マスクシリンダ12から供給されるブレーキ液は、容
積可変室50を経てリヤホイールシリンダ30.32に
供給される。
ピストン46.48の後方にはそれぞれ液圧室52.5
4が形成されるとともに、レギュレータ56のブレーキ
液が供給されるようにな゛っている。
レギュレータ56は、モータ58により駆動されるポン
プ60の吐出ブレーキ液を蓄積するアキュムレータ62
からの液圧をブレーキ操作量に応じた液圧に変換するも
のであり、一方の液圧室52には常時レギュレータ56
の液圧が供給される一方、他方の液圧室54は、電磁方
向切換弁64と電磁開閉弁66の切換えにより、レギュ
レータ56に連通ずる状態と、リザーバ68に連通ずる
状態と、いずれにも連通しない状態とに切り換えられる
。それによりピストン46が不動であるのに対してピス
トン48が移動し、容積可変室50の容積が増大、”保
持、′$i少させられ、リヤホイールシリンダ30.3
2の液圧が増圧、保持、減圧させられる。
フロントホイールシリンダ22.24にブレーキ液を供
給する液通路にはそれぞれ、上記容量制御弁38.電磁
方向切換弁64および電磁開閉弁66と同様の容量制御
弁?4,76、電磁方向切換弁78.80および電磁開
閉弁82.84が設けられており、これら電磁弁78〜
84の切換えによりフロントホイールシリンダ22.2
4の液圧が増圧、保持、減圧させられる。
左前輪18と、右前輪20と、左右後輪26および28
との回転速度はそれぞれ回転速度センサ88.90.9
2により検出され、その検出信号がアンチスキッド用制
御装置(図示省略)に供給されるようになっている。こ
の制御装置はセンサ88〜92からの検出信号に基づい
て車輪18゜20.26.28のスリップ率を算出し、
その結果に基づいて各電磁弁の切換えを行うようになっ
ている。
リヤホイールシリンダ30.32に液圧を供給する液通
路の電磁開閉弁40より下流側(リヤホイールシリンダ
側)の部分には、加速スリップ制御用容量制御弁100
が接続されている。この制御弁100は、ハウジング1
02内にピストン104が液密かつ摺動可能に嵌合され
、その両側に液圧室106.108が形成された容積可
変器109を備えている。液圧室106はリヤホイール
シリンダ30.32に接続されるとともに、スプリング
110が配設され、ピストン104を液圧室108側に
付勢している。
液圧室10Bには、電磁絞り弁114.電磁方向切換弁
116が直列に接続されて、容積可変器109と共に上
記加速スリップ制御−用容量制御弁100を構成してい
る。電磁弁114,116の切換えにより、液圧室10
Bは、前記アキュムレータ62に十分な流路面積で連通
ずる状態と、絞りを経て連通ずる状態と、リザーバ68
に十分な流路面積で連通ずる状態と、絞りを経て連通ず
る状態と、アキュムレータ62にもリザーバ68にも連
通しない状態とに切り換えられる。それにより液圧室1
08の容積が2、増、緩増、 i、減、覆滅。
保持させられるとともにピストン104が移動し、液圧
室106およびリヤホイールシリンダ30゜32の液圧
が制御される。
この加速スリップ制御用容量制御弁100は、アンチス
キッド制御時にも前記容量制御弁38に連通しているが
、電磁弁114,116が励磁されず図示の状態にあり
、液圧室108がリザーバ6日に連通し、ピストン10
4が液圧室108側に付勢された状態に保たれる。これ
に対し、加速スリップ制御時には、電磁絞り弁!14.
電磁方向切換弁116が制御回路11Bにより制御され
、リヤホイールシリンダ30.32の液圧を適宜に調節
して加速スリップ制御を行う。
前記左右後輪26.28は図示しないエンジンによって
駆動されるが、そのエンジンの出力はアクセルペダル1
20の踏込みにより制御される。
エンジンの吸気マニホールド122には、主スロッ) 
71/ハフL/7’ 124 ト副スロットルバルブ1
26とが直列に設けられている。主スロツトルバルブ1
24、はアクセルペダル120の操作によって開閉され
る。また、副スロツトルバルブ126の開閉はモータ1
30により為される。
加速スリップ制御を始めとする種々の制御は、第3図に
示すように、前記制御回路118を主体とする制御装置
により制御される。制御回路118は、CPU132.
