JPH02286721A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH02286721A
JPH02286721A JP1107333A JP10733389A JPH02286721A JP H02286721 A JPH02286721 A JP H02286721A JP 1107333 A JP1107333 A JP 1107333A JP 10733389 A JP10733389 A JP 10733389A JP H02286721 A JPH02286721 A JP H02286721A
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南沢 秀仁
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、二軸配向ポリエステルフィルムに関し、とく
に磁気テープ用ベースフィルム、包装用、各種産業資材
用フィルムとして好適な、耐スクラッチ性や磁気テープ
ベースフィルム等のフィルム表面からのフィルム粉脱落
防止性能に優れた二軸配向ポリエステルフィルムに関す
る。
[従来の技術] 先に本出願人により、包装用、コンデンサ用あるいは磁
気テープ用ベースフィルムとして、平均粒径0,05〜
2.0μIn、、モース硬度7以上の粒子を含有させた
二軸配向ポリエステルフィルムが提案されている(特開
昭63−230741号公報)。
このフィルムにおいては、硬い粒子を含有させることに
より、フィルム表面の耐摩耗性を向上しつつ、該粒子の
粒径を比較的大ぎなものとすることにより、フィルム加
工時や製品としたときの良好な滑り性、走行性を確保す
るようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、ポリエステルフィルム、とくに磁気テープ用
ベースフィルムや高い機械的特性が要求される包装用フ
ィルムとして使用される二軸配向ポリエステルフィルム
には、さらに高い耐摩耗性、さらに優れた耐スクラッチ
性が要求されてぎており、上記特開昭63−23074
1@公報提案のフィルムでは、未だ十分とはいえなくな
ってぎた。
たとえば、各種工程等の速度増大に伴い、工程中にある
各種高速ロールと接触してもフィルム表面に傷が付かな
いだけの高い耐スクラッチ性が要求されつつあるが、上
記提案フィルムの如く単に一種類の硬い粒子を含有させ
るだけでは、十分に満足できる耐スクラッチ性が得られ
にくくなってきた。すなわち、耐スクラッチ性は、フィ
ルム表面の摩擦係数と相関関係があり、摩擦係数か低い
ほど相手物(たとえばロール)に対し滑り易くなって、
それだけ引掛り度合が小さくなり、耐スクラッチ性が高
められる。この摩擦係数を低下させるには、一般に、フ
ィルム表面に微小凹凸を形成するのが有効であることが
知られている。上記特開昭63−23074”I@公報
の提案フィルムでは、添加された一種類の硬い粒子が、
フィルム表面の硬度を高める機能と、フィルム表面に凹
凸を形成し該表面の摩擦係数を下げる機能との両機能を
担っており、両機能の結果として耐スクラッチ性が高め
られると考えられる。したがって、耐スクラッチ性を高
めるためには、上記粒子の含有間が高い程良いとも考え
られるが、実際には、粒子含有量が高くなりすぎると、
接触するロール等から受ける外力によって粒子部がフィ
ルム粉として削られるおそれかあり、該削れが生じると
、それがロール表面等に付着し該付着物によってさらに
フィルム表面が傷付Cプられるととも【こ、脱落フィル
ム粉が異物となって、各種加エエ稈の外乱となったり、
製品自身の性能を低下させたりするおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目し、二軸配向ポリ
