JPH0229111B2 - - Google Patents

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JPH0229111B2
JPH0229111B2 JP53088911A JP8891178A JPH0229111B2 JP H0229111 B2 JPH0229111 B2 JP H0229111B2 JP 53088911 A JP53088911 A JP 53088911A JP 8891178 A JP8891178 A JP 8891178A JP H0229111 B2 JPH0229111 B2 JP H0229111B2
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JP
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iron
carbon
gas
hydrogen
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JP53088911A
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JPS5448806A (en
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Baaku Makushimirian
Ruisu Burumentaru Jatsuku
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
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TRW Inc
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Publication of JPH0229111B2 publication Critical patent/JPH0229111B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C9/00Aliphatic saturated hydrocarbons
    • C07C9/02Aliphatic saturated hydrocarbons with one to four carbon atoms
    • C07C9/04Methane
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/74Iron group metals
    • B01J23/745Iron
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/05Preparation or purification of carbon not covered by groups C01B32/15, C01B32/20, C01B32/25, C01B32/30
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C1/00Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2521/00Catalysts comprising the elements, oxides or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium or hafnium
    • C07C2521/18Carbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2523/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
    • C07C2523/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of the iron group metals or copper
    • C07C2523/74Iron group metals

Description

【発明の詳細な説明】
種々の炭質物(carbonaceous material)が公
知であり、顔料、コークス源、化学的吸収剤とし
て用いられている。1つの型の炭質物は鉄族金属
をベースとする触媒物質の存在下における一酸化
炭素の不均化すなわち炭素析出反応によつて生成
される。本明細書中で使用する“不均化”という
用語は一酸化炭素から炭素の析出を生じる次のよ
うな反応のいずれかを意味する。 2CO→3+CO2 CO+H2→C+H2O 多くの化学工程においては、一酸化炭素の不均
化反応によるかかる炭質物の生成は好ましくない
副反応であり、触媒上に炭素が析出するため、か
かる工程で使用している触媒を失活させてしまう
ことさえある。一般にこのようにして生成した炭
質物は商業的価値がほとんどない。一方、炭質物
が水素と反応して天然ガスの主成分であるメタン
を生成することは公知である。しかし、公知の炭
質物は反応速度が低いので、この反応に基づく商
業的方法は可能でなかつた。しかしながら、メタ
ンに対する社会の需要が増加し、その供給をほと
んど越えてしまつている。ところでメタンは石炭
から製造できることが提案されており、このため
経済的に石炭をメタンに変える方法を見いだすた
め広範な研究がなされている。例えば、既に一酸
化炭素と水素とからメタンを合成した研究者がい
る。すなわち、一酸化炭素と水素とは酸素と水蒸
気との混合物中で石炭を燃焼させることによつて
製造される。空気ではなく酸素を用いるのは、窒
素が合成ガスすなわちメタン生成物から容易には
分離できないので、メタン合成用の一酸化炭素と
水素との混合物は実質的な量の窒素を含んでいて
はならないためである。この方法の1つの欠点は
大型で費用のかかる酸素製造プラントを用いるこ
とである。その上、高発熱量(high Btu
content)の最終生成物ガスを得るために、この
方法の予備メタン化工程で生成する二酸化炭素を
一酸化炭素−水素供給流から除去しなければなら
ない。一酸化炭素−水素供給流からの二酸化炭素
ガスの除去はガス分離工程を含むので比較的費用
がかかる。 さらに具体的には、米国特許第4242103号(ラ
ボ等:U.C.C.)は、一酸化炭素からメタンを製造
する方法に関するものである。この特許は一酸化
炭素と炭素と二酸化炭素とに接触不均化する触媒
に関連するものである。すなわち触媒の表面上に
(ひき続いて実質的に不活性コークスをその表面
上に生ずることなく)活性な表面炭素の固体表面
層を沈着せしめ、ついで当該活性表面炭素の層を
スチームと接触し、その結果活性・表面炭素をメ
タンと一酸化炭素とに転換することからなるもの
である。この特許はまた、別の態様としてスチー
ムと接触させるよりも、むしろ水素と接触させる
ことも教示してる。 前述のようにこのラボ特許は、触媒の表面上に
沈着された炭素からの活性・表面炭素の固体表面
層を開示するものである。 しかしながら一酸化炭素の分解が活性・表面炭
素の分解の最大レベルを超えて操作されると、形
成される活性・表面炭素は、形成される不活性コ
ークスと明白に相違するものとなる。 ちなみにかかる不活性コークスは、各種メタン
化操作に於て、炭質フイード(carbonaceous
feeds)から触媒表面上に沈着される望ましくな
いものであると言うこと、ならびにそのような不
活性コークスは実質的に黒鉛化炭素の反応性を有
するものであるということは、既に熟知のことで
ある。要するに、この技術分野に於いては、触媒
表面上に不活性コークスの望ましくない沈着を避
けるようにすることが行われていたが、このラボ
特許は不活性コークスの生成なしに、活性・表面
炭素の沈着を利用するものである。 尚、米国特許4242104号(フロスト等:U.C.C.)
