JPH0229155B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、壁の開口を閉塞すべき扉を壁面に沿
つて滑動自在にするとともに、前記開口の閉塞時
には扉の一側面が壁の一側面とほぼ同一面に収納
されるスライドドアにおいて、上記扉の滑動およ
び収納を単一の原動機により駆動せしめる自動開
閉装置に係るもので、特に車輛用のスライドドア
の開閉装置に適切なものである。

スライドドアの開閉方式は大別して二種類が挙
げられる。その第１の開閉方式は、家屋や鉄道車
輛に用いられるもののように、壁や車体の外側面
に沿つて敷設した軌道に沿つて単純な一方向滑動
をさせる方式である。その第１の方式は自動車、
特にバン型自動車に用いられるもので、扉の閉塞
時には扉の外板は自動車ボデー外板とほぼ同一面
に収納され、扉の開放時には、扉はボデー外板の
外側方に振り出され、その後ボデー外板に沿つて
外側を滑動せしめる方式のものである。

前記第２の方式のスライドドアにおいては、自
動車ボデーの開口の頂部および底部に第１および
第２のガイドレールを、開口の上下方向中央部に
該当する位置の扉がその外方を滑動するボデー外
板に第３のガイドレールをそれぞれ取付けるとと
もに、前記ガイドレールの扉を滑動方向一方端は
円弧状に自動車ボデーの内側に向けて湾曲せし
め、扉の滑動方向他方端に取付けた案内装置を前
記第３のガイドレールに滑動自在とし、扉の滑動
方向一方端に取付けた案内装置を前記第１および
第２のガイドレールに滑動自在とすることによ
り、また前記ガイドレールを直線状に形成すると
ともに前記案内装置の扉への取付けを回動自在の
ものとすることにより、自動車ボデーの開口の閉
塞時には扉の外板をボデー外板とほぼ同一面内に
収納せしめ、扉の開放時には、初期に扉の外板を
ボデー外板の外側方に浮き上るように振り出さ
せ、その後ボデー外板面に沿つて滑動せしめるよ
うにしている。

このような第２の方式のスライドドアを原動機
例えば電動機によつて自動開閉を行わせようとす
ると、上記の扉をボデー外板の外側方に振り出さ
せる運動とボデー外板面に沿う滑動とを同時また
は別個に行わせる必要がある。これをそれぞれ別
の原動機で駆動せしめるとすれば、原動機は少く
とも２個必要となるとともに、外方への振出運動
とボデー外板面に沿う滑動とのタイミング調整が
必要となる。

本発明は車輛のボデーに形成した開口を閉塞す
べき扉と、扉の開放方向に沿わせて前記ボデーの
外板に沿つて取付けた少くとも１個のガイドレー
ルと、前記扉に取付けられるとともに前記ガイド
レールに摺動自在とされた案内装置とを包含し、
扉が前記開口を閉塞するとき該扉の一側面が前記
ボデーの外板の表面とほぼ同一面に収納され、前
記開口を開放するときは前記扉が前記案内装置に
より前記ボデー外板の外側方に振り出されて、該
ボデー外板の表面に沿つてほぼ平行に滑動案内さ
れる車輛用スライドドアにおいて、ガイドレール
の形状、案内装置のガイドレールに沿う扉の案内
方式の如何に拘わらず、単一の原動機により上記
扉の滑動と滑動方向にほぼ垂直な扉の振り出しと
を別個にまたは合成して行わせるようにした開閉
装置を提供することを目的とする。

そして本発明においては、上記のスライドドア
において、前記扉の他側面に該扉の滑動方向に平
行にガイド部材を固設し、前記ボデーの取付床に
基部に原動機を取付けたアームをその基部により
支承せしめ、該機筐またはその延長部に設けた短
軸に円筒形の駆動面を外周に形成した駆動輪を前
記駆動面の中心軸を中心として回転自在に支承さ
せ、前記アームの基部に取付けた前記原動機の出
力軸と前記駆動輪とを回転的に連結し、かつ前記
駆動輪の駆動面を前記扉に固設したガイド部材に
係合せしめ、ガイド部材を駆動輪の回転により移
動せしめることにより前記扉をガイドレールに沿
つて滑動せしめるとともに、前記アームの回動に
より前記扉を前記ボデーの外板の表面にほぼ垂直
方向に移動せしめることを特徴とするものであ
る。

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
はそのスライドドア開閉装置を取付けたバン型自
動車の側面図、第２図はその一部欠截背面図、第
３図は扉の内側面の斜面図、第４図は要部断面
図、第５図は第４図の一部を取除いた上面図を示
す。