エステルフィルムの表面の耐スクラッチ性および削れ等
に対する耐摩耗性をさらに向上することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本発明の二軸配向ポリエステルフィルム
は、内部析出粒子を有し、不活性粒子Aを含有し、粒子
Aは、平均一次粒径が0.002〜025μm、モース
硬度が7以上、含有量が0.02〜5重量%であるもの
から成る。
本発明におけるポリエステルは、エチレンテレフタレ−
1〜、エチレンα・β−ビス(2−クロルフエノギシ)
エタン−4,4′−ジカルボキシレート、エチレン2,
6−ナフタレート単位から選ばれた少なくとも一種の構
造単位を主要構成成分とする。ただし、本発明を阻害し
ない範囲内、好ましくは15モル%以内であれば他成分
が共重合されていてもよい。
また、エチレンテレフタレートを主要構成成分とするポ
リエステルの場合に耐スクラッチ性がより良好となるの
で特に望ましい。
本発明のフィルムは、内部析出粒子を有し、かつ不活性
粒子Aを含有する。また望ましくは、内部析出粒子に加
え、二種の不活性粒子A、Bが含有される。
本発明におCプる内部析出粒子とは、ポリエステル合成
時に添加したカルシウム化合物、マグネシウム化合物、
マンガン化合物、リチウム化合物の少なくとも一種の化
合物とポリエステル構成成分とが結合して生成する粒子
である。なお、本発明の内部析出粒子中には、本発明の
効果を阻害しない範囲内でリン元素および微量の他の金
属成分、例えば、亜鉛、コバルト、アンチモン、ゲルマ
ニウム、チタン等が含まれていてもよい。
また、本発明の内部析出粒子の平均粒径は0.2〜20
μm、特に0.3〜10μ瓦の範囲の場合に耐スクラッ
チ性がより良好となるので望ましく、内部析出粒子含有
量はo、oi〜2重量%、特に0.05〜1重量%の範
囲の場合に、耐スクラッチ性がより一層良好となるので
望ましい。
この内部析出粒子は、後述の不活性粒子へに比へ、平均
粒径が大きく、主としてフィルム表面に微小凹凸を形成
して表面の摩擦係数を下げる役目を果たす。この内部析
出粒子により形成される比較的大ぎな凹凸に加え、粒子
Aによる比較的小さな凹凸が形成されるので、フィルム
表面の摩擦係数は一段と低下される。また、内部析出粒
子は、その生成過程より、フィルム地肌と一体的に構成
されるものであるから、フィルムの地11rl自身を補
強し、フィルム粉脱落を強ツノに抑制するとともに、地
肌部の耐スクラッチ性を高める。
不活性粒子Aは、内部析出粒子に比へ、比較的平均粒径
の小さな硬い粒子であり、フィルムの表面硬度を高める
とともに地肌部分を補強する。
粒子への平均一次粒径は、0.002〜0.25μTr
t。
好ましくは0.003〜0.10μ■、特に好ましくは
0゜003〜0.05μIn、とぎれる。この範囲より
小さいと、表面硬度を高める効果およびフィルム地肌補
強効果が小さくなり、高い耐スクラッチ性が得られなく
なるので好ましくない。また、平均一次粒径がこの範囲
よりも大きいと、粒子へによるフィルム表面突起が削ら
れやすくなり、粉落ち特性が低下するので好ましくない
粒子△のモース硬度は7以上である。これより小さいと
、望ましいフィルム表面硬度向上効果が得られないので
、望ましい耐スクラッチ性が得られない。
また、粒子Aの含有量は、0.02〜5重量%、好まし
くは0.03〜1%の範囲に調製される。この範囲より
小さいと、十分なフィルム表面硬度向上効果およびフィ
ルム地1lrt補強効果が得られないので、望ましい耐
スクラッチ性が得られない。この範囲よりも多いと、粒
子Aによるフィルム表面突起部分が削り取られる機会が
多くなりすぎるので、望ましい粉落ち防止特性が得られ
ない。