も前記ラボ特許と似た技術を開示している。 前述のごとく、この種の公知技術は、それらの
炭物質が活性・表面炭素の「固体表面層」である
ことを必要とし、この点に於いて「繊維状」炭質
物である本発明と基本的に相違するものである。 また、前記ラボ等及びフロスト等の公知技術
は、活性・表面炭素の表面層が「黒鉛化」してい
ないのに対し、本発明によるものは「部分的に」
黒鉛化した物であるという点で相違する。 加うるに操作条件等も相違している。 本発明は、最初(原料)の合金に含まれる鉄属
金属の表面から離れて成長する、新規な高発熱ガ
ス製造用繊維状炭質物を提供するものである。 該合金の鉄属金属成分は、炭質物の生成中に、
該繊維の中へ移行される。 この移行された金属成分又は鉄属金属・生成合
金は、最初の合金本体ともはや物理的に結ばれて
いる(associated)ものではなく、むしろ高度に
反応性の繊維状炭質物の必要欠くべからざる部分
を構成しているように思われる。 事実、この移行された鉄属金属・生成合金は触
媒のように挙動しているようである。それは水素
と容易に反応し、メタンを形成することが判明し
た。(これは本発明に於ける重要な知見である。) 本発明の高発熱ガス製造用繊維状炭質物は、ま
た、水素との反応性に於て著しい増加を示すと同
時に、さらに高含有量の炭素を有する状態と低含
量の炭素を有する状態との間を循環する性能のあ
ることを示すものである。この数回以上の循環に
於ける反応性の増加ということも本発明の重要な
特長である。 本発明者らは高度に反応性であり、特に水素と
高度に反応性であつてメタンを生成する新規炭質
物を見出した。本発明の炭質物は2つの形である
ことができ、一方は未促進(unpromoted)炭質
物であり、他方は水素化促進(hydrogenated
promted)炭質物である。後者は未促進炭質物上
に水素を通すことによつて製造される。本発明の
炭質物は概略的に述べると、炭素に富む多量相と
炭素中に分散し且つ炭素に少なくとも部分的に結
合している、1種以上の鉄族金属に富む少量相と
の複数相の密な会合から成る。鉄族金属成分は一
酸化炭素からの炭素生成の反応および炭質物の水
素化によるメタン生成の反応を触媒する。この触
媒活性を得るには、鉄族金属成分が炭質物の全重
量に対して少なくとも0.5重量%の量で存在しな
ければならない。好ましくは、鉄族金属成分は炭
質物の全重量の少なくとも1重量%から成らねば
ならない。未促進炭質物では、鉄族金属成分は好
ましくは炭質物の全重量に対して1〜3.5重量%
から成る。鉄族金属がこの量で存在する場合、炭
質物中に存在する炭素を温度550℃、圧力1気圧
で、存在する炭素1モルにつき毎時2モルの水素
の最低水素供給速度で水素と接触させるとき、鉄
族金属は存在する炭素と水素との反応を触媒して
存在する炭素1モルにつき毎時少なくとも0.1モ
ルの生成メタンのメタン化速度でメタンを生成さ
せる能力がある。この水素との反応性は本発明の
炭質物の顕著な特徴であり、他の形の炭素の反応
性より実質的に高い。しかも、本発明の炭質物は
炭素が実質的に消耗した後または炭素に富んだ後
でも高い反応速度を保持している。水は本発明の
炭質物の反応性に影響を与え、ある条件下ではメ
タン生成速度を妨害することがある。従つて、常
圧において、水素の含水量は約1容量%以下でな
ければならない。鉄族金属は部分的に結晶化した
炭素の網目構造中に運ばれ、この網目構造中にで
たらめに分散するようになるらしい。分散した金
属の少なくとも一部分は炭素に結合している。金
属の中には炭素の平面間の空間を占めるものもあ
る。構造がどんなものであろうとも、本発明の炭
質物は独特であるように思われる。 本発明の未促進形の炭質物は鉄族金属をベース
とする一酸化炭素不均化開始剤上に一酸化炭素を
通じることによつて製造される。不均化開始剤を
300〜約700℃、好ましくは400〜600℃の温度で一
酸化炭素含有ガスに暴露するとき、開始剤表面上
に炭質物が生成する。圧力は約1〜約100気圧の
間で変化させることができるが、好ましい範囲は
1〜25気圧である。好ましくは、一酸化炭素含有
ガスは少量の水素を含む。初め鉄族金属炭化物が
生成するが、反応が進むにつれて、炭質物が不均
化開始剤の表面上に堆積し始める。開始剤上に実
質的な量の未促進炭質物が析出するまで開始剤と
一酸化炭素との接触を保つ。 鉄族金属をベースとする一酸化炭素不均化開始
剤は鉄、コバルトおよびニツケル、ならびにこれ
らの混合物、酸化コバルト、酸化ニツケル、酸化
第一鉄、酸化第二鉄のような鉄、コバルトおよび
ニツケルの酸化物ならびにこれらの混合物、鉄/
ニツケル合金のような鉄、コバルトおよびニツケ
ルの合金ならびにかかる合金の混合物ならびに鉄
鉱石、コバルト鉱石およびニツケル鉱石から成る
群から選ばれる。本明細書中では、かかる鉄族金
属をベースとする一酸化炭素不均化開始剤を、炭
素中に分散し且つ炭素に少なくとも部分的に結合
しており、本発明の炭質物中の少量相を形成する
金属と区別するため“バルク金属(bulk
metal)”と呼ぶ。分散し且つ結合した金属だけ
が本発明の新規触媒組成物の一部分を形成する。 鉄金属をベースとする開始剤およびこれらの開
始剤がとる形の例は、酸化第二鉄粉末、大部分が
Fe2O3から成る赤鉄鉱型鉄、電解鉄チツプ、炭素
鋼球、鋼綿、酸化ニツケル、酸化コバルト、高純
度ニツケルチツプ、高純度コバルトチツプ、鉄−
ニツケル合金ボタン、鉄−コバルト合金ボタンお
よびステンレス鋼である。本発明の炭質物の製造
の開始剤として種々の鉄族金属鉱石を用いること
ができる。例えば、本発明者らはメサビレンジ
(Msabi Range)鉄鉱石を用いて好結果を得た。
かかる鉱石および類似物の使用は入手が容易であ
り且つ安価なので望ましい。別法では、炭質物の
生成に何ら悪影響を与えずに、例えばシリカ、ア
ルミナなどの上にバルク金属を担持させることが
できる。しかし、本発明の未促進炭質物および水
素促進(hydrogen promoted)炭質物の両方の
利点の1つは炭質物自体が高表面積をもつている
ので担体を用いて表面積を増加させる必要がない
ということである。例えば、本発明の炭質物の表
面積は50m2/gから500m2/gぐらいまでの範囲
であることができ、通常の範囲は約150m2/g〜
約300m2/gである。 所望の反応性をもつ炭質物を得るには、炭質物
をその場で生成させねばならないようである。す
なわち、単にバルク金属を炭素と混合したので
は、本発明の炭質物は得られない。典型的には、
炭質物はバルク金属表面から繊維、おそらく中空
繊維として成長する。典型的には、繊維は直径が
約0.02〜約2.0μであり且つ長さ:直径比が約10よ
り大きい。これらの繊維を分析したところ、ほと
んどがアルフア鉄、炭化鉄または鉄/ニツケル合
金のような金属成分(少量相)を含んでいた。明
らかに、鉄金属成分が炭質物繊維中へ運ばれる。
炭質物中へ運ばれた鉄金属成分はもはやバルク鉄
金属とは物理的に会合(associated)しておら
ず、高度反応性炭質物の本質的(essential)部
分となる。本発明の鉄をベースとする炭質物をメ
タン化して遊離炭素の95%以上をメタンに変え、
得られた炭素に之しい炭質物を粒状炭素と混合し
た後、この混合物を通常メタン化に用いる圧力お
よび温度範囲の水素に暴露するとき、メタンは全
然生成しない。 バルク鉄金属の小粒子を用いた場合、炭質物中
の活性鉄金属成分とバルク鉄金属とを区別するこ
とはむずかしいことを理解すべきである。本発明
の炭質物を特徴づけるため、鉄、ニツケル、コバ
ルトおよび鉄−ニツケル合金のプレートを一酸化
炭素不均化反応の開始剤として用いる一連の試験
を行い、これらのプレート上に炭質物を析出させ
た。炭質物はプレート上に繊維の波打つ小山とし
て生成し、プレートを炭質物から簡単に物理的に
分離することができた。このため、炭質物をバル
ク金属とは別個に分析することができた。鉄プレ