図において、車輛のボデー１の側面には搭乗者
の乗降または荷物の積みおろしのための開口２が
形成され、該開口２を閉塞すべき扉３は、通常開
口２の頂部および底部の縁に沿つて設けられた第
１のガイドレール４、第２のガイドレール５およ
び開口２の後部端縁よりボデー１の後方に向つて
ボデー１の外板に設けられる第３のレール６によ
つてボデー１の外板に沿つて滑動せしめられる。
第３図に示すように、扉３の前縁部上端には、先
端にローラ７を水平面内に回転自在に支承したス
テー８とからなる第１の案内装置９が固設され、
扉３の前縁部下端には先端に水平面内に回転自在
のローラ１０と垂直面内に回転自在のローラ１１
とを支承したステー１２とからなる第２の案内装
置１３が固設され、扉３の後縁部の上下方向中間
部には水平方向に回転自在のローラ１４と垂直面
内に回転自在のローラ１５とを支承したステー１
６とからなる第３の案内装置１７が固設される。

第１の案内装置９、第２の案内装置１３および
第３の案内装置１７はそれぞれ第１、第２および
第３のガイドレール４，５，６にそれぞれのロー
ラにより係合され、水平面内に回転自在のローラ
７，１０，１４は各ステー８，１２，１６をガイ
ドレール４，５，６の長さ方向に案内し、垂直面
内に回転自在のローラ１１，１５はガイドレール
５，６の水平ガイド面上をその長さ方向に沿つて
転動し、扉３の重量を支承する。

ボデー１の取付床１８には固定部材１９がその
基板２０により固定され、固定部材１９には取付
床１８に垂直に中心軸を有する支軸２１が突設植
立されている。固定部材１９の支軸２１にはベア
リング２２を介して水平面内に回転自在にアーム
２３が支承されている。該アーム２３の基部は筐
体２４に形成され、該アーム２３の基部筐体２４
内において回転輪２５を同心的にかつ一体的に形
成した歯車２６がその中心軸を中心として回転自
在に前記支軸２１に支承される。アーム２３の基
部筐体２４を覆う蓋体２７に取付けた電動機２８
の出力軸２９は前記支軸２１に平行にアーム２３
の基部筐体２４内に挿入され、該出力軸２９に固
着した歯車３０を前記歯車２６に噛合せしめて前
記回転輪２５を電動機２８によつて回転駆動す
る。

アーム２３の先端部には短軸３１をその中心軸
が前記支軸２１の中心軸と平行するように植立固
定されており、該短軸３１には外周に円筒面状の
駆動面３２を形成した駆動輪３３を一体的にかつ
同心的に形成した受動輪３４を、ベアリング３５
によりその回転中心を中心として回転自在に支承
し、前記回転輪２５の周面と受動面３４の周面に
はベルト３６が掛け渡され、回転輪２５の回転を
受動輪３４に伝達して駆動輪３３を回転駆動せし
めるように構成する。前記電動機２８の出力軸２
９に固着した歯車３０の径は支軸２１に支承され
た歯車２６の径より極めて小径であつて出力軸２
９の回転速度は減速されて受動輪３４に伝達され
る。前記駆動輪３３は摩擦力の大なるゴムまたは
合成ゴムにより環状に成形され、受動輪３４の円
筒形周面に同心的に形成された円筒形周面を形成
する段部３７に密に嵌合され、一体的に取付けら
れている。

前記短軸３１にはベアリング３８を介して腕杆
３９が回動自在に取付けられ、該腕杆３９の自由
端にはローラ４０が前記駆動輪３３と同一平面内
で回転するように軸４１を介して回転自在に支承
されている。前記ローラ４０の周面と駆動輪３３
の駆動面３２との間には後述する間隔が保たれて
いる。

扉３の内側面には、金属板により成形されかつ
車輛の前後方向に沿う扉３の移動方向に平行に所
定の長さを有する直線状のガイド部材５０がその
取付縁５１により取付けられる。前記ガイド部材
５０はその長さ方向に直角な断面において扉３の
内板５２に添設されボルトナツト等の緊締具５３
によつて取付けられる取付縁５１と、該取付縁５
１にほぼ直角に折曲される支持縁５４と、該支持
縁５４よりほぼ直角にほぼ垂直下方に折曲される
係合縁５５を形成するように折曲された断面を有
し、前記支持縁５４の幅は前記ローラ４０の直径
より大なる寸法とされ、係合縁５５は前記ローラ
４０の周面と駆動輪３３の駆動面３２との間に係
合挾持される。