ROM134.RAM136、バックアップRAM13
8.バス140.入力ボート142.出力ポート144
等から成るコンピュータを備えている。
ブレーキペダル10の踏込みを検出するペダルスイッチ
148と、図示しないパーキングブレーキの作動を検出
するパーキングブレーキスイッチ150と、図示しない
シフト操作部材(例えばシフトレバ−)のシフト位置を
検出するシフト位置センサ152と、運転者により操作
される登坂路スイッチ154と、前記エンジンのための
イグナイタの作動を検出するイグナイタセンサ156と
の検出信号は、入力ポート142に入力され、各車輪の
回転速度を検出する前記回転速度センサ8B、90.9
2の検出信号は波形整形回路160により整形されて入
力ポート142に入力される。
リヤホイールシリンダ30.32の液圧P8を検出する
液圧センサ162と、左右後輪26.28に加えられる
駆動トルクToを検出する駆動トルクセンサ164と、
車輪1B、20,26.28の接する路面の、車両の前
後方向における角度θ□を検出する傾斜センサ166と
の検出信号はA/D変換器170によりデジタル化され
て入力ポート142に入力される。
さらに、制御回路118は、前記電磁開閉弁40、電磁
絞り弁114.電磁方向切換弁116の駆動回路174
,176.178.ポンプ駆動モータ58の駆動回路1
80.副スロツトルバルブ駆動モータ130の駆動回路
1B2およびブザー184の駆動回路186を備え、C
PU132は出力ボート144から各駆動回路に制御信
号を出力する。
ROM134には加速スリップ制御用のプログラム、第
4図および第5図にフローチャートで表す登坂路発進制
御用のプログラムの他、種々のプログラムが記憶されて
いる。
前記制御装置は車両の加速時(発進時を含む)に、セン
サ88〜92からの検出信号に基づいて左右後輪26.
28のスリップ率を検出し、その検出したスリップ率が
過大であれば、加速スリップ制御を行う。この制御はよ
く知られたものであるため、簡単に説明する。まず、副
スロツトルバルブ126の開度が調節され、エンジンの
出力制御が行われる。それにより左右後輪26.28の
回転が抑制されるのであるが、この出力制御によっても
なおスリップが解消されない場合には、ブレーキ制御に
よるスリップの制御が行われる。電磁開閉弁40が閉じ
られるとともに、電磁絞り弁114、電磁方向切換弁1
16の切換えが行われ、リヤホイールシリンダ30.3
2の液圧が急増。
緩増、急減、覆滅、保持の適宜の状態に切り換えられ、
スリップが制御されるのである。
次に車両の登坂路発進制御について説明する。
まず、概略的に説明する。
登坂路発進制御は登坂路スイッチ154がON状辿にあ
ることと、予め定められた発進条件が満たされることと
の双方が成立したときに開始される。発進条件が満たさ
れる状態とは、■イグナイタが作動状態にあり、■左右
前輪18.20が停止させられており、■ブレーキペダ
ル10が踏み込まれており、■シフト操作部材によりシ
フト位置が前進レンジ(例えばDレンジ、Lレンジ)に
操作されており、■パーキングブレーキが非作動状態に
あることである。したがって、登坂路発進制御は登坂路
スイッチ154がON状態に操作された後に発進条件が
満たされることによって開始される場合と、それとは逆
の順序で、すなわち、発進条件が満たされた後に登坂路
スイッチ154がON状態に操作されることによって開
始される場合とのいずれかとなる。以下、前者の場合の
一例であって、イグナイタが作動状態にあり、左右前輪
18.20が停止させられており、シフト操作部材によ
りシフト位置が前進レンジに操作されているとともに、
ブレーキペダルlOの踏込みによってではなくパーキン
グブレーキの作動によって車両が登坂路に停止させらi
でいる状態で、まず、登坂路スイッチ154がON状態
に操作され、その後、ブレーキペダル10が踏み込まれ
た後にパーキングブレーキの作動が解除され、これによ
って登坂路発進制御が開始される場合を代表的に説明す
ることにより、登坂路発進制御が実行される様子を概略
的に説明する。なお、この例に説明に当たっては、第6