ートを開始剤として出発するとき、その場で生成
した炭質物(分離されたとき)は分光分析および
灰化法の両方で測定して約1〜約3.5重量%の分
散した鉄成分を含んでいた。炭質物の残りは主と
して炭素であり、痕跡量の水素を含んでいた。炭
素は部分的に黒鉛化していた。部分的に黒鉛化し
た炭素についてはR.E.フランクリン(Franklin)
が“アクタクリスト(Acta Cryst)”vol.4、
pp.253(1951)の論文中で詳細に記載している。 本発明者らは鉄プレート上に生成した炭質繊維
を走査型電子顕微鏡を用いて検査した。第2図
は、走査型電子顕微鏡で比較的低倍率で見た本発
明の炭質物の繊維を示す顕微鏡写真である。第1
図は走査型電子顕微鏡を用いて比較的高倍率でと
つた何本かの繊維を詳細に示す顕微鏡写真であ
る。1本の代表的試料繊維中、Aで示した鉄濃度
の高い領域が確認された。エレクトロンミクロプ
ローブアナライザー(electron microprobe
analyzer)で繊維領域を検査し、小節Bは鉄を含
むことが確認された。この小節は長さ約3000Å、
幅約1000Åであつた。この分析は、“システマテ
イツクマテリアルズアナリシス(Systematic
Materials Analysis)”第1巻〔アカデミツクプ
レス社(Academic Press、lnc.)ニユーヨーク、
1975〕第6章“エレクトロンマイクロプローブ
(Eectron Microprobe)”中にJ.R.オグレン
(Ogren)が記載している分析方法に従つて行つ
た。繊維が固体であり且つ密度が無定形と完全黒
鉛化炭素との中間であると仮定して、このマイク
ロプローブ分析の検出限界は約1.5重量%鉄であ
つた。 未促進炭質物(バルク鉄プレート上に析出し
た)の試料のX線分析の結果、鉄は炭化鉄の形で
存在し、おそらくアルフア鉄としても存在するこ
とがわかつた。デバイ・シエラー法を用いてゼネ
ラルエレクトリツクXRD−5型X線分光計で粉
末回折図を求めた。同じ方法を用いて水素化促進
炭質物を分析し、水素化炭質物中のX線検出可能
鉄がアルフア鉄としてのみ存在することを明らか
にした。 第1図の顕微鏡写真が示すように、鉄成分は炭
素に結合している。この結合を破壊し、篩過し且
つ鉄を磁石で炭素から取り出すような簡単な物理
的手段で鉄成分を炭素から分離しようと試みた。
しかし、これらの方法では分離することができな
かつた。炭質物中の鉄成分は簡単な物理的手段で
は炭素から分離できないので、このことは鉄の少
なくとも一部分が炭素と密に会合しており、鉄の
少なくとも一部分がおそらく原子または分子レベ
ルで炭素に結合しているということを示してい
る。あるいは、おそらく鉄は炭素中に固溶体で存
在している。もしそうであれば、鉄−炭素固溶体
と鉄成分の結晶との界面は急速な反応速度を起こ
させる活性部位となりうる。鉄と炭素との間にど
んな結合が生じたとしても、本発明者らは鉄その
もの、活性炭そのもの、市販のセメンタイト
(Fe3C)および鉄と活性炭との単なる物理的混合
物は本発明の炭質物の性質がないことを確認し
た。これらの化合物または混合物で、高温の水素
と接触させたとき、本発明の炭質物を用いて得ら
れる速度に近い速度でメタンを生成するものはな
い。このことを次の第1表に示す。
【表】
【表】 物
11. 分光学的黒鉛粉末
− >10000 〜10−7

* バルク鉄を含む
** 水素化促進炭質物
第9図は本質的に約50%のニツケルと約50%の
鉄とから成るバルク金属合金プレート上での一酸
化炭素不均化によつて製造した本発明のもう1つ
の炭質物の走査型電子顕微鏡写真を示す。合金プ
レートから分離した後の繊維状炭質物はC98.42
%、Fe0.48%、Ni0.73%、H0.94%(規格化され
たデータでないので加えても正確に100%にはな
らない)を含んでいた。顕微鏡写真の円で示した
部分をエレクトロンミクロプローブで分析したと
ころ、高濃度の鉄とニツケルの両方をほぼ等量含
むことがわかつた。この繊維の代表的試料をX線
分析したところ、鉄−ニツケル合金の存在を示し
た。第9図中の円内に示されている小節Cは実際
に鉄−ニツケル合金から成つているように思われ
る。第9図に示した小節Cが鉄とニツケルとの真
の固溶体合金であつてもそうでなくても、分析は
鉄とニツケルの両方を含む非常に小さい微結晶す
なわち小節がバルク金属合金プレートから炭素繊
維へ運ばれて、繊維と密に会合し且つ繊維におそ
らく結合するようになつたことを明らかに示して
いる。 本発明の炭質物についての1つの考え方は活性
鉄族成分が炭素マトリツクス中に分散している触
媒であるということである。この鉄族金属成分は
マトリツクス中の炭素と他の反応成分との反応を
触媒する。反応の進行につれて炭素は消耗する
が、炭質物は一酸化炭素含有ガスに暴露すること
によつて炭素を補充することができる。高温で一
酸化炭素に暴露するとき、活性成分が一酸化炭素
の不均化を触媒する。 本発明者らは、水素との反応によつて炭質物か
ら炭素が消耗しても、炭質物は高い比メタン化速
度を保持することを確認した。本発明の炭質物の
この性質は第3図に示してある。第3図は炭質物
の比メタン化速度を、水素化によつて除かれる炭
質物の%に対してプロツトしたものである。(第
3図に示した速度は570〜600℃、1気圧で測定し
た)炭素に富む(すなわち炭素含有量96%の)炭
質物は約0.30モルCH4/時/モル炭素の初期反応
性を有していた。この反応性は徐々に増加し、約
88%の炭素が除去されたとき約0.63モルCH4
時/モル炭素になつた。約90%の炭素が除去され
たとき、あるいは炭質物が約25重量%の鉄成分を
含んだとき、その反応性は急激に減少した。炭素
に富む炭質物が初め95重量%の炭素と5重量%の
鉄を含んだ場合には、約90%の炭素が除去された
後の最終炭質物は約35%の鉄を含むことになる。
本発明の新規の炭質物は多数回の炭素豊富化/炭
素消耗サイクルを行つた後でもその重要な価値あ
る性質を保持している。鉄族金属成分として鉄を
用いてかかるサイクルを55回完了し、毎回本発明
の独特な水素促進(hydrogen−promoted)炭質
物を得た。 本発明の新規炭質物はまた、炭素に富む状態で
あつても、あるいは炭素が消耗した状態であつて
も、長期間貯蔵後その性質を保持している。しか
し、本発明の炭質物を酸素に暴露すると鉄族金属
成分が酸化されてその触媒活性を失う可能性があ
るので、貯蔵中空気への暴露は避ける。本発明の
鉄をベースとする炭質物を室温で24時間貯蔵した
後、そのメタン化速度の低下は全く見られない。 上記実験に基づいて、本発明者らは本発明の炭
質物の組成がおよそ次のように変化できることを
発見した。
【表】 重量%は炭質物をバルク鉄族金属から分離した
後測定した。鉄をベースとする炭質物では、約1
〜約3.5重量%の鉄金属成分と約99〜96.5重量%
の炭素とを含む未促進炭質物が好ましい。 本発明の炭質物の少なくとも一部分は、次に水
素化されたとき、炭素析出速度およびメタン化速
度が増加することを本発明者らは発見した。特
に、鉄族金属成分が鉄である場合、水素促進
(hydrogen promoted)炭質物は炭素析出速度が
存在する分散した鉄1gにつき10g析出炭素/時
以上であり、且つメタン化速度が存在する炭素1
gにつき0.3モル生成メタン/時以上である。炭
素析出速度は500℃、1気圧で、80容量%の一酸
化炭素と20容量%の水素とを含む供給ガスを用
い、分散した鉄1gにつき毎時10モルの一酸化炭
素の供給速度で測定した。メタン化速度は550℃、
1気圧で、存在する炭素1モルにつき毎時2モル
の水素の最低水素供給速度で測定した。 本発明の炭質物の製造に使用する供給流は水素
を含むことができるが、炭素がバルク金属上に析
出する条件が支配している限り水素促進
(hydrogenpromoted)炭質物は得られない。初
めに製造した炭質物を水素化してメタンを製造す
るとき、本発明の水素促進