さらに、不活性粒子への凝集度は、耐スクラッチ性を高
めるためには比較的高い方が好ましく、粉落ち防止特性
を高めるためには比較的低い方が好ましい。しかし高く
なりすぎると、フィルム表面に比較的大きな突起が不均
一に形成されやすくなり粉落ち特性が悪化するので、凝
集度は100以下が好ましく、逆に低くなりすぎると、
狙った耐スクラッチ性向上効果が得られにくくなるので
、凝集度は5以上であることが好ましい。
上記のような不活性粒子Aとして、たとえばβアルミナ
、δ−アルミナ、γ−アルミナが挙げられる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムにおいでは、上
記内部析出粒子および不活性粒子Aに加え、さらに不活
性粒子Bが添加されることが好ましい。
不活性粒子Bは、内部析出粒子と同様、粒子Bによって
形成されたフィルム表面突起によりフィルム表面の粗さ
を増し、表面の摩擦係数を下げることにより、耐スクラ
ッチ性を向上しつつ、加工時等にロール等の他の面に接
触する際の抵抗を減らし、フィルム表面が削りとられに
くいようにすることを狙ったものである。
したがって、粒子Bは粒子Aよりも大ぎい粒径のちのと
され、その平均一次粒径が0.3〜2μIrI。
とされる。これよりも小さいと、フィルム表面を粗くす
る効果が薄れて摩擦係数低減効果が低下するため、粒子
B添加による耐スクラッチ性向上効果が小さくなる。ま
た上記範囲より犬ぎいと、粒子Bによるフィルム表面突
起が削り取られやすくなり、粉落ち特性が悪化するので
好ましくない。
また、粒子Bのモース硬度は7未満でよい。粒子Bはフ
ィルム表面の粗面化を主目的としているので、必まり硬
い粒子は必要でない。また、粒子Bとして粒子Aよりも
大きいものが選択されるので、この粒子Bが硬すぎると
、粒子Bによる表面突起がたとえば磁気テープの磁性面
を傷付ける機会を増やすことになり、好ましくない。
さらに、粒子Bの含有量は0.005〜0.5重量%の
範囲とされる。この範囲よりも少ないと、粒子B含有に
よる摩擦係数低減効果が薄れるので、望ましい耐スクラ
ッチ性が得られない。逆に上記範囲よりも多いと、粒子
Aにより補強されたフィルム地肌部分の受けもつ、粒子
Bあるいは粒子Bによるフィルム表面突起部分が多くな
りすぎ、削りとられやすくなるので、好ましくない。
上記のような特性を満足する粒子Bとしては、耐削れ性
(粉落ち防止特性)を良好に保つ面からフィルムと親和
性の良いものが好ましく、炭酸カルシウム、燐酸カルシ
ウム、フロイダルシリ力、および有機粒子が挙げられる
本発明のフィルムは前述の組成物を主成分とするが、本
発明の目的を阻害しない範囲内で他種ポリマをブレンド
しても良いし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外
線吸収剤などの無機または有機添加剤が通常添加される
程度添加されていてもよい。
本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せしめたフィル
ムである。未延伸フィルム、−1$1配向フイルムでは
、耐スクラッチ性が不良となり、粒子あるいは粒子によ
り形成されたフィルム表面突起が脱落しやすくなるので
好ましくない。
また、その二軸配向の程度を表わす面配向指数は特に限
定されないか、0.935〜0.975 、待に094
0〜0.970の範囲である場合に耐スクラッヂ性耐摩
耗性がより一層良好となるので望ましい。また、本発明
フィルムの密度指数は、0.02〜0805の範囲であ
る場合に耐スクラッチ性、耐摩耗性がより一層良好とな
るので特に望ましい。
また、本発明フィルムは、幅方向の表面平均相さRaが
0.005〜0.030 μ7L特に0.007〜0.