即ち電動機２８の出力軸２９に回転的に連結さ
れた駆動輪３３の駆動面３２は扉３の内側面に取
付けられたガイド部材５０の係合縁５５に摩擦的
に係合せしめるとともに、ローラ４０の周面と前
記駆動輪３３の駆動面３２との間に前記ガイド部
材５０の係合縁５５を挾持せしめる。前記ローラ
４０の周面と駆動面３２との間の間隔は係合縁５
５の板厚に等しい間隔とし、駆動輪３３がゴム、
合成ゴム等の弾性に富む物質で形成されたときは
係合縁５５の板厚より狭い間隔として係合縁５５
を弾性的に挾持せしめる。電動機２８の出力軸２
９の回転は歯車３０、歯車２６の噛合、回転輪２
５と受動輪３４間のベルト３６による伝達により
駆動輪３３に伝達されてガイド部材５０を直線運
動させようとするが、ガイドレール４，５，６の
曲線状の部分に案内装置９，１３，１７が係合し
て係合縁５５と支軸２１との間の距離が変化する
と、アーム２３は支軸２１を中心に、また腕杆３
９は短軸３１を中心に回動して前記距離の変化に
対応する。公知のバン型自動車のスライドドア開
閉装置において一般的に用いられているガイドレ
ールのように扉３が開口２を閉塞した位置から扉
３をボデー１の外板の外側面上へ滑動せしめるよ
うに緩やかに彎曲されている場合には、アーム２
３および腕杆３９の前記回動によりガイドレール
４，５，６の彎曲による扉３のボデー１の左右方
向への移動に対応でき、かつローラ４０の周面と
駆動輪３３の駆動面３２による係合縁５５の挾持
によつて扉３のガイドレール４，５，６に沿う滑
動のための駆動力を確保する。次にガイドレール
４，５，６は車輛のボデーの外板に沿つて直線状
に取付け、ガイドレール４，５，６それぞれ係合
する案内装置９，１３，１７を扉３に枢支せしめ
ることによつて、該扉３を開口２を閉塞する位置
からボデー１の外板の外側方に振り出し、然る後
案内装置９，１３，１７によりガイドレール４，
５，６に沿つて滑動せしめる型式のスライドドア
装置においては、扉３がボデー１の外板の外側方
へ振り出される間または扉３が開口２内に引きこ
まれる間は、扉３のボデー外板に沿う方向の滑動
に対し抵抗が生じ、この抵抗は電動機２８の駆動
トルクをアーム２３の同一方向への回動を生じさ
せ、アーム２３を支軸２１を中心として回動させ
るトルクに専ら消費され、扉３はガイド部材５０
の係合縁５５と前記アーム２３の先端部の駆動輪
３３およびびローラ４０との係合を介して、開口
２内よりボデー外板の外側方へと振り出され、ま
たは前記外側方位置より開口２内へと引きこまれ
る。

本発明は、車輛のボデーに形成した開口を閉塞
すべき扉と、扉の開放方向に沿わせて前記ボデー
の外板に沿つて取付けた少くとも１個のガイドレ
ールと、前記扉に取付けられるとともに前記ガイ
ドレールに摺動自在とされた案内装置とを包含
し、前記扉が前記開口を閉塞するときは、該扉の
一側面が前記ボデーの外板の表面とほぼ同一面に
収容され、該扉が前記開口を開放するときは前記
案内装置により該扉が前記ボデーの外板の外側方
に振り出されて前記ボデー外板の前記表面に沿つ
てほぼ平行に滑動案内される車輛用スライドドア
において、前記扉の他側面に該扉の滑動方向に平
行にガイド部材を固設し、前記ボデーの取付床に
は基部に原動機を取付けたアームをその基部によ
り支承せしめ、前記アームの先端部に設けた短軸
に円筒形の駆動面を外周に形成した駆動輪を前記
駆動面の中心軸を中心として回転自在に支承さ
せ、前記アームに取付けた前記原動機の出力軸と
前記駆動輪とを回転的に連結し、かつ前記短軸を
中心としてアームに対して回動自在に設けた腕杆
には前記駆動輪の駆動面と所定の間隔を隔てて外
周面が位置するようにローラを回転自在に設け、
前記扉に固設したガイド部材の係合縁を前記駆動
輪の駆動面とローラの周面との間に挟持させ、該
駆動輪より前記ガイド部材の係合縁に前記電動機
の駆動トルクを伝達させるものであるから、アー
ムの基部に取付けた原動機の出力軸によつて回転
駆動される駆動輪とガイド部材との係合によりガ
イド部材は直線状に繰り出され、ガイド部材を固
設した扉はガイドレールに沿つて案内装置を介し
て滑動せしめられることとなり、原動機の一方向
回転によつてボデーに形成した開口を開放し、他
方向回転によつて開口を閉塞する方向にボデー外
板に沿つて滑動される。即ち本発明によれば原動
機と原動機によつて回転駆動される駆動輪を車輛
のボデーに設け、扉にガイド部材を取り付けるの
みの簡単な構造によつて従来の手動のスライドド
アを動力により開閉できるようにすることができ
るものである。