図の、登坂路スイッチ154の0N10FF状態の変化
を示すグラフ(a)と、リヤホイールシリンダ30.3
2の液圧P、の変化を示すグラフ(b)と、各スロット
ルバルブ124゜126の開度の変化を示すグラフ(C
)と、左右後輪26.28に加えられる駆動トルクTo
と制動トルクT、との変化を示すグラフ(d)を参照す
る。
現在は、■イグナイタが作動状態にあり、■左右前輪1
8.20が停止しており、■シフト操作部材によりシフ
ト位置が前進レンジに操作されているとともに、ブレー
キペダル10の踏込みによってではなくパーキングブレ
ーキの作動によって車両が登坂路に停止させられている
と仮定する。
この状態で、例えば現在の登坂路が雪路であるために、
運転者によるアクセルペダル120のみに顧ると、左右
後輪26.28がスリップして発進不能となる可能性が
あると運転者により判断されれば、運転者により登坂路
スイッチ154がON状態に操作される。さらに、運転
者は発進条(生を満たすための操作として、ブレーキペ
ダル10を踏み込んだ後にパーキングブレーキの作動を
解除する。これにより、登坂路発進制御が開始される。
登坂路発進制御においてはまず、リヤホイールシリンダ
30.32の液圧P、が目標液圧P□に急速に増圧させ
られる。目標液圧PI?は次式で表される。
pHT=PNAX   Pg         ・・1
1)ただし、 P8^X :エンジンの出力トルクが最大の状態で、す
なわち、アクセルペダル120が最 も深く踏み込まれた状態で、車両が水 平な路面で発進することを阻止するの に必要な最大液圧 P、:車両を現在の登坂路に停止させせるのに必要な停
止液圧であって、登坂路の角度θ、に応じて変化する値 その後、運転者は足をブレーキペダル10からアクセル
ペダル120に乗せ換えるから、主スロツトルバルブ1
24が急速に開かれる。主スロツトルバルブ124が開
かれることによって左右後輪26.28に加えられる駆
動トルクT、が急速に増大させられ、駆動トルクToが
基準トルクT’n。
に達すれば、副スロツトルバルブ126 カ2.速ニ閉
じられる。基準トルクT116は、停止トルクT。
より少し小さな値として決定される。
そして、制動トルクT、と駆動トルクT、とのトルク差
ΔTが小さくなってやがて目標トルク差ΔTrに達する
。この目標トルク差へT、は次式%式% ただし、T□は、リヤホイールシリンダ30.32に目
標液圧patが発生している場合に左右後輪26.28
に加えられる目標制動トルクであり、この目標制動トル
クT、は次式で表される。
Tat=TIH□−T、          ・ ・ 
・(3)ただし、T、14□は、リヤホイールシリンダ
30゜32に最大液圧P @WAMが発生している場合
に左右後輪26.28に加えられる最大制動トルクであ
る。これら(2)および(3)式から、目標トルク差Δ
Tt、は次式で表される。
ΔTt =Tmxax  2 Ts       ・・
・(4)なお、アクセルペダル120は、主スロツトル
バルブ124がグラフ(C)のように、最閉位置から急
速に開かれた後にほぼ一定に保たれるように踏み込まれ
るのが普通である。
そして、トルク差ΔTが目標トルク差ΔTTと一致すれ
ば、すなわち、駆動トルクT0が停止トルクT3に達す
れば、リヤホイールシリンダ30゜32の液圧P、が緩
やかに減少させられることによって制動トルクT、が緩
やかに低減させられ、やがて、制動トルクTmと駆動ト
ルクTI)とが一致するに至る。なお、本実施例におい
ては、制動トルクT8と駆動トルクT0とが一致するに
至るまでの間、トルク差ΔTが緩やかに減少するように
副スロツトルバルブ126の開度θ、が制御され、また
、制動トルクT、と駆動トルクToとが一敗したときに
それら制動トルクT、と駆動トルクT、とが共に停止ト
ルクT、より僅かに大きくなるようにされている。
そして、駆動トルクToと制動トルクT、とが一致した
ならば、リヤホイールシリンダ30.32の液圧P、が
急速に減圧させられることにより制動トルクT、が急速
に消滅させられる。それに伴って、駆動トルクToが緩
やかに減少して停止トルクT、に達するように副スロツ
トルバルブ126の開度θ、が制御される。なお、駆動