(hydrogenpromoted)炭質物が生成し始める。
初めに製造した炭質物の水素化によつて炭素の約
15重量%が除去されたときに水素促進炭質物の生
成が観察された。また、使用する水素は通常約1
容量%より多い水を含んでいてはならない。 水素促進炭質物をバルク金属から分離したとこ
ろ、このものは初めに製造した炭質物と同じ一般
的な物理的外観を示すが、X線試験では、鉄族金
属成分が鉄の場合、鉄は炭化物型鉄でなくアルフ
ア鉄であることがわかつた。この水素化炭質物
は、炭素析出およびメタン化サイクルを数回行う
とき、かかるサイクル処理を行う前よりもさらに
大きい反応性を有する。また、かかるサイクル処
理を受けたとき、組成はおよそ次のように変化す
ることができる。 重量% 部分的黒鉛化炭素 65〜99.5 鉄族金属成分 0.5〜35 水 素 0.1〜3.0 本発明の新規炭質物中の水素は強力に会合して
いる。本発明の鉄をベースとする炭質物を約200
〜約950℃の温度の窒素ガス流中で加熱し、キヤ
リヤ流を脱着ガス、主として水素および一酸化炭
素、について分析するとき、本発明の炭質物中に
存在する水素の量はアルフア鉄中に溶解できる量
の5万倍以上であることがわかる。しかも、かか
る実験中に放出される水素の2/3以上が700℃より
高温で放出される。 ここで再び、重量%という場合、水素化促進炭
質物および未促進炭質物の両方とも、バルク金属
から分離した後の炭質物についての重量%である
ことを強調して置く。 以下、実施例によつて本発明の炭質物の幾つか
の製造方法を示す。実施例4は本発明の数種の異
なる鉄族金属触媒のメタン化速度を示す。実施例
5は本発明の触媒物質の予想外に良好な熱安定性
を示す。 実施例 1 環状炉中で、550℃で、一酸化炭素と水素との
ガス混合物から一酸化炭素の分解により、3.175
mm(1/8インチ)軟鋼球(5g)上に炭素を析出
させた。一酸化炭素の流速は100cm3/分、水素の
流速は20cm3/分であつた。約4時間後、3.7重量
%の鉄を含む炭質物2.7gを鋼球から分離し、こ
の分離した炭質物の0.27gを500℃、1気圧で同
じ一酸化炭素と水素とのガス混合物に暴露した。
炭素析出速度は存在する炭質物中に分散した鉄1
gにつき毎時8.8gの炭素であつた。この炭質物
は炭素1モルにつき毎時0.52モルの生成メタンの
メタン化速度を示した。同じ一酸化炭素−水素ガ
ス混合物を用い、500℃、1気圧でこの水素化炭
質物と接触させて炭質物上に再び炭素を析出させ
た。炭素析出速度は分散した鉄1gにつき毎時
39.4gの炭素であつた。上記の一酸化炭素不均化
反応による炭素の析出と得られた炭質物のその後
の水素化によるほとんどの炭素の除去との間のサ
イクルを数回続行した。全サイクルの結果は第2
表に示す通りである。
【表】
【表】 ** 水素化を示す。
水素促進炭質物は存在する分散した鉄1gにつ
き毎時10gの析出炭素より十分大きな炭素析出速
度を有していた。この炭質物の炭素析出およびメ
タン化サイクルの処理を数回行つた後、メタン化
速度は実質的に増加し、存在する炭素1モルにつ
き毎時1モル以上になつた。 実施例 2 内径3.81cm(1.5インチ)高さ約2.44m(8フイ
ート)のステンレス鋼製耐圧鉛直反応管中に粒度
60〜150メツシユ、見かけ密度1.91g/cm3のメサ
ビレンジ(Mesabi Range)鉄鉱石Fe55.3%、シ
リカ8.1%、アルミナ0.8%を含む赤鉄鉱型鉄鉱
石)600gを入れた。この鉄鉱石を毎時鉄鉱石1
容につき2300容ガスの空間速度で水素ガスと接触
させて還元した。還元した鉱石を一連の炭素析
出/メタン化サイクル処理にかけた。炭素析出は
種々の組成の窒素/一酸化炭素/水素ガス混合物
を用いて行い、メタン化は純粋な水素を用いて行
つた。反応管中へ入るガスの容量と反応管を室温
に冷却した後反応管を出るガスの容量とを流量指
示計およびウエツトテストメータで測定し、ガス
クロマトグラフイーによつてガスの組成を測定し
た。数回のサイクルの条件および結果は第3表に
示す通りである。
【表】
【表】 憤 * 反応は高度に発熱的であり、水素流を
調節するだけで温度を制御範囲内に保つ
た。
実施例 3 鉄およびニツケルのおのおのを約50重量%含む
鉄−ニツケル合金の試料2.88gをマツフル炉中
で、982℃で10分間酸化した。この酸化合金を、
次に、500℃で、200ml/分の速度で流れている、
一酸化炭素85容量%と水素15容量%とから成る混
合ガスを用いて9.33時間炭素析出(carburized)
させた、炭質物をバルク合金から分離した後、得
られた炭質物の元素析出を行つた結果、炭素
98.06%、鉄0.54%、ニツケル0.53%、水素0.16%
であつた。この分離した炭質物を、次に、メタン
化/炭素析出サイクル処理に3回かけた。これら
のサイクルの条件および結果は第4表に示す通り
である。第4表のデータは炭素析出とメタン化と
の間の炭質物のサイクルによつて炭素析出速度お
よびメタン化速度の両方が改良されることを示し
ている。
【表】 ** 水素化を示す。
実施例 4 本発明の方法に従い、鉄、ニツケル、コバルト
および約50%の鉄と約50%のニツケルとを含む鉄
−ニツケル合金のプレートまたはボタン上での一
酸化炭素の不均化からの遊離炭素含有炭質物の試
料を製造した。各試料において、生成した繊維状
炭質物をバルク金属から分離し、550℃、1気圧
で、存在する炭素1モルにつき毎時約2モルの水
素の速度で流れる乾燥水素流に暴露した。各試料
の比メタン生成速度は第5表に示す通りである。
【表】 実施例 5 直径20.32cm(8インチ)の炭素鋼球10gをア
ルミナの舟に入れ、次に、この舟をセラミツク反
応管の中央に懸垂した。この鋼球上に、100ml/
分の一酸化炭素と20ml/分の水素との混合物を、
510℃、1気圧で5時間通じた。全部で1.94gの
炭素が析出した。析出した炭質物を炭素鋼球から
注意深く分離し、2.08%の鉄を含むことがわかつ
た。分離した炭質物のうち0.992gをアルミナの
舟に入れ、反応管に戻した。この0.992gの試料
上に、100ml/分の一酸化炭素と20ml/分の水素
との混合物を408℃で2時間通じた。流出ガス流
の二酸化炭素濃度の測定によつてわかるように、
ほぼ0.2gの炭素がさらに析出した。次に、この
変性試料上に純水素ガス流(110ml/分)を温度
560℃で通じた。メタンが生成し始め、流出ガス
のメタン濃度および流速の測定によつて求めると
き約0.2gの炭素がガス化するまで水素化を続け
た。平均メタン化速度は0.20モルCH4/時/モル
炭素であつた。次に、炭質物試料上を流れるガス
流を水素から純窒素(40c.c./分)に変え、炭質物
を徐々に865℃に加熱した。この試料を865℃に約
1時間保つた後、窒素流中で560℃に冷却した。
560℃で、ガス流を再び純水素に変え、110c.c./分
の速度で流してメタン化を行つた。さらに0.2g
の炭素がガス化するまでメタン化を続行した。高
温熱暴露後の平均メタン化速度は0.26モルCH4
時/グラム原子炭素であつた。窒素流への高温
(865℃)熱暴露後560℃での水素化のサイクルを
反復した。再び平均メタン化速度を測定したとこ
ろ、0.26モルCH4/時/グラム原子炭素であつ
た。明らかに、本発明の炭質物の短時間高温暴露
はその水素との反応性を損なわない。この高温暴
露は一酸化炭素と水素とからのメタンへの直接転
化における本発明の炭質物の触媒活性も損なわな
かつた。同じ熱サイクル後、残留炭質物を110
c.c./分の水素と30c.c./分の一酸化炭素との混合物
に450℃で暴露した。流出ガス中に存在するメタ
ンの平均生成速度は0.24モル/時/モル触媒であ
つた。 開始時に鉄鉱石のような鉄酸化物を不均化開始
剤として使用する場合、鉄酸化物は初め一酸化炭
素−水素供給ガスで還元された後、バルク鉄上に
炭質物が析出し始める。従つて、一酸化炭素含有
ガスがバルク鉄と接触する時間の長さが重要であ