また本発明においては、前記アームの基部を車
輛のボデーの取付床に設けた固定部材の支承に回
転自在に支承せしめるとともに、前記駆動輪の回
転中心軸を中心として回動自在に腕杆を付設し、
該腕杆には前記駆動の駆動面と所定の間隔を隔て
て外周面が位置するようにローラを回転自在に設
け、前記駆動面とローラの外周面との間に前記ガ
イド部材の係合縁を挾持せしめることにより、前
記扉を滑動せしめる案内となるガイドレールが曲
線的に構成されている場合においてもガイド部材
の係合縁と駆動輪の駆動面との間の摩擦的係合を
確保するとともに、前記ガイドレールの曲線部に
よつて前記アームの車輛ボデーに対する支承部で
ある固定部材と扉との間の距離に変動を生じたと
きは、アームを固定部材の支軸を中心として回動
せしめてその距離の変動を吸収するから、ガイド
レールを車輛のボデーの外形の戀曲に応じて戀曲
させ、あるいは扉に所望の曲線的滑動をさせて開
放させ、あるいは開口の所望の場所に収納し開口
を閉塞させることを可能にするものである。

本発明においては、固定部材に対し車輛のボデ
ーの取付床にほぼ垂直に突設した支軸を中心とし
てアームをその基部により回動自在に支承させ、
該アームの先端に設けた短軸に回転自在に支承し
た駆動輪を、該アームの基部に取付けた原動機の
出力軸と回転的に連結させて駆動機構を構成した
ため、この駆動機構を車輛のボデーに形成した開
口の近傍の取付床に前記固定部材により固定する
のみでよく、原動機をボデー側に取付ける必要が
ないから、ボデーの空間を利用して設置すること
ができ、かつ既存のスライドドアを備えたバン型
車輛に取付けるにあたつても格別ボデー側に設計
変更を要しない。そして扉のガイドレールに沿う
方向の滑動に低抗がある場合は、原動機の駆動ト
ルクはアームの支軸を中心とした回動に変換され
るから、ボデーの外板の外側方から扉を開口中に
引きこみ収納し、または開口に収納されている扉
をボデーの外板の外側方へ振り出すボデーの外板
の表面にほぼ垂直方向の扉の移動は、前記アーム
の回動により行うことができ、前記ボデーの外板
の前記表面に沿つてほぼ平行な方向の扉の移動
は、原動機により駆動される駆動輪とガイドレー
ルの係合縁との間の摩擦係合によつて行われるか
ら、単一の原動機によりスライドドアの開閉を行
うことができるものである。

本発明において駆動輪を原動機の出力軸に減速
装置を介して回転的に連結するときは、扉の滑動
速度を遅くして乗り降りや荷物の積みおろしのた
めの開閉の際に手指を挾んだりする危険をなくす
とともに開閉のための駆動トルクを大にすること
ができ、特に車輛が傾斜して停止して扉に作用す
る重力が扉の滑動に低抗となる場合であつても円
滑に扉を滑動せしめることができ、アームに配設
される支軸を利用して大径の歯車を回転自在に配
設し、原動機の出力軸に固定した小径の歯車との
間に大減速比の歯車減速装置を構成し、前記アー
ムに回転自在に配設した大径の歯車と一体的に設
けた回転輪と前記駆動輪とをベルトで回転的に連
結すれば、扉の滑動のための駆動トルクを大にす
ると同時に、扉の開閉に際し物が挾まつて扉の滑
動に大なる抵抗が加わつたとき、駆動輪とガイド
部材の係止縁との間のスリツプとともにベルトと
駆動輪または回転輪とのスリツプとにより回転連
結機構を破壊することがない。