トルクTゎが停止トルクT、に達したときには制動トル
クT、が0となったばかりであるか、またはOより大き
くなるように設計されており、前者の場合には直ちに駆
動トルクToが緩やかに増大するように副スロツトルバ
ルブ126の開度θ3が制御されるのに対し、後者の場
合には、制動トルクTIIがOになるのを待って駆動ト
ルクT0が緩やかに増大するように副スロツトルバルブ
126の開度θ、が制御される。
そして、制動トルクTllが0となり、かつ、駆動トル
クToが停止トルクT3と一致した後に、駆動トルクT
0が停止トルクT、より僅かに大きくなれば、車両がス
ムーズに発進する。そして、車速■9が登坂路発進制御
を行う必要がない程大きい速度(本実施例においては5
km/h)に達すれば、副スロツトルバルブ126を徐
々に開いて行き、全開状態に復帰させ、全開状態に復帰
したならば、登坂路スイッチ154をOFF状態に復帰
させる。
次に登坂路発進制御の様子を第4図および第5図のフロ
ーチャートに基づいて詳細に説明する。
まず、ステップ31(以下、単にSlという。
他のステップについても同じ)において、電磁開閉弁4
0にそれを閉じさせる指令が出され、S1aにおいて登
坂路スイッチ154がON状態に操作されたか否かが判
定される。そうであればS2以後のステップが実行され
るが、そうでなければSlが再び実行される。
現在は、登坂路スイッチ154が操作されてS1aの判
定結果がYESであると仮定すれば、S2において、イ
グナイタセンサ156の信号からイグナイタが作動状態
にあるか否かが判定され、そうであればS3において、
左右前輪回転センサ88.90の信号から左右前輪18
.20の車輪速度vvが0であるか否かが判定され、そ
うであればS4においてペダルスイッチ14BがONで
あるか否か、すなわち、ペダルスイッチ14Bによりブ
レーキペダル10が踏み込まれた否かが判定され、そう
であればS5において、シフト位置センサ152の信号
から現在シフト位置が前進レンジにあるか否かが判定さ
れ、そうであればS6においてパーキングブレーキスイ
ッチ150がOFFであるか否か、すなわちパーキング
ブレーキが作動させられていないか否かが判定される。
それら82〜S6の判定結果がすべてYESである場合
には、車両が発進可能な状態で登坂路に停止させられて
いる状態、すなわち、発進条件が満たされたと判定され
、S7以後のステップが実行されるが、82〜S6の判
定結果のいずれかがNOである場合には、発進条件が満
たされないと判定され、Slaに戻る。
現在は発進条件が満たされたと仮定すれば、S7におい
て傾斜センサ166の検出信号から登坂路の角度θ□が
検出され、S8において、検出角度θ工に応じた前記目
標液圧patと目標トルク差ΔTTと停止トルクT、と
基準トルクT0゜とが演算される。その後、S9におい
て待ち時間Twが0とされ、SIOにおいて電磁開閉弁
40が閉じられた後、第5図のSllへ移行する。
Sllにおいて、液圧センサ162の信号からりャホイ
ールシリンダ30.32の現在の液圧P11が目標液圧
PITより低いか否かが判定される。S11の初回の実
行時には第6図0))に示すように、リヤホイールシリ
ンダ30.32にマスクシリンダ12により初期液圧p
soが発生させられており、この初期液圧P8゜目標液
圧Ptrより低いから、S11の今回の判定結果がYE
Sとなり、S12において電磁方向切換弁116が増圧
位置に切り換えられる。このとき、電磁絞り弁114は
図示の原位置(流路面積を最大にする位置)にあるから
、リヤホイールシリンダ30.32の液圧P、lが急速
に増圧させられる。その後、313において待ち時間T
。が最大時間T工□以上であるか否かが判定される。現
在待ち時間T。が0であって、最大時間T工□以上では
ないから、S13の判定結果がYESとなる。
S14において、駆動トルクセンサ164の信号から左
右後輪26.”2Bに加えられる駆動トルクToが基準
トルクTDo以上であるか否かが判定される。現在はブ
レーキペダル10の踏込みは解除されたが、アクセルペ
ダル120の踏込みは未だ開始されていないと仮定すれ