035μ而の範囲にある場合に耐スクラッチ性がより一
層良好となるので特に望ましい。
本発明にお(プるフィルムの摩擦係数μkが0.20〜
0.35の範囲にある場合に、耐スクラッチ性がより一
層良好となるので特に望ましい。
また本発明フィルムの表面固有抵抗か1×10150・
cmよりも小さい場合に耐スクラッチ性、耐摩耗性が一
層良好となるので望ましい。この値以上になると、仮に
フィルム粉が削りとられた場合、該フィルム粉が静電気
等により塊状になりやすくなり、塊状になったフィルム
粉がフィルム面を傷付けやすくなるので、好ましくない
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、内部析出粒子の生成方法は次の方法か有効である
。すなわち、 内部析出粒子は、■所定のジカルボン酸とエチレングリ
コールとの直接エステル化を経て重縮合する過程おるい
は、■所定のジカルボン酸のジメヂルエスデルとエチレ
ングリコールとのエステル交換反応を経て重縮合を行な
う過程において、グリコールに可溶性のカルシウム化合
物、マグネシウム化合物、マンガン化合物、リチウム化
合物の少なくとも一種と、好ましくは、リンの酸および
/またはニスデル化合物を適当な方法で添加することに
よって生成される。内部析出粒子を生成するための化合
物の添加は、エステル化反応またはエステル交換反応が
実質的に終了した時点から重縮合反応のあまり進んでい
ない初期の段階までの任意の時期に、カルシウム化合物
、リチウム化合物の少なくとも一種をグリコール溶液と
して反応系に添加するのがよい。
ここで使用しうるカルシウム、マグネシウム、マンガン
、リヂウムの化合物としては、ハロゲン化物、硝酸塩、
硫酸塩などの無機酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、安息香酸
塩などの有機酸塩、水素化物および酸化物などのグリコ
ール可溶性の化合物が最も好ましく使用されるが、二種
以上併用しても構わない。
また、リン化合物としてはリン酸、亜リン酸、ホスボン
酸、およびこれらのエステル類、部分エステル類の一種
以上が用いられる。
所定のポリエステルに粒子A1あるいは粒子AおよびB
を含有せしめる方法としては、重合前、重合中、重合後
のいずれに添加することも可能であるが、とくに、ポリ
エステルの重合前、つまりポリエステルのジオール成分
であるエチレングリコールなどに、スラリーの形で混合
、分散せしめて添加する方法が好ましい。
また、粒子の含有量を調節する方法としては、高濃度の
マスターペレットを製膜時に稀釈する方法を用いると、
正確かつ容易に目標濃度に調製できる。
かくして、高濃度のマスターペレットと粒子A、Bを含
有しないペレットとを混合し、所定S度の粒子A、Bを
含有するポリエステルペレットを−1−分乾燥させた後
、公知の溶融押出機に供給し、270°C〜330℃で
スリット状のダイからシート状に押出し、キャスティン
グロール上で冷却同化材しめて未延伸フィルムを作る。
この時、高精度濾過を行なうと粒子への凝集度を目標内
とするのに有効であり、特に濾肚を60〜150 K’
j/cm2とするとさらに有効である。この未延伸フィ
ルムを作る場合、キャス1〜時のトラフI〜比(口金の
スリン1〜幅/′未延伸フィルムの厚み)は、16倍以
上の高い値であることが好ましい。高トラフ1〜キヤス
トを行なうと粒子か表層部へ集中するという特異な現象
か起こり、粒子A、已にそれぞれねらった機能を発揮さ
せやすくなるため、このような高ドラ71へキャストを
行なうことか本発明において特に有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し二軸配向せしめる
。延伸方法としては、逐次二軸延伸法、または同時二軸
延伸法を用いることができる。逐次二軸延伸法の場合は
長手方向、幅方向の順に延伸するのが一般的であるか、
この順を逆にして延伸して:bよい。二軸延伸の条件は
延伸方法、ポリマの種類などによって必ずしも一定では
ないが、長手方向の延伸条件は、ポリマのTg −+−