なお本発明においては駆動輪の支承にあたつ
て、図示のようにアームの先端部に短軸を固定し
て駆動輪を該短軸に回転自在とするほか、前記短
軸を駆動輪に一体的に形成し該短軸を前記機筐ま
たはその延長部に回転自在に形成してもよく、ま
た駆動輪は弾性のある材質によつて形成しない場
合は駆動輪の駆動面とガイド部材の係合縁とに相
互に噛合する凹凸を形成してもよく、駆動輪に対
向せしめてローラを付設する場合は駆動輪の駆動
面とローラの周面との間隔をガイド部材の板厚に
等しくする。さらに駆動輪にローラを対設せしめ
る場合には、駆動輪の駆動面を弾性のある物質に
より形成するに代え、駆動輪の駆動面を硬質の摩
擦係数の大なる物質で形成し、ローラの周面を弾
性のある物質で形成せしめることもできる。また
原動機としては前記電動機のほか流体モータも使
用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
はそのスライドドア開閉装置を取付けたバン型自
動車の側面図、第２図はその一部欠截背面図、第
３図はその扉の内側面の斜面図、第４図はその要
部断面図、第５図は第４図の一部を取除いた上面
図である。 なお図中１はボデー、２は開口、３は扉、４，
５，６はガイドレール、９，１３，１７は案内装
置、７，１０，１１，１４，１５はそのローラ、
８，１２，１６はそのステー、１８はボデーの取
付床、１９は固定部材、２１はその支軸、２３は
アーム、２８は電動機、２５は回転輪、２６，３
０は歯車、３３は駆動輪、３２はその駆動面、３
４は受動輪、３６はベルト、３９は腕杆、４０は
ローラ、５０はガイド部材、５５はその係合縁を
それぞれ示すものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車輛のボデーに形成した開口を閉塞すべき扉
   と、扉の開放方向に沿わせて前記ボデーの外板に
   沿つて取付けた少くとも１個のガイドレールと、
   前記扉に取付けられるとともに前記ガイドレール
   に摺動自在とされた案内装置とを包含し、前記扉
   が前記開口を閉塞するときは、該扉の一側面が前
   記ボデーの外板の表面とほぼ同一面に収容され、
   該扉が前記開口を開放するときは、前記案内装置
   により該扉が前記ボデーの外板の外側方に振り出
   されて前記ボデーの外板の前記表面に沿つてほぼ
   平行に滑動案内される車輛用スライドドアにおい
   て、 前記扉の他側面に該扉の滑動方向に平行にガイ
   ド部材を固設し、 前記ボデーの取付床に設けた固定部材に前記取
   付床にほぼ垂直に支軸を突設するとともに、該支
   軸を中心として回転自在にアームの基部を支承せ
   しめ、 前記アームの先端に前記支軸にほぼ平行に設け
   た短軸に円筒形の駆動面を外周に形成した駆動輪
   を前記駆動面の中心軸を中心として回転自在に支
   承させ、 前記短軸を中心としてアームに対して回動自在
   に設けた腕杆には前記駆動輪の駆動面と所定の間
   隔を隔てて外周面が位置するようにローラを回転
   自在に設け、 前記駆動輪を前記アームの基部に取付けた原動
   機の出力軸と回転的に連結せしめ、かつ前記扉に
   固設したガイド部材の係合縁を前記駆動輪の駆動
   面とローラの周面との間に挟持せしめ、該駆動輪
   より前記ガイド部材の係合縁に伝達される原電動
   機の駆動トルクにより、前記アームを回動せしめ
   て前記扉を前記ボデーの外板の表面にほぼ垂直方
   向に移動せしめるとともに、前記扉をガイドレー
   ルに沿つて滑動せしめることを特徴とする車輛用
   スライドドア開閉装置。 ２ 前記駆動輪は前記原動機の出力軸との間に減
   速装置を介して回転的に連結されていることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項に記載の車輛用ス
   ライドドア開閉装置。 ３ 前記固定部材に突設した支軸には、前記アー
   ムの基部に形成された筐体内において回転軸が歯
   車と同心的にかつ一体的に形成されて該支軸を中
   心として回転自在に支承され、前記駆動輪の回転
   輪とはベルトを介し、前記歯車と前記原動機の出
   力軸とは減速歯車装置を介してそれぞれ連結さ
   れ、前記駆動輪は前記原動機の出力軸により所定
   の減速比で回転駆動せしめられることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項または第２項に記載の車
   輛のスライドドア開閉装置。