ば、主スロツトルバルブ124が最閉位置にあって、駆
動トルクTDが基準トルクT、。に達しない。そのため
、314の今回の判定結果がNoとなる。
S15においてシフト操作部材が現在も前進レンジにあ
るか否かが判定され、そうであればS16においてパー
キングブレーキが現在も非作動状態にあるか否かが判定
され、そうであればS17において登坂路スイッチ15
4が現在もON状態にあるか否かが判定される。それら
315〜S17の判定結果がいずれもYESであればS
llへ戻るが、S15およびS16の判定結果がいずれ
かでもNOである場合には、318において登坂路スイ
・ンチ154がOFF状態とされた後、Slに戻り、3
17の判定結果がNOである場合には、直ちにSlに戻
る。Slにおいて電磁開閉弁40が閉じられた後、Sl
aにおいて登坂路スイッチ154が再びON状態に操作
されるのを待つ状態となる。
S15〜317の判定結果がいずれもYESであると仮
定すれば、以後、311−317の実行が繰り返される
。この繰返しが行われる間に、リヤホイールシリンダ3
0.32の液圧P、が目標液圧PITに達してSllの
判定結果がNoとなれば、518aにおいて待ち時間T
wが1だけ増大させられ、518bにおいて電磁方向切
換弁116が保圧位置に切り換えられる。以後、313
〜S17.Sit、518aおよび518bから成るル
ープの実行が繰り返される。
この繰返しが行われる間に、アクセルペダル120の踏
込みが開始されて、駆動トルクT、が基準値T0゜に達
すれば、314の判定結果がYESとなって上記ループ
の実行が終了させられる。なお、313の判定結果がY
ESとなることにより上記ループの実行が終了させられ
る場合があるが、この場合とは例えば運転者が登坂路ス
イッチ154をON状態に操作したがアクセルペダル1
20を普通であれば踏み込む時期に踏み込まず、登坂路
制御におけるリヤホイールシリンダ30.32の増圧が
車両を登坂路に停止させるために利用されている可能性
があると推定される場合である。
このような状態が長く続けることはあまり好ましいこと
ではないから、319において待ち時間T8をOとした
後、S20においてブザー184を作動させることによ
り運転者にパーキングブレーキを作動させることを促し
、521においてパーキングブレーキスイッチ150が
ONとなるまで、ブザー184が作動し続けられる。
そして、パーキングブレーキスイッチ150がONとな
って821の判定結果がYESとなれば、S22におい
て電磁方向切換弁116が減圧位置に切り換えられる。
この急減圧はりャホイールシリンダ30.32の液圧P
mがOとなり、323の判定結果がYESとなるまで繰
り返される。リヤホイールシリンダ30.32の液圧P
6が0となって323の判定結果がYESとなれば、S
18において登坂路スイッチ154がOFF状態とされ
た後、Slに戻る。Slにおいて電磁開閉弁40が閉じ
られた後、Slaにおいて登坂路スイッチ154が再び
操作されるのを待つ状態となる。
駆動トルクTllが基準トルクT、。に達し、9140
判定結果がYESとなれば、S24において副スロツト
ルバルブ126の開度θ3が一定量Δθ、だけ滅しられ
、S25において制動トルクTaと駆動トルクT11と
の差がトルク差ΔTとして求められる。S26において
トルク差ΔTの現在値が前記目標トルク差ΔT7以下で
あるか否か、すなわち、駆動トルクToが停止トルクT
、に達したか否かが判定される。S26の今回の実行は
駆動トルクT、が基準トルクT’noに達した後の初回
であるから、駆動トルクToが停止トルクT、に達して
おらず、326の今回の判定結果がNoとなる。以後、
324〜S26の実行が繰り返されの間に、駆動トルク
T0が停止トルクT、に達して、326の判定結果がY
ESとなる。
その後、S27において、電磁方向切換弁116が減圧
位置に切り換えられるとともに、電磁絞り弁114が絞
り位置に切り換えられ、リヤホイールシリンダ30.3
2の液圧P、が覆滅圧される。328において制動トル
クT、が駆動トルクT11より大きいか否かが判定され
る。328の今回の実行はりャホイールシリンダ30.