る。例えば、Fe3O4を用い且つ一酸化炭素含有ガ
スが600℃、1気圧である場合には、この酸化鉄
は初め少なくとも部分的に鉄に還元される。この
ことは酸素の損失による酸化鉄の重量の損失によ
つて示される。例えば、この酸化鉄を純一酸化炭
素ガスと15分間接触させた後、試料は約22%の重
量を損失し(この鉄触媒は27.6重量%が酸素から
成る)、バルク鉄上への炭素の析出は少ししかな
かつた。析出した炭素はFe3Cの形であつた。30
分間の接触後、試料の重量損失が15%であり、試
料上に析出した炭素は炭化物形、主としてFe3C
であつた。酸化鉄を一酸化炭素と60分間接触させ
た後でも、試料は約10%の重量損失を示し、酸化
鉄上に析出した炭素の実質的に全部が炭化物形で
あり、やはり主としてFe3Cであつた。しかし、
4時間後、試料は約75%の重量増加を示し、析出
した炭素は部分的に黒鉛化していた。15分、30
分、60分の試料は所要のメタン化速度を示さなか
つた。これらの試料とは対照的に、第4番目の試
料(4時間の試料)は550℃、1気圧で、存在す
る炭素1モルにつき毎時2モルの水素の最低水素
供給速度で水素と接触させるとき、炭素1モルに
つき毎時少なくとも0.1モルのメタンの速度でメ
タンを生成した。 本発明者らは石炭または他の炭質燃料から本発
明の新規炭質物のビヒクルを通しての高発熱量
(high Btu)ガスの製造法をも発明した。本発明
の方法では、純粋な酸素を使用する必要がなく、
また供給流から窒素、二酸化炭素または他の不活
性ガスを除去する必要なしにメタンを製造するこ
とができる。本発明の方法によれば、バルク鉄族
金属上に本発明の新規炭質物を生成させることに
よつて供給流から一酸化炭素と水素とを抽出する
次に、少なくとも20容量%のメタンを含むメタン
含有生成物ガスを生成する時間、温度および空間
速度で水素含有ガスを上記炭質物と接触させる。
この炭質物は水素と非常に高度に反応性であるの
で、炭質物と接触する水素の滞留時間は非常に短
かくてよい。本発明者らは75容量%ぐらいまたは
それ以上のメタンを含むガスを製造するため本発
明の炭質物は水素との滞留時間を少ししか要しな
いことを発見した。例えば、かかる水素に富むガ
スを製造するための滞留時間は1秒から50秒まで
変えることができる。好ましい水素滞留時間は5
秒〜30秒である。メタン化を行うのに望ましい最
低温度は350℃である。好ましい温度範囲は約400
〜約700℃である。圧力は約1〜約100気圧の範囲
でよく、好ましくは1〜25気圧である。 本発明の方法では、高発熱量(high Btu)メ
タン含有ガスを製造するためほとんどどんな一酸
化炭素含有ガスでも使用することができる。本発
明の方法に使用できる特別なガスは約623〜
1335Kcal/m3(70〜150Btu/ft3)の低発熱量
(low Btu)発生炉ガスを製造するため空気ある
いは空気と水蒸気との混合物を用いて石炭をガス
化することによつて製造されるガスである。例え
ば、石炭を現場で(すなわち石炭をその天然の産
出位置から取除かずに)焼いて約890kcal/m3
(100Btu/ft3)のガスを生成することができる。
本明細書中で用いる場合、発生炉ガスとは一酸化
炭素、水素、窒素および二酸化炭素を含むガスで
ある。好ましくは石炭を空気と水蒸気との混合物
中で燃焼させて一酸化炭素と水素に富む発生炉ガ
スを生成させる。例えば、発生炉ガスは、通常、
乾量基準で、約15〜約30%の一酸化炭素、約5〜
約30%の水素、約40〜約60%の窒素および約2〜
10%の二酸化炭素を含む。これらの一酸化炭素含
有ガスはすべて天然ガスに似た、4450〜
8900Kcal/m3(500〜1000Btu/ft3)の高発熱量
(heat content)を有するメタンに富むガスに変
えることができる。 一般に、かかる発生炉ガスは水分および少量の
メタン、硫化水素、硫化カルボニルなどのような
他のガスをも含む。常圧で操作するためには、水
分含量は約6容量%以下に、硫黄含量は約10ppm
以下に減少させねばならない。一酸化炭素供給ガ
スが水素を含んでいる場合、一酸化炭素:水素の
モル比は約1:2より大きくなければならず、好
ましくは1:1より大きくなければならない。好
ましい一酸化炭素:水素のモル比は約1:1〜約
100:1である。供給ガスが二酸化炭素を含む場
合、一酸化炭素:二酸化炭素のモル比は高いこと
が好ましい。一般に一酸化炭素:二酸化炭素のモ
ル比は1:1以上でなければならず、好ましくは
2:1〜3:1以上である。しかし、二酸化炭
素:一酸化炭素のモル比が3程度に高くても炭素
析出は受容できる速度で進行する。 本発明者らは初期の一酸化炭素含有供給ガスが
感知できる量の硫黄を含んではならないというこ
とを発見した。特に、一酸化炭素供給ガスは硫化
水素として計算して約20ppmより多くの硫黄を含
んではならず、好ましくは10ppmより多くの硫黄
を含んではならない。所望な場合、公知の方法、
例えばアミン方式により、あるいは熱炭酸カリウ
ムのようなアルカリ金属またはアリカリ土類金属
の炭酸塩の水溶液と供給ガスとを接触させること
によつて硫黄除去を達成することができる。供給
ガスからの通常の硫化水素除去方法以外に、供給
ガスを炭質物上または炭質物とバルク鉄族金属と
の混合物上に通じることによつて硫化水素を除去
することができるということも本発明者らは発見
した。この場合、炭質物内の鉄族金属が硫黄と反
応して金属硫化物を生成する。この反応は炭質物
を失活する。従つて、この方法を用いて供給ガス
から硫黄を除去した場合には、得られた含硫炭質
物はメタン製造に使用することができない。 本発明は比較的多量の窒素を含むガスを使用す
ることができる(例えば窒素は70容量%程度の多
量またはそれ以上の量で存在していてもよい)の
で、窒素を含まない酸素雰囲気中で一酸化炭素含
有ガスを生成させる必要はない。すなわち石炭の
燃焼に純酸素ではなく空気を用いることができ
る。本発明の方法を経済的に魅力あるものとして
いるものは、供給流の可燃性部分、主として一酸
化炭素が中間体としての固体炭質物の生成によつ
て供給流の不活性部分すなわち不燃性部分から低
費用で抽出すなわち分離されるということであ
る。この炭質物を次に水素と単に接触させるだけ
でメタンに富むガスが製造される。この固体炭質
物はかなりの期間その反応性を保持しているの
で、直ちに水素と反応させる必要はない。例え
ば、5日間貯蔵した1つの試料を水素と反応させ
た所、新たに製造した炭質物と同じ高速度でメタ
ンを生成した。このことは必要時までエネルギー
を貯蔵することを可能にする。 本発明の1つの特徴は部分的に消耗した発生炉
ガスを用いて本発明の炭質物を製造し、次いでこ
れを用いてメタンを製造することができる点であ
る。この場合、石炭を制御された条件下で空気中
で燃焼させて発生炉ガスを生成させ、この発生炉
ガスを鉄の酸化物と接触させて酸化物を主として
鉄、鉄炭化物および低酸素含量の鉄酸化物に還元
し且つ部分的に消耗した発生炉ガスを得る。部分
的に消耗した発生炉ガスは、例えば、最初に鉄の
酸化物と接触する発生炉ガスの約半分の一酸化炭
素および約半分の水素を含むことができる。この
部分的に消耗した発生炉ガスを用い、これを炭質
物を生成する条件下でバルク鉄族金属不均化開始
剤と接触させることによつて炭質物を製造する。
水素は還元された鉄酸化物と水蒸気とを接触させ
ることによつて製造することができる。 本発明の1つの実施態様によれば、炭質物(通
常バルク鉄族金属と混合している)を、一方の領
域では炭質物を部分的に消耗した発生炉ガスと接
触させ、もう一方の領域では炭質物を水素に富む
ガスと接触させてメタンを生成させる2つの反応
領域間で循環させる。かくして、炭質物は炭素に
富む状態と炭素に乏しい状態との間で遷移を行
う。メタン生成領域へ供給される炭質物は炭素に
富む。メタン生成中に炭素の一部分(少なくとも
15重量%)は炭質物から剥奪されて炭素に乏しい