20°C〜丁q+50°Cという高温でしかも、3段ま
たは4段に分けて4〜6倍延伸すると耐スクラッチ性が
良好となり好ましい。幅方向の延伸は、Ty+10’C
〜T g−)−40°Cで3〜5倍延伸するのが好まし
く、幅方向の延伸温度が長手方向の延伸温度より低いほ
うが好ましい。また延伸速度は1000〜70.000
%/分の範囲が好適である。
次にこの延伸フィルムを熱処理する。熱処理条件は定長
下、および幅方向に1〜15%、好ましくは2〜10%
の弛緩下で、また、幅方向に1.01〜1゜2倍、好ま
しくは1.05〜1.15倍微延伸下で、150〜23
0’C1好ましくは170〜220°Cの範囲で0.5
〜60秒間が好適である。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の特
性値の測定方法ならびに効果の評価方法は次の通りであ
る。
(1)粒子の含有量(重量%) 試料をメタノールで十分洗浄し、表面付着物を取り除ぎ
、水洗して乾燥した300 gのサンプルに0−クロロ
フェノール2.7Kgを加えて撹拌しつつ100 ’C
まで昇温させ、昇温後さらに1時間そのまま放置してポ
リエステル部分を溶解させる。ただし、高度に結晶化し
ている場合などでポリニスデル部分が溶解しない場合に
は、−度溶解させて急冷した後に前記の溶解操作を行な
う。
次いでポリニスデル中に含有されているゴミなどの粗大
不溶物をG−1ガラスフイルターで炉別し、除去し、こ
の炉上物の重量を試料重量から差し弓く。
E1立製作所分離用超遠心機40p型にローターRP3
0を装備し、セル1個当りに前記ガラスフィルター炉別
後の溶液30ccを注入後、ローターを450Orpm
にて回転させ、回転異常のないことを確認後、ローター
中を真空にし、30.00Or p mに回転数を上げ
、この回転数にて粒子の遠心分離を行なう。
分離の完了はほぼ40分後であるが、この確認は必要あ
れば分離後の液の3757nμにおける光線透過率が分
離前のそれに比し、高い値の一定値になることで行なう
。分離後、上澄液を傾斜法で除去し分離粒子を得る。
分離粒子には分離が不十分なことに起因するポリエステ
ル分の混入があり得るので、採取した該粒子に常温の0
−クロロフェノールを加え、はぼ均一懸濁後、再び超遠
心分離機処理を行なう。
この操作は後述の粒子を乾燥後核粒子を走査型差動熱量
分析を行なって、ポリマに相当する融解ピークが検出で
きなくなるまで繰返す必要がある。
最後に、このようにして得た分離粒子を120’C。
16時間真空乾燥して秤量する。
なお、前記操作で得られた分離粒子は内部析出粒子と不
活性無機粒子の両者を含んでいる。このため内部粒子量
と不活性無機粒子間を別個に求める必要があり、まず前
記分離粒子について金属分の定量分析を行ない、Ca、
L iの含有量およびQa、l i以外の金属含有量を
求めておく。次いで該分離粒子を3倍モルのエチレング
リコール中で6時間以上環流加熱したのち、200’C
以上になるようにエヂレングリコールを留去して解重合
すると内部粒子だけが溶解する。残った粒子を遠心分離
して得られた分離粒子を乾燥秤量し、不活性無機粒子量
とし、最初の合羽分離粒子量との差を内部粒子量とする
なお、前記解重合が完全に行なわれたかを確認するため
解重合後の分離粒子について金属分の定量分析を行ない
、これらの操作を繰返すことにより粒子量測定精度を高
めることができる。
(2)粒子径の測定法 (イ)不活性粒子の平均一次粒径 粒子を含有したフィルムを断面方向に厚さ1000への
超薄切片とし、透過型電子顕微鏡く例えば日本電子製J
 EM−1200E Xなど)を用いて、10万倍程度
の倍率で粒子を観察すると、これ以上粒子を分割できな
い最小の粒子径(一次粒径)を観察することができる。
この観察を100視野について行ない、平均した値を平
均一次粒径とした。
尚、粒子量の同定はSEX−XMAなどを使用して行な
うことができる。
I 内部析出粒子の平均粒径 内部粒子を含有したフィルムを断面方向に厚さ1000