32の液圧Paが覆滅圧された後の初回であって、普通
は制動トルクTsが駆動トルクT、より大きいから、3
28の今回の判定結果はYESとなる。
その後、329〜32の実行によりトルク差ΔTの変化
率α(トルク差へTの微小時間当たりの変化N)が負の
定数a、と82 (a+ <a、)との間の値を取るよ
うにされる。
具体的には、329において変化率αが定数a1より大
きいか否かが判定され、そうであればS30において変
化率αが定数a2より小さいか否かが判定される。今回
の変化率αは定数a、とa2との間にあると仮定すれば
、S29および330の判定結果が共にYESとなり、
副スロツトルバルブ126の開度θ、°はそのままとさ
れて、S27に戻る。
これに対して、変化率αが定数a1以下であると仮定す
れば、S29の判定結果がNOとなり、S31において
副スロツトルバルブ126の開度θ、が一定値Δθ、だ
け滅しられる。これにより、駆動トルクTゎが低減させ
られ、ひいては変化率αが増大させられることとなる。
その後、S27に戻る。また、変化率αが定数32以上
であると仮定すれば、S29の判定結果がYESとなる
とともに330の判定結果がNoとなり、S32におい
て副スロツトルバルブ126の開度θ、が一定値Δθ、
たけ増大させられる。これにより、駆動トルクT、が増
大させられ、ひいては変化率αが減少させられることと
なる。その後、S27に戻る。
なお、定数a1とa2との各値はトルク差ΔTが緩やか
に減少するとともに、緩やかに低減させられる制動トル
クTIlと駆動トルクTDとの一敗点が必ず停止トルク
T、より少し上方に位置するように定めれている。
以後、327〜S32の実行が繰り返され、その間に、
制動トルクTIlが駆動トルクT、以下となり、328
の判定結果がNOとなれば、S33以後のステップが実
行される。
S33においては電磁絞り弁114が流路面積最大の位
置に切り換えられることにより、リヤホイールシリンダ
30.32の液圧P、が急減圧させられる。また、S3
3の初回の実行時には、駆動トルクTIlと制動トルク
T、とが共に停止トルクT、より少し大きいから、33
4〜337の実行により駆動トルクT0と停止トルクT
sとの差の変化率β(駆動トルクTDと停止トルクT、
との差の微小時間当たりの変化量)が負の定数a。
とa4との間の値を取るようにされる。
具体的には、334において変化率βが定数a。
より大きいか否かが判定され、そうであればS35にお
いて変化率βが定数a4より小さいか否かが判定される
。今回の変化率βは定数a、とa4との間にあると仮定
すれば、334およびS35の判定結果が共にYESと
なり、副スロツトルバルブ126の開度θ、はそのまま
とされる。
これに対して、変化率βが定数a3以下であると仮定す
れば、334の判定結果がNoとなり、S36において
副スロツトルバルブ126の開度θ3が一定値Δθ、だ
け増大させられる。これにより、駆動トルクT、が増大
させられミひいては変化率βが増大させられることとな
る。また、変化率βが定数84以上であると仮定すれば
、S34の判定結果がYESとなるとともに335の判
定結果がNoとなり、337において副スロツトルバル
ブ126の開度θ、が一定値Δθ、だけ減じられる。こ
れにより、駆動トルクT、が低減させられ、ひいては変
化率βが減少させられることとなる。
なお、定数a3とa4との各値は、急速に低減させられ
る制動トルクT、がOになるまでには駆動トルクTDが
停止トルクT、に達するように定められている。
その後、338において、駆動トルクT、が停  ・止
トルクTs以下であるか否かが判定される。338の初
回の実行時には、駆動トルクT0が停止トルクT、より
大きいから、338の今回の判定結果はNoとなり、3
33に戻る。
833〜33Bの実行が繰り返され、駆動トルクTIl
が停止トルクT、以下となれば、33Bの判定結果がY
ESとなることによって333〜S38の実行が終了さ
せられる。
その後、S39においてリヤホイールシリンダ30.3
2の液圧P、がOであるか否かが判定される。そうでな
ければ液圧P、がOになるのが待たれる。リヤホイール
シリンダL0,32の液圧液圧PaがOとなり、339
の判定結果がYESとなれば、540−343の実行に
より、上記334〜S37の実行と同様にして、変化率
βが正の定数a、とa6との間の値を取るようにされる
なお、定数a、とa、との各値は、駆動トルクT。