炭質物を生成し、生成した炭素に乏しい炭質物は
他方の領域へ送られ、そこで発生炉ガスとの接触
によつて再び炭素に富む炭質物となる。炭素に乏
しい炭質物(すなわち水素促進炭質物)は、第1
サイクルでは約5〜35重量%の分散した鉄族金
属、約95〜65重量%の炭素および約0.1〜3重量
%の水素を含む。しかし、炭質物を1つの領域内
に入れたままにしておき、この領域中を流れるガ
ス流を発生炉ガス流と水素に富むガス流との間で
変化させることもできる。 本発明のもう1つの特徴はプロセス流体中に連
行される炭質物を磁界によつて流体から分離する
ことができることである。炭質物中の鉄族金属成
分は強磁性を保持しており、従つて炭質物を磁性
にする。 本発明はまた、消耗した発生炉ガスまたはその
他の一酸化炭素源として用いられるガスからの実
質的な量のエネルギーの生成を可能にする。かく
して、発生炉ガスを本発明の新規炭質物の製造お
よび水蒸気−鉄法による水素の製造に用いた後、
消耗したガスを空気中で燃焼させて残留可燃物を
酸化し、得られたガスをガスタービンを通して膨
張させてそのエネルギーを電気として回収するこ
とが好ましい。 現在本発明者らが本発明の実施のために意図し
ている最も良好な方式を第8図に概略示す、第8
図において、発生炉ガス源100からの脱硫した
発生炉ガスが供給流である。このガスは例えば、
乾量基準で50%の窒素、25%の一酸化炭素、18%
の水素、6%の二酸化炭素および1%のメタンを
含むことができる。硫黄含量は約20ppm以下でな
ければならない。 発生炉ガスはライン101を通つて、鉄のよう
な鉄族金属の炭素に乏しい固体が入つている流動
床炭素析出反応塔102へ送られる。反応塔10
2中では、温度約650℃、圧力範囲10.545〜
17.575Kg/cm2(150〜250ポンド/in2)の発生炉
ガス中の一酸化炭素の不均化により炭素析出が起
こる。 反応塔102中で生成した本発明の炭質物はラ
イン103を通つてメタン化塔104へ送られ
る。メタン化塔104では炭質物中の炭素がライ
ン106からメタン化塔104へ入つて来る乾燥
水素と反応してメタンと水素とを生成する。メタ
ン化は高度に発熱的であり且つ高濃度のメタンの
生成には低温が有利であるので、メタン化は段階
で行われ、段階間で固体およびガスを冷却する。
所望な生成物組成により、1個以上の段階間冷却
器を必要とすることがある。ここでは、ライン1
07からメタン化塔104に入りライン108か
ら水蒸気として出て行く水で冷却を行つている。 メタン/水素混合ガスはライン109を通つて
メタン化塔104から出、冷却器110を通り、
その後の処理が何時でもできる状態でライン11
1中に送り出される。 炭素析出反応塔102からの部分的に消耗した
発生炉ガスはライン112を通つて熱交換器11
3へ送られ、ここでガスの温度が例えば670から
920℃に上げられ、ガス中の残留メタンは水、一
酸化炭素および二酸化炭素の混合物に変化する。
熱交換器113から出る部分的に消耗した発生炉
ガスは一酸化炭素:二酸化炭素の比が低く、主と
して窒素、一酸化炭素、水素、水および二酸化炭
素を含む。このCO/CO2比は低いが、鉄酸化物
の還元には十分使用できる程度に高い。 部分的に消耗した発生炉ガスは熱交換器113
を出てライン114を通り、酸化鉄還元塔115
へ送られ、ここで酸化第二鉄を酸化第一鉄に還元
し、一酸化炭素は二酸化炭素に、また水素は水に
酸化される。還元された鉄酸化物は還元塔115
からライン116を通つて水素生成反応塔117
へ送られる。反応塔117へはライン118から
水蒸気が入り、酸化第一鉄と反応して酸化第二鉄
と水素とを生成する。生成した酸化第二鉄はライ
ン119を通つて還元塔115へ送られる。生成
した湿つた水素は反応塔117からライン120
を通つて熱交換器121へ送られて冷却された
後、ライン123を通つて凝縮器122へ送られ
る。凝縮器122中で、水素流の含水量は約1重
量%以下に減少される。乾燥水素は凝縮器122
からライン124中に出、ライン106を通つて
メタン化塔104へ送られる。 還元塔115へ入つた部分的に消耗した発生炉
ガスはほぼ消耗したガスとして還元塔115から
ライン125中へ送り出される。しかし、このガ
スはまだ有用な残留エネルギーを含んでいる。こ
のエネルギーは、好ましくはこのガスを炉126
中で空気源127からの空気へ燃焼させることに
よつて利用される。加圧器128で炉126へ入
る空気の圧力を約10.545〜17.575Kg/cm2(150〜
250psi)の範囲に上げる。炉126中で発生した
熱の一部分は、熱交換器113中で反応塔102
から送られて来た部分的に消耗した発生炉ガスの
温度を上げるために消費される。炉126からの
ガスの残りの熱は、このガスを熱交換器113か
らライン129を経てタービン130へ送り、そ
こでガスを膨張させて131で電力を発生させる
ために利用される。消耗したガスはタービン13
0を出、熱交換器133中で冷却された後、ライ
ン134から大気中へ放出される。 本発明の実施態様は幾つかの顕著な利点があ
る。第一に、発生炉ガスの冷間ガス発熱量
(Cold gasheating value)の非常に高い百分率
が価値の高い生成物、合成天然ガスおよび電気へ
の転換に有効に利用される。第二に、本発明の方
法では高価な酸素を必要としない。第三に、メタ
ン化工程で発生する熱および消耗した発生炉ガス
中に残留する感知できる熱が高温で有効に使用さ
れる。この結果、この熱の利用および電力への転
換が高効率で行われ、浪費が最少となる。 本発明の方法のもう1つの実施態様を第4図に
示す。供給流は発生炉ガス源1からの脱硫した発
生炉ガスである。このガスは例えば乾量基準で
N250%、CO25%、H218%、CO26%、CH41%か
ら成ることができ、石炭の水蒸気と空気とによる
通常のガス化、石炭の“現場(in−situ)”ガス
化などによつて得ることができる。この原料発生
炉ガスを脱硫してH2S約10ppm以下にする。 迅速流動床(fast fluidized bed)または同伴
固体リフトパイプ型反応塔2中で、脱硫発生炉ガ
スと例えばFe2O3、Fe3O4およびFeOの混合物の
ような酸化鉄固体とを、温度約550〜850℃、圧力
1〜100気圧、好ましくは約1〜20気圧で接触さ
せる。温度および圧力は全体の熱収支および生成
物ガスの所望なメタン濃度によつて選ばれる。固
体−ガスの接触は、発生炉ガス中のH2およびCO
によつて酸化鉄をFeO、Fe、Fe3Cのような還元
鉄化合物に部分的に還元するために十分な時間保
つ。発生炉ガス供給流のH2およびCO含量は酸化
鉄の還元で部分的に消費されるが全部は消費され
ない。本発明者らは本発明の方法のこの工程では
H2の方がCOよりも十分に利用されると考えてい
る。 同伴する還元鉄固体と部分的に反応した発生炉
ガスとは次にサイクロンまたは類似装置3へ送ら
れ、そこで還元鉄固体を部分的に反応した発生炉
ガスから分離する。分離された還元鉄固体はライ
ン4を通つて第2リフトパイプ型反応塔5の底部
へ送られ、そこで水蒸気源6からの温度約500〜
800℃、圧力1〜100気圧の水蒸気と接触する。こ
の水蒸気と還元鉄固体との反応によつて水素に富
むガスが得られる。このガスは水素および未反応
水蒸気に加えて少量のメタン、一酸化炭素および
二酸化炭素をも含む。 水素生成反応塔5からの水素に富むガスおよび
同伴する酸化された鉄固体はライン7から出た
後、サイクロンまたは類似装置8へ送られ、そこ
で酸化鉄固体がガスから分離される。酸化鉄固体
はライン9を通つて第1リフトパイプ型反応塔へ
返され、反応塔2および5間の固体循環ループを
完成する。 固体を分離した後の、部分的に反応した発生炉
ガスは、この段階では例えば乾量基準でCO15%、
H26%、CO216%、CH41%、N262%を含むこと
ができ、このガスはプロセス水蒸気を発生させる
熱交換器10中で冷却される。冷却されたガスは