への超薄切片とし、透過型電子顕微鏡(例えば日本電子
製JEM−1200EXなど)を用いて、3〜10万倍
程度の倍率で粒子を観察し、内部粒子の粒子径を求める
。この観察を100視野について行ない、平均した値を
平均粒径とした。尚、粒子が大きく変形している場合は
長径と短径の相加平均をもって粒子径とした。また、内
部粒子かどうかの確認はSEM−XMAなどを使用して
行なうことができる。
く3)ン151集1(jl 前記平均一次粒径におけると同様にして観測された一つ
の凝集粒子が、いくつの一次粒子からできているかを数
え、100視野について平均した値を平均凝集度とした
(4)面配向指数 ナトリウムD線(波長589nm )を光源としてアツ
ベ屈折率計を用いて、二軸配向フィルムの厚さ方向の屈
折率(Aとする)および溶融プレス後10°Cの水中へ
急冷して作った無配向(アモルファス)フィルムの厚さ
方向の屈折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって面
配向指数とした。マウント液にはヨ1り化メチレンを用
い、25℃、65%RHにて測定した。
(5)密度指数 n−へブタン/四塩化炭素からなる密度勾配管を用いて
測定したフィルムの密度をρ1(9/cn)とし、この
フィルムを溶融プレス後、10℃の水中へ急冷して作っ
た無配向(アモルファス)フィルムの密度ρ2どの差(
ρ1−ρ2〉をもって密度指数とした。
(6)摩擦係数μに テープ走行性試験機T B T −300型[株式会社
横浜システム研究所製]を使用し、20℃、60%R1
−1雰囲気で走行させ、初期のμk(摩擦係数)を下記
の式より求めた。
μに=0.733 log(T−1/−ro )ここで
、Toは入側張力、−「1は出側張力である。ガイド径
は6#Φであり、ガイド材質は5US27(表面粗度0
.23)、巻き付は角は180゜走行速度は3.3cm
/秒である。
(7)表面固有抵抗 超絶縁計[川口電機製作所株式会社製]VE40型を使
用して測定した。
(8)耐スクラッチ性 テープ走行試験機TBT300 D/H型[株式会社横
浜システム研究所]を使用し、フィルムを幅1/2イン
チのデープ状にスリットし、張力30g、走行速度25
0 m1分で、ビデオカセットのテープガイドピン(表
面粗さがRtで2500nm程度の表面を持ったステン
レス製ガイドピン)上を巻付角60°で60m走行させ
、その時につく傷の量を次の基準にしたがい目視で判定
した。
まったく傷のないもの・・・・・・・・・5点浅い傷の
あるもの・・・・・・・・・・・・・・・3点深い傷の
あるもの・・・・・・・・・・・・・・・1点まIこ、
5点と3点の中間を4点、3点と1点の中間を2点とし
た。このテストを10回行ないその平均値を耐スクラッ
チ性の点数とした。この時、3点以上を耐スクラッチ性
良好、3点未満を耐スクラッチ性不良とした。
この時の判定で3点未満のフィルムは、フィルムの加工
時や製品としたときの走行時にフィルム表面が摩耗して
深い傷が発生するため、製品の品質が著しく悪くなる。
(9)フィルム表面の粉落ら テープ走行試験機TB王300D/H型(株式会社横浜
シスデム研究所)を使用し、フィルムを幅1/2インチ
のテープ状にスリットし、張力309走行速度250 
m/分で、ビデオ力セツ1〜のテープガイドピン、(表
面粗さがRtで2500nm程度の表面を待ったステン
レス製ガイドピン)上を巻付角601%でeom走行さ
せ、その時にガイドピン上に付着する粉の量を次の基準
にしたがい目視で判定した。
全く付着物の無いもの     5点 やや粉が付着しているもの    3点多量に粉が付着
するもの     1点また、5点と3点の間を4点、
3点と1点の間を2点とした。このテストを10回行な
いその平均値を粉落ち特性の点数とした。このとき、3
点以上を粉落ち良好とした。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜B 内部析出粒子を生成できるようポリエステル合成時の添
加物を定め、粒子Aとして、平均一次粒径がそれぞれ異