が緩い勾配で比例的に増大させられるように定められて
いる。登坂路が車輪の接することを予定された路面の中
で摩擦係数の最も低い最低μ路であっても、左右後輪2
6.28がスリップすることなく車両がスムーズに発進
させられる特性が実現されるように定められているので
ある。
その後、S44において、回転速度センサ88〜92の
信号から車速vvが51Bm/h以上となったか否かが
判定される。現在は、駆動トルクT。
が停止トルクT、より増大させられ始めたばかりであっ
て、車速vvはほぼ0であるから、S44の今回の判定
結果はNoとなり、340に戻る。
以後、340−344の実行が繰り返される間に、車速
■9が5kg+/hに達し、344の判定結果がYES
となれば、340〜344の実行が終了させられる。
その後、345において副スロツトルバルブ126が徐
々に開かれてやがて全開状態に復帰させられる。その後
、31Bにおいて登坂路スイッチ154がOFF状態に
復帰させられ、Slにおいて電磁開閉弁40が閉じられ
、Slaにおいて登坂路スイッチ154が再び操作され
るのを待つ状態となる。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
アクセルペダル120の踏込み量が現在の登坂路との関
係において過大であっても、左右後輪26.28がスリ
ップすることなく車両がスムーズに発進させられるとと
もに、左右後輪26゜28の車輪速度が増大して加速ス
リップ制御が可能な領域に達すれば、必要に応じて加速
スリップ制御が行われることとなるから、登坂路での発
進および加速が良好に行われるという効果が得られる。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
操作部材としてのアクセルペダル120゜そのアクセル
ペダル120の踏込み量に応じて開度が変更される主ス
ロツトルバルブ124等が駆動トルク増大手段を構成し
、ペダルスイッチ148、パーキングブレーキスイッチ
150.  シフト位置センサ152.登坂路スイッチ
154.イグナイタセンサ156.前輪回転速度センサ
88゜90、液圧センサ162.駆動トルクセンサ16
4、傾斜センサ156.副スロツトルバルブ126、副
スロツトルバルブ駆動モータ130.ブザー184.コ
ンピュータの登坂路発進制御ルーチンを実行する部分等
が登坂路発進制御装置を構成し、それらのうち、コンピ
ュータの37.S8゜514、S24〜S26.S29
〜S32,334〜S45を実行する部分が駆動トルク
制御手段を構成している。
以上、本発明をA/T仕様の車両に適用した場合の一実
施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はM/
T仕様の車両に適用することが可能である。
そのためには登坂路発進制御装置を例えば次のように設
計することが必要である。登坂路スイッチ154がON
状態に操作されるとともに発進条件が満たされて、制動
トルクTmが目標制動トルクTITに増大させられた後
、ブレーキペダル10の踏込みを解除してアクセルペダ
ル120のM込みを開始すれば、クラッチ装置における
トルク伝達率がクラッチペダルの踏込み位置とは無関係
に制御され、かつ、トルク伝達率の制御により駆動トル
クTDが停止トルクT、と等しくなるように制御される
状態へ移行するとともに、車両が発進して車速vvが5
km/hに達したならば、クラッチ装置のトルク伝達率
が徐々に高められ、やがてエンジンの出力軸とM/Tの
入力軸とが完全に連結されるように設計するのである。
以上説明した実施例においては、登坂路スイッチ154
がON状態に操作され、1回の登坂路発進制御が終了し
たならば登坂路スイッチ154が自動的にOFF状態に
復帰させられるようになっていたが、例えば、登坂路ス
イッチ154のOFF状態への復帰を運転者に任せるこ
とができる。
このようにすれば、登坂路スイッチ154が一度ON状
態に操作されれば、発進条件が満たされる毎に登坂路発
進制御が行われることとなり、例えば雪の積もった登坂
路で何回も停止・発進を繰り返す場合にいちいち登坂路
スイッチ154を操作しなくなでもよくなる。
また、本発明は、後輪駆動の自動車の他、前輪駆動の自
動車に設けられた加速スリップ制御装置にも本発明を適
用することができる。
さらに、エンジンの出力制御は、副スロツトルバルブ1