ライン11を通つてリフトパイプ型炭素析出反応
塔12の底部へ送られ、そこで炭素に乏しい固体
と接触し、この固体を同伴する。このガスと固体
とを300〜600℃の温度および1〜100気圧の圧力
で十分な時間互いに接触させておき炭素に乏しい
固体上に炭素を析出させて固体の炭素含量を増加
させる。炭素析出は部分的に反応した発生炉ガス
中に含まれている一酸化炭素の不均化によつて起
こり、COとH2との反応または存在する他の還元
剤によるCOの還元によつてより少ない程度に起
こる。 炭素析出反応塔12から出て行く消耗した発生
炉ガスに同伴する炭素に富む固体はサイクロンま
たは類似の装置13でガスから分離され、リフト
パイプ型メタン化反応塔14の底部へ供給され、
そこで水素生成反応塔5から熱交換器8aおよび
冷却器8bを通つて送られて来る水素に富むガス
流によつて連行される。連行された炭素に富む固
体はメタン化の第1段階15で主として炭素と水
素との直接反応によつて水素と反応する。この反
応は発熱反応であり、高濃度のメタンが所望の場
合には、1つの段階と次の段階との間で固体およ
び(あるいは)ガスを冷却しなければならない。
ガスと連行された固体とは段階間冷却器16で冷
却された後、第2反応段階17でさらに反応して
さらにメタンを生成する。生成物ガス中の所望の
CH4/H2比によつて、メタン化反応塔の作動圧
力は約1気圧から約100気圧まで変えられるが、
好ましくは約1〜約20気圧である。また、所望の
生成物により、1段または数段の中間冷却を用い
ることができる。メタン化反応塔の第1段階では
作動温度を700〜750℃ぐらいに高く上げることが
できるが、高CH4/H2比が所望な場合には最終
メタン化段階ではより低温に保たねばならない。 メタン化反応塔14を出る生成物ガスと同伴す
る炭素に乏しい固体とは主としてサイクロン18
で分離される。分離された炭素に乏しい固体は次
にライン19を通つて炭素析出反応塔12へ再循
環される。未だ少量の同伴ダストを含んでいる粗
生成物ガスはダスト分離装置20で清浄される。
ほとんどのダストが強磁性なので、ダスト分離装
置20は磁気分離装置でよい。しかし、砂過
器、バグハウスあるいは他の型のダスト除去操作
を使用することもできる。ダストを含まない生成
物ガスはプロセス水蒸気を生成する熱交換器21
で冷却され、冷却器22でさらに冷却、乾燥され
て最終生成物ガスとなる。 サイクロン13を出る高温の消耗した発生炉ガ
スはダスト分離器23へ送られ、サイクロン13
で分離されなかつた同伴ダストがそこで除去され
る。ダスト分離器は、固体が強磁性であるので磁
気分離装置であつてもよく、あるいは砂過器や
バグハウスのようなより通常の分離装置でもよ
い。高温の、ダストを含まない、消耗した発生炉
ガスは未だ少量のH2およびCOを含んでいるが、
このガスを過剰の空気の添加によつて燃焼させ
て、N2、CO2およびH2Oを含む高温の燃焼ガス
生成物にする。この高温ガスをガスタービン24
を通して膨張させて副生物シヤフトワーク
(shaft work)および(あるいは)電力を発生さ
せる。最後に、この使用済み発生炉ガスをさらに
冷却することによつて付加的なプロセス水蒸気を
得ることができる。 第4図に示した方法の主な利点の2つは(a)
CH4/H2生成物ガスからの望ましくないN2およ
びCO2の分離が、通常の方法で要求されるはるか
にずつと困難なO2からのN2の分離ではなく、比
較的容易な固体とガスとの分離によつて行われる
こと、および(b)本方法における発生炉ガスは、最
初酸化鉄の還元(水蒸気−鉄法)に部分的に用い
られた後、反応体である炭素を析出するためによ
り完全に利用されるので、通常の水蒸気−鉄法よ
りも完全にCH4/H2生成物への転化に利用され
ることである。 本発明の第3の実施方法を第5図に示す。この
場合、発生炉ガスは初め圧縮機1で約3〜4気圧
に圧縮され、炭素析出/鉄族金属酸化物例えば酸
化鉄還元反応塔2へ供給され、そこで最初に酸化
鉄と接触して酸化鉄を還元し、同時に、還元され
た酸化物上に炭質物を析出する。反応塔2は約
350〜500℃、約3〜4気圧の圧力に保つ。反応塔
2中では、発生炉ガス中の一酸化炭素および水素
の約70%が酸化鉄と反応して、還元された鉄化合
物と本発明の炭質物とを生成する。温度350〜500
℃の消耗した発生炉ガスを空気と混合し、燃焼領
域3で燃焼させる。このガスを廃熱ボイラを通さ
ずに膨張させるため直接に圧縮機または発電機へ
送ることができる。しかし、このガスを磁気分離
器を通して同伴しているダストを除去することが
好ましい。 バルク鉄を含む炭質物は流動化管柱を通つて流
動床メタン化反応塔へ循環され、そこで温度約
480〜535℃、圧力約3〜4気圧の水素ガスと接触
してメタンに富むガスを生成する。このメタンに
富むガスは廃熱ボイラ6中で冷却され、プロセス
水蒸気を生成する。メタン化反応塔からの炭素が
消耗した炭質物は流動化管柱を通つて流動床水素
生成反応塔4へ循環され、温度約535〜650℃、圧
力3〜4気圧の水蒸気と接触して湿つた水素を生
成する。得られた酸化鉄は炭素析出反応塔2へ送
り返される。湿つた水素は冷却器7で冷却され、
水蒸気は凝縮し、乾燥水素はメタン化反応塔5へ
循環される。 H2S、COS、CS2、SO2のような硫黄化合物が
発生炉ガス中に存在する場合、これらの硫黄化合
物は炭素析出反応塔2中で生成する炭質物の一部
分と発生炉ガスを接触させることにより除去する
ことができる。別法では、水素化された炭質物の
一部分をメタン化反応塔5から取り出し、発生炉
ガスと接触させることによつて硫黄化合物を除去
することができる。 第6図には本発明のもう1つの別の実施態様を
示す。この実施態様では、固体を固定床または流
動床のいずれかとして個々の反応塔内に入れたま
まとし、反応塔へ供給するガス流を発生炉ガスと
水蒸気との間で周期的に切換える。反応塔は次の
2方式のうちのどちらか一方の方式で作動させる
ことができる。第1の作動方式は実線、第2作動
方式は破線で図中に示してある。第1方式では、
発生炉ガスを還元反応塔6へ供給し、そこで酸化
鉄と接触させる。部分的に消耗した発生炉ガスを
次にプロセス水蒸気ボイラを通して反応塔2へ送
り、そこでバルク鉄と接触させて炭質物を生成さ
せる。同様に、水素生成反応塔4中へ水蒸気を供
給し、反応塔4中で還元鉄と接触させて水素ガス
を生成させる。生成した水素ガスは次にメタン化
反応塔3中へ送られ、そこで予め生成されていた
炭質物と接触してメタンを生成する。所定時間々
隔で反応塔2,3,4,6へ供給するガスを切換
える。点線で示すように、反応塔6中で生成した
水素は反応塔2中へ送られ、水素と炭質物との反
応によつてメタンが生成する。消耗した発生炉ガ
スは反応塔4から反応塔3へ送られて、炭質物を
生成する。 本発明のもう1つの実施態様を第7図に示す。
この実施例では、断面で示した単一の反応塔中で
部分的に消耗した発生炉ガスを用いてメタンに富
むガスを生成させる。この装置では、多孔壁の反
応シリンダを用い、孔を通つてガスは通過できる
が、孔が小さいので本発明の固体炭質物または炭
質物を担持するバルク鉄は通過できないようにな
つている。バルク不均化開始剤の好ましい形は鉄
球である。 初め、鉄球をホツパ1に入れる。ホツパには底
部に出口2があり、鉄球はこの出口2を通つて重
力で通路3中へ運ばれ、次に、内部にキヤビテイ
5がある多孔壁炭素析出反応塔4中へ送られる。
キヤビテイ5の頂部には、部分的に消耗した発生
炉ガスがキヤビテイ5中へ入るためのガス導入口
6がある。部分的に消耗した発生炉ガスは内部多
孔壁7を通つて反応塔4中へ入り、そこで鉄球上
に本発明の炭質物を生成するための圧力、温度
で、且つ十分な時間鉄触媒と接触する。しかる
後、完全に消耗した発生炉ガスは外部多孔壁8の
孔を通つて送り出される。 反応塔4の底部には出口9があり、炭質物を担
持する鉄球はこの出口9を通つて、外部ガス多孔