なるが本発明範囲内である、δ−アルミナ、γ−アルミ
ナ粒子を選び、それぞれ、エチレングリコール中に均一
に分散させ、195°Cで2時間熱処理したのち、テレ
フタル酸ジメチルとエステル交換反応後重縮合し、粒子
Aを高い濃度で含有するポリエステルを作成し、それを
マスターペレットにした。
各マスターペレットと、粒子Aを含有していないポリエ
ステルペレットとを、粒子Aが本発明の含有率の範囲と
なるように混合し、混合したペレットを180℃で3時
間減圧乾燥(3Torr)した。このペレットを押出機
に供給し、290’Cで高精度濾過ののち溶融押出し、
静電印加キャスト法を用いて表向温度30℃のキャステ
ィング・ドラムに巻き付けて冷却固化し厚さ約180μ
而の未延伸フィルムを作った。このときのドラ71〜比
は22であった。また、濾圧は130 K’J/cm2
であった。
この未延伸フィルムを128°Cにて長手方向に三段階
に分けて、それぞれ1.2倍、1.45倍、2,3倍延
伸した。この−軸フィルムをスデンターを用いて延伸速
度3000%/分で100°Cで幅方向に3.85倍延
伸し、幅方向に1.05倍微延伸させつつ、210’C
にて5秒間熱処理し、厚さ15μ7nの二軸配向ポリエ
ステルフィルムを得た。これらのフィルムの性能は第1
表に示した通り、粒子への平均一次粒径、モース硬度、
含有量が本発明範囲であるので、耐スクラッチ性、粉落
ち防止特性ともに優れたフィルムが得られた。
実施例9〜18 前記各実施例の内部析出粒子、粒子Aに、さらに粒子B
を含有する二軸配向ポリエステルフィルムを作成した。
製造法は、実施例1〜7と同等の方法によった。粒子A
、粒子Bの平均一次粒径、モース硬度、含有量か本発明
の範囲内にあり、第2表に示すように、耐スクラッチ性
、粉落ち防止特性ともに優れたフィルムが得られた。
比較例1〜9 粒子Aおよび粒子AとBの平均一次粒径が本発明の範囲
から外れるもの、含有量が本発明の範囲から外れるもの
、および、粒子へのモース硬度が本発明範囲から外れる
ものについて、それぞれ前記実施例と同一の製造方法に
て厚さ15μ而の二軸配向ポリエステルフィルムを得た
。これらのフィルムの性能は第3表に示した通り、粒子
A、Bの平均一次粒径、含有量あるいは粒子へのモース
硬度のいずれが本発明の範囲から外れても、良好な耐ス
クラッチ性、粉落ち防止特性を両立させることのできる
フィルムは得られなかった。なお、実施例、比較例とも
にポリエステルはポリエチレンテレフタレートであった
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、内部析出粒子を
有し、特定の範囲の平均一次粒径、モース硬度、含有量
を有する不活性粒子Aあるいは粒子AおよびBを含有す
る二軸配向ボリエスデルフィルムとしたので、最近の苛
酷な使用条件にも耐え得る、優れた耐スクラッヂ性、酎
削れ性(耐摩耗性)を備えたフィルムか得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、内部析出粒子を有し、不活性粒子Aを含有し、粒子
    Aは、平均一次粒径が0.002〜0.25μm、モー
    ス硬度が7以上、含有量が0.02〜5重量%であるこ
    とを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。 2、前記粒子Aの凝集度が5〜100である請求項1記
    載の二軸配向ポリエステルフィルム。 3、内部析出粒子を有し、二種の不活性粒子A、Bを含
    有し、粒子Aは、平均一次粒径が0.002〜0.25
    μm、モース硬度が7以上、含有量が0.02〜5重量
    %、粒子Bは、平均一次粒径が0.3〜2μm、モース
    硬度が7未満、含有量が0.005〜0.5重量%であ
    ることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。
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