26の開度制御によるものの他、燃料噴射量2点火時期
等を調整することにより行うようにしてもよい。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の知
識に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一適用例における登坂路発進制御時の
駆動トルクおよび制動トルクの変化を示すグラフである
。第2図は本発明の一実施例である登坂路発進制御装置
、加速スリップ制御装置およびアンチスキッド制御装置
の機構部を示す図であり、第3図はその登坂路発進制御
装置および加速スリップ制御装置の制御部のブロック図
である。 第4図および第5図は、その制御部の主体を成すコンピ
ュータのROMに記憶されたプログラムのうち、登坂路
発進制御のためのプログラムを示すフローチャートであ
る。第6図法(a)ないしくd)はそれぞれ、上記登坂
路発進制御装置の制御時における登坂路スイッチの°N
10 F F状態、リヤホイールシリンダ液圧、主およ
び副スロツトルバルブの開度、制動トルクならびに駆動
トルクの変化を示すグラフである。第7図は本出願人が
先に開発した登坂路発進制御装置における登坂路発進制
御時の駆動トルクおよび制動トルクの変化を示すグラフ
である。 26:左後輪     28:右後輪 30.32:リヤホィールシリンダ 118二制御回路 120:アクセルペダル 124:主スロツトルバルブ 126:副スロツトルバルブ 148:ペダルスイッチ 150:バーキングブレーキスイッチ 152:シフト位置センサ 154:登坂路スイッチ 156:イグナイタセンサ 162:液圧センサ 164:駆動トルクセンサ 166:傾斜センサ 184;ブザー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  車輪を駆動する駆動源と、前記車輪の回転を抑制する
    ブレーキと、操作部材を有し、前記駆動源により車輪に
    加えられる駆動トルクを前記操作部材の操作に応じた大
    きさに増大させる駆動トルク増大手段とを備えた車両に
    設けられ、前記ブレーキの作動により登坂路に停止させ
    られている車両が前記操作部材の操作により発進させら
    れる際、前記ブレーキに車両を登坂路上で停止し続けさ
    せるのに十分な制動トルクを発生させ、前記駆動トルク
    が前記駆動トルク増大手段によって制動トルクなしで車
    両を登坂路に停止し続けさせるのに必要な大きさの停止
    トルクまで増大させられた後に制動トルクを消滅させる
    登坂路発進制御装置において、 前記制動トルクが発生させられている間は前記駆動トル
    クを前記停止トルクとほぼ等しい大きさに制限し、制動
    トルクが消滅させられた後は、前記車両の発進に好適な
    特性で増大させて前記操作部材の操作に応じた大きさに
    復帰させる駆動トルク制御手段を設けたことを特徴とす
    る車両用登坂路発進制御装置。
JP12198889A 1989-05-16 1989-05-16 車両用登坂路発進制御装置 Pending JPH02299959A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5726890A (en) * 1992-03-19 1998-03-10 Hitachi, Ltd. Control apparatus for electric vehicle
JP2007055536A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Toyota Motor Corp 自動車およびその制御方法
JP2007168650A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Toyota Motor Corp 自動車およびその制御方法
JP2017222357A (ja) * 2013-05-16 2017-12-21 ジャガー ランド ローバー リミテッドJaguar Land Rover Limited 車両牽引制御

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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