壁11と内部ガス多孔壁12とで構成されるメタ
ン化反応塔10中へ送られる。外部多孔壁11を
同軸的に取り囲む不透性壁13があり、この壁1
3は壁11と共に環状室14を構成する。水素ガ
スはガス導入口16からキヤビテイ15中に流入
し、水素は内部多孔壁12の孔を通り、メタン化
反応塔10中の炭質物と接触してメタンに富むガ
スを生成する。このメタンに富むガスは外部ガス
多孔壁11中の孔を通つて反応塔10から流出
し、キヤビテイ14中に入つた後、ガス出口16
を通りガス移送管17中へ流入し、第2メタン化
反応塔19内にあるキヤビテイ18へ送られる。
キヤビテイ18と反応塔19とは内部ガス多孔壁
20で分離されている。 メタン化反応塔10からの炭素が部分的に消耗
した固体炭質物は固体出口21を通つて反応塔1
0から流出し、固体冷却器22中で、冷却器22
中へ水導入口23から水を通すことによつて水で
冷却され、水蒸気を生成する。生成した水蒸気は
水蒸気出口24を通つて冷却器から流出する。冷
却された固体は次に第2メタン化反応塔中へ送ら
れ、そこで炭質物とさらに反応するため多孔壁2
0を通つて流入するメタン−水素ガスと再び接触
してメタンを生成する。メタンに富むメタン含有
ガスは外部多孔壁25およびガス出口26を通つ
て第2メタン化反応塔19から流出する。炭素が
消耗した鉄−炭質固体は次にリフト戻し(lift
return)27を通つて固体ホツパ1へ送られ、本
発明の方法で再度使用される。 第6表は、本願発明と従来技術の方法とにより
得られる効果を比較するものである。両者系にお
いては、供給される全燃料発熱量(12.72×
109Ntu/hr)および発生するメタン生成(20.000
モル/hr)は、同じである。しかしながら、本願
発明においては、606メガワツト(MW)の電力
が生じ、これに反し従来技術の系においては、
485MWである。電力発生におけるこの差異は、
全ての発熱量(メタン発生を除く)を電力に交換
する際の全効率(40.8%対32.6%)における差の
直接的原因にある。本願発明における消耗燃料ガ
スのかなりの熱および残留燃料発熱量を電力に変
換する増大する組合せ循環効率に伴なう相乗効果
もまたこゝに示されている。
【表】
【表】 本願発明の系においては、バーナーに供給され
る消耗燃料ガスのかなりの熱および低発熱量を電
力に変換させる組合せ循環効率は、55.3%であ
る。従来技術の系においては、供給された燃料の
低発熱量を電力に変換させる効率は、48.9%であ
る。これら方法のガス生成に関しては、本願の系
では、従来技術における熱量の半分以下である。
熱を発生させる方法は、その操作に当つて高価で
あり、比較的低い効率(〜25%)で電力に変換さ
れるにすぎない。この結果は、本願発明のガス生
成部分のまわりの冷ガス効率(燃料ガスおよび炭
素の発熱量当りのメタンの発熱量)が92.3%であ
るのに反し、従来技術では78.2%である事実にお
いて反映されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は比較的高倍率でとつた本発明の炭質物
の繊維の電子顕微鏡写真であり、第2図は比較的
低倍率でとつた本発明の炭質物の繊維の電子顕微
鏡写真であり、第3図は本発明の炭質物の比メタ
ン化速度を、水素化によつて除かれる炭質物の%
に対してプロツトした図であり、第4図は本発明
の1つの実施態様を示す図であり、第5図は本発
明のもう1つの実施方法を示す図であり、第6図
は本発明のもう1つの実施態様を示す図であり、
第7図は本発明のもう1つの実施態様を示す図で
あり、第8図は本発明の実施のために本発明者ら
が意図している最も良好な方式を示す概略図であ
り、且つ第9図は本質的にニツケル約50%と鉄約
50%とから成るバルク金属合金プレート上での一
酸化炭素不均化によつて製造した本発明のもう1
つの炭質物の走査型電子顕微鏡写真を示す。 図面番号の簡単な説明、第8図、100:発生
炉ガス源、102:炭素析出反応塔、104:メ
タン化反応塔、110:冷却器、113,12
1,133:熱交換器、115:酸化鉄還元塔、
117:水素生成反応塔、122:凝縮器、12
7:空気源、126:炉、128:加圧器、13
0:タービン、131:電力発生部、第4図、
1:発生炉ガス源、2:迅速流動床または同伴固
体リフトパイプ型反応塔、3:サイクロン、5:
水素生成反応塔、6:水蒸気源、10:熱交換
器、12:炭素析出反応塔、13,18:サイク
ロン、14:メタン化反応塔、15:メタン化の
第1段階、16:段階間冷却器、17:第2反応
段階、20:ダスト分離装置、21:熱交換器、
22:水冷却器、23:ダスト分離器、24:ガ
スタービン、第5図、1:圧縮機、2:炭素析
出/鉄族金属酸化物還元反応塔、3:燃焼領域、
5:流動床メタン化反応塔、6:廃熱ボイラ、
7:冷却器、4:流動床水素生成反応塔、第6
図、2:反応塔、3:メタン化反応塔、4:水素
生成反応塔、6:還元反応塔、第7図、1:ホツ
パ、4:炭素析出反応塔、10:メタン化反応
塔、19:第2メタン化反応塔、22:固体冷却
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉄、コバルト及びニツケルの少なくとも2つ
    より選ばれた開始剤合金よりなる金属開始剤上に
    於て、1〜10気圧下、300〜700℃の温度に於て、
    一酸化炭素の不均化により形成される部分的に黒
    鉛化された炭素よりなる繊維状炭素質物であり、 該繊維状炭質物は30〜99.5重量%の炭素と、
    0.5〜70重量%の鉄属成分とからなり、該鉄属金
    属成分は鉄、コバルト及びニツケルの少なくとも
    2ツよりなる生成合金からなり、また、 該繊維状炭質物は多量相と少量相とからなつて
    おり、その多量相は炭素からなり、その少量相は
    多量相の全体にわたつて分散されかつ密に会合
    し、しかも多量相に於て少なくとも部分的に炭素
    と結合している小節からなり、かつ少量相は鉄属
    金属生成合金からなる、炭素物から高発熱ガス製
    造用繊維状炭質物。 2 開始剤合金が50重量部の鉄と50重量部の別の
    鉄属金属とを含む特許請求の範囲第1項記載の繊
    維状炭質物。 3 開始剤が50重量部の鉄と、50重量部のニツケ
    ルとを含む特許請求の範囲第1項記載の繊維状炭
    質物。 4 開始剤が鉄/コバルト合金を含んでなる特許
    請求の範囲第2項記載の繊維状炭質物。 5 生成合金が鉄/ニツケル合金である特許請求
    の範囲第1項記載の繊維状炭質物。 6 生成合金が50重量部の鉄と50重量部のニツケ
    ルとを含んでなる特許請求の範囲第5項記載の繊
    維状炭質物。 7 生成合金が鉄/コバルト合金である特許請求
    の範囲第1項記載の繊維状炭質物。 8 生成合金が鉄/ニツケル/コバルト合金を含
    んでなる特許請求の範囲第1項記載の繊維状炭質
    物。 9 繊維の直径が2ミクロン以下である特許請求
    の範囲第1項記載の繊維状炭質物。 10 繊維の直径が0.2〜2ミクロンである特許
    請求の範囲第1項記載の繊維状炭質物。 11 繊維の長さ:直径の比は、10:1より大で
    ある特許請求の範囲第10項記載の繊維状炭質
    物。 12 繊維の長さ:直径の比は、10:1より大で
    ある特許請求の範囲第1項記載の繊維状炭質物。 13 少なくとも2重量%の鉄属金属成分を含ん
    でなる特許請求の範囲第1項記載の繊維状炭質
    物。 14 少なくとも5重量%の鉄属金属成分を含ん
    でなる特許請求の範囲第13項記載の繊維状炭質
    物。 15 鉄属金属成分が、50重量部の鉄と50重量部
    の別の鉄属金属成分とを含む合金である特許請求
    の範囲第1項記載の繊維状炭質物。
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